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後味の悪い話 その33

606 :本当にあった怖い名無し:2005/09/25(日) 16:45:19 ID:1X53VCBt0
>602>604
コピペでいい?



マドリッドの貧民窟に惨めな毎日を送るハシント(アントニオ・ビコ)は昔は闘牛士として華やかな生活をしていたが今は年老い七つになる甥のペポーテ(ファン・カルボ)を唯一の慰めに生きていた。
ある日、ハシントのもとに一通の手紙が舞込んだ。文面は、その夜催される闘牛に出場してもらいたいというものだったが隠退して何年にもなるハシントは誰かの悪戯と思い込んで怒った。
ところが闘牛場に屑拾いに行った彼は、そこのポスターに自分の名前が書かれてあるのを見て手紙のことが本当であることを知った。
ハシントは、この闘牛が本式のものではなく、いわばアチャラカ・ショーであって出た人はなかったが、賞金千五百ペスタの魅力にとらわれ出場を決心した。貧しい彼はペポーテを幸せにしてやりたいと考えたのである。
二人は闘牛士の晴着を借りる金を作ろうと夢中になった。しかし二人にできる仕事は取るに足らないもの容易に金はできなかった。
夜が近づき望みも消えかけたが、諦めかけたペポーテは古着屋に飛込んで涙の願いと無邪気な微笑で幼い駈引きをくり返し、代金後払いで晴着を借りることに成功した。
二人は闘牛場に向った。着飾ったハシント。だが闘技が始るとペポーテの期待にそって見事なハシントの剣さばきも道化に茶化されて場内は笑いと馬鹿騒ぎの渦となってしまった。
やがて降り出した雨。見物の散ってしまった後をハシントは寂しく帰りかけるが入口に立っていたペポーテを見て弁解しようとした。
が、ペポーテは「切符をもってなかったので中へ入れてもらえなかったの。だから何も見られなかったの……」と言った。が、それは嘘だった。ペポーテは見ていたのだ。しかしハシントは、笑いものにされた、あの惨めな姿を話さなくてもよかったと、ほっとして微笑んだ。
ハシントは、せがまれるままに、牛がどんなに荒々しかったか、それをさばく自分の手並の鮮かさ、そして見物の熱狂ぶり……をペポーテに話して聞かせた。ペポーテは愛と同情の心をこめて、ハシントの手をとった。

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