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【小説】ZOMBIE ゾンビ その12【創作】

1 :まこしろ:2005/04/10(日) 23:02:03 ID:k/tUJdja0
このスレは、ゾンビ好きな人がゾンビをネタにした小説をupするスレです。

○過去ログ

(1)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/occult/kako/1030/10304/1030468085.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako1.html (ミラー)
(2)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
http://curry.2ch.net/occult/kako/1034/10343/1034309472.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako2.html (ミラー)
(3)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その3
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1036704369/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako3.html (ミラー)
(4)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その4
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1047896148/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako4.html (ミラー)
(5)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1052060297/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako5.html (ミラー)
(6)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5.5
http://makimo.to/2ch/hobby3_occult/1053/1053501319.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako6.html (ミラー)

2 :まこしろ:2005/04/10(日) 23:02:52 ID:k/tUJdja0
(7)zombi ゾンビその6
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1054460858/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7.html (ミラー)
(8)zombie ゾンビその7
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1055955467/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7a.html (ミラー)
(9)ZOMBIE ホームセンター攻防編 八日目
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1062185351/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako8.html (ミラー)
(10)zombie ゾンビその9
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1083297464/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/22/1083297464.html (ミラー)
(11)【かゆ】ゾンビの世界で戦う小説【うま】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1100529954/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0503/19/1100529954.html(ミラー)
(12)【小説】ZOMBIE ゾンビ その11【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1108381059/

○作品保管庫
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/
○避難所/雑談所
【小説】zombie ゾンビ【創作】分室
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/

3 :まこしろ:2005/04/10(日) 23:09:59 ID:k/tUJdja0
前スレが512KBを超え、案内ができないままに新スレを立ててしまいました。
皆さん、大丈夫でしょうか・・・?恐れていたことが本当になってしもた・・・orz

4 :まこしろ:2005/04/10(日) 23:45:22 ID:k/tUJdja0
雑談所の方を見たら、くだんさんがスレ立ててくれる予定だったようですが、
先走ってしまいました・・・
もし、かぶったら、こちらは落としてください。
みなさん、すいません。_| ̄|○

5 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 00:04:52 ID:eCWf2VEN0

>>まこしろさん

スレ立て、乙です。
大丈夫ですよ。
ここを使いましょう。
いま続きを描いてますので、予定を切り上げて早めにUPします。
あとまこしろさんに手持ちの弾があるようでしたら、どんどん投下してくださいよ。

人が来るように、雑談所のほうへ告知しておきますね。

6 :まこしろ:2005/04/11(月) 00:10:24 ID:bdGQjzHe0
>>くだんさん

乙です。
雑談所にカキコしようとしたら、またもや「ホスト規制中」!!
携帯からカキコもできず、困ってました。
ありがとうございます!
私も続きをうpしていきますんで、よろしくでし!

7 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 00:11:52 ID:DnJ5zVel0
>>まこしろさん乙。

>>まこしろさん、東京くだんさん
続き期待してます!

8 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 00:41:33 ID:eCWf2VEN0

【スレのお約束】

1 基本的にsage進行でお願いします。
2 作品投稿のage・sageは、作者の判断にお任せします。
3 作品には感想をお願いします。感想についての批判は作者・読者ともに控えましょう。
  「感想・意見・批評」と「誹謗中傷」は異なります。
  よけいな争いごとを持ち込まぬよう、表現にはくれぐれも気をつけましょう。
4 煽り・荒らしは放置、反応なしでお願いします。


【マナー。その他】

1 連続投稿数は5〜10レスを目安にしましょう。
2 作品投稿は間隔に気をつけてください。場合に応じて間隔をあけましょう。
  投稿前と投稿後に宣言すると、スレの流れがスムーズになります。
3 自分の意見に返事を期待する作者は、トリップを付けたほうがいいでしょう。
4 個人攻撃、的外れな批難の類は流したほうが無難です。
5 496KBで警告メッセージが出力されます。
  512KBでスレッドが終了なので、950からか450KBを過ぎた時点で新スレッドへの
  移行を話し合いしましょう。



9 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:05:44 ID:eCWf2VEN0

ただいま完成。


10 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:07:13 ID:eCWf2VEN0

【前スレまでのあらすじ】

平凡な女子高生だったキョウコは、ある日突然、意味不明な暴動騒ぎに
巻き込まれてしまう。
「屍人」と呼称される化け物が、平和に暮らしていた人々に襲い掛かってきたのだ。
そんな異常な状況のなか、キョウコはクラスのイジメられっ子だった 「ゾンビ」と
いうあだ名の少年を、不注意から殺してしまった。
やがて彼は甦り、仲の良かった友達も屍人と成り果て、キョウコに牙をむく。
間一髪で逃げることができたキョウコだったが、しかし彼女の目の前に広がる光景は、
マスコミの報道に煽られて、屍人から逃げ惑う人々で一杯の大混乱だった。
たまらずアーケード街に逃げ込んだキョウコだったが、そこへさらなる脅威が
待ち受ける。
屍人があちこちから湧き出てくる、まさに狩場のような状態だったのだ。
キョウコはそこで出会ったひとりの中年女性を助けようとしたが、迫り来る屍人への
恐怖心から、命乞いまでした彼女を見捨ててしまう。
生死を懸けた極限状態。
想像を絶する恐怖。
耐え難い自己嫌悪。
生き延びる業を背負いながら、キョウコは懸命に走り続ける。
しかし辿り着いたゴールには、まるで彼女をあざ笑うかのように、バスを並べた
鉄の壁が立ち塞がっていた。
唸り声を上げ、うしろから迫り来る屍人たち。

この絶体絶命のピンチに、果たしてキョウコは!?


11 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:09:10 ID:eCWf2VEN0



    |       |       |
    |      |     |
    | ガンッ!! |      |
    |     ,l     ヽ
    |     /      /
    | 从/ /      |
    | _.,/ ,   /   lノ
    |_ //__' ,   i
  / (_(_`/- ,_, ノ
/     ゝ(  丿















・・・このストーリーは残酷描写が多いので、グロが苦手な方はNG指定にしてください。



12 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:11:08 ID:eCWf2VEN0

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(30)

『ガルルルゥゥゥ・・・!!』
飢えた猛犬のように顔を左右に揺らし、歯を剥き出しにする屍人。
顔面を振るたびに、血の混じった唾液が周囲に飛び散る。
汚い!
わたしは背後にあるワゴン車に背を張り付かせ、更なる逃げ場を本能的に求めたが、
ひんやりとした感触が伝わってくるだけで、どうにもならない。
ふと、手がスライドドアの取っ手に当たる。
後ろ向きのまま、それを横に引く。
ガチャッ、ガチャチャッ・・・!
ダメだ、カギが掛かっている!
堪らず振り返り、スモークの張ってあるリアウインドウを覗き込むと、後部座席に
ダンボール箱がたくさん詰め込まれているようだった。
おそらく屍人が窓を破っても、容易になかへ進入させないための備えなのだろう。
ホントに、もうダメ・・・
こんなとき映画やドラマだったら、助けがやって来るのに・・・
鼻を啜り上げながら、まだ見ぬ頼もしい大人たちの姿を思い浮かべる。
だが脳裏に浮かび上がってくるのは・・・
職員室に入れてくれなかった先生。
車の上に乗ったわたしを怒鳴りつけたおじさん。
上からわたしを見下ろし、なにもしてくれなかったお店のお客さんたち。
・・・助けなんか、来ない・・・!
大人たちはみんな・・・わたしのことなんかどうでも良かったのよ!
絶望と孤独が、わたしの心を犯していく。


13 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:13:09 ID:eCWf2VEN0

目の前の屍人は、あいかわらず歯をガチガチといわせ、わたしに喰らい付こうと
懸命だった。
この屍人も、かつては普通の人間だったはずだ。
それがキチガイのような、この振る舞い。
高価な洒落たジャケットは血で汚れ、柔らかそうな髪の毛は血で濡れ染まっている
おかげで、シャンプーをしている途中のように逆立っていた。
こんな姿に堕ちる前は、わりと端正な顔立ちだったと思うが、屍人と化したいまと
なっては、その面影すら曇りつつある。
白目を剥いた白痴顔の、ケダモノ。
大量の唾液を垂れ流し、わたしの肉にむしゃぶりつきたがっている。
こんな厭らしい奴に、殺されてしまうの?
冗談じゃない!
嫌だ!
嫌!嫌!嫌!嫌!
絶対に、嫌だあ!
震える手付きで、ワゴン車の屋根によじ登ろうとする。
しかしわたしの背丈以上の車だから、とても上へ上がることができそうにない。
突起物がない、全体的にのっぺりとした卵形のスタイルなので、手足を引っ掛ける
トコロが見当たらず、わたしの指は屋根に引っ掛けるだけで精一杯だった。
・・・なんで最近のクルマはみんな、ツルツルの形ばっかりなのよ!
せめて屋根に、キャリアでも積んでいてくれたら・・・


14 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:15:14 ID:eCWf2VEN0

『アガギャアグガワアアアァ・・・!!』
狂った雄叫びとともに、汚らわしい屍人の指が、わたしの背中に一瞬だけ触れた。
「ひぃ・・・!ひいいっ・・・!!」
生臭い息が匂うほどの距離にまで、屍人が近寄ってきているのだ。
怖くて後ろを振り返られない。
かわりに心の底から、嫌悪感一杯の叫び声を上げた。
「やめてよぉ!来ないでぇ!!」
ダメだ、死ぬっ!
喰い殺されるっ!!
わたし、死んじゃうっ!!
「助けてっ!助けてぇっ!・・・わたしはここよ!!誰かぁ、助けてぇぇ・・・!!」
しかしやはり誰も助けに来る気配はない。
硬く閉じられたワゴンのドアを、気が狂ったように叩きながら叫び続ける。
「嫌だあああ・・・!!しっ、死にたくないよおぉぉ・・・!!
誰か・・・誰かぁ・・・!!助けてっ!死にたくないっ!死にたくないぃぃ!!
怖いっ!怖いよぉ!!こっ、こんなの、嫌だあああっ!!」
わたしが見捨てたおばさんの最後の姿が、フッと頭を過ぎる。
そのときまた背中にいる屍人の指先が、わたしの背中と、そして腰の辺りに当たった。
「ぎゃあああ・・・!!ひいぃぃぃ・・・!!ヤダアアァァァ・・・・・・!!」


15 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:17:10 ID:eCWf2VEN0

涙でグシャグシャになった顔をドアにへばりつかせるようにして、少しでも屍人の
脅威から逃れようとした。
「・・・・・・」
横に向けた視線の先に見える、バスとワゴンの隙間。
「・・・・・・」
涙を拭い、しっかりと見る。
これは・・・
・・・・・・!!
頭のなかに、イメージが浮かぶ。
それに操られるように、左足を隙間に突っ込んだ。
グッと隙間に入れられた左足が、少しだけ固定される。
それをバネにして飛び上がり、両手をワゴンの屋根に乗せる。
さっきは指先だけだったが、今度は手のひらが直接、ワゴン車の屋根に乗せられる
ほど進んだ。
手のひらにジンワリと汗がにじみ出ている。
いま滑り落ちたら、もう終わりだ。
落ちるわけにはいかない。
「くっ・・・」
だがこれ以上、上に行けない。
・・・諦める、な!
・・・死にたく・・・な、い・・・!
無意識に右足を上げると、バスのフロントガラスに当たった。
それを思い切り蹴り上げた。
胸がズンッと屋根の上に乗っかる。
あまり大きくない胸だけど、それを支えにして、余裕が生まれた両手を使い、今度は
思い切り腕を立てた。


16 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:19:11 ID:eCWf2VEN0

スッと体が上に上がる。
今度は、お腹を屋根に乗せるまで進んだ。
隙間から引き抜いた左足を、ワゴンの屋根の端に掛け、その反動で下半身を引き上げる。
焦る体を押さえつけ、ゆっくりと慎重に、そして確実に登る。
屍人の悔しそうな奇声を背に、わたしはワゴン車の屋根の上へ転がり込んだ。
息を切らせ、仰向けに寝転がったわたしの目に、分厚く閉ざしていた雲の切れ目から、
一筋だけ零れ落ちた温かい光が注ぎ込まれる。
『キョウコってさあ、トッポいワリには、運動神経がいいよねぇ〜』
ちょっと太目で愛嬌があるエリの、懐かしい笑顔が脳裏に浮かぶ。
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・
やったよ、エリ。
わたし、できたよ。
ちゃんと、上に登れたよ。
涙ぐみながら、わたしはそう呟いた。

(適当に続く)


17 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:21:08 ID:eCWf2VEN0

前スレではオレの短編が原因で荒れてしまって、申し訳なかった。
同じ議論で再び荒れぬよう、ここでオレの意見を書いておこう。
まず前スレのレスをスルーした件について

>>794
>いろいろ練り合わせただけで面白みがまったく無いね…
>ただのパクり。

>しかも最後が笑うセールスマンネタって。
>糞である原作にすら劣る糞

>>795
>一気に冷めた
>真面目に書く気ないなら態度改めろカス

オレのことをなんの躊躇いもなく、糞とかカスと言い放つ人間に対し、荒らし・煽りと
判断したため、このスレのルールに従い、これらのレスを無視した。
それが気に喰わないという意見がいくつかあったが、上にコピペした内容の文章を
批評の類と受け止める感性の持ち主のようだな。
互いの受け止め方がちがうので、話し合っても堂々巡りになるだけだから、とくに
議論する必要もないし、スレの趣旨とも合わないので、彼らに対し、オレからコメント
するものはなにもない。


18 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 01:22:07 ID:U3DuQRz4O
>まこしろさん
乙!

>くだんさん
とりあえずパクったことは謝ってほしい…少なくとも作者の方には。
ネタをほぼそのまま使うってのは、影響を受けるのとは遥かに掛け離れてるよ

二次創作って大半が「原作のイメージを崩す」行為であって、
面白かろうが詰まらなかろうが、作者の方に対し失礼な行為のはず。
加え、元の作品を気に入っていた人であれば、不快に思うことも多いはず…

この程度のことには容易に考えが及ぶと思うのだけど。

19 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:23:44 ID:eCWf2VEN0

>>18さん、まだ途中なわけでw


で、次にパクり問題について。

オレの「永久機関」(旧題「箱男」)という短編は、fool氏の短編から「半永久機関」
「棺桶」という単語、ペグ@携帯氏の短編から「小肥りで眼鏡をしてる男」という一文の
うち、「小肥り」「男」という単語から連想して、2時間ほどで描き上げたものだ。
両者が、これは自分たちの作品の著作権法違反行為だと抗議したならば、素直に
謝罪したいと思う。
なぜなら「永久機関」を描いたのは、両者の作風にインスパイアされたからであって、
彼らに不愉快な思いをさせるつもりで描いたわけではないからだ。
ただし謝罪はしても「永久機関」に関しては、削除や封印をするつもりはない。
この作品は、たとえ両者の作品があって初めて成立したものではあっても、まず間違い
なくオレ自身の作品だからだ。


20 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:26:08 ID:eCWf2VEN0

最後にパクりに対するオレのスタンス。

オレの創作スタンスでは、パクり・パクられはOKだ。
パクりは「パロディー」「オマージュ」「二次創作」「変形創作」というジャンルとして
肯定的に受け止めている。
もっともfool氏とペグ@携帯氏の作品を、原作の「てにをは」を変えて、自分の作品と
して発表する行為は論外で、それはただの盗作だと思う。
トーレス台を使って他人様の絵をなぞり、自分の絵として発表するような卑しいものだ。
楽をするためにパクるのは、物作りの思想と相反している。
なんらかの作品に影響されて、創作意欲を刺激されるものとはちがう次元の話だ。

黒澤作品→SW→ガンダムという、有名なパクりの歴史的な流れを見ても、ジャンルを
超え、(無断で)リレーを受け渡して、創作意欲に結びつける手法はよくあることだ。
マニアックな名作「事件記者コルチャック」が、オカルト・ミステリードラマや
映画へ、どれほど多くの影響を与えてることか。
そもそもオレの作風は、現実に起こったことをパロって描いている部分がけっこうある。
だからオレの作品を誰かがパクったとしても、当然のごとくに全然かまわない。
その証拠に、ほかの作者がオレの作品を参考にすると書いても、なにも抗議はしなかった。
結果的に面白いものができたら、それでOKだと思う。
ゾンビSSというものは、ロメロ監督やバイオ等のオマージュという見方もできる。
だからロメロ監督や関連メーカーが抗議してきたら、お騒がせして申し訳ないという
気持ちはあるが、かといって全面的に禁止という処置を、黙って受け入れることはできない。
互いに影響し合って、よりよい創作を生み出す源が生まれれば、それをまた喜んで
受け入れてくれる読者たちもいるだろう。
それが励みになって、さらに面白い作品を生み出せれば、とても幸せなことではないか。
オレはそう思うよ。

※以降、この件に関しては、当事者以外へレスしない。


21 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:28:55 ID:eCWf2VEN0

まあ、不満がある方々もいようが、そういうわけでこの件については
fool氏とペグ@携帯氏以外の書き込み以外には反応しないので、
これで名無しさんたちとの諍いは終わりにしたい。

じゃあ、オレもう寝るからね。

22 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/11(月) 01:32:21 ID:eCWf2VEN0
>>自己スレ

>fool氏とペグ@携帯氏以外の書き込み以外には反応しないので、

じゃなくて、

>fool氏とペグ@携帯氏の書き込み以外には反応しないので、

だな。

23 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 01:42:57 ID:U3DuQRz4O
いやいやいやいやいやいやいや。

この場合は「他人様の絵に刺激を受けて、人物のポーズを変えただけの絵を描いた」
くらいに位置すると思うのだけど?

「半永久機関」のネタの大半を締める「棺」。
これの内容をほぼ完全に流用してるんだから。
「永久機関」のネタもこの「棺」が大半を占めていて、主人公と落ちをすげ替えただけ。
あっ、むしろ「他人様の人物画の首だけすげ替えた」くらいにあたるのかな。

これを「無許可」で行ったわけだ。

これがなんら問題ない行為だと思うなら、それで構わない。
だが俺は、貴方が非を認めるまで粘着し続けるよ。

24 :fool:2005/04/11(月) 02:23:13 ID:Ldgs4DT00
飢えはゾンビにも人にも対等に訪れる。

ついに食料が尽きて、どうにもならないところまできてしまった。
仕方がなく、俺は親父を喰った。ゾンビ化の原因が何かはわからないが、
念入りに加熱したので細菌等は死滅しているだろう。
ゾンビの肉を喰うという恐怖。それから、いくらゾンビとはいえ、
実の親を喰らう自分のあさましさに涙が出た。

一度喰ってしまえば、たがが外れる。次に俺は妻を喰った。
何度もアタックし、振られ、ついに結婚までたどり着いたというのに。
俺は妻と一緒に過ごした日々を思い出し、あまりの美味さに泣きながら
妻の肉を頬張った。

最後に、俺は息子を喰った。
特に調理はせず、生のまま齧りついた。なぜこんな美味いものに手を
加えなければならない?新鮮なものは新鮮なままで喰うのが一番だ。
俺は息子の肝臓をすすり、骨をしゃぶり、脳みそを掻き出して喰らった。

25 :fool:2005/04/11(月) 02:24:46 ID:Ldgs4DT00
ついに家族を喰い尽くしてしまったので、俺は久しぶりに外に出た。
腹が減っていた。男が歩いていたので、俺は近づいてみる。どうやら
ゾンビではなく、生きた人間のようだった。さすがに人間を喰う趣味はない。

舌槌をうった俺を苦笑しながら、男は言った。
「私は生きた人間だよ。ゾンビじゃない。舌槌をうったってことは、ゾンビを求めてるんだな。
 あんた、ゾンビ喰ったろう。俺も...。」
男は身の上話を始めた。俺と似たようなものだった。

26 :fool:2005/04/11(月) 02:26:14 ID:Ldgs4DT00
男の話では、以前ショッピングモールでゾンビが大発生し、ショッピングモールごと
ゾンビを封印したらしい。そこに行けばゾンビがいると踏んで、向かっているところだった。
どうやら封印されたゾンビは周知のことらしく、ぞくぞくとゾンビを求めた人間が集まってきていた。
入り口には人だかりができ、バリケードを叩き壊そうとしている。
いけない!俺の喰い分がなくなってしまう!と走り出そうとした俺を男が止めた。

見ると壊れたバリケードの向うからゾンビが溢れ出し、人間に襲いかかっていくところだった。
ゾンビも人も互いをむさぼり合っていた。

「まあ、そんなに急ぐことはないでしょう。ゾンビを喰う人間もいれば、ゾンビに成る人間もいます。
 どうやら喰い尽くしてしまうことはなさそうだ。」

27 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 03:00:24 ID:qsq/a1ws0
foolさん乙です。
初めてカキコする者ですが、かなりブラックでツボにはまる作品でした。
これからもがんばってください。


28 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 07:29:16 ID:bXCBOG2V0
>>23
そもそも、ゾンビというアイディアをパクって小説書いたり映画作ったりするのは
いいのか?

それだって、
他人様の絵に刺激を受けて、人物のポーズを変えただけの絵を描いた
だけだろ?
それに、なんでそんなに必死なの?

29 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 11:12:15 ID:TZkoUFtIO
煩い原稿鳥がいっぱいいるな。視野が狭いよ。ココロはもっと狭いのか。

30 :レイ金:2005/04/11(月) 15:12:20 ID:gItYJNMf0
くだんさんおつであります。久しぶりに小説読めて
凄く面白かったよ〜♪主人公の女の子助かって
良かった(^∇^)v主人公だから当たり前かに(*^ω^)また期待してるで
あります ノシ 

31 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/11(月) 18:53:51 ID:ixt5BlSU0
 佐藤の旦那の犠牲で、新宿の銃砲店を後にできたんだが、彼奴の死に様を見ちまったオレ達は、お通夜の席の帰り道よ。
 黙ってて、誰も喋りゃしねぇんだが、それでもバスは進んでく・・・。
 小松の野郎は道路の状況を、よく知ってやがるから、なるたけ人通りの少なそうな裏道を選んで走ったんだが、それでもバスに体当たりしてくる、ゾンビ野郎の衝撃が気になって、乗ってる方も神経が参っちまいそうなのよ。
 まぁ、オレ達が進んでいく裏道にゃ、バスを止められる程のゾンビの大群は居なかったから、その点は救いだったけどな。
 そんな、こんなで、ゾンビの特攻攻撃を受けながら、しばらく進むと、左手に青山霊園が見えてきた。
 学者先生が立て籠もってるはずの、「T大の医科学研究所は、この先だ。」って小松の奴が教えてくれたのよ。
 救出の作戦でも考えなきゃいねけぇんだが、ちっとも良い考えが浮かばねぇ。
 ボーッとしてるうちに、バスは明治通りとの交差点に差し掛かった。
 電気や電話の共同溝の工事でもやってるのか、車線が規制されてて、オレの馴染みの建設機械が、あっちこっちに置いてある。
 普段だったら、交通渋滞の根源だって、一般車両に目の敵にされるところだが、誰も居ねぇ道路の上に、オレの専売特許の建機が置いてあるんじゃ、使わねぇ手は無ぇだろう。
 それでオレは、運転手の小松にゆっくり走って貰うように頼んだのよ。
 どうやら、舗装の補修でもやるつもりだったらしい。
 アスファルトを敷く、フィニッシャーや路面を均すタイヤローラが、カラーコーンの向こう側に置いてある。
 普通、街中の道路舗装工事ってのは、夜中にやるモンだから、機械を運搬してきて、これから仕事を、おっ始めようと思ったら、作業員みんな、ゾンビに早変わりしちまったんだろうな。
 それが証拠に、ヘルメット被った作業服姿のゾンビ野郎が、オレ達のバスに近寄ってき来やがったから、細めに開けたバスの窓から散弾銃を突き出して、ヘルメット野郎の鼻の下を狙い撃ちしてやったのよ。

32 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/11(月) 18:54:54 ID:ixt5BlSU0
 場数を踏めば素人のオレだって、命中精度も上がるってモンだ。
 作業員のゾンビ野郎が、大の字にひっくり返ったのを確認しながら、オレは大声でバスの中の奴らに救出作戦を話したぜ。
 作戦って言ったって、いつもの通り、オレが「がむしゃら」に突っ込んで行くだけなんだがよ・・・。
 中村や小松、それに姉ちゃんも、諦めの表情か、「どうにでもしてくれ。」って感じなのよ。
 それで、オレは中村の奴を、オレの助手に指名すると、佐藤の忘れ形見の携帯無線機や、銃砲店から持ってきた予備の散弾銃を、運転手の小松に渡したのよ。
 バッテリーは少ねぇが、中村が持ってる無線機と交信できるから、はぐれたとき連絡取り合うにゃ丁度いい。
 最後にオレは、「一時間経っても連絡が無けりゃ、このまま先に行け。」って姉ちゃんや小松の野郎に言ってやった。
 姉ちゃん達は、「どこに行きゃ良いんだ。」って噛み付いて来やがったけど、オレだってそんなこと知りゃしねぇ。
 「海の方にでも行きゃ、船が有るかも知れねぇから、そいつに乗っかって、どこにでもとっとと失せろ。」って怒鳴ったのよ。
 それからオレは散弾銃や弾の入ったバックを担ぐと、中村を引き摺って、バスから飛び降りたのさ・・・。
 前みてぇにユンボでも有りゃ良かったんだが、道路の舗装工事だから、そいつは見あたらなかったけど、オレの大型特殊の免許証にゃ「キャタピラ限定」なんて、ケチな物は付いちゃいねぇ。
 オレたちゃ、物陰に注意しながら、黄色い建設機械に向かって走り寄った。
 今度の獲物は、サカイのタイヤローラーよ。
 知ってるだろう・・・。
 前後にタイヤが何個もくっ付いてて、そのタイヤでアスファルトを延しながら、平にしてく奴よ。
 何だか判らねぇが、うだうだと文句を言ってる中村のケツを蹴っ飛ばして、タイヤローラーの車体の上に昇らせると、オレも急いで運転席に這い上がったのよ。

33 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/11(月) 18:55:41 ID:ixt5BlSU0
 タイヤローラーってのは、アスファルトを伸すから、車体は十五トン以上も有って重てぇぜ。
 でもよ、・・・周りがよく見えるように、運転席にゃドアも無ぇし、フロントウインドウさえ有りゃしねぇから、ゾンビが相手じゃ心細いんだが、座席は地上から二メーター近くも上に有るから、簡単にゃ上がっちゃ来れねぇだろう。
 早速オレが、タイヤローラーのエンジンを始動させると、その騒音を聞きつけて、あっちこっちからゾンビ野郎が顔を出しやがった。
 「落っこちるなよ。」
 オレは、サイドの安全バーに掴まった中村メガネ猿に、一声掛けるとオートマのセレクターを三速にぶち込んで、アクセルをガルンと踏んでやった。
 前三輪、後ろ四輪のワイドタイヤが、カラーコーンやらバリケードのウマやら踏みつぶしながら、振るえるように加速した。
 それでオレは、先を行くバスに遅れねぇように、思いっきりアクセルを吹かしたんだが、所詮は作業車だから。最高速度は、たかだか二十キロぐらいしか出ねだろ。
 あっという間に置いてかれちまう。
 その上、バスの騒音に反応して、何匹かのゾンビ野郎が道路に飛び出して来やがるから、なお始末が悪いのよ。
 奴等、オレ達を見つけると、嬉しそうに近寄って来やがるが、十五トンの黄色い巨体に敵うはずも無ぇだろう。
 そのうちフロントタイヤの方から、内臓が破裂する音やら、頭蓋骨が砕ける衝撃音が響き渡って、車体の後ろにゃゾンビ野郎のミックスジュースの出来上がりよ。
 中村が、八九式小銃に最後のマガジンを装填して、オレ達の乗ったタイヤローラーに、横から取り付こうとするゾンビ野郎を狙ってたが、そこまで来れる運の良い奴は居なかった。
 オレの方も、ダチの家から持ってきたベレッタの散弾銃を、車体と運転席のシートの隙間に突っ込んで、ちょっとやそっとじゃ落っこちねぇように固定してから、警察の押収品の日本刀を抜き放って、車体に取り付こうとするゾンビ野郎を警戒したのよ。

34 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/11(月) 18:57:05 ID:ixt5BlSU0
四月に入って、ちっとは暇になったから、取りあえずお終いまで書いてみたぜ。
邪魔にならねぇように、ちょっとずつUPするから、カチカチやって待っててくれや。

じゃ、またな。

35 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 20:01:51 ID:SE/+/vzI0
>>30
この人の小説、主人公でもガリゴリ食われそうでハラハラドキドキ (((;゜Д゜)))

36 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 21:44:46 ID:GGbYsKfz0
>foolさん

乙。こういう短くてブラックなの、いいね。

37 :本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 22:36:30 ID:mZXyJriv0
>>23
>だが俺は、貴方が非を認めるまで粘着し続けるよ。
自ら粘着荒らしである事を認めているから、
削除依頼とアク禁を申請しておくよ。


38 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:17:42 ID:nFr5ucR60
ギイィィ・・・

ドアが開く・・・全員の緊張感は一気に高まる・・・
動く物の気配はない・・・
そこは幅が1.5mほどの通路であった。手すりがついており、その下には製鉄所のラインが見える。
社会科見学などの際に使われる通路なのだろう。
「あたまのうえにちゅうい」
というひらがな書きの看板が目に止まる。

「異常なし・・・」
田村はゆっくりと通路へ出た。他の者も順に通路に出る。
距離にして200m以上は続くと思われる通路の端の方に位置するドアだったらしい。
10mほど先には出口らしき場所がある。
「行ってみよう。ゆっくり、気をつけて行け・・・」
橋本が言うと、田村はそろりそろりと出口の方へ足を進めた。
銃を握る手が汗で滑る。額にも緊張から小さな汗の粒が噴き出している。

39 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:18:24 ID:nFr5ucR60
「下の様子にも注意しろ・・・」

一歩、一歩、ゆっくりと歩を進める。
先頭を行く田村は出口に差し掛かった・・・出口の奥には階段が見える。
どうやらホールまたはエントランスのような場所につながっているらしい。
窓から外の明かりが差し込んでいるのが光の具合で感じ取れる。

「二尉・・・出口です・・・」
「ああ・・・そのようだな・・・後方警戒怠るな・・・!」

田村は少し前へ進み出ると、階段の上から下の様子を見ようと腰をかがめた。
ホールは外への出口にもつながっているのだろうか。それとも窓か何かが開いているのか。
少し風が感じられる。
何かが動いている気配は感じられない。田村は意を決して、ゆっくりと階段を下りはじめた。

タン・・・・・タン・・・・・

一歩一歩、慎重に階段を下りる。
田村のすぐ後方で橋本と高井が周囲を警戒しながら銃を構える。

40 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:19:44 ID:nFr5ucR60
タン・・・・・タン・・・・・

階段の最下段まで着くと、ホールの大半が見渡せる状態になった。
ホールにはいろいろな展示物や掲示板が置かれていた。小中学生向けのものだろう。
ひらがなで「あたまのうえにちゅうい」と書かれていた。
ホール側は天井にある明かり窓から日差しが差し込んできている。

「大丈夫のようです・・・」
田村は少し安心した様子で言った。
「よし、全員でホール内を捜索する。全員で360度をくまなく見張れ。行け・・・」
背中合わせに3なって60度円陣を組むようになりながらゆっくりと進む。

先頭の田村は視線の先で、ほんの一瞬、何かの影が動くのを感じた。
「止まれ・・・・!」
全員に緊張が走る。
「どうした、田村・・・?何かいるか・・・?」
「わかりません・・・何かいるのは確かです・・・外かも・・・」
「気をつけろ・・・」
自然と「円陣」は小さくなった。恐怖と緊張・・・今、全員が戦っている相手は目に見えない敵と己自身。
床を踏みしめる靴底の音さえ大きく聞こえるほどに神経は研ぎ澄まされていた。

41 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:21:34 ID:nFr5ucR60
「・・・外です・・・」
田村はその「影」がホールの外側、中庭のような場所で動いているのを感じ取った。
「『奴ら』か・・・?」
「おそらく・・・どうしますか・・・?」
「中には入れないんだろう。だから、外にいる。そうじゃないか・・・?
我々に気づいているのか・・・?」
「さあ・・・どうでしょう・・・?」
「数は・・・?」
「多くないようです・・・せいぜい5〜6・・・」
「だが、周囲に潜んでいる可能性もあるぞ。」
「・・・ですね・・・」
他の者たちは田村と橋本の会話を緊張して聞いていた。
「で、どうする?橋本二尉?」
日高がシビレを切らしたように口を挟んだ。
「外に出るのは危険だ。中から外の様子が見える場所を探そう。」
「二尉、あそこはなんでしょうか・・・?」
飯島が小窓の付いた扉を見つけて言った。
「窓がある・・・覗いてみよう。」
円陣は周囲を警戒しながら扉へと近づく。
外にいる「敵」は中にいる橋本たちには気づいていないのか、
時折、影が見えなくなった。

42 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:22:41 ID:nFr5ucR60
田村がそおっと小窓から扉の奥をのぞく。
「・・・警備室・・・?おそらく・・・」
「気配はあるか・・・?」
「ありません。」
田村はそう言いながらドアのノブに手をかけてゆっくりと回した。
鍵はかかっていない。
「開きます・・・」
「よし。ゆっくりだ・・・中へ入ろう。」

カチャ・・・

田村は中に入った瞬間にその「物体」に気づいた。
扉のすぐ横、中をのぞいた小窓からはちょうど死角になるその位置に「それ」は横たわっていた。
制服を着た男の遺体。壁にはおびただしい量の血痕。手には拳銃を握っている。
だが、それが再び動き出す気配はない。間違いなく「死んで」いる。
拳銃を口の中に突っ込んで引鉄を引いたのだろう。完全に「絶命」していた。

43 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:24:25 ID:nFr5ucR60
「どうした?!田村!」
橋本が声をかける。
「これを・・・」
橋本はその遺体を見て息を呑んだ。
「死んでいます。『奴ら』にやられたのではないようです。」
「そのようだな・・・警察官だな・・・所轄か?」
「さあ・・・拳銃で自殺したようです。」
「気をつけろ・・・周囲を警戒!」
他の者たちは部屋に入ると周囲に目を配った。
「橋本二尉、これを見てみろ。」
日高が何かを見つけ声をかけた。
「日誌か?自殺した彼の・・・?」
「わからん・・・けっこういろいろと書いてあるな・・・」
そう言うと日高と橋本は「日誌」の内容に目を落とした。
日誌は毎日、つけられていたものではなく、何かの折につけて書かれたものらしい。
二人は1ページずつ、読んでいった。

44 :まこしろ:2005/04/12(火) 00:38:06 ID:nFr5ucR60
4月に入り、公私忙しく、ちょっと創作活動が停滞気味です・・・
中途半端ですんません・・・orz

>くだんさん
ストーリー開始前の絵が笑えました!しばらく笑い続けてシマタ・・・
この後、女の子がどう切り抜けていくのか・・・(;゜Д゜)ドキドキ

>foolさん
最後のセリフの言い回し、まさに星新一ですね!
次回作、楽しみにしてまつ。

>おやじさん
邪魔にならないように、なんておっしゃらないで、どんどんアップしてください!
日本刀の立ち回りなんかも期待してたりします!

45 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 10:17:34 ID:VO1L8iVX0
東京くだんよ?
パクリに関してお前に非があるとかないとかそんなことはどうでもいいんだよ
ただお前の態度が悪過ぎ。前スレで終わりにすんならともかくこのスレにまで険悪なムード持ち込むな
反論したいのは解るが煽りに反応してる厨だろそれじゃ。いい加減粘着と同レベルで相手すんの止めろ、意見があってももう書くな

46 :名無しゾンビ:2005/04/12(火) 11:26:33 ID:uUQz7a7uO
45
ルールの3見ましたか?くだんさんが今後レスしないっていう一文書いてるの見えてますか?

今のムードはアンチくだん派がゾンビでなんとかしてくだんさんを謝らせようと(ゾンビでいうと食べようと)してるって感じですよね。
特に23の粘着し続けるよっていうのが知能を持った2ちゃんねらーゾンビのセリフっぽくて正直ガクブルです(現実なられっきとしたストーカーですよね)。
更に言えば、いつ自分がゾンビに襲われるorなるか分からない恐怖(自分も粘着厨に絡まれるorみられる)。スレが粘着ゾンビで埋め尽くされないよう願うばかりです。

ということで、作者(生存者)の皆さんいい作品投下(粘着ゾンビを退治)頑張って下さいね。


私も書けたら書いてみます。foolさんみたいなの書けたらいいなぁ。

47 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 13:53:00 ID:ACwMj41xO
粘着もくだんも喰われてしまえばいい

48 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 15:58:37 ID:3ZdJdoh30
>>44
>4月に入り、公私忙しく、ちょっと創作活動が停滞気味です・・・
>中途半端ですんません・・・orz

コレ、自殺した警官の日記かとおもた

49 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 16:32:37 ID:g3lP5gZ9O
まこしろタソ
いつもいいところで終わる。あ〜まじで早く読みて〜orz

>>46
言い回しもつまらんし面白くない。
あと俺はくだんが悪いと思うね。
くどくどと自分の言い訳ばかりして子供みたい。
自分の非ぐらい素直に認めて一言、謝罪のレスすればすんだ話なのに。

50 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 17:05:39 ID:ZyJCSrs60
>>46
>ルールの3
見た。別に誹謗中傷のつもりで書いてないから。誹謗中傷に当てはまるとも思わないし。
っつーかルール破って余計な争い持ち込んだのはむしろくだんじゃねーの?

>くだんさんが今後レスしないっていう一文書いてるの見えてますか?
パクリの件では今後当事者以外にレスしないって書いてあるな。
俺はパクリの件追及してないしくだんの謝罪はおろかレスも求めてない。

お前さ。くだんの擁護したいあまりにくだんを咎めるレス全部敵視すんの止めろよ
この見当違いの「見ましたか?見えてますか?」なんて過剰反応以外の何でもねーだろ。

51 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/12(火) 19:53:40 ID:uAdn4U9/0
 流石のゾンビ野郎も、タイヤローラーの巨体にゃ太刀打ち出来ねぇから、颯爽と走り出したオレ達は、向かうところ敵無って感じだぜ。
 中村の野郎は、余裕綽々で、車体の上からゾンビどもの観察を始めやがった。
 近くに女子大でもあるらしい。「もったいねぇ。・・・若い娘のゾンビが、大量に居るぜ。」とか言ってやがったが、こっちは、いちいち見ちゃいられねぇ。
 タイヤローラーの前に来る野郎は、男でも女でも構やしねぇから、ズンズン轢き潰してやったのよ。
 それからオレは、先を行く都バスを見失なわねぇように、アクセルべた踏みで街中を走ったんだが、ローラー車はでっかくて、小回りが効かねぇから、道路の端に駐車してある乗用車なんかにぶつけちまうんだ。
 まぁ、車や建物をぶっ壊したって、文句を言う奴は居ねぇけど、バランス崩してひっくり返ったら、こっちがタダじゃ済まねぇから、ぶつかる角度だけは注意したぜ。
 そんなことを気にしながら、首都高の高架をくぐって外苑通りを下っていくと、それらしい建物が見えてきた。
 都バスに乗ってる姉ちゃんが、後部の窓ガラス越しに、手真似でその場所を指差してる。
 どうやらここが、偉い学者先生の居場所ってことらしい。
 バスの奴等は、そのまんまスピード上げて、行っちまったが、これから先は、オレ様の踏ん張りどころよ。
 それでオレは、閉じた医科学研究所の鉄門に向けて、タイヤローラーを突っ込ませた。
 ・・・どこもそうだろうが、T大の研究所ってのも病院が併設されてて、看護婦や入院患者も多いのよ。
 鉄門の向こうにゃ、看護婦の服を着たゾンビ女が何匹か見えたが、門に押しつぶされた上に、オレ達の乗ったタイヤローラーに伸されたから、細切れミンチになっちまったろう。
 研究所の木立を抜ける歩道は、タイヤローラーの車幅一杯だったけど、強引にローラー車を進めながら、向かってくるパジャマ姿の患者ゾンビや、医者らしい白衣ゾンビを踏み潰して行ったんだ。
 ・・・だけどよ。タイヤローラーの物音が敷地内に響き渡ったから、あっちこっちからゾンビの群れが集まって来ちまった。

52 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/12(火) 19:54:22 ID:uAdn4U9/0
 中村が、自動小銃の最後のマガジンでそいつ等に応戦し始めたけど、彼奴は学習機能が無ぇから、セレクターはフルオートのまんまだぜ。
 あっという間に全弾撃ち尽くして、終いにゃ空の小銃の銃床で、ゾンビ野郎の頭をぶん殴り始めやがった。
 オレの方は、小回りの効かねぇタイヤローラーのハンドルを、左右に振り回して、車体に取り付かれねぇようにしながら、それでも車体にへばり付こうとしやがるゾンビ野郎を、片手の日本刀で叩き落とすのが精一杯よ。
 昨日の無線の状況じゃ学者先生は、ここのどこかに閉じ籠もってるみてぇだから、この騒ぎを聞きつけて、救出し易いところまで出て来てくれると助かるんだがよ・・・。
 ゾンビの群を引き連れて、医科学研究所の構内を進んでいくと、正面に格式のあるレンガ造りの建物が見えてきた。
 どうやら、学者先生は、この辺じゃ無ぇかと思ったんだが、建物の正面玄関からゾロゾロと野郎どもが出て来やがったから、止まって待ってる訳にも行かねぇぜ。
 それでオレは、車寄せになってる玄関前の植え込みを、タイヤローラーで周回しながら、押し寄せてくるゾンビ野郎を、ミックスジュースに変えてやったのよ。
 十周もすると、正面から来る奴の数は減ったけど、奴等の血糊や破片で、タイヤが滑るようになってきた。
 オレと中村は、車体の横を狙って襲ってくるゾンビ野郎を、日本刀や小銃で叩き落としながら、更にミックスジュースの製造に励んだんだが、流石に二十周もすると、こっちの目も回ってきた。
 中村の奴は、ふらつく体で車体の安全バーに掴まりながら、力なく自動小銃を振り回してたが、遂に「ゲロ吐きそうだ・・・。」って音《ね》を上げやがった。
 それでオレも、周回軌道を離れて、ゾンビの少なそうな東の奥の方に、ハンドルを切ったのよ。
 いろんな建物があって、学者先生がどこに隠れて居るんだか判からねぇ。
 ゾンビ野郎に見つかったって構わねぇから、ローラー車のホーンのスイッチを連打して、オレ達が来たことを知らせてやったのよ。

53 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/12(火) 19:55:11 ID:uAdn4U9/0
 午後の西日に照らされた、茶色の建物の二階の窓から、ブラインド越しに、こっちを覗く人影が見えたのは、その時よ。
 ・・・最初は、ゾンビ野郎かとも思ったんだが、ゾンビにしちゃウロウロ動きはしねぇし、伺うようにこっちを見てやがる。
 オレはタイヤローラーを建物に近づけると、「学者先生かぁ。」って、でっかい声で呼んだのよ。
 その人影が、軽く頷いたように見えたんで、助けに来たことと、早く脱出の準備をするように言ったのよ。
 後ろから迫って来る、ゾンビ野郎の呻き声にかき消されて、よく聞こえなかったが、先生の話じゃじゃ、建物の中に野郎どもが五、六匹居るモンで、簡単に出ちゃ来れねぇみてぇだ。
 だからオレは、タイヤローラーを建物の玄関口の階段に乗り上げさせると、ギアをニュートラルにして、片手に日本刀、もう一方に散弾銃をひっ掴んで、車体の上から飛び降りたのよ。
 中村の奴が、焦ったようにオレを見やがったが、「帰ってくるまで逃げるんじゃねぇぞ。」って怒鳴りつけると、玄関のガラスドアを蹴り開けて、建物の中に飛び込んだ。
 ・・・正面から、背広着たプロパー風情の兄ちゃんゾンビが走って来やがったが、そいつは土方《どかた》の作業で鍛えたオレが、力一杯振り回す日本刀の一振りで、首と胴体生き別れよ。
 頭を落っことしたまんま、胴体だけで何歩か走って来るモンで、足払い掛けて、すっ転がしてやったのよ。
 更に廊下を進んで次に出会ったのが、白衣の若い医者風ゾンビの二人組だ。
 其奴等が目の前に来るまでに、散弾銃の二連射で、二人の頭蓋骨を吹っ飛ばしてやったんだが、お手々繋ぐように、仲良く重なってぶっ倒れたから、生きてた時は、ホモ達だったのかも知れねぇな。
 オレが、ぶっ放した散弾銃の物音に気が付いて、奥の部屋から、更に二匹のゾンビが飛び出して来やがった。
 波状攻撃の第二陣は、おばんと、若い姉ちゃんの看護婦ゾンビだったぜ・・・。
 裂けた血まみれのナース服から、片一方の乳房が見えてたんで、思わずそっちに目が行っちまったが、そいつは「おばん」のゾンビの方だったから、容赦なく日本刀を横に振って、そいつの首に致命傷を与えてやった。

54 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/12(火) 19:57:02 ID:uAdn4U9/0
 首の皮一枚で、かろうじて繋がってた「おばんゾンビ」の頭は、後ろから来た「姉ちゃんゾンビ」がぶつかった拍子に、血も吹き出さずに、肩から腕をスーッと滑って転がり落ちたぜ。
 オレは、返す刀で姉ちゃんナースのゾンビ女を斬りつけたんだが、首を狙ったつもりが、手元が狂っちまって、刀の刃が、そいつの耳の辺りに入っちまったのよ。
 いくらオレだって、頭蓋骨じゃ簡単に、真っ二つには出来ねぇんだ。
 食い込んだ日本刀を、頭から生やしたまんま、姉ちゃんナースのゾンビが、オレに跳びかかって来やがった。
 必死で避けたが、散弾の弾は空薬莢だから、素早く反撃できねぇんだ。
 オレは咄嗟に、ズボンのポケットから拳銃を取り出した。
 死んじまった佐藤の旦那が、「オレにでも使えるから持ってろ。」って言ってたトカレフよ。
 無我夢中で、オレはそいつの引き金を引いたぜ・・・。
 オレの手の中で震えたトカレフは、狙った訳じゃねぇが、女の腹の辺りに命中して、幾らかの内臓の破片と一緒に、姉ちゃんナースを吹き飛ばすことに成功したのよ。
 でもな、・・・ゾンビってのは、そんなことじゃ、くたばりゃしねぇ。
 口から泡吹いて、立ち上がろうとしやがるから、掴まれねぇ程度に近づくと、後頭部のナースキャップを狙って、トカレフの銃口を向けてやった。
 ・・・衝撃で目ん玉が飛び出した姉ちゃんナースの脇を走り抜けながら、日本刀を取り戻したオレは、二階に続く階段を駈け上ったのよ。
 学者先生が立て籠もってる、建物ってのは、古びた病院みてぇな作りだったが、リノリウムの床にゃ、医療用の器材やら、書類の紙が散らばって、病院の面影も有りゃしねぇ。
 階段の踊り場で、散弾銃のタマを交換しながら、二階の様子を伺ったんだが、もうゾンビの野郎は居ねぇみてぇだ。
 それでオレは、片手に日本刀、もう一方に散弾銃を構えながら、抜き足、差し足で階段を昇ったのよ。
 二階の階段を登り切ったところで、廊下の先を見たら、畜生、もう一匹居やがった。

55 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/12(火) 19:58:09 ID:uAdn4U9/0
まぁ、あんまりカッカせずに、楽しもうや。

こっちの方も、いよいよ次でお終いだぜ。

じゃ、また明日な。

56 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 20:15:37 ID:ACwMj41xO
粘着はくだんに非を認めさせたいだけなんだから、そうしてやればいいと思うんだがな
反応しないのがセオリーとか言いつつ反応してる以上、それ自体が荒れの元になってるわけだし

何よりパクリはいかんぜよ

これについては本人が"パクってでっちあげた"って書いてるんだし
反感を買って当然だと知るべきだよ

57 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 22:01:26 ID:pZQKwIyW0
>>56
毎回毎回わざわざID変えるの大変だな。

誰も複数人いるとは思ってないからID変えなくても大丈夫だよ(o^<^)o クスッ

58 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 22:54:11 ID:ACwMj41xO
>>57
否定的なレスの中の人は皆同じって





馬鹿か('A`)
一人でも異論を唱える人間がいるなら、複数いてもおかしくないと思うんだが…
同一人物だと思う理由がまったく分からない

その類の煽りが意味を為すのは相手が本当に同一の…
はっ(゚д゚)そうか牽制のようなものか

いや、ごめん。チラシの裏に書く練習だ
最近は裏に字を書けるチラシがあまりないもんで、無駄にしたくないんだ

59 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 23:12:58 ID:Eax3+EagO
パクリかなんか知らんが、それにクレームを出せるのは当のパクラれた作者だけ。
名無しでの、謝罪要請は単なる嵐。

>>くだん氏
何も気にする必要は無い。
荒らしに反応するのは、荒らし。
当該作者からのクレームは無いので、無問題。

60 :本当にあった怖い名無し:2005/04/12(火) 23:37:47 ID:pZQKwIyW0
>>58
正直スマンかった。昼間っから2ちゃんにへばりついてただけだったんだな。

61 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 01:07:36 ID:34l0nw2a0
おやじさん乙です
次回最終回ですか

62 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:24:32 ID:nsH3gZjv0
2月×日
ここに来てから二日。一緒に来た署員は全員死亡。
最初はワケがわからなかったが、あれは間違いなくゾンビ。
今は工場の周りは完全にゾンビに囲まれた。逃げることもできない。
外に出たら、あっという間に食われる。
食われたくない。
ここにいるしかない。
ピストルの弾はあと5発。

2月××日
工場の屋上から外の様子を見てみた。
ゾンビはかなり減っていた。どこかに行ってくれたらいいのが。
中には誰もいないのはいいが、あまり食い物が残ってないのがきつい。
せっかく目の前にバスがあるのに、あそこまで行くことができない。
パトカーまで行くのは絶対、無理だし・・・
せめて武器があれば。

63 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:25:12 ID:nsH3gZjv0
2月○○日
ヘリが来た。
助かったと思ったら、変な鳥の大群がヘリに群がって、ヘリは落ちた。
あの鳥はいったい、何なんだ・・・
海浜公園にいるらしい。
たまに飛んでいるのを見かけたが、あんなにいるとは思わなかった。
カラスみたいだけど、よくわからなかった。

3月×日
鳥は空を飛んでいるものを襲うようだ。他の鳥を襲っていた。初めて見た。
かなり不気味だ。
だけど、それ以外はムシしているみたいだ。
何度も頭の上を飛んでいったが、襲ってくる感じはしない。
ここにいる限りは鳥からは襲われることはなさそう。

64 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:26:44 ID:nsH3gZjv0
3月○×日
鳥が来た。屋上に10羽くらい止まっていた。
なんか頭にキタから石を投げたら、いきなり向かってきた。
この前はムシしていたのに、今日は襲ってきた。
自分が攻撃されると襲ってくるみたいだ。
もう、屋上に出るのはやめよう。

3月××日
さすがに食い物がなくなると厳しい。
もう限界だから死にます。このまま飢え死にするのもいやだし。
コワイ思いをするのもいやだ・・・
誰かこれを読んだ人がいたら、死体を片付けてください。
おねがいします。

65 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:27:37 ID:nsH3gZjv0
日誌は毎日つけられたものではなく、なんとなく、気ままに書かれたものであることは
日付が飛び飛びになっていることから推測された。
橋本は読みえると、この日誌の「主」の方を見た。
「一人でいたんだな・・・食料も尽きて耐え切れなくなったんだ・・・」
「だけど、この日誌のおかげで『鳥』のことがわかったな。」
「ああ、この人のおかげだな・・・」

橋本と日高が理解した「鳥」の生態は、まず「鳥」は飛んでいる物を襲うということ。
自分たちと同じように飛ぶものを「敵」か「獲物」とみなすようだった。
そして「鳥」は攻撃を受けると、飛ぶ・飛ばないにかかわらず襲ってくるということ。
これは今村が上空の鳥に発砲した直後に急に襲ってきたことからも明白であった。

66 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:29:19 ID:nsH3gZjv0
「この日誌によれば、工場内には誰もいないようだ。だが、我々もずっとここに
いるわけにはイカン。さて、どうするか・・・」
橋本はそう言うと、意見を求めるように全員の顔を見渡した。
「ヘリの救援を待っても『鳥』がいちゃあしょうがない・・・ここから基地までの距離は?」
高井が口を切った。
「正確にはわかりませんがおそらく40キロくらいじゃないでしょうか。」
秋山が即座に答える。
「車が手に入れば何とかなる距離だな・・・そう言えば、屋上から周辺を見たときにバスはあったか?」
橋本がたずねる。
「目の前の駐車場に1台かありましたが・・・どうしてですか?カギがありませんよ。」
周囲をもっとも長い時間見ていた今村が即座に答えた。
「カギはどうにかなる。マイナスドライバーでもあれば無理やり回せる。
問題は燃料が入っているかどうか・・・」
一同はしばし沈黙した。
「中には誰もいないってことなら、一応、ここは安全なワケだ。あとはどう逃げ出すか。
それに食料だってないし、早いトコどうにかしないとまずいよね・・・
中をもう少し調べてみたらどうだろ・・・?工場なんだから何かあるかも。」
高井の言葉に沈黙していた一同は顔を上げた。


67 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:30:35 ID:nsH3gZjv0
「そうですね。もう少し調べてみましょう。4人ずつに分かれて調べましょう。」
橋本はそう提案すると、二つのグループ分けを考えた。
「私と高井さん、秋山三尉、村上、今村が一つのグループ、日高二尉、田村、飯島で一つ。
残った弾を確認しよう。均等に分配するんだ。何かあったからじゃ遅いからな。」

マンションからの脱出の際に弾薬をできるだけ持ってくるように指示したことが功を奏した。
89式自動小銃5丁、64式自動小銃2丁、9ミリ機関拳銃2丁、9ミリ拳銃3丁。
その他、高井の持つベネリが一丁。
弾は89式用の30発弾倉が96個、64式用20発弾倉が38個。
9ミリ機関拳銃用弾倉は22本、9ミリ拳銃用は15本。
高井の散弾はベストに収納してある分で約40発。銃に取り付けられたポーチと
スリングにつけてある分で合計20発。バッグに詰め込まれているものだけで
約600発はあった。
その他、手榴弾16発、焼夷手榴弾6発、銃剣4本、これが橋本たちの全「戦力」
であった。


68 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:31:59 ID:nsH3gZjv0
「十分とは言えんな・・・とにかく弾は大事にしなきゃな・・・」
橋本は弾薬を分配しながら言った。
弾が尽きれば即座に「敵」の餌食となることは間違いなかった。
橋本のつぶやきに誰もが無言のまま同意していた。
「高井さん、小銃は・・・?」
田村が心配そうに尋ねる。この中では高井は唯一の「民間人」だからだ。
「俺はコイツでいいよ。慣れてるし。弾も一応、あるしね。」
高井は田村の心配を察してか、にこやかに答えた。

「よし。準備はいいか?外にいる『奴ら』に気づかれないように注意しろ!
発砲する場合もくれぐれも無駄弾を使わないようにしろ。弾は少ないからな。」
橋本はそう命じると自ら真っ先に立ち上がり、扉へ向かった。

69 :まこしろ:2005/04/13(水) 01:34:33 ID:nsH3gZjv0
>>おやじさん

乙です。次回、最終回ですか?
日本刀の立ち回り、カッコイイ!ドカタパワーを見せ付けてくれました!
最終回になるのがさびしいけど、早く、続きが見たい・・・

70 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/13(水) 03:07:34 ID:o9FOA5Ig0
書き込めるかな?

皆さんお久しぶりです。
新スレおめでとうございます。
まこしろさんや東京くだんさんに加えておやじさんも次々に復帰するのを見て、遅筆を恥じるばかりです。

以下チラシの裏。
書き込めないのもモチベーションを低下させていたのですが、加えて小説のシチュエーションで問題が出ました。
尚也と同級生が出会う話を書いているのですが、その中で同級生の彼女がかなり辛い目に遭います。
もちろん登場人物に愛着をもってはいますが、それで書けないというわけではありません。
某スレで彼女がレイプされた挙げ句に死を選んでしまったという話を読みまして、なんといいますか言いようのない罪悪感が湧いてしまいました。
わたしも読んでくれている皆さんにそんな辛い感情を与えてしまうのではないかと、馬鹿な考えが脳裏に浮かんでしまいました。
馬鹿な話ですね。創作であると作者である自分が一番分かっているはずなのに。
以上、本当に馬鹿な作者の愚痴でした。

しばらくは読者として他の作者さまの良作の数々を楽しませていただきます。
お待ちしている方がいらっしゃるのなら、もう少々厭な話の記憶が薄れるまでご辛抱ください。

71 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 10:43:27 ID:dtsKu5a10
pZQKwIyW0みたいにわざわざ煽るやつが居るから粘着されるのと違うの?

俺もくだんさんの態度が荒れの一因であるとは思っているけど、
それ以上にスルーできない読み手の反応を楽しんでるようにも思えるんだが

72 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/13(水) 19:53:52 ID:XfNk+UCy0
 薄っ暗い廊下の先に見えたゾンビは、小学生ぐらいの子供だったんで、こっちも驚いちまったぜ。
 オレのボウズと同じぐらいの年格好だから、つい思い出しちまって、そいつが突進してくるまでバカみてぇに突っ立ってたのよ。
 ・・・「はっ」と身構えたときは遅かった。
 そのガキは、日本刀を持ってるオレの左手に噛み付きやがったのよ・・・。
 我に帰ったオレは、散弾銃の銃口をガキの額に押し付けて、思いっきり引き金を引いてやったんだが、そのガキは生意気にも、オレの左手の小指を食いちぎって逝きやがった。
 ・・・だらだらと流れ出る血糊が、ジャンパーの袖を真っ赤に染め出したとき、オレの心ん中に佐藤の顔が浮かびやがった。
 「まってろよ。」オレは、呟くようにそう言うと、ジンジン痺れてくる左手を庇いながら、学者先生の名前を呼んだのよ。
 どっかで見てたらしい学者先生は、ドアから飛び出してくると、すぐにオレの様子を確認した。
 「まさか、本当に助けに来るとは思わなかった。」って弱々しい声で言いながら、白衣姿の初老の学者先生は、オレの手に止血処理を始めたが、「このままじゃ、ゾンビ化は避けられねぇから、すぐに左腕を分離する。」って言い出した。
 ・・・まってくれよ・・・。分離って、切られちまったら、片手でどうやって生きていきゃいいんだよ。
 学者先生は「ゾンビに成りたくはないだろう。」って優しい声で言ったけど、手術なんてオレは嫌だぜ・・・。
 そしたらよ、「自分は外科の医者じゃ無ぇから手術は無理だが、ここ何日かのゾンビ症候群の研究で、ゾンビ化の進行を抑制する酵素を発見した。」って言うじゃねぇか。
 まだ、試験管レベルでしか確認されて無ぇから、人や動物に効くかどうかは判らねぇのに、学者先生がオレの目を見て「臨床実験に志願する気はあるか。?」って、聞きやがる。
 こうなりゃ、どうとでもして貰おうじゃねぇか。
 オレは焼けクソで、左手を学者先生の方に差し出したのよ・・・。
 連れて行かれた先は、学者先生がずっと立て籠もってた研究室らしい。
 汚れた試験機材の間に、先生の洋服やら、食い物のカスが散乱した室内は、饐《す》えた臭いが漂ってた。


73 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/13(水) 19:54:27 ID:XfNk+UCy0
 学者先生の指示に従って、左手を差し出したオレは、何本かの注射を受けたのよ。
 痺れる左手を、体に固定するように、グルグル巻きに包帯を巻かれた頃には、腕全体が燃えるように、熱くなってきやがった。
 オレは片手で、学者先生の脱出の準備を手伝ったんだが、そのうち全身まで発熱したみてぇに熱くなって来ちまって、立っているのがやっとの状況になってきた。
 学者先生を助けるどころか、オレが学者先生に支えられながら、二人して廊下の階段を転げるように降りたのよ。
 一階のロビーにゃ、さっきのゾンビの残骸の他に、新しいゾンビ野郎が到着してたが、発熱する体で、どうにか向けた散弾銃が、かろうじて勝負を付けてくれた。
 ・・・転がるように表に飛び出したオレ達は、黄色い車体のタイヤローラーに向かったんだが、中村の奴は、逃げずにローラー車を守っててくれたらしい。
 自衛隊の小銃より、重厚な音を立てながら、サコーのライフルを乱射する中村は、血走った目を見開きながら、死にもの狂いでゾンビ野郎の頭をふっ飛ばしてた。
 オレはフラフラになりながら、ベルトに差したトカレフを取り出すと、向かってきた入院患者のゾンビどもに向けて、引き金を引き続けた・・・。
 ・・・無我夢中だったから、当たったかどうかも判らねぇけど、スライドが開いた状態になって、それ以上引き金を引けなくなった頃、タイヤローラーとオレ達を隔ててた、ゾンビの壁が無くなった。
 オレは、倒れたゾンビを乗り越えながら、学者先生をタイヤローラーに押し上げると、自分も片手一本の力で、何とか運転席に乗り込んだのよ。
 ・・・それから、オレの意識は途切れ途切れになっちまって、どうにも判らねぇんだが、あっちこっちにぶつかりながら、ローラー車を運転してたみてぇなのよ。
 ・・・夕暮れの中で、対向車線を走ってくる緑色のバスを見た記憶が、微かに有るんだが、その時オレは、訳も判らずほっとして、熱に潤んだ目蓋の奥から、熱湯みてぇに熱いモンが、後から後から沸き出して、それっきり、ぷっつりと意識が飛んじまったんだ。


74 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/13(水) 19:56:34 ID:XfNk+UCy0
 「それからどうしたか?。」って・・・。
 オレが目を覚ましたのは、それから二日後、自衛隊の船の中よ・・・。
 後から聞いた話じゃ、ぶっ倒れたオレを、都バスに担ぎ込んだ学者先生や小松達に、中村のアホが「平和島に行けば船がある。」って言ったモンで、そこまで都バスでふっ飛んで行ったんだ
 けど・・・、海の上に浮いているのが、競艇ボートだったんで、その後、中村の奴はタコ殴りの目に合ったらしい・・・。
 船って言ったって、競艇のボートじゃ海上への脱出は難しいだろうが、みんな生き残ることに精一杯で、細けぇことなんか考えてやしなかったんだ。
 ゾンビに追われながら、それでも諦めずに、競艇場の船着き場を探したら、小型のボートが見つかって、誰も操縦方法なんか知らなかったけど、それらしいレバーやハンドルを操作して、何とかかんとか東京湾の海上に脱出したって訳だとよ。
 ・・・まぁ、燃料切れで夜中の館山沖を漂流中に、運良く自衛隊の護衛艦が通りかかってくれなけりゃ、オレも土左衛門になってたかもしれねぇけどな。
 それからは、お前らも知ってのとおり、新しい政府が、こっちに出来て、生き残った人間が、集まり始めたんだよな。
 ・・・今じゃ日本は、ここと九州、沖縄ぐらいになっちまったが、他の国だって同じような状況だから、誰も助けちゃくれねぇぜ。
 これからも、てめぇ達だけで、生き残る努力を続けなくちゃならねぇのよ。
 それに、ゾンビ野郎の中にゃ、海を漂流して来る奴も、たまには居たから、どこに住んだって、注意しなくちゃならねぇのは同じよ。
 まぁ、こっちで新しく編成された「ゾンビ対策部隊」に、中村のアホと小松の野郎が、入隊してるから、上陸してくるゾンビどもだって、簡単に「ノルマンディ」って訳には行かねぇぜ。
 ・・・ゾンビと人間の生存を賭けた戦いは、今んとこ奴らの方が、上手らしいけど、あれからずっと、「ゾンビをやっつける研究」を続けてる学者先生が、そのうち何か、いい手を考えてくれるだろ。


75 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/13(水) 19:57:07 ID:XfNk+UCy0
 ・・・おっと、とんだ長っ話になっちまって、もうこんな時間かよ?。
 じゃ、オレは先に帰るぜ・・・。
 明日は、また早く起きて、石狩の方で仮設住宅を、おっ建てなくちゃならねぇんだ。
 ・・・悪いが兄ちゃん。そこの大根とガンモとハンペンと竹輪な・・・、土産に持って帰るから、タッパーか何んかに入れてくれ。
 オレが、ちゃんと晩飯を作ってやれりゃいいんだが、こっちも不器用だから、そんなモンしか、娘っ子に食わせてやれねぇ・・・。
 ま、たまには近所に住んでる、姉ちゃんやばぁさんが、何か持ってきてくれるから、そう悪い生活でも無ぇんだけどよ。
 ・・・何。
 「腕はどうしたのか?。」って・・・。
 学者先生の薬は、確かに効いたんだけどよ、・・・ゾンビの菌を退治するまでには、ならなかったんだ。
 ・・・どうしても見たけりゃ見せてやるが、片腕だけゾンビってのも、考えようによっちゃ悪くは無ぇよ。
 神経を集中すりゃ、指だって動くし、ちょっとやそっと無理したって痛く無ぇから、ゲンコで釘だって打てるぜ・・・。
 ただよ・・・、ゾンビの腕をくっ付けたまんまだから、あんまりでっかい声じゃ言えねぇのよ。
 なにしろ、お前等も含めて、世界中の奴らゾンビの「ゾ」の字だって、鬼の敵《かたき》みてぇに見るからよ、こんなオレでも肩身は狭いのよ。
 さぁて、また機会があったら、面白れぇ話でも聞かせてやるから、待ってろや。
 じゃ、またな。
 ・・・あぁ、今日は冷えるなぁ。・・・もうちっとしたら、雪でも降るかもしれねぇなぁ。
 ♪やだねったら、やだね〜・・・っと。
   (終)


76 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/13(水) 19:57:47 ID:XfNk+UCy0
とりあえず、これで終わりよ・・・。

長々と付き合ってくれて、ありがとよ。
一応、加筆訂正して、PDFファイルにしといたから、暇だったら見てくれや。

 ttp://www.geocities.jp/nicole_ksky/zombi/Oyaji.pdf

じゃ、またいつかな。

77 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 20:02:01 ID:FMPztBcaO
ツマンネ

78 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 20:44:15 ID:zNe4S+nX0
たくましいな人間ってw

長い間、おつかれさん PDFも落としてまた読み返してみよう
最後まで続けてくれてありがとう また違う作品を期待してるよ(=゚ω゚)ノシ

79 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 21:14:18 ID:E3d+Qo6p0
このスレにきて、ガンダムよりゾンビの方がすきになりました。作者さんたち、ありがとう!

80 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 21:16:09 ID:E3d+Qo6p0
すまん。ageてしまった

81 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 21:24:55 ID:HAB0D08VO
おやじさん乙!
面白かったよ。
終わってしまったのは寂しいけど、未完よりはずっと良いね。
ありがとう!

82 :本当にあった怖い名無し:2005/04/13(水) 22:06:42 ID:1RRbLZxf0
>さぁて、また機会があったら、面白れぇ話でも聞かせてやるから、待ってろや。

待ってるぞ!

83 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 00:14:51 ID:FzX8T3+0O
凄く楽しませて貰いました。本当にありがとうございます。

84 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 00:36:06 ID:S/5zzsM40
おやじさん乙です
どこかユーモアがある面白い文章でした。
さっそくPDFファイル落としました、ありがとうございます。

またいつか何か出来たら読ませてください。

85 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 00:45:20 ID:CUZeEj4m0
おやじ、みんなと生き延びられてよかったな。佐藤さんは残念だったけど。
これからも逞しく生き抜いてくれ。
最後にゾンビ腕ってどんなもんなのか、も少し説明してくれてもよかったけどな。

>おやじ ◆bP7aENzd7c さん、
乙でした。新作キボン

86 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 01:26:42 ID:PElVrstO0
>>70
死ね
荒らし

87 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 03:33:03 ID:CUZeEj4m0
>>86
お前こそ死ね、でもって死んだまま動き出せ。

88 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 03:37:30 ID:PElVrstO0
>>87
なんでだよ
前のスレにこんな作者いたか?

89 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 07:34:34 ID:nctrTMQj0
>>88
藻前さんは1スレ目から読んでみたらどうだい?

90 :本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 10:17:44 ID:cvELGz8zO
>>88
多分、他板か他スレの誤爆だろ。

91 :プッ:2005/04/14(木) 14:58:47 ID:9iLXcszv0
ゾンビでオナってもいいかな

92 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 01:01:43 ID:NCLRYs7RO
>>88 >>90








>>2の作品保管庫見れ

93 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 09:03:24 ID:SsOSSlGnO
まあ>>70は自意識過剰ってことで

94 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 12:06:04 ID:JWc2NJe10
>>70はさっさと続きを書くこと
どれだけ待たせるヽ(`Д´)ノ

95 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 14:42:37 ID:R9/zSuoQO
東京くだんさんの作品はいつも面白くて毎回楽しみに拝見させて貰ってますけどあの人ちょっと態度でかいよね?

96 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 15:53:38 ID:7ytzBxu60
YES、チョットデカイネー

97 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 19:35:02 ID:gDD8zG1l0
>>95
>>96

お前らの方がでかい。
あそこはお前らの方がくだんより小さい。

98 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 20:03:14 ID:SsOSSlGnO
>>97
名無しと相対評価してどうする

くだんの態度が反感買うまでにでかいのは絶対的
人の作品をこうまで露骨にパクるなんて思い上がりも甚だしい

二次創作などでもなく、アイデアのみをパクるという最低最悪な行為だしな

99 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 21:56:20 ID:dtGa+85a0
SsOSSlGnOのこれまでの人生ってどんなことがあったんだろう・・・

100 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 22:21:00 ID:iB5VS0Hb0
>>99
まさに「生きる屍」状態が続いてるんだろうねw

そういう意味じゃゾンビスレにいてもおかしくない。

101 :ゾンビ:2005/04/15(金) 22:41:30 ID:SsOSSlGnO
(´・ω。)<それよりくだんの話しようぜ!

102 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 23:01:13 ID:dtGa+85a0
くだんねーな

103 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 23:19:40 ID:29/vnrIYO
おーい山田くん
座布団全部持って行きなさい

104 :本当にあった怖い名無し:2005/04/15(金) 23:48:01 ID:R9/zSuoQO
もう仕事がきつくてくだんくだんだよ

105 :カスケード:2005/04/16(土) 00:54:51 ID:rwAbQ+r50
静かに扉を開けるとその先は廊下になっていた
耳を澄ませると微かに奴らの呻きが聞こえるものの
見える範囲には奴らの姿はない。

暫く様子を窺ったが奴らが出てくる気配は無い。
俺はマシンガンを構えたまま肩の力を少し抜いた。
廊下は10m程先で左に折れ曲がっている。
左は壁、右には窓が四っつ。
見取り図通りならその先に目指す部屋の扉があるはずだ。

俺は素早くすり抜けると静かに閉じて扉を背にした
そして俺の唯一の飛び道具であるマシンガンの弾をもう一度確かめる。

コイツも最初に説明を受けたときはGG-云々なんて
名前を聞いたのだけれど、そんなものはすぐに忘れてしまった。
俺にとってはフルオートとセミオートの切替、マガジン交換の知識、それだけあれば十分だ。
数ある武器の中からコイツを選んだのは
マガジン一本あたりの装弾数の多さとレーザーサイトとかいう
筒状のレーザー式の照準機が上部に取り付けられてたためだ。
いちいち照準を覗いて合わせなくても自分が何処を狙っているのか判るのは便利だ。
ただ、装弾数が多いってことはその分マガジンは長く重いし
不自然に落とされている(置いてある?)弾を詰め直すのも手間がかかる。
そのことに気が付いたのは暫くしてからだった。

106 :カスケード:2005/04/16(土) 00:55:38 ID:rwAbQ+r50
マシンガンのマガジンは扉を開ける前に交換したので41発。
マガジン自体は40発しか入らないのだけれども、
マシンガン本体の何とかって所に一発入っているらしい。
良くは判らないがなんにせよ一発でも多く撃てる事は好ましい。
後はマガジンケース(?)に40連マガジンが1本、
多分30発前後であろう先ほど交換したマガジンが1本。
右の太腿にはナイフ、ただし出来ればこんなもので奴らと戦いたくはない。

先に進もうとしてホールで別れた女性の事が頭をかすめる。
彼女は無事に脱出できたのだろうか。
俺はをマシンガンを構えると窓に注意を払いながら静かに廊下を駈けた。

曲がり角の手前で立ち止まり一度呼吸を整える
覚悟を決めて角から飛び出す
視界が変り目の前には十数体の奴らが、
くそ、思っていたより多い。
そしてその10数メートル先には目指す扉が見えた。

向こうを向いているやつらがこちらを振り返るよりも早く
レーザーの紅いポイントを奴らのおぞましい頭に合わせ
セミオートで残弾数を数えながら焦らず丁寧に且つ素早く連射する
,,35,34,33,,,,18,17,16,15,
俺の手にマシンガンが弾を吐き出す振動が響き
奴らは次々と鉛の弾丸を食らって倒れていく。
2,1,ゼロ
糞、弾切れだ。マガジンを替えるの手がもどかしい
間合いをとろうと数歩下がろうとしたその瞬間
どこにいたのか俺の死角から奴らの一体が襲い掛かってきた
即座に振り払おうとするがそれより早く衝撃が俺の手を襲った。

107 :カスケード:2005/04/16(土) 00:56:22 ID:rwAbQ+r50
「だめだー、これ設定シビアすぎ、何とかなりませんか」

「すいませんねー、まだ開発中なんでそこまで設定できないんですよ
 ところでコーヒーと紅茶どちらにします、それとこちらのアンケートの記入お願いします。」

「あ、じゃあコーヒーでおねがいします。
 それにしてもこれ人物やゾンビの動きが前作と段違いにリアルですねぇ
 やっぱりあれですが、ハードが変わったせいなんですか」

「はい、コーヒーです。砂糖とミルクはご自由にどうぞ。
 そうですねぇ、GPUだかなんだかの処理能力が4倍近くになった上に2個つんでるって話ですから
 その分開発の手間が数十倍になったってプログラマーの人たち泣きが入ってましたけどね
 前作と規模は同じくらいなのにDVDで3枚組らしいです、どんなデータ使っているのやら。
 おっとこれも他言無用でお願いします、私がゾンビにされてしまう」

「社会的にってことですか、それともリアルで?判っています言いませんよ。
 でもこうなるとあれですよね、 ゾンビ倒したときとやられた時ののパターンがもう少し欲しいですね。
 いや、いくつかは有るんですけどやっぱり同じ倒れ方するのが目に付くもんで。」

「やっぱりそうですか、みなさんそうおっしゃるんですよ。
 一応ゾンビのほうのパターンは20種類位あるらしいんですが
 やはり多少偏りが出てしまうみたいですね。」

「それにしてもあんな風にこれのモニター募集してるとは思いませんでしたよ。いやーラッキー。
 えーっと。あ、この住所氏名って任意ですか?血液型に病歴?何だこりゃ?」

「何ですかねぇ。開発の人たちが考えている事は良く分からないんで。
 住所氏名の方は後でお知らせサンプル等をお送りするために書いてもらっているんですよ。
 勿論任意ですので書いて頂かなくても結構なんですが、ってあれもう寝ちゃたのか早いな」

108 :カスケード:2005/04/16(土) 00:57:18 ID:rwAbQ+r50
「あ、カプコヌの笹元です。本日検体10体集まりましたのでとりあえずそちらにお送りします。
 はい、そちらのほうはもう連絡しておきました、大丈夫です。 
 え、あ、そうですねぇ、ゾンビを倒した時とプレイヤーがやられた時のパターンがもうちょっと欲しいって
 意見が多かったですね。それから・・・・」

電話で話しながら窓の外を覗く男の目下を
何も知らずに眠りこける10人の検体積み込んだ軍需産業とも繋がりのあるという噂の
某大手薬品メーカのトラックが郊外にある研究所に向かい夕暮れの街へとハンドルを切っていった。

109 :カスケード@オーラ、か・・・・:2005/04/16(土) 00:59:18 ID:rwAbQ+r50
久しぶりに探してみたら未だ有った、有ったどころか新作続々、新スレ続々。
作者の皆様ご苦労様です。
で、これからじっくり読ませてもらおうと思ったのですが
どなたか前々スレから以前のお持ちじゃないですか?
進むの早すぎ(泣

110 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:44:40 ID:5tEKhGWf0
「ちょっと待った・・・!」
扉に向かおうとする橋本に高井が声をかけた。
「橋本さん・・・中を捜索するのもいいけど、よくよく考えたら中を調べたところで
安全に脱出できる道があるわけじゃなし。それなら、なんとかそのバスへ行く方法を考えるのが
先決じゃないかな?」
唯一の「民間人」とは言え、橋本たちと合流するまで多くの「敵」と戦い抜いてきた高井らしい
意見であった。
「まずこの部屋をくまなく調べてみませんか?何か取っ掛かりでもあれば、わざわざ危険を
冒す必要もないし。外には『奴ら』がいるのは間違いないみたいだから、むやみに歩き回って
外の『連中』を刺激したらマズイ・・・」
「なるほど・・・確かにそうかもしれませんね・・・」
橋本は高井の言葉にしばし沈黙すると、決断したように言った。
「高井さんの言う通り、工場内を捜索するのは危険かもしれない。
ここから脱出する方法を考えることが第一だ。まず、この部屋と周辺だけを調べよう。」
そう言うと橋本は部屋の中央に戻り、周辺に散乱している備品やバッグを調べ始めた。
他の者たちも部屋の内部にある机や棚を調べ始める。

111 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:46:08 ID:5tEKhGWf0
机の引き出しを調べていた村上が声を上げた。
「二尉!工具箱がありました!ドライバーも入ってます!」
「よし!それでエンジンはかけられるぞ!」
橋本が言い終わらないうちにロッカーを調べていた高井も声を上げた。
「橋本さん!いいものがある!これ!」
他界の声に全員の目が高井の方へ向けられた。
高井はロッカーを開け広げ、中にかけられている銀色の服を指差した。
「何ですか?それは?」
今村がきょとんとした様子で尋ねる。
「防火服・・・?それが『いいもの』なんですか・・・?」
秋山三尉も事情が飲み込めずに思わず声を漏らした。
「防火服はすごく丈夫にできているんだよ。下手な皮製のツナギなんかよりよっぽど強い。
これなら『奴ら』に噛みつかれても、そうは食われたりはしない。それに防火服は首まで
ガードできるようになっているから、肌の露出もほとんどしなくていいし。
俺は、以前に消防団をやらされたから、着たことあるんだよ。」
「そうなんすか・・・」
今村は感心した様子で高井を見つめた。

112 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:46:49 ID:5tEKhGWf0
「高井さん、それを着てバスまで強行突破しようと・・・?」
日高は少々、不安げな様子で尋ねた。パイロットの彼にとって、「敵中」を突破するという
訓練は受けていないに等しいからだ。
「日高二尉・・・それしか方法はないと思うんだけど・・・」
高井はやや不満げな口調で言葉を返した。
「『敵』がどれだけ外にいるかわかりません。いきなり強行突破は危険でしょう。
ただ、いずれにせよ、そうしなければならない可能性は高い・・・」
田村が高井と日高の両方に気を遣うように言った。
「田村の言う通り、強行突破するにせよ、状況を見てからにしましょう。他にも何か
ないか、よく探してみましょう。」
橋本はそう言うと、再び部屋の中を調べ始めた。

一通り部屋の中を調べてみたが、これ以上に「使える」物はないようだ。
まだ調べていない箇所・・・それはドアのそばに横たわる「遺体」だけだった。
「調べてみるか・・・何か持っているかも・・・」
橋本は緊張した声でつぶやくと「遺体」の横にかがみこんで、制服のポケットを調べ始めた。
しかし、残念ながらめぼしい「収穫」はなかった。
結局、見つかったのは工具箱と防火服。防火服は10着あり、工場内で火災などが起こった際に
これを着て対処するために用意されたものらしい。

113 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:48:22 ID:5tEKhGWf0
「この部屋にはもう何もないようだ・・・後はバスまでどうやって行くか・・・」
橋本はそう言うと、全員の顔を見渡した。
「屋上から見たバスの位置はここでした。」
今村が机の上にあったメモ用紙とペンを使って簡単なイラストを描いて説明する。
「この部屋が位置しているのがたぶん、この辺り・・・出入口がこちらですから・・・」
位置関係を頭の中で反芻しながら地図を描いていく。
「この辺りから確認すればバスが見えるのでは・・・位置を確認しないと・・・」
今村が描いた略図で示したのは今、橋本たちがいる警備室からホールに出て右手に当たる
位置であった。
先ほど、田村が「敵」の気配を感じた中庭とはちょうど反対側に当たる。
「あの位置からならバスが確認できるかも。自分が見てきます。」
田村が進んで申し出た。
「中に『敵』がいないとしても一人では危険だ・・・」
「自分が行きます。」
橋本が言い終わらないうちに今村が声を上げた。
「よし、頼んだぞ。何かあればすぐに戻れ。我々はここで待機する。」
「了解。バスの位置と距離、『敵』の様子を確認したら戻ります。援護願います。」
田村はそう言うと、銃を持ち直して立ち上がった。
「今村、行くぞ。」
「ハイ」
二人は扉の方へ向かった。

114 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:49:06 ID:5tEKhGWf0
二人は慎重にホールを歩いて窓の方へ向かった。
残った者たちは緊張しながら二人の様子を見守った。
田村と今村は窓のところに到着すると、そおっと外の様子を窺った。
「バスは・・・あそこか。距離は50mくらいだな・・・」
田村はバスの位置を確認してつぶやいた。
「『敵』はいませんね・・・隠れてるんでしょうか・・・?」
今村が話しかけると田村はあらためて周囲を確認した。
「ああ。そのようだな。中庭には少しいたが・・・」
「中庭に隠れていた・・・とか・・・?」
「まさかな・・・でも、そうだとすると手ごわいな・・・」
「ですね・・・」
二人は無言になった。
「あとは出口か・・・距離的にはこの位置が一番近そうだが、あそこの茂みが気になるな・・・」
田村は左手に位置する茂みに注目した。もし「敵」が隠れているならば、そこが絶好の
場所となることを見逃さなかった。
「見渡しのいい位置から一気にバスへ向かうのがいい。『奴ら』は動きが遅い。
全力疾走すれば追いつかれることはないだろうが、囲まれると厄介だ。」
「そうですね・・・あちらはどうでしょうか・・・?あそこなら窓も大きいし・・・」
今村は右の方にあるはめ殺しになっている大きな窓の方を指差した。
「あの窓を一気に叩き割って、バスへ全力疾走すればいいか・・・そうだな・・・!」
田村は頭の中で脱出のシミュレーションをしながら言った。
「よし。その手で行こう!戻るぞ!」
田村は今村の肩をポンと叩いた。

115 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:50:50 ID:5tEKhGWf0
二人は身をかがめるようにしながら橋本たちが見守る事務所へと戻った。
事務所に戻ると田村は状況を報告し、脱出についての考えを話した。

「なるほど・・・それで行くのがよさそうだな。日が暮れると行動が困難になる。
明るいうちに脱出しなきゃな・・・準備しよう。」
「防火服は10着あるから大丈夫。バスのドアはどうやって開けますか?」
高井が尋ねる。
「バスのドアはちゃんと開ける暇はないでしょう。叩き割ります。」
橋本は力強い口調で答えた。
「バスの中に『奴ら』はいないか・・・?」
日高が心配そうに尋ねる。
「それが一番の問題だな・・・」
橋本は表情を曇らせて言った。
「おそらく中にはいないと思われます。」
「どうしてだ?田村一曹?」
「バスはドアもそうですが、窓もすべて閉まっていました。中に人影は見えませんでしたから。」
「中に進入している可能性はない・・・と?」
「はい。仮に『隠れて』いたとしても床に伏せていない限り無理です。」
「じゃあ、本当に『伏せて』いたら?」
「あれはマイクロバスですから床に伏せられるとしても数人が限度でしょう。
それならば一気に殲滅できます。」
「そうか・・・あとはバスがちゃんと動かせるか・・・動かなかったら・・・」
「それを考えるのはやめよう。一度、外に出たら後戻りは出来ない。何とか脱出するんだ。」
橋本は自らの決意を示すように強い調子で言った。

116 :まこしろ:2005/04/16(土) 01:53:22 ID:5tEKhGWf0
またまた、中途半端ですいませんorz
ホントは工場内でひと騒動あるようにしようと思ったのですが、警察官の日誌と
食い違いが起こる可能性が大のような気がして、急遽、脱出作戦決行となりました。
まあ、スンナリとは脱出できませんけど・・・お約束でw

117 : ◆dve/1Ebaqs :2005/04/16(土) 02:13:14 ID:li+iM8ru0
まこしろさんの流れが早い。
これだけ早く書けるのって羨ましい。

オヤジさん、完結ですね。
片腕ゾンビとなると、お風呂に入るのが大変なような。
少なくともビニールとサランラップぐらいで包んでおきたいなぁ。

カスケードさん、お久しぶり。
やっぱりカプコソはゾンビを開発してたんだ!ヒラコーは本当のことを言ってたんだ!


手書きに戻ろうかなぁ。
書こうとする文章が、脳でローマ字変換してタイプするときに変質しているような気がする。
間に入るインターフェイスが、いまだ自分の肉体の延長とまでは、いってない。
親指シフトを練習すべきなんだろうか。

だれか親指シフトで打鍵している方いらっしゃいます?
もしくは直接脳結線で入力している方でも可。

118 :本当にあった怖い名無し:2005/04/16(土) 02:57:39 ID:NUwnt7Nu0
>>117
某志茂田氏はテープに自分の声を録音する形式で文章を作るらしいですよ。

漏れも含め、一般人には_だろうがナ。

119 :本当にあった怖い名無し:2005/04/16(土) 04:03:56 ID:rfR9ayNn0
>>111
高井さんが他界さんになってる・・・まさか・・(((;゜Д゜)))

120 :本当にあった怖い名無し:2005/04/16(土) 12:10:03 ID:pNnaRd4e0
>>109
カスケードさん、乙です。

>>2のミラーが消えている、前々スレと前々々スレをアップしました。
はづきちゃんねる小物あぷろだ(ttp://www.42ch.net/UploaderSmall/)の
1113620281.ZIPです。

ルクダルさんがサルベージされたデータが全部消えてて、ショック orz

121 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:06:11 ID:P4lAO5x20

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(31)

『アガギャアグガワアアアァ・・・・・・!!』
屍人たちの絶叫が聞こえた。
骨がメキメキと砕ける音とともに、左右バスがユサユサと揺れ動く。
慌ててワゴン車の屋根から飛び起き、さっきまで閉じ込められていた場所を見る。
目に入ってきた光景は、凄まじいものだった。
「たっ、大変・・・!!」
わたしに襲い掛かってきた先頭の屍人を踏み台にし、屍人たちが我先にと雪崩れ込んでくる。
痛みを超越した、なりふりかまわぬ行動力。
たとえ体の骨や肉が砕け散り、轢き潰されようとも、自らの体をあの狭い空間に押し込める
行為を少しも止めようとはしない。
人肉を追い求める本能が、肉体を維持することよりも優先された結果なのだろう。
何匹もの屍人がバスとバスとの間に挟まり、その上からまた別の屍人が圧し掛かった。
バスによって塞がれた隙間は、これらの肉の広がりによって、少しずつ抉じ開けられていく。
粘着性の強い血液と腐敗してきた肉片が、バスの表面に遠慮なく飛び散り、ヒトと地球に
優しい環境対策用のボディーカラーは、悪臭のする体液と臓物へ塗り替えられた。
まるで自己主張するかのように、屍人たちは気の狂ったオブジェを、冷たいキャンパスに
思う存分に描き殴る。
地獄に咲いたおぞましい薔薇の毒気に圧倒され、わたしは堪らず仰け反った。
だが、ここはワゴン車の屋根の上。
わたしは手を滑らせ、あっけなく反対側の地面へ落っこちた。
瞬時に頭を手で覆い体を丸め、少しでも地面への衝撃を和らげようとする。
もっとも下がアスファルトだから、大して効果はないだろう。
頭や腰を打って移動することができなくなったら、もう終わりだ。
よく判らないけど、いつの間にかそういう世界になってしまったのだ。


122 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:08:06 ID:P4lAO5x20

バキバキバキッ……
乾いた音が、背中を叩く。
幸いにもわたしが落ちた先は、駅前ロータリーの中央部にある植え込みだった。
加速の付いた体の重みで、植え込みの茂みは安易に折れ潰れ、運の良いことにクッションの
役割をしてくれたのだ。
もちろんまったくの無傷とはいかず、スカートから剥き出しの素足は、小さな枝で細かい
傷が付いてしまったし、背中にもかなりの衝撃があった。
「ウッ・・・!ゴホッ、ゴホッ・・・!」
肺に溜まっていた空気が押し出され、わたしは激しく咳き込んだ。
慌てず騒がず冷静でいられたら、よけいなダメージを背負い込むこともなかったはずだった。
平和なときなら天然ボケと笑われるだけだが、いまでは即、死に直結する愚かな行為だ。
ほんの一瞬の油断が、命取りになってしまうシビアな世界だという現実を、わたしは体の
痛みとともに、あらためて心に刻み込んだ。
次はない、そう思った。
葉っぱや小枝の残骸と土の塊を払いながら、植え込みの内側へと今度は慎重に降りる。
体中がズキズキと痛い。
痛いのは生きている証拠だから、こうした感覚を味わえるのを喜ぶべきなのか。
ギシギシと、後ろのワゴン車が揺れ始めた。
どうやら屍人たちは、腕が伸ばせるところまで辿り着いたらしい。
まあ、屍人といえどもそう簡単には乗り越えられないだろうし、乗り越えたとしても
この地形ならば、しばらく時間が稼げるだろう。
駅前のバス乗り場には、真ん中に大きな円形地帯が備えられている。
ロータリーの外側には植え込みがあり、サークルの淵に沿ってぐるりと囲ってある。
そしてその内側は、ポッカリと空間が開いていた。
ホントになにもない、白いコンクリートの地面が広がる、ただの空間なのだ。
なんのために存在しているのか定かではないが、柵の役割を果たしている植え込み部分を
越えない限り、なかへは人が入れないようになっている。
学校のみんなの話では、夜になるとスケボーを楽しむ人たちがここに忍び込んで、
遊んだりすることも多いらしい。


123 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:10:13 ID:P4lAO5x20

ともかくわたしは、そこへ入ると背を低くして、反対側の植え込みから駅前の入り口を
覗き込んだ。
なぜなら周囲の空気が、いままでとちょっとちがうような気がしたからだ。
あちこちから人の呻き声のようなものが聞こえてくるし、それを牽制するかのように
甲高い笛の音と、重々しいバスのエンジン音が響き渡ってくる。
バスの壁の向こうにいたときは判らなかったが、増殖する屍人たちに対し、抵抗している
人間たちがここにいるようだった。
臆病・・・というか用心深くなっているわたしは、助けを求めるためすぐには飛び出さず、
まずは状況を把握しようと試みた。
密度の低い茂みを探し、そこからこっそりと外を観察する。
ピョロロロロォ〜〜〜・・・!!
「早く!こっちに!!」
笛の音に合わせるように、男の人の大声がした。
その声に反応したのか、親子連れらしい人たちが、わたしの目の前を走っていく。
母親と幼稚園児くらいの男の子だった。
抱きかかえられた子供は泣いている。
「早く!電車は、今度が最終です!急いで!!」
ガンッと、頭にショックがきた。
最終電車?
ヤバイ!
悠長に構えている場合じゃない!
わたしは立ち上がり、即座に飛び出そうとした。
・・・のだが、体は動かなかった。


124 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:12:11 ID:P4lAO5x20

なにかに、動きを止められたような感じだった。
というより、本能的にピンッときたのだ。
この匂い。
たしかに血と腐敗臭は、あたり一面に漂ってはいたが、それとはちがう生々しい匂い。
・・・いる。
屍人が近くに、いる。
わたしは四つん這いになった格好のまま、あらゆる感覚を総動員する。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・第六感。
周囲の時間が止まったような、研ぎ澄まされたこの感覚。
頭のなかで、キ〜〜〜ンという耳鳴りのような音が流れていく。
心臓の鼓動が、ドキドキと鳴っている。
「・・・・・・」
パキパキパキイッ…ザザザッ……
ふいに、頭の上にある植え込みに、なにかが擦れていくような音が聞こえた。
体はそのままに、目だけをそっと動かす。
いた!
屍人だ!
屍人が、一枚壁を隔てた向こう側にいる!
わたしの頭上の植え込みに、体をかすめて歩いている!
あぶなっ!
マジ、ヤバかった!


125 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:14:25 ID:P4lAO5x20

その屍人は、学生服を着た坊主刈りの男の子だった。
同い年位かどうか、ちょっとここからでは判らなかったが、背はけっこう高いようだ。
首の骨でも折っているのか、妙に頭を左右にカクカクブラブラさせている。
ゲップのような、下品な呻き声を口から漏れ出していた。
不思議なことに、こんな至近距離にもかかわらず、屍人はわたしの存在に気づかなかった。
目の前にいる親子連れを狙っているせいかもしれない。
ともかくあいつが通り過ぎないと、ここから出るに出られない。
早くしないと・・・
電車が・・・
ゆっくりとその屍人を目で追い、わたしから離れたのを見計らって、また立ち上がろう
とした、・・・のだが。
「このゾンビ野郎め!!」
野太い声とともに、誰かが屍人の前に立ち塞がった。
茂みの枝から見え隠れする、その男たちは奇妙な格好をしていた。
アルミの鍋を、頭に被っている。
ご丁寧に左右の取っ手にヒモを括り付け、顎の辺りで結わいていた。
警官のような制服を着ているが、たぶんここの駅員たちだろう。
なぜならこのとき、多くの警察官は屍人から市民を守るため、非番を含めすべて出動して
おり、けっきょく横同士の連絡が取れない孤立した状態のまま、各個撃破されていたからだ。
駅の交番のお巡りさんたちも、パトカーで屍人が収容されている病院や被害報告があった
場所へ赴き、いまごろ酷い目にあっているだろうし、仮になんとか無事に生き残れたと
しても、ここへ帰って来る余裕なんて無いに等しいだろう。
だから鉄砲のような武器は、あのお鍋を被った人たちには与えられていなかった。
かわりに手にしているのが・・・


126 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:16:14 ID:P4lAO5x20

「おっしゃあ!突撃ぃ〜〜!!」
折りたたみの長机だった。
長机の脚を広げ、それを左右の人たちが手に持ち、屍人に向かって突っ込んでいく。
バ〜〜ン!と屍人の胸の辺りに長机がヒットする。
「おりゃおりゃおりゃおりゃ・・・おらぁ!!」
ズズズッ〜〜〜と、屍人がわたしのところまで押し戻されてきた。
ちょっともう、なんでこっちに戻ってくるのよ!
焦るわたしの個人的事情などお構いなく、目の前で人間たちと屍人の押し合いが始まる。
男たちは長机で自分をガードしながら、屍人を押し返そうとしているように見えた。
だがどうやら目的は、それではなかったようだ。
タイミングを見計らって、拮抗状態が続く屍人の足元へ、別の人が傘の柄を引っ掛けた。
「せ〜〜のぉ!!」
掛け声と同時に、長机を前へ押し出し、足首に掛けた傘は逆にしっかりと固定する。
動かせない足のおかげでバランスを崩した屍人は、地面へ仰向けに倒れた。
すかさず男たちは、屍人の顔面へ長机を押し付け、さらにその上に体重をかけて乗っかる。
ふ〜ん、なるほど。
たしかに口を押さえつけてしまえば、直接的な危険は回避できる。
などと感心している場合じゃなく、わたしは彼らの邪魔にならないよう、四つん這い歩きで
駅の入り口へ向かった。


127 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:18:11 ID:P4lAO5x20

正面入り口にはシャッターが付いておらず、ガラスの扉は内側からコインロッカーや
売店の棚などで万遍なく塞がれていた。
開いているのは、たったひとつだけ。
少し距離を稼ぐと、わたしはまた立ち上がって、植え込みを乗り越えようとした。
そのとき、
「ゲンさ〜ん!ちょいとまたひとつ、頼むわぁ〜!」
と、さっきまでわたしがいたあたりから声が聞こえてきた。
それに合わせるかのように、低くて重苦しい駆動音を身に纏った鉄の固まりが、容赦なく
わたしの鼻先を掠めて行く。
うわっ・・・!
とっさに避けたので、わたしは尻餅をついた。
・・・バスだよ、バス!
バスがいま、通り過ぎて行ったじゃん!
あぶなっ!
ゴキュリッ・・・グシュ・・・ペキッ…
かすかに聞こえる不快な音に対し、男たちはまた叫んだ。
「ゲンさ〜ん、もうちっと気持ち左で、頼むわぁ〜!」
「ほお〜、そおけぇ〜?」
のんびりした返答をなんとなく聞きながら、わたしはまた場所を移動する。
さっきのところからちょっと離れ、もう一度植え込みを乗り越えようとした。
そこへまた例のバスが、バックしながらやってきた。
キキーッ・・・プシュ〜〜〜ッ・・・ガロガロガロ・・・
「ゲホッ・・・ゴホゴホッ・・・」
目の前はバスで塞がれ、垂れ流される排気ガスがわたしに向かって吐き出された。
バスの横に「人と地球に優しい未来 愛♥地球博」という、来年開幕される予定の
万博用宣伝ステッカーが貼られている。
「・・・・・・」


128 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:20:16 ID:P4lAO5x20

なんとなく腹立たしくなって、その場を全力疾走で逃げる。
四つん這いは止めて、今度は二足歩行で走り抜けた。
けっきょく元のところに、戻るはめになってしまった。
バスロータリーの内側を、端から端まで、行ったり着たり。
あ〜〜、もう二度手間もいいところだ。
電車が、電車が・・・!!
だがわたしを追いかけるように、例のバスは併走してくる。
「え〜〜?なんでぇ?なんでぇ?
ちょっともう、なんでそうなるのよぉ〜〜〜!!」
最終の電車に乗り遅れるかもしれないという焦りから、わたしは大声で叫びながら
ひたすら走り続けた。
バスはわたしの走る速度よりも少し遅く、わたしが最初にいた場所に辿り着くのと
同時に、背後からグチョッ、バキッとなにかを踏み砕く音が耳を打った。
振り返ると、バスのフロントガラスに血が飛び散り、それをウォッシャー液とワイパーで
キュッキュ、キュッキュとふき取っているのが見えた。
「やった〜〜!ゲンさん、上手い!」
「ナイス、ゲンさん!頭に、もろヒットっすよ!!」
ばんざ〜い、ばんざ〜い、と喜び合う男たちの声にとくに反応することも無く、運転席に
座っている年配のおじいさんは、咥えタバコのまま窓から顔を出して、わたしに言った。
「おんめぇ〜、さぁっきから、なぁ〜にやってんだぁ〜?」
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・
微妙に訛りのあるおじいさんは、タバコの煙をぷはぁ〜と吐き出した。
「オレたちゃあ〜、いんま忙しいから、かけっこの練習ならウチにケエってからやんな」
はあっ、はあっ、はあっ、はあっ・・・
わたしは息を切らせ、涙ぐんだ眼でおじいさんを睨みつけた。

(適当に続く)


129 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:22:20 ID:P4lAO5x20

>>おやじ殿

完走乙&オメ。
おもしろい話を読ませてくれて、ありがとう。
たしかだいたい同じ頃に、連載を始めたんだよな。
いつの間にか、オレらここの古参兵になっちまってよ。
頼りになる戦友がまたひとりいなくなっちまって、ちと寂しいけど、たまには顔出して
またなんか描いてよ。


130 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/16(土) 22:24:20 ID:P4lAO5x20

ルクダルスレが消えた!

・・・さて、どうしたもんか。
オレ、保管庫まで手が回らないしなあ。

131 :本当にあった怖い名無し:2005/04/16(土) 22:44:26 ID:yCYpV43SO
何その偉そうな態度('A`)マジキモスー

132 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 00:23:55 ID:TUi6P9PC0
もう保管庫はあきらめたら?

あの方式は非常に手間がかかるんだよ。
話単位にまとめるのでなく、スレだけをまとめて保存するのが
いいと思うよ。

133 :がんもどき:2005/04/17(日) 02:52:41 ID:y8l+1ar20
他スレに落とした酔っ払いながらの駄作、
つかゾンビに全然関係ないけど

上海デモで襲われた日本人サラリーマン(真田と織田)が
手持ちの武器で防戦したり地下道歩いたり民家襲ったり。
民家には美しい未亡人と娘がいて借金取りに居座られて今にも
貞操の危機ワクワク。そこへ2人が現われて追い払いムフフな展開・・・
と思いきや2人は紳士的な態度で食事だけいただいて出発。
領事館に達するも人の海、海、、、
「これじゃ突破できませんよ」
「因幡の白兎作戦だな」
「まじですかぁ〜」
することは簡単。最後尾の中国人に忍び寄って頭の上に飛び乗る。
そのまま群集の頭の上を足場に飛び越えながら領事館に突入。
「うまくいきましたね、さすがにフェンスは越えて来ないようです」
「ああ、早く保護を求めよう」

134 :がんもどき:2005/04/17(日) 02:55:58 ID:y8l+1ar20
そこで彼らが見たものは・・・「本日の受付は終了しました」
公邸では酒池肉林の宴会やってるっぽい・・・
領事館の外にはデモ隊が集結しつつある。
「織田君、戊辰の東北戦争で俺の先祖は海坂藩のサムライでな、
数百の兵とともに数万の官軍に立ち向かったんだよ。その時も
こんな恐怖を感じてたのかなあ・・・」
「・・・・」 そこへ投げ込まれた石が織田直撃。
「いてーな、この野郎」「よせっ、織田!」
上司の命令に背き投げ返すと数万の石が投げ返されてきた。

前を見ると数万の軍勢がフェンスを乗り越えつつある・・・
「排水溝があれば流れに乗って脱出できるんですがねえ」
横では真田課長が踊りを踊っている。終わった。「よし、行くか」
「どこへ?」「東京だよ、こんなところには居られない、来るか?」
「はい、お供します、、、えーと、武器は」
「ないよ、そんなもん・・・」
「日本人が虐殺した人数がまた10万人増えるだけだぞ」
2人は立ち上がり群衆の集まる正門へと並んで向かった。
「おい、織田、鉢巻ネクタイなんて花見じゃないんだそ」


135 :がんもどき:2005/04/17(日) 02:57:44 ID:y8l+1ar20
門のところまで歩いていくと目の前に群集が待ち構えていた。
「ところで課長、御先祖は?」
「先祖も含めほとんど戦死したよ・・・」
織田、ニヤリ、「そろそろいきますか?」

2人は大声で叫んだ
「日本の教科書は間違ってないぞー!」
「日本は常任理事国にふさわしいぞー!!」
「竹島は日本のものだ〜!!」 「いや、それ関係ないじゃん・・・」
群集が一気にこちらに向かってきた。

そこへ中国武装警察の装甲車が割り込んできた。
「貴方達日本人ですね。先ほどは私の母と妹を助けていただいて謝謝!
どうぞお乗りください。空港までお送りします」

おわり パクリマクリw

136 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 03:00:18 ID:y8l+1ar20
スレ汚しスマンでした。

いや、今も現実にこんな真似をしなければならないほど追い詰められている
日本人がいるかと思うと、、、無事を祈ります。

137 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 09:10:28 ID:TIomqRlNO
スレ違いわかってんなら他でやれや

138 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 10:32:50 ID:KQXwcP3d0
作者が馬鹿なのが最新モード

139 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/17(日) 18:17:38 ID:R1jKIzZA0

ルクダル氏が突然引退されてしまったようなので、
スレ保管庫を作ってみようかと思います。
でもいま無料鯖へ申請したら、容量を開けてくれるまで
最大2週間ほどかかるそうです。
鯖選び、失敗だったかな?
ともかく作ろうかな、と。
ちなみにWEB職人ではないので、かなり適当です。
こういう作業は初めてなので、見よう見まねでもいいから作ろうかな、と(苦笑
まあ、やる気さえあれば、なんとでもなるとは思うんだ。

・・・たぶんね。


※いまの保管庫は、できれば閉鎖しないでね。
 作品別にまとめてあるので、あれはあれで面白いし見やすいから。
 初めての人は、まずあそこから入ったほうがいいと思うよ。
 名作の宝庫だし。

140 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 19:03:45 ID:TIomqRlNO
パクり云々に触れてない意見でも、否定的なものには反応しないんだよなー
ぶっちゃけくだんなんて居ない方が空気良くなるよな此処

俺みたいなのが居るのも問題なんだろうけど
荒らし的なレス以上にくだんの態度がうぜぇ

と書かずにいられない俺パウロ

141 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 21:12:31 ID:0LJXNESKO
くだんさんは結構このスレの事考えてくださっていると思います。しかも小説でも私たちは読み手側(読ましてもらってる)だし感想や意見を言うならまだしも、くだんさんと私たちではやっている事がちがうので態度がでかいとか言える筋合いはないかと…。

142 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 21:13:48 ID:BznNcivj0
せっかく雑談所があるんだから、そっちでやろうね。
○避難所/雑談所
【小説】zombie ゾンビ【創作】分室
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/


143 :携帯厨:2005/04/17(日) 22:44:03 ID:AMTMafk6O
あら?いつの間にか新スレ立ってたのね。
荒れてたから見てなかったよorz
>>1
とりあえず遅くなりましたがスレ立て乙です(笑)

144 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 22:57:53 ID:PC87epRi0
>>142よ。>>141はあらしなのでこのスレで馬鹿やるのが目的な馬鹿なんですよ。だから分室じゃ絶対やらない。子供だから。

145 :本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 22:59:55 ID:PC87epRi0
>>141すまん  >>140の間違いだった

146 :141:2005/04/17(日) 23:12:31 ID:0LJXNESKO
私のレスもスレの主旨とは外れていたので一種の荒らしです。すみませんでした。ここは意見とかを言い合うところではありませんでしたね。今度からは分室でやります。でもあまりにもくだんさんに対していろいろと言う人が多いと思ったもので‥。

147 :まあ:2005/04/18(月) 21:52:30 ID:Yk8RuANmO
とりあえず、くだんは今の作品を最後まで書け
それまでは、くだんが気に入らん奴は黙っとけ
見たくなければNGワードに設定すれば良し
作品途中で作者が消えるのは、すっきりしねえ
以上、俺個人の勝手な意見だw

148 ::2005/04/18(月) 23:46:35 ID:meGa66DzO
禿同!

149 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 08:38:40 ID:Avoh+ZAm0
正直、まこしろが読めれば他はどうでもいい

150 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 11:25:43 ID:IgADoCeQ0
正直過ぎるよアンタ

151 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 12:21:26 ID:f/1tCqi50
サナトリウムさん、帰ってきて!!

152 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 12:50:51 ID:b1A4gKVTO
>>149
オレもオレも、オレもだよ

153 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 15:48:30 ID:+Jhv8ddn0
流れに逆らって悪いが、おれはくだんのも読みたい

154 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 16:50:30 ID:b1A4gKVTO
俺はくだんの作品も読みたいが、最近(以前から?)態度がアレになってきたから
あぼんしてるよ。まじオヌヌメだぜおまいら

155 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 16:56:02 ID:CgGzZaQM0
>>153
くだんさん、コテ付け忘れてますよ

>>154
最近というか以前というか、物心ついたときからだろうな

156 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 17:26:11 ID:LIHb9H+V0
こんだけ言われてもくだんは意地でも態度変えないだろうなw
俺もあぼんしとこ

157 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 17:30:30 ID:DecdZ5q20
マテリアルさんの「俺」に帰ってきて欲しいのは私だけでつかそうでつか…


158 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 19:29:35 ID:yfsVCf+qO
まこしろタソの話で十分おもしろい。
くだん?誰それ?

159 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 20:46:15 ID:egHVIaeP0
くだんの作品は個人的に好きだから"あの"態度も気にしないでいられたが…

パクリにはマジで失望した。
自分では問題ない行為だと思っているにしても、
よく思われない行為だって良識として備わってるだろ普通は。

半永久機関の作者に一言謝っておけばいいものを、それもしないから更に反感買ってるし…
ぶっちゃけ楽しんでんだろ? どういった形であれ自分が注目浴びてんのがお前には心地いいんだろ?

 糞 キ モ イ

>>158
あれあれ、あれだよ。人面牛胴の化け物?

160 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 21:25:17 ID:/uexionHO
最近めっきり作品減って批判か非難か荒らしか脅しかよく分からないどうでもいいのばかりになったな。

161 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 21:31:07 ID:J8WPS8p40
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/
非難、批判は分室でやればいいのに、あくまでも本スレに固執するのは
やはり、荒らしが目的なんだろうな。

何回もIDを変えて大変だね。

162 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 21:47:00 ID:GUMx6uZG0
レス数が増えてるから「新作うpキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」と思ったら

粘着ワンマンショーかよ。・゚・(ノД`)・゚・。

163 :154:2005/04/19(火) 21:54:10 ID:b1A4gKVTO
待て待て、ワンマンショーではないぞ
つーかIDってもしかしてコロコロ変えれるもんなの?

164 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 22:16:51 ID:GtysbwlG0
ID変えて云々言ってる奴は批判を直視しないくだんタイプだから構うだけ無駄
俺は156だが変えたくなくても変わっちゃう事あるしそもそもIDで識別するなんて何ら意味無い。言わば負け惜しみだろ

165 :161:2005/04/19(火) 22:26:34 ID:J8WPS8p40
>つーかIDってもしかしてコロコロ変えれるもんなの?
まあ、白々しい。
変える手なんて、幾らでもあるだろうに。

166 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 22:44:30 ID:tbL3Pc8QO
>>163=>>164
自作自演乙。
必死に成りすぎだよ。

167 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 22:54:48 ID:b1A4gKVTO
マジでID完全日替わりだと思ってた

なんかおまいら見てたら、くだん擁護派にはろくなのが居ないってよく分かったよ…
意見が似てるだけで同一人物だとしたらおまいらの大半も同一だろ

あぁもうなんか人間不信になりそうor2

168 :本当にあった怖い名無し:2005/04/19(火) 23:03:30 ID:xQi4GgfPO
どうでもいいから他でやれ

169 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:17:03 ID:W7HDxHrB0
高井「じゃあ、みんなコレを着てくれ」
そう言いながら防火服をハンガーから取り外した。それぞれが服を受け取ると、
一度、装備を外して、防火服を着込んだ。
飯島「装備は上からつけないとダメですね。サスペンダーを調整しなきゃ・・・」
サスペンダーの長さを最大に調整しながら言う。
今村「けっこう、重たいんですね、コレ・・・」
少し驚き気味に声をあげると高井がニヤニヤしながら言った。
「言ったろ?それだけ丈夫に出来てるってことなんだよ。」
田村「ヘルメットもありますが、どうします?」
橋本「被っていこう。後頭部まで覆う『タレ』が付いてるしな。」
橋本はヘルメットの後ろに取り付けられている「タレ」をヒラヒラさせて言った。
飯島「完全に消防官ですね。似合います?」
田村「ああ、似合ってるよ。陸自よりそっちの方がよかったんじゃないか?」
即座に答えると全員の表情に少し笑顔が浮かんだ。
これから命を懸けた脱出作戦をしようという中で、少しでも自らの緊張を解きほぐしたいと
思う気持ちから、自然と笑みがこぼれたのだった。

170 :fool:2005/04/20(水) 00:17:14 ID:pt7EjrU90
その研究所は、広大な敷地のわりに4人しか人がいなかった。
研究所の所長である博士とその助手、そして研究所に逃げ込んできた
将軍と軍曹だった。
当面の間は保つ分の食料はあったが、4人が一生暮らすだけの分は
なかった。

助手は昇給や出世の見込みがなくなったため、早々に研究を放棄した。
将軍は個室に引きこもり、自伝を書いていた。
軍曹は罵倒する新兵もいないので、意気消沈し酒浸りとなっていた。
ただ博士だけが黙々と研究を続けていた。

食料も尽きようとしていたある日、将軍は呼び出されて
博士の研究室におもむいた。

171 :fool:2005/04/20(水) 00:18:13 ID:pt7EjrU90
「ゾンビがなぜ人肉を求めるか。それがそもそもの疑問でした。
 ゾンビは栄養を摂取せずとも永遠に動き続けることができる。
 それが何故、人肉を求めるのか。」

博士は続けて自分の研究が如何に困難を窮めたかを話し始めたので、
将軍はそれをさえぎって、結論だけを促した。

「ゾンビが人を喰うのは栄養の摂取のためではなく、
 コミュニケーションの手段なのです。
 言葉でなくとも、身振り手振りである程度の情報伝達は
 可能でしょう。ゾンビにとって人を喰うというのは、
 つまり手話で話をするようなものなのです。
 そして、ついにゾンビの言うことがわかるようになりました。」

将軍はため息をついた。ゾンビどもを地上から一掃する方法でも
研究しているかと思ったら、ゾンビの世間話の研究とは。
将軍は歴史上の英雄に思いを馳せた。彼らに較べて、
何故、私の周りには無能な人間しかいないのか。


172 :fool:2005/04/20(水) 00:19:43 ID:pt7EjrU90
次の日、研究所の外で悲鳴があがったので、監視カメラで
外を見てみると異様な光景が広がっていた。

血溜りの中で、縛られた状態で倒れている助手。
そして、博士が助手に噛みついていた。
なぜ外に出たのだ、博士はすでにゾンビとなっているのか、
と将軍は思った。しかし、博士はゾンビそのものといった
行動とは裏腹にやけに血色がよかった。

助手の悲鳴を聞きつけて、ゾンビが集まってきた。
しばらくの間、博士とゾンビは並んで、助手を
喰い千切り、咀嚼し、飲み下していた。
やがて博士は一つうなづくと、しっかりとした足取りで
立ち去った。後には喰われる恐怖に泣き叫ぶ助手が
残された。

博士は研究所にいくらかの食料を残していった。
しかし、長くは保たない。そう遠くないうちに
研究所を出なければならないだろう。
「私もゾンビ語を覚えるべきだろうか。」
横目で酩酊する軍曹を見ながら将軍は思った。

173 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:23:29 ID:W7HDxHrB0
橋本「よし。準備は出来たか?作戦を確認するぞ。」
そう言いながら紙とペンを手に取る。

橋本「今、いるのはホールから見てこの位置だな。田村、バスの位置はどこになる?」
田村「ここが正面玄関です。バスはこのあたりになります。距離にして50mほどです。
ただ、裏庭に続くと思われるこの位置に植え込みがありましたて・・・」
高井「『奴ら』が潜んでいる可能性がある、と・・・?」
田村「そうです。ですから、右側にある大きな窓から外へ出る方がいいのでは。」
橋本「窓は開くのか?」
田村「はめ殺しでした。割るしかないでしょう。」
日高「割るのはいいが、万が一、作戦が失敗するとここには戻れなくなるぞ。」
田村「そうなんです・・・それは考えましたが、いずれにしろここに篭城するわけにも
いきませんし、バスがダメな場合は別の車両を使うしかないと思います。」
橋本「他に車両はあったか?」
田村「何台かありましたが、すべて乗用車です。一台に全員は乗れません。」
高井「最悪、二台に分乗か・・・時間を食うとまずいね・・・」
橋本「そうですね・・・」

174 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:24:08 ID:W7HDxHrB0
今村「あ・・・あのお・・・カギなしでどうやってエンジンをかけるんすか?」
日高「貴様、緊急時の車両のエンジン始動法も知らんのか?鍵穴にマイナスドライバーを
突っ込んで思い切り回せばかかるんだぞ?」
今村「でも、ハンドルロックはどうするんですか?」
高井「ハンドルロックってのは両手で握って思い切り回せば外せるんだよ。大丈夫。」
今村「はあ・・・そうなんすか・・・高井さん、なんでそんなこと知ってるんですか?」
高井「俺は『怪しげなオヤジ』だからね。そういうことは知ってるんだよ。」
高井は自嘲の笑みを浮かべて言った。
橋本「よし、じゃあ、田村の言う通り、窓から外へ出る作戦でいこう。」
飯島「割るのは何で?音がなりますよね?」
橋本「いずれにしろ、外に出れば『奴ら』は気付く。我々の最大の武器はスピードだ。
『奴ら』は動きが遅い。周りを囲まれない限り大丈夫だ。」

175 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:24:45 ID:W7HDxHrB0
日高「で、バスを動かすのはどうやって?」
橋本「窓を割って外に出たら、一気にバスまで走る。バスに着いたら、ドアを開けて、
もちろん、カギがかかっていれば叩き割って中に入る。中に入るのは俺と田村、
今村にしよう。
中に入って『敵』の有無を確認。『敵』がいれば直ちに殲滅。バス内の安全を確保する。
バス内の安全が確保されたら全員、すぐに乗り込むと同時にエンジンを始動させる。
あとは『逃げ』の一手だ。」
日高「バス内の安全を確保するまでは『奴ら』と戦うことになるな・・・どれくらいの
時間がかかる・・・?」
田村「バス内に『敵』がいるかどうかにもよりますが、仮にいたとしても多くはないでしょう。
おそらくバスに着いてから数十秒から1分かからないでやれます。」

176 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:25:32 ID:W7HDxHrB0
秋山「『敵』がそれまでに近づいて来たら・・・?」
高井「秋山三尉、あんたたちは『奴ら』と直接、戦ってないから知らないと思うけど、
『奴ら』の動きはすごく遅い。のろのろだよ。1分で10m進むか進まないか。」
田村「そうです。ですから、囲まれない限りは大丈夫です。」
秋山「それはわかるが、囲まれない保障はあるのか・・・?」
田村「バスの周辺には『敵』はいません。隠れる場所があるとすれば、裏庭側と植え込み、
それから周辺に停まっている車の中、駐車場の端の方にあった倉庫・・・そんなとこです。
バスからの距離はいずれも50m以上はありますから、我々がバスに着くまでに10秒、
バスに着いてから中に入るまで1分かかったとしても『敵』が距離30以上は離れています。
近い『敵』から倒せば問題ないと思います。」
日高「そんなにうまくいくかね・・・でも、やるしかないんだよな・・・!」
高井「そう。やるしかない!もう後戻りはできないですよ。」

高井の一声に誰もが身震いをした。
もう、後戻りはできない・・・
行き着く先は「生きる」か「死ぬ」か。
そのことはその場にいる誰もが痛感していた。

橋本「よし!明るいうちに『作戦』開始だ!絶対に生き残るんだ!いいな!」
橋本の声は少し震えているようだった。幾多の死線を潜り抜けた橋本ですら緊張は隠せなかった。
果たして、全員が生き残ることが出来るのか・・・それとも・・・

177 :まこしろ:2005/04/20(水) 00:30:47 ID:W7HDxHrB0
>>foolさん
投稿がかぶってしまいました。スマソ
ちょっと間を空けての投稿です。
「いくらかの食料」=「軍曹」ってのに気付いた瞬間、ゾクっとしました(((;゜Д゜)))

私的な事情によりちょっとペース落ち気味ですが、ガンガってうpしていきます!
脱出作戦は次までお待ちください。
「鳥」をどうやって絡めようかなあ・・・ちょっと悩み気味・・・orz



178 :まこしろ:2005/04/20(水) 01:08:53 ID:W7HDxHrB0
あ、そうそう。今回から会話の前に「会話主」をつけてみました。
ちょっと登場人物が多いんで、この方がわかりやすいかなあと思いまして・・・
読みにくければ以前のようにしますので、みなさん、ご意見いただけたらと
思います。

179 :本当にあった怖い名無し:2005/04/20(水) 10:52:17 ID:vvxIYmYn0
読みにくいんで前のでお願いします
わかりやすさを意識するならキャラの個性付けに重きを置いて欲しいです
偉そうに言ってご免なさい

180 :本当にあった怖い名無し:2005/04/20(水) 11:09:15 ID:tRuCn/UU0
会話主、賛成に一票。
しかし、自らのルールに縛られることはないと思われ。臨機応変が吉。

181 ::2005/04/20(水) 12:45:11 ID:razG7dkrO
俺は>>178を読むまで気づかなかった。それくらい自然に読めました。
登場人物が多い時には、良い方法だと思う

182 :本当にあった怖い名無し:2005/04/20(水) 16:50:48 ID:gzkEP8Ke0
>まこしろさん
わかりやすい反面読みにくくもあり一長一短ですね。臨機応変で。

>foolさん
この星新一もどきが(笑
あの簡単なようでいて癖だらけの文体、真似るの難しいんだぞ(藁
また新作できたら投下よろ

183 :本当にあった怖い名無し:2005/04/20(水) 17:09:50 ID:qv030jQM0
>>まこしろさん
乙です。
会話主はすこし読みにくくしていると思いますが、
しばらく様子を見てまたコメントします。
臨機応変にいってください。


184 :まこしろ:2005/04/20(水) 23:54:02 ID:W7HDxHrB0
みなさん、ご意見ありがとうございます。
確かに

高井「〜」
高井は・・・

ってなると読みにくいかな・・・と思ってはいたのですが、会話が連続する場面では
あった方がわかりやすいかなとも思ったりしまして・・・
「臨機応変」に行く方向でやってみます!
いろいろと意見を言っていただくとありがたいです。
ありがとうございました!

185 :本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 00:34:33 ID:jHOL4mO+O
まこしろタソ次回作はやくぅぅ。期待揚げ

186 :本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 01:51:00 ID:A+E45yzy0
「高井さん、○○は〜〜ですかね?」
「わからないですねえ、秋山さん心配しすぎじゃ」
高井は田村の方を向いた。
「あなたはどう思います?」
「私は秋山さんの言うとおりだと思いますが」

数名だったらこれで話まわせますな。あと反則で
「ヒック」
「日高さん、まだしゃっくりとまらないの?」
「ヒック、ええ、中島さんのおなかの具合は?」
「ごつう最悪ですわ。今もぎょーさんでてきおったで」
方言とか癖とかで個人を特定できる要素を文中に埋め込めば
いちいち名前を使わなくても発言主の特定は出来るし。
その分、会話文内がややこしくなるけど。

トランシーバーの切断音で判別してた作品もあったね。
「〜ガッ」「〜ザッ」でどっちがどっちだかわかる。
会話のテンポがよくなるし。

187 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:12:35 ID:bJqWmPa60
橋本は警備室のドアをゆっくりと開くと、周囲を確認した。
中にはもちろん「敵」の姿はない。ただ、中庭の方には確実にいる・・・
「よし、行くぞ・・・!」
橋本の声とともに全員が銃を構えながら、身をかがめながらホールを小走りに進む。
「外の状況を確認・・・大丈夫・・・『奴ら』はいない・・・」
田村は外の状況を誰よりも気にしながら後に続く。
脱出口となる「窓」に着くと、橋本は再び外を確認した。
「『敵』はいない。割ったら、一気にバスまで走るぞ。『敵』は必ず来る・・・!全員、気をつけろ・・・!」
橋本の言葉に全員、一瞬、緊張する。
「橋本さん、俺の銃で割ろう。コイツなら一発で粉々だよ。」
「高井さん、お願いします・・・全員、下がれ。」
高井は橋本たちが後ろにつくのを確認して銃を構えた。
「いいですか?行きますよ!」

パア―――――ン!!

銃声とともに目の前のガラスが粉々に砕け散った。

188 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:13:57 ID:bJqWmPa60
「走れ!!!」
橋本の声が響くのが早いか、全員が一気に窓から外へ駆け出した。
銃声が響いたのと同時に建物の周囲からゆっくりと「影」が動き出す。
大きく響いた銃声はもちろん「敵」の耳にも届いていた。

「走れ!走れ!走れ!」

一気にバスまで駆け寄ると橋本はバスの運転席のドアノブを引いた。

カチ・・・開く!

「ドア、開けるぞ!田村!警戒!」
田村はドアに近づき銃を構えた。
「どうぞ!」
「開けるぞ!」

カチャ・・・

中には「気配」はない。
「クリア!」
「田村!今村!乗り込め!バス内を調べろ!」
田村と今村はバスに乗り込むと銃を構えながら後部座席の方へ歩いて行った。

189 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:14:53 ID:bJqWmPa60
建物の裏から、植え込みの中から、次々に姿を現す「死者」たち・・・
その数はどこまでも尽きない・・・
いったい、どれだけの数がいるのか、ゆっくりと近づいてくるその列はいつまでも続くかのようだった。

「すげえ数だ・・・!橋本さん!急いで!」
田村の声が届くと同時に田村の声が響く。
「バス内、クリア!」
「よし!ドアを開けろ!全員、早く乗り込め!」
橋本の声とともに田村はバスの乗降扉を手動で開いた。
「早く乗ってください!急いで!」
乗降扉は橋本たちが乗り込んだ運転席とは反対側にあるため、高井らはバスの反対側に回りこんだ。
「向こうからも来ます!」
駐車場の出入口方向からも「敵」が近づいてくる。
橋本はドライバーを鍵穴に差し込んで力任せにひねった。

キュルル・・・ガウ――ン!!!

「かかった!・・・くそ!ハンドルロックが・・・硬い・・・!」
「二尉!発進してください!急いで!」
「ハンドルロックが外れん!思ったより硬い・・・!」
「二尉、手を離してください!」
田村はそう叫ぶと銃床をハンドルに差し込んだ。ハンドルのスポークと車体に引っかかるようにして
「てこ」の要領で思い切り銃を引き下げた。

ガン!!

鈍い音ともにハンドルが回る。
「・・・外れた!」
「発進、お願いします!」

190 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:17:42 ID:bJqWmPa60
橋本はハンドルを握り、ギアを入れるとアクセルを踏み込んだ。

ガロロロオオ・・・・

バスが走り出す。一瞬、高井たちはバランスを崩してつんのめるようになった。
「よっしゃ!あとは逃げるだけだ!」
高井は歓喜の声を上げた。
バスは駐車場の中でぐるりと方向転換をすると出入口の方へ向かった。

しかし・・・出入口付近にはすでに多くの死者が集まってきていた。
その数は数百、数千・・・!

橋本「突破するぞ!踏み潰す!!」
日高「数が多すぎる!大丈夫か!?」
橋本「行くしかないだろ!」

ゴゴオオ・・・・・

バスは群がる死者たちの真っ只中に突進していく。

「突っ込むぞ!」

バスが「敵」集団の先頭に差し掛かる。

ドン!ドン!ボコ!ドン!

鈍い音が響く。車体に大きな振動が伝わってくる。
「敵」はバスに轢かれること、跳ね飛ばされることを恐れない。
ただ、目の前にいる獲物を求めて向かってくる。
その数はバスが進むにつれ次第に増え続けていった。

191 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:18:33 ID:bJqWmPa60
「くそっ!道がふさがれている・・・!」

バスの周囲は完全に「死者」たちに取り囲まれていた。
「死者」たちはバスの周囲を取り巻き、車体をよじのぼろうとする。

「多すぎる!焼夷手榴弾を使え!田村!前方に投擲!」
橋本はアクセルを踏み込みながら叫んだ。
「了解!」
田村は運転席に近い窓を開けると半身を乗り出して手榴弾のピンを抜いた。

「いきます!」
田村は掛け声とともに手榴弾を投げた。

バア―――――――ン!!

爆発音とともにバスの前方に炎が立ち上がる。
炎は「死者」たちを一気に包み込む。
バスの前方の「敵」は炎を避けるように横へ広がった。

「よし!行ける!」
橋本はギアを入れ替えると再びアクセルを踏み込んだ。

192 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:19:26 ID:bJqWmPa60
ゴゴゴ・・・

「な?なんだ!?」
橋本は異様な感触がハンドルに伝わってくるのを感じた。
同時にハンドルが効かなくなった。
「ハンドルが効かん!何か引っかかった!」
「下がれ!バックするんだ!」
日高が叫ぶ。
「わかってる!」
橋本はギアをバックに入れるとハンドルを左右に揺らしながらバスを後退させた。
「後方、多数!下がれません!」
飯島の声が響く。
後方は建物の周囲から集まってきた「敵」で溢れかえっていた。
「二尉!ダメです!後ろは『敵』でいっぱいです!」
「前輪に『何か』が引っかかってるんだ!このままじゃ前進できん!下がるしかない!」
下がろうとするバスを「死者」たちは押し止めるがごとく手を伸ばしてくる。
「くそ・・・!これじゃ長くは持たない・・・!」
田村は窓の外に溢れかえる「死者」の群れを見ながらつぶやいた。

193 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:21:12 ID:bJqWmPa60
田村は半ば絶望していた。迫り来る「死」の恐怖。
もう為す術はないのか・・・
その時、上空を黒い影が横切るのに気が付いた。
「高井さん!『鳥』だ!『鳥』に向けて撃つんだ!」
「『鳥』を撃ったらこっちを狙ってくるぞ!」
「だから撃つんです!窓を開けて撃ったら、すぐに閉めてください!」
「そうか!わかった!やってみよう!」
高井は田村の思惑を理解した。
「みんな!窓を少しだけ開けて『鳥』に向けて一斉に撃つんだ!撃ったらすぐに窓を閉めろ!」
「鳥」はまるで地上で繰り広げられている攻防を傍観するように悠々と上空を飛んでいた。
今や絶体絶命の窮地に追い込まれた「生者」たちは窓を少しだけ開けると銃を上空に向けた。

「撃て!!」

タタン!タタン!パン!タン!タタン!タタタ!

194 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:22:05 ID:bJqWmPa60
キキイイ―――!キキイイ―――!

「鳥」たちは突然の「攻撃」に敵意を抱き、一斉に地上に向けて「反撃」を始めた。
「来たぞ!窓を閉めろ!伏せろ!」
高井たちは急いで窓を閉めると座席に伏した。

キキイイ―――!キイイィ―――!

「鳥」の鳴き声は怒りに満ちていた。耳をつんざくばかりの叫び声。
その怒りはバスを取り囲む「死者」たちに向けられた。
数千・数万の「鳥」が周囲の「死者」たちに襲い掛かる。
「死者」たちは「鳥」を恐れない。それでもバスの中にいる「獲物」を狙おうとする。
しかし、異様なまでに巨大化した「鳥」の鋭いくちばしが「死者」の目、耳、側頭部に
突き刺さると「死者」は動きを止め、その場に倒れ伏した。

キイイィィ――――――!キキイィィ――――!

ア゛アァァ・・・ウ゛ア゛アァァ・・・

「鳥」の鳴き声と「死者」の本当の断末魔がバスの周囲に響く。
時折、バンバンバンとバスに鈍い音が鳴り響く。「鳥」はバスにも攻撃をしてくるのか。
「持ってくれよお・・・窓、割れるなよ・・・」
今村は頭を抱えてひたすら恐怖に耐えていた。

195 :まこしろ:2005/04/21(木) 03:28:12 ID:bJqWmPa60
いろいろとご意見をいただき、一応、元に戻すとともに、箇所によっては「会話主」を
挿入してみました。
会話主を挿入することで会話だけの展開が出来るのでスピード感ある表現を狙ったのですが
やっぱ、難しいですね・・・
皆さんのご意見は参考になりますので、いろいろと叩いてください!

それにしても「鳥」は強すぎかな?(ワラ


196 :本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 08:30:27 ID:2H4yG5S3O
>>186
文章中に何度も人名が入ると、クドすぎてかえって読みづらい飢餓す
その例も会話として不自然だし

197 :本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 18:22:28 ID:FQ4lgOj+0
このタイミングで


 く  だ  ん  キ  モ  イ  は  や  く  氏  ね

198 :くだん氏ね:2005/04/21(木) 21:26:38 ID:72BkMhNH0
 _  ∩
( ・∀・)彡  ハリアップ!
 ⊂彡   ハリアップ!

199 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 00:11:48 ID:jXk54JSuO
↑リアルゾンビー発生中。

200 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 09:03:31 ID:Cp3vUGtF0
なんか はずかしいけれど がいた頃の雰囲気がしてきたな・・・
あの人もノリ過ぎて叩かれてどっかいったけど。

201 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 17:31:12 ID:ZpFEOlKIO
鳥が強すぎるなら、1羽くらい飼っちゃえば?と思ってしまったのは、自分だけですかね
すみません、動物萌えなもんで…

202 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 18:42:49 ID:j6cgpAvuO
仮にくだんが死んだとすると
このスレの質って上がるの?下がるの?

203 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/22(金) 19:17:40 ID:/pnQuIg80
おう、みんな元気かよ。久しぶりに来てみたぜ。

大したことじゃ無ぇんだが、ちょっとしたアイデアがあってよ。
少し書いてみようと思うんだ。
…ただ、ゾンビの話じゃ無くなっちまうかも知れねぇんだけど…。

タイトルはズバリ「おやじ2」、キャッチコピーは「今度は、戦争だ。」ってのよ。
「パート2に面白い話は無ぇ。」ってジンクスがあるくらいだから、それほど期待されても困るんだけどよ。

まぁ、オレが書く文書だから、期待するヤシも居ねぇだろうが、ぼちぼち付き合って貰えるかな。

204 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 19:51:16 ID:TFnnyYf60
>>202
もの凄く上がる

>>203
期待してるけど、ゾンビと無関係なものになるなら此処に投下すべきではないと思われ

205 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 21:55:20 ID:iWT0TTJ10
>>203
そりゃ楽しみだな。俺は構わんし、読みたいのはやまやまだけど
新たにストーカー飼う覚悟ある?w

206 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 22:33:09 ID:XruN0wlh0
今度は戦争だ!だと絶対ハズすジンクスは打破困難だぞw
おやじはキャラがいいよな。本人の

207 :本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 23:04:35 ID:4Hnd+YFpO
おやじさん、まこしろタソの作品はおもしろい。
くだん?誰それ

208 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/22(金) 23:59:57 ID:/wNk1cEV0

みなさま、お待たせ。
スレ保管庫ができたよ。

「2ちゃんねるオカルト板 ゾンビ小説スレ保管庫」
http://zombiesurvival.fc2web.com/

なにか不具合があったら、雑談所へ報告してね。
では、話の続きを書くので、アトヨロ。

209 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 00:09:09 ID:g/qmldydO
>>207
何から何まで同意

210 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 03:00:28 ID:Uz4auaBF0
くだんさんお疲れ様でした。
続き楽しみにしてます(人∀・)

211 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 03:00:38 ID:unJ/Y4Or0
>>208
乙です!

212 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 10:00:45 ID:jrlhipO30
>くだんさん

ゾンビは無視して続きプリーズ

213 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/23(土) 10:12:43 ID:T/QVX43w0
くだんさんまとめサイトご苦労様です。
チョッパーボーイがいい味出していますね。

214 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 10:57:11 ID:QnHon8U70
くだんさん御疲れ様でした







もっと疲れてください

215 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 12:08:07 ID:HwyrKxFY0
疲れついでに新作うp汁!!

216 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/23(土) 17:45:44 ID:70dO49Y70
.おやじ2

..序章
 …あれから半年…。
 奴等をブチのめすことも出来やしねぇ、歯がゆい日々が過ぎていく。
 いったい何時になったら、腐れ野郎の息の根を止められるんだ。
 政府のお偉方は、てめぇ達の利権を守るのが精一杯で、何にもしちゃくれねぇし、一緒に協力しなくちゃならねぇはずの、南の奴等があのザマじゃ、こっちだってどうしたら良いんだか判らねぇ。
 …それに、オレだって、時間は幾らも残っちゃいねぇんだから、出来るだけのことは、してやりてぇんだよ。


217 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/23(土) 17:46:33 ID:70dO49Y70
..第1章

...1
 …あれは、…最初の年、…寒い寒い冬を乗り切って、やっと暖かく暮らせると思った頃だったな。
 前の年、命からがらこっちに逃げ延びたオレは、江別の郊外に建てられた仮設住宅で、ひっそりと人目を忍ぶように暮らしてたのよ。
 …訳は前に、話してやったよな。…あの大騒動の脱出劇…。
 オレは、元が土建屋だから、秋のうちは、避難してきた奴等の仮設住宅建設や道路工事、冬の間は市内の除雪作業をやりながら、幾らか貰える手当で、一緒に脱出してきた由佳里って娘っ子と、やっとの思いで生きてきた。
 …変な目で見るんじゃねぇよ。
 そりゃぁ、娘っ子とは、血は繋がっちゃいねぇけど、あのコンビニで、「おじちゃん、助けて。」って言われた時から、出来るだけのことはしてやろうって、決めたんだ。
 そんなオレ達が住んでる仮設住宅に、懐かしい野郎が訪ねて来やがったのよ。
 知ってるだろう、元お巡りで、今じゃゾンビ防衛部隊(Zombie Defense Force)の小松の野郎よ。
 奴はZDFの小隊長に出世して、函館の海岸線をパトロールしてるはずだが、どうした風の吹き回しか、オレに会いに来たんだと…。
 小松の後ろにゃ、見たこと無ぇツラの、黒づくめ男が控えてた。
 「土産だ。」って言いながら、小松の野郎が差し出した包みの中にゃ、ここんところトンとお目にかかったことも無ぇ、タバコとチョコレートが入ってるじゃねぇか。
 本州や四国がゾンビ野郎に、占領されちまった上に、世界中が同じような状況だから、市内のスーパーだって売るモンが無くなっちまって、食料はとっくの昔に配給制だぜ。
 嗜好品なんかは、どこにも有るはずは無ぇんだが、どんな世界にだって、特権階級は存在するのよ。
 早速オレは、三日ぶりのタバコに火を付けて、肺一杯に深々と吸い込んだ。
 二間しか無ぇ仮設住宅の、散らかった居間に座り込んだ小松は、ゾンビ野郎の話を始めやがった。
 函館の方じゃ、一週間前もゾンビ野郎の上陸騒ぎが、有ったらしい。
 津軽海峡の潮に流されながら、何とか函館の海岸に流れ着いてくるゾンビ野郎を、水際で退治するのが奴の役目なんだが、近頃じゃゾンビのイルカも出るらしいから、海ん中だって危ねぇって話よ。

218 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/23(土) 17:47:29 ID:70dO49Y70
...2
 オレは、奴が話し辛そうにしてたから、「何か頼みでも有るのか?。」って聞いてやったんだ。
 そしたら、後ろの黒づくめが、とんでも無ぇ話を始めやがった。
 「東京に置きっぱなしの、重要な物《ぶつ》をサルベージするから手伝え。」ってことらしい。
 何でオレがやらなきゃならねぇんだ。…あんなとこ、二度と行きたく無ぇぜ。
 …でもよ、奴等は、オレの秘密を知ってやがって、嫌みなことを言いやがる。
 伊東って名前の黒づくめは、オレの左腕をアゴで差しながら、「大変ですね。」ってほざきやがった。
 そのうえオレが、二週間に一回、学者先生の所に治療を受けに行ってるのを、知ってるみてぇで、「例の注射は効きますか?。」って聞きやがる。
 世間に知れたら、タダじゃ済まねぇ話なんだから、でけぇ声で言うんじゃねぇよ。
 奴は、慈善家みてぇな目つきして「オレが協力すれば、ここよりまともな生活を保障するし、治療のために政府が力を貸してやる。」って言うじゃねぇか。
 悪い話でも無ぇんだが、日本の人口の七割近くが、死人の仲間入りしちまって、そいつ等が虎視眈々と待ち受けてるから、行く方だって覚悟が要らぁ。
 それにオレだって、サルベージの話ぐらい、聞いたことは有るぜ。
 向こうに起きっぱなしの、重要資料やコンピューターのバックアップデータなんかを、奴等の領土から掻っ払って来るんだが、飲み屋のうわさ話じゃ、行った野郎の話は出るが、帰って来たって話は聞かねぇ。
 そんな奴等に、オレも一度だけ誘われたことがあったけど、そん時は「銀行の、地下金庫に保管されてる金塊を、そっくり頂く。」って話だったから、「泥棒みてぇな真似が出来るか。」って怒鳴ってやったのよ。
 …そいつ等、二ヶ月前にオンボロ漁船で出掛けて行ったが、それ以来、風邪の噂も聞こえて来ねぇぜ。
 オレは、必要なとき以外、外したことの無ぇ、左手の手袋をさすりながら、自分が行かなきゃならねぇ理由を聞いたのよ。
 小松の話じゃ、「身寄りが無くて、大型車や大型機械の運転に長《た》けてる上に、ゾンビ野郎相手の戦闘能力が高い奴」ってのが基準らしいが、オレにだって娘っ子っていう身寄りは居るんだぜ。

219 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/23(土) 17:48:24 ID:70dO49Y70
...3
 でもよ。最後に伊東の奴が、嫌なこと言いやがった。「可愛いお嬢さんに、辛い目を見せたくはないでしょう。」ってよ。
 …もう少しでそいつを、ぶん殴りそうになっちまったんだが、オレだって大人よ。
 権力には敵わねぇってことぐらい知ってるぜ。
 それでオレは、自分の参加と引き替えに、娘っ子や、近所に住んでる姉ちゃんの、配給品や生活保障に、便宜を図って貰えるように頼んだのよ。
 …奴等が帰った後、オレは五軒隣の姉ちゃんの仮設住宅に行ったんだが、そっちで夕飯を食ってた娘っ子に、本当のことは話せねぇ。
 「遠くの方に出稼ぎに行かなきゃならねぇ。」って嘘ついて、「暫く帰れねぇから、姉ちゃんと一緒に、大人しく暮らすんだぞ。」って話したのよ。
 死んじまったオレのボウズと違って、妙に聞き分けが良いから、「嫌だ。」なんて言わねぇが、それでもその、でっかい眼《まなこ》の目尻には、真珠の粒が光ってた。
 そうは言っても、姉ちゃんだけには、ホントのことを話さなくちゃならねぇ。
 娘っ子がフトンの中で寝息を立てだした頃、オレはもう一回、姉ちゃんの所に行ったのよ。
 …長い付き合いだから、言わなくっても、姉ちゃんは知ってたぜ。
 「オレが帰って来れねぇかも知れねぇ。」ってことをよ…。
 気丈な姉ちゃんが、涙を流したのを見たのは、ばあさんの葬式以来だったな。
 オレは、目蓋の奥から溢れ出してくる熱いモンを、見られねぇように背を向けながら、部屋の片隅に置かれてる、ばあさんの位牌に向かって、手を合わせたのよ。
 …姉ちゃんの暖たけぇ手が、オレの肩にそっと差し伸べられて、心の中にまで暖かけぇモンが、入り込んで来たみてぇだった…。
 そのうち降り出した、ミゾレ交じりの雨が、トタンの屋根を叩く音さえ、やけに遠くに聞こえたっけ…。

220 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/23(土) 17:52:32 ID:70dO49Y70
他に書くところは無さそうだから、とりあえずここに混ぜて貰うぜ…。

いつも通り、適当に書いてるから、読む方も適当に読んでくれ。

じゃ、またな。

221 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 20:49:03 ID:HwyrKxFY0
おう、ご苦労なこったな!

いろいろ大変だろうが元気で娘っ子や姉ちゃんのとこに戻って来いよ!!

俺に出来ることは何もないんでとりあえず経過報告待ってるぜ、達者でな!!!

222 :fool:2005/04/23(土) 23:01:37 ID:5sPoGg8e0
ある建物に逃げ込むと、いつものように内部の調査を開始した。
閉鎖された空間は奴らがいなければこの上なく安全だ。
逆に奴らが一人でも紛れ込んでいれば、閉鎖されている分だけ
外にいるより危険度は増す。浸入口も含めて、建物の綿密な調査は必須だ。

廊下を歩いているとき、青白い顔をした男が近づいてきた。
私はそれがゾンビだと思ったので、その男の頭に鉄パイプを振り下ろそうとした。
「ま、待ってください。あなたに危害を加えるつもりはありません。」
こいつ、生身の人間なのだろうか。それにしては血色の悪さはただごとではない。
「たしかに私は死人です。しかし皆が皆、外の奴らと同じというわけでもないのです。」
私は鉄パイプを下ろして隙を作ってみせたが、襲ってくる様子はなかった。

男は確かに死人であるらしい。体温はないし、心臓も止まっている。
しかし他のゾンビと違い意識があり、人肉への嗜好もないようだった。
外を歩いていても生身の人間ではないのでゾンビに襲われることもないと言った。

223 :fool:2005/04/23(土) 23:02:52 ID:5sPoGg8e0
ここは安全そうだ。私はしばらくこの建物に居座ることにした。
そして、死人との同居生活が始まった。
この男、つき合ってみると中々よい奴だった。
人手があるのはありがたいし、私の食料を分けなくてよいのも助かった。
必要なものがあれば男に外に取りにいってもらった。
心臓が止まっているのにどういうわけか代謝があるようで、
死人に特有の腐敗臭もなかった。外のゾンビと異なり、男は理想的な
不老不死を体現しているように見えた。

ある日、建物の扉を突き破るとゾンビの集団がなだれ込んできた。
運悪く、眠っている間の出来事だったのでとっさに反応できず
気づいたときにはすでに逃げ道をふさがれていた。
このままでは良くてゾンビの仲間入り。順当なところで、
食い尽くされて終わるのがオチだろう。

224 :fool:2005/04/23(土) 23:04:01 ID:5sPoGg8e0
「どうせなら、私に噛まれてみませんか。」
男が声をかけてきた。
男はもともと死人なのでゾンビには襲われない。気楽なものだ。
しかし私も言われるまでもなくそれを考えていた。

せっかく今まで生き延びてきたのに、ゾンビとなるのは癪だが、
男のようになるのならそう悪くない。
仕方がない。まあ、なるようになるさ。
私は目をつむった。

225 :fool:2005/04/23(土) 23:04:56 ID:5sPoGg8e0
私が眼を覚ますと建物はゾンビで溢れていた。
男の姿はすでになかった。おそらく住むのに適さず、と建物を
放棄して出ていったのだろう。
私は自分の体を調べてみた。意識はしっかりとしているが、
心臓は止まっていた。息をせずとも苦痛は感じない。もちろん、
生前と変わらず人肉を喰おうなどとは思わない。

ゾンビどもは私を見ても襲ってこようとはしなかった。
どうやら私はあの男と同じタイプの死人となったらしい。
食料の必要もないし、ゾンビに襲われる心配もない。
そして私は不老不死となったのだが、気分は憂鬱だった。

あの男、肝心なことを言っていなかったようだ。
確かに人肉を喰おうとは思わない。
しかし、私は耐えがたい喉の乾きと生き血への欲求を
感じはじめていた。

226 :本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 23:18:36 ID:HwyrKxFY0
>fool

(・∀・)イイ! (・∀・)イイ! (・∀・)イイ! (・∀・)イイ!

最高傑作! 他の作者さんには悪いけどシリーズ最高の出来だね。

星新一にありがちな話なのでパクリ厨が喜ぶかも知れんがそうだとしても
オリジナルを完全に消化しきってる。星ファンの俺としては文句なし!!

227 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 01:36:42 ID:OTCtOItP0
foolさんの作品はどれも秀逸!
むちゃくゃちゃ面白い。

面白い話ありがとうございます。

228 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 08:50:26 ID:IvY0p5wnO
超ぐっじょぶ!

くだんは他人のネタをそのまま使っている(パクっている)のに対し
foolさんの作品は星氏に趣向と構成が似ているだけ。

これには天と地の差があるね
要するにくだん死ね

229 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 08:50:42 ID:PW1kzQwCO
くぅぅぅ!
イィ!
おやじさんの新たな闘い…やっぱ、この口調があるってのは良いね〜。
そして、foolさん!
この短い文の中に、よくここまでの秀逸なものを収められる…あんたタダ者じゃないね?


230 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 13:03:29 ID:yJBbNAA50
foolさん
>>226-229の意見を何十倍にしても足りないくらい褒めたいです
素で絶賛したい
もしかして本物の小説家か

231 :fool:2005/04/24(日) 14:26:22 ID:CS9qZiJ70
foolです。
作者が作品以外でしゃしゃり出るのは格好悪い。
言いたいことがあるなら作品で言え!と思っているので
今まで作品投下しかしてきませんでした。
が、感想に対して返答がないというのも仁義に反する気もするので、
コメントします。

まず、感想を頂けた皆さん、どうもありがとうございます。
実はこのスレを見始めたのは最近なのですが、バルビローリ氏のゾンビ蚊の
話とか過去スレの3-620氏の哲学する屍鬼が面白かったので、影響されて
1つ書いてみました。その後、皆さんの感想レスにのせられてしまって。
そんなつもりではなかったのに4つも続けてしまいました。

ゾンビものはそもそも襲われる恐怖や絶望を描くのが本筋で、私のは
世界設定を同一とするものの、内容は馬鹿話であり、ゾンビものとは
言えない作品になっていると自分では思っています。
それに関してスレ違いでは?と思ったりもしたのですが、皆さんの感想
に励まされて投下することができました。
そして、それに対して賛辞を頂けたのもとても励みになりました。
(自作自演を疑われるのでは、と思ったほどです。)

今後も作品を投下するとは思いますが、楽しんで頂ければ幸いです。
(個人的にはキリがいい10作目まではやってみたいと思っています)
それでは乱文失礼しました。

>>230
>もしかして本物の小説家か

いくらなんでも、それはないです。勘弁してください(^^;

232 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 18:20:06 ID:IvY0p5wnO
まこしろさん、foolさん、おやじさんたちには何時も楽しませてもらっているのに
こちらからは何もできないのが心苦しいですが…これからも頑張っていただきたいです
マジでマジで。皆さんの作品は本当に面白いです









くだんは死ね

233 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 19:52:06 ID:cDzF3vj00
> 作者が作品以外でしゃしゃり出るのは格好悪い。
> 言いたいことがあるなら作品で言え!

    ∩
(´_ゝ`)彡  くだん!
  ⊂彡  くだん!

234 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 21:37:12 ID:/KKBDjlI0
充実した人生を送っていらっしゃるようですね

235 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 22:37:33 ID:x4/aS+2Q0
前にも増してくだんが相対的にカスに見えるw
っつーかfoolさんみたいに謙虚なのが普通なんだけどな。

236 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 23:19:09 ID:mpZqGog3O
なんでそんなにくだんさんを嫌うん?てか、サナトリウムさんはもう来ないのか…。

237 :本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 23:45:49 ID:Tc8fvg1g0
他の作者を持ち上げつつ、ターゲットを貶めるこの荒らし方に、デジャ・ヴュ感じているオレがいる。
過去スレでも全く同じ方法で荒らしていた人いたよね。

238 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 00:08:25 ID:JlZGjCNRO
>>236
原因は明らかにくだん自身にあるがな

239 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 00:26:30 ID:HnQ/+1feO
くだん?誰それ?

240 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 01:25:26 ID:j4JYvUWf0
たぶん荒らしているのはもう一人のくだんと思われ。

241 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 12:24:00 ID:IQYqFq1RO
くだんさんを叩いてる人は、やはり独りなのか?
普通にくだんさんの作品を楽しみにしてる自分としては、
非常に迷惑な存在だ。

242 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 12:36:07 ID:qsuOXKhdO
>>237
同意

PART1の時から手法は変わって無いよ。
よっぽど、このスレにご執着らしい。
特定の作者に狙いを付けて、些細な事で難癖を付ける。
昔ば読者代表゙なんてコテ付けた嵐もいたな。
なんで、こんなにも粘着するんだろう。

243 :232:2005/04/25(月) 13:54:17 ID:JlZGjCNRO
少なくとも俺に関しては、閲覧し始めたのは前々スレの中期からなんだが

2〜3日に1度くらいしかレスもしてないし
前スレ中期ごろまではくだんファンだったし

パクり云々でくだんには一気に失望したわけだがな



まこしろさんたちの作品を楽しみにしてるってのは本当だが
死ねってのは言いすぎだったな
どんなに柔らかく言っても無視されるからむしゃくしゃしてた

反省はしてないがスレにとって有害だと自覚してるし
何より、自演扱いされるのが不快だから
少なくとも「俺は」レスすんの控えるわ

すまんかった

244 :('A`)1/4:2005/04/25(月) 14:33:39 ID:9LLu6wXo0
ガチャ、ピッ。
「あぁん、はぁはぁ、あぁ〜!」
「きもちいい!おにいちゃん、きもちいいよ!」
ある日の昼下がり、俺の部屋でまだ幼い少女の喘ぎ声が聞こえ始める。
そう、いつもと同じエロアニメ鑑賞の始まりだ。

この世に生を受けて29年。あと1ヶ月で三十路を迎える。
世間の男たちは30代になると家族持ちがほとんどだろうが、
俺はそんなことに興味はない。
こんな3次元の世界には興味はない。

この世界には萌えが足りない。
そう悟った俺は中学卒業と当時に家に引きこもり毎日毎日エロアニメの研究をやろうと心に誓った。

そして、今日もまたいつもと同じエロアニメ研究が始まる。
はずだった・・・


ガシャーン!

風呂場のほうでガラスが割れる音がした。
「なんだ!?」
俺はあわててテレビを消し、風呂場へかけつけた。
風呂場の扉を開け中に突入。
そこには割れた窓ガラスの破片と血だらけの男が横たわっていた。

245 :('A`)2/4:2005/04/25(月) 14:34:23 ID:9LLu6wXo0
「うわあああああぁぁぁ!!」
驚く俺。
腰を抜かしてしまい、その場を去ることもできなかった。
血だらけの男は俺の声に反応したのか、そっと目を開いた。
「・・・たす、け・・・て・・・・」
そう一言だけ言うと男は動かなくなった。

一体何がどうなってるんだ!?
パニックになった俺はとりあえず、さっきまでエロアニメを見ていた部屋に走りこみ、
消していたテレビをつけ、ベットの中へ飛び込んだ。
「みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。
みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。
みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。
みなぎ・・・・」
俺は意味もなくそう言い続けた。

・・・どのくらい時間が経っただろうか。
ふと気がつくとエロアニメのビデオは終わっており、テレビには砂嵐が映っていた。

さっきの男はどうなっただろう。
そう思った俺はゆっくり体を起こし、再び風呂場に行く決心をした。

ギシ、ギシ
家の中は俺の足音だけが聞こえる。
俺は風呂場の前につくと、そっと中を覗いた。

246 :('A`)3/4:2005/04/25(月) 14:34:59 ID:9LLu6wXo0
風呂場は割れたガラスの破片、そして辺りに大量の血の跡があるだけだった。

男がいない!
どこだ!?
興奮して鼻息が荒くなる俺。
「どうする!?おちつけ!おちつけ!とりあえず男は!?どこに!?おちつけ!」
パニっくになってる俺はふと後ろに視線を感じた。

ドキドキ、ドキドキ。
びびりながらも振り返ると、
そこには俺のお気に入り『ふたりはプリキュア』のポスターが。

ほっと胸をなでおろす。と同時に横から何かが出てきた。
グワァァァァ!!
「なに!?」
さっきの男だ!
男は俺に襲いかかってきた。
バランスを崩した俺は勢いよく倒れた。

ドシッ!
「なんだああああ!!?」
男は俺の上にのしかかってきた。
その顔は正気の顔じゃない。
両目は違う方向を向いており、口は開きすぎて両端が裂けていた。
頭や鼻からは血を流し、口からは舌をぶらんと垂れ流していた。
その姿は映画で見るゾンビそのもの。
「うわぁぁぁぁぁ!」
俺はわけもわからず男を殴り、男を払いのけた。
しかし男は諦める様子もなく俺に襲い掛かってきた。
俺は必死にエロアニメ研究部屋に逃げ扉を閉めた。

247 :('A`)4/4:2005/04/25(月) 14:35:44 ID:9LLu6wXo0
ドン!ドン!
反対側から扉に体当たりしている音が聞こえる。
「もうやめてくれよおおおおお!!」
俺は泣き叫んだ。
しばらくすると扉をたたく音は消え、シーンとした部屋に戻った。
同時に落ち着きを取り戻してきた俺は武器を探すために部屋をかき回した。

しかし十数年エロアニメ研究しかしていない俺。
そんな俺の部屋に武器になりそうなものはほとんどなく、
出てくるものは使用済みティッシュや使い捨てオナホの山。
さきほど使用したものもあり、まだ生臭いものもあった。
「これでどうしろというんだ!」
そう叫んだ矢先だった。

ドカァン!
扉がやぶられた!
男が俺の部屋に侵入してきたのだった。
グワァァァァ!
男は俺に気づき襲い掛かってきた。

「うわああああああああ!!」

パニックになった俺は近くに転がっているティッシュやオナホを投げつけた。
「くるなー!くるなー!」
ティッシュやオナホは男の体に当たっては弾かれ、とてもダメージは与えれそうにない。
「も、もうだめだ!!」
そう思った瞬間。
グ、グアア・・・!
男は苦しそうに悲鳴を上げながら痙攣しはじめた。

248 :('A`)5/4+1:2005/04/25(月) 14:37:20 ID:9LLu6wXo0
「なに!?」
俺は意味がわからず、しばらくその様子を眺めていた。
男の痙攣はだんだんおさまっていき、その後異臭を放ちながら溶けはじめた。
俺は男の近くに行き、男を覗き込んだ。
そして横に転がっているティッシュやオナホを見て閃いた。

「もしかして、俺のザーメン!?
ザーメンがこの男を倒したのか!?」
その時、外から悲鳴が聞こえた。
窓から外を覗くと、さっきの男みたいなやつに襲われている人や逃げ回っている人がいた。
これは映画やドラマの世界じゃない。
現実の世界なんだ!
この世界を救えるのは俺だけだ!
そう自覚した俺はやつらと戦うためにエロ漫画を持って町へと繰り出した。

テレビはいつまでも砂嵐を移し続けていた。

〜fin〜

249 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 16:45:12 ID:qHyWKFBc0
>>241-242
一人じゃないから安心していいぞ。
ついでに言やパート1の時なんか知らんし。
くだんは叩かれる理由があって叩かれてんだから他に原因求めようとすんな。
そりゃお前らくだん儲には迷惑かも知らんが当のくだんが撒いた種だしな。
粘着若干名と思いたきゃ勝手に思ってりゃいいが。

250 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 16:53:11 ID:v3rPlncW0
つまり粘着野郎が複数いると。
最悪だな。
どんな理由でも荒らすのは正当化されないのに、いちいちくだんさんが悪いと責任転嫁しているし。

はっきりと「スレが自分の好きにならないのがむかつくから荒らしている。オマエら俺の言うことに完全に従え」と言えばいいのに。
荒らしのくせに自己弁護してるなよ。

251 :('A`):2005/04/25(月) 17:14:22 ID:9LLu6wXo0
見事なスルーされっぷり・・・orz


252 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 17:42:21 ID:DOgTL2bW0
>>250
物凄い話の逸らしぶりだ。くだんもくだんなら信者も信者でろくなのいねーな本当
スレがくだん擁護に傾かないのがむかつくから粘着呼ばわりしてんだろお前は。
正当化してるとか以前にくだんに非があるんだよ。それを棚に上げて論点すりかえんな

253 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 18:00:32 ID:T3ZIQuW80
>>250
「くだんの態度が不快だ」と感じている人間がそれなりの数いる以上、
作者に対し否定的な意見だからと「荒らし」扱いするのはそれこそ「粘着擁護」だな。

作者だからといって横暴な振る舞いをしていいわけではなく、最近の殺伐とした空気を生んだのがくだんであるのは明らか。
くだんの態度がこのスレの汚れの一部を担っている以上、くだんには態度を改める義務があると俺は思うし、
くだんに対しそう要求することが荒らしであるとはとても思えない。

「くだん死ね」というような完全な「叩き」は流石にアレだが、こういったレスを生んだのも
くだんの「気に入らない意見は絶対に聞き入れない」という態度だ。

254 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 20:11:18 ID:1FiQuIs40
なんかスレの健全化のために必死な人がいるな
その努力に免じて、お前にすばらしいコテを送ってやるよ
読者代表
今のお前にピッタリじゃんか

255 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 20:48:47 ID:v3rPlncW0
>最近の殺伐とした空気を生んだのがくだんであるのは明らか

究極の責任転嫁だ

256 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 21:10:49 ID:ezLtb3Hn0
>>251 ('A`)さん。GJ!
主人公が最後にエロ本を抱え戦いに挑む姿を想像して
笑いました。


257 :本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 21:55:01 ID:iVOiYszL0
>('A`)

乙。スルーなんかしてないぞ。

出来たらもっとアニメグッズやコスプレ道具で完全武装して出撃して欲しかったw

258 :('A`) :2005/04/25(月) 23:15:53 ID:wQJ30iM20
>>256-257
ああ、あ、ありがとう・・・!
嬉しいよ!!
これからもがんばる!

259 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 00:22:51 ID:BrRKOOtVO
粘着荒らしだろうが粘着擁護だろうがどうでもいい……
ここは作品を投稿するスレである……
だから、議論は雑談所でやれやぁぁぁ!
ボケ共が!おまえ等みんな荒らし認定じゃー!



260 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 01:02:28 ID:ppejG/J+0
粘着してる奴とそれを叩いてる奴、同一人物だね

261 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 05:47:04 ID:WTQBDoGqO
>>1->>260
自作自演 乙

262 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 08:15:48 ID:4uRBU6QbO
作品を楽しみたい人には、凄く迷惑な状況になってる。

263 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 08:54:38 ID:j0UTajcnO
何度言えば分かる

どうでもいいから他でやれ。

264 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 10:49:26 ID:7oVfDb+qO
これより今までの荒れは無かったことにしてスルーでいきましょや。

265 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 12:09:16 ID:z/9wAxqW0
>>('A`)
ガンガレ!

266 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 13:30:56 ID:STIarqNq0
('A`)氏
最高の素材を主人公にしたんだから、
出来れば変な能力ナシで戦って欲しかったかも。
でもgj!!超ワラタ。今後に期待。

くだん氏まとめサイト乙です!
でも背景の赤が目に優しく無いです!
目がシパシパします!もう少し暗めの赤をオススメします!

267 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 14:53:00 ID:Sxck8iIEO
まとめサイト…
携帯からは見られないorz

268 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 15:23:32 ID:0DaNFaV80
>('A`)

続編うp汁!!

269 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 15:39:09 ID:I3BIDDk90
>>244
('A`)さん、乙です。面白かったですよ。

>みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。
っていうパニックぶりが笑えました。

主人公、すごい特殊能力の持ち主だけど、すぐに
腎虚で逝っちゃいそうですねw


>>208
東京くだんさん、保管庫作成おつかれさまでした。
お話の続きを楽しみにしてますね。

270 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 22:50:19 ID:POfOMdqg0
ありがとーくだん。おつですl 
あんたの作品もはやくみたいぜよ。俺はあんたの作品が一番好きだぜ!
あらしにまけんなよ。はず氏のようにならないように。はず氏も好きだったんだがなー
かえってきておくれ。

271 :本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 23:46:07 ID:GNymILU6O
俺もくだんさんの作品が好きなだけに、態度を改めてもらいたいな
些細なことだけど荒れの原因になってるのがなんか悲しい

272 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 00:03:22 ID:/lR5VnXVO
くだん?まぁ普通。まこしろタソやおやじさんはおもしろい。

273 :まこしろ:2005/04/27(水) 01:32:52 ID:WpnZ8VnM0
>>くだんさん
保管庫、乙かれさまです!
せっかくのページですから、もっといろいろできるといいですね!
>>foolさん
オチはちょっと予想しちゃってましたが、文の調子といい、最後まで楽しめました。
この文章力を見習いたい・・・憧れてます・・・!ええなあ・・・
>>('A`)さん
なんとお読みしたらよいか・・・w
初めは「オイオイ誤爆かよ!」って思いましたが、見事な展開でシメも笑えました!
続編うpヨロ

ここでカキコもなんなんですが、25日に第一子、第二子が誕生(つまり双子)しまして、
現在、自宅・病院・妻の実家・職場を行ったり来たりのバタバタ状態で、続きが滞ってます。
暇をみて続きを書いてますんで、もうしばらくお待ちください。
GWにはけっこう、書けるとオモテたんですが、予定がひと月近く早まりまして・・・
皆さん、すいません・・・

274 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 01:39:36 ID:PdWFvFO70
>まこしろさん

とにかくオメ!!

残念だがこっちは待ってるから今は新家族に尽くしてやってくれよな

275 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 01:55:52 ID:MSxMYxeVO
まこしろオメデトー!!

276 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 05:37:09 ID:ZYC88A6K0
まこしろさんおめでとー!
マジおめでとー!

277 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 07:27:11 ID:6cTEbmyKO
>>くだん
他人の作品をパクった癖して黙殺か?ゴルァ!
謝罪位したらどうなんだよ。
それとも、人の噂も七十五日でひたすら時が流れるのを、
待っているつもりか?

>>259
>粘着荒らしだろうが粘着擁護だろうがどうでもいい……
>ここは作品を投稿するスレである……
>だから、議論は雑談所でやれやぁぁぁ!
>ボケ共が!おまえ等みんな荒らし認定じゃー

雑談所には行きましたが、何か?
雑談所でも同様な投稿しましたが、何か?
しかし投稿は削除されるは、書き込みは不能になるはで、
本スレに回帰しました。

あそこの管理人はPIP氏なので、作者を非難するような投稿は、
一切認めないようですね。

他にも、作者に文句を言いたい方は、分室に行っても無駄です。
黙殺どころか、削除して無かった事にしますから。
おまけに、アクセス禁止処置まで取るので、分室は作者様へのマンセー専用でつね。

>>PIP氏
作品を作るのは遅いけど、言論統制は素早いのね。

278 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 07:54:06 ID:Z+uxyR4TO
>>277
なんだってー!?
こ、これから分室に書き込みしようとしてたのに…

此処で分室へ誘導するのは、向こうで作者を批判できないのが前提だからなのか…
最低最悪だな。くだんもPIPも。

なんでここまで作者の横暴が許されるんだ?
なんで名無しは意見すら述べられないんだ?


…とりあえず人柱乙。

279 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 08:06:58 ID:X0RytUHpO
どういう書き方したかかしらんが消されるからって本スレでまた無駄にくだん叩きか?
アホか?専用スレでもたてろや!
少なくともここはお前みたいな程度の低い叩き荒らしを読みたい奴はいねぇんだよ!
場をわきまえろ!クズ!
そして空気ぐらい読めるようになれや!

280 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 08:23:15 ID:eoxig6ia0
 噛まれた。
 今、世間で繰り広げられているゾンビ騒動がいつ頃から始まったものなのか、正確なところは
解らない。こんな閑静な住宅街ですら外にはゾンビが多数徘徊してると言うのだから、きっと
都心部はもう壊滅しているのだろう。若い頃に好んで見た、幾多のパニックムービーのように。
 テレビもラジオも、全体的な状況を把握出来るほどには機能していない。解っているのは身の
周りの事だけ。死人どもが生きた人間の血肉を求めて徘徊する、冗談のような光景。
 周囲の住人はそれぞれの自宅に篭もり、来るかどうかも解らない救助の手を待ち続けている。
私も同様だ。こんな状況は普通ではない、すぐに然るべきところ――例えば自衛隊――の手に
より大規模な救助活動が成される事だろう。息を潜めながら、それを待つ事だけが生存の道に
思えた。
 だが、私個人に関してはその問題は最早どうでも良い。噛まれたのだから。
 中年男の独り暮らしに食糧の貯蓄などあるはずも無く、私は早々に飢えた。だから食糧や
日常生活品を入手するべく、決死の思いで外に出たのだ。いざ出てみると、ゾンビの姿は思って
いたよりも少なく、動きの鈍いそれらを、私は容易に避けて進む事が出来た。
 だから油断していたのだろう。物陰に潜むようにしていた数体のゾンビに押し寄せられ、私は
いとも簡単に追い詰められてしまったのだ。恐慌状態でゾンビの只中を突っ切って家まで駆け戻り、
そして肩口に深々と穿たれた噛み傷に気付いた、というわけだ。
 ゾンビに噛まれた者はゾンビになる。映画と同じだ。実に解りやすい。
 傷口から視線を下ろす。私の手には一枚の写真が握られていた。半年前に別れた妻の写真だ。
彼女の家は、表の通りの坂を登った先にある。離婚した後もこんな近所に住んいでると言うのだから
私の未練も相当なものだ。彼女なら今も無事でいる事だろう。私と違って、賢く冷静な彼女なら…

281 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 08:23:54 ID:eoxig6ia0
 激しい物音で目が覚めた。いつの間にか気を失っていたようだ。
 正面玄関が破られたようだ。自宅に逃げ込んだ私を追って、ゾンビどもが押し寄せて来たのだ。
しかし、居間に座り込んだ私の姿を見たゾンビどもは急速に私への興味と熱意を失い、それぞれ
所在無げに佇んでいた。途方に暮れているようにも見える。
 期待を裏切って申し訳無い。そんな気がした。飢える気持ちは良く解っているつもりだ。
 意識が遠退いて行く。緩慢に立ち上がると、私の手から一枚の写真が舞うように落ちた。それを
拾い上げ、私は破壊された玄関を抜けて表へ出た。長い坂がある。酷く飢える。無性に乾く。
 
 この坂を、登ろう。

282 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 08:25:21 ID:eoxig6ia0
以上です。新参者にて恐縮至極〜。

283 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 10:25:07 ID:d2HDwpQQ0
>>273
まこしろさん、おめでとうございます。
まこしろさんの作品がしばらく読めないのは残念ですが、
本当によかったですね。

>>280さん
作品投下乙です。
すごく完成度の高いお話ですね。とても良かったです。
ラストのせつなさもいい!
次回作を楽しみにしています。

284 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 10:28:39 ID:UwlxQiYE0
まこしろさんおめでとうございます!しかも双子かー。
こっちに時間割くより赤ちゃんと奥さんに・・・と>>274さんに同意で。どうせ名無しなんか名無しですからね。


>>277-278
だな。前スレからこのスレに話引っ張ってきた張本人のくだんが今更黙り込むのもおかしい。
擁護に庇ってもらった所で汚点は消えないんだから、本人が直接けじめつけるべきだよなやっぱ。

285 ::2005/04/27(水) 10:36:56 ID:EX3sqT7MO
>>282
おしまい?
乙です。作者は名前いれたほうが感想書きやすいですよ

ラストくらいは、ひねっても良かったかも?
次回も期待してます

286 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 12:42:45 ID:hm7qgB2O0
>>280
乙! こういうの好きだよ。

でもさ、こっから話が面白くなってくとこじゃねーかw
次回作期待。つか続編キボン。

287 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 16:31:34 ID:qbg4fRIZO
>>280
面白かったよ(^O^)GJ


288 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/27(水) 18:49:45 ID:9QjBk+Rt0
>>277さん、この書き込みが正当な批判であるとお思いなのでしょうか。

名無しさん,,2005/04/26(火) 22:44:19
くだん
責任取れや、ゴルァ!
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎
くだん=パクリ野郎

これがあなたの書き込みですね。
同じ内容の誹謗中傷を繰り返すだけなので荒らし行為と思いましたが、正当な批判をなさりたいというのなら再度どうぞ。
ただ逆引きできないホストからの投稿は禁じております。

289 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/27(水) 18:56:51 ID:9QjBk+Rt0
>>278さん。
まともな批判なら歓迎します。
また削除するにしても、その前にログは保存しており
わたしの判断に間違いがあった場合には削除内容を責任を持って再書き込みするつもりです。
今回のわたしの行動に誤りがあったと思われるのならば、その理由を分室へ書きこみください。
真剣に議論いたしたいと思います。

290 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 19:56:02 ID:UUAo/c7m0
ストーカー宣言している奴に同調してる連中がどんな大義名分を掲げようと説得力ないよ……

291 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 22:38:43 ID:/aj0O1p60
>>288-289 PIP殿

今更出しても意味ないと思うよ。削除するなら、最後まで削除しておかないと。
現在、判っているのは昨日>>277さんが書き込んで、それをPIP殿が
削除したという事だけ。
>>288の内容が書かれたとすれば、”荒らし”だねと言えるだろうけど、
本当に、その内容が書かれたかは、不明だしね。
それを証明出来る客観的な証拠が無いとね。
削除しなければ、これこの通りですと、胸張って言えるんだけど・・・


292 :本当にあった怖い名無し:2005/04/27(水) 22:44:54 ID:GAvF1ss/0
>>291
IPアドレスってどうやって変えるの?

293 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/27(水) 22:56:39 ID:plVH4A550
>>291

オレが証言してやるよ。
そういう内容だった。
だからオレが書き込みするときも無視した。

あとさ、PIPさんはオレのことを気遣って削除したり、
その批判に対し、削除した内容をもう一度上げたんだから。
だからこの人の悪口はやめてね。
>>291の発言はもちろん悪口ではないが)

294 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/27(水) 23:03:31 ID:9QjBk+Rt0
かちゅ〜しゃのログ。
該当スレのログ。
以上は所持しています。

当事者であるわたしと>>277さん以外のIPアドレスを削除したものなら提出できます。

信用されないのならそれも仕方ありませんね。

295 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/27(水) 23:11:28 ID:9QjBk+Rt0
ttp://www.uplo.net/www/vip12146.zip

とりあえずかちゅ〜しゃのログです。
確認したい方のみどうぞ。
明日には消します。

296 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 00:06:32 ID:FxtiXmZL0
なんか荒れちゃってますが、最近になってようやくこの次スレを見つけたんで、
久々に投下してみようかな〜と思っています。なんか前作とは全然毛色の違うのに
なっちゃったんですが…。

>>fool様
私はfool様の作品、これまた大好きなんですが、あなたの創作意欲に私の拙作が
ほんの少しでも影響を与えたのかと思うと感激です。本当にありがとうございます。

297 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 05:11:48 ID:pi01Ep+MO
くだん氏いやなら、こないか消せば?
別にパクったとか正直どうでもいいな。
玉石混合の作品が読めればかまわんし。
大体、パクったって言ったって著作権が有る訳ぢゃ無し


あっ、喪黒はあるか…

でもまぁ、Aさんなら許してくれるかな?

298 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 07:04:27 ID:hjifJSdaO
パロディ好きな人間としては、笑って楽しめたのだが…
くだんさんの話はいつも怖くて斜め読みだったけど(すみません)、楽しく読めて良かった

しかしこの流れだと、まえにあったプレデターネタみたいなのも投稿されなくなるのでは?


299 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 07:26:49 ID:Fu7RvDSzO
笑うセールスマンはともかく、
直前に投下されたfool氏のネタをそのまま使ったってのが問題視されてんでしょ

著作権云々の前に人間としてどうよ?
最低限fool氏には謝るべきじゃないか

300 :":2005/04/28(木) 07:47:41 ID:Ky58vRQBO
>>277は何て書いたのよ?粘着なら、このスレ見てるよな?
それとも都合が悪くなったら黙っちまうのか?w

と書きつち、正直言って俺もくだんには不快感をおぼえる。
それはパクリうんぬんでは無く、前スレだか前々スレだかで
他の作者さんが今後のストーリー展開の希望を読者から
アンケートをとった時に、空を飛ぶという選択支に無い解答を
何度も繰り返していたから。
その解答に悪ノリして喜んでた奴等も含めて不快だった。
(それはちょうど、くだんにパクリだと粘着し続ける奴等に対して
俺が現在感じている不快感に似てる。)
だがそれらは俺が勝手に感じた不快感だから、不快ならスレを
見なければ良いだけだし、他の奴等が楽しんでいるスレを
荒らして良いという理由にはならないと思いスルーしてる。

パクリに関しては、他の板や他の掲示板にオリジナル作品であるかのように
書いたならまだしも、同じスレに自らパクリを認めて書いてんのに
何を必死に粘着してんの?て感じで俺には理解できんw


※俺は100レス位ずつまとめ読みしたりする不まじめな読者なんで
空を飛ぶという解答を繰り返していたのがくだんで無く
他の作者だったら俺の勘違いだ。くだんに謝っとくわ。

>>299
んなもんfoolがそう思ってんならくだんに謝罪を求めりゃいいが、
おれたち外野がゴチャゴチャ言う事じゃねえだろw

301 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 07:58:00 ID:FxtiXmZL0
 私は、薫り高いコーヒーを淹れると、ソファに身を沈め、ステレオをスイッチを入れた――

 我が家の周辺は、ゾンビたちが徘徊していた。家中の侵入口になりそうなところにはバリケードを
こしらえて、ゾンビの侵入を避けていたが、どうやら近所は皆ゾンビにやられてしまったようだった。
2階の小さな窓からあたりを見回すと、周囲の家々は皆窓を破られ、人の気配がないばかりか、中
でゾンビが徘徊している家もあったからだ。
 私は数日間の篭城を―いつか差し伸べられるであろう救いの手を待ち望んで―続けていたが、
それは実現の見込みのない望みであることを悟った。もう2日前から、テレビもラジオも途絶してしま
った。放送局は堅牢だから、まだ篭城している人間はいるのかもしれないが、通信が途絶したという
ことは、伝えるべきニュースがないのか、伝えるべき相手がいないのかのどちらかであることははっ
きりとしていた。放送が途絶する前に、政府もその機能を失っていた。電話をかけまくってもみたが、
呼び出し音が鳴り続けるか、話し中の状態以外になかった。そのくせ―災害が起こるたびに途切れ、
人々を苦しめた―ライフラインは、コンピュータ制御の運転をしているせいか、途絶することなく、当
面の篭城生活には支障をきたさなかったが…。
 もはや、人間は少数派であり、人間社会の秩序を取り戻すことは不可能であった。このような状況
で、抵抗を続けることに何の意味があるのだろうと自問自答した。それは単に、ゾンビに食われる時期
を遅らせる以外に、何の意味をも持ってはいなかった。私は、人間であり続けることを、放棄しようと
決意した。

302 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 08:00:00 ID:FxtiXmZL0
 私は書斎へ行くと、永らく開けることのなかった机の抽斗をそっと開けた。そこには「遺言状」があっ
た。私が妻と別れる前、私が死んだときのためにと書いておいたものだった。私は無神論者だった。
宗教というもの―虚構の存在を崇拝し、時にいがみ合いのもととなるもの―を毛嫌いしていたから、
自分の葬儀は無宗教で、音楽葬を執り行うように、という遺言だった。私はゾンビに食われてしまう前
に、葬儀でかけようと思っていた曲を聴きながら、死出の旅に出ようと思った。遺言状を広げ、棚から
何枚かのCDを取り出した。

 私は、何枚かのCDのうちから、1枚を取り出した。エルガーのチェロ協奏曲ホ短調。チェロは伝説の
チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレ。ジョン・バルビローリ指揮、ロンドン交響楽団の演奏。CDをステレ
オにセットすると、バリケードの一つを撤去し、窓を開けた。最期くらい、人間らしい豊かな心持を味わ
いたかった。久しぶりに吸う外の空気。春のそよ風が心地よかった。

 ――近所にもう人間はいないから、近所迷惑を考える必要もなかった。大ホールの真ん中で、オー
ケストラの演奏を楽しむように、ステレオの音量を普段よりも数段大きくして、エルガーの世界に浸っ
ていた。デュ・プレのチェロが、悲しく、暗く、人生の悲哀を嘆き歌うかのように、美しい旋律を紡いでい
く。私はいつしか、妻との思い出の中にいた。美しかった妻が、嫌いなわけではなかった。いくつもの
些細なすれ違いが、二人の間に暗い影を少しずつ落としていき、やがて心は離れた。私は頬を伝う涙
を感じながら、実は今でも妻を愛していたこと、私が愛していた、いや、愛しているのは妻以外にはい
なかったのだということに、ようやく気付いた。今ごろ、妻はどうしているのだろうか。果たして無事でい
るのだろうか…。

303 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 08:02:48 ID:Fu7RvDSzO
>>300
それはそうなんだが、このまま静観だと荒れはなくならないでしょ
不快なら読まなければいい、ていう理屈も荒らしや粘着には通じないわけだし

そういったわけで、くだんに形だけでも謝ってもらって収拾付けるのが近道じゃないか?

荒らしに絶対的に非があるにしても、結局くだんに非がないわけでもないし

304 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 08:03:15 ID:FxtiXmZL0
 感傷に身を委ねているうちに、協奏曲は終わった。私はチャイコフスキーの交響曲第6番をかけた。
もうこのような素晴らしい旋律を聴けなくなるのだと思うと、胸が痛んだ。しかし、突然にゾンビに襲わ
れた者の無念を思えば、私は幸せだった。好きな音楽を聴きながら、悠然と死を受け入れようという
のだから。重苦しく、緊迫して、しかし最後には安息を感じさせるような第1楽章、優雅で美しく、それ
でいて憂いを帯びた第2楽章、そして華やかで活発な第3楽章―それは第4楽章の悲しみを一層際立
たせるための高揚感をもたらす―と聴き進むうち、私は再び妻のことを思っていた。ふたりの中がぎ
くしゃくして、重苦しい雰囲気に包まれていたあの頃…。しかし、妻がいなくなってからの数年を思え
ば、妻が側にいることに安らぎを感じていたのもまた事実であった。妻の美しく、時折見せる物憂げな
表情が、たまらなく好きだった。同僚や友人に美しい妻のことを誉められるたび、有頂天になっていた
のもいい思い出だ。そしてやがてオーケストラが第4楽章を奏でるころ、私は辛い現実というものを思
わざるを得なかった。そう、妻とても、今はもう生きてはいないだろう。人づてに聞いた、しかし今の今
まで一度もダイヤルすることのできなかった電話番号に、何度掛けても電話口に誰かが出ることは
なかったのだから。

 私はシベリウスの交響曲第2番のCDに手を延ばした。妻はシベリウスが嫌いだった。暗くて、いや
だわ、とポツリとこぼして以来、私は妻の前でシベリウスを聴くことはなくなった。シベリウスは、妻の
思い出からは離れたところにあった。最期のその時だけは、心を無にしていたかったのかもしれない。
私はみたびソファに身を沈めると、リモコンのスイッチを押した。シベリウスが牧歌的な木管を響かせ、
遥か遠い、フィンランドの寒々とした末枯れた草原へと私をいざなった…。

305 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 08:05:37 ID:FxtiXmZL0
 その時、ふと気付いた。私は何のためにこんなことをしているのか? それは、人間でいることをや
める、すなわちゾンビによる襲撃を甘んじて受け入れるためではなかったか。そのための最後の儀式
として、今こうしてこよなく愛した音楽を聴いているのではなかったか。それなのに―大音量で音楽を
かけ、窓を開け、私という人間の存在を誇示しているというのに―ゾンビは一向に侵入してこないでは
ないか。何かがおかしい、そう思って私は立ち上がり、窓から外を覗いた。
 すると今まさに、庭を横切ってゾンビが家に接近しようとしているところだった。私は後悔した。美しい
旋律の中に身を委ね、安らかな気持ちになったまま死を受け入れようとしていたのに、ゾンビの姿を
見た途端、恐怖が全身を走ったからである。しかし、ゾンビは窓から数メートルのところで、なにやら
苦悶するような仕草を見せると、背を向けて遠ざかってしまった。私は困惑した。そのゾンビは一旦家
から遠ざかると、再び窓へ向かってゆっくりと歩を進めた。しかしやはり、窓に近づくと身をよじらせて、
また遠ざかっていく。そのゾンビは何度かそれを繰り返し、しばらく遠目に私を恨めしそうに見つめて
いたが、やがて諦めたようにどこかへと去っていった。
 それから何度か、ゾンビは家に近づこうとしたが、いずれも失敗に終わった。私の当惑した頭が次
第にすっきりとしていく中で、私の意識はあるものに集中した。
 ステレオだった。
 私は試みに、ステレオの音量を絞ってみた。するとゾンビは、さきほどまではまるで結界が張られた
ように跳ね返されたラインを越えて、窓のすぐそばまでやってきた。私は思わず、それは全く本能で、
ステレオのボリュームを上げていた。するとゾンビはびっくりしたように跳ね上がると、這うようにして
逃げていった。

306 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 08:07:21 ID:FxtiXmZL0
 ゾンビが音に弱いはずはない。ゾンビが発生した当初、街はもっと騒然としていた。聞くに堪えない
悲鳴を上げて食い殺された女性もいたし、人間がもっと多かったころには、街にはいろんな音楽があ
ふれていたはずだった。私はいろいろと考えを巡らすうち、ある結論にたどりついた。

 ゾンビはクラシックが嫌いなのだ。

 これは笑い事ではなかった。単に好き嫌いの問題ではない何か、クラシック音楽に含まれる何もの
か、それはヴァイオリンの音色なのか、トロンボーンなのかオーボエなのかはわからないが、ゾンビ
が何かを忌避していることはもはや明白だった。

 何ということだ。何という皮肉だろう。人間であることを諦めるかわりに、せめてもの慰めにとクラシッ
クを聴いている限り、私は孤独な篭城生活を強いられることになるとは。かといって、ひとたび音楽を
止めれば、私はたちまちのうちに恐怖感に包まれるのははっきりしていた。私は黙って襲われる勇気
はなかったことに今更ながら気付いた。私が最後にクラシックを求めたのは、安らかな死を迎えるた
めではなかったのだ。それなしには恐ろしさのあまり死ねないからだったのだ。かといって篭城生活が
永遠に続けられるわけではない。食料もいずれ底をつく。飢えて死ぬのと、恐怖しながらゾンビの前に
身を投げ出すのと、どちらがよいかなどということはとても天秤に掛けられるものではなかった。

307 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 08:09:20 ID:FxtiXmZL0
 絶望の中に、さらに巨大な絶望が降りかかってきた。一体私はどうすればいいのか! 私は気がつ
くとステレオの前にいた。ステレオの電源スイッチの前に指を突き出していた。その手は震え、全身が
脂汗でびっしょりになっていた。スイッチを押せば、これ以上ない恐怖の内に死を迎える。押さなけれ
ば、緩慢に、拷問に似た苦しみの中で死を迎える。私の中では、もうどちらの選択もできなかった。小
さな電源スイッチを押すべきか、押さざるべきか、私の命運はその一点にかかっていた。
 私はついに、その場にへたり込んでしまった。涙が、とめどなくあふれた。声を上げて泣いた。いっそ
自殺してしまおうかとも思ったが、その勇気すらなかった。悠然と、甘んじて死を受け入れようなどと
いうちっぽけな、偽りに満ちた自尊心が、私を極限まで追い詰めたことを猛烈に後悔し、自分を呪った。
私はなんという馬鹿なのだろう、馬鹿、馬鹿、馬鹿と自分を責める一方で、シベリウスは希望に満ちあ
ふれた第4楽章を―それは劇的なまでに感動的な旋律であるのだが―極めて呑気に奏でていた。一
番大好きだったシベリウスさえ、今は忌まわしいものでしかなかった。
 その時、突然電話がけたたましく鳴った。私は驚きのあまり恥ずかしいくらいに跳びあがった。電話
に駆け寄ると、ナンバーディスプレイには、何と別れた妻の、電話番号が表示されていた! 妻はまだ
生きているのだろうか。こんな状況でなければ、きっとすぐに受話器を取って、もう一度やり直そう、本
当はまだ君を愛しているのだ、君と一緒にいたいんだと思いの全てを吐露したに違いない。しかし、今
の私には、たとえ妻が生きていたにしろ、妻を助けに行くような度量などあるはずもなかった。一体私
にどうしろというのだ。呼び出し音が2回、3回と鳴る。一瞬のことなのだが、それは永遠のことでようで
あるように、私の頭の中にはいろいろな思いが駆け巡っては消えていった。
 私は、無神論者であったことも忘れて、情けないことに、つい叫ばずにはいられなかった。

 「神様、私は一体どうすればいいのです!」

《終》

308 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 11:13:43 ID:qLYUK5qM0
>>303
くだんの謝罪は不可欠だな
パクリとかでは謝らなくてもいいから荒れの元ってことでゴメンナサイして欲しい
俺が求めてるんじゃなくてそうすりゃ決着つくだろうってことだけど

309 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 11:38:03 ID:Xtx8YroIO
バルビローリさん、面白かったです。
主人公の苦悩が凄く伝わってきますね。




くだんさんの謝罪は必要無いよ。第一、フールさんが謝罪しろなんて言ってないでしょ。
何を下らない事で騒いで、スレを荒らしてるんだか。

310 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 12:57:19 ID:Q5SaWeBF0
>バルビローリさん 乙です。

>「神様、私は一体どうすればいいのです!」

ラジカセでクラシックガンガン流しながら妻女救出に向かえ!
最近、「面白くなるのはこれからだろ」ってとこで終わる作品が多いなw
それでいいんだけど、、、

311 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 14:22:25 ID:OBmsgOTT0
CDじゃなくて丸ノコみたいにレコードがはみ出したまま
回転するプレーヤーがあったけどそれで
装備を用意する描写ははらわた3みたいにカコヨク


312 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 14:37:01 ID:NneBSb5o0
レコードとゾンビの取り合わせだと
ショーンオブザデッドを思い出す...

ちなみに笑う所。

313 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 20:37:09 ID:Xtx8YroIO
ショーンオブザデッドといったら、鉄拳2。w

314 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:20:09 ID:MHW6QGe80

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(32)

「よしっ、しっかり掴まって」
男の人たちが、わたしをロータリーの内側から引っ張り上げてくれた。
あらためて彼らを見ると、お鍋のヘルメット以外にも、体中にいろんなものを付けている。
首周りにはタオルを何重にも巻きつけ、タウンページを胸に二冊、時刻表をおへその
あたりに一冊、それぞれヒモで括り付けていた。
制服の上から色とりどりのジャンパーを無造作に羽織り、手にはゴム手袋や軍手、
そして足には長靴を履いている。
思わず笑いそうになったのが、股間のところにある小さなフライパンだ。
酔っ払いが仮装大会を気取って、ふざけた格好をしているみたい。
きっと駅ビルにある雑貨屋から使えそうなものを適当に寄り集め、即席の防護服でも
作ったつもりなのだろう。
まあ、見た目はふざけた身なりだが、屍人たちから体を守る効果は少しあるようだ。
駅前にいる人間は、全部で7人。
長机を持って突っ込む人がふたりに、傘を使って屍人を転ばせる役目の人がひとり。
バスのタイヤにこびり付いた肉片を、モップで一生懸命にこそぎ落とす人がふたり。
バス乗り場の屋根に登って、周囲を見張っている笛吹きおじさんがひとり。
バスの運転を担当する小柄なおじいさんがひとり。
どうやら彼らはみんな、駅員とバス会社関係の人のようだ。
たったこれだけの人数で、一般人を守るために、いままで屍人たちと戦ってきたのだ。


315 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:22:05 ID:MHW6QGe80

駅から向かって左手方向には、片道二車線の大通りがあるが、そこはロータリーに直結して
おり、持ち主のいない車で溢れかえっていた。
やはりここでも車を何台も並べ、壁を作って屍人の侵入を食い止めていた。
反対側の横道をずっと行くと、わたしが乗っていたバスのいる道路にぶつかる。
駅の横道は幅が狭く、また人波でもできていたのか、車道部分を二台の車で塞いでいる
だけで、両側の歩道はなにもない。
逃げ惑う人たちを誘導するための処置だったようだが、人間を追いかけてくる屍人もここから
入って来るわけで、それを駅員たちが一生懸命、バスを使って防いでいた。
死闘を潜り抜けて経験値が上がったためか、彼らは手馴れた様子で淡々としていた。
屍人をバスのいる車道にまで押し出し、なるべくバスの負担をかけないように、直前まで
屍人の体を押さえ込みながら、奴らの頭をタイヤで慎重に砕き潰す。
まるで工場の流れ作業のようだった。
「いったいどこから、ここへ入って来たんだ?」
わたしの手を引っ張る駅員が尋ねる。
アーケード街から、と答えるわたしに、みんなが一様に驚いたような顔を見せた。
「・・・あそこに入って、よく無事でいられたな」
褒められたのか、呆れられたのか、わたしの心境は複雑だった。
同い年ぐらいの若い駅員が言った。
「ねぇ、キミ。ツルツルの坊主頭をした女のゾンビを見なかった?」
「いえ、そんなもの、いませんでしたが・・・?」
そのときバス停の屋根にいるおじさんが、慌てたように笛を吹き出した。
彼の指差す方向を見ると、わたしが乗り越えてきたワゴン車がものすごい勢いで揺れている。
マズイ。
わたしが屍人たちを刺激して、ここまで誘導してしまったのだ。
気まずい罪悪感で、心がチクチクと痛む。


316 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:24:07 ID:MHW6QGe80

そんなわたしの気持ちを察したのか、モップを持った若い駅員が明るく笑った。
「なあに、あのワゴンからゾンビたち、いや、感染者たちが入って来れるわけないさ。
あんま気にすんなって!なんならオレが、ちょっくら見てきてやろうか?」
「よせっ、シミズ!!いいから、あそこは放っておけ!」
この場を仕切っているらしい、無精ひげがチラホラしている無骨な男の人の制止を振り
切り、シミズさんは植え込みを軽々と乗り越え、ワゴン車へ走っていった。
「まあ、いつものことっスよ。ったく、しょうがねぇなぁ・・・」
折れ曲がったビニール傘を取り替えていた別の駅員が、苦笑混じりに言った。
無精ひげのおじさんは軽く肩をすくめ、腕時計をチラッと見た。
「さっ、早く行きなさい。最後の電車が出てしまう。
中央線は脱線事故で四谷から三鷹間は止まっているから、いまはこの駅が始発の井の頭線
しか動いていない」
それを聞いて、正直ホッとした。
わたしは、井の頭線を使っているからだ。
これでなんとか家まで帰れそう。
そんな安堵感に浸っているわたしを見透かしたように、おじさんが鋭く言い放つ。
「家に帰るとか、そういうことを考えているんだったらやめたほうがいい。
明大中野から京王線に乗り換えて、すぐに郊外へ非難しなさい。
都心はものすごい混乱状態で、ここよりさらに危険・・・」
ピョロロロロォ〜〜〜・・・!!
おじさんの言葉を遮るように、かわいい笛の音が響き渡った。
前から屍人が数匹、よろめきながらこちらへ向かってくる。
逃げ惑う人間たちが駅の周辺からいなくなるとともに、今度は駅に屍人たちが集まり
始めたようだ。
「そろそろ潮時か。オレらも構内に逃げるとするかな」
どうやらわたしと一緒に、電車で逃げる気はないらしい。
彼らは最後まで、駅員としての務めを全うしようとしていたのだろうか。


317 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:26:08 ID:MHW6QGe80

「うおおお・・・っ!!なんじゃあ、こりゃあ!!」
ワゴン車の上にいるシミズさんは、バスの隙間を覗き込みながら叫んだ。
「シミズせんぱぁ〜い!撤収するみたいですよぉ〜!」
わたしと同い年の、どことなくまだあどけなさが残る男の子が、肉片をこそぎ落としていた
モップを高々と振り回し、シミズさんを呼んでいる。
シミズさんは普段からお調子者なのか、彼が大声を出し、車の屋根からモップで必死に突く
仕草を見ても、ちょっとオーバーな演技のように受け取られていた。
「おいっ、シミズ!バカなことやってないで、とっととコッチに戻って来いよ!!」
傘を持っている人が、怒鳴るような声を出して彼を呼ぶ。
だがシミズさんは後ろを振り向くこともなく、必死になってモップを動かしながら絶叫した。
「・・・来るなあ!・・・来るなあ!・・・来るなあぁぁ!!」
運転席から顔を出した、ゲンさんと呼ばれていたおじいさんが、咥えタバコをしながら呟く。
「おい、ありゃあ、ちぃとマズイんじゃねぇのかぃ?」
次の瞬間、フッとシミズさんの姿が見えなくなった。
「・・・バッ!あの野郎、落ちやがった!!」
「先輩!!」
「シミズ!!」
ピョロロロロォ〜〜〜・・・!!
みんな口々に叫び、同時に傘を持っていた男の人が植え込みを乗り越えようとする。
そんな彼を無精ひげのおじさんが、背中を掴んで強引に引き摺り下ろした。
「なにすんですか!離してください!!
シミズが・・・!シミズが・・・!あいつを助けなきゃ・・・!!」
「もう遅い」
「そんなこと・・・!!まだ間に合いますよ!!いま助ければ・・・!!」
「ヤツだ・・・」
「・・・!!」
ブシュウゥゥ〜〜〜ッ!!
ワゴンの向こう側から、まるで噴水のように真っ赤な血が吹き上がり、宙を瞬時に
染めていく。
「シッ、シミズ〜〜〜ッ・・・!!」
傘の人は声を詰まらせ、大粒の涙をこぼした。

318 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:28:06 ID:MHW6QGe80

ヒュウウウウウ〜〜〜・・・・・・
一陣の風が、誰もいなくなったワゴン車の上を通り過ぎていく。
ゴクッ、と誰かの咽喉が鳴った。
ふいに一本の腕が、ニョキッと突き出された。
「・・・・・・」
男の人たちは、目前に屍人たちが迫って来ているのに、視線を逸らすことすらできず、
ワゴン車から這い登ってくる存在を、息を呑んでただジッと見つめている。
それは、わたしも同じだった。
早く電車に乗らなきゃいけないのに。
こんな怖い場所から、すぐにでも逃げ出したいのに。
金縛りにあっているかのように、体が全然動かない。
本能的な恐怖心が、思考力を奪い、体を麻痺させているのだ。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ・・・
バァンッ・・・・・・!!
突き出された腕が、ワゴン車の屋根に向かって叩きつけるように折れ曲がる。
ギリギリギリィッ・・・・・・!!
腕がブルブルと震え、指の爪先は屋根に食い込むように突き立てられた。
憎悪。
嫌悪。
疾悪。
邪悪。
醜悪。
毒悪。
負の念が体現された、怨念の塊。
はあ〜っ、はあ〜っ、はあ〜っ、はあ〜っ・・・
まさか・・・
ま・さ・か・ア・レ・が・・・・・・
『・・・イイイィィ〜〜〜イイィ〜〜〜ッ・・・!!』

(適当に続く)


319 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:30:07 ID:MHW6QGe80

>>300

あ〜〜〜、そういえばあったな、そんなことが。
それはまさしくオレだ。
前々々スレのダリオさんと前スレのPIPさんへ返したレスだな。
すまんかったな。

あと今後は話の投稿以外、原則的にここでは雑談をしないつもりだが(あくまで原則的)、
最後に何人かの人へ返レスを。


>>PIPさん
あなたにまで飛び火して、なんとお詫びして良いものやら。
尚也シリーズの再開を、心待ちにしております。

>>まこしろさん
赤ちゃんが無事に産まれて、本当に良かったね。
これからも小説を楽しみにしています。
がんばってください。
(鳥とゾンビの相打ち作戦では、読んでいてワクワクゾクゾクとしたよ)

>>おやじさん
我が戦友よ。
せっかく戦線復帰してくれたのに、なんか荒れちゃって申し訳ないね。
あんたならさ、続編のジンクスをぶち破って、面白いものを描いてくれると
かなり期待してるんだ。
続きを楽しみに待ってるよ!


320 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:32:07 ID:MHW6QGe80

>>foolさん
あなたは天才だと思う、いやマジでさ。
なんかオレのせいで、スレの雰囲気が悪くなっちゃったけど、カンベンしてね。
これからも楽しみにしてます。

>>カスケードさん
お待ちしてました。
あいかわらずシニカルな、鋭く抉るお話を描きますね。
やはり一番怖いのは人間、の法則を見事に体現した一品です。
カプコムはワロタヨ

>>バルビローリさん
おかえりなさ〜い。
シリアスものも上手いね。
読後感の余韻が、これまたなんとも言えん。
守備範囲が広いなあ。

>>がんもどきさん
いったいどこのスレに投下したのよ、その話w
中国や朝鮮半島の反日デモは怖いよねぇ〜


321 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:34:06 ID:MHW6QGe80

>>('A`)さん
そのコテといい、話の内容といい、素晴らしいセンスですね。
正直、オレもこういうのを描きたいんだよな。
まあ、もって生まれた他人のセンスって、なかなか身に付かないんだけどさ。

>>280さん
いやあ、こういうの読むと自信をなくしちゃうんだよねぇ。
生と死と愛を見事に凝縮して、2レスでさらりと描いてのけるあんたはスゴイ。
出だしと終わりの一文に、ものすごくやられた〜〜!

>>ほかの作者さん
投稿し辛い空気を作ってしまって、大変申し訳ないことをしてしまった。
過去ログを読んだ人ならば判ると思うけど、このスレはプロ顔負けの作品をたくさん
輩出してきた、まさに名作の宝庫なんだよね。
ここで描くということは、経験値を上げる絶好のチャンスだし、また他人に刺激され、
創作意欲を高めうる貴重な場でもあるんだ。
いままで描いてきた人はもちろん、これから描こうという人もぜひ参加してもらいたい。
チャレンジ精神を忘れずに、自分を高め続けていければ、きっとそれは大切な財産と
なるはずだからね。


保管庫に関しては、雑談所で引き続き報告をするので、意見のある方はそちらのほうで。


322 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/04/28(木) 21:43:12 ID:MHW6QGe80
>>361

訂正。
明大中野じゃなくて、明大前駅だったな。
脳内変換してくれ。

323 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 22:15:23 ID:LOg6Uxzj0
>くだんさん
いろいろと乙彼さんです。無視してがんがってください。

>お鍋のヘルメット以外にも、体中にいろんなものを付けている。(ry
こういうの大好きです。素人が非常事態に困って手近なもので必死に防具を作ったり
身近な道具を武器にして身を守る、どんな装備が出てくるか、どんな戦い方をするのか
ワクワクしますね。
同じく「ゾンビはヲタのザーメソに弱い」だの「ゾンビはクラシックが苦手」だのも。
これからが戦いってとこで終わってしまったのが(小説としては正解ですが)非常に不満w
とにかくいい流れになってきました。


324 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/04/28(木) 23:13:14 ID:FxtiXmZL0
>>309さん、>>310さん、それから東京くだんさん、ありがとうございます。
もともと「死にたくても死ねない男」の話を滑稽に書こうかな、と思っていたのですが、
妙な方向に話が展開してしまいました。ラジカセ使えば最強…とか思ったのですがそれは
やめておきました。>>323さんには不満を与えてしまいましてごめんなさい。
いっそのこと体中に弾丸の代わりに乾電池を巻きつけたラジカセゾンビバスター(笑)
のセンで走ったらよかったですかね(汗)

それから、遅くなりましたが、まこしろさん、おめでとうございます。
ウチはつい最近流産(ごく初期)してしまったので、子供はしばらくお預けです。
予定よりも早かったそうですが、健康に育つようお祈りします。

325 :本当にあった怖い名無し:2005/04/28(木) 23:39:42 ID:vd0bXUmT0
>くだんさん

お疲れ様です。
やっぱり吉祥寺のアーケード街が舞台だったんですね(もしかして
表記されてましたか)。前まであそこに住んでたんですごく懐かし
いです。
 自分の住んでいたところがゾンビ禍で壊滅するなんて夢の様です。
(悪夢なわけですが)
これからもがんばってください

326 :芋洗い:2005/04/29(金) 02:40:49 ID:AM+LifeJ0
「さて、またくだんと遊んでやるかな・・・」
パソコンに向かってネットに繋げたよ。
災害が起こるたびに途切れ人々を苦しめたライフラインは、コンピュータ制御の運転をしているせいか
途絶することなく、当面の篭城生活には支障をきたしていないのが嬉しいって感じなのよ・・・

バン・・・ バン・・・ バン・・・

家の壁を叩く音がする。また来やがったか・・・
窓から乗り出して下を見るとゾンビが1体入り込んできている。
仕方ねえってモンだ・・・
俺はズボンを脱いで窓の外に下半身を向けて手を添え、ってとこよ。

「みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。」

白い液体が下にいたゾンビに降り注いだ・・・
グ、グアア・・・!
ゾンビは苦しそうに悲鳴を上げながら痙攣しはじめやがったぜ。

327 :芋洗い:2005/04/29(金) 02:41:40 ID:AM+LifeJ0
ここからが大事。くだんと遊んでやんなくっちゃいけねぇ。
くだんってえのは世の中ゾンビだらけなのにネットってえ仮想空間でゾンビごっこやってる脳天気モンよ。
そのくせオリジナリテエのかけらもありゃしねえ・・・

俺「くだんは謝罪と賠     バン・・・ バン・・・ バン・・・

また来やがったぜ・・・

窓から顔を出した。

「うっ・・・」
激痛が顔に走る。鳥だ。鳥が目の前をかすめていった。ゾンビ鳥。感染してしまった?

私は耐えがたい喉の乾きと生き血への欲求を
感じはじめていた。
 
 この坂を、登ろう。

328 :本当にあった怖い名無し:2005/04/29(金) 02:48:26 ID:pqV7jHkuO
>327
その坂は、やはり港区の芋洗い坂か?ww

329 :本当にあった怖い名無し:2005/04/29(金) 09:00:48 ID:pqS4akMhO
>>326-327
感動した!!!!!!11

330 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/29(金) 09:21:20 ID:0Tp7S9O+0
...4
 …数日後。
 奴等が指定した場所に行く前に、オレは学者先生の研究室が入ってる、北大の遺伝子病研究所に寄り道したんだ。
 先生はホントに偉い人で、一生懸命、ゾンビの研究に取り組んでるんだが、いい結果が出ねぇから、自分を責めるような口ぶりだった。
 例の試薬品だって、完全じゃ無ぇから、オレに向かって「済まない。」って謝るのよ。
 …オレなんか一度捨てた命だから、気にすることは無ぇンだけどな。
 先生は、いつも通り、オレの体を診察しながら、ゾンビの研究が、どんな状況になってるか話し始めたのよ。
 オレは「学」が無ぇから、先生の言ってることはチンプンカンプンなんだが、ゾンビの生体組織は、恐ろしいほど、良くできてるって話だぜ。
 ゾンビウイルスに感染した奴は、体内の遺伝情報や塩基配列を、めちゃくちゃにされちまう。
 心臓や内臓に異常な負担が掛かって、「人」としては死ンじまうんだが、ゾンビに変質した細胞は、増殖し続けて、次に目を覚ましたときには、「生ける屍」野郎の出来上がりよ…。
 最初のうちは、元の人間の体内に、蓄えられた栄養分を消費して動いてるらしいが、そのうち皮膚から直接、お日様の光や、空気を取り込んで、必要なエネルギーを作り出すらしいな。
 体は木の葉っぱみてぇな奴等だし、頭ン中まで変質しちまってるから、「おつむ」の中は「食う」っていう、生き物の基本行動しか残っちゃいねぇ。
 そんな理由《わけ》で、奴等は何でも噛み付こうとしやがるらしい。
 それに普通の人間だったら、筋肉組織が壊れるのを無意識に庇って、百パーセントの力は出せねぇんだが、奴等ゾンビ野郎は、そんなことはお構い無し。
 いつでもマックス。フルパワーだから、人間様は敵わねぇ。
 そんな、オレの腕だって、動脈と静脈のバイパス手術を受けてるから、肩から先に血液は行って無ぇんだが、「じゃんけん」だって出来ちまうし、ゲンコで五寸釘も打てるのよ。
 たぶん向こうのゾンビ野郎達も、日光浴しながら、オレの帰りを心待ちにしているんだろうな。
 それでオレは、学者先生に、事情を話して、「暫く来れねぇかも知れねぇ。」って言ったのよ。

331 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/29(金) 09:22:02 ID:0Tp7S9O+0
...5
 先生は、オレに例の酵素の注射しながら、「ゾンビ化は、止まった訳じゃ無ぇから、無理するな。」ってぽつりと言ってた。
 …判ってるんだ、覚悟は出来てる。
 佐藤の旦那みてぇに綺麗に逝けりゃぁ、「かかあ」と「ボウズ」が三途の川の向こう側で、待っててくれるだろうがよ…。
 オレの腕を診察しながら、ふと、遠い目をした学者先生は、暫く黙っていたんだが、「餞別をやろう。」って言ってくれた。
 どんな物かと思ったら、厳重に鍵の掛かった金庫から、先生が取り出した物は、ゾンビ野郎の手首から先だったのよ。
 驚いて目を剥いたオレに向かって、学者先生が言ったのは、聞いたことも無ぇ話だった。
 一ヶ月ほど前、松前湾の沖で警戒監視してた漁船の網に、一匹のゾンビ野郎が引っ掛かった。
 そのゾンビは、船の上で暴れる前に、漁船の船長が散弾銃で、素早く頭を吹っ飛ばしたんだが、見慣れねぇゾンビだったんで、ZDFに引き渡された。
 …体は人間なんだが、両手の他に背中から、もう一本腕が生えてたんだとよ。
 それで判ったんだと…。ゾンビってのは、頭を吹っ飛ばされると、動けなくはなるが、細胞は死なねぇってことがよ。
 破片が他のゾンビ野郎にくっ付けば、そっちに寄生するし、巧く神経が繋がれば、動かすことも出来るみてぇだ。
 学者先生は、オレの腕もそんな風になっちまってるから、「食い千切られて、無くなっちまった左手の小指を、再生してやる。」って言い出したのよ。
 ゾンビの指なんて、気味が悪いんだが、熱心に勧める先生の話を、無下に断る訳にも行かねぇし、オレの腕だって、同じようなモンだから、恐る恐る左手を出した。
 先生は、メスで切り落とした標本の小指を、オレの小指の第二関節に押し付けたんだが、糸で縫うなんて難しいことなんかしやしねぇ。
 「暫く押さえていれば、三時間ぐらいでくっ付く。」って、真面目な顔して言い放ったから、開いた口が塞がらねぇ…。
 「流石にそれじゃ不便だろう。」って包帯で保護してくれたが、「明日になったら、動くかどうか、経過を報告しろ。」って言ったのよ。
 …先生はホントに偉い人なんだが、…研究熱心過ぎるのが、玉に瑕なのよ…。

332 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/29(金) 09:22:45 ID:0Tp7S9O+0
...6
 それからオレは、電車と地下鉄を乗り継いで、真駒内に向かったぜ。
 物が無ぇ時代ってのは、辛いモンだ…。
 石油が輸入出来ねぇから、道を走る車の数も減っちまって、空気が綺麗になったのは良いが、どこに行くのもテメぇの足しか頼りにならねぇ…。
 指定された場所ってのは、真駒内の旧自衛隊基地なんだが、ゾンビ騒動からこっち、自衛隊の戦力が再編されて、陸、海、空軍は縮小、ゾンビ対策部隊って、新しい統合軍が出来たから、今じゃ真駒内はその司令部よ。
 ZDFの記章を付けた憲兵は、オレが自分の名前を言うと、先に立って敷地内を案内してくれた。
 雪解け水で濡れた敷地の道路には、トラック車両が行き来してたから、燃料だって有るところには有るんだぜ。
 …案内された建物にゃ、七、八人の人相の悪そうな男が集まっていやがった。
 オレは、ガン付けてくる、そいつ等の間を割って歩くと、空いてる椅子に構わず腰を下ろしたのよ。
 タバコを出して、一服点けようと思ったら、隣のメガネ野郎が、話しかけて来やがった。
 「おやじ、…元気かよ。」って言う、そいつの顔をよく見たら、中村「メガネ猿」の野郎じゃねぇか。
 中村のアホは、「ZDFを退官して、ベンチャー企業を立ち上げた。」って言ってたが、どこまでがホントだか、判りゃしねぇ。
 「女の尻でも追いかけてて、部隊を放り出されたんだろう。」って言ってやったら、渋い顔しやがったから、案外そうかも知れねぇな。
 タバコを吸いながら暫く待ってると、伊東って例の黒ずくめ野郎が、アメちゃんらしい外国人を引き連れて、部屋ん中に入ってきた。
 奴は単刀直入に「今回のサルベージは、公式には日本国政府と無関係だ。」って言いやがった。
 どうやら米軍に関係する仕事らしいぜ…。
 横田の基地まで行って、アメちゃんが指示する物《ぶつ》を取り戻してくるんだが、ゾンビ野郎の他に、チョッとした邪魔が入るかも知れねぇんだと…。
 そう、南のバカ野郎どもだよ。

333 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/04/29(金) 09:27:59 ID:0Tp7S9O+0
笑っちまったぜ。ザーメン野郎。…お前のセンスは最高だ。

こっちは、前置きばっかり長くって、なかなか先に進まねぇ…。

じゃ、またな。

334 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:07:55 ID:yk8QGU1i0
シーン1-1 虚無1
 その古びたビルの屋上には青年以外の人影は存在していなかった。
 白く染められた床材は容赦なく陽光を反射させて、縁に立つ青年を焼き尽くそうとする。
 八月の初頭、世界は常変わらず陽炎に満ちていた。
 ビルの屋上から眺める風景もかつてと変わることはなかった。
 乱立するビル群も、緑が満ちる公園も、視界の果てに見える山脈にも変哲はない。
 尚也は虚空の一歩手前に立ち止まり、視線を水平から垂直方向へと変じた。
 見下ろせば街路には人影が数ヶ月前までと同様に行きかっている。
 かつて同じように地上を見下ろしたときから変わったことといえば、行きかう者たちがそれぞれの生活を持つ人間から個を喪失した人喰いの群れとなり、見下ろすものから一人分、いや二人分のぬくもりが消えたことぐらいだろうか。
 
 いつの間にか地を這う人喰いの動きに変化が生じていた。
 焼けたアスファルトの上を当て所なく徘徊していたのが、ある一点に向けて歩みを向け始めている。
 死人たちの歩の先にはどこから迷い込んだのか、荷物を抱えた人影があった、
 地上から死臭交じりの風がビル壁を駆け上り、青年の耳に人肉を求める呻き声を届かせる。
 見下ろす青年の瞳は冷たく凍てついたままだった。
 吹き付ける風が腐りきった暑気を容赦なく浴びせかけるが、地上を見下ろす青年の表情は遥か山並みを眺めていたときから全く変化を見せない。
 廃墟と化したビルの屋上に立ったときから、いや、業火を背に愛するものを埋葬したそのときから尚也の表情は固着していた。

335 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:08:30 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-2 虚無2
 宇宙空間は限りなく薄く、広大な器を満たすものがないゆえに絶対零度を許される。
 青年も同じだ。かつて心の中に存在したものが失われた今では、虚無の深遠が漂う精神に温もりはない。
 深すぎる絶望は死すら選ばせない。それは精神機構を打ち砕き、悲しみという基本動作すら許さない。
 崩壊した自我は身体も道連れにして自壊していく。人は心身一致の生き物だ。
 本来ならば体の変調が、見えぬ心の傷をあらわにする。そうやって人は自らを癒すきっかけを得るのだ。
 だが、あまりの衝撃に感情も理性も基幹から破砕された場合は自己修復機能も停止する。
 後は緩やかに黄泉平坂を下っていくだけだ。
 尚也がここまで無事に移動できた。しかしそれは実力で成したのではなく幸運に恵まれたからに過ぎない。
 気がつけばここにいた。
 今が何日なのか、どうやってここまでたどり着いたのか全く覚えていない。
 おぼろげながら、霞がかかったような脳裏に、見覚えのある駐車場の映像が浮かぶ。
 見覚えのある番号と見覚えの無い車。周囲に車は無い。
 たしかある一室の前に立ち、インターフォンを押し、少し待った。そんな記憶がある。
 性質の悪い風邪にでもかかったように時折遠のこうとする意識をつなぎとめ、少しずつ思い出していく。
 記憶の中の自分はだれかを探していた。そんな気がする。
 たしか、ドアの前で待っている間、なんと言おうか考えていた。
 何を言おうとしたのかは定かではないが、確かに自分は何かを言おうとした筈だ。
 扉は開かず、誰の返事もなかった。
 さらに少し待ってから、手持ちの鍵をドアノブに差し込んでみた。
 鍵はぴったりとはまった。それもそのはずだ。ここは自分と彼女の暮らす部屋だ。
 室内は埃が積もってはいたが、あの日二人で片付けておいたままだった。

336 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:08:51 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-3 虚無3 
 靴を脱ぎ、玄関に上がるとしっかりと揃えておいた。脱ぎ捨てたままでは彼女が帰ってきたときに叱られる。
 窓を開け、室内の空気を入れ替える。埃が舞ったので、掃除を始めた。
 小さな部屋だ。自分は中学を出てからほとんど実家に帰ることがなかった。だから狭い部屋には慣れている。
 彼女はどうだったのだろう。古くから続く家を捨て、両親と決別し、大学を出ると同時に一緒に暮らし始めた。
 狭い部屋だ。身寄りの無い青二才にはこれが精一杯だった。
 余裕などお世辞にも無かった。貯金してこれからに備え、たまに花束を贈るぐらいしかしてあげられなかった。
 学生時代のバイトで買った指輪が、そのまま婚約指輪からエンゲージリングになった。
 親同士で決めた婚約だ。父親は金で旧家の妻を手に入れ、息子にも名家の令嬢をあてがおうとした。
 その父親は事故で死亡し、財産は体よく親戚へと流れていった。もとよりどうでも良かった。
 それなのに彼女はそばから去っていかなかった。父親の友人、親戚、取引先。全てがきれいに離れていく中でなぜか彼女だけがそばに居続けた。
 小さく、狭く、必要なものしか置けない部屋だ。自分は良い。そういう生活には慣れている。
 物欲が無いわけでも、清貧を旨としているわけでもない。そんなまともな理由ではない。
 単に楽しめないだけだ。どこかが壊れていて、どこかがつながっていない。だからまともに暮らせない。
 必要なものだけということは、判断を要さないからだ。必要なものはだれにでも分かる。それ以外は切り捨てればいい。
 そしてかつての自分に必要なものはほとんど無かった。ただ呼吸をするだけの人形だった。必要ともされていなかった。
 成績優秀、品行方正、身体強健。ラベルに並ぶ文字だけで十分だった。中身は問題ではなかった。
 父親が必要としたのは親の評判を保つ人形だった。だから求めているままの結果を出し続けた。
 どうでも良かった。求めている商品を売れば十分すぎる生活という代金が手に入る。なんら問題は無かった。

337 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:09:22 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-4 虚無4
 彼女と初めて会ったときは、なんとも思わなかった。親の都合で決められた相手でしかなかった。
 だから、はっきりとそう言った。雪香は微笑んで、「それなら話して下さい、貴方のことを」と返してきた。
 彼女は何も求めなかった。外見、教養、礼儀、経済力。そのどれも求めなかった。
 ただ一つだけだ。彼女が求めたものはたったの一つだけだった。
 ありのままの自分。一之瀬尚也という個人。あるがままの姿であることだけを彼女は求めた。
 
 室内が暑い。外から入ってくる風もさほどに役に立たない。
 尚也は浴室へと行き、埃を流した後で浴槽にぬるま湯をため始めた。
 彼女はきっと汗をかいている。帰ってきたらさっぱりしたがるだろう。
 掃除が終わり、浴槽にお湯がたまり、テーブルの上に食事の用意も整えた。
 それでも彼女は帰ってこなかった。それでも尚也は待ち続けた。ドアを見つめ、次に電話を見つめ、再度ドアを見つめる。それを繰り返した。
 携帯で何度もメールを送信し、同じ数だけ不通との表示を眺めた。
 ベッドに腰をかけ部屋を見渡す。夕暮れが部屋を染め、宵闇が世界を覆い、月明かりが差し込んでくるまで待ち続けた。
 彼女は帰ってこなかった。
 一睡もせず、ただ待ち続けた。話したいことがあった。話さなければならないことがあった。
 いや、違う。
 ただ、声が聞きたかった。馬鹿な自分を微笑みながらしかり、いつもいつも癒してくれる声が聞きたかった。
 そばにいて欲しかった。ふとした拍子に触れ合える、何の気なしに支えあえる距離にいて欲しかった。
 二人で暮らしていけるはずだった。
 暁光が世界に広がり、開け放ったままの窓から室内に忍び込む。
 彼女は帰ってこなかった。

338 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:09:51 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-5 虚無5
 テーブルの上の食事をビニール袋に詰め、マンションのゴミ捨て場まで捨てに出た。
 廃棄所にはいくつか破れたゴミ袋がおいてあったが、乾燥しきったのか異臭は全く無かった。
 張り出されたごみの回収予定表をみると、今日は生ゴミの回収日のはずだが、なぜか新しいゴミは置いていない。
 周囲を見渡すが、いつもならこの時間にゴミを捨てに来る近所の住人が見えるはずなのに、道に人影は一つも無かった。
 部屋に帰ろうと何歩か道を戻ったところで気がついた。
 あそこで待っていても彼女は帰ってこない。それならば部屋で待っていても仕方が無い。
 ならばどうすればいいのだろう。
 脳裏にいくつかの場所が浮かぶ。
 記憶の中の景色はどれも不鮮明で儚くはっきりとしないが、この近くであることだけは間違いない。多分、そのどこかで彼女は待っているのだろう。
 これ以上彼女を待たせないよう車を出そうと駐車場に入ったところで、尚也は途方にくれた。
 車が無い。いつも車を止めておいた場所には見覚えの無いジープに似た車が停められている。
 ふと気がついて駐輪場をのぞいてみた。彼女の自転車が無い。つまり自転車の行動範囲内を探せばいい。
 仕方が無い。後は歩いていくしかない。
 小一時間後、尚也は世界を焼き尽くさんとする陽光の下、かつて歩きなれた街道を彷徨っていた。
 虚ろな瞳に映る街は無人で、深夜にも訪れることの無かった静寂に包まれている。
 音を立てるものといえば、路面に散らばり踏み砕かれるショーウィンドウの残骸ぐらいのものだった。
 青年は黙ったまま、熱波の中表情を変えることなく――全ての感情を漂白しきったまま歩き続ける。
 地に落ちる影は短い。街路樹の影も自らの根元を守る程度にしか広がらない。
 あと二時間もすれば日は中天にさしかかる。そうなればますます気温は上昇を続け、真夏の日差しはありとあらゆるものを暑熱で責めさいなむだろう。

339 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:10:16 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-6 虚無6
 涼を得るため手近のビルに入り込む。入口には『改修工事中につき立ち入り禁止』との看板があったが青年は認識していないようだった。
 屋上からの眺めがよいため何度か遊びに来たことがあった。夏の盛りには幾つものパラソルが並べられ、かき氷やアイスクリームがテーブルの上を飾っていた。
 古いビルでエスカレーターが狭い。エレベーターは途中の階を専有するホテルの客優先で使い勝手が悪い。だから慣れた近隣の住人は階段で目的の階まで上っていく。
 多目的複合型といえば聞こえは良いが、ようは計画性が無く幾つものテナントが出入りした結果に過ぎない。
 挙句の果てに隣り合うビルの途中の階と連結した矢先に、片方のビル経営グループが倒産し資産価値は急落した。
 元ビルオーナーと債権者。現役ビル側経営者と取引銀行。絡み合う欲により、何度も改修が行われた。
 ようやく統一した経営方針に従い大幅な建て替えが始まったが、それすらゾンビ禍により工事は半永久的に頓挫したままだ。
 静まり返ったビル内に青年の足音だけが響く。
 最上階へと続く階段を登り始めると、ビル内で初めて他者の立てる物音が聞こえてきた。
 その音は数ヶ月前まで物語の中でしか聞こえなかったのに、現在最もありふれている。
 死者の呻き声。永劫の飢えと怨嗟をないまぜた苦悶の訴え。死神の警告音。
 尚也の行動に変化はなかった。
 階段を一段ずつ上がっていく足の運びは一定で、規則正しく機械のように正確に上下し続ける。だれもが遠ざかろうとする音に、青年は何の恐れも見せずに近づいていく。
 最上階に差し掛かると、視界に階段そばの店舗を徘徊するゾンビたちの姿が映る。それでも尚也の歩みに変わるところはない。

340 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:10:53 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-7 虚無7 
 屋上へ出るには、最上階の店舗を抜けて反対側の階段を登らなければならない。
 尚也は無言のまま踊り場を通過して、死人たちのうろつく食堂街へと踏み入る。
 生前の記憶がそうさせるのか、何体かの死者が店の前をうろつき、幾人かは店の中で座席に座っている。
 かつて賑わった店舗には、群がる死者の数も多い。親子連れや恋人同士なのだろうか、いくつかの小集団に分かれて二度と開くことのない店の前で立ち尽くし、再び使われることのないテーブルの前で届かぬ料理を待ち続けている。
 工事中であったことも影響しているのだろうが、医療や娯楽品を取り扱っていた階下よりも暖かい食事を供する最上階の食堂街に集まるということが、彼らゾンビたちの最後の意識が何であったのかこれ以上は無く物語っている。
 そんな飢えた屍鬼たちの領域へと尚也は臆する様子もなく踏み入っていく。
 この場所唯一の温かい肉に気がついたゾンビたちが、両の腕を伸ばし待望の食事にありつこうと歩み寄ってくるのに全く注意を払っていない。
 それもそのはずだ。
 今の彼には感情というものが全て欠落しているからだ。
 彼の情感の対象であり、もろく壊れやすい感情を支えてきた存在は永劫に失われてしまった。
 そしてこの凄惨な世界の羅針盤たる理性は、最愛の存在であり魂の片割れでもあった女性を自ら打ち壊したときから麻痺したままだ。
 つまり今の尚也には人格というものが存在していない。
 研究所の焔壊と共に脳は記憶することを止めているだけでなく、あまりに酷薄な現実に思い返すことすら拒否している。
 過去も未来も、そして今すら彼にはない。
 すでに死人だ。魂が壊れ、体もそれに続こうとしている。
 周囲の死者たちとなんら変わるところがない。

341 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/04/29(金) 12:14:12 ID:yk8QGU1i0
#シーン1-8 虚無8
 死者たちの多くは捕食と増殖という二つの本能によってのみ動く。ただ喰らい、ただ増やす。
 増やすために喰らうから、食い尽くすということができない。限界の飢餓状態のときでしか獲物を食い尽くすことはない。
 ゆえに常に飢えている。満足することがない。
 増えた仲間はさらに別の獲物を必要としている。不毛だ。彼らは食物連鎖から外れている。ただ死んだ時にのみ他の生物の餌になれる。
 だがそれは人間も同じだ。地に埋まることなく火葬されて、大地に帰ることがない。食物の連鎖からはずれるだけでなく生物間の連関すら絶つことができる。


とりあえずここまで。
仕事が忙しいのもあって、家に帰っても筆が進みません。時間が何より欲しい。
小学生の頃は次の日が待ち遠しくて、夜には早く朝になれと望んだものなのに。
貯金が減れば、残るお金が惜しくなるってことですね。

342 :本当にあった怖い名無し:2005/04/29(金) 20:45:11 ID:AiHkVC2mO
芋洗いさん、いろんな作品がミックスされてて楽しかったよ!ちゃっかり、口調はおやじさんだしw

343 :本当にあった怖い名無し:2005/04/29(金) 21:18:20 ID:jii0Ldhp0
 ちょっとした希望。文章が読みにくいよ。

 バルビローリさんのは読みやすいと思う。
書かれている内容は面白い。さらに読み易い
と思うのは、日本語の文章の基本がしっかり
と押さえられているからだと思う。

 文章の幅、段落分け、次節の開始時には、
文字を他の行より1文字分ずらす。

 こういった点が考慮されれば、更に読み
易くなると思います。

344 :芋洗い:2005/04/29(金) 22:58:52 ID:EDjzQjFr0
レスくれた人、サンクス。
罵声を浴びるの覚悟の上で20分くらいで切り貼りしながらさらさらっと書きました。
くだんさん、何の文句も恨みもありませんよ、引き合いに出してごめんなさいw

345 :芋洗い:2005/04/29(金) 23:00:29 ID:EDjzQjFr0
あ、勿論、

盗用元(口調も含む)の作者の皆さん、失礼しました。



346 :まこしろ:2005/04/29(金) 23:23:43 ID:8ZN44vCd0
みなさん乙です。
私的なことなのに祝福のレスをたくさんいただいてすごく感激しました!
本当にありがとうございます。
出産翌日、妻は開腹部内で出血をし、翌日、緊急手術。現在はだいぶ安定して
ひと安心です。
>>280さん
なんか身につまされるようなストーリーで新たな作風がキタ―――!って感じです。
続編・新作、お願いしまつ
>>くだんさん
駅員の自警団、会話の口調が最高です!ああ、いるいる!こういう話し方のオヤジ!
って思いながら読ませていただきました。
>>バルビローリさん
流産されたそうで、お気の毒です。奥様のお体をお気遣いください。
私も一度、ありましたので・・・
>>芋洗いさん
切り貼りでこれだけ仕立てるのは並大抵の発想力じゃありませんね!
おやじさんの口調風なところがワロタw
>>おやじさん
「今度は戦争だ!」って言うフレーズだけでワクワクしてまつ
楽しみにしてます!
>>PIPさん
ゾンビそのものがほとんど登場しなくてもこれだけ読ませることができるんだって感じで
読ませていただきました。続きを早く読みたいですね。ヨロ

私自身も病院の面会時間待ちにノーパソでコソコソ続きを書いてますんで、
ある程度、書きあがりましたらうpいたします。

347 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 00:26:40 ID:4NuEzkzD0
PIPさんは文章を書き慣れている感じ。
自然に音読ができる。
尚也がおかしいけれどいつの話ですか?
日向はどうなったの?

348 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 00:54:28 ID:hkUnLyhgO
>>347
しらん、あとここの住人全員でリレー書いてみないか?
ちょうどいいネタ思いついたけど
キャラが大杉てまとまらないから協力してほしい

349 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 04:48:00 ID:+bGTaQjsO
↑それ、もしやるのなら別に板立ててやった方がイイと思います。

350 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 07:07:23 ID:hkUnLyhgO
それだと重複だろ
まあここの住人がいいって言うのならたててみるが

351 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 11:28:36 ID:xvGCLpcQ0
立てる必要ない。ここでやれよ

352 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 18:08:58 ID:J/4PEeDK0
リレー小説は反対に1票。

理由
このスレの最初は、リレー形式で立てられた。

【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako1.html
これを見れば分かるが、スレは500程度で死んでいた。
◆/mVzI6b6さんが、一作者完結方式で投稿して、スレは
息を吹き返した。その後、沢山の作者さん達が表れて、
当スレは12まで続いている。

過去に、リレー形式の話は散々出ている。このスレでも
やった筈。他の別スレも立った。
でも、このスレでのリレー形式は尻つぼみになったし、
別スレでの話は、途中で方針で揉めてスレ自体が
どこかに行ってしまった。

353 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 19:53:54 ID:BQpXG4nn0
人の作ったキャラの使い難さ、遠慮とかがあって新たにそのキャラを使う人の力が
充分発揮されないんだろうね

354 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 20:23:02 ID:hkUnLyhgO
そうだったのか……
このスレの歴史を知らなくてスマソ、
5人くらいにスポット当てて普通に書くか

355 :本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 21:42:39 ID:BQpXG4nn0
ん〜例えばガンダムなんてのは「一年戦争」(テレビ版)があって
それを前提に0080とか0083なんてビデオ、あるいは何とかかんとかって
プラモだけにしか存在しないキャラの物語が派生してきたわけで、、、

リレーにせよ同時進行にせよバックボーンとなる前提、状況設定を定義した
物語が必要だな。でないと人によって旧丼ゾンビだったり新丼ゾンビだったり
単なる感染者だったりまちまちになってしまう罠

356 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:13:58 ID:xJSChSvF0
高井はそおっと顔を上げて、窓の外の様子を窺った。

周囲はまるで黒い海のようだった・・・
無数の「鳥」が辺り一面を埋め尽くし、その黒い羽毛が波のようにうねっていた。
もぞもぞと何かを貪るように動いている・・・

ギュワギュワギュワ! バササ・・・
キキイイィィ――――!
ギュワ!キキィィ――!バササササ・・・!

不気味な鳴き声と羽音が響く。
高井はその光景を見て、子供の頃の体験を思い出した。

飼っていたウサギが死んだとき、幼い高井少年は裏山にその亡骸を埋めた。
タオルでくるみ、箱に入れて埋めてやった。
数日後、どうしても埋めたウサギが気になり、高井少年はその箱を掘り返してみた。
そしてふたを開け、くるんでいたタオルをめくると・・・
名前はわからないが、無数の小さな甲虫がウサギの腹に蠢いていた!
モゾモゾと・・・甲虫たちはウサギの死肉に群がっていたのは間違いなかった・
高井少年はその不気味さに腰を抜かした。そして、慌てて箱のふたを閉めると急いで埋めなおした・・・

357 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:15:11 ID:xJSChSvF0
今、目の前に広がる光景は、まさにあの幼い時分に見たあの甲虫の姿そのものだった・・・
ただ、サイズは甲虫から「鳥」へと数百倍、数千倍の大きさになっていた。

キキィィ――――!

一羽の「鳥」が甲高い鳴き声とともに、羽ばたいた。
その口には「ヒモ状」の何かがくわえられている。
高井は自らの目の焦点をその物体に合わせる。

内臓・・・か・・・

高井は「鳥」の口にくわえられているものが人間の内臓、おそらく小腸であることを認識した。
「鳥」の巨大化した鋭いくちばしは「死者」の体を貫いていた。
そして「鳥」たちは自らの「戦利品」を誇示するかのごとく、死者の臓物をくわえては羽ばたいた…

「鳥」が周りから消えない限りはここから動くことはできそうにない・・・
今はただ、その時が訪れるのをじっと待つ以外になかった。

ギュワ!ゴワ!キキィィ――!ギャワアァ!

不気味な鳴き声が羽音とともに鳴り響く。

358 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:15:58 ID:xJSChSvF0
どれだけの時間が経ったであろう・・・やがて、周囲から聞こえる鳴き声が小さくなっていた。
高井はゆっくりと顔を上げて再び外の様子を見た。
いつの間にか「鳥」はしていた。残されたのは「無残に」と形容するのもはばかられるような
おびただしい数の「死者」たちの骸であった。
くちばしで頭蓋骨を打ち抜かれ、腹部を食い破られた「死者」たちは自らの臓物と脳漿にまみれて倒れていた。
ピクリとも動く気配はない。

「た・・・助かった・・・?」
「・・・みたいだな・・・」
「『鳥』はどこに行ったんだ・・・?」
「また、森に帰ったんじゃないか・・・?」
「そうか・・・」

田村はゆっくりと立ち上がり、周囲の状況を確認した。

「二尉。どうやら助かったようです。」
「そのようだな・・・ただ、この死体の山をのりこえて行くのはしのびないな・・・」
「そうですね・・・でも、今は我々の『敵』ですから・・・」
「ああ・・・全員、無事か?発車するぞ!」

橋本はそう言うとギアを入れなおし、バスを発進させた。
グニャ・・・という感触がバスの内部にも伝わってくる。すでに「死んでいる」とはいえ、「人間」の姿をした者
の上をバスで乗り越えていくのはあまりいい気持ちではなかった。

359 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:16:54 ID:xJSChSvF0
「日高二尉。基地へ向かうのはこっちであっているのか?」
「海沿いに出れば大きな通りがあるはずだ。そこをまっすぐに行けば基地に着く。」
「わかった。」
橋本はハンドルを左に切り、大通りを海の方へと向かった。
「このあたりは結構、人口が多い地域なんだよな?住民はほとんど全滅か・・・?」
運転をしながら橋本が尋ねる。
「でしょう・・・あの数を見たらそう思うしかないですよね・・・」
田村は神妙な面持ちで答えた。

ブロロロ・・・・・・

バスは海沿いの道へ出ると右折し、まっすぐな道を走った。
通り沿いにはまばらに店舗があり、その中には高井が経営していたような1Fがドラッグストア、2Fがマン
ションというタイプの建物もあった。
「『生き残り』はいないのかな・・・」
高井はある店舗を眺めながらつぶやいた。その時・・・高井は自分の目を疑った。
何気なく眺めていた店舗の上に人影・・・!その動きは「死者」たちのそれとは明らかに違った。
素早い動きでこちらの様子を見ていたようであった。

360 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:18:10 ID:xJSChSvF0
「橋本さん!!あそこの建物に人がいる!!生きている!!」
「え!?なんですって!!」
「二尉!あそこの建物です!人がいます!」
高井の声と同時に建物を見ていた秋山が叫ぶ。
「生存者がいるのか?この中で生き残っている人が・・・!?」
橋本は高井たちが指示する方向へバスを向けた。
建物は3階建てのマンションで、1階がチェーンのドラッグストアになっていた。
店舗のシャッターは下ろされており、内部が荒らされた形跡はないようだった。
高井らがそうであったように、「ドラッグストア」という条件を生かして言い残ったのであろうか・・・
しかし、一般の人々よりも強力な火力を手にしていた高井たちでも「敵」との攻防は熾烈を極めた。
そして犠牲者さえ出していた。にもかかわらず、武器もなしに生き残ることができるだろうか・・・

「気をつけて・・・イヤな予感がする・・・」
高井はつぶやくように言った。
「『イヤな予感』・・・?どうしてです?生存者がいるんですよ・・・」
田村は高井の呟きを聞き、不安げにたずねた。
「なんだかわからないけど・・・とにかくイヤな予感がするんだ・・・イヤな・・・」
高井はなぜ「生存者」がいるのかということに疑問を抱いていた。
それは、すでに街全体が、国土全体がすでに「死者」たちに支配されていることを暗に悟っていたからだった・・・

361 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:19:10 ID:xJSChSvF0
バスがゆっくりと建物に近づくと、一人の男性がベランダから姿を見せた。
「死者」ではない!間違いなく「生きている」者であることはすぐにわかった。
「生存者だ!」
その姿を確認した橋本が叫ぶ。田村は窓を開けるとその男に向かって叫んだ。

「我々は陸上自衛隊です!無事ですか!」

その声を聞くと男はベランダの壁に姿を隠した。
「なんで隠れるんだ!?」
飯島はその奇妙な行動の意味がわからず、思わず言った。
数秒後、男が再び姿を見せた。
「危ない!!!!」
高井が叫ぶ。
男は散弾銃を構え、こちらに狙いをつけた。と、同時に

パア――――ン!!
パア――――ン!!

乾いた銃声が静寂の街に鳴り響く。
バスの車体のどこかに命中したのか、カンカンと音が聞こえたが致命的な被害ではないようだった。
「なに考えてんだ!?あのオッサン!!なんで撃ってくるんだ!!」
今村は頭を抱えるようにして床に伏せた。
「あれはクレー射撃用の散弾銃だな。弾も。この距離なら致命傷にはならんから大丈夫だ」
「だけど、高井さん!バスは平気でも『直』で当たりゃヤバイっすよ!」

362 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:19:57 ID:xJSChSvF0
「撃たないでください!我々は陸上自衛隊の者です!あなたを救出に来ました!」
田村は身を隠しながら男に呼びかけた。

「うるせえ―――!」
ベランダの男の怒声が響く。
「お前ら、『先生』を助けに来たんだろが!!『先生』は俺の娘を診てもらうんだ!!」
男の声は切羽詰った調子であった。
「『先生』って誰です!?誰かいるんすか!?あのオッサン、頭おかしいっすよ!」
「飯島!黙ってろ!」
田村は再び「男」に向かって呼びかけてみた。
「他にも生存者がいるなら、一緒に救出いたします!我々は『敵』ではありません!撃たないでください!」

「ウソつけ!!帰れ!!『先生』は渡さねえ!!」

パア――――ン!!パア――――ン!!
カンカンカンカン・・・パラパラパラ・・・

再び二発の銃声。そして散弾の散る音。

田村「二尉!どうします!?聞く耳を持ちません!」
橋本「生存者を放ってはおけん!他にもいるなら、なおさらだ!」
日高「橋本!ヤツは狂ってる!こっちが危なくなるぞ!」
橋本「なら、あの男が言う『先生』だけでも救出するんだ!」
田村「あの男はどうしますか?」
橋本「これ以上、我々に対して発砲を続けるならば自衛手段を取るのみだ!田村、この次にあの男が発砲するなら、反撃して構わん!」
全員「了解!」

363 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:21:29 ID:xJSChSvF0
田村らは窓を開けるとベランダに向けて銃を構えた。

「もう撃つのをやめてくれ・・・頼む・・・」
田村はベランダに照準しながらも、そうつぶやいた。
この地獄と化した街の中で、巡り合った生存者。奇跡によって生きながらえた者を自分の手で倒すことになるのか・・・
田村だけではなく、バスの中の誰もがそう思っていた。

「帰れ!!」

男が再び銃を構えてベランダから身を出した。その瞬間・・・

パア――――――ン!!

銃声が鳴り響く。同時に男の体はマンションの壁にもたれかかるようにして崩れ落ちた。
「バカやろ・・・」
田村は悔しそうに言った。


364 :まこしろ:2005/05/01(日) 00:25:50 ID:xJSChSvF0
ちょこちょこ書き溜めておいた分です。
また、しばらく間が空いてしまうとは思いますが、ぼちぼち書いていきたいと思います!
ちなみに高井少年の体験は自分の実体験だったりします。
あの時はマジで腰を抜かしたなあ・・・

365 :本当にあった怖い名無し:2005/05/01(日) 03:52:57 ID:8lVdgATbO
まこしろGJ

ユァマイヒィro

366 :まこしろ:2005/05/01(日) 10:21:32 ID:xJSChSvF0
みなさん。オハヨです。今、何気に自分のを読んでみたらヌケをハケ―――ン!

>>358
いつの間にか「鳥」はしていた。→いつの間にか「鳥」は姿を消していた。

以上のように脳内変換ヨロ


367 :本当にあった怖い名無し:2005/05/01(日) 14:16:35 ID:AmtyVa4h0
実体験・・・みんな似たようなことやってるんだなw

368 :本当にあった怖い名無し:2005/05/01(日) 19:15:58 ID:4g2z57LlO
でも実体験部分ちょっと浮いちゃってるなあ
なんか作風からズレてるというか

369 :本当にあった怖い名無し:2005/05/01(日) 22:19:34 ID:ncJEfsiw0
>>368
まあ思い入れが強かったんだろ。とやかくいうなってw

しかしウサギを掘り返すとはね、、、
俺はせいぜい小鳥や金魚だたよ。

370 :本当にあった怖い名無し:2005/05/02(月) 21:23:56 ID:IulW7/+o0
↓犬や猫を掘り起こした奴

371 :本当にあった怖い名無し:2005/05/03(火) 00:18:43 ID:6Zko+n1FO
そして生き返った。

372 :本当にあった怖い名無し:2005/05/03(火) 00:35:28 ID:J8rziQdx0
ペットセメタリーもゾンビものっていったらゾンビものだね

373 :本当にあった怖い名無し:2005/05/04(水) 06:55:35 ID:rNaphOYc0
hobby7鯖復活記念カキコ

死んでた板一覧
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鉄道総合
鉄道路線・車両
バス・バス路線
競馬2

詰め込みすぎだよ。

374 :本当にあった怖い名無し:2005/05/04(水) 10:11:50 ID:LQkU6muV0
Av機器が落ちてたのは痛かった
用があったのに・・・

375 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 02:20:33 ID:ZtQmqxjs0
復活したのに人が来ない。。

376 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 02:54:46 ID:7E7L0Mr40
そーですよねー。くだんさん降臨してください。

377 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 09:49:37 ID:A3M1ZqoVO
邪神召喚してどうすんだよ


まこしろさんщ(゚д゚щ)カモォン!

378 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 10:58:13 ID:AH5XS3mf0
>>377
必死だな。(プッ

379 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 11:08:47 ID:9C7B+W0gO
サナトリウムさん‥…(´・ω・`)

380 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 12:01:41 ID:YSDIIvEdO
漏れの2chライフは、hobby7鯖ライフだな。


381 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 15:02:46 ID:cJyWwAa5O
>>380
漏れもだorz

382 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 15:04:02 ID:cJyWwAa5O
IDがCJだ(´∀`)

383 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 16:10:24 ID:gjIX7XsT0
つまり職務中に武装した侵入者によって監禁され、
さらにいきなり寄ってきたおじいちゃんに「わたしはゲイ」と告白され
最後は○○してしまうんですね。

CJGJ!

384 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 18:43:18 ID:J7jgr63CO
きむたんくさん。

385 :本当にあった怖い名無し:2005/05/05(木) 18:45:15 ID:9C7B+W0gO
そういえばいたなぁ‥きむたんくって人‥。救世主だと思ったのに‥期待してたのに。

386 :":2005/05/05(木) 19:36:54 ID:q1QJLlvYO
GW期間中くらい作家さん達にも休ませてやれよw

387 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 22:11:19 ID:gjIX7XsT0
S&W M500の動画が欲しいなぁ。
限定生産でバックオーダー待ちだから資料が集めにくい。
454カスールでさえ拳銃という概念で言えば化け物なのに。
600NEに至っては拳銃と呼べない。

対人なら9mmで十分なんだろうけど、痛覚のない(と言う設定の)ゾンビ相手となると非力。
散弾銃やライフルの方が炸薬も安全に増やせるから良いのだけれども、
小説という点から言うと狙撃シーンよりも近接戦闘のほうが映える。
かといって流通しにくい大口径ハンドガンばかりだしても呆れますよね。

何が言いたいかというと、身近な道具(台所用品やガーデニング用品)を駆使して
ゾンビとサバイバルを繰り広げる話をだれかに書いて欲しいです。

388 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 23:02:07 ID:gjIX7XsT0
 死者たちの多くは捕食と増殖という二つの本能によってのみ動く。ただ喰らい、ただ増やす。
 増やすために喰らうから、食い尽くすということができない。限界の飢餓状態のときでしか獲物を食い尽くすことはない。
 ゆえに常に飢えている。満足することがない。
 増えた仲間はさらに別の獲物を必要としている。不毛だ。彼らは食物連鎖から外れている。ただ死んだ時にのみ他の生物の餌になれる。
 だがそれは人間も同じだ。地に埋まることなく
 
 不毛だ。ただ増えるだけ、それだけの存在だと諦められればまだいい。
 だが死者も生者もそれを認めない。記憶に従い、幸福だったころの幻を追い求めて、死者たちは永遠に徘徊する。
 生者は自らの行く末を見せ付けられ、憎悪し、最後には死者の仲間入りをする。
 そんな不毛な集団の中を、尚也は突き進んでいく。
 徐々に死者たちが青年に近づいていく。
 気づくのが遅れたものたちはあとから湧き出て青年へと這いより、行く末に待ち構えているものたちは両の手を開いて餌食を待ち受ける。
 腐臭が鼻腔に届く距離になっても、尚也はなんら反応を示さなかった。腰と脇につるしたオートマチックを抜き放とうともしない。
 十メートル。死者たちのそれぞれの違いが見て取れる。だが尚也の目には映らない。
 五メートル。すでに包囲はほぼ完成し、後は押し包むだけだ。抜け道は細く糸のようにはかない。
 三メートル。視界が死者たちで埋め尽くされる。通路を駆け抜けても必ずいずれかの腕に捕らわれるだろう。
 三歩。伸ばした手のひらの血の染み。指に食いちぎられたような欠損を抱えたものもいる。
 二歩。死のあぎとが迫る。虚ろな口腔は彼らの心の在り方にも見えた。
 一歩。死。
 零。
 尚也の直前まで迫っていたその感染者――フリルのついたワンピースをまだらに染めた少女――には何がおきたのか理解できなかっただろう。
 いや、感染者でなかったとしてもだれにも理解の埒外にある現象だろう。

389 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 23:02:37 ID:gjIX7XsT0
 現象としては単純きわまる。
 接近、確保、落掌、捕食。その三段階目の直前に破裂音が紛れ込んだだけだ。
 接近、確保、破裂音、転倒。接近、確保、破裂音、転倒。接近、確保、破裂音、転倒。接近、確保、破裂音、転倒。その繰り返しだ。
 起きていることは単なるエネルギー変換の結果でしかない。
 撃鉄が雷管を叩き、着火燃焼した火薬がガス体となり、膨張したガスは銃弾を押しのける。
 線条に従って回転しながら銃弾は飛び出し、進行方向に存在する頭蓋に接触。運動エネルギーを衝撃と変えて、頭蓋の中で暴れ狂いながら、また別の出口を抜け出ていく。
 額から頭蓋を駆け巡り後頭部に抜ける。完全に脳を破壊された感染者は崩れ落ち、背後の同類たちの進路をさえぎる。
 後一歩、いや半歩だ。
 それで届く。生者の温もりに包まれ、肉を食み、血を啜り、胃の腑を満たし、仲間を増やせる。
 今まで何度となく、何処と限ることもなく、だれを選ぶでもなく、飽きることなく繰り返された、自然の摂理。
 それが行えない。
 後一歩だ。いや半歩だ。それで届く。
 それなのに届かない。掴めない。喰らえない。啜れない。満たせない。増やせない。
 感染者の筋力は凄まじい。筋骨格そのものの限界まで力を振り絞ることが出来る。そして、もともとの筋力自体が強化されている。
 増殖と捕食のために、感染者の肉体は変異し続ける。
 筋骨格の強化、痛覚の遮断、五感の選択的鋭敏化、再生速度の加速、なにより生者への憎悪がその行動を支える。
 目的はウィルスの存続。ゆえに宿主を食いつぶすことは必然だ。
 個体が生き残る必要はない。だれかが存在し続ければ、それが勝利だ。
 だからこそ感染した宿主――人間の肉体を浪費してでも感染増殖しようとする。
 感染者は飢える。まず脂肪を分解し、ついで筋肉を使い、人食いとしての能力を高めていく。
 対人殲滅能力が備わるほどに飢え、飢えるほど凶悪に変化する。

390 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 23:03:13 ID:gjIX7XsT0
 初期の感染者はここまでの捕食能力を発揮することはなかった。
 餌がありふれていたからなのか、中には会話するだけの自意識をとどめたものもいた。
 エアロゾル感染が主ではあったが感染能力自体がさほどに高いものではなく、発症するまでの自覚症状もないことに加え、単なる意識障害と凶暴化が主症状だったことが災いした。
 SARSとは異なり、潜伏期間の長さや診断がほぼ不可能だったことも追い打ちをかけた。
 一度は感染も収まり、患者の治療に専念すればいい。そんな空気が現場だけでなく世間でも主流を占めていた。
 その結果が、この災厄だ。
 ゾンビ禍。
 まさしく禍々しい災いだ。いっそ神からの天罰と言われた方が納得できよう。
 初期の微弱な、しかし広範囲での感染。中期の突然変異による劇症。そして後期の壊滅的被害。
 自然現象とは思えない、何者かが意図したごときさながら黙示録のような惨状。
 人種も性別も年齢も民族も信仰も分け隔てなく死の翼は覆い、苦界とかした世界で死者といずれ死者となるものが争い合う。
 まさしく煉獄と呼ぶにふさわしい。であれば尚也が屍者たちの爪牙から逃げ延びているのもまたふさわしいと言えよう。
 心凍てつかせ、他者を拒絶するその姿はまさしく悪鬼そのものだ。
 半歩の距離まで迫る屍者たちの腕を水面に映る影のようにすりぬけ、絶えることなく銃火を浴びせ続ける。
 零距離からのワンショット。それで感染者の第二の生は絶ち切られる。
 倒れ込んだ屍体は、背後の死人たちの足をとって糸のように細い避難路を徐々に広げていく。
 全てを撃ち殺す必要などない。進路を塞いでいるもの、そのままでは遮るもの、撃ち殺せば障害物となるもの。
 それだけを相手にすればいい。弾薬の消費を抑えつつ、最小の行動で最大の効果をもぎ取ることができる。
 だがそれは、ありえない机上の空論だ。
 予測することはできる。だが、余さず測り、過たず計り、漏らさず図る。そんなことのできる人間はそういない。
 生存本能による奇跡。自我を閉ざし、抑え込んでいた肉体の声に屈した壊れた人形。
 生き延びる為に自分であることを尚也は手放しかけていた。

391 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/05(木) 23:07:57 ID:gjIX7XsT0
以上>>341からの続きでした。
とりあえずあと25行で冒頭のビル屋上シーンと中学生の時の同級生との再会までの予定です。
尚也の行動をもう一度見直す意味も含めて、研究所からでて初めての人間との出会いを書いていこうと思ってます。

プロットでは半分の分量でそこまでいくはずだったのに、無駄な描写が多すぎたと反省。
次回以降はあっさりとした文体で、その分速度を稼ぐことが目標です。
では。


392 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:07:34 ID:S3PXBkzI0
男の姿が視界から消えてからしばらくすると、別の人影がベランダに現れた。

「二尉!人が!」
「あれが『先生』か・・・?」

遠目には50代後半と思しき男性がベランダからこちらの方を見つめていた。

「我々は陸上自衛隊の者です!ご無事ですか!?今、救出に行きます!我々は敵ではありません!」
「わかっている!生存者は私だけだ。他にはいない。」
男性の返答に橋本は疑問を持った。ベランダから発砲した男は「俺の娘を診てもらう」と言っていたはずだ。
それなのに、なぜ、あの男性は「生存者は私だけ」と言うのか・・・?
「負傷している女の子がいるのではないのですか!?」
橋本は大声で問いかけてみた。
「『女の子』はいるにはいるが、『負傷者』ではない!」
まるで禅問答のような返答であった。
「とにかくそこへ行きます!」
橋本はバスを建物の正面ギリギリにつけた。

「田村、全周警戒!バスの屋根からベランダに移って中に行ってみる。」
「二尉、お一人では危険では・・・?」
「俺も行くよ。」
高井は銃を肩に掛けると窓から身を乗り出した。
「高井さん、気をつけてください!」
「大丈夫!ありがとう。」
橋本と高井はバスの屋根から建物に飛び移ると、ベランダの中へ入った。

393 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:08:37 ID:S3PXBkzI0
男性はベランダで待っていた。その横にはあの「男」が倒れていた。
「よく来てくれた。助かったよ・・・」
「その男性は・・・」
「ああ・・・もう死んでおるよ。頭を撃ち抜かれているから『生き返る』ことはない・・・」
「この人は『娘がいる』ようなことを言っていましたが、その子は・・・?」
橋本は抱いていた疑問を率直に投げかけた。
「ああ・・・『娘』か・・・こっちへ来たまえ。」
男性は暗い表情を見せると部屋の方へ向いて中へ入った。
橋本と高井はその様子にやや緊張した面持ちで中へ続いた。

「こっちだ・・・『娘』は。」
男性が一室のドアを開けて中を指した。

ウウゥゥゥ・・・

同時に不気味な唸り声が聞こえてきた。その声は聞き覚えが・・・そう・・・「死者」の声だった・・・!
「こ・・・これは・・・!?」
橋本と高井は声を失った。
部屋の中にはベッドに手足を縛り付けられた少女が不気味な唸り声を上げながらこちらを凝視していた。
「見ての通りだよ・・・」
男性は冷静な口調で言った。

394 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:09:19 ID:S3PXBkzI0
「あの『男』の娘だ。『奴ら』に噛まれたんだが、もう手遅れだった・・・だから、こうして手足を縛っておる」
「あの『男』は自分の娘がどうなってしまったかを知らなかったんですか・・・?」
高井が尋ねると、男性はかばんの中をごそごそと探りながら答えた。
「わかってはいたんだろうが、受け入れられなかったんだろう・・・この『娘』も『楽』にしてやらないと・・・」
男性はそう言いながらカバンから薬品が入っていると思われるビンと注射器を取り出した。
そして注射器にその薬品を入れるとゆっくりと「娘」に近づいた。
「今、楽にしてやるからな・・・」
そう言うと、「娘」の足に注射器を刺した。

ウウウウゥゥゥゥ・・・・・・・

「娘」の唸り声が大きくなる。
「な・・・何をしたんです・・・!?」
橋本は思わず言った。

ウウゥゥゥ・・・ウウゥゥァァァアアアア゛ア゛ア゛ア゛・・・・!!!

「娘」は一瞬、悶え苦しむような動きをすると、そのまま動かなくなった。
「これで大丈夫だ・・・」
「『大丈夫』って・・・殺したんですか・・・?」
「『殺した』も何も、すでに『死んで』いたんだよ・・・それを自然な状態にしただけだよ。このままにしておくわけにはいかんだろ?」
男性の冷静な口調に橋本は言葉を返すことが出来なかった。

395 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:13:24 ID:S3PXBkzI0
「今の薬品は何ですか?『奴ら』を倒すことができるものですか・・・?一体、あなたは・・・?」
言葉を失っている橋本に代わるように高井が尋ねた。
「私は宮本。K市の国立病院の医師だ・・・表向きは・・・」
「『表向き』・・・?」
「君たちと同じだよ。自衛隊の者だ。第1科学防護隊・特別防疫研究班の宮本二佐だ。」
「『二佐』・・・ですか・・・?」
橋本は思いもしない男性の言葉に耳を疑った。
「あなたが陸自の人間だという証拠は?」
「これを見ればわかる。ところであなたは陸自の者ではないようだが・・・」
宮本は手帳の中に隠すようにしまってあった身分証明書を見せながら言った。
「私はこちらの橋本二尉とともに行動している者です。ところで、あの薬品は・・・?」
「抗毒剤だよ。ワクチンもあるが、役には立たん…」
「なぜ、二佐殿が抗毒剤をお持ちなんですか・・・?それに『特別防疫班』というのは・・・?」
「二尉、君が知らんのも無理はない・・・極秘の特別機関だからな・・・」
宮本はカバンに薬品と注射器を大事そうにしまいながら言った。
「『抗毒剤』があるということは、陸自はこの被害が起こることを予測していたってことですか?」
「・・・・・・」
「答えてください。我々は何度も『奴ら』に殺されかけて、そして今、ようやく生き延びている。知る権利がある!」
「二佐殿、お願いいたします。」
「黙ってないで何か言ったらどうだ!?俺たちは『死者』に襲われ、ワケのわからん『鳥』に襲われ、いつ死ぬかも
わからん状況に追い込まれているんだ!それでもあなたを助けるために来た。その見返りに話してもいいんじゃないか?」
高井はダンマリを決め込もうとする宮本に業を煮やし、声を荒げて言った。

396 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:19:11 ID:S3PXBkzI0
「なんだ・・・君は上官に対してその口の聞き方は!?」
宮本はムッとしたように高井をにらみつけた。
「お生憎さま。残念ながら私は陸自の人間じゃない。『二尉と行動を共にしている』とは言いましたが、『陸自の者』とは言っていない。」
高井は「ざまあみろ」と言わんばかりの口ぶりで即座に答えた。
「そうか・・・『鳥』・・・・・・『キメラ』だな・・・」
高井と橋本は思わず顔を見合わせた。
「『キメラ』・・・?怪獣ですか・・・?」
「確かに『怪獣』かもしれんな。『キメラ』というのは『合成生物』のことだよ。」
橋本の言葉に宮本はあきれたような口調で答えた。
「はあ・・・?『合成生物』ってどういうことですか?」
「『生態兵器』だ・・・」
「・・・?『生物兵器』ではなく・・・?」
「あなたは一般人の割にはよくわかっているようだな・・・『生物兵器』ではなく『生態兵器』だよ。」
「それが何の関係が・・・?」
高井は更に詰め寄って問いただした。

「二尉!!二尉!!急いでください!!『奴ら』が来ます!!」
ベランダの下から田村の呼び声が響いてきた。
「話はあとでお伺いいたします。まずは脱出です!行きましょう!」
橋本は銃を持ち直すとベランダへ急いだ。

「田村!敵の距離は!?」
「約300!しかし、今までとは違います!動きが早い!急いでください!『新種』です!」
「動きが早い?」
橋本は田村の返答に少し戸惑いを感じた。

「宮本二佐殿。お先にどうぞ。」
高井はやや皮肉混じりに宮本に言った。
「そうさせていただくよ。」
宮本は高井の皮肉を感じながらも、敢えて受け応えてバスへと乗り移った。

397 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:22:16 ID:S3PXBkzI0
「乗り込んだぞ!出せ!」
3人がバスに乗り込むのを確認した田村が運転席で準備していた飯島に向かって叫ぶ。
橋本はすぐにバスの後方に移動して「動きの早い『敵』」の様子を確認した。
確かに今まで遭遇した「死者」とは違うようだった。これまで自分が対峙してきた者たちよりも明らかに動きが早い。
「確かに早いな・・・今まで見た『奴ら』より・・・」
橋本は不安を押し隠しながら言った。
「確かに早いですよね・・・まあ、追いつかれはしませんが・・・」
「だが、田村・・・あれが一気に攻めてきたら・・・」
「ヤバイですね・・・」
バスは「早足」で追いすがる「死者」を後に取り残して走り去った。
「今度の『奴ら』は危険だ・・・何とかしなければ・・・対策が必要だな・・・」
橋本は初めて遭遇した「新種」が、この後、最大の「敵」となることを感じ取っていた。

398 :まこしろ:2005/05/06(金) 01:27:50 ID:S3PXBkzI0
GW中はずっと病院へ通い詰めで、かなり間が空きました。
とりあえず、妻は退院しましたが、子供はまだNICUに入っているので、あと1週間は
同じような状態が続くかと思います。
私自身の生活同様、新展開を迎えていくつもりです。
あらためて、お付き合いお願いいたします!

399 :fool:2005/05/06(金) 04:31:27 ID:BY4em2Ur0
予告編ドゾー
ttp://www.landofthedeadmovie.net/

400 :本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 06:25:07 ID:3M9XVZK10
まこしろ様、GJ

>>PIP、保守人は控えめに1レスのみでいいんですよ。

401 :本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 10:14:40 ID:VXx8kI270
>>391
PIPさん、乙です。
無駄な描写が多すぎ、と仰ってますが、読み応えがあってとても
良かったです。

>>398
まこしろさん、乙です。
新展開が非常〜〜〜に気になりますが、奥様とお子さんのために
も、あまり無理をなさらないでくださいね。

402 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/06(金) 19:33:47 ID:rrnsnBYb0
...7
 半年前のゾンビ騒動で、九州や沖縄に避難した「南」の奴等は、大陸からのゾンビ難民も、際限なく受入れちまったモンで、終いにゃ領土を乗っ取られて、向こうの傀儡政権になっちまった。
 今じゃ「日本人民国」って名前で、一端《いっぱし》の独立国を気取ってやがるが、九州、沖縄、台湾と周りの小島だけなんだから、幾らも領土は有りゃしねぇ。
 そんなところに、C国から逃げてきた奴等も合わせて、一億近い人間が住んでるんだから、どんな暮らしだか判るだろう。
 普通なら、こんなバカなことは、許されるはずは無ぇんだが、アメリカやヨーロッパ、それに北半球のほとんどの国が、ごっそりゾンビ症候群にやられちまったから、国連だって死んだも同然よ。
 オレ達がどんなに批難したって、誰も取り合っちゃくれねぇ。
 そうこうするうち、南の奴等はC国から持ち出した兵器で武装を始めやがったから、こっちも簡単には手が出せねぇ。
 一回だけ、向こうの船と、こっちの護衛艦がミサイルの撃ち合いをしたらしいが、報道規制の壁の向こうで、どうなったんだか判らねぇ。
 風の噂じゃ、相討ちで、すごすご引き上げて来たって話だぜ。
 横田の基地に置きっぱなしの物《ぶつ》には、南の奴等も、ちっとは興味があるらしい。
 「そいつが何か、今は教えられねぇ。」って言う、「黒ずくめ野郎」だが、今回の作戦は、奴が仕切るらしいのよ。
 冷たい目をしたその野郎は、そこらに座ってる奴の名前を、一人一人呼び上げて、大雑把な役割を説明し始めた。
 殆どの奴は護衛班、オレは車両運転役で、中村と城戸崎ってノッポの野郎がオレの助手に付くらしい。
 それからオレ達は、伊東の奴に案内されて、射撃訓練場の方に移動したのよ。
 サルベージの報酬目当てで集まってきた奴らは、自衛隊崩れが多いらしいが、オレみてぇな素人もいるから、武器の扱いを、一通り教えてくれるらしいのよ。
 オレ達に与えられた武器は、アメちゃんが使ってるM16って奴だった。
 中村の野郎は、「セレクターがスリーポイントバーストだからA2だな。」って、がっかりしながら言ってたから、どうやらフルオート射撃は出来ねぇみてぇだ。
 何人かの奴は、説明もそこそこに射撃訓練を開始したんだが、オレじゃ、どうやって良いんだか判らねぇ。

403 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/06(金) 19:34:46 ID:rrnsnBYb0
...8
 チャージングハンドルやら、ボルトフォワード何たらって言う、レバーの説明を受けたんだが、こういうのは専門家に任せた方が良いみてぇだ。
 オレは、説明してくれてるZDFの若い野郎に向かって「散弾銃をよこせ。」って言ったのよ。
 ダチの散弾銃みてぇな、上下二連かと思ったら、出てきたのはアメリカの警察映画に出てくる、ポンプアクションの散弾銃だぜ。
 レミントン870って言うらしいが、タマの詰め方と安全装置さえ判れば、こいつなら何とかなるだろう。
 軍や警察用の散弾銃だから、チューブマガジンの装弾数は八発よ。ゾンビ相手にゃ心強い限りだぜ。
 散弾銃の銃床を肩づけすると、何発かぶっ離してから、ショルダーベルトの寸法を調整した。
 …自衛隊崩れの一人は、マシンガンを持たされてフルオートで撃ってたが、中村の奴は「ミニミが有るんなら、オレに使わせろ。」って毒づいてる。
 向こうじゃ、単発式の中折れ銃の説明を受けてる奴も居たが、武器を知らねぇオレにノッポ野郎が「あれは40ミリのグレネードランチャーだぜ。」って教えてくれた。
 拳銃の方は、みんな同じのベレッタ九ミリってやつを渡されたんだが、オレなんかが撃ったって、当たりゃしねぇから、飾りみてぇなモンよ。
 ついでに手榴弾の説明も受けたんだが、パイナップルみてぇなそいつを見たとき、佐藤の旦那を思い出した。
 生きてりゃ、いい飲み友達になれたんだろうがな…。
 各自に渡された、バックパックの装備品を確認してから、無線の使い方を習って一通りの説明が終わったんだが、その頃にゃ、日が暮れちまって真っ暗よ。
 最後にZDFの指導教官が「何か質問は有るか。」って言いやがったから、オレは「日本刀は無ぇのか?。」って聞いたよの。
 奴等、顔を見合わせてたが、「どうしても必要なら用意する。」って言ったから、きっちり頼んでおいたぜ。
 それからオレ達は、案内された食堂で飯を食ったあと、支給された迷彩服に着替えたんだが、左腕を見られねぇように着替えるのは苦労した。
 ついでに、学者先生にくっ付けて貰った小指の様子を確認したんだが、ホントに付いちまったみてぇで、意識を集中すると動きやがるのよ。
 …呆れ返って、開いた口が塞がらなかったぜ。
 散弾銃を片手に、重てぇ装備を担いで外に出ると、FDZのトラックが待ってやがった。

404 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/06(金) 19:35:40 ID:rrnsnBYb0
...9
 ガタガタ揺れる、兵員輸送トラックに乗っけられて、向かった先は、苫小牧のフェリーターミナルだったな。
 ターミナルの駐車場で、オレがサルベージ隊に選ばれた理由《わけ》が見つかった。
 置いてあったのは、ユニッククレーン付きの日野の十トントラックよ。
 ゾンビ対策か、フロントにゃ頑丈なバンパーが取り付けられてる上に、窓ガラスの方は、機動隊の車両と同じアミアミ鉄筋が溶接されてるから、ちょっとやそっとじゃやられねぇぜ。
 トラックの荷台に、ワイヤーロープやら、チェーンブロック、キャンバスの荷物カバーまで括り付けられてるから、掻っ払ってくる荷物ってのは、結構でかい物らしい。
 もう一台のトラックは、形は自衛隊の六輪駆動みてぇだけど、荷台がアルミのパネルで覆われてた。
 護衛部隊が乗り込む、そのトラックの側面には、何カ所かの銃眼が切り抜かれてるから、走りながらの射撃も出来るらしい。
 もちろんゾンビ対策の強化バンパーに、アミアミ鉄筋はお約束よ。
 黒のジャンプスーツに着替えた伊東の奴が、オレにトラックのキーを差し出したモンで、自分の散弾銃やらバックパックを運転席の後部スペースに放り込んでから、ゆっくりシートに収まった。
 中村と城戸崎が、トラックの助手席に乗り込んできたが、大柄なオレと、ノッポの城戸崎に挟まれた中村は、窮屈そうに体を丸めながら、ブツブツ文句を言ってやがった。
 オレはそんな中村に肘鉄を食らわすと、先行した六輪駆動の後を追って、トラックを発車させようとしたのよ…。
 そしたら突然、誰かがトラックのドアを叩くモンで、窓枠の鉄網の先を見下ろした。
 律儀にも、ZDFの奴等、リクエストに応えて、オレのお気に入りの日本刀を、探し出してきてくれたらしい。
 そいつに礼を言ったオレは、刀の鞘をチョッとだけ抜いて刃先を確認したのぜ。
 吸い込まれそうな刃《やいば》の光が、薄暗闇を切り裂いた。
 オレは、サイドブレーキとシフトレバーの窪みの間に、鞘を納めた刀を固定してから、六輪駆動車のテールランプを追いかけて、トラックのハンドルを切ったのよ。

405 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/06(金) 19:38:56 ID:rrnsnBYb0
ゾンビ相手にS&WのM500か…。もったいねぇような気がするな。
銃より「タマ」を考えた方がいいだろう。
弾頭は「JHP」が基本だが、アメリカじゃ、拳銃弾の弾頭に火薬を仕込んだ「エクスプローダー(爆裂弾)」って
弾も有るらしいから、対ゾンビ用で強力なヤツを作ったらどうかな。
大藪が「戦士の挽歌」で書いてた、38SPを手詰め改造した爆裂弾なんか、良いような気がする。

さて、次からいよいよ、上陸編だぜ…。

じゃ、またな。

406 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:39:42 ID:Hnpshciz0
『日露戦争異聞』

 日露戦争を研究する者にとって、いわゆる「三一七高地の攻防」は大きな謎であった。どうやら「三
一七高地」で何らかの戦闘があったらしい、というのは一部では根強く支持されている説であるもの
の、両軍のどの部隊がどう闘ったかの公式な記録が、なぜか抜け落ちているのである。高名な戦史
家は、そもそも「三一七高地の攻防」はなかった、と結論付けているようであるが、有名な二百三高地
が陥落する直前に、なぜか三一七高地が無血で日本軍の手中に落ちたという事実については、明確
な解答を見出せずにいるのである。
 ロシア側の戦史家たちの間では、「ロシア軍史上最も不名誉な敗戦」であったがために、戦史から
葬り去られたのだ、という説もまことしやかにささやかれているが、その時日本軍が何をしていたのか、
これもまた日本側の戦史には何も見当たらないのである。単に、某連隊がもぬけの殻となった陣地
を占領したことのみが記されているだけである。
 ところで、近年になって筆者は、日露両軍の軍事郵便や日記をいくつか掘り起こすことができた。そ
れによって、三一七高地は、ロシア軍が全く日本軍の攻撃を受けていないのに放棄されたということ
が、おぼろげながらわかってきた。しかし、その内容は、筆者の理解の範疇を超越していたので、筆
者はこれを偽物だと考えていた。ところが、これが日本軍もしくはロシア軍どちらか一方から発見され
たものであれば手の込んだ悪戯と判断することもできたであろうが、両軍の郵便などから、同じような
内容のものが見つかり、かつそれが三一七高地攻防についての一本のストーリーを形作ったのであ
る。
 筆者は、これらの手記をどう判断すればいいのかわからない。ただ、そのようなものが書かれた、と
いう事実のみをここに公表し、それをどう判断するかは、読者諸氏にお任せしようと思う(一部、旧仮名
遣いなどを読みやすいように改めた部分があることをあらかじめお断りしておく)。
 時は明治37年、旅順総攻撃が行われていたころの話である。

407 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:41:58 ID:Hnpshciz0
【ロシア軍将校Aの手記】
 本日は朝から平穏である。敵の突撃準備はまだ整わないようである。どうやら昨日の戦闘で相手に
与えた打撃は予想を上回ったようだ。私は、十分に警戒をするとともに、兵に対し、交代で十分な休息
と食事を摂るように命じた。
 それにしても、数日前の騒ぎには驚かされた。二人の東洋人が、我が軍の陣地に侵入してきたの
だ。彼らはわれわれの警告も聞かず、何人かの兵を襲った。それも、兵の身体を食べようとしたので
ある。不可解であったのは、彼らを銃で撃っても死ななかったことだろう。足が折れても、腕が折れて
も彼らは襲うことをやめようとしなかった。最後には頭を撃ち抜くと、ようやくその動きを止めたのであ
る。私はかつて、「生ける屍」の伝説を小耳に挟んだことはあったが、彼らはその「生ける屍」なのであ
ろうか?
 襲われた兵は怪我のせいかぐったりとして、戦闘に参加できる状態ではなかったので、陣地の中で
休ませている。本当なら野戦病院に後送したいところだったが、日本軍との戦闘のせいでそれができ
なかった。それでも、幸いなことに彼らはそれほど重傷ではないようだから、物資の輸送を優先して
差し支えあるまい。

【ロシア軍兵士Bの手記】
 父さん、母さん、そしてかわいい妹よ。僕は怪我をしてしまいました。何か変な化け物が現れて、そ
いつに噛まれてしまったのです。怪我は大したことはないのですが、それ以来身体が思うように動か
なくて、救護所で寝ています。本当は今こうして手紙を書くのも辛いのです。こうして寝ていると、実家
でのいろいろな思い出が脳裏をよぎります。もしかしたら死ぬんじゃないかと弱気になることもありま
すが、きっと、きっと生きて帰ります。その日を楽しみに待っていてください。
追伸 僕のかわいい妹…。もし、お兄さんが死んでしまっても、悲しんではいけないよ。もし兄さんが
帰らなかったら、僕のヴァイオリンを兄さんだと思って大切にしておくれ。兄さんはいつでも側にいるか
らね。

408 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:43:57 ID:Hnpshciz0
【ロシア軍将校Aの手記】
 何と言うことだ!「生ける屍」に噛みつかれた兵士たちが、息を引き取り始めた。怪我は皆軽傷であっ
たはずなのに!しかもたった今、部下から死んだ兵が生き返ったという報告が入った。最初、死んだ
というのが誤認だったのではないか、と問いただしたのだが、彼ら―生き返った兵たちは、完全に理
性を失い、初めに現れた「生ける屍」のように、我が軍の兵士たちを襲っているというではないか!(中
略)
 私は落ち着いて、頭を狙って撃つように命じた。この混乱に乗じて日本軍に攻勢に出られてはたま
らないから、歩哨には最低3人の護衛を付けさせ、日本軍の動きを監視するようにも命じた。
 一通りの命令を出し終えると、私の頭の中にある考えが生じた。たまたま報告に現れた部下の一人
に、「生ける屍」を生け捕りにすることは可能かどうか尋ねた。彼は、「それはあまりにも危険すぎます」
と言った。私は質問を変えて、今日「生ける屍」に噛まれた者はいるかどうか尋ねた。彼は、「正確な
数はわかりかねますが」と答えた。
 私は、今現在いる「生ける屍」は全員頭を打ち抜いて殺すこと、そして今日「生ける屍」に噛まれた者
は、一箇所に集めて厳重に監視することを命じた。

409 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:45:36 ID:Hnpshciz0
【ロシア軍下士官Cの手記】
 私は中佐に命じられて、「生ける屍」の掃討作戦の指揮を執った。陣地の中は大混乱に陥っていた。
私は、「頭だ!頭を狙え!」と大声を張り上げて回った。なにしろ敵は同じ軍服を着ているので、あちこ
ちで相討ちもあっただろうし、生身の人間を撃ち殺した者もあっただろうが、そこまで気を配る余裕は
なかった。後で、中佐からの伝令がやってきて、今日「生ける屍」に噛まれた者は一箇所に集めてお
くように命ぜられたことを伝えられた。
 我が陣地は、少しずつ静寂を取り戻しつつあった。少し余裕が出てきたところで、陣地の物陰など
に「生ける屍」がいないかどうか確認させるとともに、急場しのぎの救護所を作らせて、噛まれた兵を
そこに集めさせた。
 数時間かけて、ようやく「生ける屍」たちの襲撃を鎮圧することができた。噛まれた者は実に28人に
上った。死体は、50をゆうに超えた。その中には、流れ弾に当たった不幸な者もいたが、驚くべきこと
に、悲しみとか、虚しさとか、そう言った感情はなく、不思議と気持ちは淡々としていた。戦場というもの
の恐ろしさを改めて知った瞬間であった。

410 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:47:52 ID:Hnpshciz0
【ロシア軍将校Aの手記】
 この二日間ほど、日本軍が攻撃を仕掛けてこなかったのは幸運だった。おまけに今夜は月もなく、
風も強かった。隠密裏に敵陣に近づくには絶好の条件であった。私はこの前の混乱の中、「生ける屍」
に噛まれた兵たちを―彼らはもう死にかけていた―日本軍の陣地近くに運ばせた。私のことを陰で
「悪魔だ」と言っている者がいることは承知している。しかし彼らはもうすぐ死ぬのだ。そして「生ける屍」
となり人を襲う。ただ頭を撃ち抜かれて死ぬくらいなら、最後に大ロシアのために、働いてから死んだ
ほうが彼らのためだ。
 兵を運んで無事帰還した者の顔には、無念さが浮かんでいる。私は、彼らを呼び、君たちは大ロシ
アのために、正しいことをしたのだ、と労をねぎらった。もっとも、彼らは釈然としない様子ではあった
が…。

411 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/06(金) 22:53:08 ID:Hnpshciz0
とりあえず序盤投下しときました。続きはまた、後刻。

>>おやじ様、乙です。
何と言うかあれだな。おやじさんの文体は強烈な感染力を持っていやがる…。
俺にとっちゃあゾンビよかそっちの方が怖いぜ。じゃ、またな。

このスレ読み返してると、('A`)氏の
>>みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア
がどんどんツボにはまって行くのですが…

412 :fool:2005/05/06(金) 23:37:49 ID:BY4em2Ur0
「旦那、何か欲しいものはないですかい?」

私の前に現れたのは全身黒いタイツ、コウモリの羽根、さきっぽが
スペードマークのような尻尾と矢印のような槍を持った男だった。
見ているだけで不快な感じの男だ。

「最近、うちらの業界も景気が悪くてね。本来なら代償に魂を頂くところ
 なんですが、お試しとして一度だけ無料で願いをかなえてさしあげている
 次第でして。もっとも旦那は魂を持っちゃいないようですが、ヒヒヒ。」
男はどうやらセールスマンのようだった。
うさんくさいが、まあ無料だというのなら騙されたつもりで願いを言ってみる
のも悪くない。

413 :fool:2005/05/06(金) 23:38:25 ID:BY4em2Ur0
私が欲しいものと言ったら、何をおいても生きた人間の肉だ。この地上から
生きた人間がいなくなってから、もう何年もたつ。その間、私はずっと空腹を
我慢しながら生きて(死んで?)きたのだ。

私は男に生きた人間をリクエストしようとしたが、思いとどまった。
生きた人間をもらったところで、私はそれをすぐに喰い尽くしてしまうだろう。
たくさんの生きた人間をもらったとしても、いずれ喰い尽くしてしまう。
その後の永遠の空腹は想像するに余りある。

414 :fool:2005/05/06(金) 23:40:18 ID:BY4em2Ur0
ならば、空腹を感じないようにすればどうだ?例えば、私が生きた人間に
なれば、人の肉への渇望はついえるだろう。いや、駄目だ。
それでは私が他の奴らに喰われて終わりだ。むしろ、喰われずとも噛まれて
元の木阿弥ということもあり得る。
いっそのこと、すべての人間を生身に戻せば...。それも、駄目だ。
おそらく、生身ではこの文明が崩壊した世界では生きていけないだろう。

「私が良いと思うまで、時間を戻してくれ。」
良い願いが思いつかなかったので、私はとりあえずそう言ってみた。
もしかしたら、今度は人類は絶滅しないで済むかもしれない。

415 :fool:2005/05/06(金) 23:41:02 ID:BY4em2Ur0
時間が逆に進んでいくなかで見る世界は、なかなかに壮観だった。
口から吐き出した血肉、臓物が生身の人間となり、ゾンビに噛まれた者も
また人間に戻っていった。

人間が蘇り、崩壊した世界は逆回転で復活していく。
私もゾンビに噛まれて、人間になるのをわくわくしながら待っていたが、
いつまでたっても私に噛み付くゾンビは現れなかった。
そのうちに私以外のゾンビはいなくなってしまった。

416 :fool:2005/05/06(金) 23:41:52 ID:BY4em2Ur0
何と言うことだ。私が最初の一人だったとは。私はあきらめて時間を普通に
進めることにした。腹が減っていたので、とりあえず近くにいた人間を
喰ってみた。

新鮮な肉と暖かい血が喉を通り抜ける。
うん、やっぱり美味い。まあ、いいかと私は思った。当初の願い通り、
飢えは満たされたわけだし、喰いきれない程の人間が周りにはいる。
今度は喰い尽くさないようにちょっとずついただこう。
いや、遠慮することはない。喰い尽くしてしまったら、またあの男に時間を……。

417 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 00:53:07 ID:QyjKb4ll0
foolさんは今までにないタイプの作者さんですね。
とてもいいです!

418 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 01:09:57 ID:54A63cqV0
>fool
なんか最近オリジナルの文豪を超えてきたなw

もっと頼む!

419 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 03:03:48 ID:NWon+oW+O
5.56mmや9mmではゾンビを貫通するだけで終わりそう。7.62mmのM14や64式では。弾頭に爆薬を仕込めそうだし。そういへば最新型のM14ショートタイプで TROY社製SOPMOD M14ってのがあったような気が。

420 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 04:17:49 ID:RavNmjfc0
銃器の細かすぎる設定は萎える

421 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 04:24:51 ID:mFamYOjf0
ゾンビを銃を使って倒す話ばかりだから仕方無い

422 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 04:38:33 ID:kiKZZRba0
目で見て追いかけてくるゾンビなら、唐辛子でもかけてスルーすればいいと尾もおもう

423 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/07(土) 09:46:33 ID:+1Ki/BoY0
【日本軍将校甲の手記】
 昨夜来の暴風も止み、天気は晴朗なり。いよいよ突撃の準備も万端、あとは令一下、突撃の時を待
つのみ。下士官某、「其処に見ゆるは何ぞ」と呼ぶ。見るに、高地の斜面を力なく降り、此方に向かい
来る人影を認む。「露兵なり」と呼ぶ者あり、双眼鏡を覗いて見るに、果たして露兵に見ゆ。然れども
皆銃も待たず、唯此方に向かい降り来るのみ。余は銃を向けつつ、撃たざるよう命ず。投降したるの
者を撃てば、武士道が廃る。他方双眼鏡をば遥か敵陣に向ければ、敵の退きたる様にも見えず、何
故一団が投降し来るや不明なり。ロシヤ語の達者なる兵に命じ誰何するに、要領を得ず、答えなく唯
此方に接近するのみ。更に問うて「何を為しに来るや」、一向に答えなし。声を大にして問うも言語の
通じざるか、はたまた聞こえざるや、判ずる能わず。
 漸く露兵の声聞こゆるほどに近づき来るに、露兵如何にも苦しげに呻きたるに気付く。「傷病兵なり
や」と問うも、やはり答えなく、唯呻くのみ。傷病兵なれば、敵味方に拘らず収容すべし。ともかくも露
兵の武器を携えざるは確かなれば、一兵卒躍り出て露兵を助けんとす。正に其の時、露兵は其の兵
に素手で襲い掛かり、兵の体躯に噛み付かんとす。余は「敵襲、撃て」と合図し、構えたる銃は一斉に
火を噴きたり。時を同じくし、「右翼に敵襲、敵襲」と悲痛なる声聞こゆ。

【日本軍一等兵乙の手記】
 それは恐ろしい光景でした。露兵は、銃で撃っても死にません。剣で斬っても、まるでひるむことが
ないのです。おまけに、戦友を組み敷いたかと思うと、その体に歯を立てて、肉を食うのです。戦友は
生きたまま肉を食われて死んでしまいました。私はただただ恐ろしいばかりで、何をしてよいやらわか
りませんでした。あちこちで、上官が大声を張り上げて、私たちを叱咤しておるのですが、右往左往し
て戦場はまさに大混乱となったのです。私は恐ろしさのあまり闇雲に銃を撃つだけしかできず、後ろ
から「おい、貴様」と声を掛けられて、ようやく弾切れの銃の引き金を引いていたことに気づいたほどで
あります。

424 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/07(土) 09:48:06 ID:+1Ki/BoY0
【日本軍伍長丙の手記】
 我々の上官は勇敢でございました。割れんばかりの声を上げて、露兵に立ち向かって行ったのであ
ります。とある中尉殿は、玉散る剣を抜いたかと思うや、露兵の群れに突っ込んで、次々に袈裟懸け
に露兵どもをばっさばっさと斬っていったのであります。しかし驚くことに、露兵どもは袈裟懸けに斬ら
れ、その内臓を撒き散らしてもなお、歩みを止めないのでございます。しまいにはその中尉殿も露兵
どもに囲まれて、襲われるに至ったのでありますが、なお勇敢なことには、「わしは構わぬ、撃て、撃
て」と叫び、我々は泣く泣く中尉殿―それを取り囲む露兵どもに銃を向けたのでございます。

【日本軍将校甲の手記】
 最早命令系統の存在せざるに等しく、絶望的なる戦いとなる。多大なる犠牲を払いつつも、露兵の
攻撃も撃退しつつあり。丸腰の露兵に対して、斯くの如き有様は指揮官として痛恨の極みなり。是は
唯に露兵に非ず、化け物なり。縦令(たとい)露兵が我が兵よりも強健なりと雖も、腕を切り落とされ、
内臓を露にしながらにして尚我が軍を襲撃し続けるなどと言う事は在り得ぬ。何故斯くの如き化け物
が襲来したるか、全然其の原因は解せざるが、之は紛う事なき現実なり。負傷兵を仮繃帯所へと後
送しつつ、露兵の殲滅に全力を挙ぐ。強健なる露兵と雖も、流石に斬首すれば其の命運も尽きぬと
言うので、皆頭部を狙いて、銃を放ち、剣を振り下ろすなり。勇敢なる我が軍の、命を顧みざる奮闘に
よりて、露兵は完全に殲滅し得たり。
 然し我が軍の被害甚大にして、突撃の計画は一転全く白紙に戻さざるを得ざるなり。責任を負いて
切腹せんとするも、上官に慰留さる。後悔の念、一方ならぬもの在りて思わず涙溢れるも、やはり上
官に一喝されたり。

425 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/07(土) 09:49:46 ID:+1Ki/BoY0
【日本軍軍医丁の手記】
 露兵の襲撃から二日を経て、仮繃帯所にて落命する者現る。其の他の者も、生気なく今に死せん
ものと見ゆ。後方の野戦病院より、軍医監(吉尾崋山先生)来る。とても重傷とは言えざる者も落命す
るに、狼狽したる処に、落命したる者、再び起き上がるの奇妙な事之有り。吉尾軍医監曰く、「是は此
の地方に古来より伝わる『遊動死体』なる事象と疑う」と。軍医監「此のままにしておかば、甚だ危険に
して、再び前線の混乱するは必至なり」と言う。前線に伝令を遣わし、軍医監の見解を伝えしむ。

【日本軍将校甲の手記】
 軍医監より伝令あり。其の内容を上官と協議す。余は「『遊動死体』なるものを殲滅し、かかる後に
突撃準備を為すべし」と進言したるも、「既に突撃を為すに十分な兵力なし」「『遊動死体』の殲滅に弾
薬物資を割かば、突撃に要すべき物資払底すべし」との意見有り、議論紛糾せるも、上官意を決して
曰く、「当連隊は一旦当地を撤退す。『遊動死体』なる兵、『遊動死体』となるの疑いある者は当地に放
棄す。若し『遊動死体』の殲滅に成功せば良いが、当連隊全滅となりたる時、『遊動死体』の被害、全
軍に及ぶべし。被害全軍に及べば、旅順総攻撃のみならず当戦争の趨勢をも左右すべし。此処は一
旦健常なる者のみにて後方に退き、我が連隊が『遊動死体』に因る被害を止める楯となるべし」と。一
同沈黙せるが、上官の下令に従わざるを得ざるの空気となりて、唯黙々と散会せり。

426 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/07(土) 09:51:27 ID:+1Ki/BoY0
【日本軍伍長丙の手記】
 命令が下った時は、皆唖然として、「戦友を放っておくことは罷りなりませぬ」と昂揚する者もおりま
した。しかし、上官の沈痛な面持ちを見れば、皆黙ってしまったのでございます。上官は涙ぐんでい
るようにも見えたのです。「旅順総攻撃を完遂する為にも、皆枉(ま)げてどうか従って欲しい。我々は
我が全軍の楯となって、全軍をお守り申し上げるのであるから、是非誇りを持って防禦に当たってく
れまいか」と仰いました。戦友とて、一度は御国の為に命を捧げた身であるから、屹度(きっと)我々
の決断を判って呉れるはずでございましょう。

【日本軍一等兵乙の手記】
 上官から撤退を聞かされたときは、信じられない心持ちでした。「戦友を見殺しにせよと仰るのです
か」と言う者も居ましたが、上官は「残りたい者が居るのなら残れ。ただし一度残った者は後で復隊し
ても屍と同様に処遇するので心得ておくように」と仰いました。私も心中複雑ではありましたが、従う
より外ありませんでした。
 最後に許しを得て、仮繃帯所に郷土の戦友、岡崎を訪ねました。岡崎もまた、あの化け物に喰われ
たのでありますが、岡崎は自分がどうなるかわかっているようなことを言っておりました。私は今でも
ここに残ろうか迷って居ると言いますと、岡崎は「御国のためであるから、ここに残るなどと言っては
ならぬ。構わずに行け」と気丈にも言うので、私は漸くここを離れる決心がついたというものでず。岡
崎は、「あんな化け物になって人を襲うのは忍びない、できれば君の手で殺してはくれまいか」と言い
ましたが、「いくら御国のためとは言え、それはできぬ」と言い、私は黙って寝台の下にありました岡崎
の銃剣から剣を外してやりました。「やるのならこれでやれ」と言ってそれを渡して、岡崎の手をしっか
り握りました。岡崎は目に涙をいっぱいに浮かべておりました。私も心がいっぱいになって、最後の別
れの挨拶をすることができませんでした。私が仮繃帯所を後にしたとき、うめきとも叫びともつかない
声が聞こえてまいりました。日本男児たるもの、涙は流すまいと思っておりましたが、こらえることが
できませんでした。後ろを振り返らずに、隊に戻るのが精一杯でありました。

427 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/07(土) 09:56:01 ID:+1Ki/BoY0
>>fool様
あなたは本当にすばらしい! 文才、アイディアともに申し分なしですね。
うらやましい限りです。
それにひきかえ私は…もう何のアイディアも浮かばない…そろそろ潮時ですかね。

428 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 13:55:18 ID:5bLLJlR70
遊動死体? 何、それ?

日露戦争は旅順・大連の攻防だろ、中国が舞台。

中国

中国、中国、、、、

中国といえば、、、、




















キョンシー キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!

429 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 17:02:33 ID:UdUSAGrK0
ストッピングパワーとか正直どうでもいいよ
ゾンビなんて頭に当てればどんな銃でも問題無し

430 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 22:30:16 ID:NHAmy4nZ0
>>416
foolさんってなんか回を追うごとにどんどん凄くなってんですけどw(最初から凄かったけどね)
全部保存してますがこれ出版できると思うし実際相当評価高くなるんじゃね?
とりあえず売ってる本よりずっと楽しませて貰ってます。

431 :本当にあった怖い名無し:2005/05/07(土) 23:14:12 ID:5bLLJlR70
>>460
俺もそう思った。
たかが2ちゃんの、更に一部しか目を通さないオカ板のごくわずかなヲタにしか
読まれないのはもったいない、、、
もっと大勢の人に読んでもらいたいとおせっかいながら思うね。

432 :本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 00:19:13 ID:XkAd2p8O0
>>431
ここに辿り付いた香具師しか読まないのも、何かの縁でしょ。

宣伝すりゃ、荒れるし。

433 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:48:53 ID:4za454hvO
前スレで一つ投下したものです。
なんとなくアイディアがあったので話書いてみました。
ゾンビを今までのとはまったく違う話で書いみようって感じだったが気づくとスレ違いな感じがバリバリしてるんで気にいらない人はスルーして下さいm(__)m
サラッと書いたので駄文です…

434 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:51:03 ID:4za454hvO
とても好きだった彼女の死体が目の前にあった。
一人暮らしの亜紀は手首をザックリ切り自殺していた。
僕が亜紀の家に行き合鍵を使って入った時にこれを発見した。
理由などまったく分からない。突然の自殺だった。
まだ誰もこの事を知らない。

話は変わるが僕は凄い能力を持っている。
神から授かった力なのかもしれない。
別に透視が出来るとか霊感があるみたいなこれと言える能力ではないから今まで誰にも説明出来なかった。
霊感に近い能力だが僕の場合は幽霊が見えるのじゃなく“部屋”が見えるのだ。
見えるというよりもイメージすることでそこに瞬間移動するような感じだ。
今まで1度だけその部屋に行った事がある。5年前、母が死んだときだった。
そこでは死人が蘇るのだ。
その部屋で僕は実の母を殺した。それが部屋のルールだったから。

僕は彼女の冷たい手を握り、目をつむり強くイメージする。

部屋に行きたい…
僕は部屋へ行く…


435 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:52:03 ID:4za454hvO
数分が経過したその時、ふわっと浮いた感じになり“部屋”に移動した。
古びた箪笥、真ん中に小さなテーブルとロウソク。部屋にある家具はそれだけだった。 そこは窓もない薄暗い部屋で、扉はいつも鍵が掛かってる。
部屋の隅に誰かが立っている。亜紀だ…。



この部屋は死んだばかりの人間を30分の間蘇らせるのだ。
部屋の名前は[ZOMBI]
死に感染した人間を蘇らせる部屋。

436 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:54:04 ID:4za454hvO
壁にかけられた時計の針は6時を指していた。

「私…生きてる…?」
部屋へ連れてこられた亜紀は動揺していた。
「これは夢だよ。亜紀は死んだだろ?」
僕は自分の酷い言葉に涙が出そうになった。
間違いなく亜紀は死んだのだ。ここにいる亜紀は僕が作りだした幻想に生きる亜紀なのだ。
これから僕が生きてこの部屋を出るにはいくつかある部屋のルールに従わなければいけないのだ。
“蘇らせた人間は死へ案内する事。”


「死んでも夢って見るんだ…まるで現実みたいだなあ。だけど息も吸ってないし脈もうってない。」
亜紀は今の状況を自分なりに理解しはじめた。
自分が死んだ以上、それより先を経験した事がないのだからこの状況は疑いようがない。
「自分が死んだってことよりも、夢でも誠にまた会えたことが凄い嬉しい。」
亜紀は泣きながら僕に近寄ってきた。
このまま亜紀は僕に抱きついてくるんだ。抱きしめるだけならルールには問題ないのか?それだけでも“死に感染する”のか?
大丈夫だよな…。
誠は一瞬ためらいながらも亜紀を思いきり抱きしめた。
亜紀もそれに答えるように強く抱きついていた。
「今いる誠の温もりは夢でも本物だよ…。」

437 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:56:36 ID:4za454hvO
死んだ恋人との再会がどれ程幸せを、この能力に感謝した。
この時間がすごく早く感じる。このままずっといたい…。

「なぜ自殺なんかしたんだ…」
僕は今も亜紀がなぜ自殺したのかが分からなかった。
「なぜ…私も分からない…その時はとにかく死にたいと思ったの。まるで催眠術にかかったように。」
…それが理由?僕は驚いた。
理由を聞いても訳が分からない
「だけど今は後悔してる。もう一度生き返りたい…。」

「ばかやろう…」
僕は悲しさよりも悔しさで胸がいっぱいだった。
自分は彼女の自殺を止められなかったから。
亜紀はその場に崩れ落ち、泣き出した。
「ごめんね…本当にごめんね…」
時計の針は6時5分を指す。
時間は刻々と進んでいた。
「亜紀…泣いても遅いんだ。この時間を大切にしよう…」
その時差し出した手は震えていた。このまま時間が止まればいいのに。

亜紀は涙を拭い立ち上がった。
「そうだね…もう遅いもんね…」
亜紀はもともと強い人間なのだ。両親が死んでも泣くのを我慢して、行ってらっしゃいと言うような性格だった。
この強気な性格にいつも支えられてきた。


438 :携帯厨:2005/05/08(日) 05:58:31 ID:4za454hvO
「亜紀のことを愛してる。」
この言葉を言いたかった。
そして彼女の口からその言葉を聞きたい。
この言葉が今の僕の栄養になって強くさせてくれる。
そして彼女が口を開いた瞬間に内側から勢いよく、どすぐろい液体がドバッと溢れだした。
ビチャっと床に落ち、その勢いで床一面に拡がった。
血だ。
僕の服も彼女の服も、その血で染まった。
母親の時と同じだ。ここから運命は一気に走りだす。

「なに…この血…。」
亜紀の目が真っ赤に充血していた。
皮膚も痣のような斑点でいっぱいだった。
僕は恐怖に支配され後退りしていた。
「誠…助けて…」
亜紀が手を伸ばし近づいてくる。
そこにいるのは大好きな亜紀じゃないか。何を怖がってるんだ?

僕はゆっくり亜紀のほうに歩みよった。
「亜紀…大丈夫か…?」
手を伸ばし油断した瞬間だった。亜紀が手を掴み勢いよく引っ張りながら噛みついてきた。
「うわー!!!」
反射的に手を引き抜いた。
亜紀は床に広まった血で滑り、勢いよく倒れこんだ。
僕は部屋の隅にある箪笥に走り、中から果物ナイフを取り出した。

439 :携帯厨:2005/05/08(日) 06:04:05 ID:4za454hvO
「ぎゃ…まぎょ…ぐゅ…」
亜紀は完全に壊れ始めた。もはやホラー映画のゾンビだ。
「くそ…最悪だ…噛まれた…血が出てるじゃないか…。」
果物ナイフを手にし亜紀に近寄っていく。
誠は噛まれたことで亜紀に裏切られたと感じた。

「また人を殺すんだな…。さよなら亜紀。」
誠はそのままナイフを何度も亜紀の体に突き刺した。

気がつくと現実に戻っていた。
部屋から戻った自分は未だに激しい飢えを感じているのに気づく。
僕はやっぱり母親を殺した時から狂い始めてたようだ。
誠の口からどすぐろい血が溢れ落ちる。
亜紀の死体を眺めてニヤッとしていた。

440 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/08(日) 13:57:21 ID:rOLmmtJd0
>>携帯厨様
乙です。
また携帯からプチプチ頑張って下さい。

では、ちょっと失礼して、最後のスレ汚し投下します。

441 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/08(日) 13:58:39 ID:rOLmmtJd0
【ロシア軍将校Aの手記】
 今日、斥候から日本軍は撤退したという一報がもたらされた。先日の戦闘以来、両軍の衝突はな
かったが、日本軍陣地で銃声がするのは確認していた。戦闘なしに日本軍が撤退したということは、
「生ける屍」が日本軍陣地でひと暴れし、日本軍が壊滅的な打撃を被ったということだろう。撤退の報
に接した我々が小躍りして快哉を叫んだのは言うまでもないことだ。当面の間は、この丘陵から日本
軍の動きを探るだけの、楽な任務に就くことになる。今夜はワインで祝杯と行こうか。

【ロシア軍下士官Cの手記】
 今夜はささやかながら祝宴だ。我々が命がけで運んだ兵たちは、無事にその「任務」を果たし、日本
軍を壊滅に追いやった。一片の空しさを覚えながらも、私はグラスを傾けた。中佐は、「諸君にはいろ
いろと複雑な思いもあることとは思う。しかしここは諸君の故郷ではない。戦場だ。勝つためにはいか
なるものをも利用しなくてはならない。戦場に余計な感情は必要ない。私のことをとやかく言う者がい
るようだが、私の正しさは、この戦いが、戦闘することなしに我が軍の勝利となったことで証明された
のだ」と声高らかに言い放った。私たちは、酔いも手伝ってか、何度も乾杯した。

442 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/08(日) 14:00:25 ID:rOLmmtJd0
【ロシア軍将校Aの手記】
 夜、突然……襲撃………屍…大群………恐ろし……混乱………頭に撃て、……見えない…火……
(筆跡が乱れ判読困難)

【ロシア軍下士官Dの手記】
 こんなことは考えても見なかった。まさか我々が日本軍の陣地へと送り込んだ「生ける屍」が、何倍
にもなって我々の陣地を襲ってこようとは。真夜中に完全に不意を突かれた格好になった。日本軍が
撤退したという気の緩みもあったが、我が軍は完全に大混乱となった。屍は夜目が利くのだろうか、こ
ちらは相手の姿が見えないのに、みんなやられてしまった。中佐もすっかり食い殺されてしまったし、
命令を下す者がない。
 私は反対したのだ。「生ける屍」を日本軍の陣地に送り込むという非道なことに。もちろん、私もこの
ような事態を想定していたわけではない。だが、これは天罰だ。あのような非道が、ここがたとえ戦場
であっても許されるはずがないのだ。
 それに、考えてみれば、当然のことだったのかもしれない。奴らは死なないのだ。頭を撃ち抜かれな
い限り、奴らは獲物を求めてさまよい歩く。そして奴らは増える。噛まれた者は皆奴らの同類になって
しまうのだ。だから、奴らから身を守るためには、殲滅するしかなかったのだ。奴らを野放しにしたら、
日本軍という獲物を失ったら、こちらに向かってくるということに、こんな簡単なことになぜ思いが至ら
なかったのか…。無念でならない。
 私も奴らにやられた。今までの例を見る限り、私も奴らのようになるのだ…。もう先はそう長くはない。
誰か、この手帳を見る者があったらロシア軍に運んでほしい。私は、もう、
(手記はここで途切れていた)


443 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/08(日) 14:01:23 ID:rOLmmtJd0
【日本軍将校戊の手記】
 本日、三一七高地を占領す。何の故にか判じざれども、当地を守備中のロシア軍の姿は何処にも
無く、干戈を交えずして当地に御旗を掲ぐるの栄えあり(但し、いささか拍子抜けの感を禁じ得ず)。当
地に於いて如何なる戦闘のありしや知らざるも、高地周辺には無残なる死屍累々として、酸鼻を極む。

追記
 これが、私の研究の成果である。さて、最後に気になるのは、「生ける屍」のその後である。「生ける
屍」は、ロシア軍を襲い、日本軍を襲って再びロシア軍を襲った。そして「生ける屍」が殲滅されたとい
う証拠は、今回発見できなかった。私は、ロシアの戦史研究家、チャイコヴィッチ教授―彼は唯一、私
のこの研究に理解を示してくれている人物である―に意見を求めた。それによれば、「生ける屍」の残
党は、おそらくはロシアの督戦隊の手によって殲滅されたか、あるいは…いや、もう一つの可能性につ
いては、ここではあえて記す必要はないだろう。

《終》

444 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:00:07 ID:7ooC3+Pm0

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(33)

ゴゴゴゴゴゴ・・・・・・

地獄の底から響いてくるような恐るべき旋律が、わたしたちの心臓を鷲掴みにした。
ワゴン車の屋根に、爪を食い込ませた片腕。
その脇からもう一方の指が、ガッとワゴンの淵に引っかかる。
鋭く伸びた爪先は細かく蠢き、引っ掻く仕草に甲高い音が覆い被さった。
ギリギリギリィッ・・・・・・キキィッ〜〜〜・・・!!
そのねっとりとした呪詛は、耳にこびり付くような不快感を残していく。
キキィッ〜〜〜・・・!ギギキキィ〜〜〜・・・!!キキィッ〜〜〜・・・!
ネズミを弄ぶ残虐なネコのように、爪を厭らしく研いでいるのだろうか。
その音に合わせて背後から、ズズズズ〜〜〜ッ、となにかが盛り上がってくる。
黒い。
黒い髪の毛。
背後のバスはいつの間にか、びっちりと髪の毛で覆われている。
その一本一本が、周囲を威嚇するようにクネクネと動き回っていた。
ミツケタ…
ニガサナイ…
ミナゴロシ…
クライツクス…
ミナゴロシ…
髪の毛たちは、ヒソヒソと囁き合っているかのように怪しく蠢く。
ミツケタ…ニガサナイ…ミナゴロシ…クライツクス…ミナゴロシ…
ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…


445 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:02:11 ID:7ooC3+Pm0

長い時間のように感じたが、しかしそれはほんの一瞬の出来事だったのだろう。
風が再びわたしの前髪をなびかせ、視界がチラチラと揺れた。
髪をかき上げたその瞬間、ワゴン車の向こう側から急になにかが飛び上がった。
ボンッという音とともに、ワゴン車の窓ガラスが砕け、屋根がグシャッと潰れる。
『ピギイイイイイッ・・・!!』
ああ、潰れた屋根の上にいる、あの怪物は、やっぱり・・・!!
『ピギイイイイイッ・・・!!ピギャアアアアアッ・・・!!』
追いかけてきたんだ。
あれからずっと、わたしのことを追いかけてきていたんだ。
『ピギイイイイイッ・・・!!』
怪物の顔にある黒い穴の正体は、信じられないほどの大きな口だった。
どういうわけでそんな大きな口を持ったのか判らないけど、そのせいか目や鼻と
いったパーツが肉に埋もれ、出来上がったそれは、とても人間の顔と呼べるシロモノ
ではなかった。
なんという醜さだろう。
喰らうことだけに特化した、人間とも屍人ともちがう別種の存在。
人体をベースにしているとはいえ、まともな生物の進化では、絶対にありえない姿形を
している。
・・・そういえばアーケード街には、四肢を欠損していた屍人も多かったっけ。
なぜ短期間で屍人が異常に増えたのか不思議だったけど、きっとこういう恐ろしい怪物が
街中に溢れ出ているせいもあるのかもしれない。
屍人製造機、という単語が頭のなかに浮かんだ。


446 :本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 21:02:21 ID:Byx8rT/10
foolさん最高に面白いです。
回を重ねるごとにその最高の高さがあがるのがすごい。
さいごに思わずニヤリとさせられてしまうようなのがいいですねぇ。
fool(愚者)からすでにHermit(隠者)になっているのでは?という気がしてならない。

まこしろさん、お子さんが生まれて大変な中、乙です。
コンスタントにこのレベルの話をかけるのがすばらしいですね。
毎回楽しみにしています。文体が読みやすいのがありがたいです。

次の回を楽しみにしてます。

447 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:04:06 ID:7ooC3+Pm0

手足の白いバンドは、アクセサリーではなく拘束具の切れ端だった。
病院から逃げ出してきたのだろうか。
咽喉の脇から股間の辺りまで、幾筋かメスの入った跡が見えた。
貪欲な食欲で手当たり次第口のなかに入れたためか、お腹の途中に破裂したような形跡が
あり、それらは赤紫色の肉の盛り上がりで埋められている。
おそらく消化器官や臓器の類は、ほとんど摘出されているはずだ。
そのせいかまるで袋のような弛みを帯びたお腹のなかに、口から取り込んだ肉片が
リアルな形で、皮膚からポッコリとそのまま浮かび上がっていた。
ジクジクッ・・・グジュッグジュッ・・・
体を動かすたびに、縫い合わされた糸の隙間から、血と脂肪で練り上げた腐汁が滲み出てくる。
背後をびっちりと覆うものすごい量の髪の毛が、ちぎれた誰かの片腕を絡め取り、怪物の
サメのような細かい歯の辺りにまで持っていくような動きをした。
たぶんアレは、シミズさんの腕なのだと思う。
怪物は、あの陽気でやさしかった彼の片腕に容赦なくバクッと喰らいつくと、数回咀嚼
しただけで、なんの余韻も残さず、あっという間に飲み込んでしまった。
満たされぬ空腹に耐えきれず、さらなる獲物を追い求めるかのように。
悍ましくも卑しいその醜い怪物へ、厚く閉ざされていた雲から光が降り注がれる。
奇怪な、しかし神々しい光景。
信じられなかった。
神様は、この畸形を愛でているのだろうか。
・・・わたしたち、無力な人間よりも。

『ピギイイイイイッ・・・!!』


448 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:06:19 ID:7ooC3+Pm0

「あいつのせいで、オレたちの仲間がたくさん殺られたんだ・・・」
同い年くらいの高卒駅員の視線の先には、山積みになっている遺体があった。
血に塗れているが、そのなかには駅員やバス会社の制服らしき残骸もある。
いや、それだけではなく、幼い子供や老人っぽい人の痕跡も其処彼処に見受けられた。
ここの人たちは、どんな想いでこれらの遺体を処理してきたのだろうか。
アスファルトに転がる駅員の帽子には、乾いた血がこびり付いている。
ひょっとするとアーケード街の入り口をバスで塞いだのは、あの怪物を追い払うため
だったのかもしれない。
「つーか、なんであいつ、ハゲ頭だったのに、急に髪の毛が生えたんだろう・・・?」
「きっとハゲ頭が嫌だから、一生懸命に髪を生やしたんだと思うよ
ああ見えても、もともと女性だったようだから、そこらへん気にしてたんだろうね」
ちょっと優男っぽい駅員は、懐から携帯を取り出しながら、妙に説得力のあることを言った。
怪物はまっすぐこっちに来たかったようだが、狭い屋根の上でまたもや変な動きをしたので、
足を踏み外し、ロータリーの脇へと転げ落ちてしまった。
どうやら肉を噛みちぎるという行為以外、体がずいぶんと退化してしまっているようだ。
だが・・・
前から迫り来る屍人たちの群れ。
どんどんと集まってきているようだった。
そのとき先頭にいた屍人の体が、いきなり宙に浮いた。
触手のようなものにグンッと引っ張られ、遠心力の力ではるか彼方に飛んでいく。
それはまるでゴミ屑でも捨てるかのように、横暴で無慈悲な仕打ちであった。
ズルズルズルッ・・・と地面を這う触手の正体。
それは、黒い髪の毛だった。


449 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:08:12 ID:7ooC3+Pm0

「やれやれ・・・さっきよりもパワーアップしてるじゃねぇか・・・」
無精ひげのおじさんは、無精ひげをポリポリ掻きながら呟いた。
傍らの携帯の人が、肩をすくめて言う。
「・・・どうします?向こうはやる気満々のようですが・・・」
バンッ・・・!ゴキャッ・・・!
投げ飛ばされた屍人の体が建物にぶつかり、人体の砕け折れる音が遠くから聞こえてくる。
「・・・あいつを潰そう。
アレを野放しにしたら、ここらへん一帯は感染者だらけになっちまう。
まともに抵抗できるのは、もうオレらぐらいしか残ってないしな」
「よっしゃあ!シミズの仇討ちだ!!今度は逃がさねぇぞ!!」
傘を持っていた駅員は、金属バッドに持ち替え、気合を入れるかのようにブンブンと
それを振り回した。
無茶だ。
あんな怪物と闘えるわけがない。
お鍋の蓋や折りたたみ机、それに金属バッドで、いったいどうしようっていうのよ!?
ドルルンッ、とバスの重々しいエンジン音が響き渡る。
「・・・ええ。発車はもう少し待ってください。
・・・はい。・・・そうです。いま、最後のお客様がそちらへ向かいますので」
携帯電話の人は、携帯で話しながらこっちをチラッと見て、わたしにウインクをする。
「テツ!こちらのお客様を、ホームまでご案内しろ!」
無精ひげのおじさんは、高卒駅員に向かって言った。
「・・・え!?ちょ、ちょっとなんですか、それ!?闘うならオレも一緒に・・・!」
すると携帯の駅員は、わたしに見せたやさしい表情とはちがう、どこかいたずらっ子の
ような笑みを浮かべると、テツと呼ばれた男の子の頭をグリグリと乱暴に撫で回した。
「テッちゃんよぉ〜前に先輩の言うことは、よぉ〜く聞くようにって、教えただろうぉ〜
何べんも〜同じこと〜言わせるなよぉ〜〜〜んん〜〜〜?」
ニヤニヤ笑いながら、テツくんの頭をグリグリする。


450 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:10:08 ID:7ooC3+Pm0

顔を真っ赤にしたテツくんは、さらに執拗に食い下がる。
「いまさらそれはないですよ!!つーか、なんでオレだけ、子ども扱いなんですか!!
オレだって仲間なんだから、マジでみんなと、最後まで闘いますよ!!」
すると無精ひげのおじさんは、彼の胸元にカギの束を放り投げた。
「お客様のお見送りをするのも、立派な駅員の仕事だぞ、テツ。
それとな。おまえがオレらの仲間なのは、当たり前のことじゃないか。
そんなこと、いちいち言葉にしなくたって、みんなは最初から認めているぞ」
うな垂れているテツくんは、渡されたカギの束の重さを無言で受け止めているようだった。
「お嬢さん、ひとつ伝言をお願いしたいんだが・・・」
無精ひげのおじさんは、今度はわたしに向かって声をかけた。
「駅のホームに、ちょっと偉そうなおっさんがいるかもしれない。
もしその人がいたら、澤乃井の一番高いヤツをもう一本追加、とだけ伝えておいてくれ」
「・・・えっ?サワノイの一番高いヤツをもう一本追加、ですか?」
「ああ。それらしい人がいなかったら、この伝言のことは忘れてくれてかまわない。
さっ、じゃあもう行ってくれ。ここは危ないから」
「・・・でっ、でも・・・」
「安心しろよ。あんたの安全は、オレらの仲間が絶対に保障するって!
・・・オレたちの神聖な職場に、あんな薄汚い化け物なんか入れさせてたまるかよ!
シミズだって・・・あいつだって、そう言うに決まってるさ!」
傘から金属バットに持ち替えた駅員は、前を見ながら大声を張り上げた。
携帯電話の駅員も、涼やかな顔で静かに頷く。
バス停の屋根に陣取っている笛吹きおじさんは、わたしへの挨拶なのか、ピョロッと
軽く笛を吹いた。
人の良さそうな感じのわりに、手にしているのはライターと白い布を詰めた瓶。
必殺の火炎瓶を、あの怪物に投げつけるつもりなのか。
手馴れた様子だったから、案外あのおじさんは、見かけによらず凶暴な戦闘力がある
のかもしれない。


451 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/08(日) 21:12:07 ID:7ooC3+Pm0

『ピギャッ!ピギャッ!ピギャアッ・・・!!』
不快な唸り声とともに、四つん這いになった怪物が、ズルリズルリと姿を現す。
不気味にうねり狂う、長い黒髪とともに、ズルリズルリとあいつが姿を現す。
いきなりヒョコッと蟹股気味の二本足になると、わたしたちを威嚇するように叫び始める。
『ピギイイイイイッ・・・!!』
そしてそれに答えるかのように、うしろからユラユラと屍人の群れが押し寄せてくる。
怪物は、まるで屍人を率いる人類の敵を気取っているかのように叫び狂った。
・・・来た!
あいつがついに、来たんだ!
人肉に飢えた、恐ろしい怪物が・・・!!

ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…ミナゴロシ…

わたしの耳に、怪物の囁き声が聞こえてくる。
「・・・ダメよ!あんなのに、勝てっこないわ!!みんなで、一緒に逃げましょう!!」
だが、誰も振り返らない。
屍人を率いる怪物に立ち向かう五人の男たちの背中を、風が荒々しく通り過ぎていく。
わたしには判らない。
勝てっこないのに。
どうして逃げないの?
「さっ、キミ!早く来て!!」
テツくんは、わたしの手を取ると急いで入り口のほうへ駆け出した。
「毎度ご利用をいただき、まことにありがとうございます」
無精ひげの無骨なおじさんは、頭に被ったお鍋をクイッと動かし、ニヤリと笑った。
バスをチラッと見ると、薄暗い運転席のなかから、煙を燻らせるゲンさんが軽く手を上げる。
ああ、みんな良い人たちばかりだ。
・・・死なないで。
みなさん、どうか死なないでください・・・

(・・・続く)


452 :本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 23:19:31 ID:3Uq/m3MxO
くだんさん乙です。凄いゾクゾクしました。嗚呼、でも続きは痛々しいんでしょうね。

453 :本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 23:38:02 ID:ioZqId/IO
いよっ!


パクリ屋!

454 :本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 23:51:45 ID:xGgnt8wH0
>>452
たぶんそーなんだろうけど、たまには無事な場面も書いてみませんか?くだんさん。
みんなかわいそうでしかたがない。


455 :bebe:2005/05/09(月) 00:36:10 ID:YQrWCvDtO
同じく…

でもそれがけっこう好き…

456 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 00:38:39 ID:UferzTr6O
( ^∀^)つσぷちぷちぷち!
おぉ!くだんさん、面白い〜!怪物の正体はなんだろう?
続きが楽しみです。わくわく!

457 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 01:06:57 ID:6taayZuE0
一番最初のいじめられっ子のお母さん

458 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 02:44:05 ID:7kKcDjss0
くだんさん乙です
面白い・・・が駅員のオッサン達が心配で心配でw

459 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 07:34:49 ID:JgcM6vevO
パクり野郎おつ!

相変わらずテンポの悪い展開でぐだぐだですな

460 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 10:23:53 ID:t+qGhdXLO
また作者さん達が来ましたね。
foolさんはやっぱりタマランですな。
面白すぎですよ。
バルビローリさんのも好きです。
映画の『二百三高地』を想像しながら見てました。
くだんさんのは…嫌いじゃないんだけど、グロ過ぎ…ちょっと気持悪くなってしまった。


461 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 10:56:27 ID:t8vIvsTJ0
ピギイイイ

462 :本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 22:53:15 ID:tDEgVBoh0
バイオ好きの俺にはくだんさんの小説が堪らんですよ
この先どうなるのか早く読みたいです

463 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:18:04 ID:0PIO6H+E0
「さて、宮本二佐殿・・・続きを話していただけますか?」
高井は宮本の前の座席にどっかりと座って言った。
「どこまで話したかな・・・ああ・・・『キメラ』か・・・」
宮本はゆっくりと話し始めた。
「あの『鳥』は我々が開発した『生態兵器』のひとつだ。」
「どういう目的であの『鳥』が兵器として使われるんですか?」
「現代の戦闘においては、歩兵や車両を含む陸上部隊にとって最大の脅威となるものは何かわかるかね?」
「さあ・・・私は陸自隊員ではありませんし・・・素人考えだと・・・あ・・・戦闘ヘリ・・・?」
「その通り。その戦闘ヘリに対しての『兵器』があの『鳥』なんだよ。」
「と、言うと・・・?」
「あの『鳥』は飛んでいる物体に対して攻撃をする性質を与えられている。相手が大きかろうが小さかろうが関係ない。
とにかく、自分たち以外に飛ぶものはすべて『敵』とみなすんだ。」
その言葉を聞いたとき、高井は自らが見た「鳥」の様子に納得した。
「『飛んでいるもの』と言いましたが、我々にも攻撃をしてきましたよ・・・?」
「それは我々の予想外の習性だ。動物にはもともと事故防衛本能があるからな・・・
『鳥』に対して攻撃をしたのではないかな?」
「確かにその通りです・・・しかし、飛んでいるものがすべて『敵』というなら、
味方も攻撃してしまうでしょう?」
「もちろんそのあたりは心得ている。『鳥』は特定の周波数帯には近づかないようになっているんだ。
味方の航空機はそれを発信すればいい。
それに、別の周波数を聞くと動きを止めるようにも『プログラム』されている。」
「それなら、『鳥』は殲滅可能ということなんですね?」
「まあな・・・ただ、実験段階での話だから、本当にそれが可能かはわからんが・・・」

464 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:18:56 ID:0PIO6H+E0
「蘇ってくる『死者』は何なんですか?」
「あれは実験の『副産物』・・・そうとでも言っておこうか・・・」
「『副産物』・・・?」
「そうだ。もともと、我々はある生物化学兵器に対する対抗手段を研究していた。その際に出来た薬品が『彼ら』を生み出した…」
「と言うと・・・?」
「本来は、その化学兵器が使用された際にそれを『中和』させるために使用する薬品を開発した。
しかし、その薬品をそのまま『生体』に対して使用すると、基本的な本能だけを残し、すべての機能を停止することがわかった。
それが『彼ら』なんだよ。」
「『基本的な本能』というのは・・・」
「『食う』・・・ただそれだけだ。」
「そんな危険なものが何で全世界に蔓延したのですか?」
「それはわからん・・・事件が発生し、私はすぐにその原因が我々の開発した薬品であることを直感した。
だから、私はその対策となりうる薬品を持って基地へ向かおうと考えた。しかし、感染のスピードは我々の想像を上回っていた。
あっという間にウィルスは感染し、街は『死者』で覆われたわけだ。そこにあの『男』がやってきて、私を拘束した。
ただ、それだけのことだよ・・・」

465 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:19:49 ID:0PIO6H+E0
「『それだけ』・・・あんた、自分のやったことがどんなことかわかってるんですか!?あんたらの『研究』とやらのおかげで
どれだけの人が死んだか・・・それをわかってるんですか・・・!?」
高井は怒りをあらわにして宮本に食ってかかった。
「我々がしていなくても、別のどこかで同じ研究はされていたよ・・・我々が行っていたのは『もしも』のための対策に過ぎない・・・」
宮本は視線をそらすようにしながらボソリと言った。
「二佐殿・・・」
怒りのためか言葉を次げない高井に代わるように橋本が声をかけた。
「先ほど遭遇した足の速い『死者』・・・二佐殿はあまり慌てた様子ではなかったようにお見受けいたします。
我々にとっては『新種』ですが、二佐殿はわかっていらしたのでは・・・?」
「・・・あれは『通常感染』した場合だよ・・・」
「『通常感染』・・・?」
「このウィルスの感染形態は二通りある。ひとつは『接触感染』・・・つまり『感染者』を媒介して感染する場合だ。
もう一つは『通常感染』・・・直接、ウィルスが生体に感染する場合。この場合は、『生きている』時と変わらない運動能力を維持している。
足が速いというのは、間違いなく『通常感染』した者だ・・・」
「それでは、我々が今まで戦ってきた『相手』はすべて『接触感染』による者たちだった・・・ということですか・・・?」
「二尉・・・君たちがどんな相手と戦ってきたかは知らんが、動きが遅かったならば、それは『接触感染』した者たちだ。」
「ということは、『足の速い』のもいる・・・?」
宮本の話を黙って聞いていた田村が緊張した表情で聞いた。
「かもしれん・・・『感染』ではなく、健康な肉体に別のウィルスとともに投与すると、生きているとき以上の身体能力を持つ場合がある。
ただし、『人間』では確認していないが・・・さすがに生身の人間を実験に使うことはできんからな。」
「当たり前だろ!あんたたちは自分のしたことがわかっているのか!?なんの研究かは知らんが、あんたらの研究がこの事態を招いた。
それは間違いないんだ!他に誰もいなけりゃ、今すぐにアンタをブチ殺してやりたいよ!」
高井の怒りは頂点に達していた。それは他の誰もが同じであった。ただ、宮本が上官であるだけに口に出せなかっただけだった。

466 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:20:31 ID:0PIO6H+E0
「橋本二尉・・・この先はまっすぐでいいんですよね・・・?なんか行き止まりのようなんですが・・・」
運転している飯島が声をかけた。宮本に向けられていた全員の視線が前方に向けられる。
「工事でもしていたのか・・・?迂回できるか?日高二尉、道はわかるか?」
「たぶん、右に曲がってからどこかで左折しても行けるはずだが・・・狭い道だったかな・・・」
「なんだよ、日高二尉、頼りないな?」
「すまんな。なんせ、空からしか見たことがないんでね。」
「なるほどね。秋山三尉はわからんか?」
「自分もよくわかりませんが、おそらく日高二尉の言う行き方で大丈夫かと・・・」
「飯島、聞いての通りだ。右折してみろ。」
「わかりました。」

バスはすでに意味を成さなくなった信号機がともる交差点を右折した。
「ありゃ、けっこう細い道ですね・・・行き止まりになったりしませんよね?」
「ちょっと行くともう一つ、大通りに出るはずだ。そこを左に行けば大丈夫なはずだ。」
「わかりました。・・・うわ!停まってる車に当たりそうですよ!」
飯島は路肩に乗り捨てられた車をよけながらゆっくりとバスを走らせた。

「おっとっと・・・あぶな・・・」
飯島がハンドルを切って車をよけようとしたその瞬間だった。

パア――――――ン!!!

突然、銃声が鳴り響く。その瞬間に運転席のフロントガラスに大量の血ふぶきが散った。

467 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:25:27 ID:0PIO6H+E0
「な・・・なんだ・・・!?」
ゴゴゴゴ・・・ゴン!!
バスは運転手を失い、そのまま数十メートル迷走すると、道路の左側に乗り捨てられていた車にぶつかって停止した。
「オイ!飯島!しっかりしろ!」
「・・・・・」
橋本は周囲を警戒しながら運転席へと近づいた。
飯島は顔面を撃ち抜かれ、そこからは大量の血が噴き出していた。
「ダメだ・・・クソッ・・・!」
橋本は飯島の遺体を運転席から引きずりおろすと、銃を持ち直して外の様子を窺った。
「二尉!気をつけてください!」
「田村、どこから撃ってきたかわかるか?」
「おそらく、ほぼ正面です。あそこの建物では・・・?」
田村が指差したのはバスが停止した位置から50mほど先に建っている5階建てくらいのマンションだった。
「なぜ、我々が撃たれる?誰が撃ってきたんだ?」
「わかりません・・・とにかくなんとかしなければ・・・!」

468 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:26:57 ID:0PIO6H+E0
パア―――――ン!!カア――――ン!!

二発目の銃声が鳴り響く。弾はバスの前面に命中したらしい。
「二尉!あそこです!建物の3階左端!道路側のベランダです!」
ベテランの田村はいち早く弾道を分析し、その発射点を見つけ出した。
田村の示す方を見ると、5階建てマンションの3階ベランダの壁に身を隠すようにしている人影が確認できた。
「敵は一人か?」
「わかりません・・・」

パア―――――ン!!パリ―――――ン!!

再び銃声が鳴り響き、それと同時にバスの右側面の窓が砕け散った。銃弾は車内のどこかに命中したらしい。
幸い、車内の人間には当たらなかった。
「横からも撃ってきたぞ!敵は一人じゃない!」
バスは通りの左端に停めてあった乗用車にぶつかる形で停止していた。
そのため右側全体が「狙撃者」にさらされた状態になっている。
「狙撃者」からは格好の「標的」となっているに違いない。
これまでの「敵」とは違う新たな「敵」。
橋本たちは「死者」たちと違い、明らかに「意志」を持って攻撃してくる者に
激しい怒りと底知れぬ恐怖を感じていた。


469 :まこしろ:2005/05/10(火) 00:44:06 ID:0PIO6H+E0
>おやじさん
「日本刀」の登場に再びワクワクです!「おやじ」の殺陣を実際に見られたなあ・・・
>foolさん
相変わらずキレのある文章で、楽しませていただきました。
私もまねしてみたいなあと思いましたが、ストーリーのカケラすら浮かびません・・・orz
>バルビローリさん
日本兵が「甲」「乙」「丙」「丁」「戊」までいくとは思いませんでした!
甲・乙・丙・・・と聞くと思わず昔の日本軍機を思い出してしまいますね。
こういう話・・・大好きですw
>携帯廚さん
乙です!これからも投下ヨロ
>くだんさん
男気のある駅員さんたち・・・是非、無事にいてほしいのですが・・・

470 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 11:23:15 ID:N8hxYavHO
相変わらず絶妙なタイミングで切りますな…
このスレを見るために日に何度もカチカチするのはもう習慣ですよ

あともう一つ、



くだん氏ね



これも習慣にしていきますよ

471 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 12:41:00 ID:hkqaOiK1O
アラシの人達なんだかんだ言ってちゃんとくだんさんの作品を読んでるのですね。カワイイぞ!。この野郎!!。

472 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 14:28:37 ID:N8hxYavHO
>>471
そりゃね。作品まで含めて「くだん」だからさ
作品も読まずに批判なんてさすがにしないって

つーかくだん、自分の態度が混乱を生んだことは認めても
パクったことは一切悪いと思ってないんだな…

まぁ追求するわけじゃないけど、この事実が残ってるかぎり
くだんアンチはいなくならないんじゃね

473 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 19:24:33 ID:rN0Xi3bO0
しつこい
ここへは小説を読みにきたんであって
荒らしのたわごとなんか見たくもない
書き手の性根なんて、正直どうでもいい

批評はあってもいいと思うけど
こうも同じような話が延々ループすると
うんざりするね

474 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 19:53:20 ID:Est4X3Iu0
創作の場において、パクリは最も解りやすい負い目だからね。
日頃他者を攻撃したくてウズウズしてるような下劣な者ならば、
この匿名者から匿名者への攻撃という比較的安全な娯楽を
手放しはしないだろう。他に面白い標的が現れない限りは。

475 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 20:21:31 ID:6OpU9RFiO
>472
何があったのか知らないが、
いつまでも昔の話を蒸し返して、スレの空気乱すなよ。
「かつての行いに対して、謝罪を賠償を求めるニダ!」
ってしつこく言ってるチョンみたいだな、お前wwwww

476 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 20:41:12 ID:7HMLiLDE0
>>475
あまりに的確過ぎる例えでワラタ。その発想力を創作に生かしてみないか?

477 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 21:38:06 ID:U9McoaoQ0
>>474
下劣で結構です。

>>475
チョンみたいでも結構です。

く だ ん

パ ク リ 屋

逝 っ て よ し

氏 ね

478 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 22:16:41 ID:GKi33Koc0
こりゃまた随分率直に開き直ったな。〜です、なんて言った後に
改行重ねてまで用語で罵倒か。ヒステリックに過ぎないか?
別に後に退けなくなるような問題でもないかろうに、僅かに保ってた
正当性まで自分から放棄するのは如何にもツライ。


479 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 22:17:18 ID:GKi33Koc0
いかん、「い」が余計だったな。

480 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 22:32:20 ID:WWd/kflr0
正当性とかどうでもいいさ。
荒らしは実にウザイ。心底目障り。消えろ即刻。


       だがそれ以上にくだん失せろ邪魔。

481 :本当にあった怖い名無し:2005/05/10(火) 23:17:23 ID:9AFMi7zz0
ぱくりだろーがなんだろうが面白ければいいんじゃない。俺ははず氏が好き。けっこう前の話だが。

482 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 00:09:12 ID:0m+vxmhzO
「荒らしがいなくなればいい」のも
「くだんがいなくなればいい」のも違うな

荒らしもくだんも失せろキモい邪魔だつまんねー来るな

483 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 00:58:10 ID:MOoSK9SWO
くだんさんにいなくなられるのは困る。
僕は彼の作品を楽しみにしてる。

484 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 01:04:55 ID:1QGmbwg9O
サナトリウムさんはどちらのスレへ行かれたのですか?。

485 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 01:07:24 ID:j3KBZjuZ0
専属のストーカーを抱えてるなんて一流のコテハンの証だな

486 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 06:53:10 ID:Fobk/wgZ0
だいたい逆効果だろ。そうやって愚痴愚痴粘つけば粘つく程、くだん氏の
被害者的なイメージが強まって同情も擁護もされる。そういう声が挙がれば
くだん氏本人も自信を持って描き続けて行けるわけだ。
専属ストーカー氏の行いはスレの悪意や嘲弄を己に集める事によって
結果的にくだん氏を支援してるってのはゾンビにだって解るこった。
まあストーカー本人もそれを狙ってやってるとは思うんだが。支援乙、だ。

487 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 08:15:10 ID:t/6+eK4YO
つまり、荒らし=くだんと言う事でFA。

だったらくだんは、来るな。うざい。

488 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 20:10:55 ID:Br2FWVxB0
やヴぁい、本物だ。

489 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 20:19:07 ID:poKj0zhwO
くだんは売れてるがパクりのレンジみたいな感じになってきたかw

490 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 20:47:04 ID:v65d0lycO
レンジもくだんも好きだーw

491 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 22:53:52 ID:hIIAyM0E0
おれも最初からくだんが好きさ PIPは最初好きだったけど、あんま書かないし
文が難しすぎるから最近好きじゃない。もうちょっとさくさく読める感じにして
ほしいなーー。サンゲリアさん、かえってきて というか最後のちょっと手前
でいなくなるのはやめてくれ。


492 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/11(水) 23:00:09 ID:lVJ0CMV/0
相変わらず荒れてる…。
今回のは作品じゃなくて、あくまで『感想に代えて』であります。


 「企画部長がさ、ゾンビ業界も斜陽だからなあ、ってため息ついてたよ」
 薄汚い身なりの男は、暗い表情で部屋に入ってくるなり床にへたりこんだ。

 ほの暗い、ちょっとした倉庫のような部屋に、さっき入ってきた男を含めて、5人の男たちが車座にな
って座っていた。
 「斜陽なんて言葉、いまどきなかなか使わないよな」
 「部長もあれで結構古い人だから」
 男たちの間で、小さな笑いが起こったが、潮が引くように静かになった。男の一人が、ポツリと言った。
 「それにしてもまあ、最近の生活は楽じゃないよな」
 「だけどよ、2ちゃんねるでゾンビ小説スレが立ってるおかげで、俺らもこうして生きていけるんじゃ
ねぇか」
 「おい、まだ肉余ってる? 俺昨日から食ってないんだよ」
 「しょうがない野郎だな、俺のを半分やるよ」
 生肉を受け取った男は、ぐちゃぐちゃと嫌らしい音を立てながら生肉を貪り食った。
 「あ〜あ、人肉最後に食ったの、いつだろうなぁ。また食いてえなあ」
 「よせよ。人に手を出さないっていう約束で、こうして食わせてもらってるんだからさ」

493 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/11(水) 23:01:33 ID:lVJ0CMV/0
 「でもよ、小説の仕事は楽って言えば楽だよな」
 「そうそう、映画はメイクが大変なんだよな。ゾンビのクセに衣装まで着なきゃいけないし」
 「人間の俳優が嫌うからって、香水も付けなきゃならん」
 「それに比べてさ、小説は姿が見えないから、普段着でいいもんね」
 皆がへへへ、と笑う中に、一人怪訝そうな顔をしている男がいたので、その男に向かってもう一人の
男が機先を制するように言った。
 「おまえ、プロ意識が足りないとか言うなよっ! 俺らは、ただゾンビってだけで…」
 「わかってるよ。俺たちだってなりたくてゾンビになったわけじゃないんだから。本当は、人間のまま
で…」
 なんだか気まずい雰囲気になってしまったので、一人の男が言った。
 「ほらほら、そんなこと言ってねぇで、話題変えようぜ。な」
 「そうだなあ。相変わらず、まこしろ先生には世話になってるよな」
 「たくさん出番くれるし。ストーリーも面白いしね」
 「たださ、これから『新種』が出てくるんでしょ? 俺たちに務まるのかな」
 「そんなもんやってみなけりゃわからんだろ。今から心配してたってしょうがない」
 「大丈夫じゃないの? 鳥にやられて内臓出す演技、みんなもしただろ?」
 「何、お前内臓出したの? 俺はそこまでやる前に、やられたフリしてたけど…でもその後にバスに
轢かれちゃったけど」
 ははははは、と笑い声が起きた。
 「おっといけねえ、あんまり笑いすぎると腐った鼻が飛んじまう」

494 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/11(水) 23:02:59 ID:lVJ0CMV/0
 「で、東京くだん先生はどうよ」
 「そうだな。機械的に殺されてるときは楽なんだけど、迫真の演技を求められる時もあるからねえ。
難しいほうなんじゃない?」
 「俺、あんまりグロいのだめなんだ。苦手だな」
 「ゾンビのくせに? お前だって人肉、食ったことあるんだろ? それがお前、グロいのがダメって…」
 「人肉はごちそうだもの。ホルモン、ハラミ、この辺がカルビかな〜って、普通に食べれるけど…演
出となると、どうもね」
 他の4人はへぇ〜と頷きながら、感心したように聞いていた。
 「おやじ先生も、楽しみだよね」
 「まだ俺たちに出番はないけど…あの何とも言えないテンポがね。俺たちもやる気が出る」
 「まあ、気長に待つとしようや」
 「ところでよ、最近腹立ったのが、あのビロビロリーンとかいう奴!」
 「そうそう、あいつ! 新参者のクセして生意気だよな。新作投下と思って出て行ったらよ、ゾンビ役
は蚊だってよ。結局俺らの出番がなかったんだ」
 「2回目も、ほとんど出番がない上に情けない役回りだったし」
 「あんな奴放っとけよ。そのうち消える」
 また雰囲気が悪くなったので、一人の男がわざと明るい調子で言った。
 「なあ、俺、('A`)先生の作品に出たんだぜ」
 「え! あれお前かよ。…でもなあ、オナホで溶ける役回りなんて、いいもんじゃないだろ」
 「現場は面白かったんだよ。『みなぎる勇気、あふれる希望、ふたりはプリキュア。』の台詞、袖で聞
いててさ、笑いこらえるのに大変だったんだから」
 そう言って男はイヒヒヒヒ、と思い出し笑いをして、鼻が飛んだ。慌てて鼻を上下逆にくっつけるのを
尻目に、男たちは話に花を咲かせた。

495 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/11(水) 23:03:59 ID:lVJ0CMV/0
 「fool先生は、いい脚本書くよね」
 「ああ、ちょっと毛色は違うけど、ありゃあ楽しいね」
 「完成度が高いから、今じゃfool先生の作品に出るのは、ちょっとしたステータスになってるくらいだ
からね」
 「そうかぁ…俺、まだfool先生の作品に出てないんだよな…」
 「大丈夫だって。あの先生は天才だ。俺が言うのも何だけどな。だから心配しなくたって出番が回っ
てくるよ」
 「最近はPIP先生も執筆を再開したし、腕の立つ作家先生がどんどん投下してくれるし。俺たちも腕
が鳴るよな」
 と言って、腕をいつも以上にぐるぐる回した男の腕が、もげた。あたふたしているうちに部屋のドアが
開いて、マネージャーが鼻をつまみながら顔を見せた。
 「お前ら、出番だぞ。今度の仕事のギャラは一人アタマ生肉1キロだ」
 男たちの間でひょう、と歓声が上がった。
 「ようし、今回のギャラはいいぞ! さあ急げ」
 そういう男の腕を掴まえて、もう一人の男が言った。
 「お前、鼻が上下逆さまについてるぞ」

《終》

496 :本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 23:52:49 ID:0m+vxmhzO
びろびろりーんワロス

497 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 00:02:58 ID:1QGmbwg9O
まだまだイケルじゃないですかっ!。ネタないなんで悲しいこと言わないでこれからも宜しくお願いします!!。

498 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 00:53:47 ID:cvk5V+uX0
巡査物語って、続編はもうないのかなぁ

499 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 00:59:16 ID:0eZNiX/l0
ビロビロリーン、、、にハンドル変えろよ、、、笑えました、乙!

500 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 02:30:07 ID:xfaP2OxhO
>バルビローリさん

すごい!「感想に代えて」が、既に一つの作品になってる!

ゾンビさん達、乙!BSEには気を付けて。

501 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 02:56:09 ID:8jIgxtsAO
誰かPMCとゾンビのお話書いてくれないかなぁと他力本願寺。

502 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 05:29:24 ID:tCkIwgimO
0-1-a
プロローグ--始まり--

今日は退屈じゃなかったよ。
久しぶりに面会に来た人が居るんだ。 綺麗な女の人だったよ。
「どちら様ですか?」
と尋ねると
「昔の知り合いよ」
と答えてくれたよ。僕は昔のことを覚えてないから解らないけど売店で一緒に飲んだコーヒーはとても美味しかった!!

彼女は「また来るわ」と言って帰って行ったよ。

明日も来てくれるかなあ

503 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 05:45:12 ID:tCkIwgimO
1-1-a
突然 謎

俺は夢を見ていた。
くだんとかいうオッサンを鈍器の角でポアしている夢だった。

目覚まし時計の音で目を覚ました。
「1サンハァハァ1サンハァハァ1サンハァハァ」
…力の限り時計を叩く。

始発電車の中でコーヒーを啜りながら携帯電話を操作する。 少し型の古いW11Kと呼ばれる機種だ。

いつもの様にニュースを見ると凄まじいニュースが飛び込んできた。
テロ組織に拘束されていた日本人傭兵が一人で組織を壊滅させたらしい。

証拠を残すと言うことは傭兵としては中の上か。

…いや、売名行為か?

仕事場に到着した。
時刻は 6時12分。東西線に乗ってくる小林君が来るまであと30分はあるだろう。

俺は何気なくテレビを付けた…今思えばここから全ては始まったに違いない。

504 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 06:00:11 ID:tCkIwgimO
1-1-b

最初に見えたものは人間だった。
ただし血塗れの。
綺麗な女の人だった。
ただし血塗れの。
服は白いコートだった。
白目を剥いている彼女に良く合う白だ。

まあ良くある事だ。とりあえずテロップに目を向ける。

「天才チンパンジー現る!!」

…。あの女が口にくわえてる奴か?血が迸っているが。

まあいいか。日本にまで感染者が居たのは驚きだがとりあえず拘束されれば終わるだろう。

505 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 06:05:43 ID:8zL+C+JQO
次に見えたのは犬。
体の半分がただれた犬
これは夢?夢だったら覚めてくれ


506 :本当にあった怖い名無し:2005/05/12(木) 06:10:06 ID:lXxrsY2zO
>>502-504
メモ帳・・・
いや携帯で一生懸命書いてくれるのありがたいんだけど・・・

507 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/12(木) 07:59:43 ID:+1x5xeoe0
>>496,>>497,>499,>>500:名無し様
ありがとうございます。楽しんでいただけたようなので嬉しい限りです。
とりあえず、ネタが湧いてくるのを気長に待ってみますね。

508 :本当にあった怖い名無し:2005/05/13(金) 01:35:18 ID:+bQb2u3x0
>>502-504
めげるな、頑張れよ。
べつに、名作じゃなくても良いから進めてくれな。

509 :本当にあった怖い名無し:2005/05/13(金) 02:18:47 ID:ATCxp3x1O
502さん。いつもホームラン打つ人よりたまにだけどヒット打つ人の方が輝いてるもんです。頑張って。作家さん含めてここの住人の殆どは温かく応援してますよ。

510 :本当にあった怖い名無し:2005/05/13(金) 13:06:50 ID:6u6pUt0FO
502
携帯からなのか…頑張ってくれよ。
携帯の作者は携帯厨が頑張ってくれたな

511 :本当にあった怖い名無し:2005/05/13(金) 20:42:20 ID:5ko7y9dk0
巡査物語カムバック!

512 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 01:02:28 ID:c2RCDziAO
期待age

513 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:13:47 ID:fTPCLkKn0
..第2章

...1
 オレ達が乗せられた七百トンの貨物船は、たっぷり一日半掛かって、翌々日の朝早く、横須賀沖に到着した。
 「上陸を阻止するために、南の奴等が攻撃してるかも知れねぇ。」って言われてたから、陸地を見たときにゃ、ホッとしたぜ。
 スモッグが吹き払われた春の空に、くっきり浮かんだ富士山を見た時にゃ、何とも言えず胸が締めつけられる思いがしたモンだ…。
 フェリーの代わりに使われてた貨物船は、航続距離が目一杯だったから、帰りの燃料が足らなくって、あっちこっちに重油のドラム缶が積まれてた。
 乗ってるオレ達は、油の臭いが鼻について参ったんだが、久里浜の港に近づくに従って、重油じゃ無ぇ、更に嫌な臭いが漂ってきやがった。
 遠目には、昔と変わらねぇ街並みが広がってたが、たぶん街全体が腐ってるんだろう。
 上陸のため、貨物船は船のケツを陸地に向けて、後退しながら埠頭の桟橋に近づいて行ったんだが、建物の影から、今にもゾンビ野郎の大群が、現れるんじゃねぇかと思って、ヒヤヒヤしたぜ。
 ほとんどの奴は、船尾ランプの扉の前に陣取って、陸地に自動小銃を向けてたが、オレと、もう一人、六輪駆動の運転手だけは、キーを捻って車内待機よ。
 乗降扉がコンクリートの桟橋に接岸する寸前、伊東の合図で自衛隊上がりの護衛要員が、左右に散開しながら、桟橋に飛び出して行ったんだ。
 暫く様子を覗ってた伊東が、オレ達に手まねで、車両を出すように合図を送ってきやがった。
 護衛の奴等に守られながら、埠頭からフェリー乗り場の駐車場に移動したんだが、吹きさらされた駐車場に、赤さびの浮き出した乗用車が、ぽつんと一台止まってたっけ。
 貨物船は、オレ達を降ろすと、慌ただしく出航して行っちまった。
 事前の予定じゃ沖合で待機してて、帰りも乗っけてくれるらしいから、運が良ければ、またお目に掛かれるんだろ。
 それからオレ達は、四方を警戒しながら、駐車場の一角で、今後の進行ルートや緊急時の対応を確認してたんだ。
 そしたら、…突然、ドーンという爆発音が海上に響き渡ったのよ。

514 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:14:30 ID:fTPCLkKn0
...2
 咄嗟に振り向いたオレの目に、貨物船が黒煙を上げながら、傾いていくのが映ったから、こっちも焦っちまった。
 自衛隊崩れの奴等は、条件反射で、素早くトラックの影に潜り込んだから、オレもアスファルトの路面に伏せながら、五百メートルほど先の貨物船に目を向けたのよ。
 …右舷から煙を吐きながら沈没していく貨物船の、先の方を見ると、海面に黒いモンが浮いて来るじゃねぇか。
 「潜水艦だ!。」って誰かが呻きやがるから、オレも頭をちょいと上げて、どんな具合か確認したのよ。
 真っ黒い潜水艦の甲板に、人影が現れて、何やら筒らしい長細い物を、こっちに向け始めやがった。
 言われなくったって、何だか判ったぜ。ロケット弾に違いねぇ。
 …オレが、ロングボディトラックの運転席に、急いで這い上がるのと、自衛隊崩れの巨漢が、ミニミマシンガンをぶっ放すのが、ほとんど同時だったな。
 他の奴らも、小銃を撃ち始めたが、五.五六ミリの有効射程ギリギリみてぇで、なかなか当たりゃしねぇのよ。
 そのうち細長いモンが火を噴いて、こっちに向かって来るじゃねぇか…。
 アクセルを思いっきり踏み込んだオレは、冷や汗垂らしながら、建物の影にトラックのハンドルを向けたのよ。
 六輪駆動の野郎も、慌ててトラックを発車させたんだが、護衛の奴等が邪魔になってフル加速出来ねぇらしい。
 白く尾を引く不気味な影が、バックミラー越しに、こっちを追いかけて来やがる…。
 ヤベェ。と思った瞬間、後ろで、もの凄い爆発音がしやがった。
 振り返ったオレの目に、反転しながら宙に舞い上がる六輪トラックが映ったのよ。
 …どうやら安全と思える倉庫の影に、何とか逃げ込んだオレは、散弾銃をひっ掴むと、トラックのドアを開けて飛び降りた。

515 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:22:18 ID:fTPCLkKn0
...3
 久里浜の街中に響くような、でっけぇ爆発音を立てちまったから、奴等に「ショータイム」の始まりを、教えてやったようなモンだろ。
 振り返らなくったって、野郎どもが来たのが判ったぜ。
 向かいの建物の影や、植え込みの間から、真っ白い面《つら》した「生ける屍御一行様」が、いよいよお出ましになりやがったのよ。
 半年間の風雪に耐えた、奴等の洋服はボロボロだったけど、体の方は、ちっとも衰えちゃいねぇ。
 オレの姿を確認すると、主人を見つけた「犬っころ」みてぇに、大喜びで向かって来やがる。
 オレは、ポンプアクションのレシーバーを操作して、初弾を装填すると、狙い済まして一発目をぶっ放してやったんだが、奴等との距離が離れすぎてるみてぇで、散弾のパターンが拡散して、一匹も倒せねぇ。
 もっと近くまで引き付けなきゃ、頭を吹っ飛ばすことは出来ねぇだろうが、マガジンの残弾数よりゾンビ野郎の方が、圧倒的に多そうだから、ちっと躊躇しちまった。
 …けど、ゆっくり考えてる場合じゃ無ぇ。
 トラックの運転席に飛び乗るまでに、腰だめで三発ぶっ放したんだが、昔のカンが取り戻せなくって、そいつはアスファルトの路面に、孔を開けただけよ。
 その上、奴等、オレが慌ててトラックのエンジンを始動してる間に、ぐるっと前の方を取り囲みやがって、とんでもねぇバカ力で、車体をバンバンぶっ叩き始めやがった。
 ボディが凹んで変形する前に、トラックを前進させて前の野郎を、何匹か轢き殺してやったんだが、オレだけ先に行っちまう訳にもいかねぇだろ。
 それでオレは、ギアをバックにぶち込んで、駐車場の方にトラックを後退させたんだが、サイドミラーは奴等の攻撃で、どっかに行っちまってたから、カンを頼りのめ○ら運転よ。
 フェリー乗り場の駐車場じゃ、自衛隊の奴等も、ゾンビ相手に応戦してるらしい銃声が聞こえてた。
 トラックのサイドウインドウから覗いて見ると、錆びた乗用車の向こう側で、平岡って言う大男が、二百連のボックスマガジンを装着したミニミマシンガンをぶっ放してる。
 中村や城戸崎も無事みてぇで、膝撃ちの姿勢から、オレを追いかけてきたゾンビ野郎を狙い撃ちはじめた。

516 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:23:09 ID:fTPCLkKn0
...4
 オレは、六輪駆動の残骸が、横転して火を吹いてる近くまでトラックを寄せたんだが、側にゃ、身動きしねぇ自衛隊崩れの三人が、赤い水たまりの上で、おねんねしてやがった。
 黒のジャンプスーツが、埃で真っ白になっちまった伊東の野郎は、ロングボディトラックを指差しながら、「脱出する。」って金切り声で叫んでる。
 奴の命令で中村のアホや、スミスって言うアメちゃんは、何とか自力でトラックの荷台に這い上がった。
 マシンガン野郎とノッポの城戸崎も、怪我をして動けねぇらしい「グレーネードランチャー」の男を引き摺ってやって来た。
 ゾンビ野郎に囲まれねぇうちに、トラックの荷台に這い上がれたそいつ等は、運の良い奴等よ。
 一番遠くに居た、米森って「ふとっちょ」野郎は、ゾンビに追いつかれて、悲鳴を上げながらM16を乱射してる。
 そいつを見た荷台の奴等は、援護射撃を始めたんだが、向こうが接近戦になっちまってるから、味方に当たるのを警戒して、やたらに手は出せねぇ。
 その上、トラックの方もゾンビ野郎の手が伸びてきたから、救出しようったって無理な話よ。
 オレは、伊東の奴が、喘ぎながら「発車させろ。」って言いう前に、アクセルを踏まなきゃならなかった。
 …恐る恐る「ふとっちょ」の方を覗うと、奴の上に、何匹かのゾンビ野郎が、折り重なるように飛び付くのが見えたのよ。
 ゾンビ野郎は、六輪トラックの爆発に巻き込まれてやられちまった、自衛隊あがりの奴らの所にまで殺到してたから、これから仲間入りの儀式が始まるんだろ。
 オレは、そいつ等の恨みを晴らしてやるつもりで、正面から来るゾンビ野郎に、強化バンパーの威力を思い知らせてやったんだが、トラックのハンドルを取られねぇように、運転するのには苦労したぜ。
 大通りに出るまでの間に、十数匹を挽肉ミンチに変えてやったんだが、そのうち、奴等の破片がタイヤの溝に詰まって、スリップするようになってきた。
 ハンドルを切ったって、思ったように曲がらねぇから、路肩でポンコツに変わりかけてる、赤いスポーツカーに、突っ込みそうになっちまった。
 けど苦労した甲斐は有って、何とか奴等の包囲網を突破すると、打ち合わせ済みのコースに、トラックを向けることが出来たのよ。

517 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:29:50 ID:fTPCLkKn0
...5
 半年前は、綺麗な街並みの大通りだったんだろうが、今じゃ、吹き曝されたゴミや、腐った落ち葉が路肩を埋めてる上に、持ち主の居ねぇ乗用車が、朽ちかけの姿であっちこっちに止まってるから、トラックでもスピード出しちゃ走れねぇ。
 こんな状況じゃ、もう少しすると、アスファルトの継ぎ目から、ペンペン草が生えるかもしれねぇぜ。
 そんなこと考えながら、オレは、久里浜の駅前を進んで行ったんだが、街中を通ってことは、どうしたってゾンビ野郎の関心を集めちまうのよ。
 最初の予定じゃ、パワーの有る六輪駆動トラックが先導して、ゾンビ野郎を打ちのめしながら、進んでくはずだったんだが、そいつは早々と鉄屑になっちまったから、今は、十トンロングボディのこいつだけが頼りよ。
 正面から向かってくる野郎は、強化バンパーが何とかしてくれてるが、横からの攻撃まで手が廻らねぇから、もしもん時は荷台に乗った奴らが、何とかするしか無ぇだろう。
 オレは、四方の様子に注意を払いながら、無線機を操作して、荷台に乗ってる伊東の奴に状況を確認したのよ。
 貨物船を攻撃してきた潜水艦は、艦橋の形からC国かR国製のディーゼル潜水艦らしい。
 …南の奴等がちょっかいを掛けてきたのに決まってるだろ。
 魚雷で攻撃されたらしい貨物船は、無線通信する暇もなく轟沈しちまったから、「乗ってる奴らは全員助からなかったろう。」って話だ。
 尤も、助かったところで、陸《おか》に上がったら同じことだから、そのまんま沈んじまった方が、乗ってる奴等にとっちゃ、良かったんだろう。
 オレは、「帰りの船が無くなっちまったら、サルベージに行ったって無駄じゃねぇか。」って肝心なことを、聞いたのよ。
 伊東の奴は、「衛星無線で救援を呼ぶつもりだから、このまま作戦を継続する。」って答えてきた。
 ただ、「東京湾に、奴等の潜水艦が入って来てるから、落ち合う場所は別の場所だ。」って言ってるぜ。

518 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:30:59 ID:fTPCLkKn0
...6
 こっちにだって潜水艦ぐらい有るんだから、一発やっちまえば良いんだろうが、政府のお偉方の弱腰じゃ、いつまで経ったって埒《らち》があかねぇぜ…。
 オレは、むかつく気分を、紛らわせるように、飛び出してきた一匹のゾンビ野郎へ、フロントタイヤを向けたのよ。
 強化バンパーの鋭いエッジが、奴の腹を切り裂いて、サイドウインドウのアミアミ鉄筋に、小腸の切れっ端が絡み付きやがった。
 未練がましい奴の破片を、吹き流しみてぇに靡《なび》かせながら、オレ達を乗せた十トントラックは、横浜−横須賀の高速道路に続く坂道を、力強く登って行ったのよ。

519 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:35:00 ID:fTPCLkKn0
6話投下。

パソコンが逝かれかけてるらしい。時々ハングアップしやがって、ぶん殴ってやろうかと思っちまう。
6年前のwindows98じゃ、もうだめかな。

じゃ、またな。

520 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/14(土) 08:50:41 ID:fTPCLkKn0
おっと、読み返したら、何行か落ちてやがった。
済まねぇが、 >>514>>515 の間に、下の行を入れて読んでくれ。


 フェリー乗り場の駐車場は、えらい状況よ。
 六輪駆動は、ひっくり返って火を噴いてるし、何人かの奴は、コンクリートの路面に、のたうち廻っていやがる。
 倉庫の影から、海の方に目をやると、丁度、潜水艦が沈んでいくところで、貨物船の方は黒い煙を吐く煙突の先っぽだけ、波間に見え隠れしてた。
 オレは、ぶっ倒れた仲間んところに駆けつけようと、走りかけたのよ。
 そしたら、…聞こえてきたぜ。…二度と聞きたくなかった、あの呻き声がよ…。

521 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 09:38:06 ID:Ms1rfsMKO
Good Job

522 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 10:57:12 ID:BJUx/Uls0
>オヤジ氏
GJ!!ここから、ですね。

>くだん氏
何か雑談所に書き込めないんで。
「2」の方がシパシパしなくて良いです。乙です!!

523 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 13:56:32 ID:G33FGlKYO
おやじ殿god job!

524 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 17:57:46 ID:HNN8HD3lO
>523
荒らし目障り。小者は消えろ。


おやじさん、面白かったです。
いつもながら、おやじさんの話は
わくわくしますね。

525 :本当にあった怖い名無し:2005/05/14(土) 23:17:03 ID:Ui59+qQ40
>>523
お前がどういう親の元で育ってきたか知りたいな

526 :本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 00:17:19 ID:ZeYrBYxA0
目障りな物を他人に見せない配慮が有るだけ、以前よりマシじゃないか。
これぐらいは生暖かく見守ってやろうぜ。

>>1-526以上、テンプレ終了。引き続き本編をお楽しみ下さい↓

527 :本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 09:20:07 ID:cBGiP/KkO
>>524-525
わざわざ構ってあげるオマイラの優しさは分かったが
いい加減スルーしような

528 :fool:2005/05/16(月) 02:59:26 ID:GdWSW/O60
ドスン!という音とともに車に衝撃が走った。
どうやら後に走っていた車に衝突されたようだ。
いつかはこうなると予想はしていたが、ついにそのときが
来てしまった。

「申し訳ありません。なんとお詫びしてよいか...。」
ゾンビが車から降りてきて私に謝った。
しかし、このゾンビに非はないのだ。
「いえいえ、この自動車、実はまだゾンビ化していなかったんです。
 仕方のない事故ですよ。」
「そうですか、よかった。それにあなたにも怪我がなくて。」
ゾンビはぺこぺこ頭を下げながら去っていった。

私は車の修理の手配をすると、駅に向かった。
いつも自家用車を使って通勤しているので、
電車を使うのはひさしぶりだ。
しばらく待つと電車のゾンビがホームに入ってきた。
ドアのゾンビが開き、中に乗り込む。
「どうにも座り心地が悪いな。」
シートのゾンビに座ると私はつぶやいた。

529 :fool:2005/05/16(月) 03:00:40 ID:GdWSW/O60
世界のほとんどすべてがゾンビ化した原因、それは太陽の異常活動による
特殊な放射線にあるらしい。これを浴びると生物・無生物に
関わらずゾンビ化してしまうのだ。

ゾンビは同種のゾンビ化していない存在を襲う。そのため、
自動車などは事故が起きないように、人口的に作り出した
放射線でゾンビ化させてしまうことが多い。
ゾンビはゾンビを襲わないからだ。
しかし、私はゾンビ化させずに車を使ってきた。
頻繁に車のゾンビにぶつかりそうになったが、今までは
何とかそれを避けてきた。
しかし先刻の事故で私の車もゾンビの仲間入りだ。
まあ、今の時代、ゾンビでないものの方が珍しい。
仕方がないだろう。

職場の最寄駅についたので、私は電車のゾンビを降りた。
私の職場は宇宙に関する諸々を調査する研究機関だ。
ゾンビ化する放射線もこの研究機関で発見されたものだ。
もっとも部署が異なるので私はゾンビ化放射線研究には
関わっていないが。

530 :fool:2005/05/16(月) 03:03:05 ID:GdWSW/O60
研究所につくと上司がかんかんになって怒っていた。
「遅刻だぞ。」
「すいません、事故にあったもので。」
「そうか、それより君のこの報告書はなんだね『外宇宙に
おける知的生命体の存在に関して』だと!」
私の報告書、というより研究内容自体が気に食わないらしい。

宇宙人探し、宇宙に関する調査には外せない内容だと思うのだが。
まあ、上司は管理者であって研究者ではない。ロマンというものを
解さなくても仕方がない。上司の説教はいつものことだ。
私は神妙な顔をしながら、タコは火星人だったか、金星人だったか
と考えていた。
「いいか!宇宙人なんてものはこの世に存在しない!
頭のおかしい人間の考えた妄想に過ぎないんだ!」
ゾンビが言うな!と私は心の中で毒づいた。

そのとき、私の研究室のスタッフが部屋に駆け込んできた。
「大変です!地球が公転軌道から外れています。」
その報告に私の心は震えた。
上司に提出した報告書の中で地球が公転軌道を外れることに
関して言及していたのだ。私の仮説が一つ証明されたことになる。
私はできるだけ興奮を表に出さないようにしつつ、
ニヤリと微笑むと上司のオフィスを後にした。

531 :fool:2005/05/16(月) 03:04:50 ID:GdWSW/O60
研究室に入ると、スタッフ全員が興奮しているのがわかった。
調べてみると、確かに地球は公転軌道を大きく外れていた。
「いいぞ、いいぞ!」
私も興奮して叫んだ。
軌道の外れ具合は、自然現象としては考えられないレベルにまで
膨らんでいる。意図的な動作であるとしか思えない。

ついに見つけたのだ。
ゾンビ化した地球が『喰らうべき相手』を。
ゾンビは同種の存在を喰らう。
地球のゾンビが喰らうものは、つまり地球と同種の惑星だ。
そこに我々と同じような知的生命体が存在する可能性は高い。

地球よ、おまえが何を喰らおうとしているのかはわからないが、
私たちもご相伴に預かりたいものだ。
異星人か...。私たちの口にあえば良いのだけれど。

532 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/16(月) 08:25:54 ID:CN6Qnujy0
>>fool様
超乙です!
非生物ゾンビの着想を宇宙人探しに結びつけるとは…。
本当に角川あたりから短編集出せそうなくらい質が高い!

533 :本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 12:05:00 ID:srYwiWM+0
foolさん、乙です。
今まで大勢のかたがfoolさんを絶賛されていましたが、
正直なところ私はそれ程までに評価していませんでした。
でも、今回の作品で考えを改めました。
foolさん、あなたは天才です!
今後はファンとして、あなたの作品を楽しみにしています。

534 :本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 17:26:19 ID:fehG0A2L0
>foolさん

乙。もうベタ褒めするのもめんどいw

ほんと、このスレ住人しか読めないのが残念です。

もはや「エス氏」や「エヌ氏」が主人公でないのだけが救いですなww

プレッシャーに負けず次回作もよろしく!!

535 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:18:11 ID:y8i/Z/V50

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(34)

「急いで!早く!!」
テツくんとわたしは、ひとつだけ開いている駅の入り口へ走った。
ほかのガラス扉は内側からバリケードで塞がれていたが、そこだけは外側にいくつかの
コインロッカーが並べられている。
おそらく駅員たちの不意を衝いて、万が一背後から屍人たちの侵入を許したとしても、
容易に駅のなかへは入れさせないための処置だろう。
ロータリーに並べられた何重もの車の壁は、バスのそれとはちがって車高が低いので、
複雑な動作ができない屍人とはいえ、乗り越えられてしまう危険性もある。
現に狭い車の間を縫って、何匹かの屍人がいまにも入ってきそうな勢いだった。
テツくんは、ひとりで重いロッカーを移動させようとしていたので、わたしも一緒に
手伝うことにした。
ガリガリガリッと歩道を削り、隙間がわずかに開く。
「・・・なんか、キミにまで・・・手伝ってもらっちゃって・・・申し訳・・・っと!
・・・どう?こんなもん?・・・もう少しかな?・・・よいしょっ!
・・・つーか、マジにシミズ先輩がいれば・・・もっとスムーズに・・・って、入れる?
もうちょっとか・・・じゃあ、せーのっ、でいくよ。せーのっ・・・!!」
ド〜〜〜ンッとなにかが破裂する音がして、髪の毛が風圧でバタバタと揺れる。
「振り向かないで!いまは、こっちに集中して!!
もう一度いくよ。さあ、そっちをしっかり持って・・・」



536 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:20:08 ID:y8i/Z/V50

わたしは人見知りするタチで、とくに男の人と話すのがかなり苦手だったのだが、
なんか喋っていないと、怖くて頭がどうにかなりそうだったので、すがるように
テツくんへ話しかける。
「・・・ていうかさあ〜、なんか、みんなで逃げたほうが良くない?・・・みたいな?」
素の口調に戻ったわたしに、テツくんは子供のように口を尖らせて反論した。
「つーかさ、あんな化け物がいたら、ここのバリケードなんて、マジ意味ないっしょ」
わたしたちは歳も近いせいか、互いにタメ口喋りになっていた。
「ていうかあ〜、なんで駅なんかに・・・もう、信じらんないってカンジ?」
「つーかさ、中央線が再開するかもしんないじゃん?
都心にはまだ人がたくさん残ってるし、オレらがここでサポートしないとマズくね?
つーか、ここへ逃げ込んでくる人たちも、ひょっとしてまだいるかもしんないしさ」
「・・・・・・」
「・・・あいつのせいで、マジ、たくさん人、死んでんだよ。
あのアーケード街をバスで塞ぐとき、混乱状態で逃げ惑う人たちを誘導していたバスの
人たちも、それでほとんどが殺られちゃった。
マジでさ、一般人を助けようとしてたんだ。噛まれても、最後まで、ずっとさ。
なのにあいつはどんどん喰い散らかして、それでゾンビがどんどん増えていって・・・
だからもうこれ以上、あの怪物を放っておくわけにはいかなくね?」
「っていうかさぁ〜・・・・・・」
あとに続く言葉が見つからない。
うまく言葉にできないもどかしさで、泣きそうになってくる。
「よし、これぐらいなら入れるっしょ?さっ、早くなかへ入って!」
「あなたも一緒に・・・」
テツくんは、首を振った。
「・・・いいんだ。オレ、やっぱり残るよ。キミひとりで行って。
人手が足りないから、オレだって少しぐらい、みんなの役には立つかな、とかさ」



537 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:22:20 ID:y8i/Z/V50

「はぁっ!?なに言ってんの!?あのおじさんだって、行けって言ってたじゃん!!」
予想もしていなかった彼の行動にビックリして、思わず大声が出てしまう。
「・・・マジでさ、良い人たちなんだよね、みんな。
仕事が終わると、よく飲みに連れて行ってくれたりしてさ・・・
つーか、みんなを置いて、オレひとりだけで、逃げるわけにはいかなくね?」
「マジで、バカじゃん!?ていうか、なにカッコつけてんの!?
マジ、ヤバイんだってば!・・・ていうか、ちょ〜、危ないんだってば!
死ぬかもよ?マジで、死ぬかもよ!?戻っちゃダメだって、マジにぃ!!
わたしと一緒に、早くここから逃げようってば!!」
テツくんの手を引っ張りながら、わたしは必死になって叫んだ。
彼の体が震えているのを、知ってしまったから・・・
怖いんでしょ?
あなただって、すごく怖いんでしょ?
怖いくせに、なんでそんな子供じみた意地を張るのか、わたしには理解できなかった。
「早く!早くぅ!!」
顔を真っ赤にして引っ張っているわたしを見て、彼はふいに言った。
「・・・あのさ、これってナイショだけどさ。
ゲンさんっているっしょ?」
「・・・?」
「つーかさ、あの人って、ホントはただの浮浪者って知ってた?
ここの駅前にいる、マジで浮浪者のおじいさん。コレ、本気で、マジネタw」
へえ〜、そうなんだあ〜、と思ってしまったためか、迂闊にも天然ボケのわたしは体の
力をスッと抜いてしまった。
それを見計らって、テツくんはわたしを軽く突き飛ばし、そして手にしていたカギの束を、
わたしに向かって放り投げた。


538 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:24:33 ID:y8i/Z/V50

「・・・えっ?あっ!・・・ちょっと!?マジぃ〜!?
ちょっと、マジでそれ、あり得ないって!!」
テツくんは、素早くコインロッカーを横にずらしながら言った。
「ドアの鍵穴は、下にあるから!マジで、すぐ下にあるっしょ?
赤い印がある中央二番って書いてあるカギを差し込んで、しっかりカギを閉めて!!
そんで、オレらが時間を稼いでいるうちに、キミは早く、こっから逃げて!!」
「もうっ、ちょ〜、信じらんない!
・・・マジでヤバイってばさあ!!ねぇ・・・てばぁ!!」
だがすでに彼の姿は見えず、重いコインロッカーが日の光を遮っている。
いま行くから、みんな待ってて、という声が聞こえたような気がした。
「・・・バカ!・・・マジで、大バカ!!もう、全然、信じらんないって!!」
わたしは泣きながらガラスの扉を閉め、這い蹲るようにして鍵を閉めた。
歯がガチガチと鳴り、ブザマにも鼻水が垂れてくる。
悲しかった。
悔しかった。
寂しかった。
このどうしようもない喪失感が、無性に腹立たしくて、苛立たしかった。
みんな良い人たちだったのに。
わたしには、なにもできなかった。
悲しい。
悔しい。
寂しい。
鼻水を啜り上げながら、涙をゴシゴシと拭う。
そして立ち上がると、わたしは何度も振り返りながら、ホームに向かって走り始めた。
駅のなかには、誰もいない。
いつもは人波で溢れかえっている切符売り場は、シ〜〜〜ンッと静まり返っていた。
JR用の自動改札機を乗り越えると、京王井の頭線の改札口方面へと向かった。
シャンシャンシャンシャンッ、と手に持ったカギの束が、無人の駅に木霊する。


539 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:26:08 ID:y8i/Z/V50

ほかの出入り口は、外から屍人が入って来られないように、厳重に固められていた。
駅員たちは、本気でここに残るつもりのようだった。
たしかにこの駅は、長期間立て篭もる条件を満たしている。
ここらへんの線路は高架なので、当分の間は街中の屍人が直接侵入する心配はないし、
また駅ビルと繋がっている入り口も、すべてシャッターが下りていた。
シャッターが備わっていない正面玄関、JR中央口をバリケードでしっかり塞ぐことが
できるのならば、屍人たちからの脅威に曝されずに済むだろう。
ここには駅ビルがあるから、食料品や生活雑貨が豊富に残っているし、それらを効率的に
使えばかなり長い間に渡って、ここで持ち堪えることも可能だ。
さしずめ、ちょっとした要塞だ。
しかしわたしの頭のなかで、逃げろ、というサインが浮かんでいる。
ここにいてはダメだ、と本能が告げている。
わたしはこの屍人で溢れかえった世界で、常に逃げ回って生き延びてきた。
逆に、どこかに立て篭もっていた人たちは、ほとんどが死に絶えてしまったはずだ。
なぜなら篭城するということは、救助が来るという前提がなければ、逃げ場のない牢獄に
閉じ込められることと一緒だからだ。
保存の効く食料だって、いつかは尽きる。
そうなったら、あとは飢えて死ぬだけだ。
流通機構の止まっている都会に留まることは、自らの死を意味することと同じだった。
このときのわたしたちは、まさか屍人がずっと活動し続けるなんて思ってもみなかったのだ。
屍人が腐って活動を停止するとか、屍人化の特効薬が開発されるとか、強力な軍隊が
屍人たちを一掃するとか、そんな夢のような結末をずっと待ち望んできた。
わずかに残った希望にすがりながら、わたしたち人類はゆっくりと滅亡への道を歩み続ける。
まるで夢を見るかのように。
深くて静かな、暗い闇が続く、ひと夜かぎりの夢を見るかのように。

いまでは、どれだけの人間が生き残っていることか・・・


540 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:28:06 ID:y8i/Z/V50

(いまでは、どれだけの人間が生き残っていることか・・・)

そんな問いかけが、わたしの胸にふいにこみ上げてくる。
デジャブーにも似た、奇妙な感覚だった。
「・・・・・・」
シャンシャンシャンシャンッ・・・
カギの束がリズミカルに揺れて、不思議な音楽を奏でている。
薄暗いコンクリートの建物に反響して、音が四方八方へと拡散していく。
ふいに自分の立ち位置が、どこにあるのか判らなくなる不安感がこみ上げてくる。
現在・過去・未来。
脈々と流れ続ける、たしかな手触りが薄れ、自分の枠組みが解けていく感覚。
これは現実なのか。
それとも悪夢なのか。
終わる。
ただそんな物悲しい想いが、心の中で静かに響き渡る。
わたしは走り続けた。
闇夜が途切れる、お日様の匂いがする、ずっと先にある、その向こう側まで。
わたしは走り続けた。
悪夢が終わる、ずっとずっと先にある、その向こう側まで。

シャンシャンシャンシャンッ・・・


541 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:30:08 ID:y8i/Z/V50

「来ましたぁ〜〜〜!女の子で〜〜〜す!!」
いきなり聞こえてきたその言葉に、わたしは現実世界へと引き戻される。
まるで長いトンネルを、ずっと走り続けていたような気だるさを、わたしは感じていた。
公園口方面にある、JRの改札を越えた階段の途中に、若い駅員がいるのが見えた。
手を差し伸べるような格好で、わたしのことを待っているようだった。
「さあ、こっちへ!」
「よく頑張ったね」
「電車はまだ出ていないから、慌てなくても大丈夫だよ」
駅員たちが、励ましと労わりの言葉を次々にかけてくれる。
背後の明るい日差しのなか、銀色に光る電車が一台。
井の頭線だ!
わたしは息を弾ませ、階段を駆け上がった。
ホームには数人の駅員たちと、厚手の制服を着た年配の人がいる。
年配の人は、ちょっと戸惑うような感じで、わたしに尋ねた。
「・・・キミで、最後かね?・・・わたしの・・・わたしの部下たちは・・・」
握り締めたカギの束を差し出し、わたしは言った。
「・・・わたしで、最後です。みなさんはいま・・・恐ろしい怪物と闘っています」
カギの束を受け取ると、その人はガックリと肩を落すようにうな垂れた。
あんまり偉そうには見えなかったけど、なんとなくこの人の良さそうな制服の人が、
無精ひげのおじさんから頼まれていた、伝言を渡す相手のような気がした。
「・・・あの・・・」
「・・・んっ、どうしたね?さあ、早く電車へ・・・」
わたしは急かされるように車両へ乗せられたが、振り向くと思い切って言ってみた。


542 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/16(月) 20:32:05 ID:y8i/Z/V50

「・・・あのぉ・・・伝言を頼まれているんですけど・・・たぶん、あなたへだと思うんですが・・・
サワノイの一番高いヤツをもう一本追加、だそうなんですけど、言ってる意味、判りますか?」
その瞬間、その人はハッと顔を上げ、そして眼を潤ませた。
「ああっ・・・よく判るよ。判るとも・・・ありがとう・・・本当に・・・
伝言を届けてくれて、本当にありがとう・・・・・・」
シャランッと、両手で抱きしめているカギの束が鳴った。
そして今度は、駅の入り口のほうへ体を向けると、静かに一礼をした。
「・・・ごくろうさま」
そう、小さく呟くのが、かすかに聞こえた。

ピリリリリッ・・・!プシュ〜〜〜ッ・・・

電車のドアが、ゆっくりと閉まっていく。
車内にいた女子社員っぽい人たちやキオスクのおばさんたちが、堪えきれないように
みんな一斉に窓を開け、ホームに残る駅員たちに、泣きながら別れの挨拶をしている。
電車がゆっくりと、ホームを離れていく。
ホームに並んだ駅員たちは、敬礼をしながらわたしたちをにこやかに見送った。
それをぼんやり眺めながら、あの怪物と闘うために残った、彼らのことを想う。

(いまでは、どれだけの人間が生き残っていることか・・・)

疲れきったような寂れた声が、またわたしの心のなかに浮かんでくる。
さっきから、マジ、ウザイよ・・・
そんなん、生きてるに決まってんじゃん・・・!
彼らはきっと、生きている!!
・・・わたしは、信じている。
彼らは、あの恐ろしい怪物をちゃんと倒して、きっと生き残っているはずだ、と。
わたしは、いまでもそう、信じているの・・・

(・・・続く)


543 :本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 21:53:41 ID:dv8f2vxL0
>くだんさん
乙。いい人達ですね、、、
ただ最近のJR西のニュースを思うと書いてあることが空々しく思えて萎え。
ここの駅員さんたちには幸あれ!

544 :本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 22:47:26 ID:/yIVgUKt0
foolさんやっぱ凄いです。
発想の奇抜さっていうか、変にひねりを加えようとしてないナチュラルなぶっ飛び具合が最高です。

545 :本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 00:00:19 ID:VA0HRkLrO
くぅう〜!なんつーかもう、GJ!
だれもかれもイイ仕事してますね。とくにfoolさ
ん、貴方を表現するには「天才」が適切かつ簡略ですな
死人…という題材をこのように扱った文章は恐らく他にないでしょう
ね。今回も本当に楽しませていただきました。

546 :本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 00:34:48 ID:MQwvnbFm0
東京くだんって人が叩かれているからどんなのかと思って今までのところまで
全部読みました。

いいじゃないですか。楽しく読めました。今後もがんばってください。

ところで回想形式とはいえアストロ球団なみのテンポのよさだなw

547 :本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 09:48:49 ID:EWEYzRLMO
>546
ワロスwwwwwwww
山田太一乙。びりびりボール乙。

548 :本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 22:43:09 ID:SnT8536R0
>>542
くだんさん、乙です。
今回の話を読んで、泣きそうになっちゃいました。
こういうのって、私のツボなんですよ。映画「タイタニック」
で、最後まで演奏を続けた楽士とか。
続きを楽しみにしていますので、頑張ってくださいね。

549 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:32:57 ID:4bSPNFzS0
「何で撃ってくるんだ!?奴らはなんだ!?」
「わかりません・・・!二尉!反撃しますか!?」
「当たり前だ!これ以上やられてたまるか!田村!反撃だ!」
橋本は身を伏せながら、銃の狙いを定めた。
「さあ・・・顔を出してみろ・・・!撃ってみろ!」
普段は沈着冷静な橋本が、このときばかりは怒りが頂点に達していた。
ベランダの人影がサッと動き、再び、銃を向けた瞬間・・・

タタタ!

橋本の自動小銃が火を噴いた。銃弾はベランダの「敵」に吸い込まれるように命中した。
叫び声ともつかぬ悲鳴が響き、ベランダの人影は壁の向こうに姿を消した。

「やったぞ!ざまあみろ!」
橋本は吐き捨てるように言った。
「・・・田村さん・・・橋本さん、完全にキャラが変わってるよ・・・?」
高井は小声で田村に言った。
「ええ・・・飯島がやられて完全に頭にキテます・・・」

「田村!横から撃ってきたやつも始末するぞ!発射地点を特定しろ!」
「二尉、もう一度、撃ってこないことには特定できませんよ?」
「なら、こっちから行くまでだ!」
橋本は田村に怒鳴ると運転席のドアを蹴破るように開けて、外へ飛び出た。
「二尉!危険です!戻ってください!」
その様子を見た田村は慌てて叫ぶ。しかし、完全に「キレた」橋本にその声は届いていないようだった。
田村は慌てて橋本の後を追うように外へ飛び出た。
「田村さん!俺も行くよ!日高二尉、すぐにバスを出せるようにしてください!『敵』が来たら、銃を撃つなりで知らせてください!よろしく!」
高井は日高に言うとバスの外に飛び出た。

550 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:33:52 ID:4bSPNFzS0
いつ、どこから「敵」が襲い掛かってくるかもしれない・・・そんな恐怖も感じないかのように橋本は銃撃のあったと思われる方向へ進んでいく。
「二尉!待ってください!一人では危険です!」
「田村、撃ってきたヤツは、まさかこちらも武装しているとは思っていなかったんだろう・・・隠れやがった・・・!」
「そのようですね。『敵』の所在がわからない以上はあまり外を行動するのは危険です。戻りましょう!」
「橋本さん、田村さんの言う通りだよ。いつ、どこから『奴ら』が襲ってくるかも知れないんだから・・・早く戻ろう・・・!」
「高井さん・・・私は部下を目の前で殺されたんです・・・まったく意味もわからないままに・・・私はヤツを許さない!」
「それはわかるけど、撃ったやつはやっつけたでしょ?もう一人は放っておこう!」
周囲を警戒しながら、三人は「敵」がいると思われる建物の方へ歩いていった。

「二尉!あそこを!」
田村が二階建てのアパートを指差した。その二階の一室に人影が確認できた。明らかにこちらの様子をうかがっているようだった。
「あれか・・・」
橋本の目つきが変わる。
「相手はこちらの様子がわかっているようだな・・・田村、援護しろ!」
橋本はそう言うと、銃を構えながら、一人、壁伝いにアパートの方へ近づいて行った。
田村と高井はその場に残り、周囲とアパートの方を警戒した。
「姿を見せてみろ・・・一発でしとめてやる・・・!」
橋本がアパートの中の人影に照準を定めたその時・・・

551 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:34:31 ID:4bSPNFzS0
「危ないぞ!寄るな!いるぞ!」

アパートの方から叫び声。
「いるぞ!」の声に橋本たちは「何か」が「いる」のを瞬時に感じ取った。

「二尉!戻りましょう!」
田村が叫んだその瞬間、橋本の20mほど前方の四つ角の影から「死者」が姿を現した・・・!
「くっ!」

タン!タン!タン!

橋本は反射的に目の前に現れた「敵」に向けて引鉄を引いた。銃弾は頭部に命中し、「敵」は後ろへ倒れた。
しかし、すぐその後に新たな「死者」が姿を見せる。
「戻れ!」
三人は急いでバスの方へ向かう。バスまでの距離は100mほど。全力で走れば追いつかれることはない・・・
しかし、「敵」の動きは予想以上に速い・・・「新種」・・・!
「二尉、急いで!」

タン!タタン!タタン!

田村は迫る「敵」に銃弾を撃ち込む。

タン!タン!タン!タン!

走る3人の耳にバスの方向から銃声が響いてくるのが届いた。
「バスの方にも来たぞ!ヤバイ!急げ!」
3人は必死になって走る・・・わずか100mほどの距離が異常なまでに長く感じる・・・

552 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:36:37 ID:4bSPNFzS0
ハア・・・ハア・・・ハア・・・

あと少し・・・!バスまであと10m・・・!

ガアアァァァ・・・!

先ほどは何事もなく通過できた民家の影から「新種」が高井に襲い掛かる!
「ウワッ!」
高井は咄嗟に銃を向けて引鉄を引いた。

ドン!

発射音とともに「敵」は頭部を吹き飛ばされて体ごと後ろへ吹っ飛んだ。
「大丈夫ですか!」
「大丈夫!」
高井は次弾を装填するとバスへ向かった。
3人はバスに飛び乗った。
「乗ったぞ!出せ!」
橋本は叫ぶとバスの後方へ行き、迫る「敵」を確認した。
運転席についていた秋山がバスを発進させる。
マフラーから黒煙を噴き出してバスがゆっくりと走り出す。
そこに橋本たちを追ってきた「新種」がバスのボディに取りつき、バンバンと手で叩く。
「邪魔だ!」

ドン!カシャ・・・ドン!カシャ・・・

高井は窓から身を乗り出して「敵」に向けて引鉄を引いた。

ブロロロオオォォォ・・・

バスは「敵」を置き去りにして細い道を進んだ

553 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:37:27 ID:4bSPNFzS0
「橋本さん・・・いくら頭にきたとは言え、単独行動はまずいよ・・・アンタは我々の指揮官なんだから・・・」
高井はそう言うと、バスの座席に腰を下ろした。
その口調は責めるようなものではなかったが、橋本は自分の行動の非を後悔していた。
「すいません・・・冷静さを失いました・・・危険な目にあわせてしまって・・・」
「いや、無事だからよかったんだけどね・・・」
高井は苦笑いでその場をやり過ごそうとした。しかし、そこに田村が割って入った。
「二尉・・・まことに失礼ながら、先ほどの行動は指揮官としてはいささか疑問があります。自分はともかく、高井さんを無用の危険に
さらしてしまったことは遺憾です。以後はご注意いただきたいと思います。」
長年、橋本の右腕として指揮に従っていた田村だからこそ、橋本の行動に異議を唱えたのだった。
その心意を橋本は痛いほどわかっていた。
「すまん・・・二度とこんなことはしないようにする。」
「こちらこそ、出すぎた発言をして申し訳ありません・・・」
田村はそう言うと、橋本のすぐ後ろの座席に座った。

554 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:38:35 ID:4bSPNFzS0
「ところで、あのアパートのヤツは・・・?助けるか・・・?」
高井は思い出したように言った。
「あのアパートの目の前までバスで行ければ何とかなるかも・・・秋山三尉、道はわかるか?さっきの通りの方へ回れないか?」
「どのあたりかはだいたいわかりますが、まず、通りに出てみたいと思います。」
「そうだな。頼む。」
「でも、さっき、銃撃してきた相手を助けるんですか・・・?」
秋山は怪訝そうな顔でたずねた。
「アパートのヤツは『敵』がいるのを知らせてくれた・・・飯島を撃ったやつとは仲間ではないのかも・・・」
「二尉、さっきのアパートの方は『奴ら』がいますよ・・・」
「わかってる。しかも『新種』だったな・・・足が速かった。」
「確かに速かったですね。速いと言っても追いつかれはしませんが。」

555 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:39:10 ID:4bSPNFzS0
「それは甘いな・・・」
会話に宮本が割って入った。
「どういうことですか?」
「君たちが遭遇したのは『第二種感染者』だ。」
「『第二種感染者』・・・とは?」
「ウィルスの感染は状況によって『第一種』から『第三種』まで分類される。『第三種』は『第一種』もしくは『第二種』感染者を媒介して
感染した者。この場合、身体機能は極端に低下する。だから足も遅い。『第二種感染』は健康な生体に間接的にウィルスが侵入し感染した者。」
「間接的とは・・・?」
「つまり、ウィルスに感染した食べ物や飲み物を摂取したことによって体内に取り込まれた場合だよ。
これだと感染者は感染前と同レベルの身体能力を維持している。ただ、神経伝達機能は低下しているから、素早くは動くことは出来ない。
問題は『第一種感染者』だ・・・」
宮本が話すのをやめた様子を見て、一同は緊張した。
「『第一種感染者』はウィルスそのものによって直接、感染した者だ・・・この場合、身体能力は常人を超える場合がある。」
「と言うと?」
「通常の人間が持つ能力以上の運動能力を発揮する可能性がある・・・特に腕力と持久力は常人のそれをはるかに超える・・・」

556 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:39:45 ID:4bSPNFzS0
「馬鹿力になって、更に持久力もアップしてるのか・・・?厄介だな・・・」
高井が呆れたように言った。
「二佐、我々はまだ『第一種感染者』には遭遇していません。『第一種感染者』もこの近辺にいる・・・そういうことですか?」
運転をしながら話を聞いていた橋本が声を上げた。
「・・・」
宮本は黙して語ろうとしない。
「アンタ、何か隠してるよな・・・?言ってしまったらどうだ?アンタが今、ここで何を話そうが、状況が好転するわけでもなし・・・
特にアンタを責めるつもりもない。ただ、我々は生き延びたいだけなんだ。話してくださいよ。」
当初、宮本に対して怒りを露わにしていた高井は、説き伏せるような口調で言った。
「・・・いいだろう・・・話そう・・・」
宮本はゆっくりと語り始めた・・・今、目の前に広がる「地獄」を生み出した恐るべき計画について・・・

557 :まこしろ:2005/05/18(水) 00:45:51 ID:4bSPNFzS0
久しぶりのうpです。
ようやく子供たちが退院したと思ったら、ネズミ捕りに御用になり、ガックリです・・・orz
くだんさん、foolさん、おやじさん、バルビローリさんをはじめ、皆さんの作品とレスに支えられながら、
日々をすごしています(大げさかな?でも、ホントにそんな感じです)
そういえば、サナトリウムさん、どうしちゃたんでしょう・・・
続きが気になりますが・・・

558 :本当にあった怖い名無し:2005/05/18(水) 01:28:50 ID:jWyabFvuO
Good Job and Congratulations!

559 :本当にあった怖い名無し:2005/05/18(水) 02:05:02 ID:rtsOI6Mc0
ましころさん乙です
あー続きが読みてぇぇぇぇぇぇ('A`)

560 :本当にあった怖い名無し:2005/05/18(水) 02:58:52 ID:RpZmLVGzO
ゾンビにバリエーションが出て来て本当続きが楽しみです。みなさん本当仕事師。ゾンビ職人ですね。

561 :まこしろ:2005/05/18(水) 03:37:36 ID:4bSPNFzS0
おおお!文章に間違いハケ――ン!
>>556で「運転しながら」とありますが、運転しているのは秋山三尉です。
途中で文章を変更したんで、訂正し忘れていました・・・
「運転しながら」の部分を見ないで読んでくださいw

562 :本当にあった怖い名無し:2005/05/18(水) 12:12:32 ID:yBIP+ysoO
まこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJ
まこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJ
まこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJくだん氏ね
まこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJまこしろGJ

563 :本当にあった怖い名無し:2005/05/18(水) 19:06:38 ID:ixvXz+GzO
>543
会社は違うけど、地下鉄サリン事件で対処した職員さんを思い出したら、決して空々しくはない気がする
マジ泣けましたわ


564 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 00:44:18 ID:OQbgHy1G0
くだんさん乙です。回想形式ってなんかいいですね。FF]やってても思いましたが
なんか悲しさが妙にびしびしつたわってくる感じです。最近荒らしが多いようですが
俺のようにあなたの作品を好きな人がたくさんいると思います。その人たちのために
くだんさん自身のためにも、最後まで書き上げてください。荒らしほど目立ちませんが
心から応援しています。がんばってください。

565 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 01:16:56 ID:ngSNkH8C0
>>563
543だが確かにそんな駅員さんたちもいたな、、、
いい所にせよ悪い所にせよ一部だけを見て全体を判断するのはやめたいもんだね。

>>548
そうか、、、なんか引っかかってたがあの映画の楽団員サン達か、、、

911の消防士さんたちもそうかな。

566 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 04:24:45 ID:hvcUyM7G0
ここ100レスで何も書いてないやつは引退して
古参は新人の邪魔

567 :":2005/05/19(木) 13:55:52 ID:tWqTBbYVO
>>566が邪魔

ただスレを跨ぐほど間隔を空けて書く作家は、新しいスレに書き込む時に
簡単で良いからそれまでのあらすじを書いてくれると助かるね

前スレや前々スレの続きをいきなり書かれても、こっちは憶えていないってw

568 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 21:25:54 ID:Fx4TyVqK0
>>566
氏ね

569 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 23:18:52 ID:iGujHgHJ0
>>566
逝き返れ

570 :本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 23:41:25 ID:lPkataflO
>>566
>>くだん
おまいら死んで生き返れ

571 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 00:08:37 ID:iwCGvk9a0
くだんくだんって本当に心の底からくだんさんを愛してるんだなw

572 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 00:29:13 ID:U/ssEkzSO
>>570-571
オジサンはおまえらの頭が心配だよ

573 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 00:58:09 ID:BqvzS6hoO
今年の2月まで、渋谷マー○シ○ィー内で働いていて、
通勤に井の頭線を使っていました。
だから東京くだんさんの話の光景が、凄くリアルに想像出来る。
あ〜、僕が毎日通ってたあの通路を、
主人公の女の子は、鍵をシャンシャン鳴らしながら、走っていたのだなぁ…
右手には、無人のハチ公広場とスクランブル交差点が見えていたに違いない…

574 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 01:25:56 ID:3A5P7KmVO
あっそ。で、君は何が言いたいの?
くだん?まぁ普通。
まこしろタソやおやじさん、GJGJGJGJGJGJGJ(゚∀゚)

575 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 13:23:51 ID:6KAySDAv0
藻前らマターリ汁!

576 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 18:47:02 ID:FJTmR+wH0
今              


         日


               
                 も


                         妄



                    想

         す
                   か
                           

(藁











577 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 19:37:24 ID:XBXuJW0L0
くだんさん、まこしろさん素晴らしい!

それにしても、サナトリウムさんはどうしたのかなあ・・・

578 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 21:58:42 ID:UgnlJNNZO
>>543=>>546=>>548=>>564=>>577=くだん
自作自演 乙

579 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 22:56:21 ID:BqvzS6hoO
>578
うわぁ、あんた気持ち悪い〜www

580 :本当にあった怖い名無し:2005/05/20(金) 23:36:46 ID:FbYagxOMO
ピギーって言う奴より気持ち悪い。それで一つ小説書けそう。

581 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 01:41:29 ID:u8ABBwC30
>>578
正解率2/6、、、たいしたもんだ

582 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 02:18:00 ID:aAtXYPM10
わしはくだん大好きさ

583 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 02:25:03 ID:az1i4mQq0
私もくだんさんの話好き。
なんだか描写がリアルでゾクゾクするよ。続きを楽しみに待ってます。
絵師さんがいればいいのにな・・・なんて勝手に思ってます。

584 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 09:36:10 ID:3r76rqkS0
絵師さんですがくだんの絵は描きたくない

585 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 14:11:16 ID:TZ8k1bMn0
なら黙ってろよ。
わざわざ「描きたくない」とは自己主張の強い絵師様ですね

586 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 15:01:24 ID:o0LOgcRZO
くだんの作品自体は嫌いじゃないっつーかむしろ好きな方だが
人サマの作品をパクっておきながら「俺もパクらせてやってんだからいいじゃん?」
な態度とってんのが気にくわね

何度も何度も「一般的によくない行為だ」と諭されてんのに
「荒れるから」とか言って無視決め込んで逆に荒れさせてるし

まぁ何が言いたいかっつーと
非は非として認めて、読み手もイラつかず
くだんも気持ち良く書ける空気を作ってほしいわけね

まぁスレ荒らして叩かれて、一部の人に今まで以上に擁護されるようになった現状が
くだんには最高に気持ちいいようだから無視されるんだろうな

とりあえずくだんはさっさと噛まれて死ね

587 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 16:24:37 ID:ivwf6RHL0
前スレ読んでみたら、「サナトリウムさんは何処行った」と言うレスの意味が分かった。
前スレだけじゃよく分からないけど、オモシロいなアレ。

588 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 16:29:56 ID:WDrw3EUQO
サナトリウムさん…私は待ってるよ…

589 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 16:57:20 ID:AZ9RZ9dxO
きっと、投稿前のチェックを念入りにしてるんだよ

590 :ntaich100178.aich.nt.ftth2.ppp.infoweb.ne.jp:2005/05/21(土) 19:44:43 ID:GF0GG/5e0
反くだんが何人いるのか知りたくなった。
fusianasanで点呼とらね?

俺は応援組

591 :ヒゲ茶:2005/05/21(土) 21:29:18 ID:q5Eqwqmg0
 
 “鶏の話”を覚えてるか?
 努めて明るく語りかけたつもりだったが、乾いた咽喉に引っ掛かった言葉は
溜息混じりの掠れ声にしかならなかった。それでも妻の耳には届いたようで、
ガムテープで梱包されたビニールシートの塊がバタバタと暴れ出す。
 こんなものは内側から簡単に破られてしまうのではないか。そう予測していたが、
何処にでもあるこの青いシートは思いの外丈夫で、ろくに身動きも出来ないまま
妻は芋虫の様にその身を蠢かしている。
 死んだ筈の人間が、ここまで激しく動くようになるものなのか。
 成る程。こんなものが人間を襲い、しかも爆発的に数を増やし続けているのなら
人間社会などは簡単に壊滅するだろう。マンションの一室で孤立しながらも今まで
生きていられた私などは、きっと幸運な部類に含まれるのだ。
 私達夫婦のこの部屋に篭もる前に、妻は奴等に噛まれていてた。それ程酷い傷には
見えなかったが、噛まれた妻本人は自らの行く末を理解していたらしく、私に幾つかの
選択を迫った。
 “私が死んだら、すぐに私の頭を潰して”
 “それが無理なら私の死体をベランダから放り捨てて”
 “どんな方法でもいい、私の死体を急いで処分して”
 ところが私はと言えば意外な事に、結婚後15年も過ぎたと言うのに未だに妻を
愛していたらしく、静かに息を引き取った妻の亡骸をどうする事も出来なかった。
ただ、私もその後に起こる出来事を頭の何処かでは解っていたらしく、部屋にある
範囲で出来るだけ丈夫なもの――厚手のビニールシート――で妻を封じ込めたのだ。
 その妻の身体を、シート越しに撫でる。
 話を戻そう。そう、“鶏の話”。
 魔女が人を鶏に変える話だ。若い頃に何処かで一度だけ聞いた。魔女が出てくる
くらいだから、多分西洋の寓話なのだろう。細部まで記憶してはいないが、大まかな
筋はこんなところだ。

592 :ヒゲ茶:2005/05/21(土) 21:30:12 ID:q5Eqwqmg0
 
 中年の夫婦がいた。ある日妻は森に住む一人の魔女を怒らせてしまい、その身体を
一羽の雌鳥に変えられてしまう。夫は魔女の家の庭に放し飼いにされた雌鶏が己の妻の
成れの果てだと知るや、泣き喚いて魔女に哀願する。
 妻を許して欲しい。どうか元の姿に戻してやって欲しい。
 しかし魔女は許さない。
 そうはいかない。お前の妻は人であった頃の心を失い、このままずっと鶏として
この庭で暮らすのだ。 
 己の願いが聞き入れられず、夫は項垂れて立ち去った。そして数日が過ぎたある夜、
夫は再び魔女の元を訪れて言った。
 ならば私も鶏にしてくれ。同じように鶏にして、妻の傍に置いて欲しい。
 …翌朝、魔女の庭には仲睦まじく寄り添う二羽の鶏の姿があった、という。
 
 下らない話だと思った。魔女が改心するような安易なハッピーエンドではないのが
私の好みではあったが、それでも、巷に幾らでも溢れる愛の賛美譚と何ら変わりない
ように思えた。少し寂しいけど素敵な話ね、そう評した妻にも同意は出来なかった。
 だが今思うと、あれはいい話だ。
 とてもくだらないが、やはりいい話だったのだ。
 暴れる妻を押さえ、テープを引き千切る。妻の身を拘束するシートを苦労して取り
払った。こんな事ならこれほど執拗に巻きつけねば良かった、と今更苦笑が漏れる。
 中途半端に巻き付いたシートを跳ね除け、妻は立ち上がった。妻がまだ生前の面影を
残している事に少し驚く。私が期待していたような笑顔ではなかったが、日頃飽きる
ほどに見続けた妻の顔に間違いなかった。
 妻に向けて両腕を広げて見せる。それに応えるかのように、妻の片腕がゆるゆると
持ち上げられた。私が声を掛けるより早く、妻は私をきつく抱きしめてくれた。
 一度だけ、妻の名を呼ぶ。妻は私の肩口辺りに顔を埋めた。こんなに強く密接な
抱擁は一体何年振りだろうか、と少しだけ気になった。まあいい。どうせ妻だって、
もうそんな事を気にしてはいないだろう。
 
 くだらない結末だ、と思った。それでも。
 “素敵な話ね”と、妻の声が聞こえたような気がしたから。

593 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 21:32:41 ID:q5Eqwqmg0
作者名入れ推奨、との事ですので、今スレ280改め「ヒゲ茶」と申します。
なんかまたスカした短編で恐縮至極〜。

594 :本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 21:34:27 ID:Ubfh3LhwO
>>592
秀作GOOD JOB

595 :本当にあった怖い名無し:2005/05/22(日) 00:08:18 ID:ZjIscLll0
ヒゲ茶さんいいねー。短編で胸に響かせるのはなかなかむずかしいと思いますよ。

596 :本当にあった怖い名無し:2005/05/22(日) 00:36:30 ID:x9AdLnJP0
>ヒゲ茶さん

乙。ゾンビものじゃないと思うけど、いい話だ。次回も期待!

597 :本当にあった怖い名無し:2005/05/22(日) 15:51:58 ID:pg4o64yFO
>ヒゲ茶さん

良い話ですね。こういうの好きです。
ゾンビ物は大規模パニックが描かれるのが殆どだけど、
こういう静な出来事も、沢山起こってるんだろうなと、
想像させてくれる作品ですね。

598 :本当にあった怖い名無し:2005/05/22(日) 20:51:14 ID:F7DCcmID0
>>ヒゲ茶氏
最初の一文にインパクトを、最後の一文に余韻を残すテクが
毎度キレイに決まってて、作品の印象を際立たせますね。
正に短編向きの技巧派。すごくイイっす。


599 :本当にあった怖い名無し:2005/05/22(日) 21:32:23 ID:qW4jd8dG0
長編はくだんさん、まこしろさんが引っ張って後ろからおやじさんが押してて、
ってとこだな。ちょい寂しいけど安定したフォーメーション。
その隙間(といったら失礼だけど)を埋める短編がもっともっと欲しいな。
foolさん、ヒゲ茶さん、バルビローリさん、頑張って。
そして新しい作者さんたちも登場してくださいね。

600 :シーン1-11 虚無11 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/22(日) 23:59:41 ID:HsYp60Mt0
 たぶん、これは、奇跡のようなものなのだろう。

 かつて賑わいを誇った歓楽街。そこに建つショッピングビル。その最上階の食堂街。
 両脇の店々はがらんとしていて、そのぶん通路は混み合っている。
 通路を占めるのは様々な性別、年齢、姿の空腹を抱えたモノたち。感染して発病して、人食いとなってしまった人たち。
 そして一人の生きた青年。大切なものなくし、自分すら見失ってしまった、心が死んでしまった青年。

 どちらもかつて人であったのに、そこからはずれてしまった。
 人としての在り方から、どうしようもなく外れてしまった。

 その外れたモノたちが、争っている。
 屍者たちは青年を人間から引き剥がし、別の生き物へとするために。わずかにでも飢えを癒すために。生きていくことを止めさせられた憎しみを、未だ生きているものの臓腑であがなわせるために。
 青年は屍者たちを偽りの生から引き剥がし、真に死者とするために。わずかにでも生き延びるために。愛するものを奪われた憎しみを、いずれ自らの身であがなうために。

 右手前方からせまる屍者の額へと銃火が延びた。かつて艶やかであったであろう黒髪を押しのけて、後頭部が爆ぜる。
 弾丸の威力に押されたまま、平均寿命のわずか四半分しか生きられなかった彼女は、仰向けに倒れこむ。
 額の射入口周囲にできた醜い火傷を脳漿と血液の入り混じった汚水が覆い、さらに背後から押し寄せる別の屍者が踏みにじった。

601 :シーン1-11 虚無12 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:00:15 ID:HsYp60Mt0
 額を打ち抜かれ捕食者から障害物となった彼女によって、屍者たちの足並みが乱れた。
 さらに、二連射。青年の正面と左後方から手を伸ばす屍者が同時に崩れ落ちる。
 前方と背後、視認していては間に合わない。だから見ない。見ずに当てる。
 わずかに生じた隙間に体をすり込ませ、向き直ろうとする小柄な相手をけり倒し、流れるままにその体の上に移動する。
 小柄なゾンビの上にステップイン。喉を踏み貫きながら軸足を回転させ、更なる逃走経路へと身を向ける。
 右腕の銃で二連射。一発は至近の屍者の頭蓋に、もう一発は離れた通路反対側のレストラン入口をうろついていた屍者のこめかみを貫通する。

 左の銃は足元に向けて一発。靴底を通して伝わる痙攣。だが尚也の表情は依然虚ろなままだ。
 続けて背後にむけて一度だけ引き金を引く。反動が腕を、銃声が鼓膜をしびれさせたときには、ぽっかりと屍者たちの間に安全地帯が出来あがっている。
 身をかがめながら地獄の中の空白に滑り込み、その勢いのままスライディングして反応しきれないゾンビを転倒させる。

 青年は蜘蛛のように飛び交いつづける。視認しきれずに獲物を求めて右往左往するゾンビを撃ちぬき、蹴倒し、時には首に腕を絡めて引きずり倒す。
 銃にもこだわらない。しゃがみこんでゾンビの掴みを回避すると同時に、片方の銃を床面の上を滑らせる。
 近づこうとしたゾンビが、いきなり足元へともぐりこんだ銃をふみ、滑って上体を泳がせた。

 両の手を床につけ、銃を咥えながら全身を回転させる。鋭い脚払いに、その場で転倒したゾンビの上を前転で抜ける。
 バネのように飛び上がったときには、口に咥えていた銃の再装填は完了していた。
 跳躍が最高度に達する前に、上体を泳がせたゾンビの脳に鉛玉を二発叩き込み、着地と同時に床の上の銃を回収する。

602 :虚無13 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:00:49 ID:HsYp60Mt0
 周囲にあるものはその全てを利用した。
 ベンチの下を潜り抜け、掲示板を盾がわりにし、植木鉢を転がしてゾンビたちの足を止めさせる。
 手ごろなゾンビの肩を踏み台にして天井よりぶら下がった看板を掴み、空中を飛ぶことでをショートカットする。
 壁に備え付けられた国旗を掲げているポールに、つかみかかってきた屍者を叩きつける。
 眼底を突き破ったポールが脳を破壊し、二、三度痙攣して串刺しの屍人は動きを止めた。

 背後から覆いかぶさるようにつかみかかってきたゾンビの腕を取り、ショーウィンドウへと叩き込む。
 店舗入口でこめかみから脳漿を流して痙攣するゾンビを飛び越え、手近な椅子を倒しながらゆっくりと店内を歩く。
 背後から屍者の飢餓に満ちた呻き声が近づいてくる。
 尚也は振り向き、一発一発確かめるように正確な射撃を繰り返す。途中で左の銃の弾を使い果たしたが、あわてることなく片手で予備弾装を装てんし、遊底を口にくわえてチェンバーに送る。
 入口は狭く、足元には椅子や脳を破壊された屍人たちが転がっている。必然と屍者たちの歩みは鈍る。

 加えて屍者たちには個性が無い。かつてあった人格は捕食と増殖に塗り固められ、その行動基準は人への憎悪と飢えというインクで書き直される。
 だから行動自体を予想することは難しくない。屍者の数が増えれば増えるほど、圧力は増してもその行動は均一化されるだけだ。
 そばに立つ同類の頭が爆ぜようと、彼らはかまわず生きた人間へと、温かい肉へと群がる。湯気たつ新鮮な肉に手が届かなければ、その周囲を永遠にうろつき続ける。
 距離さえとれば、銃の取扱いを知る人間にとって見れば、ただ歩く屍人など単なる的でしかない。

603 :虚無14 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:01:13 ID:HsYp60Mt0
 ならばゾンビは人よりも弱い存在か。
 一対一ならばそうかもしれない。武装を整えさえすれば、勝つことは難しくない。
 狭い入口、足元の障害。環境を利用して、青年は強引に一対一の状況を作り出した。

 ではゾンビたちはそれにどう対抗するのか。
 ただ撃たれ続けるだけか。
 ――その通りだ。ただ撃たれ続けるだけだ。ただ詰め寄せ続けるだけだ。ただ押し寄せるだけだ。

 それだけで屍者たちは勝利を得る。その圧倒的な物量を持って。
 つまるところ、数は力だ。
 この単純にして絶対の戦略をもって、屍者たちは人間たちを追い詰める。
 感染していれば、転んで脳挫傷で死ぬだけで屍者になる。屍者に噛まれて死ねば、無論同類に落ちる。
 彼らはただ増えれば良い。そして放っておいても餌と仲間は増え続ける。
 ゾンビとは群集で一つの生き物なのだ。均一化した自我――食欲という名の――が同種の行動を強制する。

 人が屍者に対抗するには、その全力を必要とする。
 けれども常に全力を出し続けられる人間はいない。
 屍者を倒すためには武器が、武器を操るためには体力が、体力を支えるためには休養が、休養をとるためには交代する仲間が必要だ。
 仲間がいれば、食料が減る。食料がなくなれば体力が落ちる。体力が落ちればまともに戦えなくなる。戦えなくなれば屍者に食われる。
 ある程度までなら、人間が圧倒的な勝利を収める。ある程度からは屍人が世界を埋め尽くす。
 シーソーと同じだ。
 均衡を崩すには、片方にちょっとした錘を載せれば良い。それだけで、一気に傾く。

604 :虚無15 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:01:34 ID:HsYp60Mt0
 ついに均衡が崩れるときがきた。
 青年が右腕にかまえた銃のスライドがブローバックした状態で停止する。
 ホールドオープン。つまり弾切れだ。残弾なし。これをもって凶器は文鎮へと変わる。

 青年は均衡を崩された状態にこだわらなかった。
 左手の銃を通路側の窓ガラスに向け、撃つ。砕け散るとまではいかなかったが、それでも風穴を中心として蜘蛛の巣のような日々が広がる。
 店内を駆け抜け、ガラス窓の弾痕に椅子を投げつける。あっさりと砕けたガラスが廊下へと散らばる。
 ガラスの上を滑るように駆け抜ける。踏みしめられたガラスがきしみ、ひどく気持ちの悪い音が通路に響いた。

 入口へと詰め寄せたゾンビたちが反応するが、青年はすでに全力疾走へと移っている。
 通路には店内へと入り込む集団からはぐれたのだろう、幾人かの感染者が残っているだけだ。

 ゾンビにも個体差、能力差がある。運動制御能力が高い固体ほど餌にありつける。
 尚也の動きに反応できるような屍者たちは店内か入口へと殺到しており、残るのは感覚や反応速度に劣るゾンビたちだ。
 壁際の空白地帯を一気に駆け抜け、食堂街最後の店の前を通り抜ける。
 目的とする屋上の階段まで一気に距離を詰める。

 前方をさえぎるゾンビたちに、残りわずかとなった弾丸を撃ち込んでいく。
 走りながらの射撃だ。相手の動きが鈍いとはいえ、先ほどのようにはいかない。
 それでも弾は間に合った。残弾を消費しつくす前に排除に成功する。

605 :虚無16 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:01:56 ID:HsYp60Mt0
 階段手前まで、ようやくたどり着いた。
 振り返ると、幾体もの死体と押しよせる屍者たちと登ってきた階段が見える。
 ほんの百メートル程度の道のりだ。
 何も無ければわずか2、3分ですむそのわずかな距離に、弾装二つと数倍の時間、そして命をかけた。
 ここが目的地だ。
 ゾンビたちを引き離してここまでこれれば、目的は達成する。

 屋上へと上がる階段。その手前に設置された、防火壁。食堂街からの火災発生に備えられた最後の砦だ。
 いざというとき、食堂街の両端は防火壁により密閉され、延焼は防がれる。
 火災発生時に取り残されたとしても、階下への階段部分に設置された防火壁には、その横にくぐり戸が備え付けられているため避難に支障はきたさない。
 だが青年の目的とした防火壁は、屋上への火炎の伝播を防ぐために、防火壁やその横にも避難路はつけられていない。
 屋上に避難した客は隣り合うビルからの救助によって、難を逃れることが出来る。
 それまでの時間を防ぐため、むしろ密閉構造にしておいた方が安全とビルオーナーは判断したのだろう。
 そしてその判断は、予想だにもしない形で人命の救助に役割を果たすことになった。

 青年は静かに右腕を壁のアクリル板に叩きつけ、そのままくぼみ内部に設置されたレバーを引き倒す。
 分厚い防火壁が滑らかに下りてくる。釣合い錘で降下速度の調整がなされているため、瞬時に扉が閉まるわけではないが、それでもかなりの速度だ。
 防火壁が目の前を通り過ぎ、屍人たちの姿を視界から消し去ると、尚也はきびすを返して階段へと足を向けた。
 階段のきざはしに足をかけたところで、背後から何かやわらかいものが潰れる音がした。同時に壁の降下音が途切れる。
 振り向くと、そこには壁に首を挟まれ、もがく少女の感染者の姿があった。
 防火壁は災害時に確実かつ可及的速やかに火災範囲の隔離を行うが、それはあくまでも安全管理のためだ。
 逃げ遅れた被災者を押しつぶしてまで、火災の遮断は行わない。そういう設計がなされている。
 ただしそれはあくまで通電時のセンサー発動による閉止の場合で、停電時に手動で落とされた防火壁はそれなりの重量バランスで降下する。
 首を挟まれた場合、一人ではどうしようもないだろう。

606 :本当にあった怖い名無し:2005/05/23(月) 00:02:18 ID:gHX0DRM8O
PIP逝ってよし

607 :虚無17 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:02:24 ID:HsYp60Mt0
 そして少女は一人ではなかった。
 背後からは飢えたゾンビたちが迫っている。彼らはおおよそ感染時による変異で怪力を得ている。
 自らの肉体を保護するという意識の無い屍人たちは、物理的限界まで筋力を発揮させることが出来る。
 降りきった壁を持ち上げるという判断は出来なくても、隙間をどうにかしようという判断ぐらいはできるのだ。
 加えて稀有な例ではあるが、ゾンビたちには判断力をそれなりに残したままの個体も存在する。
 そのような個体が防火壁の向こうにいたとすれば、奥にいる獲物を手に入れるためには邪魔な壁をあっさりと持ち上げるはずだ。

 自意識を欠如させ肉体人格のみで行動する青年にも、その危険性は認識できたのだろう。
 もがく少女へと歩み寄ると、左腕で停止した防火壁を右腕で少女の首を掴んで、一気に引き抜いた。
 布の引き裂ける音とともに少女の体は隙間を抜け、尚也は勢いを減じることなく背後の階段へと投げ捨てる。

 障害物の除かれた壁は隙間無く床の溝へと入り込み、屍人の群れを遮断した。
 一度降りきった防火壁を開放するには、解除用の操作を行う必要がある。大抵の人間は知らないであろうし、ましてゾンビたちがそれを偶然に行えるはずも無い。
 当面の危機は去ったと見ていいだろう。

 背後から呻き声が上がった。
 振り向くと、先ほど投げ捨てた少女が起き上がろうとしているところだった。

608 :虚無18 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:02:51 ID:HsYp60Mt0
 防火壁に挟まれ、ついで階段にぶつかったためだろうか、首が不自然に曲がっていた。
 尚也に向かって歩き出す。
 一歩踏み出すたびに、ぐらり、ぐらり、と頭部が揺れる。頚骨が砕けているのだろう。
 一歩、また一歩と進むたびに首が揺れ、平衡の取れなくなった体も踊るように傾く。
 ぐしゃり。
 据わりの悪い頭に引っ張られるように上体が泳ぎ、踏みとどまるのが遅れたのかその場に倒れこむ。
 四つ這いから何とか起き上がるも、がくんと後ろにたれた頭の重みでバランスを崩して今度はしりもちをつく。
 床に座り込んだ衝撃で、一瞬天井を向いていた顔が尚也へと向けられる。
 先ほど床に激突したために鼻骨と前歯が折れ、どこか泣いているような顔つきをしていた。
 神経が途切れたのか、感染者の少女は腕を前方に顔を天井に向けた格好のまま、その場に座り込む。

 青年は少女を見ていない。その視線の先には屋上へと通じる扉がある。
 少女が障害となりえないことを確認したのか、一瞥しただけで屋上へと歩き始める。
 足元で小石を踏み割ったような音がした。床の上に転がる少女の前歯が、青年の頑丈な靴で踏み砕かれた音だ。
 少女の脇を通り抜ける。
 青年は少女を気にもかけない。
 少女の視界に青年の脚、上半身、銃を握った腕が連続して入る。
 銃、銃口、火花。
 それが少女が最後に見ることの出来たものだった。

 下がったままの遊底を戻し、青年は弾切れのオートマをホルスターに収めた。
 替えの弾丸は使い切った。

 屋上へと続く扉を開ける。
 その古びたビルの屋上には青年以外の人影は存在していなかった。
 白く染められた床材は容赦なく陽光を反射させて、縁に立つ青年を焼き尽くそうとする。
 八月の初頭、世界は常変わらず陽炎に満ちていた。

609 :シーン2−1 邂逅1 ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:03:31 ID:HsYp60Mt0
 うだるような暑さの中、尚也は困惑していた。
 いつの間にか、どこかの屋上に立つ自分に気がついたのだ。
 記憶を探るが、おぼろげで手がかりとなるようなものは無い。
 周囲を見渡せば、風景自体に見覚えはある。おそらく何度か「――」と遊びに来た場所だろう。

「――」?
 だれだ、それは。

 思い起こそうとしたが、あまりにひどい頭痛がしだして、意識を集中できない。
 ひどい吐き気がする。あまりの頭痛と耳鳴りに、膝をついた。だれかが、どこかで、なにかを、さけんでいる。そんな気がする。
 だれだろう。
 自分は何を忘れているのか。
 自分は何をしにここへ来たのか。
 この痛みは何が惹き起こしているのか。

 尚也はかぶりを振って、苦痛と吐き気を振り払おうとする。
 そこから入ってきたのであろう、閉じたままの扉が眼に入った。それと、黒ずんだ足跡が。
 足跡は扉からフェンスの前まで一直線に伸びている。

 地面に眼を凝らすと、痛みが治まった。
 薄い足跡が、フェンスから自分のいる場所まで引き返していた。

610 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:10:49 ID:d65WCU1c0
>>390からの続きでした。

この一連の話は、ゾンビ化の治療薬として恋人を犠牲にされて、
もともと壊れていた青年がさらに別方向に壊れた状態の話です。

ゾンビと人間と極限状態でより質が悪いのはどちらなのだろうか、
壊れて人以外の視点となった青年を主に置いて書いています。

時系列としては本編の始まる前、ゾンビ禍が既に広まりきった状態です。
世界がどうしようもなく変わってしまった状態にだれもが慣れはじめた黄昏の時間帯です。

611 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/23(月) 00:15:11 ID:d65WCU1c0
流れとしては以下の感じです。
第一次ゾンビ禍発生
 ↓空気感染
鎮圧、世間の関心が薄まる
 ↓
第二次ゾンビ禍、各地で同時多発により混乱発生
 ↓接触感染
今回のお話
 ↓約一月後(設定上二月後になるかも)
本編。

第一次感染時に発症者がごく少数で、しかも人種地域ともに限られていたことが、以後の対策の甘さを招いたという設定です。
では、さほど間をおかずに以後を書いていきたいと思います。では。

612 :本当にあった怖い名無し:2005/05/23(月) 01:35:34 ID:pMuX7ZEs0
>PIPさん乙

>ゾンビとは群集で一つの生き物なのだ。均一化した自我――食欲という名の――が同種の行動を強制する。
ヲタ話ですまんが「人類補完計画」のひとつの解答だなw

613 :アホ毛:2005/05/23(月) 20:33:08 ID:i0R+PKGx0
空気読まず投稿。   ─この物語はフィクションです。 実際の話とは全然違います。─

1914年 夏 第1次世界大戦勃発
1914年 冬 ソビエト軍、急遽撤退。
1916年 秋 ソビエト軍、再参戦。

1916年 冬 ソビエト軍以外の全軍が壊滅状態に─。

1918年 春 日本帝国軍 会議室

「どう言う事だ!」
バン!と、総帥が机を叩く。 無理もない、負け知らずの日本がソビエトに負けてしまったのだから。
「どうして誰も帰ってこない! クソ!時間が勿体無い! 部隊をまとめるんだ!」

どうも、この人は決断が早い。 だから、負けたのでは? という声も囁かれる。
正直、第1部隊に全てを賭けていたので、ロクな訓練もしていないオレ達にはムリな話だ。
オレ達の部隊は「016部隊」、正直オレはこの数字が好きじゃない。

そんな事を考えているうちに、オレ達を乗せた船がソビエトの地へ入った。
「入った」と言っても国境ギリギリで止まっただけだが。
コレからオレ達はゴムボートで進入する事になる。 やれやれ、日本は技術がイマイチだな。
オレ達の部隊が乗ったゴムボートが進む。 寒冷の地、ソビエトへと─。

そうこうしている内に、オレ達は海岸へ到着した。 まだ、遠くで戦火が燻っている。
オレは、作戦を思い出した─。

この作戦は、「米、伊、英、日」連合軍とソビエトの戦いであって、決して敵対してはならない。
しかし、我々日本がソビエトを潰す。コレが最優先だ。

すっげー抽象的な作戦だよな。マッタク。
オレは、配給された南部式を構える。
どうあれ、オレのデビュー戦だ。 誰が来ようが蹴散らしてやる。

614 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/23(月) 21:44:15 ID:/osq9jyS0
...7
 オレ達が進んで行く、横−横線の高速道路は、放置車両も多かったが、十トントラックに装着した強化バンパーの威力は、ゾンビだけじゃねぇ、ポンコツ車の処理にも有効だぜ。
 放置車両を押し退けながら、こっちが通れる隙間を作っていくんだが、普通のバンパーじゃ、すぐにへん曲がっちまっただろうな。
 暫く走ると、ホントなら六輪駆動の装甲トラックに乗るはずだった伊東の奴が、トラックの助手席に乗り移るって言ってきた。
 釜利谷ジャンクションの先でトラックを停車させたオレは、左右の林に注意しながら、散弾銃の弾を補給して、万一に備えたのよ。
 アメちゃんと一緒に、トラックの助手席に乗り込んできた伊東は、「後ろの負傷者を治療するから、少し待ってろ。」って、吐き捨てるように言いやがった。
 南って名前の「グレーネードランチャー」野郎が、足を怪我しちまったらしいのよ。
 幸い、骨は折れちゃいねぇようだから、応急手当すりゃ何とかなるだろう。
 しかし、上陸したばっかりで、四人も殺られちまったし、六輪駆動に乗せてあった予備の武器や弾薬も、パーになっちまったから、どうしたって心細いぜ…。
 座席の後ろには、トラックに乗る予定だったオレ達三人分の、予備のタマは確保して有るが、あの調子でゾンビ野郎が押し寄せてきた日にゃ、どうなることか判らねぇ。
 それでオレは、自動小銃の予備のマガジンをシートの後ろから取り出すと、荷台に残った奴等に渡してやったのよ。
 予備弾を受取ながら、相変わらず中村のアホが、ブツクサ文句を垂れてやがった。
 無理も無ぇ、板バネのサスペンション付けたトラックの荷台じゃ、ケツが痛くなっちまうのは、以前にも経験済みだからな…。
 そんな荷台の上じゃ、自衛隊上がりのマシンガン野郎が、けが人の応急手当てをやってたぜ。
 太ももに刺さった六輪駆動車の破片で、苦痛の表情を浮かべる南の奴を介抱しながら、大男の平岡が、バックパックからファーストエイドキットを取り出してた。
 …トラックが停車したこの辺りは、丘陵地帯で「市民の森」になってるらしいから、見える範囲に人家は無ぇ。
 こんな所をウロチョロしてる、ゾンビ野郎も少ねぇから、オレ達も、ちっとは安心できたんだ。


615 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/23(月) 21:45:16 ID:/osq9jyS0
...8
 オレは、支給品のタバコに火を点けて、深々と一服吸い込むと、緊張した神経を解きほぐしたのよ。
 束の間の休息だったが、もしかしたら、森林浴が好きなゾンビも居るかも知れねぇから、左右の森と、正面に大きく口を開けた円海山トンネルの入り口だけは、油断無く見張ってたぜ。
 暫くして、荷台の様子を見た伊東の奴が、発車の合図を出したのよ。
 オレは、ギヤを入れて走り出したんだが、トンネルの中で立ち往生したく無ぇから、スピード上げて突っ走らせた。
 暗闇の中にゃゾンビ野郎は居なかったみてぇで、すぐに出口が見えてきた。
 …それから先、高速の壊れたフェンスの隙間や、コンクリートで補強された斜面の上から、たまにゾンビ野郎が、お出ましになりやがったが、一匹二匹なら、強化バンパーの敵じゃねぇ。
 奴等の体を引き千切りながら、トラックは順調に、北上して行ったのよ。
 三人掛けシートの、真ん中に座った伊東の奴は、どこかに無線で連絡を取ってたが、「南の潜水艦が東京湾に現れたから、対潜哨戒機を飛ばして追い払え。」って怒鳴ってる。
 …今頃行ったって、とっくの昔に逃げちまったろう。
 奴は、「横須賀や川崎からの撤収は危険すぎるから、脱出の経路は、茨城の鹿島か大洗になる。」って、吐き捨てるようにそう言ったっきり黙っちまった。
 自動小銃を抱えたままのアメリカ野郎は、窓側の席に座ったまんま、一言も喋りはしねぇから、運転席は白けたムードよ。
 こんな時は、陽気な音楽でも聞きてぇ所だけど、そりゃぁ無理ってモンだろう。
 それで、オレは、トラックを転がしながら、前から気になってた、『アメちゃんの基地から掻っ払ってくる物《ぶつ》』のことを考えたのよ。
 政府とは無関係で、そのうえ、南の奴等が気になって仕方がねぇ物だろうから、だいたい想像は付くんだぜ。
 伊東の奴は言わねぇが、横田の基地からサルベージしてくる物ってのは、たぶんミサイルか何かだろう。
 それも、広島や長崎に落っことされたのと同じ部類の、強力な奴に違いねぇ。
 …そんなモンを、何に使うかは知らねぇが、ゾンビの国に撃ち込むつもりなら、後々のことも考えなくっちゃならねぇぜ。

616 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/23(月) 21:47:26 ID:/osq9jyS0
...9
 たしか、半年前の騒動じゃ、ロシアやアメリカの奴等がゾンビ退治するために、てめぇの国に「何発か撃ち込んだ。」って、新聞が書いてたぜ…。
 ゾンビ野郎は、住んでた街ごと、吹っ飛んじまったが、放射能の汚染で人間様は、近寄れねぇらしいじゃねぇか。
 それに、爆発でチッとは数が減ったんだろうが、相手は生ける屍野郎だから、被爆したって屁のカッパよ。
 最近のニュースじゃ、核の灰を背負ったまんま、奴等が周囲の街に攻め込んできて、放射能を撒き散らしてるから、「ゾンビの通った後は、危なくって近寄れねぇ。」って話だぜ。
 オレは、横−横線から保土ヶ谷バイパスにトラックを進めながら、そこらのことを、伊東の野郎にカマ掛けて聞いてみた。
 …渋い顔した、奴のツラ見りゃ、図星だってことが判ったぜ。
 詳しいことは言わなかったが、まだ朝鮮半島に「人」が住んでたころ、向こうの独裁国家が核ミサイルの開発を始めたんだと…。
 それで対抗上、アメリカ野郎も在日米軍の基地へ、密かに核ミサイルを配備したらしい。
 そいつは、ゾンビ騒動で持ち出されることもなく、今だに基地の倉庫で眠ってる。
 そんな危ねぇ物、わざわざ取りに行かなくったって良いだろうが、「南の『日本人民国』の奴等が、回収部隊を送り込む。」って情報が伝わってきたから、政府のお偉方も、慌ててサルベージに取り掛かったって訳よ…。
 だけど、日本に「核」が持ち込まれてたなんて、このご時世でも大っぴらに言えねぇらしいから、政府と無関係ってことになってるサルベージ隊が、そーっと取りに行くんだと。
 そんな厄介なことは、当の「アメリカさん」に、やらせりゃいいだろうが、向こうもゾンビ騒動で忙しくって手が廻らねぇ。
 どうしたって、オレ達みてぇなハンパ者が、危ねぇ橋を渡らなくちゃならねぇのよ。
 馬鹿らしいとは思ったが、こっちも金で雇われた身の上だから、給料分は働くぜ。
 そんなことを思いながら、保土ヶ谷バイパスの高架を走っていくと、下川井インターの陸橋の手前に妙なモンが見えてきた。
 ゾンビの団体さんは、いつものことだから驚かねぇが、そいつを見たときは、流石のオレも、腰抜かすほどビックリしたぜ…。

617 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/23(月) 21:47:56 ID:/osq9jyS0
3話投下。

相変わらず、いつまで経っても先に進まねぇ。
思ってることを文字にするってのは、難しいモンだよな。

じゃ、またな。

618 :本当にあった怖い名無し:2005/05/23(月) 22:10:59 ID:OhvM9As+0
おやじさん、毎回楽しみに読んでます
がんばってください〜

619 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:41:03 ID:YVVUkMPn0

「ZOMBIE 〜ONE OF THE DEAD〜」(35)

「この車両を持ちまして、京王井の頭線を運休させていただきます。
長らくの間、みなさまからのご愛顧をいただき、まことに有り難うございました。
社員一同に成り代わり、ここに厚く御礼を申し上げます」
静かに流れる車内アナウンスを聞いたせいか、わたしのすぐ隣に座っている30代の
女性社員は、ピンク色のハンカチで目頭をジッと押さえ、すすり泣きをしている。
そしてまばらな拍手が、ガランとした車内に響き渡った。
電車のアナウンスでは、このまま終点の渋谷までは行かず、その途中にある明大駅前で
京王線へ乗り換える手筈になっています、と説明している。
あの無精ひげのおじさんも、同じようなことを言ってたっけ。
本来なら直接、中央線で高尾方面へ逃げるほうがいいのだろうが、しかし脱線して不通に
なってしまっているため、多少遠回りになろうとまだ動いている井の頭線を経由して
京王線で郊外へ向かう段取りを組んだのだろう。
もっともそれには、かなりの危険が伴っている。
短い距離だが、京王線は都心へと延びている路線だからだ。
そして狭い住宅街を通り抜けるように走っていく。
都心では屍人が溢れているそうだから、奴らが線路に入ってくる可能性が高かった。
それを警戒してか、電車はいつもの半分くらいのスピードで走っている。
知能の低下した屍人には恐怖心がないから、人がいると気が付けば、車だろうが電車
だろうがまったくお構いなしで、平然と突っ込んでくるのだ。
高速移動する車両は事故対策も万全なため、多少の衝撃があってもビクともしないとは
思うが、もともと人を撥ね飛ばす目的で作られていないので、何度も続けて衝突すれば、
それが腐った人体によるものであっても、さすがにまったくの無傷とはいかない。
しかも電車の場合、下手をしたら脱線してしまう危険もあった。
浮浪者なのか、バス会社の人なのか定かではないが、ゲンさんと呼ばれていたおじいさんも
屍人を撥ねるときには、ゆっくりと慎重に必要な箇所だけを上手にタイヤで擦り潰していた。
きっとこの電車の運転手も、屍人の無謀な体当たりを警戒していたと思う。
脱線したJR中央線の二の舞いを避けようとする危機意識があったのだろう。


620 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:43:05 ID:YVVUkMPn0

何度か駅のホームに停車するたびに、比較的空いていた車内が混み合ってくる。
すでに道路は乗り捨てられた車で一杯だったので、逃げようにも逃げられない人が多く、
そうした状況下では、一度に多くの人間が移動できる電車はありがたかったようだ。
やがて車内はラッシュアワーのように、ギュウギュウ詰めになってきた。
わたしは年配の人に席を譲り、血で染まった制服がほかの人の服を汚さないよう、
つり革にジッと掴まり、身を縮こませていた。
いまのところ屍人が出現する気配もなく、踏切で立ち往生する車も見当たらなかった。
踏切を何度か通り過ぎるとき、駅員が近くで仁王立ちしているのが目に入った。
車が不用意に線路内に入ることを監視し、体を張って防いでいたようだ。
テツくんたちが駅に残った理由は、こういう裏方の業務があったからなのかもしれない。
もっとも屍人が大量に現れれば、武器を持たない彼らには、もはやどうすることもできない
だろうが・・・
順調に進むと思われた電車は、突然ゆっくりと速度を落とし、やがて停車してしまう。
「・・・お客様に、お知らせいたします。
えー、ただいま、ゾン・・・『血液・体液感染によるウイルス感染病患者』らしき人影が、
当路線区間付近を歩行している、との情報が災害対策本部より届きました」
車内が、不安げにざわめく。
「現在確認作業中です・・・安全が確保できるまで、当車両は緊急停止いたします。
また、大変危険ですので、お客様は絶対に、窓を開けないでください。
電車の安全運行のため、何卒ご理解、ご協力をお願いいたします。
・・・退避中の関係職員へ伝達。関係職員へ伝達。
車両内の窓が完全に閉鎖されているか、各自チェックを行ってください。以上」
さっきまで泣いていたお姉さんは、それを聞くと車両の窓をひとつひとつ点検し始めた。
他の関係者らしき女の人たちも、同じように動き出す。
しかし混み合っているので、彼女たちだけではどうにもならない。
何人かのお客さんらしき人たちも、彼女たちに協力するかのように声を掛け合い、
みんなで窓がきちんと閉まっているかを確認する。
わたしも手前の窓をガタガタ揺らしながらチェックしていると、不穏な空気を敏感に察知
したのか、子供が泣きながら駄々をこねるのが聞こえた。


621 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:45:00 ID:YVVUkMPn0

「ママ〜、お家に帰りたいぃ〜〜・・・」
声の主へ目を向けると、どうやらそれは、わたしが駅のロータリーで見た親子のようだ。
「お家じゃなくて、もっと広くて、ずっと遠いところまで、これから行くのよ」
「・・・お家に帰るんじゃないのぉ?」
「・・・ほら、タッくん!この前、幼稚園で遠足に行ったでしょ?
タッくんとママは、これからみんなと一緒に、遠いところまで遠足に行くのよ」
「・・・パパは?」
「・・・そうね。そうだわ。もちろんパパだって、あとでちゃんとこっちに来るはずよ・・・
タッくん、パパのこと好きでしょ?パパも、タッくんのことが大好きなんだから。
さっ、だからワガママばかり言ってると、パパが困っちゃうでしょ?」
「・・・じゃあ、トオルくんやミッちゃんも来るの?」
「そうよ、トオルくんやミッちゃんも一緒よ」
「じゃあさ、じゃあさ、アキオくんも、シローくんも、タナカ先生も一緒?」
「そうよ、みんな一緒よ。お隣のおばさんや、トオルくんのママや、おばあちゃんや、
おじいちゃんも・・・みんな一緒。これからみんなで、仲良く遠足に行きましょうね・・・」
タッくんは、わーい、わーいと喜び、みんなでタコさんウインナーのお弁当を食べるんだ、
と楽しそうに笑っている。
そんなタッくんを、タッくんのママはギュッと抱きしめる。
メガネをかけたサラリーマン姿の男の人は、その様子を見て
「たまらんなあ・・・」
とつぶやくと、鼻をすすって天井を見上げた。
ママ・・・
どうか無事でいて。
・・・もう少しで、わたし、帰るからね。
こみ上げてくる涙を我慢しながら、わたしは母の面影をタッくんのママに重ねていた。


622 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:46:59 ID:YVVUkMPn0

それからしばらくして、また電車が動き始めた。
車内の誰もがホッと息をつき、互いに笑みをこぼし合った。
しかし次の瞬間、冷水を浴びせられたような雰囲気に包まれる。
「・・・おっ、お客様に、お知らせ・・・お知らせ、申しあっ、あっ、あげまつり・・・まする。
たっ、ただいま・・・前方より、けっ、血液・・・えー、体液感染に・・・ウイルス・・・が、
あの、感染の・・・えー、いわゆる、ぼっ、暴徒が・・・えーと、暴徒が、ですねぇ・・・」
完全に冷静さを欠いてしまったアナウンスに、車内にいた誰もが顔を引きつらせる。
「・・・こっ、このまま行きます!・・・ゾッ、ゾンビに取り囲まれる前に・・・発車・・・」
そこで音声は、プツリと途切れてしまった。
あとで考えたら、たぶんそれは賢明な選択だったと思う。
なにしろパニックになった状態で、マイクで事情を説明しても不安を煽るだけだったし、
上層部の言うがままになってただジッとしてても、状況がどんどん悪化する一方で、
助けがどこからも来ないであろう、この混乱状態ではとにかく動けるうちはなんとか
動いて、自力で逃げ道を切り開くしかないからだ。
屍人が集まるということは、いわゆる肉の壁に取り囲まれてしまうのと同じことであり、
そうなる前にトボトボと歩いて来る屍人たちを個別に排除したほうが、電車に与える
損傷がはるかに少なくなるだろう。
脂肪や血で濡れた肉が、車輪の駆動部分に挟まり故障する確率も、ずっと低くなるはずだ。
もっとも運転手や車掌たちが、そこまでちゃんと計算していたかどうかは判らない。
単純に怖くなって、ここから逃げようとしたのかもしれないのだ。
物事をよく考え、慌てず騒がずにいることも大切だが、慎重になるあまり、事を成す機を
逃す場合もまた多い。
今回は、この「逃げなくては」という、根源的な恐怖心による焦燥感が吉と出た。


623 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:49:06 ID:YVVUkMPn0

タタンッ、タタンッ・・・タタンッ、タタンッ・・・
車内に響くリズミカルな振動を感じながら、誰もがジッと息を呑む。
そしていきなりドンッ、という鈍い衝撃音が聞こえたと思う間もなく、わたしたちは
後ろにひっくり返った。
「きゃっ!?」
「わああっ・・・!!」
わたしたちは、体の自由を完全に失った。
鉄の箱に押し込まれた肉と骨の集まりが、悲しいほどいっせいに一方向へと流れ始める。
ぎゅうう〜、と人と人と人の群れが、隙間を残さずにくっつき合う。
この圧迫感に息ができなくて、わたしはウゲッと下品な声を漏らす。
ふと前を見ると、男の人がわたしの胸元に顔を埋めているのが目に入った。
もちろん不可抗力だろうが、しかしその部分はかなり血で汚れているトコロだった。
もう、ヤダァ・・・
恥ずかしさと気持ち悪さと申し訳ない気持ちがごちゃ混ぜになって、わたしはその人の
顔を、少し乱暴に両腕で撥ね付ける。
ねっとりとした感触が、手のひらに伝わってきた。
もう乾いていると思っていたのに、屍人たちの粘っこい血はいまだ瑞々しく、わたしの
制服にびっしょりとこびり付いていたのだ。
血液感染っぽいことをテレビで言っていたので、この男の人が服に付いた血で感染して
しまったらどうしようかと、ちょっと心配になってくる。
その人は、うえっ、なんじゃこりゃ、というかのように顔をしかめ、わたしを睨みつけた。
それは思春期のわたしにとって、かなりショックな出来事だった。
顔を真っ赤にして、なにも気づかないフリをしながら視線を外す。
しかし電車は、そんなわたしの個人的な事情などお構いなしで、なんとかこの窮地から
脱出しようと懸命にもがいていた。


624 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:51:02 ID:YVVUkMPn0

キキッ〜〜〜!・・・ドォンッ!!
急な減速と同時に、また一方的な力が狭い車内を突き抜ける。
ガガガッ・・・と激しい音に操られるかのように、わたしたちはいっせいに倒れ込む。
さっきよりも凄まじい衝撃だった。
電車が一瞬、浮き上がったような感じがした。
「ギャッ!?」
「ううっ・・・」
「いったぁい!!」
痛々しい呻き声が広がった。
「おいおいっ、こんなんじゃ、脱線しちまうんじゃねぇか!?」
「なんて運転だよ、ゴラァ!!」
「へたくそ!!」
あちこちから無責任な罵声が起こり、険悪な空気が出来上がっていく。
運転手も必死なのだろうが、こんな酷い状況を経験したことがなかったから、普段の
価値観で論じようとするお客さんたちも、また多かったのだ。
「ママ〜〜〜!!」
子供の泣き声がする。
タッくんのようだった。
「大丈夫よ、大丈夫・・・みんなで一緒に・・・遠足に・・・・・・」
子供をなだめるような弱々しい声が、折り重なった人々の間から聞こえてきた。
ギギギッ〜〜〜・・・ガガガッ〜〜〜・・・
なにかが軋む音とともに、電車の速度がゆっくりと落ちていく。
それが、ようやく冷静さを取り戻しつつあった乗客たちの動揺を、再び誘うのだった。
ざわつく車内を尻目に、わたしはドアにすがるようにしながらなんとか立ち上がった。
体中がズキズキと痛み、そしてこのまま電車が止まってしまうのではないか、という
恐ろしさで体が震えてくる。
ドアの窓から外を見ると、金網の向こう側で必死になって走っている人の姿が見えた。
屍人にでも追われているのだろうか。
いま電車が止まったら、わたしはまたこの惨劇のなかに放り込まれてしまう。
・・・怖い。


625 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:53:06 ID:YVVUkMPn0

そんなわたしたちの心配をよそに、また電車はゆっくりとだが、速度を上げ始める。
どうやらなんとか屍人の群れから脱したようだった。
ブレーキがおかしくなったのか、ギキキキッ〜〜〜と軋むような騒音を出しながら、
ガタガタと走り続ける。
すでに乗客たちは言葉を発することなく、誰もが息を呑み、それに伴い車内は重苦しい
雰囲気に包まれていった。
自分たちの置かれている状況が、ようやく理解できたのだろう。
無事に安全地帯へ辿り着けるかどうかは、薄皮一枚の手綱によって握られているのだ。
そのせいだろうか。
電車がまた速度を落すと、ひいっと首をすくめる人や、拝むように手を合わせる人が
ちらほらと垣間見えた。
し〜〜〜んと静まり返るなか、電車のアナウンスが流れる。
「・・・お客様に、お知らせいたします。・・・次の駅・・・次の駅には・・・停まりません・・・
このまま通過・・・ううっ・・・こ、このまま通過・・・いたします・・・・・・」
大の大人が涙ぐみながら喋っている。
その異様なアナウンスに、みんな不思議そうに顔を見合わせた。
やがて電車はゆっくりと駅のホームへ滑り込んだ。
そのとき、わたしたちは信じられないものを見た。
ホームに目を向けた誰もが愕然とし、続いて悲鳴とどよめきが巻き起こった。
「きゃあああ・・・!!」
「ウソだろ、おい・・・マジかよ・・・」
「ひでぇ・・・」
駅のホームに、たくさんの屍人たちが侵入していた。
そして駅員が、パイプイスを一生懸命に振り回しながら、電車へ接近する屍人たちを
防いでいたのだ。


626 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:55:05 ID:YVVUkMPn0

「いやあああ・・・!!」
この悲痛な叫び声は、たぶん女子社員のものだったと思う。
もしもこの瞬間、駅員たちが屍人の行動を食い止めていなかったら、おそらく駅に入って
くる電車に向かって、奴らは飛び出してきたはずだ。
そうなったら、ホームから無数の屍人たちが転がり落ちてきただろう。
または電車とホームの間に、屍人の血と肉と脂肪が挟まり、これらの障害物によって、
運行を妨げられるか、最悪電車が脱線していたのかもしれない。
そうさせないために駅員が自ら囮となって、電車から注意を逸らせようとしたのだ。
もっともパイプイスでは、屍人を倒すことなど不可能だった。
奮闘している数人の駅員たちは、すでに血に塗れ姿で半死半生になっている。
『マジでさ、一般人を助けようとしてたんだ。噛まれても、最後まで、ずっとさ』
テツくんの言葉を、ふいに想い出す。
そうよね。
そうだったよね、テツくん。
良い大人たちはみんな、いつもわたしたちを助けるため、身を犠牲にして庇ってくれたよね。
・・・なのに、このときのわたしは・・・
パシャッ、パシャッとシャッターを切る音が聞こえた。
安全な電車のなかだからなのか、携帯で写真を撮る人たちが何人かいた。
それが皮切りとなったのか、さらにたくさんのシャッター音が鳴り響く。
パシャッ、パシャッ、カシャッ、パシャッ、パシャッ、カシャッ・・・・・・
わたしも普段の習慣のせいか、無意識に携帯をポケットから取り出していた。


627 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 00:57:01 ID:YVVUkMPn0

「やめてよぉ!・・・撮らないで!こんなとこ、みんな、撮らないであげてよぉ!!
お願いだから、やめてあげてぇ・・・・・・」
女子社員は泣きながら、まるで懇願するかのように叫んでいる。
「おいっ!カメラ撮ってるバカ!いいかげんにしろ!」
「てめぇら、なに考えてんだよ!!」
「サイッテェ〜」
ほかの乗客たちも、カメラを構えている人たちを非難し始める。
それは、わたしに向かって吐き出された言葉のように思えた。
自分のしていることに嫌気がさしてきて、たまらず視線をドアの窓へと移す。
そこには屍人たちに組み付かれた駅員がひとり。
わたしの乗った最後尾の車両が通り過ぎるのを見て安心したのか、必死になって抵抗して
いたその人は、力尽きたようにガックリと膝を付いた。
その瞬間、駅員の首がカクンッと仰向けになり、生気を失いつつある眼が、震えている
わたしの眼と合わさった。
「・・・あっ」
間の悪いことに、携帯を持つ手が震えていたせいか、ついシャッターボタンを押してしまう。
カシャッ・・・
小さなシャッター音が車内に響き、そして駅員のぼんやりとしたうつろな眼が、ドアを
一枚隔てた先にある、携帯を持ったわたしの姿をジッと見ている。
屍人が噛み付いた彼の首筋からビュッと血が勢いよく飛び出し、それが目の前のガラス
窓をべっとりと穢していくのだ。

真っ赤な、血の色。

(・・・続く)


628 :本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 01:03:17 ID:/zmhtedG0
>くだんさん
乙です。
絶句。
俺も井の頭線沿線住民だから見てらんない。



ところで「くだん」って井の頭線ー半蔵門線で九段下まで通ってるから?
あるいは京王線ー新宿線?

629 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/05/24(火) 02:02:19 ID:YVVUkMPn0

いま明かされる、「東京くだん」のコテ名の由来。

「よって件の如し」
件とは人面牛身の妖怪で、予言を行うと言い伝えられている。
西日本を中心に伝承され、一部地域で信仰の対象となった可能性もあるという。
戦前はそれなりに知名度があったのだが、現在はなぜか忘れ去られつつある。
内田百聞が書いた小説「件」やとり・みき「パシパエーの宴」などがマニアには有名。
ちなみに小松左京「くだんのはは」は、件ではなく牛女を扱った小説と考えるのが妥当。
畸形や肉食信仰、また差別問題も絡んでくるので、南方熊楠ですら資料を封印したと
噂されるタブーの多い怪物なのだ。

「くだん」と「東京」の組み合わせは、「あり得ない」とか「ウソ」という意味合いと、
(件は東日本とは無縁だから)、あと東京カステラのマネでもあったりする。
しかしオレは、このコテを使ってしまったことを、実はかなり後悔している。
というのも描いている内容が、現実となることが多いからだ。
いままで件の資料が発見されていなかったのに、急に関東圏内で剥製が見つかったり
とか、ほかにも××や○○に関連することを調べていたときに、同じことが起こったりとか。
電車の脱線云々の話も、そこの部分を描いて寝て、起きたその日の昼過ぎに、例の脱線
事故がニュースになってるのを知ったりとかさ。
なんか気味が悪いんだよなあ。
いまのうちに書いておくけど、謝罪コールも話のなかに出てくるよ。
元ネタは「君が代・校長先生土下座事件」なんだけどね。
まさか自分が、吊るし上げを喰うとは思わなかった。

以上、チラシの裏でした。

630 :本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 11:42:25 ID:ShzIWtmw0
あっはっはっは










ここまでうざいと笑える
死ね真性自意識過剰

631 :本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 16:20:08 ID:EDctc7Vn0
オヤジ殿、くだん氏、乙でした

おやじ殿は、文頭をちゃんと一時下げているところがなんか、キャラクターとギャップが
あって、チョトワロテしまいました。
もちろん、これからどうなるのかも、ドキワクですよ。

くだん氏のは、まえにおばさんが襲われてる辺りはダルダルだなー(すんまそん)とか
思ってましたが、電車関連から続きが楽しみになってます。

>>613
アホ毛氏!
続き!続き!

サナトリウムさん、来ないかなぁ。。。

632 :本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 16:34:52 ID:pEQHyr+i0
タッくんとママが生き延びられますように…

633 :アホ毛:2005/05/24(火) 20:29:02 ID:Yy0jOh8L0
すまそん。 続き書かなくちゃ。

─ソビエト 南東地帯─

なんだか、霧がかかってる。 どことなく血生臭い。
実戦では私語は禁止なのだが、誰も喋らない。 一言ぐらい喋ればいいのに。
「隊長、ソビエト兵など何処にも居ませんよ?」
今、沈黙を断ち切ったのがオレの友人「ヨネザワ タカオ」、オレは「ヨネタカ」と呼んでいる。
ヨネタカは中々ユーモアなヤツで、訓練中でも私語しまくってる。
けど、成績(?)はトップで、クラスに一人は居るようなヤツだ。
「気を抜くな、伏兵が居るかもしれんぞ。」
中々、それっぽい事を言うのが隊長の「タカギ ヤスシ」、 おっと、呼び捨てしちゃイカンな。
経験は深いらしく、軍内でも5本指に入るらしい。
「とりあえず、ソビエトのトップを討てば戦争は終わる。 いや、世界大戦は終わってないか…」

黙々と草木が一本も無い道を進む。 その時、背後で物音がした。

「構えろ!!」
隊長が吼える。 オレ達は背後の草むらに向かって銃を構えた。
「どうします、隊長?」
「オレが確認する… 援護を頼む。」
隊長が草むらに入る。 オレは不吉な予感がした。なんだか、何かを失いそうな気がして…
「ぐわあああぁっ!!」
隊長が伸ばした手を引っ込める。 何者かに噛まれたようだ。
「クソ!! 何か居やがる!! 撃て、撃つんだァ!!」
我に返ったように、皆が草むらに向かって撃つ。 すると、草むらから何者かが現れた。
─続く─

634 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:28:55 ID:pq4Z8EqX0
あ、割り込みすいませんが、駄作をば投下であります。
感想を寄せてくださった方のコメントに着想というわけで、
>>500氏にスペシャル・サンクス。

635 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:30:52 ID:pq4Z8EqX0
『秘密の会談』


 薄暗い地下通路に、革靴の音が響く。グレーのスーツに身を包んだ、スラリとしたシルエットの男の周りを、屈強な
体つきの男たちが取り囲むようにして、地下通路を進んでいった。
 「秘書官、本当に、大丈夫なんだろうな?」
 「はい。今日はSPを通常の3倍配置しておりますので、総理」
 グレーのスーツを着込んだ、総理と呼ばれた男は、ふと足を止めた。
 「関係閣僚は?」
 「はい、外務、財務、農水、経産、厚労、それから国家公安委員長の各大臣は、3階会議室で待機中です。外務大
臣はまだ本省との連絡に追われているようですが」
 総理一行は、何度か分厚い扉を通ると、やがて、ある部屋の前で歩みを止めた。
 「まさか、私の在任中に、このフロアを使うことになるとは思わなかったよ。しかも、こんな理由でね」
 「全くです、総理」
 総理は、ふっと自嘲めいた微笑を浮かべた。

 「このフロア」とは、首相官邸の地下に造られた、「超高度危機管理室」のことである。核戦争が起こったときのため
に、地下深くに建造された核シェルターで、総理大臣はじめ閣僚の執務室、会議室、情報収集室、さらには臨時の統
合幕僚本部まで用意されている。
 今回、このフロアが用いられたのは、誰にも知られることなく通常の執務室から移動できるからであった。核戦争とい
う非常事態で、超高度危機管理室に移動するのに長い時間は掛けていられないから、執務室周辺に周到に配備され
た「デッドスペース」を通って、短時間でこのフロアに移動することができるのだ。もちろん、誰の目にも触れることなく。

636 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:32:45 ID:pq4Z8EqX0
 地下の会議室では、お世辞にもきれいとは言えない身なりの男が3人、総理が来るのを黙って待っていた。
 会議室の扉が開き、総理が姿を見せると、3人の男のうちの一人が、右手を差し出しながら立ち上がった。すると、会
議室にあらかじめ詰めていたSPと、総理に随行していたSPが、一斉に拳銃を構えた。それを見て、男はおずおずと席に
座りなおした。SPの後ろから、紺のスーツを着た男――秘書官が、ひょいと顔をのぞかせた。
 「ゾンビの皆さん、総理の半径5メートル以内には近づかない約束ですよ。ちょっとでも不穏な素振りを見せたら、即、
頭を撃ちぬきますから、お忘れなきよう」
 総理が3人の男たちから一番離れた席に着くと、SPは銃を納めた。
 「握手くらい、してくれたっていいじゃないですか」
 さっき席を立って威嚇された男は、不満げに言った。
 「こうして会談の席を設けただけでも感謝したまえ…もとはと言えば、君たちがゾンビにも権利を保障せよと言い出した
からではないか」
 総理はそっけなく言った。
 「そんなこと言ったって…こんなところに三日間も閉じ込めておいて…あまりにも非人道的だ!」
 「君たちは人間じゃないではないか」
 総理とゾンビが言い合うのに割って入ったのは、3人のゾンビのうちでも割りに小奇麗な格好をしている紳士然としたゾ
ンビだった。
 「まあまあ、よさないか。お言葉ですが総理。われわれは何も望んでゾンビとなったのではありません。確かに、今ま
でわれわれは人間を殺してきた…その罪は背負わなければならないでしょう。しかし、こうしてわれわれゾンビにも、ある
程度の理性があるとわかった以上、われわれを人間に準ずる存在として扱ってしかるべきと考えるが…」
 秘書官が、総理にそっと耳打ちした。
 「総理、あのゾンビは元某一流大学の教授でして…下手に議論を挑んで馬脚を現さないように…」
 「うるさい!前々から言おうと思っていたが、お前は一言多いぞ」
 総理と秘書官が程度の低い言い争いをしているのを、ゾンビたちはポカンとした表情で眺めていた。

637 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:34:19 ID:pq4Z8EqX0
 「それにしても驚いたな…初めはゾンビというのは理性のない、怪物だと聞かされていたが…」
 総理が言うと、「教授」が口を開く。
 「実は、われわれにも驚きでした。総理、人間には意識と無意識がある。失礼なことを言うようだが、総理も無意識のう
ちに失言をしたことが多々あったと見受けるが…」
 秘書官が、総理の隣で「無意識のうちに」ウンウンと頷いていた。総理は横目でそれを見て、「おい」と小突いた。
 「あ、いや、最近ちょっと肩が…イテテテテ」
 と、秘書官は前後左右に首を傾けた。そんな総理と秘書官のやりとりには構わずに、「教授」は続けた。
 「われわれは、無意識下では理性のない怪物と化します。しかし、それはわれわれが人間からゾンビへと姿を変える間
に、意識することを忘れてしまうからなのです。確かに、ゾンビになると大脳新皮質の働きは低下します。しかし、完全に
停止するわけではありません。意識を集中させることによって、ある程度の理性を保つことができるようになるのです」
 「そうだそうだ!」
と他のゾンビが同調する。
 「私たちが人間を殺したのは、『食事』なのです。総理が牛や豚の肉を食べ、ふぐや鯛の刺身を食べるのと同様、われ
われはわれわれなりの『食事』をしてきただけなのです」
 「なるほど…まあ、あなたがたの主張はわかりました。ところで、この3日間の食事はいかがでしたかな?」
 ゾンビの一人は、顔をしかめた。
 「食って食えないことはないけど…やっぱり人肉にはかなわないよ」
 「食えたのか食えなかったのかを聞いている。君たちがどうしても人肉を食したければ掃討作戦を実行に移すまでだが」
 「それは…腹を壊すわけでもなく…ちょっと味気ないくらいで…」
 「ならば、ならば、大丈夫なのだね?『アレ』を食べて生きていけるのだね」
 ゾンビたちは、ためらいがちにコクリと頷いた。

638 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:36:02 ID:pq4Z8EqX0
 「よし!そうと決まれば、君たちはゾンビたちの説得に当たってくれたまえ。君ら――ゾンビの先頭に立って、人権…
もとい、ゾン権の確立運動を指揮した君たちには造作もないことだろう。期待しているよ。もちろん、われわれも早急に
君らの待遇改善を行う。これは約束だ」
 総理は立ち上がると、部屋を出ようとした。扉の前まで言って、総理は振り返った。
 「ところで…もし、生きた人肉が食べられるとしたら…君らは日本国への忠誠を誓うかね?」
 ゾンビたちは、喉をゴクリと動かすと、大きく何度も頷いた。

 「さて、ゾンビとの話し合いは順調に終わった。諸君はすぐに準備に取りかかるように」
 関係閣僚を前にして、総理は胸を張った。
 「それから、財務大臣、財源は大丈夫かね」
 「はい、財源は十分に確保してありますし、業界団体への根回しも完了しています。国民の目に触れずに、計画はい
つでも実行に移せます」
 「厚生労働大臣、国家公安委員長。ゾンビの収容施設の準備は」
 「ただいま仮収容所が全国に8箇所完成しておりまして、順次数を増やし、施設拡充を拡充する準備も整っております」
 総理は満足そうに頷いて言った。
 「よし、これでついにアメリカ産牛肉の輸入を再開できるな。国民の目に触れることはないが、アメリカ産牛肉をゾンビ
に食わすことでゾンビ禍の拡大を防ぎ、アメリカとの関係修復にも資することができる。一石二鳥だ」
 総理、そしてその場に居合わせた関係閣僚が、満面に笑みを湛えて頷きあった。

639 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/24(火) 21:37:34 ID:pq4Z8EqX0
 関係閣僚が帰っても、外務大臣だけがその場に残った。
 「外務大臣、『あの件』はどうなった」
 「陸自の幕僚長とも相談をしたのですが、やはり当面は実行に移すのは自重したほうがよいかと」
 総理は少し残念そうな顔をしたが、構わずに外務大臣は続けた。
 「仮にC国にゾンビを受け渡した場合、軍事転用やプレスへのリークの危険性が否めません。しかし、非公式のものと
はいえ、ゾンビ買い取りの申し入れ文書はこちらのものです」
 総理と外務大臣はニヤリと笑った。
 「それにしても、C国も下手を打ったものだ…。人口抑制政策が軌道に乗らないからと言って、何を血迷ったかゾンビに
人を食わせようなどと考えるとはな」
 「反日デモの連中を襲わせたら面白いとは思ったのですが…それでも、申し入れ文書という外交カードがこっちにある
以上、わが国の外交的優位は揺るぎないものになるでしょう。これをバラしたら…」
 「天安門どころの騒ぎではなくなるな」
 総理と外務大臣は、腹の底から、笑いに笑った。

 総理執務室の隣にある秘書官室に、総理の笑い声が漏れ聞こえてきた。
 「おい、またかよ」
 「どうせ居眠りでもしてるんだろ。最近はひどくなる一方だ」
 「寝言もな」
 秘書官たちは声を潜めてクスクスと笑った。
 「ゾンビがどうたら、C国がどうやらと、訳のわからないことばかり言ってな。一体どんな夢をご覧になっているやら」
 秘書官室から見える、夕焼けに染まる東京の風景は、いつもと変わらず平和そのものだった。

《終》

640 :本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 21:56:52 ID:rD223EKZ0
>バルビローリさん

うん、面白かったです。ボケツッコミもいい。オチもうまく落ちてるし。
またよろしく。

641 :サナトリウム:2005/05/25(水) 20:31:25 ID:RT+leVup0
退院しました。
というか入院してました。
ヒマだったのでノートで色々書き直してみたんですが
またアップしてもいいかなぁ?

642 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 20:46:03 ID:L8aKM5ZT0
>>641
おお!お待ちしてました
入院してらしたんですか・・・お大事にしてくださいね
無理のない程度に頑張ってください
新作期待しています!

643 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 21:40:30 ID:HuNNB4F4O
>>641
はやくはやく

644 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 21:53:40 ID:C0DAGpxV0
おーサナトリウムさん!うpしていいにきまってんじゃん!!

645 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 22:15:15 ID:x1H+Escv0
「サナトリウム」が入院?名前どおりじゃ洒落になんねーよw


お大事に。まずは養生に努めて下さい。
元気になったら再うpよろしく。

646 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/25(水) 23:28:28 ID:/xJ1DKgi0
サナトリウム氏、何事にもまず御身ご養生頂きたく候。

人は三十四十を越えてはおとろへゆくものなれば、随分御養生可被遊候
大酒飽淫は実に命をきる斧なり ゆめゆめすごさぬよふにあそばさるべく候
七尺の屏風もおとろらば などか越ざらむ
羅綾の袂もひかば などかたへざらむ
をのれほりするところなりとも 制せばなどかやまざらむ

647 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 23:48:01 ID:iCx8EgvOO
何故だろう
くだんとPIPだけ漠然とウザいんだが…

とりあえず氏ねー

648 :本当にあった怖い名無し:2005/05/25(水) 23:50:12 ID:nQAf2UUZ0
まこしろさんの続きが気になってしかたない・・・・・

649 :サナトリウム:2005/05/26(木) 00:16:12 ID:WwN0O4040
私のような未熟なものにこれほどのレスが
いただけるとは思いませんでした。
ありがとう御座います。
修正分も含め、再点検して近日中にアップいたします。

650 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 00:36:14 ID:s/KJgCAhO
神戸にサナトリウムがあった。知ってるか?
まっ、どうでもいいが。サナトリウム氏乙!

651 :まこしろ:2005/05/26(木) 01:08:33 ID:vbXg6muf0
「今から18年前、私は防衛庁から直接の命令を受けて、米軍の細菌兵器の研究施設に出向した。
そこでは様々な細菌兵器に対する対抗手段を研究するとともに新たな兵器の開発を行っていた。
そうした研究の中でもっともトップシークレット扱いになっていたのが『NDウィルス』だった・・・」
「『NDウィルス』?何ですか、それは?」
「『ND』というのは『No Dead』すなわち『死なない』という意味だ。」
「それって、まさに『奴ら』のこと・・・?」
「もちろん『生きている死者』というのはありえない。実際には仮死状態と思ってもらえばいい。
通常の『人間』としての機能は持ち合わせないで、ただ、動き、命令に従って行動するように作用する。
同時に痛みや苦痛に対しての感覚はすべてなくなり、それは敵からの攻撃に対してもまったく恐怖心を持たず、
仮に負傷をしても、肉体的機能の許す限り行動を続ける。つまり、最強の「不死兵」となるわけだ。それが『NDウィルス』の目的だった。」
「でも『奴ら』は命令なんて聞きませんよ?」
「研究はそれが目的だったのだが、うまくいかなかった。ただ、最低限の生体機能を維持するとともに『動物』
としての本能を残して行動する・・・そこまでは成功した。」
「その『本能』というのが『食う』ということですか?」
「そう考えてもらっていい。ただ、我々にもわからなかったのは、その対象が人間にのみ限定されるということだ。
そもそもウィルス自体、偶発的にできたものだったしな・・・それに他の生物には感染しない。」

652 :まこしろ:2005/05/26(木) 01:09:35 ID:vbXg6muf0
「そんな恐ろしいものがなぜ日本に・・・?」
「この実験は米国でも中止され、ウィルスはわずかなサンプル以外はすべて処分された。これは間違いない。
しかし、そのわずかなサンプルが何者かによって持ち出されて感染が始まった。そうとしか考えられない。
君たちも経験したと思うが、このウィルスの感染力は強力だ・・・培養などという面倒くさい作業はいらない。
誰かに感染すればあとは凄まじい勢いで感染していく・・・」
「そう言えば、確か、最初に感染した者が『第一種感染者』だとおっしゃいましたよね?感染が広まっているということは
国内のどこかに『第一種感染者』がいるんですね?違いますか?それはどれくらいの数なんでしょうか?」
橋本が何気なく投げかけた質問に宮本は少しビクッとしたような素振りを見せた。
当初から宮本に対して嫌疑の念を抱いていた高井はそのしぐさを見逃さなかった。
「そ・・・それはわからんよ・・・」
宮本は口をつぐんだ。
「『わからん』ことはないんじゃないんですか?あなたは『知っている』に違いない。」
高井は宮本に詰め寄った。他の者たちは執拗に回答を迫る高井の様子を息を呑んで見守った。
「この期に及んであなたはまだ『何か』を隠そうとしていますね・・・宮本二佐・・・?」
高井に心中を見抜かれた宮本はすでに平常心を保てないようであった。その様子の変化には誰もが気がついた。
「二佐殿、これは我々の生命だけではなく、他のすべての生存者、世界中にいる生存者にとって必要な情報です。
話してください!」
「・・・・・・」
「二佐!!」


653 :まこしろ:2005/05/26(木) 01:10:14 ID:vbXg6muf0
「二尉!『敵』です!」
その時、バスを運転している秋山の声が車内に響く。
宮本の話に集中していた全員の視線がバスの前方に向けられた。
前方から二十体ほどの「敵」が向かってくるのが見えた。その動きは遅く、「新種」ではないと思われた。
「『ノーマル』だな」
「秋山三尉、このまま突っ込め!大した数じゃない。跳ね飛ばしてしまえ!」
「了解!」
バスは「敵」の一団に向けて加速していく。その距離はどんどん近づく。
迫るバスを恐れる様子もなく、列を成して「敵」は向かってくる。
高井たちは緊張してバスの行く手を見守った。

ドン!ドン!

にぶい音が響く。「敵」がバスに当たる音・・・
「このまま突破しろ!」
橋本が叫ぶ。その声に呼応するようにバスは加速する。


654 :まこしろ:2005/05/26(木) 01:11:20 ID:vbXg6muf0
ドン!ドン!ドン!

その鈍い音が何度となく響いた。バスの後方には倒れた「敵」のうちの数体がもぞもぞと動くのが見えた。
「さすがにバスには適わないな!」
秋山はミラーを見ながら得意そうにハンドルをさばいた。
そして前方に目をやると、新たな「一団」が近づいてくるのに気付いた。
「新手です!やつらもぶっ飛ばしてやりましょう!」
そう言うと秋山はアクセルを踏み込んだ。
「敵」はさっきと同じくバスを恐れることなく向かってきた。しかし、新手の中の数体は少し様子が違った・・・

「速い!」

他の「敵」とは明らかに違うその動きに、思わず田村は叫んだ。
敵はバスの方を一瞥すると全力疾走してきたのだ・・・!

「『第一種』・・・!」

「最強の敵」は突如、姿を現したのだった・・・

655 :まこしろ:2005/05/26(木) 01:30:34 ID:vbXg6muf0
続き、少しですがうpしました。
>バルビローリさん
「総理」の姿をK泉に照らして読んでみると、あのザンバラ頭がさらにお馬鹿さんに
思えてニヤリとしてしまいました。
>サナトリウムさん
入院されていたんですか?大変でしたね。お体、お気をつけください。
続きも楽しみなんですが、やはり体が第一かと・・・

>アホ毛さん
ちょっとお名前をお呼びするのが気が引けてしまうんですが・・・
続き、楽しみにしてますね。

>くだんさん
「くだん」の由来は私も九段下かとオモテました。

>ヒゲ茶さん
すごく感動しました。こういう話ってありですよね。妙にリアリティがあるように
思えました。

ちょっと間が空き気味なので、展開を急ぎすぎと思われるかもしれませんが、
「最強」の「第一種」にご登場願いました。
どうやって戦わせようか・・・登場人物をむやみに死なせたくないし・・・
再び頭をかかえるのでしたw

656 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 08:45:57 ID:hgmW2FqIO
また気になる所で…
gj

657 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 13:04:43 ID:WSe0GNpSO
ざっとスレ読み返してたら
>>158-159でワロス

まぁあれだ、くだん氏ね

658 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 15:59:59 ID:QrNFqCQlO
>>647
禿同

PIPウザイ。逝け!
作品集見たが、No.2の時から粘着しているんだろ。
激しくウザイ。

659 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 17:59:48 ID:09DLQwzCO
ひゃっほーい(。∀゚Ξ゚∀゚)サナトリウムさーん!待ってましたよー!入院されてたんですね‥大丈夫ですか?無理しないようにしてくださいね?

660 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 19:03:21 ID:WSe0GNpSO
>>658
粘着とかはあんまり関係なくない?
コテはあまり長くいちゃいけないとかって訳でもないし






それ関係なしにPIPウザいし

まぁまず死んどけ>PIP
生き返るのはそれからだ

661 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 19:53:48 ID:yb+NH/uUO
くだんの次はPIP叩きか。 飽きないもんだな。 てか、作者さんを粘着扱いすんのとか意味ワカラン

662 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 19:58:09 ID:k8JxTVgjO
くだんの作品って読んでて疲れるな。
なんていうかぐだぐだな感じ。話も全然進まないし正直、文才は無いと思うよ。

663 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 20:12:27 ID:Lgw/Hj8sO
アラシの方々へ。無駄にスレ消費するの止めて下さい。どんな駄作より駄文です。想像力のかけらもないし読んでて不快で痛い。

664 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 20:48:21 ID:CHsa4ZKA0
対処:読みたくなければ、読まなければいいだろう。
速やかにNGワードに指定汁。私はPIP氏とくだん氏は指定している。
PIP氏:もう少し投稿間隔を短縮出来ませんか?
     投稿後、前の話はどうだったか確認するのがめんどくさくなった。
     だからNGワード指定。
くだん氏:好きな人は好きでしょう。私にとってはグロすぎる。

>>663
あんた、アンチアラシを装った上げアラシですか?
あんたが、アラシと認定する人もスレのルールに従って"sage"ているのだけど。
なんで、あんただけ"age"るの?

665 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 20:58:57 ID:JS/0A2wAO
まこしろタソ
GJ d(゚∀゚ )
続きが気になる…気になる…気になる木…

666 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 21:10:41 ID:8VtZBktn0
感想も書かないでここの名無しは態度がでかいなwwww
エロパロ板の名無しぐらいに感想書けよwwwwwっうぇっうぇ
つか俺wwwwwマジレスwwwwwキモス


667 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 21:29:11 ID:hgmW2FqIO
荒しはスルー
作者批判もスルー

荒しに反論するのも荒しだ

よそでやれ

668 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 22:11:20 ID:8VtZBktn0
うはwwwwwおkwwww
スマナスwwwwwっうぇwwwww

669 :本当にあった怖い名無し:2005/05/26(木) 23:36:48 ID:4KaW6SI/0
>>663
あっはっは
レスは作品じゃないのだよ君
一言言いたくなる気持ちもわかるがどのみち君のレスも無駄なのだから黙ってスルーが一番だとは思わんかね
あっはっはっはっはばかだね君も

670 :PIP氏ね:2005/05/27(金) 00:14:01 ID:TA277o6VO
くだんPIP擁護も俺らもみんな馬鹿
馬鹿だから排他し合ってなお荒れる、最悪の螺旋

まこしろさん、おやじさん、ビロビロリーンさんは ネ申

671 :本当にあった怖い名無し:2005/05/27(金) 01:36:31 ID:T2bPCxfhO
えーと、僕は荒らしと思われる書き込みは、
一切無視しております。
その方が精神衛生上良いからね。
批評なら兎も角、粘着荒らしの文章なんて、
読む必要無し。

672 :きまぐれゾンビ〜 ◆MVK3CpOi1M :2005/05/27(金) 02:16:13 ID:RSJuGey30
「私は悪魔です。貴方の願いを、叶えてあげましょう。」
大きな公園の片隅、燕尾服にシルクハットという格好の男が、一人の浮浪者に話かけた。
「ほう、それはたいそうなことだ。しかし、唐突だな。」
浮浪者は、興味の無さそうな顔をしながら言った。
「私は退屈していました。そして、偶然貴方に会った。ただそれだけのことです。」
「おう、そうか。じゃあ叶えてもらおうか。」
浮浪者は、男のことを、気の違えた可哀相な奴だと思ったが、日頃の鬱憤を晴らすのには丁度いいと思い、話を始めた。
「俺は飢えているんだ。毎日のように、あらゆる事に飢えている。しかしだな、この公園の中を見渡してみろ。幸せそう
な奴らが掃き捨てるほどいやがる。俺は、今まで死に物狂いで働いてきて、社会にも貢献してきた。なのに、今ではこの
ザマだ。それに比べ、あそこの芝生の上では、社会には微塵も貢献していない、チャラチャラしたバカップルがイチャつ
いてるときた。ついでに言うとな、あの芝生は立ち入り禁止な。・・・・・・おかしいと思わないか?必死で社会に貢献
してきた俺はこうなり、その傍らでは、バカップルがイチャついている。狂った世の中だ。こんな世界は、一度滅びてし
まった方が、かえって良いんじゃないかと思う。」
そう聞いて、男はこう言った。
「では、貴方の願いは、世界を滅ぼし、人々を餓えさせることで?」
浮浪者は鼻でわらい、それからこう返した。
「ん〜、出来るならやってみてくださいまし。悪魔さん。」
「かしこまりました。」
突然、悪魔はナイフを取り出し、浮浪者の心臓を一突きにした。

・・・・・痛い・・・頭が・・・頭・・・・ズキズキ・・する・・・・
女は、倒れて呻いている男に気がつき、駆け寄った。
・・・人間・・・が・・近づいてくる・・・・
女は驚いた。なんと、男の胸にはナイフが深々と突き刺さっているではないか。
「誰か!誰か!救急車を呼んで!!人が倒れているの!!」
そして、女は男に話かけた。
「もう大丈夫ですよ、もうすぐ助けが来ますから!!」
・・・・人・・間・・・うまそうだ・・・・・
「大丈夫ですか!大丈夫ですか!!」
・・・にん・・げ・・ん・・・・・うま・・・・
男は女の首筋に齧り付いた。


673 :fool:2005/05/27(金) 02:26:54 ID:wl4xFGVt0
鉄の扉が開く音に私は目を覚ました。
見ると扉の前に果物が載せられた皿が檻の中に
入れられている。本日の食事だ。
私は鉄の檻の中で暮らしている。しかし、私は
囚人ではないし、この檻も牢獄として作られた
ものではない。

拘束されているつもりはない。なぜなら、
私は自らすすんで檻に入ったからだ。
晒し者にされているところは否めないが、さもあらん。
この檻はそのために作られたのだから。

674 :fool:2005/05/27(金) 02:27:31 ID:wl4xFGVt0
ゾンビパニックの際、私は考えた。
とにかく逃げ続けるという方法は却下だ。
街も道路も崩壊している。この状況で逃げるための
足が簡単に手に入るとは思えない。それに加えて、
逃げ続けるといってもいつかは休息をとらなければならない。
眠っている最中に襲われては対応することもできない。

この災害から逃れる方法は二つだ。
すなわち、ゾンビすべてを閉鎖された空間に隔離する、
もしくは自分が閉鎖された空間に逃げ込むかだ。

ゾンビを集めて隔離するなんて、どだい無理な話だ。
それができるなら、そもそもゾンビパニックは起こらない。
そういうわけで私は最後の案、閉鎖された空間に
逃げ込むことを選択した。

閉鎖された空間、それはショッピングモールではない。
私が選んだ場所は『動物園』だ。正確には動物園の『檻の中』
というべきか。猛獣用の檻の強度は伊達ではない。

675 :fool:2005/05/27(金) 02:28:14 ID:wl4xFGVt0
今日も私の檻の前をゾンビが列を成して通りすぎる。
こうして見ていると信じられないことだが、ゾンビに
知能はないらしい。仮に知的に見える行動をとったとしても
それは生前の習慣の残滓に過ぎないということだ。
このゾンビたちも生前は家族連れや恋人で連れ添って、
よくこの動物園に来ていたのだろう。
ゾンビが動物園に人間を見にくるという構図は忌々しい
ものがあるが、生前の習慣の残滓なら仕方がない。
奴らに考えなどないのだ。

再び檻の扉が開くとゾンビが空になった皿を
持って、檻を出て行った。
このゾンビはもともと動物園の職員だったもののようだ。
このゾンビも生前の習慣の残滓に動かされているようで、
毎日機械的に動物の世話をしつづけていた。
これは私にとってうれしい誤算だった。何しろゾンビが
檻の中の私に食料を持ってきてくれるのだから。

676 :fool:2005/05/27(金) 02:29:36 ID:wl4xFGVt0
生前の習慣の残滓というのは、よほど強いものらしく、
一見この動物園は以前と変わらないように見える。
なにしろ、生前の習慣の残滓に動かされた受付ゾンビがチケットを売り、
客ゾンビはそれを買って入園する。警備員のゾンビは園内を見回り、
子供ゾンビは迷子になったりもしていた。

私はぼうっと生前の習慣の残滓と知能の有無の違いに関して
思いを巡らしていた。しかし、激しい咆哮に現実に引き戻された。
私の檻の向かいには百獣の王、ライオンの檻があるのだが、
そこで職員ゾンビが襲われていた。見ると果物を持った皿を
持っている。
やはり、ゾンビだ。生前の習慣で餌をやることはできても、
餌の種類まで選択する頭はなかったようだ。ライオンは腹を空かせて
気がたっていたようで、ゾンビに噛み付くとばらばらにしてしまった。

運の悪いことに、ばらばらにされたのは私の食事の世話をしている
ゾンビだった。これからどうしよう。
私は檻の前からゾンビがいなくなる時間帯を見計らって檻を出てみた。
久しぶりの檻の外だ。私は檻の中に慣れすぎていたようだ。
いつゾンビに襲われても不思議ではない開けた空間は私を不安にさせた。

677 :fool:2005/05/27(金) 02:30:19 ID:wl4xFGVt0
気がつくと、私のわずかばかり前に一人のゾンビが立っていた。
私の背筋が凍り付いた。私はいつゾンビに襲われるかと身構えたが、
そのゾンビは私に近づいてくる様子はなかった。それどころか私の
方から一歩近づくと、振り向いて逃げていった。
私の姿を見て逃げていくのはそのゾンビだけではなかった。
出会うゾンビがすべて私から逃げていくのだ。試しに客ゾンビの集団が
いる場所へ行ってみた。客ゾンビはクモの子を散らすように逃げて
いった。見ると警備員ゾンビが客ゾンビの誘導を行っている。
一体何が起きたのか、私はしばらく理解できずにいた。しばらくして、
その答えがわかった。
ゾンビにとって、私は檻からでた猛獣に見えるのではないだろうか。
いや、ゾンビに猛獣から逃げるような知能はない。
と、するとこれも生前の習慣の残滓なのか?
習慣づけられるほどこの動物園では、頻繁に猛獣が檻から
逃げ出していたのだろうか。

678 :fool:2005/05/27(金) 02:31:15 ID:wl4xFGVt0
とにかく襲われる気配もなかったので、私は軽い足取りで動物園の退場口に
向かった。しかし動物園から出ることはできなかった。私の姿を見て逃げるゾンビ、
それは園内のゾンビだけだったからだ。
園外のゾンビは私を見ると唸りながら近づいてきたのだ。
たまらず私は動物園に戻った。

動物園から出られないなら仕方がない、
動物園内部だけでも住みやすいようするべく、私はゾンビを追いかけ回して
動物園の外に追いやることにした。しかし、檻の中にずっといたせいだろう。
私の体はすいぶんとなまっていた。

結局、動物園からゾンビを追い出すことはできなかった。
これも生前の習慣の残滓が成すものかどうかはわからないが、
私を止めようと猟銃をもったゾンビが現れたのだ。
私は檻に戻らざるをえなかった。

679 :fool:2005/05/27(金) 02:32:21 ID:wl4xFGVt0
その後、私は食料を得るためにちょくちょく檻を抜け出して、
食料貯蔵庫に向かうこととなった。途中、職員棟からAVセットや
家具を持ち出しては檻の中に持ち込んだ。
私は檻から逃げられない運命にあるようだ。しかし、私の檻はずいぶんと
暮らしやすくなった。今ではこの檻に愛着を感じている。
あと足りないものは一つだけだ。

それが得られるかどうかはわからない。しかし、
私は職員ゾンビの生前の習慣の残滓に期待している。
私につがいのメスをあてがってほしい。
なぜなら今や私は絶滅寸前の希少種なのだから。

680 :本当にあった怖い名無し:2005/05/27(金) 13:03:31 ID:YGA5IBhw0
正直な所を言うと今回はちょっと弱い。前のクオリティが高すぎたせいかもしれんが。
やっぱネタ切れ?とは言え小説として他の作者さんより数段上行ってるのは変わらないけど。

681 :本当にあった怖い名無し:2005/05/27(金) 15:22:24 ID:ZwqHY27p0
いや、俺は今回のが一番好きだな。
笑えたし。

foolさんGJ!

682 :本当にあった怖い名無し:2005/05/27(金) 21:46:03 ID:Q/hwhVPL0
>foolさん

いや、もうあんた最高。
今回のは自分でも楽しみながら書いてる、って雰囲気なんだけどどうですかよ?
そのあたりが「弱い」ってとられてるんじゃないかと思うけど。
今までのは計算されつくした無駄のない文章だったからね。
(今回のも別に無駄があるってわけじゃないんだけどね)

683 :fool:2005/05/27(金) 23:54:50 ID:wl4xFGVt0
どもfoolです。

>680,681,682さん
感想ありがとうございます。

>681さん
>正直な所を言うと今回はちょっと弱い。
自分でも今回のは弱いと思っています。(^^;
そこをきっちり指摘していただいて、ああ、この人は本当にちゃんと
読んでくれているのだなとうれしく思いました。ありがとうございます。

>やっぱネタ切れ?
ネタはとうに尽きています。ただ、あとすこし、なんとかアイデアを
捻り出したいと思っています。

>681,682さん
楽しんでいただけたようで、何よりです。
あと少しだけおつきあいください。

それでは。

684 :本当にあった怖い名無し:2005/05/28(土) 03:21:19 ID:R/7p6p4K0
>子供ゾンビは迷子になったりもしていた。
ワロスw

685 :短編職人:2005/05/28(土) 16:53:49 ID:A9J82IiN0
 「ねえ、どうして世界は崩壊しちゃったのかな?」
夕日の差す高層ビルの屋上、鉄柵越しから見える摩天楼の群れは
まるで墓標のようにそびえ立つ。
「まだ、人類は滅亡しちゃいないぜ、現に俺と君がここにいる。」
ヘリから降りてきた男が、女に水筒を差し出した。
女は水筒を受け取ると、そのまま中身をのどに流し込む。
かつては無数の人々の声と喧騒が24時間止まなかったこの大都市も
今では、当時の喧騒以上の大きな沈黙に包まれている。
「アァ・・・ウゥ・・・」
沈黙を破ったのは背後からのうめき声。
男が振り向くと、壊れた屋上の扉から1人の・・・いや、「1匹の男性」がこっちに向かって
ヨタヨタと歩いてきた。
「やれやれ、休憩もさせてはくれないのか、こいつらは。」
ため息を1つつくと、男は腰からカバメントを取り出して、ソイツの眉間を打ち抜いた。
45ACPの弾をまともに喰らった頭はだらんと垂れ下がり、ソイツは冷たいコンクリートの上に
バタリと倒れこんだ。
「ここも安全じゃないわね、そろそろ行きましょう。」
「そうだな、次はどこだっけ?」
「ウィンチェスター教会ね。」
女はメモを取り出してこたえる。
「OK、行きますか。」

ヘリが上昇する、ゆっくりと確実に。
「んで、どっちだっけ?」
女は地図と磁石を取り出し、方角を確かめると
「あっちよ。」
と、夕日の方角を指さす。
「あいよっと。」
男がハンドルを握り締める。
ヘリの姿がビルの窓にいくつもの虚像を作りながら
夕日を目指して飛び立った。

686 :本当にあった怖い名無し:2005/05/28(土) 23:04:37 ID:miVIoX5rO
乙です。短くまとめられましたね。ボニー&クラウドみたい。

687 :短編職人:2005/05/29(日) 05:42:21 ID:niqcNUfO0
 「ん・・・ぁ・・・。」
「どうやら、気がついたようだね。」
優しい笑顔をした初老の男性に声をかけられ少女は勢いよく飛び起きて、周囲を見回した。
「心配しなくていい、ここはアメリカ行きの客船の中だ、君は漂流しているのを助けられたんだよ。」
「え・・・? あ・・・。」
男性はこの船の船長だった、少女から詳しい事情を聞くために客間へ移動した。
「さて、どうしてあんな小さな船に荷物も積まずに乗っていたんだね? もしかして君の乗っていた船が沈没でもしてしまったのかい?」
少女は首を横に振ると、静かに語り始めた。

人口500人もいない小さな島で、少女は生まれ育った。
ある日、弟と釣りを楽しみ、帰り道の途中であちこちから大きな音と悲鳴を聞いた
怖くなって急いで帰ると家の中から父の叫び声が聞こえてきて
慌てて家の中に入ると、母が父を襲っていたのだという。
2人は必死に母を押さえつけようとしたが、あまりの力に振り払われてしまい
父が母に首を噛み切られて死んでしまった。
母は絶命した父の腹を裂いて、内臓を貪りだした。
少女は狂いそうになる頭をどうにか回転させて「逃げなきゃ」と泣きじゃくる弟の手を取り外へ飛び出した。
町は地獄と化していた、あちこちで繰り広げられる追いかけっこ
押し倒され、血を噴出す近所のおばさん・・・。 無我夢中で逃げ回り、気がつけば港まできていた。
さっきまで釣りをしていた船に乗り込むと縄をほどいて出航した。

「ううむ、にわかには信じられん話だな・・・。」
「はい、今でも頭がおかしくなりそうです・・・ところで、弟は・・・?」
「ああ、腕に噛み傷があってね、おそらく逃げ回っているときに、その暴徒にやられたのだろう応急処置をして今は医務室でぐっすり眠っているよ。」
「そうですか・・・よかった。」
「お、港が見えてきた、もうじき到着だ。」
ダンダンダン!!!船内に大きな音が響いた。
「何事かね。」
「あ、船長・・・医務室で寝ていた少年が扉を叩いていると思われます。」
「あぁ、無理もない、大変なめにあってきたそうだからね、どれわしが今行く。」
船が港に到着すると同時に、船長は医務室の扉を開けた。

688 :本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 11:05:07 ID:3qQDBJuV0
>短編職人さん
乙。もうちょっと慣れたらかなり味が出てきそう。

689 :短編職人:2005/05/29(日) 13:19:28 ID:d024fxDV0
読んでいただきありがとうございます。

そうですよね、日本語めちゃくちゃ変ですね ○| ̄|_
構想練るよりも、まず文法練習しなくちゃ・・・・

見苦しくて申し訳なかったです(´д`;
何せ、投稿という形は初めてでして。

とりあえずこれからも、1レス投稿続けますので
生ぬるい目で見守ってくださいませ

690 :本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 19:00:34 ID:T7mAg/mP0
>>689
短編職人殿

内容的には面白いですよ。
短編でまとめるというのは、結構難しいと思います。

それに比べて、ダラダラと書いたり書かなかったりして駄文しか書かない
某PIPは、少し見習えよな。

691 :本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 20:12:07 ID:VTfOICsxO
短編さん。続きが知りたくなってくる。できればでいいですから。続きを、
名前も長編に変更(゚Д`)
まぁ、無理か。でもおもしろいですよ。
KとかPより全然いい!

692 :本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 23:50:23 ID:PDiKU1P/0
件とか某PIPよりいいっていうか
あいつらより悪く書くほうが才能いると思う

693 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 00:48:00 ID:9FiHBBKxO
そうそう、そもそも姿勢から違うからな

大物作家を気取って、長編のくせに読むのにも苦労するようなペースで
ウンコを投下するウンコどもとはね

これからもマジで頑張れ、超期待してる
くだんとPIPは死ね

694 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 00:57:46 ID:oq4cCi1L0
あげ

695 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 01:19:04 ID:iomyzdmo0
キチガイがまた暴れてるな。
特殊学級の人たちかな。可哀想に。

それはさておき、短編職人さん、とても良かった。
特に2作目はアイロニー効いてて、俺好みでした。

これからも、どんどん発表してください。

696 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/05/30(月) 01:34:54 ID:9lIpQ9TS0
まあ書く速度が遅いというのは事実だし、反論できない。

良し、決めた。
止めます。
全部未完で申し訳ありませんが、書くの止めます。
モチベーションも最近の書き込みでずいぶんと下がっていたので、このあたりが潮時でしょう。

シリーズものをどれか一つでもしっかりと書き終えたら、けじめで貼りに来るかもしれませんが、
とりあえずはこれにてPIPは引退です。

元が趣味でやっていたことですし、叩かれてまで続ける意味もありません。
荒らしに負けるのは荒らし以上のバカですが、無視するだけの気力もありません。

では、他のみなさんがたは頑張ってください。
一読者として楽しむ立場に戻ります。

697 :短編職人:2005/05/30(月) 01:37:39 ID:IQtftPs20
朝日が照らし出す色とりどりの花々と小鳥のさえずり、そこはまさに楽園であった。
その楽園に佇む巨大な屋敷の廊下の奥から、カートを押す老人が現れる。
カートは繊細な彫刻が飾る大きな扉の前で止まり、老人はノックをした。
「お目覚めですかな? お嬢様。」
「ええ、じい お早う。」
扉の奥から可愛らしい声が返ってきた、老人はカートを押して入る。
「昨晩は良い夢を見られましたかな?」
「そうね、久しぶりにお母様の夢を見たわ。」
老人の顔がサッと曇る、少女は慌てて言い繕う。
「じい、そんな顔しないで 私は寂しくないわ、ここにはじいがいてくれるもの。」
「そうでございますか、最近はトロールの鳴き声でお嬢様が寝付けないのではないかと、じいは心配しておりました。」
「大丈夫よトロールの声には慣れましたわ。」
老人はカップにハーブティーを注ぎ、パンを取り出した。
「今朝は良いにんじんが取れましたのでキャロットジャムに致しました。」
少女はパンを取り、たどたどしくも丁寧にジャムを塗りこむと、ハムっとかじりついた。
「じい、外の世界を一度でいいから見てみたいわ。」
「そうですな、いつか・・・何せ最近はトロールが増えております故・・・。」
森の悪鬼トロール。 少女はその姿を見たことがなかったが、絵本でその存在を知っていた
この屋敷は大きな塀で囲まれているから襲われることはないと少女は老人に言い聞かされていた。
朝食を済ませた少女は、窓の外の景色を眺めながら立ち去ろうとする老人を呼び止めた。
「お母様はいつ戻ってくるの?」
「いつか必ずや戻られます、今しばらく辛抱を。」
「そう、じいはいつも同じことを言うのね・・・。」
「・・・失礼します。」
老人は自分の部屋に戻るとTVを付けた、そこに映し出されるのは地獄の世界。
あの惨劇の日、まだあまりにも幼かった少女を置いて出て行った母親。
『いってらっしゃい、お母様・・・。』 あの寂しげな笑顔を思い出すたび老人の目には涙が溢れ出す。
「奥様、これでよろしかったのでございますよね? 私はお嬢様をこの命に代えても・・・う、うう。」
屋敷の外からトロールの悲しげな叫び声が聞こえてくる。
もはや、この世の者ではない悪鬼の声が・・・・。

698 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:46:56 ID:juMh4c2b0
「敵」の一団の中に、明らかに動きの違う者が3体確認できた。
動きそのものが違う。「生きている者」と変わらない素早い動き。
いや、「生きている者」以上の俊敏さを持ち合わせているようだった。
「間違いない!あれが『第一種』だ!気をつけろ!」
橋本はバスのフロントガラスに近寄り「敵」を確認した。
「止まるな!そのまま突っ切るんだ!」
「う・・・ああぁぁ・・・」
運転をしている秋山の目の前は、先の銃撃でフロントガラスが砕け散っていたため大きく開いていた。
そのためであろうか、秋山は近づいてくる「敵」に対して過剰な恐怖心を抱いたようだった。
「秋山!大丈夫だ!止まらなければ問題ない!行くんだ!田村!今村!来い!」
「は・・・はい・・・うあ・・・・・・」
田村と今村はフロントガラスに駆け寄ると近づいてくる「敵」に向けて銃を構えた。
「秋山三尉。そのまま!田村、今村、距離30で各個に一斉射撃!」
「了解!」「了解しました!」

699 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:47:39 ID:juMh4c2b0
「距離50・・・40・・・30!撃て!」

タタタ!タン!タタン!タタタ!タタタ!
タタ!タタン!タタタ!タン!タタタタタ!

3人の銃が一斉に火を噴く。
近づく2体に命中!頭部を撃ち抜かれた「敵」はのけぞるように倒れる。
しかし、残りの1体は更に近づいてくる。数発は体に命中したが、頭部には命中してない。
これまでの「敵」と違い、その動きは速く、いくら射撃の名手と言え、動く目標を捉えることは困難だったのだ。

「くそ!当たれ!当たれ!」

タタン!タン!タタタ!タタン!タタタ!

ウ゛アアァァア―――――!!
「うわあああ――――!」

一気に加速するように近づいてきた「敵」はバスのフロントガラスに向かって飛び込んできた。
その動きはまるで映画のスタントマンのようであり、人間の成し得るものではなかった。

700 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:48:16 ID:juMh4c2b0
「うぎゃああ――――!」

「敵」が飛び込んできたかと思った瞬間に響く叫び声・・・
同時に大量の血しぶき・・・
フロントガラスから車内に飛び込んだと同時に、「敵」は目にも止まらぬ早業で秋山ののど笛を食いちぎっていた・・・

「みんな何かにつかまれ!」

キキキイイィィィ――――!ガガガガガ・・・・・

一瞬にして運転手を失ったバスはそのまま壁をこすりながら沿道の電柱に激突した。

「うわあ!!!」

その衝撃で田村と今村はフロントガラスから車外へ放り出され、橋本は床にたたきつけられた。
後方にいた高井らも前方へと吹き飛ばされた。
混乱の車内、秋山の命を一瞬にして奪った「敵」は次なる獲物を求めて高井に向かってのしかかってくる。

ガア゛ア゛アア――――!

「くそ!」

パン!パン!パン!パン!・・・・・・・ドサッ

高井は腰に差してあった拳銃を素早く構えると一気に引鉄を引いた。
「敵」は顔面に大きな穴を空けられ、そのまま倒れた。

701 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:48:57 ID:juMh4c2b0
「秋山アア――――!」

運転席に伏す秋山に日高が駆け寄る。

ウウウウウ・・・・

「あ・・・秋山・・・」
日高は再び動き出そうとする「元」秋山の姿に絶句した。

タタン!タタン!タタン!

その瞬間に横から銃声。橋本が「秋山」の頭部に向けて銃を撃った。
「仕方ないんだ・・・日高二尉・・・すまん!」
「ああ・・・わかっている・・・わかって・・・」
日高はそれ以上に言葉を継ぐことができなかった。

702 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:50:05 ID:juMh4c2b0
「秋山アア――――!」

運転席に伏す秋山に日高が駆け寄る。

ウウウウウ・・・・

「あ・・・秋山・・・」
日高は再び動き出そうとする「元」秋山の姿に絶句した。

タタン!タタン!タタン!

その瞬間に横から銃声。橋本が「秋山」の頭部に向けて銃を撃った。
「仕方ないんだ・・・日高二尉・・・すまん!」
「ああ・・・わかっている・・・わかって・・・」
日高はそれ以上に言葉を継ぐことができなかった。

703 :まこしろ:2005/05/30(月) 01:50:48 ID:juMh4c2b0
「田村さん!今村君!大丈夫か?」
車外に放り出された二人はどうやら無事なようだった。
「なんとか・・・イテテ・・・」
「『奴ら』が来るぞ!急いで戻るんだ!」
「少し速い!『第二種』だ!」
田村と今村の倒れている100mほど先にまで「敵」は迫っていた。
その動きは先ほどの「第一種」ほどではないが、間違いなく速かった。
「戻ります・・・アイテッ!」
「どうした?田村さん!大丈夫か?!」
「足が・・・折れたかもしれません・・・!」
「歩けるか?」
「一曹!自分につかまってください!『敵』が来ます!」
「ああ、すまん。クソッ・・・!」
よろよろとバスに向かう二人の後方に「敵」が迫ってくる・・・二人の歩みとさほど変わらない速さで。
「橋本さん!バスをなんとかして動かしてくれ!」
そう言うが早いか高井はフロントガラスから外へ飛び出した。
そして二人に駆け寄ると「それを貸して!」と今村の銃を奪い取るように手に取った。
「俺が援護する!早くバスの中に!」
「わ・・・わかりました・・・!」
高井は二人と背中なるように立つと銃を構えた。
「さあ・・・来てみろ!もう誰も死なせんぞ!俺はアッタマにキてんだ!」
そうつぶやくと迫る「敵」に向けて引鉄を引いた・・・

704 :まこしろ:2005/05/30(月) 02:06:25 ID:juMh4c2b0
同じ箇所を2回うpしてしまいました・・・
皆さん読みづらくしてしまい申し訳ありません・・・orz

>短編職人さん
余韻を残す終わり方が恐怖心を煽り、ゾクッとします。
これからもよろしくお願いします!

>foolさん
最近、風太くんが話題になっていることもあり「動物園」ネタとは!
立つ動物がやたら注目されてますが、当の動物はエライ迷惑だろなあとオモテましたんで
その辺の風刺が効いてるのかなあって感じたりもしました。
次の作品もワクワクしながら待ってます!

>気まぐれゾンビさん
「世界が滅んで、飢えさせる=ゾンビ」という図式は考えてませんでした。
「滅ぶ」までは考えますけど、「飢えさせる」から「ゾンビ」を連想するとは!

705 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 03:04:08 ID:LK8wGWAGO
>糞PIPへ

おぅ やめろ。
お前のオナニー小説なんかやめても誰もキニシナイ。
目障りだからくるな。









いや、言い過ぎた。

来るな。自己満野郎。

706 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 03:44:36 ID:9FiHBBKxO
まこしろさんも短篇さんも超ぐっじょぶ!
すげぇなーマジですげぇ

どこが凄いとか、俺には表現しきれないよ
これからも頑張って下さい




くだんも死ね

707 :短編職人:2005/05/30(月) 08:16:24 ID:IQtftPs20
いつものように愛する妻と息子に見送られて、俺は勤め先の病院まで車を走らせた。
ラジオから、やたらとうるさいキャスターの声が響いていた、何言ってるかもわからない声がうざったかったから、
お気に入りのCDをガンガンにかけて車をかっとばした。
病院の正面は救急車が何台も連なっていた、おおかたどっかのバカタレが銃でも乱射したんだろう。
ま、眼科の俺には全く関係ないだろうと、関係者用の裏の駐車場に車を停めた。
いつものように脂ぎった汚い顔の警備員の挨拶に片手で応じて診察室に向かう。
院内では絶えることなく医者と医療品を求める放送が流れていた、どっかでテロでもあったのだろうか?
診察室に入ると、早速いつもの白内障のババアを診ることになった。 はい、目薬出しておきますよの一言で済むのに、
まぁこのババアの話が長いこと、毎朝参るぜ。 次に、視力が低下したとかいうガキを診て、俺の患者はいなくなった。
いつもならあと数人は来るはずだが、今日はテロのニュースウォッチでそれどころじゃないのだろう、
ゆっくりと午前のひとときを満喫して昼休みに入る。 小児科にかわいい看護婦が入ったというので
ランチでもご馳走しようと思ったが、小児科はパニックでそれどころではなさそうだったので仕方なく一人で食堂に向かう。
大人だけでなく子供たちまで? 学校で何か起きたのだろうか? 息子の笑顔が浮かぶ・・・いや、まさかな・・・ははは。
と、食堂の途中にある手術室から絶叫をあげながら看護婦が飛び出してきた。 あまりにも取り乱していたので、思わず
「おい、どうした君! 何があったんだ!」
看護婦をとっつかまえて強い口調で言うが、彼女は悲鳴をあげながら俺の手を振り解いて走っていってしまった。
俺は、何事かと開け放たれた手術室を覗き込んだ。

・・・あぁ、あの瞬間に俺の頭はどうにかしちまったらしいな。
俺は目の前にでガンガンと叩かれている扉を睨みつけると。
「・・・バケモノめ。」
と、吐き捨てた。

708 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 10:27:11 ID:xrFJjc/q0
>>696
今までPIPさんの作品で楽しませていただいた者にとって、
非常にショッキングで残念な引退宣言です。

荒らしに理不尽に叩かれる心労を考えると軽々しくは言えませんが、
できれば引退してほしくない、というのが私の正直な気持ちです。

709 :":2005/05/30(月) 12:01:15 ID:VjFUd+kGO
無報酬で書いてもらっているわけだし、俺は引退する人を止められないな
俺が作者だったら叩かれてまで書くなんて、アホらしくてやってらんない

個人的には作者のオナニーの場として板を使用する事に歓迎だ
そのオナニーをタシーロして興奮してる中の一人が俺なわけだしw

とりあえずPIP乙
強引でも上手く作品まとめて、じゃあまたな!と引退できればカッコよかったね

710 :sage:2005/05/30(月) 12:35:49 ID:Gfgp0bkw0
>696
 あなたの結論を批判するつもりは無いが、「荒しが!荒しが!」と全てが否定的に為るのもどうかと思うが?

 自分の意に沿わない意見を「荒し」と判断するのであれば,それは、少なくともペーパーメディアに例えれば
極論として「思想統括」に近いのでは?

 個人のH.P上で趣味の小説を出しその事への批判で有れば「では観ないで下さい。」で良いのかも知れないが
2chという母体の1スレで有ったとしても、そのバックボンが大きい分、前記と比べ反響が大きいのは当然の
事では?

 先般「自己責任」と言う言葉が氾濫しておりますが、ココに書込む事は「自己責任」だと思うが如何でしょうか?
あなたは、あなたの、けじめとして「自己責任」を全うしたかも知れないが…

 >元が趣味でやっていたことですし、叩かれてまで続ける意味もありません。
 荒らしに負けるのは荒らし以上のバカですが、無視するだけの気力もありません。

これは、「自己責任」の範疇では無いと思いますよ。上段は書いても下段はあなたの憂さ晴らしでは?

 客観的にココの住人の言う「荒し」の中にも気分を害するモノも多数いますが、発言の言い回しの差は有っても
余りにも、「的外れ」な意見は無いと思うが…如何か?

 意に沿わない意見は無視し、それを発言者を「荒し」と言い、馬鹿と呼び、自己を正当化する事が果たして
「大人のする事」なのでしょうか?

ココに書き込む以上は、自己責任を全うしスレを荒さず真摯に受止める事が出来て初めて賛美を受けれるのでは?

 しかし、「荒し」と呼ばれる方々も「粘着」は観ていてカッコ悪いよ!

               長文失礼しました。

711 :バルビローリ ◆tl2Efoj.Y2 :2005/05/30(月) 12:39:49 ID:igdNCMe60
>>短編職人様
乙です。短期間のうちに文章が一気にこなれてきましたね!
これからのご活躍を期待しております。

>>fool様
遅くなりましたが相変わらずの神っぷりに感服しております。
どう頑張っても越えられない壁が…。もう本当に面白いんで、ついつい次回作マダーと
期待してしまいますが、多少投下間隔空いてもいいので、息の長い活躍をお願いします!

>>まこしろ様
「さあ盛り上がって参りました」と思ったら、また新展開。
次はどんな展開が待っているんだろうとドキドキさせられます。頑張ってください!

>>サナトリウム様
はじめまして。ひとまず、ご退院おめでとうございます。
お体に障らない程度で筆を進めてください。期待しております。

さて、PIP様の突然の断筆宣言、とてもショックです。同じようにこの場を借りて「作品」を投下させていただいている
私も、他人事とは思えませんので(長編に挑戦していた矢先だったものですから)。
今は断筆宣言とその周辺の問題については軽々に発言するべきではないと考えておりますので、いつか考えが
まとまりましたら書き込ませていただきます。

712 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 12:40:42 ID:VMnb0dOS0
PIPサンの引退が残念です。
もし・・・筆が進んで書き終わることができたのなら、

そのときはUPしてくださいな。
今までの流れ上、待つことのには慣れてますんで。



713 :短編職人:2005/05/30(月) 13:08:53 ID:IQtftPs20
レスくださった方々ありがとうございました。

とりあえず補足事項を・・・
えっと、ご存知の通り当方の作品は1レス完結という形式でやっておりますが
作中の時期(時間)と場所はまったく別々でも、同じ世界での話です。
ですから、極端な例をあげれば>>697のお嬢様と>>685の男女は同じ世界におります。
よければ、各作品を読み比べていただきまして発生から混乱、そして終盤へと
物語を脳内変換していただければと思います。

あと、人物ですが「男」や「少女」など、人物名を表記しておりません。
これは読者の皆様の脳内で、別の箇所での登場人物がもしかしたら同じ「男」なのでは?
といった感じで、自分の中で1つの作品にしていただければと思います。
ですから、あえて性格や特徴は極力書き込んでおりませんので、読みにくいと思われた方には
真に申し訳ないのですが、ヨロシクお願いしまふ。 (´-ω-`;)

>>PIPさん
私はここに来てまだ2日程度しか経過しておりませんが
同じ書き仲間としてちょっと残念に思います。
時間があれば、倉庫にある作品を拝見させていただきますね。

714 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 14:02:25 ID:qBev7MhR0
>>710
粘着粘着言うけど元々このスレ普通に読んでてある日突然
変な作者が現れたからそいつが来るたび文句言ってるだけだから
別に叩きが目的で張り付いてる奴なんか一人もいないから安心しなよ

715 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 15:48:08 ID:L9JuWkpn0
お前の言う変な作者が現れなくても文句垂れてるから粘着って呼ばれるんだよw

716 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 19:25:22 ID:XHc3E76U0
>>710
読者代表乙www
>>714
粘着ご苦労www
お前テラキモスwwwww

717 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 19:32:12 ID:XHc3E76U0
>>710
的外れな意見なら雑談所いってこいよwwwwうえっwww
前に雑談所荒らそうとしてさらされて逃げたやついたよなwwww
読者代表テラワロスwwww

718 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 22:17:31 ID:N/ULwdqQ0
>>717

>的外れな意見なら雑談所いってこいよwwwwうえっwww
>前に雑談所荒らそうとしてさらされて逃げたやついたよなwwww
>読者代表テラワロスwwww
雑談所荒しも自作自演で無いと言い切れるのか?

719 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 23:01:09 ID:+2RKdzk4O
>>717>>718両方ウザい、邪魔

720 :本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 23:06:06 ID:EfmWW+EJ0
おまいら、カスな書き込みでスレを無駄に消費するなよ。
作家さんたちの光臨をおとなしく待て。

721 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 00:10:02 ID:FPH0V1cjO
盛り上がって参りました。

722 :この訴えは適当に続けていくつもりです:2005/05/31(火) 00:23:13 ID:qBDHboGRO
では恒例の


^ω^)つ【くだん死ね】


置いていきますね

723 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 00:25:21 ID:addZPdJHO
何回言わせるんだ?

よそでやれ

もういわさないでくれよ。

724 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 00:31:53 ID:0sfdhMRj0
よそで【○だん死ね】なんてやったって誰もわからんぽ・・・

725 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 00:41:53 ID:uV2P03/L0
>>718
お前が荒らし本人か。
晒されそうになってびびってんなよ。
スレ読めば明らかに別人だろ。IPまで出すって言ってんのに。
自作自演扱いしないとよほど都合が悪いんだな。
作者追い出しておいて自己弁護乙www

726 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 05:36:02 ID:1IC6HIVy0
>>725
>作者追い出しておいて

染みるフレーズだな・・・・
何が良いとか悪いとか、どうでもイイんだよな。
小説が投下される事によって初めて存在価値を成すこのスレで
名無し如きが1人の作者をスレから追い出したってのは、それだけで大問題なんだよな。
俺だってさ、たまには「なんだこりゃ。ツマンネ。」とか思う事有るよ。
斜め読みする事も有るよ。でも叩かねぇよ。名前出さねぇよ。感想書かないだけだよ。
ここは小説書ける奴が居てこそのスレなんだよ。
マンセーでいいんだよ。投下できる奴は神なんだよ。
本末転倒と言うか、何と言うか。
最後には、俺ら名無しの下らない雑談しか残らねぇよ。
ってチラシの裏に書こうとしたけど我慢できなかった。ごめん。

727 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 06:19:00 ID:6fzPSqbQ0
>>725
だから、お前ウザイ。引っ込め。

そんなの雑談所でやれよ。反論するふりして、本スレに固着してるんだろ。
どうせ>>717=>>718=>>725だろ。

728 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 07:08:06 ID:v5t4gfqoO
チラシの裏

ああ、類は友を呼ぶ状態だ。断筆宣言した人。一言多いよ。
>元が趣味でやっていたことですし、叩かれてまで続ける意味もありません。
>荒らしに負けるのは荒らし以上のバカですが、無視するだけの気力もありません。

これが、無ければいいのに。荒らしに撒き餌したようなものだよ。
だから>>725のような正義面した荒らしを呼び寄せてしまうんだよ。

チラシの裏終了

729 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 07:39:11 ID:ZUL5ug13O
いやいや。荒らしよりタチの悪いのは、投下逃げではなかろうか?
続きを期待してるのに、カナーリの期間あいたり、そのまま逃げたりな!
ひょこんと現れ、投下しても前の話の内容が分からんかったりな。

730 :短編職人:2005/05/31(火) 08:01:57 ID:fiUlHzY00
悪ガキ2人組はその日、学校をサボって図書室に忍び込んだ。
数学 力学 言語 etc 様々な本棚の壁を越えて、目的の場所にたどり着いた。
「禁断の扉、わくわくするぜ。」
「本当に大丈夫かな・・・。」
ギギィっと扉を開け、明かりのスイッチを入れる。
禁断の部屋に明かりが灯った。 浮かび上がったのはいくつかの本棚。
「なんだこれ? 何て読むんだ?」
「多分。 歴史・・・文化・・・言語・・・。」
「はぁ? そんなもんガキの頃に習っただろ、それに本棚に並べるほどないじゃん。」
「そうだよね、人類はこの島で生まれ育って、文化を培って言葉を覚えた・・・。」
「それは違うのよ。」
突然の女性の声に二人は咄嗟に振り向いた。 女性は二人を見てクスっと笑う。
「あれ、誰だこの女?」
「図書委員長だよ。」
少年がボソボソ話しているのを気にもしないで委員長は続けた。
「地球にはこの島1つしかなくて、あとは全部海・・・なんて嘘なのよ。 本当はいくつも大陸があるの。」
そう言って、女性は本棚から1冊の本を取り出してページを開いて見せた。
「な、なんだこれ!」
そこに描かれている地球には6つの大陸があった。
「で、でも先生が・・・。」
「それは、間違った教育なんだけど、ある意味では正しい教育なのよ。」
それから女性はいろいろなことを話した、
各大陸には国というものがあって人種というものがあってそれぞれの歴史や言語があった・・・と。
「でも、どうして? 世界はこの島と海だけとか人種や言語なんてものがあるなんて知らなかった、教えてくれなかった。」
「西暦200X年 人類は絶滅の危機に瀕していたの、でもわずかに残った人々がこの島に逃れ、再び文化を作り上げたの。」
「そんな・・・もう何世紀も昔の話じゃないか。」
「その時の人類に何が起きたのですか?」
「今でも、人が死んだらすぐに焼却処分するでしょ? でなきゃ人を襲って食べてしまうから。」
「そりゃ当たり前だよ、常識じゃん。」
「昔は、そんなことなかったの。」
女性は遠くを見つめながらため息を1つついた。

731 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 15:11:41 ID:addZPdJHO
やべ、こういうの好き。
Good Job

732 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 19:15:09 ID:CHAF70lH0
すごい名無しがえらそうなスレですね
名無し>>>>作者www
作者は名無し様のために作品を書かせて頂いているんですねwwww

733 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 19:43:44 ID:CHAF70lH0
気がついたんだけどここで作者に文句言ってる奴ら特徴が同じなんだよなwwww
単発IDで荒らされる方が悪い、自分は正しいことをしてるって繰り返しマクリングwww
wwwうはwww荒らしカッコヨスwww

734 :ゴミ文:2005/05/31(火) 19:51:34 ID:Dj2ZLFq80
俺は家の近くのコンビニに来ていた。
今の世の中、いつどこでゾンビに遭遇するかわかったもんじゃなかったが
ハラヘリではどうしようもないので、何かが転がってる事に期待したのだ。
店内はガランとして何も無かった、やはり略奪されて食えそうな物は跡形もなかったよ。
はらへたよママン・・・
俺はそう思いながら棚の下を覗き込む。
あった、あったよ缶詰が一個!
「缶詰ゲトー!」
嬉しさのあまり大声で叫んでしまった。
その声を聞きつけてか、店の奥からゆらりとゾンビが姿を現した。
ゾンビキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
今度は心の中で叫ぶと缶詰を取り店の入り口へと走った。
ゾンビは遅い、追いつかれるわけはない。
入り口で振り向くとと、ゆらゆらとこちらに向かってくるのが見えた。
ゾンビ遅いよゾンビ m9(^Д^)プギャーーーッ
さて、逃げるかと前に向きなおして、店から出ようとした瞬間、俺は硬直した!
いきなり目の前にお年寄りのゾンビ(♂)が現れたのだ!
(お年寄りは大切にネ!)
何故か脳裏にそんな言葉がよぎった次の瞬間には、俺はお年寄りゾンビに組み付かれてしまっていた。
ウホッっじゃなかった、ウハッwwテラヤバスwwww
俺が振りほどこうとするよりも速く、お年寄りゾンビはすばやく俺の腕に噛み付いてしまった、以外と動きが速いのだ。
「くぁwせdrftgyふじこ!!!」
パニックで意味不明な言葉を叫んでしまったが、不思議と痛みが無い?
それもそのはずで彼には歯が無かったのだ。
お年寄りゾンビは俺の腕を「はむはむ」するだけで、服の上から肉を食いちぎる事は出来なかった。
「はむはむ」 (*´Д`)ハァハァ
「はむはむ」 (*´Д`)ハァハァ
「はむはむ」 (*´Д`)ハァハァ
うがああぁぁっという、うめき声でΣ(゚д゚)っと我に返った。

735 :ゴミ文:2005/05/31(火) 19:52:13 ID:Dj2ZLFq80
店の奥から出てきたゾンビがすぐそこに来ているのだ、ハァハァしている場合じゃねぇよ!
俺は名残惜しみつつお年寄りゾンビを突き飛ばすと店の外に飛び出した。
幸い外にはゾンビの姿は無く、ホッと胸を撫で下ろしながら帰路についた。
俺の家までは100メーテレも無い。
十字路に差し掛かった時、曲がり角から女ゾンビが出てきた。
いったいどんな状況でゾンビになったのかはわからないが、スカートで上半身裸の女性だった。オパイ丸出しだ。
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
ああ、イケネ、こんな事してる場合じゃないwwwっうぇっうぇwww
俺は掴みかかってくるオパイの足を払うと、オパイはバランスを崩して派手に転倒した。
「マンコ見えた!」
とりあえずお約束の呪文を唱えつつその場から走り去った。
途中でょぅι゛ょゾンビに遭遇して、ひとしきり(*` Д´)//ア//アした後
お持ち帰りしようか散々悩んだが、家には可愛い妹が待ってるので
ょぅι゛ょは二人もイラネと、結局そのままにしてなんとか家に帰還することができた。
バリケードを乗り越え、ドアを開けて安全地帯に到着ヽ(゚∀゚) ノ
しかし、さっきの幼女ゾンビ可愛かったな糞っ、まだ余韻が残ってるうちに
  ( ;´Д`)ハァハァ 
 Σ⊂彡_,,..i'"':   
  シュッ |\`、: i'、
     \\`_',..-i
とかやってる内に俺の可愛い妹が2階から心配そうに降りてきた。
彼女は俺の顔を見ると安心してニッコリと微笑んだ。

「おかえりなさい、お姉ちゃん」

736 :ゴミ文:2005/05/31(火) 19:59:53 ID:Dj2ZLFq80
同じネタがあったのかも知れませんが、30分で書いてみました。
どうもスンマセン (;´Д`)

737 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:06:58 ID:R0V/5r5t0
..第3章

...1
 下川井のインターに続く陸橋に、何十匹かのゾンビ野郎と一緒に居たのは、小山のような巨体の「象」だったのよ。
 …たしか、学者先生は言ってたなぁ。「大型のほ乳類なら、どんな奴でもゾンビになる。」って…。
 …どこの動物園から逃げ出したか知らねぇが、元は草食いで大人しい生き物なんだろうが、「人食い象」ってのは聞いたこと無ぇ。
 あんな奴に体当たりされた日にゃ、このトラックだって敵わねぇだろ。
 それでオレは、泡食って急ブレーキを掛けたのさ。
 …荷台の上じゃ、ゾンビの象に気が付いたらしい中村達が、一斉射撃を始めたのよ。
 M十六の一連射で、ボロボロの服着た死人野郎を、アスファルトの路面に、叩き伏せることには成功したんだが、ゾンビ象は倒せねぇ。
 皮膚の厚い象さんにゃ、五.五六ミリでも役不足ってことか?。
 そのうえ、急所に当たらなかったのか、一度倒したゾンビ野郎も、のそりと立ち上がって来やがった。
 …千切れた腕を置き去りに、ゾンビの野郎が、こっちに向かってくるから、赤ら顔のアメちゃんが、青い顔して叫んでる。
 困ったことに、ゾンビ軍団の奴等は、二車線の道一杯に広がって、フラフラ向かって来やがるし、後ろにたっぷり四、五十匹は控えてるから、避けて通れる幅も無ぇ。
 それで、しょうがねぇから、バックで逃げようかと思ったのよ。
 …その時、突然、目の前で何かが爆発した!。
 どうやら、ゾンビ軍団の中心にグレーネードランチャーが撃ち込まれたらしい。
 激しい爆発音と爆風は、トラックのサスペンション付き運転席が、振るえる程だった。
 三十メートルほど先で爆発した、四十ミリ対人対装甲弾の威力はすげぇモンだぜ…。
 ゾンビ野郎の破片が、握り潰されたクラッカーみてぇに、バラバラになって、そこら中に降り注いだから、アスファルトの道路にゃ、千切れた胴体や砕けた頭蓋骨の破片が転がってた。
 爆発の衝撃で、巨体の象でさえ、尻餅つくように横倒しになったのよ…。
 だけどよ。奴は、すぐに立ち直りやがって、ゾンビ野郎の破片を踏み付けながら、オレ達の方に向かって来やがる…。


738 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:07:39 ID:R0V/5r5t0
...2
 …裂けた横腹から、飛び出した内臓を引き摺りながら、長い鼻の野郎が、生き残りのゾンビどもと一緒に歩調を合わせて、こっちに向かって来るじゃねぇか。
 よく見たら、爆風で吹き飛んだ死人の群れまで、手や足の無ぇ体で芋虫みてぇに、這い摺って来やがるから、ゾットして首筋の毛が逆立つのが判ったぜ。
 でもよ。この状況じゃ、じっとしてる訳にもいかねぇだろ。
 もう一発、四十ミリグレーネードを、お見舞いしてやれば、ゾンビ野郎の群れの間に「花道」が開くかも知れ無ぇ。
 それでオレは、細く開けたサイドウインドウから「今のを、もう一発やれ!。」って、後ろの奴等に怒鳴ったんだが、助手席の伊東の野郎は、うわずった声で「射程が近すぎるから無理だ。」って突っ込みやがる。
 …撃った当人が怪我しねぇように、二十メートル以下の近距離じゃ、榴弾は爆発しねぇらしいのよ。
 …そうは言っても、荷台の奴等だって馬鹿じゃねぇ。そこいら辺はプロだから、何が使えるか知ってやがる。
 誰かが「手榴弾!。」って、でっかい声で、叫び声あげて、そいつを放り投げたんだ。
 見覚えのある、小っちぇパイナップルが、放物線を描くように綺麗に飛んでくのが、フロントガラスに映ったモンで、オレは衝撃に備えてダッシュボードの下に潜り込んだ。
 伊藤の野郎もアメちゃんも、同じこと考えてやがったから、運転席の足下はむさ苦しい男どもの「押しくらまんじゅう」状態だったぜ。
 けど、そんなに待ちはしねぇ。そのうち「ドカン」と来て、奴等の破片が降り注ぐ…。
 …オレは、爆発の衝撃にタイミングを合わせて、ダッシュボードの下から飛び出すと、トラックを発車させたのよ。
 ゾンビ軍団の中心近くで爆発した一発の手榴弾は、五、六匹の死人を、天国に送ってやることには成功したんだが、数で押してくる奴等には全然足らねぇ。
 …それでも、ちっとは隙間が開いたから、そこを目掛けて、トラックを突っ込ませたのさ。
 ロングボディのトラックだから、加速は歯痒い限りなんだが、オレは床が抜けるぐらいアクセルを踏みつけてた。
 …やべぇ。象がこっちに気付きやがって、でかい体を向けて来る。

739 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:08:13 ID:R0V/5r5t0
...3
 何とか抜けられる。…と思った瞬間、奴の長い鼻がフロントガラスに振り下ろされた。
 …割れたガラスの破片が、ゾンビ対策用に取り付けられてる防護鉄筋と一緒に、運転席に飛び込んで来て、声にならねぇ悲鳴が上がった。
 オレは、必死にハンドルを押さえてたんだが、象の長い鼻が、フロントガラスの窓枠を掴んで引っ張りやがるから、ブレーキ賭けられたみてぇになって、思った方に進めねぇ。
 次の瞬間、奴の頭突きが、トラックの右フロント周りで炸裂した…。
 三トン近く有りそうな奴の目方に、ゾンビの馬鹿力が加わって、もの凄い衝撃だったから、こっちも危うくムチ打ち症になる所よ。
 そのうえ、キャビンやドアの鉄板が歪んで、ダッシュボードやステアリングコラムまで変形しちまった。
 危うく運転席で、サンドイッチになることだけは免れたが、オレの目と鼻の先にある、奴の頭がこっちを向いて、白目掛かった可愛いお目々が「絶対に逃がさねぇ。」って言ってやがる。
 奴の攻撃を二度、三度と食らった日には、強化バンパーのトラックだってポンコツにされちまうだろ。
 その時、助手席のアメちゃんが、壊れた防護鉄筋の間から、九ミリ拳銃をぶっ放し始めた。
 象の顔は運転席の窓の外、オレのちょいと先だから、流れ弾がこっちに来やしねぇかと、ヒヤヒヤしたぜ。
 象の野郎は正面からブルドーザーみてぇに押して来やがるし、死に損ないのゾンビ野郎が、昼飯に有り付こうとトラックの周りに群がり始めた。
 オレは、サイドブレーキの所に固定してあった、レミントンの散弾銃を持ち上げると、割れたフロントガラスから身を乗り出した。
 …引き金を握った右手を思いっきり伸ばして、腐れ象の目ん玉に銃口を近づけながら、片手撃ちでぶっ放してやったのよ。
 象の眼球が吹き飛んで、そこからドロッとした液体が流れ出し、奴の押す力が、少しは弱まったんだが、まだまだ致命傷は与えられねぇ。
 スライドを操作して、次の弾を装填すると、抉れた穴だけの眼窩に向けて、更にもう一発、ブチ込んだ。
 ゾンビになっちまってるから、痛みを感じることは無ぇんだろうが、その一撃で象の動きが鈍くなったのは事実よ。

740 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:08:45 ID:R0V/5r5t0
...4
 アメちゃんも九ミリパラベラムの拳銃弾を、奴の眼窩に集中し始めたが、助手席側に回り込んできた死人の群れが気になって、狙いが定まらねぇらしい。
 それに、象が悶えるようにトラックに体当たりして来るから、きっちり狙って撃てる状況じゃ無ぇ。
 オレは散弾銃を再装填しながら、「こっちに任せろ。」って言うと、変形したダッシュボード越しに、車体の外に身を乗り出して、更に一発撃ち込んだ。
 …ゾンビ象の目玉の痕から、脳みその一部らしいジャムみてぇな液体が流れ出して、遂に奴は地響き立てながらひっくり返ったのよ。
 だけど、動きが止まったのは象だけじゃ無ぇ。頼みの綱のトラックまで、逝かれちまったから、走って逃げるしか道は無ぇ。
 オレは、「エンジンが掛からねぇ!。」って怒鳴ると、トラックに取り付こうとした、一匹のゾンビ野郎に向けて散弾銃をぶっ放した。
 アメちゃんも伊東の野郎も、トラックの前に押し寄せてきたゾンビ野郎を、手当たり次第に片づけ始めたから、オレも脱出の準備をしながら、近づいてくる奴等を狙い撃ちしたのよ。
 迫ってきたゾンビ野郎に、アサルトライフルを向けてた荷台の奴等も、トラックが動かねぇのが判ると、運転席の近くに後退してきた。
 そいつ等の攻撃も加わったから、前から来るゾンビ野郎は射的の「的」と同じよ。
 SS109フルメタルジャケット強化弾を食らった奴等は、前から見たらインド人の額に付いた赤い印と同じだけど、後ろの方は後頭部ごと、綺麗サッパリ無くなって、でっかい孔しか残って無ぇ。
 七、八匹は片づけて、前からの攻撃が手薄になった頃、伊東の奴が、脱出の合図を送ってきた。
 オレは、空になったレミントンを肩に担ぐと、日本刀を片手に、トラックの窓から飛び降りた。
 他の奴らも続いて脱出を始めたが、このまんま真っ直ぐ、高架の保土ヶ谷パイパスを進んでも、逃げ込める場所は有りゃしねぇから、目指すは下川井のインターを降りた市街地よ。
 後ろから、ランボーみてぇな大男のマシンガン野郎が、太股を怪我した南を庇いながら逃げてくる。
 こっちには怪我した野郎が居るから、それほど早くも走れねぇんだ…。

741 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:12:42 ID:R0V/5r5t0
...5
 …後から来た平岡達は、五、六匹のゾンビ野郎に追いかけられてたが、伊東や中村のアホどもは、テメェ達のことが精一杯で、インターの坂道を転がるように先に行っちまった。
 オレは、南の奴に肩を貸しながら、出来るだけ早く走ったのよ。
 奴は、苦痛に顔を歪めながら「済まねぇ。」って呟いてたが、怪我したって、まともな奴は見捨てねぇのがオレの主義だから、「…帰ったら、お前の奢りで、熱燗一杯だぜ。」って言ってやった。
 そんな、くだらねぇ話しながら、坂を下って行ったんだが、マシンガンを担いだ平岡の奴が、たまに後ろを振り返って、ゾンビ野郎を狙い撃ちしてくれなきゃ、とっくの昔に追い付かれちまったろう。
 二百連ボックスマガジンが、とっくに空になっちまったランボー野郎は、M十六用の三十連マガジンを装着してたが、フルオート機構しか無ぇミニミだから、引き金の素早い操作で、弾の消耗を防いでるみてぇだ。
 …先に行った奴等が、殺ってくれたのか、道上にはゾンビ野郎が何匹も転がってた。
 まだ死にきれてねぇ野郎も居たから、オレ達は、そいつ等の頭を蹴っ飛ばして、トドメを差しながら下って行った…。
 パイパスの高架を降りた先、…中原街道の交差点には、赤さびのトラックが横転したまま止まってる。
 先に行った奴等が、そいつを背にしながら、周りのゾンビを始末してた。
 …手榴弾やグレーネードランチャーの爆発音、機関銃の乱射音まで街中に響いちまったから、近所の奴等に、新しい「餌」が来たことを、教えてやったようなモンだろう。
 あっちこっちからフラフラと、ゾンビ野郎が集まって来やがるから、のこのこしてたら囲まれちまう。
 何とか先陣隊に合流したオレ達は、伊東の指示で、ゾンビの少なそうな、東の林に向けて、またまた全力疾走よ。
 丘陵の藪を強引に突っ切って、やっとの思いでゾンビの追撃を振り切ると、フェンスの破れ目から、ゴルフ場の敷地らしい林の中に逃げ込んだ。
 …久々のマラソンで、オレ達みんな、息が上がっちまったんだが、死人の奴等が、どこから現れるか判らねぇから、安心して休めたモンじゃねぇだろ。
 ゼェゼェ言いながらも、周りの警戒だけは怠らなかったのよ。

742 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/05/31(火) 20:13:23 ID:R0V/5r5t0
5話投下。

地理的な状況が判らねぇから、地図見て想像で書いてるんだが、
近所の奴が居ても、「そこはそうじゃ無ぇ」って突っ込むなよ。

じゃ、また来週な。

743 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 21:52:44 ID:W7zi02so0
>短編職人さん
先日は「慣れたら・・・」なんて失礼しました。
もう充分な完成度に達しましたね。
もったいつけたような思わせぶりな(失礼)終わりかたもいい味でてます。
次回作待ってます。

>ゴミ分さん
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)゚∀゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)−_)゚∋゚)´Д`)゚ー゚)━━━!!!!
いいねぇ、、、こういうの待ってたんだと思う。
いちいち引用してコメントつけるのも面倒。全部(・∀・)イイ!
また2ちゃんの世界観からなる続編期待。

>おやじさん
象さん ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
投下ペースageキボンヌ


744 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 22:06:22 ID:qBDHboGRO
>>732
くだんは作者に含まれるとしても、
多くの人間に不快感を与えているのは事実

作者=名無し>荒らし=くだん=俺
だろ

とりあえず死ね、パクリくだん

745 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 22:37:38 ID:i3vEN74w0
>>744
だんだんお前のことが薄気味悪くなってきたよ。

746 :本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 22:56:00 ID:qBDHboGRO
そりゃ光栄


tu-ka俺2回しか書き込んでないのに だんだん とか
おまいさんもハイクオリティで薄気味悪いな

747 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 00:06:43 ID:UMdGKtL40
IDからしてグロだし

748 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 02:44:17 ID:KG1dL87SO
>>746
ド厨
以上

749 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 03:46:15 ID:oWfgh3YLO
ID笑わせて貰いました。

750 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 05:36:16 ID:gJzpaMwjO
盛り上がって参りました。

751 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 07:00:18 ID:5srRa6qA0
頑張るなぁ。そうやってこのスレを潰そうとする本当の理由が知りたくなって来た。
まさか自覚が無いわけじゃないだろうし、本気で気に入らないから延々愚痴愚痴
叩いてる程幼稚で下劣で嫉妬狂いの阿呆でもあるまいにな。

>>744
叩くなら個人の裁量で充分だぞ。
>多くの人間に不快感を与えているのは事実
だなんて客観的な多数意見に仕立て上げようとすると効果が薄れるから要注意だ。
楽しんで叩いてるだけなんだから、ソレくらい解るだけの冷静さはあるだろう。

752 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 11:55:19 ID:Q80P2EYRO
>>751
叩くの楽しんでるとかスレ潰そうとしてるとか
どこから読み取れるのかマジワカラナス

人サマの作品をパクっておきながら「俺のもパクらせてんだからいいだろwww名無しは黙ってろwwwww」
と開き直っているくだん「だけ」が気に入らないし、俺以外に不快に思ってる人間が
最低一人いることが確実だからああ書いた

自分でも何言ってるかわからんから完全な気狂いかも知れんが
言いたかったのは、くだんは非を認めて謝れってこと

だが何言っても無視されるから虚しく氏ね氏ね言って
…て、なに言ってんの俺クオリティヒクスwww

まぁいいや、氏ねくだん

753 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 12:29:14 ID:W4rk2xX20
>>751
なんか寂しいな。
あんた。

754 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 12:30:46 ID:W4rk2xX20
↑ごめん。
>>752 の間違いです。


755 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 13:43:56 ID:FBX30iQrO
熱いのはいいんだけど。
スレの約束>>5

>5 496KBで警告メッセージが出力されます。
>  512KBでスレッドが終了なので、950からか450KBを過ぎた時点で

そろそろ新スレ移行ですよね。

前スレの最後は、

>838 :本当にあった怖い名無し :2005/04/09(土) 21:30:42 ID:hUeUITnuO
>>836
>言いたいことは大体わかるんだが、これだけ教えてくれ。

> パクる許可を事前にもらったか否か?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
        略
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>事前に許可を取っていたり、他人の作品をパクることは
>まったく問題ないと思っているなら俺から言うことは何もないけれど
こんな馬鹿げた事で消費して、新スレも立てず誘導もしなかったのだから。
同じ間違いはしないでね。

756 :まんこ舐めたい ◆FSDgpLiQAE :2005/06/01(水) 14:43:45 ID:7TR/fdVh0
中途半端な長さの物を書いてしまったんだが・・・・・・・・
1スレの最大容量って、何KBだったっけ?
投下して良いタイミングなのか分からん。誰か教えてクレ。


757 :まんこ舐めたい ◆FSDgpLiQAE :2005/06/01(水) 14:58:58 ID:7TR/fdVh0
うわ。丁度1時間前のレス>>755に512KBとか書いてあるじゃん。
ゴメン。次スレ立ったら出直すわ。
回線状況が極悪な国に居るから、小まめにスレ確認とか出来ないんだよね。
↓それでは、引き続き「粘着ゾンビVSスレゾンビ」をお楽しみ下さい。

758 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 15:19:35 ID:b42fJkIk0
>>744-758
は纏めて死んだ方がいいと思う俺スレゾンビ

759 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 19:21:11 ID:z/+JnvBnO
wwwぅはっww自分も含んじゃってるwwww

760 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 20:48:13 ID:VuSs280fO
>>おやじ
銃器の細かい描写もいいけど間違いが多いよ。
ごちゃごちゃといろんな名前を出すならもう少し調べてからにしたほうがいい希ガス

761 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 20:51:44 ID:Nyc1SxBh0
どこが間違っているのか指摘しないとただのクレーマーな希ガス

762 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 21:16:06 ID:oeusxR2S0
>>752
>叩くの楽しんでるとかスレ潰そうとしてるとか
>どこから読み取れるのかマジワカラナス
本気でワカラナス? 皮肉られてる事すらワカラナス?





763 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 21:38:00 ID:Q80P2EYRO
本気で理解オヨバナス

764 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 22:09:49 ID:oWfgh3YLO
ゾンビ大量発生でスレ全滅

765 :本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 23:27:10 ID:OLdWYQ0LO
おやじ!一週間も間隔あけてくれんな!話がわかんねーようになってくる。
くだん?誰それ?

766 :非通知さん:2005/06/01(水) 23:51:46 ID:Q3J4f++S0
僭越ながら新スレ立てました。

【小説】ZOMBIE ゾンビ その13【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1117637335/

移動よろしゅう

767 :":2005/06/02(木) 05:33:31 ID:md+bGlIVO
次スレは作品投下専用のマターリスレと、粘着がガンガン書きまくるスレの
2つのスレにしてくれないか?

今のスレの速度についていけないorz

768 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 11:18:14 ID:RPJmgId50


      く だ ん は 次 ス レ 侵 入 禁 止

769 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 12:04:00 ID:OAWzc+GaO


770 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 13:06:58 ID:dC0t1dYd0


771 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 13:14:49 ID:zmJLSz5+O

 く だ ん は 以 降 出 現 禁 止

っと、埋めるにはある程度容量稼ぐべきかな


くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね

謝罪か代償を要求するニダ!

772 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 16:06:28 ID:OAWzc+GaO


773 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 18:45:45 ID:BKY4DvopO
くだんは投下禁止!

774 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 19:59:13 ID:f9hNZOl8O
おまいら今すぐフジテレビ系見れ

775 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 21:13:22 ID:BgSC0w5V0
>>771>>773
お前は もう直ぐ 死ぬ

776 :本当にあった怖い名無し:2005/06/02(木) 23:28:49 ID:qXHnghZmO
もうくだんさんの悪口はこのスレで最後ね!次スレに持ち込まないでよ

777 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 02:35:42 ID:ubuGddevO


778 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 02:36:27 ID:ubuGddevO


779 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 02:41:42 ID:ubuGddevO
さっさと新スレに引っ越し〜

780 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 07:21:44 ID:x7fI37WRO
しようか

781 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 10:07:42 ID:q/twzIiC0
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね
くだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ねくだん氏ね

                                                うめ

782 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 15:31:52 ID:ubuGddevO
アホ晒しあげ

783 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 17:32:15 ID:cNw783NQ0
IDにスレ番記念age

784 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 20:43:04 ID:g78CRxWtO
粘着ゾンビさん達はここで思う存分暴れて下さい。埋めるまで次スレに来るな。

785 :本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 23:06:51 ID:ubuGddevO
あげ

786 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 00:05:22 ID:GzXdKVhZ0
从*・ 。.・)<  単なるネタなのに熱くなることはないと思うの!




787 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 03:08:17 ID:AcIkgDrjO
ゴメン、、、

788 :まめたい ◆FSDgpLiQAE :2005/06/04(土) 03:18:51 ID:mYAZfgo60
埋め立て支援として、裏話と自評を。

以下、俺が書きたかったもの
1、ゾンビの世界で強く生きる「普通の」人達。
2、ラフメイカーとかKとか(バンプオブチキン)。なんか生暖かい男達。
3、ゾンビ発生後の2ちゃんの在り方。
4、ゾンビ発生から世界崩壊までのリアルな経過。
5、FLASH「nightmare city」の流石兄弟とか1さん、オニギリみたいな奴等。
6、「ユウキ」のモデル(実在人物。かなり実話が混じっております。)に対する日頃の感謝。
7、ドーンゾンビスレで必死に議論してた奴等(自分含む)に対する1つの回答。
8、ゾンビ世界から生き残るスレ(成りきり)のノリ。

1と3に対して4が矛盾する辺りが辛かった。2と5と6に関しては、表現力不足。実力の無さを痛感した。
7と8に関しては、こんなモンかな・・・・ちなみに自レス以外からのアイディアは使っておりません。

・・・・・・要するに、殆ど中途半端で描き切れてない。詰め込み過ぎたかな。
挙句、それが原因で続きに書く事が無い、この現状。初投稿後に速攻スランプ。困ったもんだ。
一応1つ考え始めてるけどね・・・・・完成まで何週間かかるやら。
最後に、こんな俺にレスくれたおまいら。まじでありがとう。そしてゴメソ。
超頑張るけど、一応アレは長編じゃなく、完結した短編2つだと思ってくれ。
以後しばらく名無しとして潜伏しつつ、色々考えてみる。またな。


789 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 03:25:15 ID:AcIkgDrjO
↑なんか目頭が熱くなる話(2話目)だったんで又無理せずお願いします。本当良かったです。

790 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 14:19:35 ID:xrGaoYwEO


791 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 16:27:49 ID:xrGaoYwEO


792 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 19:30:02 ID:xrGaoYwEO


793 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 21:14:43 ID:uzOx8+rp0
↑の3人は寿司屋のおやっさん

794 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 21:25:58 ID:AcIkgDrjO
ほらほらっ!。次スレでサナトリウムさんの小説始まったよ!!。

795 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 22:12:05 ID:xrGaoYwEO
埋め

796 :本当にあった怖い名無し:2005/06/04(土) 23:40:17 ID:xrGaoYwEO
埋め

797 :本当にあった怖い名無し:2005/06/05(日) 02:31:17 ID:e8H9Mv91O
埋め

798 :本当にあった怖い名無し:2005/06/05(日) 08:58:53 ID:CB0iNRAA0
埋め

799 :本当にあった怖い名無し:2005/06/05(日) 16:15:33 ID:e8H9Mv91O
宇目

800 :":2005/06/05(日) 18:08:08 ID:9FLeJ61AO
800ゲト

801 :本当にあった怖い名無し:2005/06/05(日) 22:05:46 ID:e8H9Mv91O
埋め

802 :本当にあった怖い名無し:2005/06/06(月) 19:29:53 ID:a2qxG3Vt0
 

803 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 03:39:27 ID:AO9+CUDdO
オレ達ブラックウォーター社員は在日企業資産を護る為派遣された。M4の弾を打ち込まれてもその歩みを止めない暴徒に押し倒された仲間が抗弾プレートキャリアーの間から腹を貪り喰われていく。オレはM14TROYのトリガーを引いた。

804 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 03:53:49 ID:AO9+CUDdO
「そんな不格好で古い銃を使うな。」いつもそう冷やかされていたオレのM14は大口径バトルライフルの利点を最大限に発揮し暴徒の動きを止める。それでも頭部に命中させない限りヤツらを完全に倒す事は出来ない。最初からおかしなオーダーだった。

805 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 04:37:27 ID:AO9+CUDdO
[日本に行って貰う。各米企業施設を防御。資産を護れ。又、以下の資料を捜索。発見次第本部との衛星回線を通じ資料の照合、確認をせよ。現在日本は騒乱状態にあり治安は以前のシエラレオネ並だ。制限は無し。装備は武器、弾薬を優先しろ。]
制限は無し!?、、。

806 :本当にあった怖い名無し:2005/06/07(火) 16:44:03 ID:V/OprlfF0
>>803-805
面白くなりそうなので、新スレにおながいします。

【小説】ZOMBIE ゾンビ その13【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1117637335/

807 :":2005/06/07(火) 23:42:56 ID:s9i5XKTdO
いきなりM4とかシエラレオネと書かれても、何の事か正直解からんorz
簡単で良いから説明つけてくれないか?

808 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 00:19:44 ID:W5g7hD1mO
そうですよね。ゴメンナサイ。
M4カービン:M16ライフルの最新バージョン。レーザーサイトからスコープまで簡単に装着する事が出来る。M14:ベトナム戦争初期に使用されたライフル。7.62mmという強力な弾を仕様する為フルオートでは扱いにくく5.56mm弾のM16採用後は姿を消して行く。

809 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 00:21:20 ID:W5g7hD1mO
しかし近年その威力が見直され(M16では急所に命中しない限り撃たれた事に気付かない場合もある)、イラク戦争でも倉庫からひっぱり出され使用されている。M14TROYはTORY社が現在の仕様に合うよう改造したM14の事。

810 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 00:36:45 ID:W5g7hD1mO
シエラレオネ共和国:内戦で無法地帯と化したアフリカの一国。追い込まれた政府は民間軍事企業(PMC)のエグゼクティブアウトカムズ社と契約。同社は反政府軍を短期間で鎮圧し内戦を終了させた。

811 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 00:40:44 ID:W5g7hD1mO
ブラックウォーター:アメリカのPMCの一つ。プレートキャリアー:前後に抗弾セラミックプレートを入れるだけの簡単なボディアーマー。動き易くPMCが好んで使う。又、前面にマガジンポーチ等を自由に装着出来る。
説明不足でゴメンナサイ。軍板逝けとか言わないで下さいね。分かりずらいトコありましたらまた御教授お願いします。

812 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 01:00:22 ID:4JXzM23PO
あげ

813 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 01:18:36 ID:W5g7hD1mO
制限が無ければ我々の保有するあらゆる兵器(それこそナイフから戦闘機まで)が使用出来る。また交戦規定もFreeな為民間人の排除さえ許されてしまう。アフリカの末期癌的な小国ならともかく日本でそれが許されるのか?。

814 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 01:25:53 ID:W5g7hD1mO
今回の契約先である米軍の輸送ヘリに乗り目的地へ向かう。我が社保有のロシア製戦闘ヘリに先導され深夜の空を飛ぶ。街の明かりが全く見えない。おかしい。本当に日本なのか?。しかし機内で受けた最終ブリーフィングの内容はオレにそれ以上考えさせる余裕を与えなかった。

815 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 02:25:25 ID:6A15oJRfO
>>803
続き続き!
本スレに投下せよ!
一般ピーにはわかりにくいかもだけど、知ったこっちゃない。


816 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 02:36:16 ID:W5g7hD1mO
当初の目的であった建物を含めた在日米企業資産の保護は騒乱が極度に達した現状からは困難。リスト状の書類とデータを発見次第衛星回線を通じ転送。作業終了後は直ちに救助を要請し建物を放棄。ミッションコンプリートとする。

817 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 02:40:16 ID:W5g7hD1mO
「暴徒」と認識していた日本国民が原因不明の病原体らしきものに侵された[感染者]であること。その特性は【ゾンビ】そのものであること。心臓や脊髄を撃つのでは無く確実に小脳を含む頭部全体を狙撃し破壊すること。

818 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 02:49:17 ID:W5g7hD1mO
オレはだんだん気分が悪くなって来た。汗が滲むのはプレートキャリアー前面に取付られるだけ付けたマガジンポーチと手投げ弾の重量のせいだけではない。同僚達も皆顔色が悪い。まるでホラー映画だ。そうでないとすれば悪夢だ。しかし本当の悪夢はこれからだった。

819 :戦車男:2005/06/08(水) 02:58:43 ID:W5g7hD1mO
やっと名前の入れ方分かりました。分かりにくい自己チューな文章を読んで頂いた方々に本当感謝です。明日以降また書こうと思います。筆遅いし、携帯から考えながらの投下なので本スレに書くのはマズイのではと思うのですが(かと言って此処が良い訳でもないですし)。

820 :本当にあった怖い名無し:2005/06/08(水) 09:00:43 ID:pJ9qUXBXO
>819
携帯からでも、ぜんぜん不味くありません。
ぜひ本スレにお願いします。

821 :糞駄文:2005/06/08(水) 17:11:14 ID:bvFrifMEO
「た、た、助けてくれ!!!」

ボロ切れ状態の着物を纏った男は家屋の端から飛び出した。
どたり、と男は足がもつれ、其の場に転びながらも這いつくばり、わあわあと派手に泣き喚きながら助けを呼んだ。

男が赤ん坊の様に這って逃げる中、同じく家屋の端から不規則な足音を立て、病人、いや、死んで七日程外に捨て置いた様な腐れた死体が歩いて居る様な、あまりに奇怪きわまりない者が歩いている。

死人が発する吐き気をもよおす程のすえた臭気に辺りは包まれ、男は這いながらも転び、転びながら這いを繰り返し、あまり前に進めず、とうとう自身で死人との距離を縮めてしまった。

死人の腐れた腕が男の足を掴む。
男は暴れ狂い、涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔を恐怖に歪ませ、金切り声で日本語かすら分からない言葉を喚き散らし、草鞋も何も履いていない素足の儘、ぐじぐじと蛆の涌いた腕を蹴り続けた。

男も暴れるが、死人もさることながら、めげずに男の両脚を掴み、左脚のふくらはぎにがぶりと盛大に噛みつき、驚くべき力で喰いちぎった。
男が耳をつんざく様な叫び声を上げた。
男の叫び声が止み、一刻程過ぎた後、無惨に食い散らかされた男はぴく、ぴくりと動き出した。

「…あのぅ、誰かいませんか?」

何処かで声がした。
男は不規則な足取りで声の元へと進んだ。又、一人、死人が増えたのは謂うまでもない。

終わり。

822 :本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 00:15:57 ID:ztSQsePv0
>>809
急所に命中しない限り撃たれた事に気付かないってのはアメリカでしかいわれてないんだよな

多分当たってないだけなんだろう

823 :807:2005/06/09(木) 07:39:54 ID:EVdlOW34O
>>808
丁寧な説明thx
無知な俺でもよりリアルできました

>>819に、分かりにくい 自己チューな文章とあるが 、それはここまで
状況説明に費やしてきたからかな?
もしそうなら、冒頭にイベントを持ってくると良いと思うよ
勝手に例に出して悪いが>>821のやり方ね
「た、た、た、助けてくれ!!!」
で何事だろ?と思わせて読み手を掴んでおいて、
このスレの終盤や次スレにも使われているが、その勢いで状況説明を
掲示板形式や日記形式で行い読ませてしまう方法ね
実はコレ、俺が好きな王道パターンだったりするわけだがw

ケータイで書くなら、新規メールの本文いっぱいに書いてから
適当な所で切り張りすれば良いですよ

なんかタシーロな中の一人の俺がいろいろ偉そうにスマンorz
今日投下されるであろう悪夢を楽しみにしてます

824 :本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 12:34:45 ID:O9O0IEB4O
822さんご指摘ありがとうございます。映画[ブラックホークダウン]の原作にそういう記述があったものでして。狭い視野からもの書いてしまいスミマセンです。ご指摘感謝します。
823さん親身なアドバイスありがとうございます。早速参考にさせて貰います。お二人共わざわざ読んで頂きまして本当ありがとうございます。

825 :本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 15:55:41 ID:OuItH9XdO
埋め

826 :本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 17:45:48 ID:ztSQsePv0
>>824
ブラックホークダウンのようなかなり特殊な状況だと、敵をいくら撃っても死なないように錯覚してしまうと思う
いくら撃ち倒してもちょっと目をそらすとまた同じ場所に似たような黒人のおっちゃんがAKを撃ちまくってるような状況だろうし
って板違いだよなごめん

827 :本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 23:44:40 ID:O9O0IEB4O
いえいえ826さん板違いではないと思いますよ。原作にも目を離した隙に死体と武器が失くなっていたとありますし。
それでは続き投下します。

828 :サーカスの娘:2005/06/09(木) 23:45:49 ID:O9O0IEB4O
「あ゛あぁぁぁぁぁ、、。」およそ人のものとは思えぬ悲鳴。オレは恐怖した。しかしそれは目前に迫るゾンビに対してではない。自分の認識の甘さから仲間である部下を失った事に。チームリーダーとして無策で無能。それ程罪な事はない。

829 :サーカスの娘:2005/06/09(木) 23:50:17 ID:O9O0IEB4O
最終ブリーフィングから20分余りで目的の建物に到着した。一般的な4階建てのオフィスビル。しかしまだ建物の少ない新規開発地区に建つそれは少し目立った存在だった。

830 :サーカスの娘:2005/06/09(木) 23:52:08 ID:O9O0IEB4O
ヘリから屋上に降り立つ。飛び去る輸送ヘリ。護衛してきた戦闘ヘリから最後の無線。[先行したチームが派手にやられている。俺達はこれから支援に向かう。神の御加護を。]

831 :サーカスの娘:2005/06/09(木) 23:54:31 ID:O9O0IEB4O
今回のミッションでチームリーダーを務めるオレを含め8人。すぐさま各階のクリアリングに入る。表向きは貿易会社。その実態はアメリカの国益に関する仕事を行ってるらしい。それも最終ブリーフィングで初めて聞かされた。外部からの送電が停まっており地下の災害用自家発電機を動かす。

832 :サーカスの娘:2005/06/09(木) 23:58:28 ID:O9O0IEB4O
職員の避難は整然と行われたらしく、又外部から誰かが侵入した様子もなくオフィスに荒れた形跡はなかった。オレは警戒の為ビルの屋上に2人、外に3人立たせた。全く静かでこの辺りには我々しかいないようだった。地区の住民も全員避難したのだろう。

833 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:03:31 ID:O9O0IEB4O
大使館のような頑強で設備も整った施設ならともかく一般のオフィスビルにろう城するのは余り得策とは言えない。オレを含め 残り3人は資料の捜索にあたる。「BINGO!!。」資料はあっけない程簡単に見つかった。リスト通りだ。

834 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:09:32 ID:o4O1AFQDO
すぐさま衛星回線を開く。本部と通信し資料の照合を行う。 終わり次第すぐさま転送に入ったが暗号化し尚かつデータも膨大であり圧縮してもかなり時間を要する。「正面大通り。誰か来ますっ!!。」屋上から連絡が入る。

835 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:11:33 ID:o4O1AFQDO
「距離300。約50人!。」 すぐさま外で警備にあたる3人をその方角に向かわす。「150。約200人、、300、、、どんどん増えます!。」窓の外から様子を伺う。闇の中にうごめくものが暗視スコープを使わずとも確認出来る。

836 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:13:08 ID:o4O1AFQDO
ヘリが着陸するのを目撃しやって来た野次馬かも知れない。避難民の可能性だってある。日本語で警告するが全く応答がない。部下にぎりぎりまで発砲を控えさす。

837 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:19:29 ID:o4O1AFQDO
「距離50。確認出来る人数、、、1000!!。暴徒です!!!。」威嚇射撃をこころみるが全く歩みを止めない。暴徒の先頭が30mに達した時点でスタングレネードを投げ込ませた。

838 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:25:32 ID:o4O1AFQDO
[スタングレネード]。音響手投げ弾とも呼ばれ強い光と音、衝撃で数秒人間の感覚を麻痺させ生まれる前の姿勢を強要させる。手投げ弾本体は紙で出来ており決して人を殺す事はない。

839 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:27:31 ID:o4O1AFQDO
オレ達は狂気に取り付かれたテロリストでも血に飢えた傭兵でもない。PMCのオペレーターであり契約に基づいた仕事を熟すだけだ。無駄に人の命を、まして銃を持たない民間人の命を奪いたくない。殺生権は本来神だけが持つべきものだ。

840 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:30:02 ID:o4O1AFQDO
「距離20。スタングレネード効果なし!。もう限界です!!。」オレは阻止発砲を命じた。外の3人だけでなく屋上の2人も一斉に射撃を開始した。残ったオレ達は一階に向かった。3人を助けなければ。

841 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 00:34:56 ID:o4O1AFQDO
3人を助けなければ。感染者=ゾンビというブリーフィングでの記憶がフラッシュバックする。「頭部を狙えっ!。」オレは一階に着くなりそう叫んだ。頭部に弾を受けた感染者はあっけないほど簡単にその場で崩れ落ちた。しかし数が多すぎる。そして近過ぎた。

842 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 01:03:16 ID:o4O1AFQDO
「下がれっ!!。」他の二人より少しだけ突出していた部下向かってに叫ぶ。しかし感染者に捕まり押し倒される。プレートキャリアーに保護されている部分以外喰らいつかれるのが見える。

843 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 01:04:17 ID:o4O1AFQDO
感染者の間から噴水の様に血飛沫が上がりすでに主を失っているであろうM4が、明後日っての方向に残った弾丸を吐き出す空しい音が響く。

844 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 01:14:48 ID:o4O1AFQDO
オレはM14の弾丸を感染者に向けて放った。怒りを持った意志として弾丸は感染者の頭を吹き飛ばす。後ろの二人も手投げ弾を投げる。非致死性スタングレネードではなく対人手投げ弾である。もう【ゾンビ】どもに容赦しない。

845 :サーカスの娘:2005/06/10(金) 01:23:06 ID:o4O1AFQDO
文章がかなりダレてきましたので今日はここまでにしたいと思います。勝手でスミマセン。823さんのアドバイス本当役に立ちました。本当感謝です。何処までアドバイスを生かせた分かりませんが本当ありがとうございます。

846 :本当にあった怖い名無し:2005/06/10(金) 03:25:26 ID:Y+H6i3Er0
ハードボイルドな感じで、今までの作品にはありませんでしたね。
とても良い作品になりそうで、楽しみです。
もうすぐココは、容量的にも書けなくなるので、新スレの方に投下して欲しいなぁ。

847 :駄作:2005/06/10(金) 12:38:51 ID:ePpnNYf8O
始まりの日
私はテレビを見ながら昼飯を食べていた、その時突然臨時ニュースが入った
「ただいま入ってきたニュースです!新宿で暴動が発生した模様です。繰り返します・・・」
その時の私は、まさかその暴動が彼女を巻き込んであんな大事件になるとは思いもしてなかった。
下手な文章ですみません。携帯からですがちまちま書いていこうと思ってます。

848 :本当にあった怖い名無し:2005/06/10(金) 13:49:00 ID:9eK8NpfpO
>847
ここではなく、ぜひ本スレに。

849 :本当にあった怖い名無し:2005/06/11(土) 13:32:16 ID:9eM+IKPI0
>>サーカスの娘
改行しろ。読みづらい。それと細かくレスを分けるな。1レスでもっと書ける。
文は悪くない。がんばれ。

850 :サーカスの娘:2005/06/12(日) 03:19:57 ID:IAFNnXEGO
849さんアドバイスありがとうございます。そうですよね。改行入れないと読みずらいですよね。スミマセン。でもお褒めの言葉凄く嬉しいです。次から本スレに投下させて貰います。

851 :サーカスの娘:2005/06/12(日) 03:20:58 ID:IAFNnXEGO
846さんのご指摘通りここの容量が一杯になると書き込み出来なくスレッド落ちすると読み返せなくなり今以上に文章に矛盾が出そうな気がしますので。スレ汚しかも知れませんが宜しくお願いします。

852 :本当にあった怖い名無し:2005/06/13(月) 14:11:34 ID:cITStyXB0
とりあえずエンディングロール置いときますね(´・ω・`)

http://www.yonosuke.net/dtm/5/10230.mp3

853 :本当にあった怖い名無し:2005/06/13(月) 15:50:32 ID:xai6Ic32O


854 :本当にあった怖い名無し:2005/06/13(月) 16:29:37 ID:pJImvf1Q0


855 :本当にあった怖い名無し:2005/06/13(月) 22:18:33 ID:aMwsGaPJ0


856 :本当にあった怖い名無し:2005/06/14(火) 00:31:41 ID:v6SB5TpiO
酒は黄桜!!

857 :本当にあった怖い名無し:2005/06/14(火) 11:27:57 ID:IkInupHy0
カッパッパー♪

858 :本当にあった怖い名無し:2005/06/14(火) 14:44:50 ID:v6SB5TpiO
ルンパッパー♪

859 :本当にあった怖い名無し:2005/06/16(木) 00:03:17 ID:Hcwx5FOmO
まだ書けるかな

860 :本当にあった怖い名無し:2005/06/16(木) 00:03:45 ID:ebOWS32cO
埋め

861 :本当にあった怖い名無し:2005/06/16(木) 00:04:28 ID:ebOWS32cO
ウメ

862 :本当にあった怖い名無し:2005/06/16(木) 00:28:24 ID:O1qg0z3oO


863 :本当にあった怖い名無し:2005/06/16(木) 00:59:52 ID:Hcwx5FOmO
さーらーりとしたー

864 :感染末期:2005/06/16(木) 01:43:47 ID:Mw1J38UjO
割れた窓からヒューヒューと生暖かい風が流れ込んでくる。時折その風に乗ってむせ返るような血の臭いが俺の気分をいらだたせた。

俺は窓際から顔を出し変わり果てた町をゆっくりと眺めた。
二階からの町並みは以前のような情緒あふれる景色をすっかり失い。
半裸のゾンビ達が闊歩する地獄と化してしまっていた
激しく燃え上がるパトカーどこかで聞こえる悲鳴
死体に群がるように食らい付く糞野郎どもがこの町を絶望で覆いつくしてしまったからだ。

「くそったれがっ!」
何故こんなことになってしまったのか?
ほんの48時間前に政府が発令した国家非常事態宣言。軍によるこの町の完全隔離
人間はおろか虫一匹外にでる事は許されない。

そして噂された、町外れにある化学薬品工場で何か?が起こったから。なんてのも今となってはどうだっていい。

今は。今はただここから脱出しなければ…

865 :感染パート2:2005/06/16(木) 02:13:03 ID:Mw1J38UjO
町は完全に封鎖されている。しかもごらんのように下はゾンビ野郎どものパラダイス。まったく吐き気がする。
「死ねっ!」
パン!
俺は警官から奪った銃を(犯罪?ゾンビ相手に裁判でもおこせってのかぃ)ゾンビの一匹に向けて放った。
バシュ!
鈍い音がした後、撃たれたゾンビの眉間から赤黒い血がツゥーと流れだし。
その場にバサッと倒れた。
やった。我ながら見事な命中力。ガンゲームならお手のものだ。
ただあいつらは予想以上にしぶとかった。
体に打ち込んだくらいでは死なない(すでに死んでるんだろうが)
脳を破壊しなければ動きすら止められないのだ。
いま、奴らを動かしているのは脳なのか?肉体なのか?もっと別の力が働いているのだろうか…
謎だらけのまま、打開策もみあたらないまま、一人。また一人と犠牲者が増えていく。
みんな奴らに殺された。
父も母も姉も…ちくしょう!
パン!パン!パン!

狙いも定めずやみくもに銃を乱射した。心臓部分に当たっても少し動きを止めるだけで、動向の開いた不気味な顔をこちらに向けて。肉を食いたそうに俺を見つめてくるのだ。
俺を?食うつもりか!?
させるかよっ!糞がっ!

パン!
額に見事命中したゾンビは脳しょうを撒き散らしながら悶絶した。

「この!この!この!」
俺は夢中で銃を乱射した。カランカランと薬夾が音をたてて床に落ちていく。

「…京くん」
薄暗い部屋の奥からの声で俺は、八ッと我に帰った。

866 :感染パート3:2005/06/16(木) 02:34:54 ID:Mw1J38UjO
「京くん…」
一緒に逃げてきた恋人の亮子が不安そうに俺を見つめていた。
「あぁ…ごめん亮子。」
俺は額の汗を拭って亮子が寝ているベッドに近づいた。不安を取り除くつもりで優しいキスを交わし。俺は亮子の左腕を手にもった。
肘より少し下辺りに巻いた包帯から血が浮いてきている。

「痛いか?」
「うん。少し」
包帯を取り外すと。歯形に合わせて表皮の肉が抉りとられている。
変わり果てた亮子の父に噛まれたものだ。
実の娘に傷を負わせる父親にショックを隠せず。終始パニック状態だった亮子もここにきてようやく落ち着きをとり戻してきていた。だが愛する家族を失った事を受け入れるのはまだしばらく時間がかかるだろう。

消毒を行なって再度包帯を腕に巻き付けてやる。
早く良くなる薬でもあればよいと思い、潜伏先をこの病院に決めたのだが。二人が着いた時には患者も医者もいなく、散乱した薬やファイルが混乱を物語るだけにとどまっていた。

へたな薬を飲ませる訳にはいかない。辛うじて理解できる抗生物質を亮子に飲ませ回復をひたすら待つしかない。

幸いゾンビ達はここにはこれなかった。
知能の低下したゾンビ達には間に合わせのバリケードで十分効果があった。


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