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【小説】ZOMBIE ゾンビ その15【創作】

1 :非通知さん:2005/10/12(水) 23:04:29 ID:PXTxWYVr0
このスレは、ゾンビ好きな人がゾンビをネタにした小説をupするスレです。

○過去ログ

(1)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://curry.2ch.net/occult/kako/1030/10304/1030468085.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako1.html (ミラー)
(2)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その2
http://curry.2ch.net/occult/kako/1034/10343/1034309472.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako2.html (ミラー)
(3)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その3
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1036704369/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako3.html (ミラー)
(4)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その4
http://hobby2.2ch.net/test/read.cgi/occult/1047896148/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako4.html (ミラー)
(5)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1052060297/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako5.html (ミラー)
(6)【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】 その5.5
http://makimo.to/2ch/hobby3_occult/1053/1053501319.html
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako6.html (ミラー)


2 :非通知さん:2005/10/12(水) 23:05:51 ID:PXTxWYVr0
(7)zombi ゾンビその6
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/occult/1054460858/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7.html (ミラー)
(8)zombie ゾンビその7
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1055955467/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako7a.html (ミラー)
(9)ZOMBIE ホームセンター攻防編 八日目
http://hobby4.2ch.net/test/read.cgi/occult/1062185351/
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/kako8.html (ミラー)
(10)zombie ゾンビその9
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1083297464/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/22/1083297464.html (ミラー)
(11)【かゆ】ゾンビの世界で戦う小説【うま】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1100529954/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0503/19/1100529954.html(ミラー)
(12)【小説】ZOMBIE ゾンビ その11【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1108381059/
(13)【小説】ZOMBIE ゾンビ その12【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1113141723/
(14)【小説】ZOMBIE ゾンビ その13【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1117637335/
(15)【小説】ZOMBIE ゾンビ その14【創作】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1124753567/

3 :非通知さん:2005/10/12(水) 23:09:49 ID:PXTxWYVr0
○作品保管庫
【ゾンビ】ホームセンター攻防扁【ゾンビ】
http://www.geocities.jp/dokidokiyunyun/
○避難所/雑談所
【小説】zombie ゾンビ【創作】分室
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/
○2ちゃんねる オカルト板 ゾンビ小説スレ保管庫
http://zombiesurvival.fc2web.com/

4 :非通知さん:2005/10/12(水) 23:10:43 ID:PXTxWYVr0
【スレのお約束】

1 基本的にsage進行でお願いします。
2 作品投稿のage・sageは、作者の判断にお任せします。
3 作品には感想をお願いします。感想についての批判は作者・読者ともに控えましょう。
  「感想・意見・批評」と「誹謗中傷」は異なります。
  よけいな争いごとを持ち込まぬよう、表現にはくれぐれも気をつけましょう。
4 煽り・荒らしは放置、反応なしでお願いします。

【マナー。その他】

1 連続投稿数は5〜10レスを目安にしましょう。
2 作品投稿は間隔に気をつけてください。場合に応じて間隔をあけましょう。
  投稿前と投稿後に宣言すると、スレの流れがスムーズになります。
3 自分の意見に返事を期待する作者は、トリップを付けたほうがいいでしょう。
4 個人攻撃、的外れな批難の類は流したほうが無難です。
5 496KBで警告メッセージが出力されます。
  512KBでスレッドが終了なので、950からか450KBを過ぎた時点で新スレッドへの
  移行を話し合いしましょう。


5 :本当にあった怖い名無し:2005/10/13(木) 01:09:01 ID:Iq4ML8Uq0
                   ___, -一ァ ̄ ̄ ̄ `ヽ、
                ,-‐¬  ̄---┘'7        `ヽ.
          , -‐ ''"  し' '´_ /,ィ ̄           ヽ_
       ,r/      __   ,イ::             ゙) 7
      / ||ヽ  -'     / ̄ )::             /ノ )
    ,r '   ヾ、  ,-、____ , イ  ::       ェ==-   ヒ-彡|
  / ヽ    `ー−ソ  .| ヾミ,l _;;-==ェ;、   ト,ィ⌒ヾ,,_ r';' }   >>1
. /    \_   /    〉"l,_l "-,r==- ;::)  f';|ヒノ:} '`ニ゙レr-{    乙であります!
         ̄/      | ヽ"::::''   ̄´.::;i,  i  ==-'    r';' }
        /     . ゙N l ::.  ""..:;イ;:'  l 、  ""  ,l,フ ノ
       <        . |_i"ヽ;:...:::/ ゙'''=-='''´`ヽ.  /i l"
     /           .| ::゙l  ::´~ 、  ' '__. ィ  ''` ,il" .|'"
                 {  ::| 、 :: ヾ三ニ‐':"  , il   |
\               /ト、 :|. ゙l;:        ,i' ,l' ノト、
               / .| \ゝ、゙l;:      ,,/;;,ノ;r'" :| \

6 :slave:2005/10/13(木) 01:16:33 ID:CBZnUOEs0
オゥアー!一番乗りだぜい(何
では、行きます。
合流し、二階へ下る。
そこでも同じく哨戒だけは済ませておくが、どうやらシャッター閉鎖前には誰も入り込んでいない模様だ。
そして、一階に下るためのエスカレータの元に辿り付く。
五人は無言で状況を探ろうと耳を済ませるが、なんら音沙汰はなく一向は先に進む事にする。
「…気をつけて、俺が知らない個所から入り込んでるかも解らないからな」
店員の言葉を尻目に一段一段を五人は無言で下る。
エスカレータを降りた先―――視線の奥には自分達が進んできたゲートがあったが、それも今はシャッターで閉じられている。
照明のない、尚且つ外部からの光を完全に遮蔽した一階フロアは薄暗く、駆け上がる寸前の時ほどの喧騒すらない。
「連中―――諦めたのか?」
周囲を目を見開きつつ見回す潤が、呟く。
「見えないから………じゃないか?大体、あそこまでしつこく追ってくる連中がここまで追い込んだ獲物を逃すわけないだろ」
「………遼平ちゃんに賛成。だけど、一体どうしたんだろうってか、どこに行ったんだろう」
「そりゃあ、どっかで別なエサを見つけたとか、そう―――」
そういうことじゃねえの、と続けようとした大輔を店員が立てた指で制す。
「しっ、静かに………これで問題はないのが解ったけど、後はあそこがある」
指摘の通り、シャッターを仮に破壊されないとして残された不安要素はその指された先、遼平達が逃げ込んだ倉庫に続く通路だけだ。
―――とはいっても、遼平が知る限り、もとい他の仲間も知っていることではあるが。
そこさえ封鎖できれば、そして店員の見立てに穴がなければ安全だろう。
通路に入るため閉鎖されたシャッターの近くへと寄るものの、やはり音沙汰はない。
もう誰もいないのではないか、もしかしたら自分達の見たものは夢幻だったのではなかろうか、と思った―――思いたかったが、
刹那にして連中に追いかけられ見えなくなった岩田と運転に、豹変した教師と、
齧り付かれ脳漿を垂れ流す級友、耳を突くような断末魔が遼平の脳裏にフラッシュバックする。

7 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:17:13 ID:CBZnUOEs0
虚構であったと言うためにはあまりに生々しい血液の異臭は、遼平を再び現実へと引き戻す。
行き掛けに見かけたATM機の傍で左折し、男女手洗いの奥の『Private』ドアへと進む。
そこに一歩、又一歩と近づくたび、まるで粘着テープでも靴底に張られたかのように遼平の足取りは重くなってゆく。
「開けるぞ………」
殊更音を立てることに注意しつつ、ノブに店員が手を掛けたとき、近くの誰かが息を飲む音が―――あるいは自分かもしれないが、
それが妙に鮮明に聞こえた気がした。
幸運にもノブは無音にして回り、番も穏やかに五人の進入を手助けする。

ドアは、開かれた。

三階と同じ体を有する逆L字型の奥、曲がり角の際に、問題のドアが静寂を称えて佇んでいた。

だが、安堵の余り出る溜息と共にそのドアの下に目を向けた一同は、文字のとおりに息を呑む羽目となってしまう。
閉じられていたのはいいが―――店員がドアに押し付けておいたはずのスチール製の棚が、倒れていたのだ。
ドアこそしっかり閉じられており、その懐疑な一点さえ除けば完全に安全であると言えるのだが。
五人は終始無言にして、まるで人の眠る人家に侵入する泥棒の如く、極力足音を消しながらドアまで近づく。
スニーカーの発生させる一歩、又一歩の衝撃が、硬質なタイルの床に吸収しきれずに、じりとした摩擦音が耳を刺激する。
まるでじっとりと、且つ相当に吹き出る汗にさえ、音があると錯覚させるような静寂である。

8 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:17:56 ID:CBZnUOEs0
結局、進めば否応なく前進し、ドアの前に到達する。
遼平が見たところ逆L字の向こうにも三つ程扉はあったが、そのどれもが確実に閉じられていた。
店員が倒れたスチール棚の向かって左側―――つまりドアの前に立ち、隆之にもう片側、右側へ来るようにとジェスチャで指示をした。
加え、残った三人にも長方形の棚の上面を持つようにと促す。
遼平もそれに従い、隆之の傍に位置取りをする。
そして全員が位置に着いた事を確認すると、店員も腰を屈め棚の端を掴み、右手の平を四人に示し、すぐに親指だけを畳んだ。
どうやらカウントダウンの意味らしい。
倒れたスチール棚のバリケードとしての再配置という懸念事案の始末を一括に済ませようとしているのだろう。
それは三本になり、二本になり、そして一本になる。

―――全ての指が折れる。

力一杯、それもあまり使わないような次元の『本気』で、一同は棚を起こす。
書類か何かが一杯に詰まっているのか、大の男五人がかりでも相当に重い。
遼平の掌にも相応の重量感が伝わって来る。
―――果たしてこんな物が倒れるのだろうか、と思わずにはいられないほどのそれではあったが、何しろ今は逐一に突き詰めて思考ができる位に冷静さを保つ余裕がないのだ。
半分―――八割ほど持ち上がった時点で正面担当の三人はラグビーのタックルのような姿勢で棚を扉のすぐ前に押し込む。
重さの余りかかる痛みは特に感じないが、何より辛いのは静寂を保とうするばかりに声を上げる事ができない事だった。

だが、やらなければ時間の問題だ。
その思いで、一心に遼平はそれを扉の前に押し付けた。

棚は無事、ドアの前を塞ぐ強大な隔壁となった。
一瞬の行動であったが、重い疲労が一同を襲う。

9 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:18:54 ID:CBZnUOEs0
「はあ………」
開口一番に五人の口を突いて出るのは安堵とも憂いとも取れぬ溜息だった。
遼平も壁にもたれ、大きく息を吐く。
―――まずは第一関門を突破したってとこか。
到底まだ安心できる環境ではないが、警察を呼ぶまでの堅牢な環境にはなり得たのかもしれない。
しかし、店員に至ってはまだ安心出来た風ではなく、未だに周囲に目を泳がせている。
「どうしたんですか」
遼平の傍に立つ隆之が問う。いや、と店員は生返事を返すと一拍の間を置いて続けた。
「君らはおかしいと思わないのかい?………だってこんな重いはずの棚が倒れてたんだぜ?
あの時俺はしっかりこいつをドアにあてがってやった。それなのにこの始末だ」
―――それはそうだ。遼平もそれには同意する。ドアも閉まっている、つまり誰も入って来た訳ではないのにこれが倒れるわけがないのだ。
持ち上げた自分はそれを良く知っているし、とっさであったからに自分達が知らぬ内に何かの店員の手違いが起こっていたのかもしれないが、
そもそもその『店員の手違い』について肯定できるほどの推論も思い浮かばない。
「あいつらの………誰かが入ってきている?」
ぼそりと潤が呟く。
「でもどこに隠れんだよ」
遼平はとっさに言い返してしまったが、それとて確たる論拠などない。
もしかしたらすぐそこのトイレにいたかもしれないし、白布や広大な一階のどこかしらの物陰に隠れていたのかもしれない。
店員と大輔は先程から逆L字通路内の扉を開けて回っているが、やはり誰もいないらしい。
それらを全て確認し終えると部屋の一つからロッカー棚を引き出し、二人でスチール棚の前に積み重ねていた。
話し込む三人は手伝おうかとも思ったが、二人の行動の邪魔になりそうなので、あえて控えておく。
程無くして、ドアが完全に覆い隠されるほどに巨大なバリケードが出来上がった。

10 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:21:36 ID:CBZnUOEs0
「これで、すこしはマシになるか」
店員はエプロンで手を拭いつつ、言う。
遼平は多少安堵しているような彼の表情を一瞥する。
その表情といい体格といい、良く見れば、彼も自分達と同じくらいの年頃のようだが、口に出すほどの疑問ではなかった。
「本当に他には?」
大輔が問うも、店員は無い、と答えるに尽きた。
「さてと………戻らないとな」
潤が再度呟く。
恐らく沙季が心配でならないのだろう。
「ああ、そうだね」
隆之は頷き、今度こそ安全なはずの防壁に一瞥を向けた。

「じゃあ、戻ろうぜ」
大輔が言い掛け、横たえたロッカーを足で小突く。

11 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:23:03 ID:CBZnUOEs0
刹那、ドアが爆ぜた。
―――否、正確には『恐ろしく強い勢いでドアが押し開かれた』だ。
とにかく、遼平がそれを理解するためには目下コンマ幾らかの時を必要とする。

それが、命取りになった。

「うおわあぁぁッ」
スロウモーションのような次の瞬間には、硬直した大輔はそのまま仰向けに押し飛ばされ、何物かによって馬乗りされる。
何者か。
浅黒い肌。
淀んだ目。
―――奴らだ!
遼平の理解より早く隆之が飛び出していた。
―――『奴』は大きく口を振りかぶる。

まるでホラー映画さながらの絶叫が、狭い通路を圧した。
「ンの化け物がッ!」
大輔は、唯一自由な右手でそれの顔面目掛け殴打する。
奴はその一撃を諸に貰い、大きくのけぞる。

立て続け、隆之のシュート張りの強力な蹴りが奴の頭に叩き込まれ、海老反りで脳天からタイルに衝突した。

「大丈夫!?」
大輔を抱きかかえる隆之に、数分前までの暢気な表情はない。
「はッ………は………ったく、ビビらせやがってッ!」
動揺する大輔は思いつく限りの悪態を並べてそれを罵倒するが、奴の首があらぬ方向に回り、ぴくりともしない今となっては徒労に近い。
「お前ッ………手、やべぇぞ!」
ようやく後に続いた遼平は怒鳴り、彼の右手を持ち上げた。

12 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:23:58 ID:CBZnUOEs0
見れば、殴った際に硬質な物体―――恐らくは歯だろうが、それのおかげで見事に拳周りの皮と多少の肉が抉れ、赤黒い血流が迸っている。
やっと悪態を言い終え今度は呆然とする大輔を、店員は潤とともに担ぎ上げた。
「離れよう………!」
店員の一言が早いか否か、今度は凄まじい金属の鈍い反響が通路に響く。
それも一度ではない。何度も、高頻度に。

―――それは、バリケードの奥の、ドアからであった。
まだ奴らは倉庫内に残っていたのだろうか。
しかし、音こそ凄まじくとも、隣接の部屋から集積した防壁の前に、連中の侵入は頑として進まない。
いくら集団で来たとはいえ、狭い位置取りに加えて一メートル以上に渡って積まれたバリケードには、さしたる攻撃でもない。
「今のうちだ………早く」

もと来た道を、一同は再び全力で引き返した。
「あいつら化けモンだ!………逃げねえと!」
通路を出、二階へのエスカレーターを上る段になって、大輔がはっとしたように騒ぎ出す。
「大輔少し黙ってろ」
傍らの潤が怒鳴るが、一向に錯乱は収まらない。
「マジでヤベえんだよ!目がイってる!」
「大輔!」
「クソ………どうしてこうなっちまったんだ!」
「いいから!」
叫ぶ際にいくらか暴れる為、彼を担ぐ二人には相当の負担だろう。
「静かにしとけ!」
遼平は、自分でも不意に、滅多に出さない大声で大輔を制する。
それでようやく、彼も我に返ったようだった。

13 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:24:38 ID:CBZnUOEs0
―――3階へと戻る。
『Private』ドアの前では、大輔の叫びを聞いたのか樹と優一が待ち構えていた。
「………大丈夫だった?」
「大輔ッ!おめえ手………どうしたんだよ」

「潤っ?大丈夫だった?怪我は無いみたいだね」
心配そうに問いかけようとした二人の声を気圧すような勢いで、ドアの奥から飛び出し隠そうともせずに彼の懐に飛び込む沙季であったが、担ぎ込まれた大輔を見、黙り込んでしまう。
「………気にすんなよ」
ここに至るまでにだいぶ失血したのか、青白い表情を浮かべた大輔が言うも、沙季は強張ったままだ。
「待ってて………血を止めないと………」
店員は側通路右ののドアに入りかけた際、思い出したように続ける。
「そうだ………なあ、そこ給湯所だから彼の手を洗ってきてくれないか?」
指で指示された二人、潤と樹は大輔を支えつつ給湯所へと向かう。
その間に、店員は入った部屋から木製の箱を掴み出すとそれを開き、消毒液と包帯を取り出す。
液を痛がる大輔に構うことなく、まるで水鉄砲のような勢いで吹きかけると、血が滲み出す前に手早く包帯で封じる。
やや乱雑ではあったが、店員の処置は的確な素早い物だった。
「これで、とりあえずは大丈夫だ」
「………どうも」
締めにされたしっぺに大輔は苦悶の表情を浮かべつつ、一応の例を述べる大輔。
「ああ、ドアの方はどうだったんですか?」
優一が店員に問う。
「………一応はバリケードも出来た。いや、あれなら大丈夫かな。重さはかなりあるし、今度こそ間違っても入ってくる事は無いと思う」
「他に心配な個所は?」
樹が続く。
「無いな。一階のガラス張り部分もマズイだろうけど、そこから更に侵入するにはシャッターを通らなくちゃならない」
続け、幾つか店員が場所を言うも、従業員にしかわからないような所らしく、必要なときには、だそうだ。
「シャッターは安全なんですか」
「特別なもんじゃないからもしかしたらってこともあるかもしれないけど」
「そしたら、3階だけでもエスカレーターとか塞いじゃって、階段も防火扉とか無かったっけ」

14 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:25:29 ID:CBZnUOEs0
「それいいな」
隆之の案に遼平は賛同する。店員も暫く黙り込んだ後、それに同意した。
「………早速で申し訳ないけど、又手伝ってもらうよ」
「大丈夫ですよ」
「………死ぬのは俺らだしな………捕まったあいつらみたいにはなりたくねえし」
大輔が、ぼそりと呟いた。

―――それからの数十分、怪我をした大輔を除いた全員で分担しエスカレータをあちこちから持ち出したOAデスクやスチール棚で封鎖する事になる。
仕方なく、写真店や雑貨店のテナントから持ち出した物も幾らかあったが、店員は『緊急事態だから』と言って快く承諾してくれた。
最早怪我人が出た以上、店側でも生温い防護策など取れないと言う事なのだろうか。
いや、むしろあの店員個人の考えなのかもしれない、と再び根拠の無いことを遼平は思った。
流石に3階のゲームセンターから筐体を持ち出す事は出来なかったが。
続け、各階の東西階段全ての防火扉を閉じる。

―――これで、曲がりなりにも八人は完全に外界からは隔絶された事になった。

15 :slave-anecdote:2005/10/13(木) 01:26:51 ID:CBZnUOEs0
以上です。次回はもっと早めに来れるかも知れません…。
そして>>1氏、新スレ立て、お疲れ様です!

16 :本当にあった怖い名無し:2005/10/13(木) 08:48:27 ID:p633AcPs0
>>1
前スレでも言ったがGJ!
建てられなくて焦ってたん

>>6-15
新スレ早々キターー!!w
立てこもった8人がどうするのか、またどうなっていくのかが楽しみです!
人間関係も含めて。ていうか、大輔…

17 :東京くだん坂:2005/10/13(木) 18:03:17 ID:DUxWJi5u0
>>1
乙!

18 :本当にあった怖い名無し:2005/10/15(土) 13:40:38 ID:NeukskVCO
サナトリウムさん待ってますよー

19 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:18:41 ID:FyMFQKkK0
内藤隼人は団地中央部、4丁目に歩を進めた。
「なるほど、これは特殊な状況かもしれないな」
4丁目から5丁目にかけて進むにつれ、屍人たちがある一定方向に向かっていることに
内藤隼人は気が付いた。
それらの後をついて行く内に、数百の屍人たちが周囲を囲んでいる号棟が目前に現れた。
 突如、目先30メートル程にあった屍人の群に火の手が上がった。
ややあって、もう一つの炎が屍人達のうめき声に半ばかき消されながらも「ビュン」と言う
風切り音の後に、今度はさらに右の群に生まれた。
炎はたちまち周囲の屍人に引火し、10体以上が火達磨でのたうち回っていた。
「この匂い、ボウガンの矢に灯油を染み込ませたタオルを巻いて火を付けたのか、
良いアイディアじゃないか!それに火は出来るだけ遠くの群に打ち込んで、近距離はガスガンで対処している.益々興味深いな!」
屍人の向かう方向は、間違いなく銃声のする場所だった。そこにある「変化」を
見上げながら、内藤隼人はいくつかの期待をしていた。
パアンパアンと音のする4階の部屋を見上げると、ベランダはすっかり大型家具で
埋め尽くされていた。あれでは屍人がよじ登ってもベランダ伝いに部屋に取り付く
事は不可能だろう。限られた条件の中で、見事な篭城戦を行っている。
「ん?そうか、そうだな」
数体の屍人が内藤隼人に向かってきていた。
「あっちへ行け、そうだ!あの火に向かって全員歩いていきなさい!」
知能のない殆どの屍人は、内藤隼人の言葉に従い取り囲んだ号棟から離れて火柱に向けて歩いていった。

20 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:20:00 ID:FyMFQKkK0
それでも向かって来た屍人たちのうち、最も知能のある1体にねじ寄った内藤隼人は、
屍人の胸倉を掴んで語りかけた。
「お姫ぃ様はどこです?」
「シラン・・・クルシイ・・・ウゴケナイ・・・オマエガ?・・オマエ・・」
内藤隼人は屍人の口に手を突っ込むと、下アゴを根元から鷲掴みにして引き千切った。
「フンッ!」と言う掛け声と共に、アゴを失った屍人の頭を腐った体から引き抜いた内藤隼人は、
50センチ以上の脊髄をぶら下げた生首を芝生に投げた。
「悪霊も泣き叫ぶ世界に僕がご招待すると伝えてください」
身体から引きずり出された生首は「ゴ・・・ゲェッ」とうめき声を上げると、爬虫類同様の
肉と皮をまとった脊髄をくねらせ、芝生を這いずるようにして逃げ出した。
蛇のようなその動きは、まるで本来の生態のように、忌々しいほど自然だった。
「さあ!あそこに向けてさっきの火矢を打ち込んで!」
篭城している部屋に向き直り、内藤隼人は窓に向かって叫ぶと、少し間をおいて、
叫びに呼応したように、3本の矢が死人の群れに放たれた。
先程同様、タップリ灯油の染みたタオルに点火されたボウガンの矢は、
地面に1本、屍人に2本が刺さり、やがて高温の炎が群を包む。
「誰だあんた?人間か?」
見知らぬ銃を手にした青年が窓から身を乗り出して叫んだ。
「そうですよ!そっちは何人です?」
「二人!いや、一人かも知れない、あんたホントに人間か?」
「それは興味深い!ソッチに行ってもいいですか?」
「・・・・解った・・・上がってきてくれ、ただし、安心できるまでコッチは
銃を向けているがそれで良いか?」
「了解した!玄関から入ってもいいかな?」
青年はスコープで内藤隼人の身体を嘗め回すと、用心深く頷いた。

21 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:20:50 ID:FyMFQKkK0
内藤隼人がしぶしぶながら招き入れられた団地の4階、篭城していたのは
少年の面影を残す青年と、虚ろな表情で部屋の隅に座る少女の二人だった。
「僕は内藤隼人、よろしく」
「オレは窪田・・・勇二・・・ソッチの子は・・・名前は知らない」
内藤隼人はうずくまる少女に眼をやると
「・・・・坂上由紀子・・・・」
目線も虚ろなまま、少女は小さな声で呟くように名乗った。
「今までお互いの名前も知らなかったのかい?」
「たった今まで知らなかったよ、今も敵か味方かも解らないし・・・・
 坂上ってここの表札がそうだから、やっぱりこの家の娘なのかな?」
「どういうことなのかな?」
その問いに窪田勇二は、タオルで応急処置を施した右足のふくらはぎを見せた。
「この足、その娘にボウガンで撃たれたんだ。団地中を追い掛け回されて。
でもこの部屋に逃げ込んだら、その娘はズットここにいたみたいにこの部屋に
座り込んでて、外なんか1回も出ていないって言うんだ。別人みたいにオレ
を襲うような感じじゃなくなっていて、なんて説明したらいいか解んないけど
・・・とにかく敵意はもう感じないんだ・・・」
自分に降りかかった事態をまとまりなく吐き出す青年、堰を切ったように
湧き上がる感情をぶつける無用心さに内藤隼人は苦笑した。
「じゃあそのボウガンも彼女から君に渡されたのかな?」
その質問に窪田は少し沈黙し
「うーんむずかしいな、そのボウガンは確かにその娘が持ってたものなんだけど、
ココに来た時にはもうそれを持っていなかったんだ。俺は仲間と一緒に
ゾンビと戦ってたんだけど、仲間はその娘にボウガンで撃ち殺されて、
ソイツの装備もその娘に奪われたんだ・・・でもその仲間の装備とボウガンを
大きな女がこの部屋の玄関までやってきて置いていったんだ・・・・」
と忌憚の無い見解を示した。
一見支離滅裂な言葉に、内藤隼人は目を見開いた。
「大きな女ってどんな人」

22 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:21:28 ID:FyMFQKkK0
「バケモノみたいにデカイ女さ、3メートルくらい身長があったよ。
最初に見た時にはすぐに消えちまって、消えた場所にその娘が立ってた。
オレや死んだ仲間に敵意があるみたいだった」
「どうしてそう思うのかな?」
「その娘の口を借りて、オレをなぶり殺しにするみたいなこと言ったんだ」
「その娘に大女が捕り憑いていると思っているんだね」
「もしくは時々操られているか、そんな感じ・・・・・」
そう感じる何らかの現象が重なったのだろう、内藤隼人はそう感じて
無意味な質問を中断した。
ひとしきり喋り終わった窪田が銃をこちらに向けている。
「で、あんたはナニモンなんだ?ゾンビを操っていたよな?」
もう少し聞きたい事があったが、そのためにも青年の質問に答える必要が
あるなと内藤隼人は理解した。
「ココに来た目的を話してくれ、敵か味方かもわからないと落ち着かない、
それにあんたが普通の人間じゃないことも見ちまった。隠してもいない
みたいだけど、とにかくコッチも安心したいんだ」
「おどかして済まなかったね、目的は人探しなんだ、それから僕は君達の
敵でも味方でもない、知りたいことが解ればすぐに退散してもいい。
あと、屍人を操った能力に関しては話が長くなるな」
「誰を探しているんだ?」
「君の言う大きな女は白いワンピースで、顔が長い髪で隠れていなかったかい?」
「ああ、その通りだよ」
「じゃあそうだ、僕が探しているのはその(お姫ぃさま)、彼女のことだよ」
「おひぃさま?」
「そう、君はあれをなんだと思う?」

23 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:23:35 ID:FyMFQKkK0
「この団地で一番有名な悪霊だろう?まさかゾンビの親玉だとは思わなかったけど、
 あんたも地元ならアレを知ってるんじゃないのか?」
「うん、僕も元地元というか、複雑なんだけど・・・・学生時代ホラ!そこの大学に通っていてね、
 2年間この街に下宿した事があるんだ。さらに最近わかったことなんだけれど、僕の先祖はこの街の
 出身者だったらしい、だからゾンビ騒動の前から彼女の事は当然知っているよ、もっとも、雑誌やネットでも有名だったけどね彼女」
「じゃあ今は地元じゃないんだな、だったらなんでワザワザこんな物騒な所に戻ってきたんだよ?あんなバケモノと会って
 仲良くしようって感じじゃないよな、ゾンビを操る能力も気味が悪い、その能力でここでナニをしようとしているんだよ?」
「そんなにいっぺんに言われると困るな・・・・」
「一刻も早く現状を認識しないと命に関わるからね、コッチも必死さ。だからあんたの余裕のある立ち振る舞いが気に入らない
 と言えば気に入らない、でも何らかの活路の手がかりになるかとも思ってる・・・・・」
「うん、なかなか冷静で聡明だね」
感心したような表情でそう答えると、内藤隼人はテーブル下のイスを引き出して
座った。その軌跡を窪田勇二の銃口が油断無く追っている。
「僕はゾンビ騒動よりもずっと前にこの街で大切なものを奪われた・・・それを
 取り戻すか、全てに清算を付けるか、どちらかを済ませるために戻ってきた」
「復讐か?」
「うーん・・・・そんなところかな、でも、この街にある忌まわしい歴史に終止符を打ちたいと考えてもいる。本当だよ」
「色々と知っているんだな」
「ああ、例えば君、この街のサバゲチーム(化石山守備隊)の裏メンバーだね?」
「なんでそれを知ってる?」
「そんな物騒なカスタムガスガンを持ってればわかるさ、総メンバー数80人、1980年代発足の老舗サバイバルゲームチーム、
 特に選抜された一部のメンバーが非合法極まりないカスタムガンで武装した目的不明の武装組織・・・地元の非合法組織の人間
 にもその名は一部知れている・・君はその下部メンバーだろう?」

24 :サナトリウム:2005/10/15(土) 23:25:07 ID:FyMFQKkK0
「なんで下部メンバーって決め付けるんだよ!」
「君が上層部の人間なら、僕はもう君に撃たれているよ」
「じゃあやっぱり敵なのか?」
「違う違う。君は招聘されなかっただろう?そのチームは地元御三家、知っているね?
 その1つ大蔵一族の下部組織として動いているんだ、いたでしょ?代表格に大蔵って人」
「・・・・・・いた・・・・リーダーだ・・・・・」
「やっぱりね・・・この騒動はその大蔵家と萩生田家そして吉川家にまつわる恐ろしい
歴史が背景にある。僕はそれに挑み、全てを終わらせる為にここにいる」
内藤隼人の表情は、ややおちゃらけたものから厳しいものに変わっていた。
窪田勇二はその表情から、言い知れない迫力を感じた。同時に、紛れもなく人間に内在する普遍的な(正)の怒りを感じ取った。
「ようするにアンタはこの街を救うためやってきた特殊能力者のヒーローってことなのか?」
「いやいやとてもそこまではいかない、僕は屍人・・・ゾンビを操るこの街の
 連中にいいように翻弄され、何度も殺されかけた男さ」
「でも今も生きているし、戦おうとしているんだろ?」
「まあね、でも正義感と言うよりも信念の方が強いかもしれないね」
窪田は銃口を下げた。
「わかった、あんたを信用しよう。それにあんたがその気になれば、俺たちを
殺す事なんか朝飯前なのも何となくわかった。格が違うなオレとは・・・・」
窪田は少し考えたような表情で口を噤み、一拍おいて静かに切り出した。
「条件と言うわけじゃないけど、この事態に詳しそうなあんたに聞きたい事がある」
「何かな?」
「この状況で聞きたい事と言ったら一つさ、オレはこんなところでゾンビに食い殺されるのはイヤだ、
 出来れば力を貸して欲しいけど、それがダメなら知恵だけでも貸してもらえないかな?」
自分を見据える窪田に、内藤隼人は頷いた。

25 :本当にあった怖い名無し:2005/10/15(土) 23:58:10 ID:NeukskVCO
乙・・・ってか前と同じみたいだ。
まあ気長に続きを待ってる。

26 :まあ:2005/10/16(日) 09:09:26 ID:hRsEm+Y8O
ここは彼にとって下書き帳みたいなもんだw

27 :本当にあった怖い名無し:2005/10/16(日) 23:08:09 ID:p0MwJ0UgO
サナさんトリップ付けてないから、他者の嫌がらせ鴨しれんぞ

28 :それは:2005/10/17(月) 00:42:11 ID:yNRLJDh3O
彼に失礼だろw
我々は彼の下書きを勝手に待ってればよろし

29 :本当にあった怖い名無し:2005/10/17(月) 01:11:17 ID:Facf37dMO
作者さんたちよ、マジトリップ付けれ。

30 :サナトリウム:2005/10/17(月) 01:29:09 ID:gMRa/AHt0
スイマセン、続きもちゃんと書いてますので、
もうちょっと待ってください。
もうスグでほぼ全キャラ総出演での戦闘シーンに突入する予定です。
頑張りますから見捨てないでください、お願いします!

31 :本当にあった怖い名無し:2005/10/17(月) 01:50:16 ID:GSv6ScXvO
見捨てるなんてとんでもない。
逆に我々を見捨てないで下さい。
待ってますよ。

32 :本当にあった怖い名無し:2005/10/17(月) 09:37:10 ID:xWIEMQq+0
>>30 全 キ ャ ラ 総 出 演          うほっ。いいサナトリウム。

33 :本当にあった怖い名無し:2005/10/17(月) 16:05:51 ID:guEI1xQGO
>>30
見捨てないけど、トリップ付けて。

34 :本当にあった怖い名無し:2005/10/18(火) 00:59:51 ID:wCZwTifXO
スレに変なのが湧いてる以上、トリップ付けて欲しいなぁ
くだんから感染拡大しないように

35 :でも:2005/10/18(火) 06:20:12 ID:xm6XJqCIO
サナトリウムさんは原則作品投下のみなので、偽者は難しいと思う

つまらん事で作者さんに負担をかけたくないな

36 :本当にあった怖い名無し:2005/10/18(火) 16:33:24 ID:HOoXtDpu0
名前欄に「まあ」「それは」「でも」って書いてる馬鹿は目立つな

37 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/18(火) 19:37:33 ID:NrP9WCXU0
...8
 唸り声上げたランボーは、目の前に居た赤鼻の人民服野郎に飛び掛かった。
 何が起こったんだか判らねぇそいつは、自動小銃の台座で殴りつけようとしたらしいが、ゾンビの馬鹿力には敵わねぇ。
 …赤っ鼻は、悲鳴とも、唸り声ともつかねぇ、でかい叫び声を上げながら、平岡ゾンビに引き摺られ、台車の上から滑り落ちた。
 ミサイルを守る、他の三人の人民服野郎は、何がどうなったんだか、状況を確認しようと、仲間が落ちた台車の片一方側に寄って行く。
 オレは、その隙を見逃さなかったぜ…。
 台車の下の狭い隙間を、無理矢理潜り抜けると、操舵輪がある前の方に、移動して行ったのよ。
 戦闘服の襟首が、台車のフレームに引っ掛かって邪魔しやがったが、破れたって構うモンか。
 この時とばかりの早業で、グイと体を押し出して、反対側に躍り出た。
 …立ち上がったオレの目の前にゃ、慌てて腰のホスルターに手を延ばす、スミスの野郎が居やがったぜ。
 奴は、台車の上からオレを狙い撃ちしようとしてやがる。
 だからオレは、ゾンビの左手を振り回して、野郎の向こう臑に、思いっきり手刀を叩き込んでやったのよ。
 …手応えじゃ、足の骨が折れたに違いねぇ。
 奴が、白目剥きながら大の字になって、ひっくり返るのと入れ替わりに、こっちは、目当ての荷物に飛び付いたぜ。
 …オレの獲物。…バックパックの下から、白木の柄を覗かせる日本刀を、台車の上に飛び乗りながら、一瞬で引き抜いたのよ。
 オレの行動に気が付いて、咄嗟に振り向いた三人組の一人が、怒号と共に自動小銃を向けてきやがった。
 …畜生。ミサイルが邪魔で、奴等の側に行けねぇぜ。
 …撃たれる。…と、思った瞬間。
 軽い銃声と共に、そいつがガクリと前のめりに、ぶっ倒れたのよ…。
 どうしたんだか判らねぇが、ゆっくりしてる場合でも無ぇ。
 …地下の方から腹黒伊東や、南の国の上官野郎が、C国の言葉で怒鳴ってる…。
 その上、地下に残った人民服の兵隊が、異変に気付いて、停止スイッチを押しやがったのか、貨物エレベーターの上昇が止まっちまった。
 オレは、あと三メートルで、地上に達するエレベーターの台車の上で、直径七十センチの巡航ミサイルの上を飛び越えながら、残った人民服野郎に迫ったのよ。

38 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/18(火) 19:38:33 ID:NrP9WCXU0
...9
 吐き出すようなC国の言葉に、平岡ゾンビの唸り声が響く辺りで、軽快な自動小銃の乱射音が鳴り響いたのは、その時よ。
 南や中村のアホは、とっくに台車の下に潜り込んだのか、姿は見えねぇ。
 ロン毛野郎だけは掌に何かを握ったまま、台車とエレベータの壁の間で、人民服の兵隊と取っ組み合いを演じてる。
 オレは、振り向き掛けた、もう一人の人民服野郎に、刀の刃を思いっきり、叩きつけてやったんだ。
 …そいつの肘の関節辺りに吸い込まれた日本刀は、野郎の腕を切断して、自動小銃握ったまんまの右腕が、台車の上に転がった。
 鮮血を滴らせながら悲鳴を上げる、その野郎のツラをよく見たら、オレを蹴りつけやがった見張りの兵隊よ。
 …あの時のお返しに、右腕一本じゃ、ちっと安すぎるかも知れねぇが、野郎は真っ青な顔して、口から泡吹きながらぶっ倒れたから、これで少しは「お灸」が効いたろうよ。
 …そのうち、南の国の兵隊と肉弾戦を演じてる、ロン毛兄ちゃんの後方に、赤っ鼻の人民服を食い飽きたらしい平岡ゾンビが、近づいて来やがった。
 「…やめろ。」って叫んだが、ゾンビに変身しちまった平岡に、聞く耳なんぞ有りはしねぇ。
 ランボーゾンビとオレの間にゃ巡航ミサイルの水平尾翼や、折りたたまれた翼があって、こっちも簡単に手は出せねぇ。
 …その時、オレの後方から、耳をつん裂くような自動小銃の射撃音が響き渡った。
 パーマが掛かったランボー野郎の、後頭部の髪の毛がが吹き飛んで、奴はゆっくり倒れていった…。
 …振り向いたオレの目に、口をへの字に結んだまんま、M十六ライフルを構える、南の姿が映ったのよ…。
 自動小銃の銃声で、エレベーターの勝敗は決まっちまった…。
 ロン毛野郎と取っ組み合ってた人民服は、勝ち目がないと見て取ると、素直に両手を上げやがったが、地下の奴等は諦めねぇ。
 腹黒伊東は「…無駄な抵抗するな。」って叫びながら、エレベーターのスイッチを、逆転させやがったのよ。
 …鉄骨で組まれたシースルー構造のエレベーターだから、H鋼材の隙間から、伊東の野郎がこっちに向けて、自動小銃を構えてやがるのが見えたっけ。
 流石に、オレ達の側にゃミサイルが有るから、発砲は出来ねぇらしいが、奴等は物陰に隠れて、臨戦態勢を敷きやがった。

39 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/18(火) 19:39:18 ID:NrP9WCXU0
...10
 オレは、どうしたモンかと、桐山の野郎を見たんだが、すばしこいロン毛野郎は、ホールドアップした南の国の兵隊を、ブン殴って気絶させると、そいつが背負ってた自動小銃を取り上げたのよ。
 …野郎の構えた小銃から、甲高い銃声が響き渡って、銃弾が命中したエレベータの操作盤に、火花が噴き上がるのが見えたぜ。
 それで、コントローラーを破壊されたエレベーターは、ガクンと音を立てて停止したのよ。
 地上の床までは五、六メーター。
 地下へも丁度同じぐらいの、中間点で止まっちまったエレベーターの上で、「逃げろ。」って言う桐山の声が響き渡った。
 …そいつを聞いた、中村メガネ猿は、自分のバックパックを肩に担ぐと、M16を片手に梁や柱に足を掛けながら、とっとと鉄骨の壁を昇り始めやがった。
 中村を狙って、地下の方から何発かの小銃弾が発射されたが、H鋼材に当たって跳弾になった弾丸は、鋭い金属音立てながら、思いもしねぇ方向に弾痕を残すだけよ…。
 それでも、まぐれ当たりが、有るかも知れねぇから、桐山の野郎は、奪ったC国製の自動小銃を、下に向かってぶっ放してる。
 奴は、鉄骨の影に隠れながら、「…おやじさん!。…そこの怪我人と一緒に、先に行ってくれ。」って怒鳴りやがった。
 奴の声に頷いたオレは、てめぇの荷物らしいバックパックをひっ掴むと、日本刀とMPってサブマシンガンを抱えて、南の側に行ったのよ。
 …南の野郎は、台車の下に倒れた平岡ゾンビの脇で、ぼんやりと唇を噛み締めてやがった。
 未練がましく念仏唱えてちゃ、ランボー野郎が作ってくれた、折角のチャンスも無駄になる。
 オレは、台車の上に落ちてたC国製らしい、妙な形の自動小銃を南の奴に押し付けると、「行くぜ。」って呟いた。
 …流石に、南の野郎も軍人よ。
 行きがけの駄賃に、虫の息で引っ繰り返ってる、片腕の人民服から、バックパックや弾薬を、回収するのは忘れねぇ。
 それでオレは、怪我して不自由な足を引き擦る、南の奴をカバーしながら、鉄骨の壁を昇って行ったのよ。
 …H鋼材の障害を擦り抜けた至近弾が、オレ達の側を摩擦音立てながら通過するたび、縮み上がったキンタ○から、小便が漏れそうになっちまったぜ。

40 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/18(火) 19:39:56 ID:NrP9WCXU0
時間が無くて、なかなか書けねぇけど、取りあえず、3話投下する。
文字数じゃ、PART1を越えたんだが、なかなか終わりが見えて来ねぇ。

…書いてるオレだって、この先のストーリーが、どうなりゃ終わりに出来るんだか
判らねぇんだ。

じゃまたな。

41 :本当にあった怖い名無し:2005/10/18(火) 20:10:02 ID:ib+QoRm7O
書いてるオレだって、この先のストーリーが、どうなりゃ終わりに出来るんだか判らねぇんだ。

構文してないの?

42 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 00:21:16 ID:CgRg5yLN0
おやじ乙

先が見えた読み物なんて書き手がつまらないと思う、
しかし第一部より間違いなくアクション要素が高いね、
読み手としてもふいんき(←なぜか変換できない)で
オチを読んじゃったりするけどいい具合に裏切ってくれる事に期待。

とりあえず、”米軍基地で核爆発”以外のオチ期待しまつ。

43 :35:2005/10/19(水) 00:39:34 ID:oJouyJ3oO
>>36
俺って目立っちゃってる?イエーイw

おやじさん、どんな終わりでも良いよ。最期まで書いてくれれば♪
て、ブツは持ち帰れそうもないし、終わり方が想像つかねえ…orz

44 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 07:35:55 ID:ksCYwwm4O
おやじさん乙


>42
ふんいきだ

45 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 10:22:00 ID:FHgqolGS0
>>44
>ふんいきだ

最近よく見る突っ込みだな。それ流行ってるのか?

46 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 14:16:29 ID:YgTnSXm30
ネタ自体が古いからなぁ。
まぁ、突っ込む方も突っ込む方だが。

とりあえずおやじさん乙。
続きが気になって、次の回次の回が楽しみな作品ですなぁ。

47 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 16:39:38 ID:mYoH/FFwO
ふいんき(何故か変換できない)→ふんいきだぞ→なんでマジレス?

これが一連の流れってことでよくね?

48 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 16:59:17 ID:ksCYwwm4O
44です。

何も考えずに書いた。
言い方が少し悪かったと今では反省している。

と言う事で、スルーして下さい。

49 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 17:48:36 ID:6ceWhmLJO
>>48
なんつーかぐだぐだだな

50 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 18:01:32 ID:YgTnSXm30

    ぐだぐだゾンビ が あらわれた!

    (゜∀。)ぐだぐだ
    ノ ノ )
    く く
          
               

51 :本当にあった怖い名無し:2005/10/19(水) 23:18:23 ID:FHgqolGS0
ゴミ文さんキタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━ !! のか?

52 :本当にあった怖い名無し:2005/10/20(木) 03:39:02 ID:LqNOws7G0
君をカウパーボーイと名付ける

53 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:48:38 ID:+kOAKzw+0
ショッピングセンター内にいたのは佐竹一尉の他に小松一曹、福島三曹、中澤三曹、小野寺士長の4名の自衛官と高井の知人である白石と
その息子である高校生の剛、ショッピングセンター内にある外科クリニックに勤務する看護士の中川、成田の二名の女性。
佐竹らがショッピングセンターに来た際に助けたという二人の男性は、杉村、川西と名乗った。
二人は駐車場内の車の中に隠れていたが、「敵」に発見され教われていた。そこを佐竹たちに助けられたのだと言う。
佐竹の部隊は治安出動命令が下された後、都内を通過し、M市周辺に展開した。
部隊の配置を整えるべく、市民会館の駐車場をベースとして本部を設営中に「敵」の集団に襲われたのだった。
佐竹は途中まで整えた基地を放棄し、数人の部下とともに高機動車で退避。
その後、橋本たちが行ったM市の補給連隊に避難しようとしたが、そこもすでに「敵」で埋め尽くされており、無線で白石から連絡を受け、ここへやって来たのだった。
白石はショッピングセンターのすぐ近くで銃砲点を営んでいるが、事件発生後、ニュースの映像や周辺の状況から事態の重大さを察知し、すぐに店内の銃と弾薬を準備した。
息子の提案でショッピングセンターに逃げ込むことを考え、ダメもとで無線を使って呼び出しを行なったところ、佐竹との連絡が取れたのだった。

54 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:49:25 ID:+kOAKzw+0
橋本と佐竹は売り場に置かれたダイニングテーブルのセットに腰掛けて話していた。
「それで、基地にはどれくらいの人間がいるんだ?」
「官民合わせて300名ほどです。自衛官は100名以上いますが、戦闘可能な要員は100名足らずってとこです。民間人には女性・子供も多数います。」
「ケガ人は?」
「感染の恐れがあるという者はいません。命に関わるような深刻な状況にある者もいませんでした。」
「武器類・火器類は?」
「十分とは言えませんが、ある程度は。ただ、対戦車ミサイルがあっても役には立ちませんし・・・」
「なるほど(苦笑)。物資が不足していると言っていたが、深刻な状況なのか?」
「数日で尽きるというものではありませんが、余裕があるわけでは・・・」
「この事態がどれくらいで解決すると思う?」
「わかりません・・・数日か、数週間、数ヶ月それとも数年なのか。永久に変わらないかもしれない。」
「そうだな。愚問だったよ。ただ、まだ感染することなく生き延びている者も多数いるはずだ。そうした者が解決の道を探っているだろうな。」
「望みは日本近海に展開している艦艇にあると自分は思いますが。」
「俺もそう思う。海自か・・・まあ、この際、米軍でもどこでもいいがな。」
「しかし、米軍はおろか海自とも連絡が取れません。それに、むやみにヘリを飛ばすわけにもいきませんし・・・」
「そうだな。俺達は陸(おか)の上が専門だし、海や空のことはわからんよ。」
佐竹はタバコの火を消しながら言った。
「それで、これからどうするつもりだ?」
「まず、基地に戻り補給連隊の状況を報告します。あとは物資ですが・・・」
「優先すべきは食料と衣類か?大型ヘリは着陸できんから、小型ヘリで往復するしかないな。」
「そうです。とりあえず、必要量がどれくらいなのかを算出させます。」
「基地に戻るなら、俺も行くか。ここの指揮は小松に任せればいい。」
「そうしてください。私の部下も残らせます。それから、ここに大型無線機を運ばせましょう。」
「そうだな。それじゃ、準備をしよう。白石さんたちは基地に避難させよう。そっちの方が安全だろうからな。」
話を終えると橋本たちは出発の準備を整えた。

55 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:50:01 ID:+kOAKzw+0
基地に戻ると橋本はすぐに渡辺一佐のもとへ出頭するように命じられた。

「橋本二尉、参りました。」
部屋に入ると渡辺一佐と宮本二佐がテーブルをはさんで座っていた。
テーブルの上には、十数枚の航空写真が置かれている。
「戻ったか。そっちは?」
橋本ともに出頭した佐竹を見て、渡辺はたずねた。
「第32普通科連隊所属、佐竹一尉です・・・」
佐竹が橋本と合流した経緯を説明し終わると、渡辺は二人に席に着くように言った。
「これを見てどう思う?」
渡辺はテーブルの上に置かれた写真を指して言った。
「航空写真ですか?拝見いたします。」
一枚を手に取り、眺めた瞬間に橋本の表情が青ざめる。
「こ、これは・・・?そんな・・・」

そこには道路を埋め尽くす数の「死者」たちが、何かの方向へ向けて進んでいる様子が写っていた。
低空から撮られたと思われる数枚の写真には、ヘリの方に向かって手を差し出す「モノ」の姿もある。
ヘリの、いや、ヘリの中にいる「生者」の存在に気づき、獲物として求める姿だ。
橋本は写真を見た瞬間に今までにない戦慄を感じた。

56 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:52:07 ID:+kOAKzw+0
「『彼ら』には、我々にはない能力があるのは確かなようだ。」
しばらく二人の話を黙って聞いていた宮本が話を切り出した。
「『彼ら』は『人間』としては死んでいる。感情は失われ、もちろん理性も持ち合わせていない。ただ、肉体的にはまだ死んでいないから、その維持のために『食う』という本能だけは残されている。」
「よくわからないのですが、確かに『奴ら』には特殊な能力があるように思います。それに我々が考える以上の知能も持ち合わせています。」
「そのようだな。『彼ら』は無駄な行動は取らない。自分達が『獲物』を捕獲可能な時に一気に行動を始める。それに何らかのコミュニケーションを取る能力も持っているらしい。」
「それじゃ、写真の『奴ら』がここに向かっているのは、誰かに呼応した・・・と?」
「そうだ。その可能性は十分に考えられる。誰かが『捕獲可能な獲物』があることに気づいた。だから、そこで仲間とともに行動を始めた。そう考えるのが自然だな。」
「我々は『捕獲可能』ということですか?」
「『彼ら』はそう判断したんだろう・・・」

57 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:52:49 ID:+kOAKzw+0
「数は?報告はなかったのですか?」
「報告はあった・・・あったが・・・」
「どれくらいですか?」
「最低、数万・・・おそらく十万以上・・・」
「十万・・・そんな数が一気に来たら・・・」
「だから、距離があるうちにこちらから先制攻撃を行なう。ヘリで上空から徹底的に攻撃するしかない。」
「自分もそれ以外にないと思います。作戦は・・・」
「戦闘に関する指揮権は君に与えると言ったな。従って、二尉、君が指揮を執れ。」
「いや、しかし・・・」
橋本は佐竹の方をちらりと見た。
「橋本二尉、俺のことは気にするな。貴様の方が『奴ら』との戦闘には慣れているだろう。」
「その通りだ、二尉。君が指揮を執るのがベストだろう。」
「わかりました。状況を確認次第、攻撃部隊を編成します。万が一に備えて、全力出動は避けます。パイロットを集める通達のみお願いしてよろしいでしょうか。」
「よかろう。頼んだぞ。」

58 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:53:28 ID:+kOAKzw+0
橋本と佐竹は部屋を出ると、すぐに攻撃部隊の編成に取りかかった。
作戦の概要としては、地上での戦闘は避け、完全に上空からの掃射とロケット弾・手榴弾による攻撃で殲滅を図る。
攻撃ヘリはパイロットの関係上、AH-1が2機、機銃とロケット弾を装備したUH-1が4機。
AH-1の兵装ポッドは通常の対戦車ミサイルとロケット弾の組み合わせからロケット弾発射機のみに変更された。
UH-1にもロケット弾発射機が取り付けられ、後部両ドアにはM2重機関銃が装備された。
本来は7.62ミリ機銃が装備されるが、敵の数が多く、上空からの掃射により可能な限りダメージを与えたいことと、残存する弾薬のうち50口径弾が比較的、多かったことからの判断である。
又、手の空いている者に命じて、基地内にある空き瓶を収集し、火炎ビンを作らせた。
おそらく、「敵」を足止めするのにもっとも有効な武器であるからだ。
ヘリには必要最小限の人間としてUH-1にはパイロットを除いて4名が搭乗し、それ以外の者は全周警備で基地内に待機。
基地内に残されている大型車両はバリケードとして、もっとも進入される可能性の高いと思われるゲートに置かれた。
その他の車両は基地の外周を取り囲むように配置され、各車両に4〜6名が1分隊を編成し分乗する。
各分隊には最低一丁の機関銃(ミニミ又は62式機関銃)が配備され、弾薬は各人に均等に配分された。
民間人は基地のほぼ中央に位置する宿舎棟の2階以上に集められ、その周囲を複数の車両で警備した。
もちろん、この宿舎棟を警備する分隊が戦闘に参加せねばならない状況になったときには、基地に残された者の運命は決まったも同然であるが・・・

偵察ヘリの報告では、「敵」が進行してくるのは北西方面と南東方面、ちょうど正反対の二方向からであった。
他方向からの進行はほとんど見受けられず、どちらも基地へつながる大きな幹線道路を進行してきている。
数は北西方面からが10万以上、南東方面からは約2万〜3万と推測され、進行速度は時速1〜2km程度。
基地からの距離を考慮すると「敵」が到着するのは、およそ24時間後と予測された。

今から24時間、「死者」と「生者」の凄絶な、最後の戦いの幕が切って落とされる・・・

59 :まこしろ:2005/10/20(木) 14:58:36 ID:+kOAKzw+0
>>1さん

新スレ立ち上げ、乙かれです!

最後の戦いということにしてありますが、結末はどうなるかはまだ考えていないです・・・
艦艇を絡めたりしたいとこですが、資料がなかなか見つからなくて。
すっかり主人公が橋本になってますが、高井にもうひと暴れしてもらおうとかも考えていますんで
今しばらくお付き合いください。

60 :まこしろ:2005/10/20(木) 15:03:12 ID:+kOAKzw+0
ぬオー――書きこみの抜け落ちをハケーン!
>>55>>56の間に以下の文をいれてください。スンマセン・・・


「場所はどこですか?撮影されたのは・・・?」
「ついさっき、偵察から戻ったヘリが撮影したもので、場所はここから30kmほど離れたC市の郊外だ。補給連隊の件は無線の連絡できいておるが、途中、市街の様子はどうだった?」
「市街地は、生存者の姿はなく、『敵』の姿もまったくありませんでした。基地に到着してからも、はじめは何の気配もなかったのですが、
地上の探索を始めた途端に、まるでどこからか涌いて出てきたように表れました。」
「自分達の手に届く範囲に『獲物』がいると動き始める・・・そんなとこかな?」
「まさにその通りです。自分がこれまでに遭遇した『敵』の行動を併せて考えてみても、そう言えると思います。」
「では、この写真は何を意味していると思う?」
「お聞きしたいのですが、この写真で『彼ら』が進んでいる方向は・・・?」
「やっぱり、それが気になるか・・・」
「では・・・?」
「察しの通り、この基地の方角だよ。『彼ら』がここに写っている幹線道路をそのまま進めば、やがてこの基地に辿り着く。」
「まさか・・・!?」
「その『まさか』の可能性について意見を聞きたかったんだよ。今、別のヘリを偵察に出している。進行してくるのがこの方向からだけなのか、確認中だ。」


61 :本当にあった怖い名無し:2005/10/20(木) 17:27:14 ID:e2WXhtc6O
まこしろタンGJ

62 :本当にあった怖い名無し:2005/10/20(木) 18:06:02 ID:e2WXhtc6O
連投スマソ。だが書かせてくれ。

次回作が楽しみだぁぁぁああああああ

63 :本当にあった怖い名無し:2005/10/20(木) 20:43:16 ID:LqNOws7G0
>>53-60
超乙です!
ついにクライマックスですか…
にしても偉い数のゾンビだ


64 :本当にあった怖い名無し:2005/10/20(木) 23:58:29 ID:VbnHbCqsO
楽しみ〜

65 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/21(金) 10:52:30 ID:PELsXOuL0
「そりゃもうどうしようもないな、ゾンビがいない今のうちになんと脱出しないと
助かるモンも助からない、こういう場合って、警察がどこかで線を引いてその囲みを
封鎖してるんだろう?そこまで安全に辿り着く方法は無いのかな?」
「勿論そうなっていますし、そこまで安全にたどり着くのはそう難しくないでしょう」
「そうだよな、そこまで行けば助かる可能性は随分高いんじゃないか?」
「今この地域を封鎖している連中と顔をあわせれば、間違いなく殺されますよ」
「なんだって?」
「消されますよ、この地域は最終的に何らかの大災害で死滅した事にされるはず。
だから生存者の存在があってはならない、となるでしょう。勿論感染被害の封鎖と言う
意味でもこの地域の人間は世間一般からは生死に関わらず消されるんです」
「何を根拠に言ってるんだ?この事態はテレビでも放映してるだろ?ここでだって何度も
住民へ対する適切な処置とかの放送も見たんだ、今はもう映らなくなったけど・・・」
内藤隼人は溜息をついて、ゆっくりと口を開いた。
「これは・・・信じてもらえないかもしれないけど、この地区で放送されている番組や情報は、
全てココだけで放送されているものなんですよ」
「何だって?」
「この地区の人間をこの街に閉じ込める為の情報操作、外の人間はこの事態をまだ知らないと思うよ、
最終的にこの地域は何らかの事故という事で焼却されるだろうね」
「焼却って・・・・」
「その間、中の事態を知っている人間は、脱出に成功したとしても消されるか、良くても生きている間は幽閉されるだろうね」
窪田は戦慄した。内藤隼人の言葉に何とも言えぬ真実を感じ取ったからだ。
「僕はこの事態が発生した直後にここに向かってきたんです。だからそういう現状を何度も垣間見ました。明らかに感染して
いない人間の一部が、封鎖線にいる特殊装備の人間達に撃ち殺されていました。この事態の目撃者はいてはならないようですね、
信じてもらえるかは君に任せます」
「警察か?自衛隊か?」

66 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/21(金) 10:55:16 ID:PELsXOuL0
「どちらの人間も見ました。この件に関しては、警察も縄張り争いをする様子はありません、
それより驚いたのは、両者が一部、アメリカ軍の指揮で動いていると言う事です。」
自分の常識ではありえないは無い話に窪田は戦慄した。だが同時に強い懐疑心も頭をもたげていた。
荒唐無稽すぎる、でまかせである可能性もあるだろう。あるいは自分たちを丸め込める為の詐術かもしれない。
しかし何ともいえぬ確信が、窪田の心には目覚めていた。
「・・・・信じるよ・・・・・でもそれならどうやって生き延びればいいんだ?」
「とにかく封鎖線よりも遥かに外側に、気付かれないように脱出する事です。
 その上で事態以前にこの地域にいなかったアリバイを作るか、別の人間として
 生きるかしないと、結局は監禁されるか消されるかするのでやはり危険でしょう」
「たまらないな・・・・で、どうすればいい?」
「ココから先は僕の我田引水的な部分もあるので、場合によっては受け入れられない
 かもしれません、その時は断ってくれても結構です」
「わかった・・・・」
窪田は頷いた。
「あまり人を安易に信用しない方が良いかも知れませんよ?」
「いや、あんたを信じるよ」
「・・・・わかりました」
内藤隼人は二人に自分の目的とその手段を話す事にした。
場合によっては捨石同然のリスクを負うことをも包み隠さずに、様々な
状況を説明するともに、それに対する自分の対策と、二人を入れた場合の
役割分担のアイディアを提供した。
「本当にその地下道が丹沢近くまで続いているって証拠はあるのかよ?」
「ありますよ、僕はその地下道を使って屍人追いから難を逃れる事が出来たんです」
「で、道中の危険はゾンビじゃなくて屍人なんだな?」
「まあそうですが、いても30匹もいないでしょうただし・・・・」
「ただし・・・・?」
「貴方が戦っていた連中と少し違うのは、屍人は知能のほとんど無い連中とは違います。
 肉体的にも少し機敏で知能も少し残っているものもいます。」
「知ってるよ、明らかに毛色の違うやつだろ?ツメの長いヤツ・・・」
「そうですか、もうこの辺りにも来ていましたか?」

67 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/21(金) 10:58:34 ID:PELsXOuL0
「いや、実は山伝いに中村と脱出を計ったことがあるんだ、まだ街の連中にもまともな奴が
 そこそこいた頃だったけどその時は山の方が元凶だなんて思わなかったから、二人で黒川山から
 八国山に抜けて、この街を脱出しようとしたんだ」
「それは何日前?」
「5日前かな?」
内藤隼人の瞼がピクリと動いたのを窪田は見逃さなかった。
「そうか・・・そんなに早かったか・・・で、そこで連中を見たんだ?」
「そう、ゾンビと言うより食屍鬼、グールみたいだったな・・・ほとんど全裸だし、
 普通のゾンビよりも耐久力があったな、頭に2発くらい入れないと死ななかった。
 動きも機敏な分、10匹とかいるとやばかったよ、それで急いで団地に引き返したんだけど、
 もうメチャクチャになってた・・・・1日くらいの事だったんだけどな・・・って言うか
 もうそこら辺にも時々いるよな、出来た手のゾンビもやるけど、ドアノブ回したり梯子かけたりして、けっこう頭良いよな」
窪田の見解に、内藤隼人は少し考え込んでいたが、意を決したように口を開いた。
「うんそうだね、そして僕がしくじったらそいつ等の一部は君達を追いかけてくるかも知れない、
 その数も正確には言えないほど多いかもしれない」
「そりゃ・・・・この街を普通に歩いて安全地帯まで行くより生存確率が低くないか?
場合によっちゃ、救援もありえるかもしれないし・・・足のこともあるし・・」
窪田の気後れは当然だと内藤隼人は思った。実のところあまり期待もしていなかった。
「うん、そう思われても仕方がないね・・・・・でも恐らく救援は来ないし、
 君達サバイバルゲーマーに分かり易く言うなら、救援を求めて外部から来た人間に近寄れば、
 89式かA2かMP5Jの餌食って事だね」
「自国民をアサルトライフルで撃ち殺すってか?」
「またはサブマシンガン、弾が切れれば拳銃も使うだろうね」

68 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/21(金) 11:02:41 ID:PELsXOuL0
窪田は考えた。内藤隼人の意見は、自分たちを利用する為のウソではないかと。
しかし、この地域全てのインフラが麻痺して1週間、最初期の「自宅を絶対に出るな」と言う
放送や指示以来、政府がコレと言ってなにかをしている様子は全く無かった。
内藤隼人の話にそれらの状況は、一応符合する。
「私・・・・やる・・・」
いつのまに立ち上がっていた由紀子が、向き合う二人に静かながら強い口調で
そう言うと、二人の対面するテーブルに割って入った。
「寝てなくて大丈夫かい?」
「ああ、なんか顔色悪いぜ」
「大丈夫・・・・窪田さん、あなたがやらなくても私はやる」
「チョット待てよ、いきなり元気だな、やらないなんて言ってないだろ?」
「じゃあオーケーということで良いかな?」
内藤隼人はにっこりと微笑んだ。


サナトリウムです、以前の書き直し部分はここで終わりです。
以後は完全な新作になります。
誤字脱字の修正に加え、手直しした部分を加えると以前の
倍近い文章量になってしまいましたが、お付き合いくださった
皆様、本当にありがとう御座いました。
今回よりトリップもつけるようにしました。
これからも宜しくお願いします。


69 :本当にあった怖い名無し:2005/10/21(金) 12:23:25 ID:up6PwAza0
サナさんお疲れ様です
これから新作なんですね
さらに楽しみです

70 :本当にあった怖い名無し:2005/10/21(金) 18:46:47 ID:9wzDrgU6O
サナトリウムさんGJ
次回作超楽しみですよ

71 :本当にあった怖い名無し:2005/10/21(金) 22:08:17 ID:2sQZ+8IR0
いよいよサナトリウムさんが続きを…
カチカチカチカチカチカチカチ

72 :本当にあった怖い名無し:2005/10/21(金) 23:50:01 ID:8xRbjo5hO
乙です。
お体の方も大事にして下さいね

73 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:40:30 ID:oDQpqdso0
時刻 15:24

「ローター始動。回転異常なし。第1次攻撃隊、発進準備よし。」
UH-1の操縦桿を握る日高の落ち着いた声がレシーバーに響く。
「『敵』先頭集団を補足次第、ロケット弾による攻撃を開始。なるべく分散して、広範囲に攻撃をかけろ。ロケット弾を撃ち尽くしたら高度を下げて機銃掃射を行う。火炎ビンを有効に使え。」
後部席の橋本が無線を通じて全機に対して指示を行なう。
「『目標』を発見したら本機を先頭に僚機は左右に散開。攻撃の指示あるまで後続せよ。各員、銃器の点検を行なえ。」
ヘリに搭乗する隊員は銃器の確認作業を始めた。弾薬の位置などを再度、確認し、攻撃の準備は整えられた。

「目標の進行予測地点まであと10分ほどだ。下方に注意。目標を視認次第、報告せよ。」橋本の搭乗する、日高操縦のUH-1の左右後方に二機のAH-1、その更に後方を3機のUH-1がデルタ編隊を組んでいる。
「本機とAH-1二機は先頭集団の攻撃に全力を尽くす。後方のUH-1三機は『敵』の側方及び後方より攻撃を行なえ。ロケット弾は広範囲に着弾するように効率的に発射しろ。」
敵は10万を超える大群。もちろん、反撃される恐れはないが、今回の作戦では確実に「敵」を全滅させなければならない。そう、一体も残すことなくすべて・・・

74 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:41:08 ID:oDQpqdso0
時刻 15:26

高井は出発するヘリの様子を病室の窓越しに見ていた。
「入るよ。」
声と同時にドアが開く。
「石さん!無事だったか!どうしてここに・・・?」
「ショッピングセンターに逃げ込んでいたところに橋本二尉のヘリがやってきてね。それで一緒に」ここに来たんだよ。」
「そうか。剛君は?」
「あいつも一緒だよ。ところで高ちゃん、ケガしたんだって?」
「トラックから放り出されちゃってね。そう言えば、今、橋本さん達がヘリで出て行ったけど、何かあったの?」
「さあ、なんだか・・・?あ!そうそう!佐竹さんが一緒なんだよ!」
「佐竹!?あの佐竹?あいつも無事だったか・・・さすがにしぶといな(笑)」
「橋本二尉の上官だったらしいよ。」
「本当に?・・・ってことは、俺のことを話した・・・かな・・・?」
「え・・・ああ・・・まあ・・・」
「そっか・・・いつか話そうと思っていたからいいんだけどね。」
「悪いことしちゃったな・・・」
「いや、いいよ。ところで、相変わらずウィンチェスター?」
「あれが一番慣れてるからね(笑)。M870も持ってきたけど。」
「弾は?俺はだいぶ使っちゃったよ。」
「0号弾ならかなり残っているよ。運んでもらったから。」
「ありがたい!俺もいつまでも寝ているわけにはいかないから、ちょっと動くかな!」
高井はそう言うと服を着替え出した。

75 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:42:36 ID:oDQpqdso0
時刻 15:28

「宮本二佐はおいでですか?」
「どうした、何かあったか?」
「避難中の民間人の医師が、お話したいと言っているのですが。」
「よかろう。通したまえ。」

数分後、宮本の前にやって来たのは、高井とともにマンションに篭城していた久米であった。
「宮本二佐殿ですね。私はT大病院に勤務している医師の久米です。大学院では細菌学を専攻していました。」
「そうですか。それで何のご用ですか?」
「今回の事件の原因と言うべきウィルスについてなんですが・・・」
「それについては国家機密にも関わるので、お話することはできませんよ。」
「私は国家機密には興味はありませんから。ウィルスの抗体を生成できないものかと考えていまして・・・」
「あなたは抗体を作ることが可能だと?」
「ええ。少なくとも、ウィルスの進行を止めるだけの血清は作れるのではないかと思います。」
「というと?」
「そこでお尋ねしたいんですが、このウィルスは粘膜感染しかしないのですか?」
「傷口から感染することを考えると、そう言っていいと思う。」
「では、飛沫感染、経口感染はない・・・?」
「それはわからんが、飛沫感染・経口感染なら、我々の中で発症している者がいてもおかしくない。そう考えると、それはなさそうだな。」
「お伺いしたいんですが、もし感染者に噛み付かれたにもかかわらず、感染することなく無事でいるとしたら、その人は抗体もしくは免疫を持ち合わせていると考えていいですか?」
「それはそうだが、あくまで『もし』の話だろう?」
「いや、実はいるんです。感染しなかった人が・・・」
「本当か?どこにいる?血液サンプルを取ってみたい。」
「ここに避難している一人の女性がそうです。感染者に腕を噛み付かれたそうですが、彼女は無事です。症状も表れていない。」
「実は、抗ウィルス自体はすでにあるんだ。私が持っている。ただ、これは事前に合成したもので、効果がある場合とない場合がある。
彼女の血液サンプルと併せてみれば、完璧なものができるかもしれない。完全にウィルスを駆逐できる可能性がある。」
「では話をしてみますので、ご一緒にどうぞ。」
久米と宮本は部屋を出て、民間人が退避している居住棟へ向かった。

76 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:45:13 ID:oDQpqdso0
時刻 15:38

編隊の先頭を行くUH-1を操縦する日高が、幹線道路の先に波のようにうごめく物体を視認した。
「橋本二尉!発見した!道路いっぱいに広がって進行中!」
「目標視認!全機、攻撃準備!後方のUH-1は左右から側方及び後方に展開せよ!」
後続していたUH-1三機は左右から「敵」の集団に攻撃を行なうべく前方を行く三機を追い越した。
「本機は先頭集団に攻撃を行なう。僚機、2番機・3番機はその後方へ向けて攻撃せよ。」
日高のUH-1は速度を落とし、ホバリング状態に入る。左右のAH-1も独特の前傾したホバリング体勢を取り、攻撃体勢に入った。

「攻撃開始!」
一斉に両翼に取りつけられたポッドからロケット弾が発射される。
真っ赤な火花を引きながら、数十発のロケット弾が「敵」の大群に向けて撃ちこまれた。
ドーン!という爆発音とともに「敵」の肉体が四散するのが見える。
これが通常の、生きている者との戦闘だとしたら、大量虐殺以外の何物でもないだろう。相手は姿形は人間ではあるが、まったく異なる存在。「彼ら」の存在を容認することは、すなわち自らの「死」を意味する。
何があっても「彼ら」の存在を許してはならないのだ。
ロケット弾を撃ち尽くすとヘリは旋回し、「敵」に対して側面を向けた。

77 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:46:20 ID:oDQpqdso0
「撃ち方始め!機をゆっくり横へ!」
橋本の号令とともに一斉射撃が開始される。
50口径の銃撃音はズ太く、体全体にその振動が伝わってくる。
その威力は絶大で、着弾した瞬間に「敵」の肉体は粉々に吹き飛ぶ。血吹雪ならぬ「肉吹雪」が舞い散る。
見る見るうちに「敵」の骸の山が築かれるが、一向にその数が減る気配がない。撃っても撃ってもキリがない・・・
300発入りの箱型弾倉が瞬く間に空となる。
「銃弾補充!急げ!」
弾倉の交換を行なう間、サポートするもう一人が62式機関銃で銃撃を加える。
「火炎ビンを使え!」
橋本はビールケースに収められた即製の火炎ビンを手に取るとライターで着火した。
「燃えろ!」
ビンは落下と同時に一気に燃え広がる。
しかし、「敵」があまりに密集しているがため、炎の勢いが殺されてしまい、思ったように燃え広がらない。
もっとも有効な武器のはずが、その効果を発揮できていない・・・!
「『敵』が多すぎる!防ぎきれんぞ!橋本!どうするんだ!?」
「それでも防がなきゃならん!他の機はどうなった?攻撃続行可能か?」
「他の機も弾がなくなりそうだと言ってきているぞ!どうする!?」
「AH-1二機を残して、他4機は一度、基地へ帰投する!弾薬補給後AH-1と交代。AH-1は銃弾を補給し南東の集団阻止に当たれ!」
橋本がそう命じるとUH-1は機首を基地の方へと向けた。

78 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:47:16 ID:oDQpqdso0
時刻16:08

「どうぞ、こちらです。」
久米は上宮を医務室へと案内した。
「来たか。」
そう言って宮本は扉の方を振り向いた。
その瞬間、宮本の顔に驚きの表情が浮かんだ。
「麻衣子・・・?」
「お、おとう・・・さん・・・?」
その言葉に久米は思わず尋ねた。
「どう言うことですか?『お父さん』って・・・?」
「久米さん、ちょっと席を外していただいてもよろしいですか・・・?」
「ええ、わかりました。休憩室にいますので、よろしければ呼んでください。」
そう言うと久米は一人、部屋を出た。

79 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:48:43 ID:oDQpqdso0
しばらくすると上宮が休憩室まで久米を呼びにやって来た。
再び医務室に戻ると、上宮はそのまま部屋に入ることなく宿舎棟の方へ向かって行った。
「久米さん。どうぞ。」
「宮本二佐、どういうことですか?わけがわかりませんよ。」
「彼女は私の実の娘です。」
「でも苗字が?」
「妻と別れたので母方の姓を名乗っているんですよ。」
「はあ・・・」
「あの子だから感染しなかったんです。」
「・・・?どう言うことですか?」
「あの子は小さな頃にある病に冒されまして、その際に私が合成した研究中のワクチンを投与したんです。」
「そのワクチンと今回のウィルスと関係があるんですか?」
「まあ・・・私が開発していたのは、死んだ細胞を甦生し、活性化させるワクチンで、本来は戦場で瀕死の状態にある者を救うためのものでした。」
「それが死者が甦る原因になる・・・?」
「本来の効果は病原菌に冒された細胞を活性化させることにより侵入したウィルスを駆逐することにありました。しかし、実際には細胞そのものを一度破壊し、新たな細胞を生成する働きを持つものになったんです。」
「細胞を生成する?そんなことが可能なんですか?」

80 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:49:33 ID:oDQpqdso0
「正確には細胞を生成するのではなく、ワクチンそのものが変異して死んだ細胞に成り代わって働くようになる。その時に出来る『擬似細胞』は通常の生体細胞と違って血液循環によって酸素や栄養分をもらうわけではない。」
「どういうことですか?確かにあの蘇った『死者』たちは血液の循環はしていないようでしたが、それでは肉体そのものが維持されないでしょう?」
「それは生体の話ですね。あのワクチンいやウィルスは早い話が、生体そのものを乗っ取ってしまうんですよ。」
「え・・・?『乗っ取る』・・・?」
「そうです。だから、正確に言えば『彼ら』は『死者』ではなくウィルスの集合体なんです。」
「そんな・・・そんなバカな・・・ありえない・・・!」
「感染者に噛み付かれると傷口から一気に細胞が死にます。それと同時にウィルス自体の擬似細胞化が始まる。通常で数分から遅くても20分後には全身の細胞がウィルスに取って代わられます。そして再び『蘇る』というわけです。」
久米は高井のマンションで窪田が感染者に噛み付かれた時のことを思い出した。
確かにあの時、窪田の体の細胞は異常な早さで壊死していった。時間にして約15分ほどだった。
あの事実は宮本の話を裏付けるには十分であった。

81 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:50:27 ID:oDQpqdso0
時刻17:43

橋本たちを乗せたUH−1が基地へと戻る。帰投の際に途中の市街の様子を確認した限りでは、攻撃を加えた集団以外に基地へ向かう「敵」はいないようである。

ヘリが着陸すると渡辺一佐を乗せた高機動車がすぐにやってきた。
「橋本二尉、どうだ?防ぎきれるか?」
「全力で攻撃を加えていますが、数が多すぎます。ヘリからの攻撃では間に合いません。空自がいれば・・・」
「無理を言うな。今は我々だけでやらなければならん。」
「わかっています。申し訳ありません。弾薬・燃料を補給後、二機を攻撃に戻します。私は南東の集団を攻撃します。」
「頼んだぞ。貴様だけが頼りだ。」
「はいっ!それでは再出撃の準備をいたしますので、これで。」
橋本は敬礼をするとヘリの方へ戻った。

82 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:51:15 ID:oDQpqdso0
ヘリでは日高が機体のチェックを行っていた。
「どうだ?何か調子が悪いのか?」
「いや、そうじゃないが、飛んだ後は期待のチェックをするのが習慣だからな。」
「そうでなきゃパイロットは務まらんか・・・」
「そうだよ。オレは見た目通り繊細なんだ。」
「よく言うな!」
ちょっとした軽口に笑みがこぼれる。
橋本は何気なく駐機場に目をやる。その時、ハンガーの脇に置かれた一機のヘリが目に止まった。
「あれは・・・?」
その機体は胴体と両翼に大型のタンクのようなものが取り付けられている。
カラーリングも陸自の機体とは思えない赤いラインが大げさに入っている。
「日高二尉。あのヘリはなんだ?」
「ん・・・?ああ、アレは消火用のヘリだ・・・あ!なるほど!」
「タンクには別に水を入れなくてもいいよな?」
「その通りだ!イケルぞ!何で気付かなかったんだ!」
「貴様は準備してくれ!俺は司令に提案してくる!」
「わかった!急ごう!」
日高はヘリに、橋本は司令室に向かって走り出した。

83 :まこしろ:2005/10/22(土) 01:55:37 ID:oDQpqdso0
>>サナトリウムさん

乙です!いよいよ新編っつーか続きですね!やっほー(゚∀゚)

久しぶりに時間があったので、ちょっと連投してしまいました。
オチが読まれそうな展開になってきた気がしますが、大どんでん返し!できるかな・・・orz

84 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/22(土) 06:21:19 ID:woJKRzJc0
>>まこしろさん

ご声援ありがとう御座います。
まこしろさんの作品には随分励まされました。
読むたびに「僕も頑張らなきゃ!」という気持ちになります。
自衛隊VSゾンビ、いよいよの展開ですね、楽しみです。
僕も物語りに自衛隊を出したいのですが、組織構成も階級も知らないほどの
素人なので、出す事が出来ません、勉強いしたいのですがどんな本やどんな
サイトで勉強すれば良いかもわかりません、だからまこしろさんの作品は
読んでいて本当に羨ましいです。実際おもしろいし。
機会があったらイロイロと教えて欲しいです。
頑張ってください

85 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/22(土) 08:39:09 ID:nA+TJ2Ju0
自衛隊組織の概略は「ウィキペディア」辺りを調べれば判るぜ。
ついでだが階級はここ ttp://www.jda.go.jp/j/defense/jda-sdf/class/index.html
兵器関係はここが詳しい。ttp://rightwing.sakura.ne.jp/top/zukantop.html

まこしろはんも、サナトリウムはんもガンガン書きまくってるから、
オレも書かなきゃいけねぇんだろうが、今日も野暮用で出かけなきゃならねぇ。
「貧乏暇なし」とは、よく言ったもんだぜ。

86 :サナトリウム ◆4AbYjgDN6M :2005/10/22(土) 09:47:26 ID:woJKRzJc0
>>おやじさん

ありがとう御座います。勉強してみます。
作品楽しみにしています。
でもムリはなさらないでください。

87 :本当にあった怖い名無し:2005/10/22(土) 09:50:11 ID:+x1gA8ev0
>おやじさん

俺はサナさんじゃねえがありがとうな。
ためになったぜ。

おめえも忙しい中大変だろうが続編頼むな。

88 :本当にあった怖い名無し:2005/10/22(土) 15:08:29 ID:Lezw4hiqO
まこしろタン頑張れ

89 :本当にあった怖い名無し:2005/10/23(日) 12:34:40 ID:iDSrkpnLO
>みんながんばれ
 めいれいさせろ
 じゅもんつかうな
 いのちだいじに

90 :本当にあった怖い名無し:2005/10/23(日) 13:09:14 ID:d0OgPlOhO
チラシの裏

おやじサンノ紹介の自衛隊の装備品サイトに行ってみた。
萌えた。
防衛パジェロって買えないのかな?
ジープもいいな。しかしJ24→J23→J25って間違ってない?
あのジープも買えないのかな?
ジープもパジェロも同じ73式って不思議だな。

チラシの裏終了

91 :本当にあった怖い名無し:2005/10/23(日) 15:00:26 ID:HIwjygAY0
>>90

>防衛パジェロって買えないのかな?
買えない。

>ジープもいいな。しかしJ24→J23→J25って間違ってない?
あってる。三菱は番号の付け方は滅茶苦茶。

>ジープもパジェロも同じ73式って不思議だな。
国会審議上の方便で無理矢理通した。
「同型車両に小改良を施し継続採用とした」が国会答弁の筈。
「JEEP」はクライスラーの商標。三菱は、商標を使用してジープを
生産していた。クライスラーとの契約が切れて、ジープの継続生産が、
出来なくなった。しょうがないので、パジェロを「同型車両の小改良」
と言い張った。全く異なる車なのに。

詳しく知りたければ、以下へ

車種・メーカー板
★Jeep 【ジープ関連スレ】 ◯|||||||◯ VOL9★
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/auto/1125570547/


92 :老年:2005/10/24(月) 03:17:07 ID:AOPezzbcO
みんな、スマソです。構想が浮かばない。書くのやめます。


93 :本当にあった怖い名無し:2005/10/24(月) 04:03:46 ID:qpBhefBN0
ええっぇぇぇっぇぇぇっぇえあああぁぁぁ…

密かにスゴイ楽しみにしてた方だけに、とてもとても残念です
でも浮かんだらよろしくお願いします…覚えてますんで!

94 :本当にあった怖い名無し:2005/10/24(月) 14:22:08 ID:O8RFB6D+0
http://www.4gamer.net/patch/demo/landofthedead/landofthedead.shtml

Land of The Deadの体験版が出てたみたい。

95 :本当にあった怖い名無し:2005/10/24(月) 21:21:38 ID:GW+r2TiMO
老年さんお疲れ様です&ありがとうございました。
なんだか老年さんらしい幕引きで乙。



でも閃いたらまた投下ヨロです。

96 :本当にあった怖い名無し:2005/10/24(月) 21:30:28 ID:qhbzMoX50
>>92 老年様 乙です。

どこぞの連中に爪の垢でも飲ませたいですね。

何時の間にか来なくなり、尻切れトンボで放置プレイかます香具師が
多過ぎ。

97 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 13:32:38 ID:BYWujafM0
すいませんすいません
いつの間にか来なくなり、尻切れトンボで放置プレイかましてすいません

ごめんなさい

98 :slave-anecdote:2005/10/25(火) 13:52:46 ID:eut7+V220
>>96
うぁΣ
私ですね…。
早く来れるとか言っておきながら半端に予定が詰まってしまって…ごめんなさいorz
一応は、ちゃんと続きやってます。
え?まこしろさんやサナさんやゴミ文さんがいるからいいってそんn

99 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 14:12:01 ID:I6mgwJW9O
>>96
そんな事言っちゃダメですよ。ここは書き手さんの投下をタダで勝手に眺めるスレですから。
>>97-98
楽しみにしてます。

100 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 16:06:17 ID:EB6Y4uz7O
>>98
巡査物語とかサンゲリアだとかオモワレルが

101 :巡査物語 ◆B6gHTT4PmE :2005/10/25(火) 19:12:28 ID:Pkrgl6hd0
>>96 >>100
モスクワから・・・・
何時の間にか来なくなり、尻切れトンボで放置プレイかます香具師が
多過ぎ。

正直すまんかった・・・・。
もうこちらには、現れないので、お許し下さい。 m(_ _;)m


102 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 19:21:09 ID:PS+2yFPHO
もういいよ。うざいから。
ほかの作者タソ頑張って。

103 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 20:01:38 ID:5NS2cikwO
>>99

でも>>96の指摘はもっともかと思う。
作者さんの都合がつかなくて書けない、気分的にこれ以上書けない、ってなるのは仕方がないことだけども、それならせめて一言くらいは何か言って欲しいと8スレ目からずっとロムってた俺の初レス。

104 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 20:20:45 ID:tQKNWqcz0
>>103

同感。

いくら書き手が勝手に書いたものを俺らが勝手に読ませてもらってるだけ、といっても
読み始めたら続きが楽しみなのばっかだしな。

最悪の荒らしは「面白そうな作品の冒頭だけうpして後は放置」かもw

105 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 20:32:56 ID:T6hzMGvW0
。いやいやいやいやいや!
巡査物語さんの話めちゃめちゃ読みたいっすよ!つづきでもいいし新作でもいいし、ぜひまたお願いします!
なんだったらブログで発表してくれても!ファンです!

くだんさんも早くー!


106 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 20:48:59 ID:bA8VFQCw0
前スレにfool様の新作が

http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1124753567/830-833

107 :本当にあった怖い名無し:2005/10/25(火) 21:48:45 ID:2DQaw4GRO
ふむ、その意見には同意したい。
強制する訳ではないけど、老年さんの様に言ってもらえれば諦めもつくよ。
ただで読ませてもらってる自分としては「残念だ」で終わるだけだから。



108 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 00:13:08 ID:Srq+2Hd4O
それは分かるが、偉そうな表現はいかがなものか。
荒れを避けるためにも、言葉使いには気を付けましょう。

109 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 00:46:48 ID:Oy2JYoE/0
書き続けるだけの意欲がわくような感想や意見がないという、名無しの側の問題はいつも置き去りだな。

110 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 01:24:02 ID:Xh/glnMR0
感想から雑談になったり、創作スレってのは難しいんだよな

111 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 01:48:17 ID:KwNkXudQ0
書き手としては、意見感想がしっかりあると嬉しいし、また欲しいもんだよな。
書いてると数時間なんて平気で経つから…
さらに資料を集めたりそれを読んだりもあって、やはりお互いに盛り上げていくようにしなくちゃ
普通と違ってスレ進行が難しいよなー

112 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 10:11:22 ID:jHfP3NNz0
んじゃ、作者が続けられなくなった話を他の誰かにバトンタッチして終了させてもらうシステムってのはどう?


113 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 14:53:16 ID:xObVIGdS0
作者それぞれに持ち味があるから、難しいのでは?
やっぱりなるべく感想をつけていくようにするしかないと思う。
どこがどう面白かったのか書くだけでも、(・∀・)イイ!!だけですませるのに比べると全然違うだろうし。

114 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 15:03:22 ID:xObVIGdS0
書くのが遅い作者さんは
【小説】zombie ゾンビ【創作】分室
http://jbbs.livedoor.jp/movie/5375/
ここでもいいと思う。
今みてきたら、各作者さんでどんどんスレ立てて好きに使って良いみたいだから。

115 :クロ:2005/10/26(水) 17:37:40 ID:72feZJAi0
放置してしまってスイマセン。
自分の作品に全然自信がなくなった+自分で読んでもイマイチと感じる ので書くのをやめてしまいました。
またいつか、もう少しよさそうなものが書けたら戻ってきたいと思っています。(ちょくちょくメモ帳で書いてるんで・・)

116 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 21:48:33 ID:YGXutuv20
千葉TVのL字終わってる

117 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 21:49:28 ID:YGXutuv20
誤爆したwwwwww
(*´Д`)スンマセン

118 : ◆0fh2Y5/RG2 :2005/10/26(水) 21:56:51 ID:CYS0jnaf0
http://yy33.kakiko.com/dotd/
オカルト板やゲームサロン板にあるゾンビゲームシリーズの総合板でス
現在、ゲーム実施の為の協力者を募っています
突然の宣伝ですいませんがよろしくお願いします(-人-)

119 :老年:2005/10/26(水) 22:45:05 ID:+etI3Koc0
・・・新スレに移行して、しばらくネットから遠のいてたら、いつの間にか偽者が・・・。

とりあえず撤退はしません。駄文の続きも一応書いてます。

週末くらいを目安に投下を・・・と、己で己をを追い詰めつつ、皆様おやすみなさいませ。

120 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 23:27:42 ID:KwNkXudQ0
おやすみなさい。。

そうか、92は老年さんの偽物だったのか、チキショw
なにはともあれ、一安心しました
週末あたりを楽しみにして待ってます!

あと、サナトリウムさんみたいに、トリップ付けた方がいいかも
偽物がでるのは有名税みたいなものですが
老年さんも良い気分はしないだろうし、混乱しますし

121 :本当にあった怖い名無し:2005/10/26(水) 23:36:33 ID:UBYH8ueU0
作者様は、トリップ必須にしないと。
次スレからテンプレに入れないか?

でないと、偽者が俳諧して見分けが付かない。

122 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 01:36:17 ID:SlQM6g4k0
老年さんのとゴミ文さんのが凄く好きです。
読みたい・・・

123 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 02:44:42 ID:iCsJnq8l0
うはwwwww呑気に誤爆してる場合じゃwwwwww
(;´Д`) ウレシスンマセン

124 :短編職人:2005/10/27(木) 09:15:24 ID:1TKDAlCX0
途中放棄? 1レス完結をモットーにしてきてる漏れには無問題だなうわなにすn

投下


救急隊員になったのは俺が24の時だった。 正直、逆に先輩に助けてもらうことが多かったな、あの頃は。
トントントン ギシギシ
でも、その時の俺は自分で言うのも何だが・・・頑張ったねメチャクチャがんばった。
ドンドンドン ガンガン
初めて自分ひとりの力で救出したのは下水に落ちてしまった子猫だったな。 結局俺が飼う事になったんだよな。
ドンッドンッドン!!
それから、今でも忘れないあの大地震・・・瓦礫の山から助け出し、抱き上げた赤ん坊が一声泣いた瞬間、涙が溢れたよ。
ドガッドガッドガ!!!
俺はヒーローだった、ヒーローになれたんだ。 後輩から尊敬され、助けた人からはお礼のハガキや電話が止むことはなかった。
ドガンドガンドガン!!!! バキッ!
でもよぉ、やっぱり俺はヒーローじゃなくなっちまったんだな。 俺にはコイツらを救ってやれネェ。
「うぅぅ〜あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜」
いや、そもそも人間じゃねぇのか、それじゃぁヒーローの意味が無いな、助けるべき存在が無ければ・・・ヒーローなんて、いらないじゃないか。
「うが〜〜〜」 グチャァ!
うぐ・・・・・なぁ、俺・・・・最後までヒーローでいたかったんだ・・・・なりたかったんだ・・・・なれたのかなぁ
グチャグチャグチャ、グシャ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

125 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 16:25:26 ID:B6GvRehl0
慣れてないくせにいきなり欲張って完結のあてもないのに長編書くからいけないんで
10レス分程度の短編いったん全部書き上げてからチビチビ投稿しろっての。

126 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 19:07:32 ID:Jo/qeHZ/0
うっさいバカ。>>96とか本当引き篭もり丸出しだよな
普通に人とコミュニケーションとってないからフェードアウトの概念すらない
ある日突然やめようつってやめると思ってんの?
場当たりで書いてる→続きが思い浮かばない→そのうち考えよう→間開いちゃったけどネタが浮かんだ
→でもまとまらない→また考えよう→間開きすぎ→スレの話題にも浮かばない→やがて忘れる
大体なんでお前らに断りいれなきゃいけないの?作者都合により打ち切りますって作者本人が言うかよ

127 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 19:10:00 ID:QgR+D+fPO
>>124
短編職人GJ
まじで久しぶりだな。


128 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 21:03:56 ID:B6GvRehl0
>>126
45点

129 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 22:23:48 ID:rUpMqVlpO
>>126

評価するに値せず

論外

130 :本当にあった怖い名無し:2005/10/27(木) 23:35:23 ID:qsZbxvg10
>>126
で、あなたの投稿していた時のコテはなあに?

名無しで必死なのは分かるけど

131 :本当にあった怖い名無し:2005/10/28(金) 00:10:50 ID:JXiIex5W0
>場当たりで書いてる
普通作者ならこんなことあるはずないだろう。
単に最近書いてない作者さんを馬鹿にしているとおもうが。

132 :本当にあった怖い名無し:2005/10/28(金) 03:59:48 ID:tE7yJyxJ0
>>123
ゴミ文さんキターーーーー!?

133 :ゾンビVSプレデター 第8話『凶敵』:2005/10/28(金) 08:34:26 ID:ICe77m1L0
バスリー・ギャリクソン・・・。
元軍人で驚異的な肉体能力の持ち主、好戦的でかなりの荒れ者。
彼はどんな地獄のような戦場からでも生きて帰ってきた。
その戦場での死神のような姿は仲間から「デッド・ウォーカー」と呼ばれていた。

「皮肉なもんだぜ、そんな俺が生きていて、テメーらがデッドウォーカー(歩く死者)になっちまうなんてな。」
バスリーはスコープ越しにつぶやくと引き金を引いた。
ドキューン。
対戦車用ライフルが唸りを上げて、軍事基地を徘徊していた迷彩服姿の『元』軍人を吹き飛ばす。
「ヒューたまらねぇぜ。」
寄宿舎のベランダからたった一人の歓声の声が上がる。
手元に置いてあったウォッカの瓶をグビっと飲み込み、バスリーは再びスコープを覗き込む。
「??」
スコープから目を離し、目頭を押さえる。
「なんだ・・・酔ってるのか、いくらこんな状況だからって・・・。」
頭を振り、再びスコープを覗き込む。
「!!!!!!!!!!」
彼が見たのは、人間でもゾンビでもなかった、『歪んだ何か』であった。
「な・・・なんだありゃぁ??」
しばらくすると、さっき粉砕した軍人ゾンビの死体を発見したソレはさらに歪みを激しくした。
そして突如ソレの動きは止まった。
「!!」
目が合った・・・バスリーの本能は咄嗟にそう警告した。

134 :ゾンビVSプレデター 第9話『狩人』:2005/10/28(金) 09:11:13 ID:ICe77m1L0
ドガン!
大きな銃声が周囲に響いた。
「やはり・・・残されたわずかな生存者はここにいたようだな・・・。」
サーファン達と別行動をしていたティスタは、この星の強い者たちの集まる場所、軍の基地にいた。
ピッピッピ、光学ステルスを展開するとティスタは音のした方向に向かった。
そこにあったのは、元軍人のなれの果て。
「近くに、近くにいるのか・・・人間。」
姿勢を低くし、いつ飛んでくるか分からない銃弾に警戒しながら周囲を見やる。
「・・・アレか。」
約500Mの先の建物のベランダに、その姿を確認する。
「かなり体温が高いな、一体何者だろうか・・・。 まぁこの状況で生き延びた人間だ。
 いくら下等生物でも油断はできぬか。」
シャキン! クローを伸ばす。
ティスタのプレデターとしての血が騒ぎ出していた。
「いや、違う・・・下等ではないな、あいつは俺たちと同じハンターだ、この血が騒ぐ。 試験ではなく、敵として見ていいようだ。」
ベランダの影は武器を持ち替えた、今度はかなりの大きさだ。
「おもしろい・・・勝負だ! 人間!!」


135 :ゾンビVSプレデター 第10話『戦闘』:2005/10/28(金) 09:11:54 ID:ICe77m1L0
ティスタは地面を一気に駆ける。
目の前まで迫ってきていたいくつものゾンビの首をクローで薙ぎ飛ばし、フェンスを大きく飛び越える。
ドン! 寄宿舎の庭に着地と同時にキっと寄宿舎を見上げる、ベランダの影はまだ攻撃を仕掛けてこない。
「どうした人間・・・怖気づいたのか?」
ドカン! 突如ベランダからバズーカの火が吹き上がる。
「うお゛お゛お゛!」
ティスタもバスリーも互いに低く大きな咆哮を上げた。
大きくジャンプし、バズーカの弾をかわすとそのまま壁を一気に駆け上る。
ドガーーーーン!!!!!
大地が大きく揺れ動く、ティスタが壁を駆けながら目標を見据える。
もうベランダは目前であった、クローを大きく振りかざしティスタは勝利を確信した・・・はずだった。
「ぐあ゛!」
突然胸に走った強烈な痛み。
「やっぱ、俺はコイツを手放せね〜んだな。」
バスリーは振り下ろした日本刀を眺めながら言う。
ティスタは勢いを失いそのまま落下していった、大きな衝撃が全身を包み込む、震える手で傷口をなぞる。
「かなり深い傷だ、応急処置しなければ助からないがもうムリだな。 まさか、俺が狩られるとは・・・な。」
しばらくしてバスリーが降りてきた。
「俺は色々なバケモノに会ってきたが、お前ほどのバケモノは見たことねぇな。 あ、いや・・・前言撤回だ。」
裂けたフェンスからゾロゾロとゾンビがこっちに向かってきた。
「ちっ、ここも安全じゃねぇな。」
「オマエホドノ、ばけものハミタコトネェナ。」
バスリーが思わず振り向く。
「ちっ、貴様は一体何なんだ?」
バスリーはティスタを背負うと寄宿舎に入り、扉を閉めた。

136 :本当にあった怖い名無し:2005/10/28(金) 13:09:44 ID:zBvhys6d0
>ゾンプレさん

いいよ、いいよ。漢のこれからに期待ワクワク

137 :本当にあった怖い名無し:2005/10/28(金) 23:19:41 ID:Y9Wzdmm2O
ダリオさん乙

138 :本当にあった怖い名無し:2005/10/30(日) 21:52:16 ID:haXlli7yO
人が減ったなー

139 :本当にあった怖い名無し:2005/10/30(日) 23:05:04 ID:Zd6EEd1P0
そらまぁ〜、絶対に書ききる自信のある素人なんぞいる訳無いからなぁ
少数派の短編作家以外は、さぞ書きにくかろう。
作品の投下が無ければ、訪れる人自体も減るだろうね。

140 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:02:43 ID:QwxiS/IZ0
こんばんは…早速ですが、続きを投下しますね。

作業も最後、二、三階の防火扉を閉鎖した遼平がふと携帯を開くと、時刻は既に四時を回っていた。
―――もう夜が近いのか。
「四時十二分」つられたのか、同じく携帯を開いた樹がぼそりと呟く。
「今日は、ここで寝るしかなさそうだな」
やはり沙季と手を繋ぐ潤も、一人ごちる。
言わずもがな、皆その気で、否、無意識のうちにそれは当然のものとしているだろうが、他の口に出さずに入られなかったのだろう。
「ああ………そうなるだろうな」
一応、遼平はそれだけ言っておく。
「他にどうしようもないべ」
「………ああ、確かに、な。」
潤はそう言い頷きかけたが、それを止め、続ける。
「夜のうちにあいつらが入ってこないといいけど…」
「交代で見張りするしかないかもね」
疲れたような声で沙季が連なる。
「まあ、そのときはその時、暗くなってから考んべ」
「そうだな」
「取り敢えず………戻ろうぜ」
「うん」

作業を終え合流した七人は三階の応接室で、する事も無く座っていた。
店員だけは他のプライベートエリアの施錠確認に向かったが、そろそろ返ってくる折であると遼平は思う。

―――時間は刻一刻と夕暮れへと街を導くが、未だに警察への連絡は達成できずにいた。

141 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:06:43 ID:QwxiS/IZ0
このとき、優一の携帯は二十度目の話し中を迎える。
「駄目か………」
遼平は落胆する。
「あっちはあっちで忙しいのかもな………」
「ん?………迷子とか落し物とか?」
向かいのソファに座った潤のぼやきに隆之がぼけてみせる。
だが、彼はそれには応じない。
遼平の座るソファー裏の地べたに腰掛けた大輔は終始無言にして、まるで生気を抜かれた人間、否、まるで出来の良い蝋人形のような
不気味さをもってそこに佇むのみ。
「………街の中みんな、そんな風になってるのかもしれないね」
潤にもたれつつ、俯いた沙季が言うが、誰もそのジョークとも本音とも取れる一言に応じるものはない。
彼女の手には先程店員が淹れてくれた熱いコーヒーの入ったマグカップが、この重い空間に静かな湯気を上げている。
「ねえ………潤」
「ん?」
「………」
「どうしたんだ」
躊躇うような表情を見せる沙季に、潤が聞く。
「やっぱり、なんでもない」
「………そっか」
見つめた彼女の狼狽した表情に、潤はそれ以上尋ねるのを控えた。
優一は、更にもう一度110にコールする。

そんな折の事であった。
「ちょっと来てくれ!」
突然、部屋を出ていた店員が、慌てた様子でドアを破らんばかりの勢いで戻ってきたのだ。
当初連中が入ってきたのかと慌てふためいた七人だが、話を聞くと滅裂な言ながらどうやらそうではないらしい。
店員に言われるがまま、四人は四階へのエスカレータを駆け上った。

142 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:07:31 ID:QwxiS/IZ0
彼の足はインテリア、寝具等のテナントから隣、“憩の広場“と名付けられた広場で止まる。
自販機やベンチが置かれたそこは、現在遼平達がバリケードを超えずに唯一外部の様子を広域に伺う事のできる場所であった。
七人を通路と区切る境界線に立たせ、一言だけ注意を促す。
「絶対に………パニックを起こすなよ………」
その言葉の意味を遼平は解釈しかねたが、黙っている事にする。
なにせ、彼の様子が尋常ではない事と、あらかたの予想がついていたからだ。
「………じゃあ、こっちに」
今度こそ、ガラスの際へと八人は向かう。
ゴム製の靴底が静かにリズムを奏でる。
妙なまでに調和したそれは、かえって遼平の不安を煽った。
窓に平行に並ぶ長いすを超えると、一層にまぶしい夕日が遼平の動向を縮ませる。

次点に訪れたのは―――驚愕。そして身震い。

眼下に広がる駐車場、正面ゲート方面のそこには―――“連中”が溢れていたのだ。
四階からは表情までは察せない、だが、それは明らかに人間ではない。
既に、駐車場の半分はまるで人気のバンドか何かのコンサート会場のような、それは遼平の主観であるが、
そう形容しても何ら不自然ではない光景がそこにあった。
だが、デパートを取り巻くオーディエンスは人間ではない。
遠く、顔つき一つ見て取る事は出来ないが、彼らの誰もが一歩歩を進めるたびに力が入っていないかのように揺れる頭と、その赤に染まった体が
明白なヒトとそれらとの違いを示していた。
「な………なんだ、こいつら」
樹がうめく。
「どうなってんだよ………」
眼下、ちょうど視界に入る四階からは出張った位置にあるゲートの一つには、特にそれらが密集しており、
まるで圧力でシャッターさえも破ってしまいかねない程だ。

143 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:08:29 ID:QwxiS/IZ0
もう、幾度目かもわからないような静寂。
遼平は不意に目を逸らした先。
数秒か数分か。夕日が山間に消えてゆく、そんな日常の風景では当たり前でありながらヒトが体感するには相当の忍耐が必要な光景を、彼は無意識の内に捉えていた。

「だ、大丈夫だよな!?俺らでちゃんと入り口は全部塞いだし………それにシャッターだってッそんな簡単に破られるはず………」

沈黙の堰を破ったのは、大輔。

「なぁ!?そうだろ」
「………大輔ちゃん落ち着いて」
「おい………大輔ッ」
普段の落ち着き払った、どこか根腐れしたようないつもの彼の性格は、もう何処にも見て取る事が出来ない。
止めようとする比較的落ち着いた隆之と樹に目もくれず、大輔は側の優一にすがり、彼の胸倉を掴むと、その問いを繰り返す。
優一は優一で彼と目も合わせることが出来ず、俯いている。
怖いのかもしれない。遼平はそう測った。普段見ることの出来ない他人の、特に友人の弱い面を垣間見る事は落胆に等しい。
突然、沙季が無言でしゃがみ込んだかと思うと、突然響く嗚咽。
それは次第に高まり、大声で泣き立てるようになる。
「大丈夫………大丈夫だから」
潤はまるで呪文のようにその言葉を繰り返しながら、彼女を抱きしめることしか出来ずにいた。

平常を失うと、人って脆い物だ―――彼のその様子を、
一人称ではなくどこか遠くから眺めているような風で遼平は思った。

144 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:09:04 ID:QwxiS/IZ0
「なぁ!大丈夫だって言って………言えよ!」
不意に大輔が、顔を伏せる優一に一層声を張り上げ、遼平を現実に引き戻す。
「大輔ちゃんいい加減………ッ」
「うるせえッ!」
今度こそは無理にでも止めようと隆之が大輔の肩に手を掛けた次の瞬間、彼は大きく吹き飛び、地面へと顔を擦らせた。

―――場が、騒然とする。

遼平は少し、ほんの少し認識が遅れたが―――直ぐに理解し、反射的に大輔に掴みかかった。
「おまえ………何やってんだよ!何………隆之殴ってんだよ!」
「うるせえよ………」
「うるせえじゃねえよ!大体お前が優一に掴みかかるからいけねえんだろうが!」
遼平は、自分でも驚くほど憎しみを露にし、大輔を詰問する。
「うるせえ………るせえ!」
だが、大輔は力一杯に遼平を突き飛ばし、又も同じ言葉を吐くのみ。
予想だにしない力に虚を突かれた遼平は、勢いのままに背後の長椅子に押し飛ばされてしまった。
「………っ痛ェ………」
当たり所が悪かったらしく、骨の髄に響くような痛みに遼平は顔をしかめつつ、腰に手をやる。
痛む個所に無意識に手を当てただけなのだが、更に予想外の事態が起きてしまった。

―――じわり、とした湿っぽい感触。

手を戻せば、赤い物がこびり付いている。

―――血、だった。

「………ッ………嘘だろ………!クソッ!」
それを見、遼平より早く驚いた大輔は、居た堪れなくなったかのように駆け出した。
「遼平ちゃん!大丈夫!?」
「どこ行くんだよッ!」
ワンテンポ遅れ、樹も後を追い走り出す。
一時泣き止んだ沙季も、再しゃくりあげ始めた。

145 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:09:40 ID:QwxiS/IZ0
今日はついてない―――駆け寄る店員の慌てぶりを尻目に、遼平は心中でぼそりと毒づいた。

―――夕焼けは遂に落ち、八人に暗い影を落とそうとしている―――。

6
―――大輔は、一向に出てくる様子はない、か。
ちょうど缶ジュースを抱えやってきた隆之にそう聞き、遼平は彼に少し申し訳ない気持ちが現れて来ていた。
あの時あまりにきつく言い過ぎたのではないか、と。

あれから大輔は三階プライベートエリア奥の倉庫に閉じこもってしまった。
隆之は暫く樹らと説得していたそうだが、これ以上刺激するのもなんだというので、仕方なく戻ってきたのだと言う。
―――自分は隆之が殴られた事であまりに逆上してしまい、パニックを起こすほど極限の精神状況であった彼を慮ってやる事が出来なかった。
その事実に、遼平は落胆し、すっかり消沈していた。
それを察したか、隆之が幾らか励ましの言葉を遼平に掛けるが、彼は依然として気晴れない。

時刻は七時も半ばを回り、完全なる夜の帳が下りていた。
遼平は先程から『憩の広場』で窓外を眺めつづけているが、その方角―――バスで通過してきた唯一の市街地からさえ、一点の光も漏れてはこない。
もう既に奴らの制圧下にあるか、それとも、数少ない生存者達が暗黒の元、脱出の手立てを練っているか。
どちらにしても、大量の生存者が居るとは遼平自身毛頭思ってはいない。
始めは、ほんの数十分前までは多少の希望さえ持ち合わせていたが、これほどの大事件が起こっていながら
街に住む人々が無傷で居られるとは思っていないからだ。
この風景を見ていれば、否、それだけでなく今までに居なくなっていたクラスメイト達を、大輔の心中を察すればそうも思いたくなってしまう。

三階、四階の暗闇を抜けるため、『考え事をしたいんで』と店員から借りてきた常備のマグライトで肩を叩きながら、
遼平は自分の置かれた状況が相当に悪い事を改めて認識する。

146 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:14:21 ID:QwxiS/IZ0
眼下には、闇に紛れた為に見えはしないだけで、未だ『連中』が大量にひしめいているのだろう。
一、二部分を点灯していないからか、その様子を知ることは難しかったが。
現在は、必要最低限の場所のみ、特に外からは窺い知れない場所のみに明かりを灯していたが、
『憩の広場』だけはワンブロックのみ点灯している。
それには、窓外へと光を手向けると言う意味合いも込められており、
市街地にまだここに生存者が居る事を伝えるためでもあった。

「傷は」懐中電灯を手中で弄びながら隆之が問う。
椅子にぶつけた折に出来た傷は、どうやらその支柱の部分が妙に鋭利になっていたせいで付いたようで、浅くはあるものの
未だに当てたガーゼからは血が滲んでいた。
「………止まったみたいだ」そう答えるも、ブレザーで隠しているだけでその事実は異なるが。
「お前こそ、顔、大丈夫か」
ジュースを受け取る折、左頬に大きな湿布が張られた隆之の顔は、痛々しくもあった。
「だいじょぶだよ。気にするほどじゃないってそれなら遼平ちゃんのほうが」
「もういいだろ、その話は………これ以上なんか言うと、大輔んとこ責めちまいそうだ」
隆之ははっとしたように口を閉ざす。
「そっか………」
隆之が、遼平の側に腰を下ろし、暫し無言で二人は外の風景を眺めた。
―――最早、一縷の希望さえ終えたような街は、そのシルエットさえ映し出すことなく、闇に蠢いていた。

「なあ、香田さんが夕飯出してくれるってよ」
不意に後ろから響く声―――樹だった。
「香田さん?」
遼平が疑問の体で問う。
「あ、ああ、聞いてねえんだったな。店員さんだよ、今沙季と飯作りしてる」
「うわぁ、ナイス香田さん!」底抜けたような明るさで、隆之が歓喜の声を上げる。

147 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:15:08 ID:QwxiS/IZ0
「―――で、何作ってくれるのさ?」
「食パン………多分スタッフルームのオーブン使って缶詰だか何か乗っけてた、食いもんは下行かないと無いって言ってたから
………たいした量はなさそうだったけどな」
隆之の明るさに樹は面食らいつつも、ぼそりと話す。
「なーにワガママ言ってるのさ。欲しがりません勝つまでは。でしょ?」
「何だよその戦時中は」
遼平が一応とばかりに突っ込みを入れる。
「そんな細かい事はいいからさ!早く行こう!」
隆之は聞かずに早々に消灯されている四階フロアに向けて懐中電灯を照らすと、遼平と樹の背を叩くと、早々に居なくなってしまった。
「………しょうがねえな、行くか」
その遼平の言葉には第三者が聞けば明るく、冗談じみた含みが在ると取れたろうが、彼の心中は決して穏やかではなかった。
七人の中で最も長く、幼稚園時代からの付き合いがあるからわかったのかもしれないが、明らかに隆之は無理をしている。
この暗くなりがちな状況の中で、周囲を励まそうと躍起になっているのだ。
―――だが、今回ばかりは自分の力ではどうしようもない事も重々承知している。
とにかく、今この状況で隆之の努力に答えるには、ただ暗くいるべきではない。遼平はそう思った。
「ほら、行こうぜ」
樹を促し、遼平もライトを手に三階へと向かうことにする。

一歩踏み出したとき、遼平の未だに出血する腰部が、不意にじくりと痛んだ。

三階へと降り、プライベートのドアを抜けると、明かりの漏れるすぐそこのスタッフルームから、何か香ばしい匂いが漂ってくる事に気付く。
部屋に入ると、ちょうど目前で沙季がオーブンから天板を取り出しており、見れば、厚切りの食パンが二枚、とろけたチーズと共にそれに乗っていた。
「あ、はい、これ二人の分ね」
テーブルの濡れ布巾の上に置いた天板を、沙季はミントで指差し、オーブンの蓋を閉めた。

148 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:16:06 ID:QwxiS/IZ0
「遅かったじゃないか。先に頂いてたよ」店員が言う。
ブラインドの閉じられた窓際に、店員―――香田と、優一、そして隆之が寄り集まりそれを食べている。
―――よく食欲なんかあるもんだな、と皮肉を打とうとも思ったが先述の事もあり、喉に押しとどめた。
加え、遼平も実際かなり空腹であったので、何も言わずに食事を取る事にする。
トーストを天板から取り上げ、一口齧る。
その一片が口腔に入った瞬間、じわりと広がるチーズの触感に、思わずして食物が胃に流れるような、何ともなく懐かしい空腹時の感触が体中を巡る。
それと同時に、自分がいかに空腹であったか、改めて思い知らされる。
気が付けばトースト一枚など、あっという間に遼平の胃に収まってしまっていた。
「なんだ、遼平ちゃんも結構お腹空いてたんじゃない」
妙な気恥ずかしさにああ、とだけ答え遼平は再び無口に戻る。
「大輔は?」樹が問う。
「取り敢えず、パン、ドアの前に置いてきたよ………食べてくれたかな」
ブレザーを着ながら、沙季が心配そうに答える。
「大輔………思いつめないといいけど」優一がぼそと呟く。
「大丈夫だって………そこまで暗い奴でもないっと思うし」傍らの潤が、彼をそう励ました。
「あんまり、気にしねえほうがいいよ。あいつ、人に心配されると帰って立ち直りが遅えんだ」樹も続ける。

―――程無くして食事は終わり廊下に出た際、倉庫の扉を見ると、トーストが無くなっていた。
どうやら、ちゃんと食べてはくれたらしい。
七人は応接室に戻り、思い思いの場所に座ると、誰からともなく今後の事についての話し合いを始めた。
やはり連中についてが先決であったが、遼平はしばらく話すうちにある点については意見が一致していることに気付く。
一つは、『知能が無い』ことである。追いかけられたときにも連中の誰一人として言葉を発する事は無かったし、
怒号一つ飛ぶ事は無かった。
勿論、人型をしている以上元が人間だとして、原因が『何らかの病気や感染症』だとしても、脅威となる事は間違いなかろうが。

149 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:18:05 ID:QwxiS/IZ0
もう一つ。『連中への対応について』。
これは、沙季を除く六人ではあったが、『どうしようもないときは殺す』で決着していた。
実際遼平自身、ここに飛び込む寸前連中の一人に鉄パイプを刺し、恐らくは死んだか、でなくとも重度の怪我を負わせているし、
隆之に至っては首の骨を蹴り飛ばし折ってさえいる。
改めての結論とはなるが、今度何らかのトラブルで交戦せざるを得なかった時は、自己の身を守るためにも迷わず殺す事を選択した。
沙季だけは、どうしてもその結論に納得が出来なかったようではあったが。
その二つの話し合いを終えた頃には、応接室の時計は既に10時を回っていた。
気付けば、沙季は潤の肩にもたれ、すうと寝息を立てている。
優一も恐らく寝ているのだろう、両手を顔に当てて前屈みになり、動かない。
香田はそれを見ると、ジェスチャーで討論熱冷めやらない四人を制すると、静かに言った。
「今日はこの位にして、もう寝よう………君らだって、疲れてるだろ?」

150 :slave-anecdote:2005/10/31(月) 01:20:19 ID:QwxiS/IZ0
以上です。と、ギリギリでしたね…。
やっと安定して書ける位置に入れたのかもしれません。

151 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 02:06:44 ID:wUoaJjy80
>>slaveさん
乙です。なかなかの盛り上がり、次が楽しみです。

でもなー店員、香田さんって名前がよくねーよなー
物音がしてみんなが駆けつけたら香田さん、跡形もなくなってて売り場のビデオが動いてて
みんなで再生したらクビが切られ(引きちぎられ)るシーンが写ってた、とかそんなイメージw

茶化しスマソ。これからもがんがってください。

152 :老年:2005/10/31(月) 02:58:41 ID:l5gGRtMX0
遅れてスンマセン。約束の駄文投下いたします。


“ゾンビのいる風景”・・・そんな日常にみんな慣れてしまい「日本ならゾンビ涌いてもそれなりにやってけるかも?」なんて甘々な考え、
本気に思いだした矢先。

ある日の朝、昼近くまで惰眠を貪り、寝ぼけ眼でまず最初にテレビをつける。すると何処か見覚えのある映像が・・・。

ヘリからの映像だろうね・・・倒壊したビル群に墜ちた高速道路。巨大な地割れと津波で水没した港湾施設。
そして、炎と煙に包まれた街の、燻リ続ける焼け野原をヨロヨロと歩く複数の死人達の人影。

『東海地方において、愛知県、名古屋湾沖と静岡県、浜名湖付近の二箇所を震源地としたマグニチュード8以上の地震が同時発生・・・』

アナウンサーの緊迫した声・・・そして画面隅にテロップされてる『東海大地震』の五文字。

うわぁ・・・思いっきりドツボやん?ひょっとしてコレがアレなのか?ほら、良く言うじゃないっすか“終わりの始まり”ってヤツ。アレですよアレ。
・・・まさかリアルで体験するはめになるとは思いもせんかったスけど。

153 :老年:2005/10/31(月) 02:59:36 ID:l5gGRtMX0
それからは事態は急変。メンドイから細かい所は差っ引きますが、一般人の避難行動が再び活発化し始め、特に
「富士山に噴火のきざし」「地震の被害によって推定5000以上のゾンビ発生」「浜岡原発からの大規模な放射能漏れ」等、
ホントかデマかわからん噂の所為で東海地方からの大量の避難民の群れが関西に流入。

交通網はパンクするし、細々と続いてた物資流通も完全停止。なにより避難民と共にゾンビ保菌者もかなり入り込んだらしく、
ゾンビの発生率も急上昇。警察の力では対処出来なくなりつつある。

最後の頼みの綱「自衛隊」がようやく動き出したが、地震への災害出動なので武器使用に制限が入り、
ゾンビタンうろつく危険な地震現場での救助活動では、逆に警察官が護衛として守ってる有様。

オイラの地域ではとうとう水、電気、ガスといったライフラインの内、電気とガスに使用制限時間が区切られて・・・つまり一日の半分は停電状態な訳。
まぁ主な原因は今回の地震と燃料不足と施設を動かすマン・パワー不足といった所っスかねぇ。

とっくの昔に石油等を含む外国からの輸入は止まってるし、発電所やガス施設なんかの現場の人なんかも逃げ出すヤシ多いし。

工業生産も、人や原材料等の不足で大分前から操業停止に追い込まれたから、工業用送電が必要なくなった分、なんとか今まで持ってたけど、
地震で東海の発電所が軒並みやられたから、その不足してる分を被災地域に廻し始めたのも理由の一つらしい。

おかげで夜とか停電してるからここら一体の外は真っ暗闇。電気の灯りが無いとココまで闇が深くなるとは・・・。

そして地震から三日、待望のロメロでバイオレンスなとんでもない事が!。

154 :老年:2005/10/31(月) 03:01:00 ID:l5gGRtMX0

深夜、オイラがいつもの如く惰眠を貪ってると『ドン!』と、ドアの殴打音が!。
寝ぼけ眼で枕元の腕時計を見ると明け方5時前。まさか・・・と思いつつ、ドアの覗き穴から外を見ると、ドア正面でモソモソ蠢く黒い人影。
コチラの気配を感じ取ったのか、調子こいてガンガン叩きだしやがった。

・・・来たぁ、来ました!ゾンビ!ゾンビでふ!!ゾンビタンが出たっスよぉ〜。

夜はアパートの出入り口をバリケードで塞いでる筈。クソッ、またどっかの馬鹿が開けっ放しにしやがったな・・・。
どうすべ、どうすべ。取り合えず警察に電話・・・一応繋がったけど『しばらくお待ちください』のテープがエンドレス。
じゃあ、二階のヨシイ氏と一階のタナカ氏に電話・・・今度は繋がりもしねぇ。ゾンビがアパート内に侵入してるのに気付いてると良いが。

表でどたばた暴れるゾンビタンを尻目に、落ち着いて考える。
さて・・・警察は期待するだけ無駄だろうなぁ、最近とみに忙しそうだし。まずは現状確認・・・何人くらい入り込んでるか?。

窓から外を見ると東の空が白みかけてる・・・このくらいの明るさなら。

まずはいつもの整備ツナギに軽量安全靴、ドカヘル、軍手。首の周りにタオルを巻き、腰の作業ベルトに“七つ道具”を携えた完全装備。
そして押入れから、とっておきの武器“ピストル・クロスボウ”を取り出す。


これは昔、野酢寅の大予言や2000年問題で「世界は滅びる?」と信じる痛い厨だった頃、マッドマックスUな世界を妄想して、
神戸のバッタ屋で9000円で購入した必殺アイテムである。

全長50cm強、幅40cm強、重量約600g、矢の長さ20cm。弓の強さは80ポンドのタイ製。
銃床部分が二つ折りになる構造で、両手に持って“く”の字形に折ると連結されたロッドが梃子の原理で弦を発射位置まで引っぱる機構
(コブラ・アクションと言うらしい)。小型軽量で扱いやすいが、非力な威力や命中精度の関係上ある程度近づかないと。

外してた弦を張り、予備矢15本と共にリュックに入れ、大ハンマーを背負うとベランダに。
ここは三階、ベランダの柵に足を掛けてなんとか屋根へよじ登る。
上にさえ上がれば足元は瓦無しのコンクリ平面フラットなタイプで移動に支障ナシ。安全な屋根からドア側の軒から下の通路を覗いた。


155 :老年:2005/10/31(月) 03:03:03 ID:l5gGRtMX0
うわぁ・・・三匹も居すわってやがる。各々ウーウー唸りながらドアや壁叩いたり、通路をウロウロしてる。
最上階に三匹という事は、下の階にもそれくらい入ってきてる可能性大。

とりあえず完全に明るくなるまで待つか・・・なんて思ってたら、物音に気付いたのか、斜向かいの部屋の住人が不用意にドア開けやがった。
すぐ近くのゾンビが手を隙間に突っ込む!中の人もすぐドアを閉めようとするが、隙間から差し込まれた手が邪魔してる。
ドア・チェーンのおかげか、それ以上侵入は出来ない様だがそれも時間の問題。

チッ・・・世話の焼ける。ここが無関係なアパートなら見捨てるが残念ながらオイラの住んでるアパート。
噛まれてゾンビ化でもされたら面倒だし助けてやるか。

あまり音を立てない様にゆっくりと静かにリュックからクロスボウを取り出して、
弦を発射位置まで引いて矢を所定の止め具に取り付け、次の矢を2本、口に咥える。

どっちにしろ、コイツがゾンビ相手に効くか試して見たかったんヨ。最悪コイツが役立たずでも漏れには“奥の手”もあるし何とかなるわい。
週刊ジャンプを的に何度も試射した経験から3m圏内がコイツの射程距離。それ以上離れると矢尻が頭蓋骨を貫通するのは難しいと予想。

まずは上から膝立ちで、ドアをこじ開けようとしてるゾンビの頭をこわごわ狙う。
よし・・・3m圏内。大きく息を吸ってぇ〜止めてぇ〜一気に引鉄を弾く!。


156 :老年:2005/10/31(月) 03:03:51 ID:l5gGRtMX0
軽い反動と共に発射された矢がゾンビの後頭部に突き刺さる!瞬間ビクッとして動きを止め、そのままゆっくりオイラの方に振り返るゾンビ。
ムム・・・効いとらんのか?と思った時、そのゾンビタンは小刻みに痙攣して床に倒れ臥した。

よっしゃ成功!3m圏内なら非力なピストル型クロスボウでもゾンビタンの頭蓋骨を貫いて脳破壊可能っス!。

今度は自信を持って、弦を引き、矢を取り付ける。次に仕掛ける相手はオイラの部屋の扉を叩いてるヤシ。
右斜め下に照準を向けて大きく息を吸って、止めて、放つ!矢は見事ゾンビタンの脳天を貫き、今度はすぐに脱力して倒れる。

ヨシッ、次!流れる様な所定の動作で次弾装填、その所用時間約8秒・・・ヤバイ・・・ノッて来た。脳内に“必殺仕事人”のテーマが流れ出す。

上のオイラの存在に気付いたのか、通路奥の端に居た最後のゾンビがノロノロとこっちに近づいてくる・・・よ〜し、ギリギリまで引き付けてやる。

・・・5m・・・4m・・・3m・・・2m・・・発射!至近から放たれた矢は顔面に命中、ゾンビタンを文字通りブッ倒す!。

あれよあれよと三匹撃破…やるジャン漏れ♪みたいな感じで下に飛び降りるオイラ。
まずピクピクしてるゾンビにもう一回クロスボウを撃ちこんでトドメを刺したが、ソンビが臭い。とにかく臭い。近くにいるだけで吐き気が。
矢を回収しようにも、矢羽の根元近くまで深く突き刺さってる上に腐汁に塗れてるもんだから、抜く勇気が涌かねぇッス。

一気にテンション下がった所に通路奥の階段から新たなゾンビが出現。しかもコイツはかなり動きが速い。ほとんど小走りのスピードでオイラに接近する。
パニくるな、パニくるな、冷静に行動すれば腐れゾンビ如き一蹴じゃい!。クロスボウを構え、狙いを定め、放つ!。

しまった!?発射角が悪かったのか、ゾンビの頭の丸みに沿う様に矢が後ろに逸れてしまいノーダメージ。
ゾンビタン、そのままの勢いでオイラにタックル!ウギャ!ゾンビにマウントを捕られてしまった。

157 :老年:2005/10/31(月) 03:12:41 ID:l5gGRtMX0
今回はここまで。スンマセン続いちゃいました。実は風邪でノックアウト寸前なんすよ。
次回はキリの良い所まで投下しますので勘弁してください。

158 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 09:30:43 ID:bn7Uan+HO
老年さん乙!続き期待してる!

159 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 10:47:06 ID:kG5qC5/oO
サナトリウムさんまだー?

160 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 10:58:32 ID:EcA8pGaMO
老年さんいいっすねー。
ロメロワールドは、絶対になっては欲しくないけど、ある意味夢の世界w
ちょっとDQNな主人公がどう生き残るか、楽しみに待ってます。
がんがれ!


161 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 11:40:37 ID:tTrWO3Z40
老年さんキターーーーーーー!!!!!
待望の復活嬉しいですー。
また楽しみにしてます。

ゴミ文さんも復活してほしいなー

162 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 16:36:56 ID:Rktc+fEb0
漏れが待ちに待ってた二人の作者さんがきてたぁぁぁぁっぁ
どちらも立てこもり系で今後どうなるか気になってたんだよ
今スグ読めないのが悔しいがとりあえず超乙です!

163 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 17:58:52 ID:nM9UEeHV0
あんまし作者を急かすなよ。
ネット以外やることない人間とは違って
作者さんには仕事も生活も交友関係もあるんだからな。

164 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 18:51:08 ID:6KYBSXnJ0
slaveさん
主人公達が比較的平穏な時間を過ごしている中
街では恐ろしい殺戮が行われている、とか想像してしまって怖っ

老年さん
面白いー。
とあるアパートの3階に既に4匹のゾンビ、街ではまさか・・・


ガクブルもののお二人さんの今後の続き期待してますよー

165 :本当にあった怖い名無し:2005/10/31(月) 20:11:58 ID:kG5qC5/oO
>>163
荒れるからそういう言葉使いはやめようねボク。

166 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/31(月) 20:34:28 ID:B++cvmvR0
..第7章


...1
 オレは、止まっちまったエレベーターから脱出しようと、南の尻を押し上げならが、鉄骨の壁を這い上がったんだ。
 先に昇って行った、中村のアホに引き上げられて、南の野郎はポッカリと口を開ける、地上部の床に辿り着いた。
 次はオレの番よ。
 コンクリートの床面に指を掛け、こっちの体を押し上げようとした瞬間、何かが右足に噛み付きやがった。
 …いや、ゾンビ野郎に噛まれた訳じゃねぇ。
 …自動小銃の高速弾が、右大腿の外側を、突き抜けて行きやがったのよ。
 衝撃で、危うく手を放しかけちまったが、ここで落ちたら一巻の終わりだろ。
 焼けた鉄を、差し込まれたみてぇにジンジンして、何だか怪しくなっちまった右足を騙しながら、オレは、這々の体《ほうほうのてい》で地上に逃げ延びたのよ。
 迷彩服の右足が、鮮血に染まるのを見て、南の野郎は心配げに声を掛けてくれたが、今の状況じゃ、こっちの足より、ロン毛野郎の方が気にかかる。
 それでオレは傷口を押さえて転がりながら、二人に向かって、「桐山の野郎を助けてやれ。」って怒鳴ったぜ。
 小銃弾が盲貫した右足は、包丁の刃を差し込まれたみてぇに痛みやがる。
 南の野郎や中村メガネ猿が連射する、アサルトライフルの発射音さえ、傷に響きやがる始末よ。
 …それに、大腿の血管が潰れたのか、何時まで経っても出血が止まらねぇ。
 そんな右足を、押さえていると、床面にでかい口開けるエレベーター穴から、ロン毛野郎が顔出した。
 野郎は「逃げるぜ、おやじさん。」って言いやがったが、オレの状況を見ると、すぐさま肩を差し出して「手当てしてられねぇから、ちっと我慢してくれ。」って、ほざきやがる。
 「構わず置いていけ。」って口から出かかったんだが、オレの肩を担いだ野郎は、C国製の自動小銃片手に、建物の扉らしき所へ、突進していったのよ。
 …奴に引っ張られたオレは、足の痛みに気を失いそうになりながらも、白木の日本刀の鞘を杖がわりに、何とか扉に向かった。
 建物の外じゃ、激しい銃撃音を聞いて集まってきた、腐れ野郎の呻き声が響いてる。
 「前門の虎、後門の狼」とは、こういうことを言うんだろうが、「窮鼠猫を噛む」って諺だってあるんだぜ。

167 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/31(月) 20:36:55 ID:B++cvmvR0
...2
 …桐山の野郎は、鉄製の扉に付けられた、磨りガラスの窓を、自動小銃の台座でブチ割ると、建物の外のゾンビ野郎を狙い撃ち始めやがった。
 奴は、射撃しながら、中村のアホに向かって、バックパックに詰め込まれてるはずの、予備の手榴弾を取り出すように命令したのよ。
 …中村メガネ猿が、桐山のバックを探っている間は、南の奴が貨物エレベーターの非常用階段を見張りながら、後方を警戒していたぜ。
 グズグズしてたら、腹黒伊東や日本人民国の軍人がやって来て、こっちが血祭りにされちまうだろうが、足の出血と痛みで、頭がぼっとなっちまったオレにゃ、歯痒いかな何にも出来やしねぇんだ…。
 それでも、メガネ猿が取り出した、二発の破片型手榴弾は、地下の奴等が顔を見せねぇうちに、何とか桐山の手に渡された。
 受け取った手榴弾を、右手で一掴みしたロン毛野郎は、安全ピンを引き抜いて、割れた窓から別々の方向に放り投げたのよ。
 …爆発までの時間が、やけに長く感じたが、実際はほんの四、五秒だったろう。
 コンクリの壁に寄りかかったオレには、爆音と同時に腐れ野郎の吹き飛ばされた破片が、建物の外壁にブチ当たるのが判ったぜ。
 ロン毛野郎は、まるで戦闘マシンみぇに、機敏な動きをしてやがる。オレの肩に手を掛けると、メガネ猿や南の野郎に合図を送りながら、次の瞬間、鉄製のドアを蹴り開けた。
 …飛び出した先は、夕暮れ迫る倉庫みてぇな建物の敷地の中よ。
 腐れ野郎の破片が飛び散る目の前にゃ、死にきれてねぇバラバラソンビと、ボロボロの服を纏った死人どもが、待ちかまえていやがったぜ。
 一瞬躊躇したが、オレ達が後にしてきた建物の中から、派手な銃声が響いてきたから、足を止めてもいられねぇ。
 鉄の扉に当たった銃弾が、派手な火花をあげ始める前に、オレは、ロン毛の兄ちゃんに引き摺られて走り出した。
 C国製の自動小銃を、腰だめでぶっ放す、桐山の野郎が見ている先は、外に通じる敷地の門だが、ゾンビ集団の向こう側じゃ、そう簡単には行けねぇぜ。
 それでも、奴の正確な射撃と、中村メガネ猿の『まぐれ当たり』は、どうにか死人の壁を突き崩したのよ…。

168 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/31(月) 20:40:24 ID:B++cvmvR0
...3
 そりゃあ、足を片足引き摺る南の野郎が、倉庫のドアを狙い撃ちしてくれて無けりゃ、こっちが先に、蜂の巣になってたかも知れねぇけどな…。
 足からの出血で、下半身の力が入らねぇオレだが、血の通って無ぇ左腕だけは別物だぜ。
 意識を失いかけながらも、ゾンビの左手を振り回して、寄ってくる腐れ野郎をブチのめしてやったんだ…。
 …死人の壁を突破したオレ達は、どこをどう走ったんだか判らねぇが、立ち並ぶ住宅の間に、空き地や畑が点在する福生の郊外を、ゾンビ野郎に追われながら逃げ回ったのよ…。
 …そのうち、オレの意識が飛んじまって、…次に気が付いたのは、どこかのビルの屋上だった。
 …暗闇の中を吹き抜ける風が、吹雪みてぇに感じてよ。オレは夢ん中で、すきま風に振るえる、江別の仮設住宅を思い出してた。
 飲んだくれて、玄関先で寝込んじまったオレを、揺すり起こそうとしてくれてる娘っ子の顔が、ロン毛のアゴ髭男と重なって、オレに話しかける桐山の声が聞こえてきた…。
 …どうやら腐れ野郎から、巧く逃げ切れたらしい。
 マグライトの弱々しい光の中には、心配そうな南の顔と、仏頂面の中村メガネ猿のツラも見えたのよ。
 ホッとして、起き上がろうとしたんだが、どうにも力が入らねぇ。「無茶するな。」ってロン毛野郎は言いやがったが、無理でもしなけりゃ生きちゃ行けねぇ。
 それで、オレは今の状況を聞いたのよ。
 …どうやらオレは、二時間近くも眠りこんじまったらしい。ゾンビ野郎から逃げ回りながら、オレ達が辿り着いたのは、脱出してきた倉庫に近い、五階建てマンションの屋上よ。
 オレは、中村のアホにタバコを点けて貰いながら、ロン毛の兄ちゃんに、気になることを聞いたのよ。
 あの状況を見りゃ、馬鹿なオレだって判るんだぜ。…桐山の野郎が、ただの「ディスカウントストアの店員じゃ無ぇ」って事ぐらいはよ…。
 オレの問いに、奴は自分の素性を打ち明けやがった。
 桐山は、北政府の内閣直属で情報組織に所属してるらしい。
 …ZDF(Zombie Defense Force)主体で進められた、今回のミサイルサルベージ作戦に、『裏』があると睨んだ、政府のお偉方の命令で、オレ達を追ってゾンビの国に来たんだと…。

169 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/31(月) 20:44:24 ID:B++cvmvR0
...4
 相模原の補給廠で、運良くオレ達に合流できたが、横田の地下武器庫じゃ、伊東の野郎に、まんまと嵌められてこのザマよ。
 こっちも、格納庫のエレベーターで、何人かの『南の奴等』を始末したから、奴等だって体制を立て直すのに時間は掛かる。
 そうは言っても、腹黒伊東の事だから、何が何でもミサイルを、運び出そうとするはずよ。
 まぁ、奴等が助けを呼ぼうにも、こっちの潜水艦や飛行機が監視してるから、援軍は来ねぇはずだが、向こうの奴等だって同じ領土を監視してる。
 だから、オレ達なんか、誰も助けちゃくれねぇぜ。
 …そんなこんなで、桐山の野郎は、たった一人でも、ミサイルの持ち逃げだけは阻もうと、ここで見張っているんだと…。
 …オレは、地下のエレベーターで、自分が撃たれそうになったとき、「どこからか飛んできた弾は、お前の仕業か?。」って聞いたのよ。
 奴がブーツの裾から取り出したのは、掌に入るくらいの薄っ平いタバコの箱みてぇな代物だ。
 『ベリングラッド偽装拳銃』って言うらしいが、見た目の形じゃピストルには見えねぇし、小さいモンだから、身体検査した南の国の兵隊も、見逃しちまったんだろう。
 中村のアホは、「そんなモン持ってるなら、さっさとブッ放して、逃げちまえば良かったんだ。」って言ってるが、弱小弾の三連発じゃ、使ったって、たかが知れる。
 そんな愚痴を聞き流し、時々双眼鏡で倉庫の方を眺めながら、ロン毛の兄ちゃんは、C国製のQBZ−95って名前の、プルバップ式自動小銃を手入れしてる。
 そのうち、屋上の手すりに、力なくもたれ掛かった南の野郎が、「オレたちゃ、どうすりゃ良いんだ。」ってポツンと呟いた。
 ロン毛の話じゃ、茨城の大洗か、新潟港まで自力で行けば、助けて貰う手も有るらしいが、それも確証は無ぇみてぇだ。
 …ここに居るのは、死に損ないのオレに、足を引き摺る南の奴と、口だけ達者な中村だぜ。
 ミサイル強奪を阻止ためには、桐山の野郎が一人でやるしかねぇだろうが、命の恩人を助けられねぇのも悲しいじゃねぇか。
 …どうせ助からねぇんなら、この命削ってでも、何とかしてやりてぇぜ。
 それでオレは、応急処置で包帯を巻かれてる、右太股を探ると止血のバンデージテープを引きはがした。

170 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/10/31(月) 20:48:30 ID:B++cvmvR0
4話投下。

うろ覚えなモンで、記憶が曖昧なんだが、ベリングラッド偽装ピストルは
もしかしたら4連発かもしれねぇな。

ストーリーに直接関係ないから、間違ってても許してくれよ。

じゃまたな。

171 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 01:57:39 ID:Vx4aibOP0
おやじさん乙!!!

172 :???:2005/11/01(火) 10:33:01 ID:8TUDtl8PO
ロン毛=桐山だよね?
どういう使い分けで、交互に出てるの?

読解力無くてスマソorz

173 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 17:28:57 ID:1Df1Ni2nO
あの日世界が壊れた。『ゾンビ』と呼ばれる元人間。対処を知らない人間は次々に食われ奴らの仲間になっていった。
俺らSATの仲間もだ、警視庁の誇る精鋭も発砲許可がおりずに生きながら肉を食われ死んでいった。 んっ?死んでいった?いや…違うな。彼等も起き上がりまた歩きだしたんだ。ただし『ゾンビ』としてだが。
事態がかなり悪化してから政府はやっと発砲許可をだしやがった「今更おそいんだよ…糞が。」 続く?

174 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 18:06:46 ID:1Df1Ni2nO
そして今俺等は生き残りの自衛隊や機動隊や市民とホームセンターに立て籠もっている。
「失礼します。隊長!バリケードの補強完了しました!」
「ご苦労だったな。では見張りの隊員を除いて各自休憩をとれ」
「了解!隊長もたまにはゆっくり休んで下さいよ?まぁこの状況では難しいかもしれませんが…」
苦笑いをしながら彼、石田が言う。
「俺はゆっくり休んでるつもりだ、石田達こそ休める時にしっかり休んでおけ。あと銃の整備はしておけよ」
「はい!わかりました!では失礼します!」
石田は軽く敬礼をしながらまだ幼さが残る元気な笑顔を向けて出ていった。
俺は一人になった部屋でここに来るまでの悪夢の様な出来事を思い返していた。
「あの時俺が…俺が判断ミスしなければ…くそっ!何の為の隊長だ…すまない…西田、松崎…」
『シーン0:回想』
ジリリリリッ警報が鳴り響く。ピピッピピ無線も連動する様になりだした
「本部よりSATチーム。西地区で『ゾンビ』の大群が発生。ただちに鎮圧に向かってくださいまた正当防衛の範囲内での発砲以外は禁止とする。繰り返す、西地区に……〜は禁止とする…」


175 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 19:05:44 ID:7oMciCvj0
「ほう。正当防衛範囲外の発砲は禁止か」西田が言った。
「正当防衛とは何かね?」俺に問いかける。
「うむ、味方に危害が及ぶことがわかったら、そうなる前に抑止手段をとることだろうな」
「そうだ。となると、ゾンビが俺たちに近づいてくるのは、対話のためでもなければ降伏でもないのだが、
捕食すなわち殺傷の意図をもって接近するものに対しての先制攻撃はだ、正当防衛以外のなんでもないじゃないか」
「その通りだ」
「じゃあ何も悩むことなんかないわな。片っ端から撃ちゃいいんだ。回りくどい命令しやがって」
「それがシビリアン・コントロールってやつさ」
「うむ、そうかもしれんな。さあムダ話はここまでだな。行くぞ」

176 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 20:49:43 ID:1Df1Ni2nO
「出動だ!」
無機質なサイレンの音と無線の交換手の声にうんざりしながら俺は言った。
先日出動した機動隊も半数は帰って来なかった、今回も恐らくは同じかそれ以上の被害を受けるだろうな…そう思ってると松崎が話し掛けてきた。
「おい笹木、今回は機動隊だけじゃなく俺等にも声がかかったって事は相当な数なんだろうなぁ。」
そう俺に呟いた後に、不安を隠せない隊員達に声をかけていた。
「まぁ気張らずに行こうや!こんな作戦ぱぱっと終わらせて帰ってくるぞ!」
「「了解!!」」
隊員もそれに答える。
「よーし、お喋りはここまでだ!各自装備の確認。5マンセルの6チームいつも通りのチームで行う!」
「「了解!!」」
「我々の任務は西地区にいる生存者の救出!機動隊と自衛隊の合同の隊が足止めをしているうちに速やかに行う。質問はあるか??」
隊員の西田がすっと手をあげた。
「『ゾンビ』に対しての発砲は今回は許可されるのでしょうか??」
「…残念ながら今回も正当防衛の範囲でのみの許可だ、その辺は各自のチームで判断してほしい。」
「しかし奴らは明らかに俺等の命を狙って噛み付いてきますよ!?」
お偉いさんは所詮安全が確保されてる場所(今現在)で人権やらなんやらと言って発砲を許可しない。現場にいる俺らの事なんてお構いなしだあいつらは。
「すまないが、上からの発砲許可がおりてないので俺からは発砲許可はできない。ただし各自の判断で対処してくれ、これの意味がわかるな?」
そう言うと隊員の中に笑いが起こった。
「「了解しました」」
「よーしじゃぁ行くぞ!無事にみんな帰還しろ!」
「「了解!!」」
これがおれらの悪夢の始まりだった…

177 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 21:33:05 ID:jiF1j/VS0
【ZONBIE】ゾンビから生き残るスレ2
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1129628973/l50

178 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 21:47:50 ID:1Df1Ni2nO
ウーウー、パパパパパ、ウーウー、パパパパパ外からはサイレンと発砲音が響いている。
俺がいるA、Bチームは現場近くの病院に来ていた。
「一階ロビークリア!!」
「一階売店クリア!!」
「よしBチームは一階ロビーの安全を死守だ!」 「了解。」
「Aチーム引き続きいっきに一階を制圧するぞ。」
「了解。」
おかしい…なぜこうも奴等がいない。もしかすると…ピッ、インカムがなった。
「おい笹、おかしくないか。ロビーにもどこにも奴等がいない。」
「確かにおかしい。だが俺らが戻るまで松崎はロビーを頼む。」
「…おう了解だ。ロビーは任せろ!」
「頼んだぞ。あと西田に病院の地図をPDAに送るように言ってくれ。」
「了解!」
「こちら西田!データー転送の為に事務室まで単独移動中!」
「こちら西田。事務室前に到着しました。今から入ります!」
「こちら笹木。了解!気を付けろよ」
「奴等が奴等が(ヴーアー)いてぇー助け(パパパパパ)」
その時だった『ガタン』と言う音とともに遺体安置室のドアが開いた。それをきっかけに次々とドアが開いた、あまりにも突然だった。
「ヴー」やら「アー」やらと言う呻き声をあげながら襲い掛かる。
「落ち着け。散開するな!一匹ずつ頭を狙うんだ。正当防衛は今は忘れろ!」
「了解です!」
ピッ、インカムがなった。
「こちらBチーム。おい笹木!(パパパ)奴等いきなり湧いてきやがった。ロビーの確保は不可能だ。(パパパパパ)数が多すぎる!おれらはどうしたら(パパン)いい!?」
「こちらAチーム笹木、ロビーはいい!応援を呼ぶから来るまで近く部屋に立て籠もってくれ。できそうか!?」
「しかし西田が地図データーを転送する為に事務室まで行ってまだ戻ってない!」
「…西田はもうだめだ。さっき連絡を絶った」
「…ちくしょう…(パパパパパ)!了解だ。(パパッ)撤退する。」 「いいか!俺たちAチームは二階の食堂までとっぱする後方は石田と佐藤に任せるわかったか!?」
「了解!」
「よし一気に行くぞぉ!」

179 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 22:50:06 ID:1Df1Ni2nO
あれからどうにか俺達Aチームは食堂に逃げ込んだ。バリケードを作りどうにか立て籠もっている。
「こちらSATチーム、作戦は失敗。チームは分断され現在立て籠もってます、応援を要請します。」
「ザーーーー…」
「応答願いますこちらSATチーム」
「ザーーーー…」
何度コールしても無線から返ってくるの声は無かった。
「なぜだ!?なぜ応答しない!!」
「隊長。まさかとは思いますが…」
「確かにその可能性が高いかもしれん。」
「…くそぉ…」
佐藤が小さく呟いた。
ピッ。その時インカムが静かになった、
「(ガー)こちら(ガー)SAT。C、D(ガー)チーム。応答してください。(ガー)」
「こちらAチーム!無事だったのか!?現状報告を頼む」
「(ガー)こちらC、Dチーム。…E、Fチームは…全滅。(ガー)又、自衛隊、機動隊の隊はほぼ壊滅!我々は現在ホームセンターで立てこもっております。場所はA5ーC6の付近になります!」
「了解した!とりあえず我々もそこに向かう、それまで拠点の確保に努めてくれ」
「了解しました、可能な限り拠点は確保します。隊長もご武運を!」
「あぁ!ありがとう。よろしく頼む。」
どうやら事態は最も最悪な方向へ動いてるみたいだった。

180 :本当にあった怖い名無し:2005/11/01(火) 23:20:29 ID:1Df1Ni2nO
「松崎。応答しろ。笹木だ。」
「こちら松崎(ドンドン)隊長まだ応援はこないん(ガン)で(ガン)すか??バリケードが持ちそうにありません。」
「……すまない松崎…。応援はこない…俺の判断ミスだ…」
「そう…ですか。まぁ予想はしてましたから、」
そう言ってハハッと笑った。
「…隊長!そんな自分を責めないで下さいよ!実はさっきの無線聞いてたんですよ!わすれてませんか?俺等の無線はみんな筒抜けですよ?」
「そうだったな…すまない…」
「そんな事より二階の食堂には食料運搬用のエレベータがあるはずです!地下まで通じてるはずですから下水道からホームセンターまで行けば合流できますよ」
「あぁ…そうみたいだな。」
「我々Bチーム!隊長の下で働けて楽しかったですよ!では頑張ってください。」
「おい松崎、松崎??応答しろ!一緒に逃げるぞ!?」
いくら呼んでも聞こえるのはノイズだけだった…
「隊長!バリケードが限界です。早く脱出しなければ!」
悲しみに浸ってる場合ではないまだ残された部下がいのだから。


181 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 02:07:49 ID:WCus2TOA0
>>173
どこで終わりなのか、まだ続行中なのか、わからないけど
とにかく乙です。
途中でIDが変ってるのは別の人の投稿なのかなー
メモ帳に書いてから一気に貼り付ける方法をオススメします。
こういう展開は好きなんで、続いて欲しいです。

182 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 02:47:24 ID:Gjl7yqkOO
>181 一応未完です!駄作に最後までお付き合い下さい。 ありがとうございます!

183 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 03:13:53 ID:Gjl7yqkOO
悲しむ事はいつでもできる…だがここで死んだら松崎に合わせる顔がない。
俺は残された自分のチームの部下と共にここを脱出する事にした、
「エレベータは何人乗れそうだ?」
「頑張れば二人乗れそうです!」
「そうか。石田と佐藤は先に降りて地下の安全を確保してくれ。安全を確認できしだい。安田と石橋が降りてくれ。俺はバリケードが破られそうなので最後に行く。」
もうバリケードが悲鳴をあげている一刻の猶予もない。
「隊長!我々が後方を援護します!隊長に万が一の事があったらチームは壊滅です!」
安田と石橋が泣きそうになりながら叫ぶ。
「ハハッもしもの時は石田が隊長だ副隊長は安田!わかったな!」
俺は部下をこれ以上危険にさらしたくはない。
「…わかりました…しかし約束してください。絶対に戻ると!」
「あぁ。わかってる、死ぬ気はないから早く行け時間がない!」
ピッ、タイミングよくインカムがなった。
「こちら佐藤。地下一階エレベータホールオールクリア!周囲にゾンビの気配なし!」
「こちら笹木!了解!今安田、石橋が迎う!」
「了解!」
『ミシミシッばきっっっがっしゃぁぁん』
安田と石橋が降りてすぐにバリケードが弾け飛んだ。「ちっ。もうはやきやがったか、全く映画の様にナイスタイミングだ。数は…1、2、…15匹(人?)か。」
『パパパパパ』そう言うが否や笹木のMP5A5が火を吹いた。
しかし9パラが体に当たった位ではよろめく事しかしない。
「ちっマガジン変えてる暇はねぇか。しかたねぇな。」
そう言ってボディアーマー胸元にある手榴弾を手に取りピンを抜いてすぐに屈んだ。
『バーーーン、ガシャァァァン』すさまじい爆音と共に奴等が弾け飛んだ。
「しぶとい奴だ下半身が吹っ飛んでんのにまだ動くかよ…すまんな…」
そう言うとハンドガンで頭を打ち抜いた。


184 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 03:46:07 ID:Gjl7yqkOO
無人のエレベータが上にあがってくる。階数を知らせる表示板は一階‥二階…やっと食堂に付いた。
『チーン』と言う場違いな妙に間抜けな音が響く。
「こちら笹木、今からエレベータに乗り込む。」
「了解!無事でなによりです!所でさっきの銃声と爆音は!?」
「あぁ。俺だ。奴等を始末。無力化した。」
「なおさらご無事でなによりッス」
横から佐藤の声も聞こえる。
『ヴーアー』奴等がさっきの爆音で嗅ぎつけて来たみたいだ。ゆっくりもしてられないな。そしてエレベータに乗り込んだ。
笹木が乗り込んだ後にはくるのが遅く食事に有り付けなかったゾンビが虚ろな瞳でエレベータを見ていた…。

ウィーン『チーン』
またもや間抜けな音を立てて地下に付いた。 「よし、後は一気にホームセンターまで突き抜ける。」
「「了解!!」」
「佐藤、安田は前方警戒しろ!」
「了解しました」「リョーカイ!」
「石橋は後方警戒!」
「アイサーっと!」
「石田は俺と一緒にバックアップだ!」
「了解ッスと」
「では行くぞ!あまり散開しすぎるな!」
コンクリートの床と俺たちのコンバットブーツの音だけがこだまする。
その時『カサッ』何かが動いた音がした。
「隊長、右前方、一時の方向に何かいます…。」
安田が声を殺して言った。
「了解。安田、石橋が確認だ。俺はバックアップにつく。佐藤、石田は引き続き後方を警戒だ。油断するな!」
みんな『コクン』と首を縦に振り、わかったの合図をする。
カチャッ石橋と佐藤がマシンガンのトリガーに指を掛けセーフティーを外す。
「たっ助けてくれぇ!!俺は人間だぁぁー!」
(余談その1)
[石橋と佐藤はホッとしていた、その理由は出てきたのが人間だからではなく。彼があまりに突然だったので危うくトリガーを引いて人間を打ってしまう所だったからである。]

185 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 04:26:14 ID:Gjl7yqkOO
「両手を挙げて地面に跪け!早くしろっ!」
一応確認のためにいつもの訓練通りの行動をとる。
「わわわわかったよ、だだからじゅっ銃を降ろしてくれ!」
どうやら本物の人間らしい…
「俺はSATチーム、隊長の笹木だ。あんたは??」
「俺はこの病院の警備員をしてる武井だ!地下の見回りをしてたら突然奴等がやって来てあっと言う間に占拠されちまったんだ。」
「それは気の毒だったな、それで武井さん、あんたの他に生存者はいるのかい?」
「あぁ!あと二人いる!看護婦が二人と医者が一人だ!一緒に助けてくれ!」
「あぁもちろんだ。彼らの所まで案内してくれないか?」
「おっしゃ!任せといてくれ。」
彼は元気な声でそういった。
「さて…石橋!」
「はい!!なんでしょうか??」
「悪いが武井さんをガードしてくれ。やってくれるか?」
「もちろんですよ!了解しました!」
パッと明るい笑顔でそう答えた、おそらく俺等以外の生存者がいてうれしいのだろう。
「すまんな。みんな聞け!これからはクリスクロスの2.1.2で進む!」
※前方の二人と後方の二人が斜めに進みながら行く戦法。要人警護の為のフォーメーション。
「前方が佐藤と俺だ!」
「了解!」
「後方は安田と石田!」
「「了解(っと)」」
「石橋は武井さんを頼む!」
「アイサー!」
「よーし!みんな行くぞ!」
「「はい!!」」
そして100m程歩いた先に奴等が五匹(人)いた。
「俺たちが殺る!佐藤!発砲を許可!頭部を狙え!弾を無駄にするな数は少ない引き付けてから打て!!」パパパパパッと言う音がコンクリートの廊下に響き渡る。
「(パパッ)残り二匹(人)!最後まで(パパパパパ)油断はするな!!」
〜……数が少なかったので割とあっさり終わった。
その時だった…『チーン』『チーン』『チーン』と言う例の間抜けた音が、狭いコンクリートの廊下に三回響きわたった。さらにその音に共鳴するかの様に『ガンガンガン…バタン』と言うどこかで聞いたことのある音も響いた。

186 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 05:05:51 ID:Gjl7yqkOO
〔…正直油断してたんだ。だって初めての生存者救出だぜ?なぁ…あんたもわかるだろ…その気持ち。〕〜〜安田の日記より
「隊長!?今の音は…」
「エレベーターだ…」
「武井さん、一般のエレベーターがある場所はどこだ?教えてくれないか?」
「あっあぁ!あんたらが来た方のさらに奥だよ!」
「なら問題は無いな…奴等は鈍足だ。追い付かれる可能性は低い…ただし問題があるのは今の音が民間人だった場合だ。」
「でも隊長、われわれが突入した時に民間人なんていませんでしたよ??」
「我々は二階までしか見ていない…この病院は4階だてだ…」
「おまけに俺等が確認したのは一階と二階のごくごく一部…」
佐藤が付け足すように言った。
「俺が見てきますよ!」
安田が突然言いだした。
「危険すぎる…!」
「大丈夫っすよ?隊長は心配性ですねぇ!もしゾンビなら走って逃げてきますから!」
確かにここは一本道でさらに途中にいた奴等はすでに無力化してあるので一利あるしかし危険な事に変わりはない。
「…わかった。ならば安田…頼んだぞ。ただし無理はするな!万が一には備えておけ!」
「了解っと!!ほいじゃちょっくら行ってきますね!」
「よし残りのメンバーは前進!石橋は引き続き武井さんを、佐藤は俺と前衛だ!石田は後方を!安田は気を付けて行け!」
「「了解!!」」


187 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 05:34:14 ID:Gjl7yqkOO
その後俺たちは地下警備室についた。
看護婦と医者は無事に保護できた。監視モニターにうつるのはやはりゾンビだけであり人間は居ない。
ピッ「こちら安田、目標まであと5分で着きます」
「了解。引き続き油断せずに行ってくれ!」
「了解っと!」
俺等は警備室から下水道まで降りるマンホールをあけマンホールの中の安全を確保したあと休憩をとっていた。
ピッ「こっこちら安田!!隊長!!奴等ただのゾンビじゃ(パパパパッ)ないです!!(パパパパ)ハァハァ」
「なにっ?どうゆう意味だ!?」
「走りやがるんですよっ!くそっ食らえっっ(ピンッ)『バァーーン』」
グレネードの音と安田のはしる音が生々しく聞こえてくる。
「ちくしぉっ、たっ隊長!先に行ってください!俺は奴等を一人でも道ずれにして時間稼を(パパパパ)しハァハァます!」
「それはできない!!まってろすぐに行く!!」
「(パパパパ)ダメです!(カチンッカチンッ)弾切れみたいです…早く行ってください!このままじゃ全滅します…」
「すまない…安田許してくれ…みんなマンホールの中に入れ!急げ!」
「りっ了解!!」
「隊長ありがとうございまし(ヴー)ぁー…いてぇーちくしぉこんなハズじゃなかったんだけどなぁ(ピンッ)こっから先は行かせねぇーよゾンビ野郎…『バァーーン』」
彼は最後の気力でグレネードねピンを抜きゾンビと一緒に自爆した。
安田は最後の最後まで警視庁の精鋭SATの誇りを失なわずに…そして勇ましく勇敢な死を選んだ。
「由香里、香奈、父さんかっこよかっただろ?」
最後のつぶやきは爆風に消えた。
「あなた…お疲れさまです」「パパぁお疲れさまぁ!」
安田は死の瞬間一瞬そんな声が聞こえた。彼の最後は笑顔だった…。

188 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 06:02:05 ID:Gjl7yqkOO
また部下を死なせてしまった…気づけばよかったんだ。エレベーターのスイッチを押す知能は奴等には無い事を。…笹木の日記より

「…隊長?先に進みましょう…」
「あぁ…わかっている。みんな聞け!こっからホームセンターまではあとわずか!安田の死を無駄にするな!!以上!前進だ!」
「了解!!」
走るゾンビ…ただでさえタフなあいつらが走る?冗談じゃない…残弾数も少ない、大体装備も十分ではないのに対処できるのか?そんな事を考えていると、
「…隊長さんその警棒か余っている拳銃貸してもらえないだろうか?俺昔自衛隊に居たから多少は銃を使えるんだ」
「南部でいいなら貸してやるよ!打ち方はわかるな?」
「あぁ!わかってる。」
武井の申し出は助かった。正直銃を扱える人数は多いいに越した事はない。
「あっセーフティーは解除しておけよ?」
「おっと忘れてた!すまんねぇ〜!」
「各員に告ぐ!あと少しで目標の真下に着くはずだ!油断はするな!!」
「了解。」
看護婦と医者はびくびくしながらまわりを見渡している。
「隊長!この変にホームセンター内に通じるマンホールがあるはずなんですが…」
「あのぉ…」
看護婦の茜が恐る恐る口を開いた。
「どうしましたか??」
「もしかして…アレじゃないですか…??」
彼女が指を指した方をみると折畳み式の階段の上にマンホールがあった。
「アレですよアレ!いやぁ!茜さんお手柄っすよ!!さすが可愛いだけありますねっ!」
石橋が軽口を叩いてる間に佐藤と武井さんはちゃくちゃくとハシゴを降ろす作業をしている。
その時…(精鋭と言えども一人の男だな)…そう医者の亀田はボソッっとつぶやいた。

189 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 06:44:03 ID:Gjl7yqkOO
『間章:報告書と日記より』

最新のSWATシステムを備え、SASから戦術を学び、海兵隊との合同訓練をもこなす、警視庁の誇る。対テロ用のカウンター部隊。
エリート中のエリートのSAT。
まだ歴史は浅いが十分な技量と行動力を備えた日本最強の部隊の一つ。
しかしそんな彼等も未知の『敵』にはかなりの犠牲を生じた。
中々降りない発砲許可。情報の少ない敵との交戦。またエリート故にゾンビ発生初期、常に最前線に行かされた事。
数を減らす理由は色々あった。
ゾンビ発生初期に初めて現場の情報やゾンビの情報を生きて持ち帰ったのもSATである。
まぁ最も帰ってきた内一人が二日後にゾンビ化して二人の命を奪ったが…
その4日後各地で米軍基地、自衛隊、警察が壊滅と言う情報が増えてきた。
昨日は東京の自衛隊と機動隊の合同部隊も全滅したらしい…
SATも北海道支部を残して連絡が途絶えた…
今我が署も『ゾンビ』に包囲され壊滅も時間の問題だ。
こんな事なら保身なんか考えずに発砲許可を早くだすべきだった…
そういえばさっきからドアをノックする音がうるさい。いらいらする。くそっ。一言注意しなければ。
〜〜ある署長の日記より。

190 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 07:03:57 ID:Gjl7yqkOO
とりあえず前編終了です。 駄作をながながとスミマセン_| ̄|〇
もしリクがあれば続き書きます。
携帯からの書き込みなので読みにくいかとは思いますが…どうか勘弁してやってください。

191 : ◆0fh2Y5/RG2 :2005/11/02(水) 07:19:48 ID:J1wY8Ue20
http://yy33.kakiko.com/dotd/
極少人数ながらDOTDゲームを開始しました
奮ってご参加下さい
宣伝でスマソ

192 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 10:01:09 ID:ZnrK/3GO0
>>190
1時間置きに書き込みされるのを、カチカチしながら読んでました。
13時間に渡る書き込みお疲れ様ですw
面白いです、続き希望です。

193 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 10:48:11 ID:KB8s+GfD0
>>166-170
おやじさん乙です!
本格的に寒くなってきたけど、お体に気をつけてくださいね

でも「おやじ」は何故か冬のイメージがあるw


194 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 18:39:57 ID:Gjl7yqkOO
ホームセンターに着き生き残りのチーム(まぁ悪く言えば残党だな。)と合流して二日がたった。
どうやら我々の本部(署)も壊滅したらしい。
生き残りは自衛隊の普通科工作科、医療班、補給班合わせて3チーム、俺等SATが3チームだ。
まぁ不幸中の幸いで弾薬は多少はある(補給班の装甲車3台で逃げてきたため)まぁ最も奴等と本格的な戦闘になればあっという間になくなるだろうが、贅沢を言える状況ではない。
「隊長、脱出に備えた、装甲車の補強が完了しました!」
「あぁご苦労さん、見張り以外の人員は各自休憩をとってくれ。」
「了解です!あっそういえば隊長にこれ持ってきたんですよ!」
佐藤がニッコリ笑ってサイドバックから缶コーヒーを取り出す。
「おっサンキューな佐藤。」
「いえ礼を言われる程の物じゃないっすよ!あっ自分もう行きますので、何かありましたら連絡下さい!」
「おぅ。ゆっくり休め!」
「失礼します!」
いい部下をもった。俺はつくづくそう感じた。
そう思っていると『ピッ』不意にインカムがなった。
「隊長!!報告です!」
石田が焦った声でしゃべった。
「こちら笹木。どうした?落ち着いて報告しろ。」
「スミマセン!善い報告と悪い報告がありますがどちらからにしますか!?」
「…悪い方から頼む。」
俺は少し考えそう言った。
「了解!我々が入ってきた下水道の監視カメラに安田が…安田が言ってた『亜種』と思われるゾンビが大量に居ます!!」
「マンホールの蓋は溶接したハズだが何か問題があるのか?」
「はい。それが奴等道具を使っているんです…あっそんな使用するのが難しい道具ではなく、鉄パイプやモップなんですが…」
「なに…?…奴等が道具を?」
奴等は走るだけじゃなく、簡単な道具も使う…。 どうやら『亜種』は多少の知能が残ったままゾンビになった物(者)らしい…
「はい…。今のところ突破される恐れは無いと思いますが…。」
「了解。その件に関しては引き続き見張っていてくれ。」
「了解!あっあと善い報告の方なんですが。。」
「あぁ続けてくれ!」
「それが…」


195 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 18:59:42 ID:Gjl7yqkOO
「それが…」
「どうした?はっきり言え!」
「はい。恐らくですが松崎副隊長達はまだ生きています!」
「…なに…?」
「電波状態が悪く、確証はありませんが…我々の装備の一つSWATシステムの生態センサーとモーションセンサーの光点がまだ消えてません。」
「そうか…それで松崎は今どこにいるんだ!?」
「電波が途中でなくなりましたから…推測ですが…どこかの地下に…。あとBチームの無線にエラー表示がでているのでバッテリーが切れていると思われます」
「了解!電波が戻りしだい急いで場所を特定してくれ!!」
俺は思わず声を大にしてそう命令した。
松崎が生きてるかもしれない…ここ最近で一番嬉しい出来事だ。あとは彼等の無事と合流できる事を祈るしかない。
「了解しました!」
そう返事をして無線がきれた。
「松崎…無事でいてくれ…」
俺唯一の同期であり親友の松崎率いるBチームの無事を祈った。

それから二日後…

196 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 19:01:59 ID:9+9hrGi40
>>DEP4IVx7X6
SATなんてありそうでなかった小説、乙。

けどまとめてコピペしたほうがいいと思う。
加え、いつが始まりで終わりかを明確にして、他の作者様たちのUPの
阻害にならないよう便宜を図れば、スレの流れもスムーズになるし。

197 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 19:24:08 ID:XiQpuQW5O
自己中作家乙

198 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 19:51:27 ID:9MVKRKP60
>>DEP4IVx7X6
乙、とても面白いです。
安田の最期のシーンで、うるっときちゃいました。

199 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 19:55:48 ID:Gjl7yqkOO
『間章2:過去(前編)』
俺と松崎がSATに初めて配属されて初めての出動要請がなった。
『本部よりSATチーム。コード3。○△ビルにテロリストが立てこもった。なおテロリストはAKと思われるライフルを持ち人質を捕っている、テロリストの数は不明。現在機動隊と交戦中。急いで現場に急行せよ』
「おい!笹!初めての任務だぜ!」
「隊長に怒られる前に早く準備して行くぞ。」
「おもしろくねぇ奴だ!まぁ早く準備して行くのは賛成だ!」
「早くしろぉ!!ブリーフィングは車内で行う!準備ができしだい車にのりこめぇ!!」
隊長も初めての出動でイラついてるのだろう。
俺たちは突入班で敵を無力化する事。俺と松崎に与えられた初めての任務。
突入はあっさりと成功した。人質も全員無事だった。
その後俺と松崎は念のための見回りをしていた。
「ちくしょー!!死ねぇー!!(パパパパパっ)」
油断していた。ロッカーの中からいきなり飛び出してきて発砲した。
「危ない!!」
そう言って松崎が俺に飛び掛かって伏せた。


200 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 20:03:33 ID:Gjl7yqkOO
『間章2:過去(後編)』
「痛って‥くそっ松崎!大丈夫か!?(死ねパパ死ねぇーパパッ)」
「あぁ。大丈夫だ。でも足に被弾しちまった…敵は笹木に任せるわ…」
松崎はそう言って気絶した。
「くそっ!こちら笹木残党に遭遇。松崎が被弾。救護班を要請!」
「こちら本部。了解。すぐに迎う!それまでに敵を排除しておけ。」
「了解!!」
愛用のMP5を構えた。
『パパパパパ』犯人の足に当たり犯人は倒れた。手錠を掛けた後すぐに応援がきて犯人を連行した。
「松崎!!」
気絶しているが命に問題は無いと救護班が言っていた。
(2ヵ月後)松崎は無事に退院した。
あの事件以来『SAT』は世界に通用する特殊部隊として世間から評価も得た。
その後俺と松崎は昇進し中隊の隊長、副隊長として活躍した。
それからさらに二ヵ月後だった…人が甦り、人を喰うと言う怪奇事件が起きたのは。
「笹ぁ!ゾンビだってよゾンビ!やばいよなぁ。」
「信じないだろ普通!デマだよデマ!」
ピッ『本部よりSAT。コード2。出動要請だ、暴徒が街に発生直ちに鎮圧せよ。繰り返す……』
「噂をすればなんとやら…行きますか笹木隊長?」
「行きますか!松崎副隊長?」
「ついでにゾンビかどうか確認もしようぜ!?」
「だからそんな映画みたいな話あるわけ…」
「じゃ今夜の夕飯かけだ!」
「あぁいいぞ!」
「よっしゃ決まりな!」
「あぁ決まりだ!‥よーしみんな出動だぁ!」
「「「了解っ!!」」」
……終わり。

201 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 20:19:01 ID:Gjl7yqkOO
>196 感想アンドご指摘ありがとうございます。何分携帯から思い付きで書いてるものなんで…スミマセン!早めに改善する様に努力します。あとまだまだ終わらないので最後までお付き合い下されば幸いです。
>197 どもっ自己中作家です…じゃなくてスミマセン!以後早めに改善しますので_| ̄|〇
>198 感想ありがとうございます! 少しでも楽しんでもらえたら書いてる側の人間として嬉しいです。

202 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 23:01:06 ID:Gjl7yqkOO
ピッ「隊長。Bチーム発見!でも様子がおかしいんです…」
突然石田からの無線が入った。
「こちら笹木、おかしい?何か問題が?」
「はい…みんなバラバラなんです。」
確かにおかしい出来事だった、我々SATはチームとして動く様に訓練を受けている。
ましてこのような状況でバラバラに行動する程Bチームの隊長松崎は馬鹿じゃない。
むしろその逆、優秀な本部中隊の副隊長だ。
「隊長はどう推測しますか…?生態センサーは昨日バッテリーが切れ、現在GPS経由で送られてくるモーションセンサーからの情報では正確な状況がいまいちつかめませんし…」
俺が今考えられる可能性は3つ。
1、Bチームは壊滅ゾンビとして活動しついる。
2、何かわからないが、彼等を混乱させる事態が起き、バラバラになった。
3、チーム内の数人がゾンビ化、生き残りが逃げている。
どれもよくない事ばかりなので石田には伝えなかった。
「…俺にもわからんな。引き続き警戒をしてくれ!何かあったらすぐに知らせろ!わかったな?」
「了解しました!」
そう言って無線を切った。
「何がおきてるんだ…」
俺の呟きは誰に聞かれる事もなく消えた。


203 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 23:03:07 ID:Gjl7yqkOO
ピッ「(ガー)こ…松‥き‥あ(ガー)頼‥。」
あまりに突然だったので一瞬惚けてしまった。
「こちら笹木!おいどうしたんだ!?聞こえるか!?」
「…が(ザー)…だ…。ザーーー」
「どうした!応答せよ!!」
「ザーーー」
後にはもうノイズしか聞こえてこなかった…
「こちら石田!隊長まずいです1階従業員出口のバリケードが限界です!もっと後二時間程だと思われます…」
くそっ松崎だと思われる無線がなったとおもったら…しかし時間がない…早めに行動しなければ。
「こちら笹木。了解!SATチームできるかぎりの食料、飲料、など必要な物をまとめて二階へ移動しろ!」
「こちらSATチーム。了解!」
「自衛隊チームは1階エレベーター及びにエスカレータ、地下駐車場に通じる階段、二階に通じる階段を封鎖しろ!」
「こちら自衛隊チーム。了解した!」
「よし、各自行動開始だ!」
「「了解!!」」
それはあまりにも急な来客だった(別に招いた覚えはないが。)そう思い笹木も行動を開始した。
考える事は後でもできるのだから…

204 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:07:53 ID:odqcWw0A0
時刻18:05

「橋本さん!」
聞きなれた声に橋本が振り返る。
「高井さん!大丈夫なんですか?具合の方は?」
「もう大丈夫だよ。そう言えば、どこに行ってたの?ヘリで。」
橋本は高井の問いに一瞬、戸惑いを見せた。あくまで民間人である彼に、現在の危機的な状況を話したものか・・・
「どうしたの?何か問題でも・・・?」
「いえ・・・実は今、極めて危機的な状況にあるんです・・・」
「『危機的』?」
「はい。この基地に向かって『敵』の大群が進行中です。」
「大群ってどれくらい?まさか一万とかじゃないだろ?」
「いえ、一万どころではありません・・・概測ですが、およそ10万・・・」
「10万!!!?」
「はい。現在、攻撃ヘリで殲滅作戦を行っています。これから第二次攻撃を行います。」

205 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:08:42 ID:odqcWw0A0
「食い止めるメドは?」
「今のところ・・・ただ、一つだけ希望が持てる方法を見つけたので。」
「爆弾でも落とす?」
「いえ、空自ではありませんから爆弾はありません。消火用のヘリのタンクに航空燃料を入れて、『奴ら』に浴びせるんです。」
「なるほど!バーベキュー作戦か!それはいい!それで今から出ると・・・?」
「そうです。」
「俺も行こうか?素性もバレちゃったみたいだし、今さら隠してもしょうがないからね・・・」
「それであれば、佐竹一尉と南東から進行する『敵』の掃討作戦に参加していただけませんか?」
「え?二方向から来てる?」
「はい。北西方向から10万以上、南東方向から2万強、向かって来ています。」
「で、第一次攻撃でどれくらいやっつけた?」
「いいところ1〜2割じゃないでしょうか。ロケット弾と銃機関銃での掃射を行いましたが思ったほどに効果はありません。」
「だろうね・・・ヘリって戦車に対しては無敵に近いけど、歩兵の攻撃は意外に苦手なんだよな。俺もハインドをブチ落としたコトあるくらいだからね。」
「ああ・・・アフガニスタンで・・・」
「そっ。調子に乗って低空で攻撃してくるヤツはローター狙い撃ちされて『ポン』だよ(笑)」
「そうなんですか・・・では、今から作戦会議を行いますので、ご一緒にどうぞ。」


206 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:09:39 ID:odqcWw0A0
投稿がかぶったみたいでし・・・スンマセン。
間を空けまふね。

207 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/02(水) 23:13:47 ID:Gjl7yqkOO
>まこしろさん 被っちゃいました。スミマセン!僕はしばらく投稿しないのでどうぞ投稿してください!
まこしろさんの作品個人的に大好きで楽しみにしてますので頑張ってください!

208 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:25:51 ID:odqcWw0A0
時刻18:17

宮本と久米の二人は、上宮から採取した血液サンプルと宮本の持っている抗体の成分分析を行おうとしていた。
しかし、基地内にある設備ではままならず、分析は頓挫してしまっていた。
「宮本二佐、ここではこれ以上の分析は無理です。私の考えでは、上宮さんから採取した血液で血清を作れれば、効果的な抗体を検出できると思うんですが・・・」
「そうですね。でも、ここにはその設備がない・・・せめて調薬が可能な設備でもあればいいんですが・・・」
「処方箋を扱えるレベルの薬局でもあれば・・・」
「処方箋・・・そう言えば、橋本二尉が話していたショッピングセンターには外科クリニックと薬局があると言っていたな・・・」
「それなら、設備はありますね!そこに行ってみましょう!とにかく時間がない。」
「ショッピングセンターまでヘリを出させましょう。もちろん私も一緒に行きます。急ぎましょう。」
二人は急ぎ準備を整えるとヘリポートへと向かった。

209 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:29:34 ID:odqcWw0A0
時刻18:29

「総員傾注!」
橋本の一声に全員の視線が一点に集中する。
「現在、『敵』集団は二つ。北西方向から来るものを第1集団、南東からを第2集団と呼ぶが、どちらも本基地よりおよそ22〜3km地点に達している。
進行速度から考えて、集団がここに到達するのは明日のヒトゴーマルマル前後と見られる。この集団を食い止めない限り、我々が生存できる可能性はゼロに等しい・・・」
「生存確率ゼロ」の言葉を聞き、全員の顔に緊張の色が現れる。
「すでに第一集団に対し第一次攻撃を行ったが効果は薄かった。そこで第二次攻撃として次の作戦を提案したい。説明は日高二尉にしてもらう。」
「作戦は至って簡単明瞭。消防ヘリを使用する。消火用タンクに航空燃料を満載し、『敵』の頭上に散布する。散布終了後、焼夷手榴弾を投擲し、『敵』を丸焼きにする。
それだけだ。ただし、この作戦は一度では終わらない。第一集団に対して最低でも10回以上、第二集団に対しても2〜3回は反復して攻撃を行う必要がある。
問題は消防ヘリが一機しかないことだ。燃料を補給して『敵』集団の位置まで往復するのに少なく見積もっても1時間から1時間半はかかる。
それを全攻撃が終了するまでの所要時間はおよそ18時間と考えられる。その間、我々は手を休めることなく攻撃し続けなければならない。」
「また、散布を行った後にすかさず攻撃を加えるわけだが、そのタイミングを誤ると大変なことになる。万が一、散布中に攻撃をすれば、ヘリに引火する可能性がある。
逆に遅すぎれば燃料が揮発してしまい、効果が落ちる。燃料も限られており、ムダには出来ない。その辺りをよく考えて攻撃をしなければならない。」
一通りの説明を終えると橋本は全員の顔を見回した。
「よし、それでは準備に取り掛かろう。解散!」

210 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:31:26 ID:odqcWw0A0
時刻 19:15

1機のヘリがショッピングセンターの屋上に着陸した。
屋上では佐竹から指揮を依頼された小松一曹と橋本の命でそこに残った武田がヘリを出迎えた。
ヘリから降り立った人物を見て武田が叫ぶ。
「久米さんじゃないですか?どうしたんですか?」
久米は右手を上げて挨拶をする。すると挨拶の暇などないと言わんばかりに宮本が話し始めた。
「一曹、緊急でここにある薬局の設備を使いたい。案内してくれ。」
「はっ。こちらになります。どうぞ。」
小松に案内され、久米と宮本は店内に入った。

「ほう。ここは十分に物資が残されているな。」
「シャッターが閉められたままでしたから、内部が荒らされた様子はありません。
生鮮食料品の類はもうダメですが、保存が利くものもたっぷりあります。もちろん米も。」
「日本人とはありがたい民族だよな。」
「は?」
唐突な宮本の言葉に虚を突かれた一同は思わず顔を見合わせた。
「日本人は米さえあればどうにか生きていけると信じているからな。アメリカ人だとこうはいかん。
やれパンが食いたい、肉が食いたい、野菜が不足だ・・・どんな極限状況にあってもワガママ邦題言い出す。
その点、日本人は米があれば握り飯にして満足できるからな。」
「そ、そうですね・・・」
何を話し出すかと思えば「食い物」の話。小松と武田は少し呆れた様子でもあった。
「食べるものが『これだけあればいい』という点においては『彼ら』も同じだな。」
何気ない言葉ではあるが、それは聞いている者の緊張を高めるに十分な重みがあった。

211 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:34:52 ID:odqcWw0A0
やがて薬局の前に着くと、小松が中の様子を窓越しに覗う。
入り口のガラス扉にはセ○ムのステッカーが貼ってあるが、センサーが作動しているとは思えない。仮に作動したところで、駆けつける警備員もいないのだが。
「中に入ろう。開けてくれ。」
「わかりました。ドアを割りますので、下がってください。」
小松は銃剣を取り出すと、そのグリップの部分でガラス扉のカギの部分を叩き割った。
手を入れてカギを開け、中に入ってみる。
久米と宮本は急いで奥の調剤室に向かった。

212 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:35:24 ID:odqcWw0A0
時刻 19:32

「監視ヘリより入電!『敵』集団の進行速度が落ちているとのことです。」
「?・・・どういうことだ?『奴ら』も疲れたのか?」
「わかりません。先頭集団の歩行速度が低下しているようで、集団が固まりつつあるようです。」
「今がチャンスだな・・・!固まっていればガソリンを散布する範囲が狭くても効果がある。」
「ヘリの発進準備は間もなくできます。」
「急いでくれ。全隊員に通達。『フタマルマルマルより全力攻撃を実施。総員、警戒を厳に各個奮闘せよ。』以上だ!」
橋本はガンベルトを締めなおすとヘリの格納庫へと向かった。
歩きながら橋本は考えた。なぜ「敵」の進行速度が落ちた?「彼ら」も疲れるのか・・・?「敵」には第一種はいないのか?
それ以外にも気になることはいくつかあった。
ただ、今は目の前に迫る大群を撃退・殲滅することに集中するのみ・・・!
橋本は気を取り直し、格納庫に入った。

213 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:36:16 ID:odqcWw0A0
「どれくらいで出られる?」
「もう少しだ。とにかく一気にカタをつけたい。
コイツはあまり整備されていないみたいで、長時間、連続して飛ぶのはちょっとツライかもしれん。」
日高は消防ヘリの機体をコンコンと叩いて言った。
「つらくても飛んでもらわなきゃいかん。なんとかしてくれ。」
「わかってるよ。俺はUH-60で飛ぶ。」
「コイツは誰が?」
「野々上准尉が乗る。コレの操縦経験があるのはヤツだけだ。」
「そうか。AH-1一機は第二集団の攻撃に回したい。他は第一集団の攻撃に回る。
それから1機、基地周辺の警戒に当たらせてほしい。集団にばかり気を取られているが、イヤな予感がするんだ。」
「貴様の『イヤな予感』は当たるからな(苦笑)。わかった。警戒させるようにしよう。」
「ああ、頼む。俺は佐竹一尉と打ち合わせをしてくる。準備が出来たら教えてくれ。」
「了解した。」
橋本は格納庫を後にした。

214 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:40:00 ID:odqcWw0A0
時刻 19:51

高井は白石から受け取った散弾をバッグに詰め込みながら佐竹と話していた。
「また、こうして貴様と顔を突き合わせて話をするとは思わなかったよ。」
「そうだな。陸自をやめてから海外に渡ったって噂を聞いたときには、お前らしいと思ったがな。
なんで、戻ってきてからはドラッグストアを始めたんだ?」
「どうしてだろうな(苦笑)。気づいたら始めてたよ。まあ、そのおかげでこうして生き残れているんだがな。」
そこに橋本が入ってきた。
「佐竹一尉、攻撃隊の準備が間もなく整います。」
「そうか。いよいよ決戦だな・・・」
「ところで一機、ヘリが出ているようですが?」
「ああ、聞いとらんのか?宮本二佐と外科医の・・・なんとかさんがショッピングセンターに行ったよ。」
「外科医?久米さん?」
「そうだ。なんでもワクチンがどうたらって話をしていたらしいが。」
「久米さんはできそうだみたいなこと言ってたからな。橋本さん、俺はどうしたらいい?」
「第二集団の攻撃隊を編成しようと思ったのですが、パイロットが・・・第二集団に対してはAH−1を当てます。」

215 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:41:20 ID:odqcWw0A0
「そうなんだ?『ヒューイ』なら一応、操縦できるよ。」
「『ヒューイ』?」
「自衛隊ではそう呼ばないんだっけ?アレ、アレ!」
「ああ、UH−1ですか。どうして操縦を?」
「アフリカにいたときに習ったんだよ。イザってときには役立つと思ってね。
『業界』では勇敢だとか射撃がうまいとかは評価されないんだよ。逆にヘリの操縦は重宝がられて、
金もいいんだよね。査定額が上がるんでね(笑)。
俺も出来るようにしたってワケ。でも、実際にはほとんど飛ばしたことはないけど・・・
アクロバットみたいな曲芸飛行は出来ないけど、普通に飛ばすのは大丈夫だよ。」
「貴様、ホントに何でもやる男だな・・・橋本、この際、頼もう。俺が後に乗る分には落ちても文句は言わん(笑)。」
「お前なら俺も責任は持たんでいいな(笑)。ということで、橋本さん、俺が飛ばすよ。」
「わかりました。お願いします。何か特別な操作などがあるかもしれませんかから、
日高二尉に話をしておきますので、確認してみてください。」
「そうしますよ。ありがとう。」
「それじゃ、行くとするか!」
三人は部屋を出るとヘリポートへと向かった。


216 :本当にあった怖い名無し:2005/11/02(水) 23:57:28 ID:FWYo2ohk0
まこしろさん今日はここまでなのかな?
おいしいところで終りますね。

217 :まこしろ:2005/11/02(水) 23:58:55 ID:odqcWw0A0
>◆DEP4IVx7X6さん

ドーモスンマセン・・・先にうpさせていただきました。
SATって文字を見ただけで萌えちゃいました(;´Д`)
おやじさんもslaveさんも盛り上がりまくってきたところに、なんのドンパチもない展開で
スンマセン・・・orz
老年さん!復活待ってました!ちょっとピ――――ンチな展開にハラハラ

218 :雑煮:2005/11/03(木) 00:41:50 ID:+QLszUjf0
>ゴミ文さん
過去ログ見てたら面白くて面白くて、、、
暇なんでついつい悪戯しちゃいました。悪気はありません。ごめんなさい。

>みなさま
ゴミ文さんのを読んだことのある人じゃないとわからないと思いますが駄文うp御免。

219 :雑煮:2005/11/03(木) 00:43:03 ID:+QLszUjf0
734 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/05/10(火) 19:51:34 ID:Dj2ZLFq90
食料が減ってきたので探しに外にでた。怖いよママン
コンビニ行ったらほとんど何もなかったが棚の裏でお菓子とか見つけたんで
イパーイ拾ってきた。後の人のために缶詰一つだけ残しておいた。僕って親切だよね。
コンビニの外に出たらコードネームなぎさタンと会ったよ (*´Д`)ハァハァ
ょぅι゛ょだから相変わらずかわいい。
今日はいつもと違って漏れを見ると駆け寄ってきて抱きついてきた。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

おまけに太腿にカプカプされた。
(*´Д`)ハァハァ
なぎさタンかわいいなぁ
(*´Д`)ハァハァ
(;´Д`) イテエヨ
おいおい血が出ちゃったよ、でも し・あ・わ・せ♪
変な女が物影からうらやましそうに見てたw
優越感に浸ってたら大勢のゾンビに見つかった。怖くなって逃げたよ。
走るのなんて久しぶりだから熱まで出てきたんで寝るぽ。

と書き込んでから寝た。
起きたらゾンビになってた。

ガ━━━━(;゚д゚)━━━━━ン !!

220 :雑煮:2005/11/03(木) 00:44:05 ID:+QLszUjf0
マジかよ・・・・・・orz 慌ててインターネッツで聞いてみた。

211 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/05/13(金) 15:40:21 ID:v95ZOnbi0
おまいら大変です。部屋にゾンビがいます。どうしたらいいですか?
212 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/05/13(金) 15:40:52 ID:P3hKQBB70
>211
氏んでろ
213 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/05/13(金) 15:41:35 ID:v95ZOnbi0
まちがいた。俺がゾンビになってた_| ̄|○

以下本文のみ
・氏ぬな生`
・ゾンビキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
・ピザでも喰ってろ、デブ。
・俺もだ。心配するな。
・ぬるぽ
・ヒント IDがゾンビ・・・テラスゴス

IDスゲ━━━━(゚∀゚)━━━━━

そんなことより僕がゾンビになるくらいだから世の中終わりだなw
電車男のドラマ版、放映できんのかよ・・・

221 :雑煮:2005/11/03(木) 00:45:25 ID:+QLszUjf0
〃〃∩  _, ,_
⊂⌒( `Д´) < 電車男見れないのヤダヤダ!
  `ヽ_つ ⊂ノ
         ジタバタ
    _, ,_
〃〃(`Д´ ∩ < エルメスタンハァハァできないのヤダヤダヤダ
   ⊂   (
     ヽ∩ つ  ジタバタ

〃〃∩  _, ,_
⊂⌒( つД´) < 俺も電車男になれないのヤダー
  `ヽ_ ノ ⊂ノ
         ジタバタ
  ∩
⊂⌒(  _, ,_) < 可愛いメイドさんがホスィ…
  `ヽ_つ ⊂ノ
         ヒック...ヒック...
  ∩
⊂⌒(  _, ,_) 
  `ヽ_つ ⊂ノ  zzz…

  ∩  _, ,_
⊂⌒( ゚◇゚) < ハッ! ほのかタン・・・・・・
  `ヽ_つ ⊂ノ

ほのかタンも僕が名前つけたんだ。近所に住むかわいい小学生だよ。
今頃、どうしてるんだろう・・・
ゾンビになってたらカプカプしてもらいたい・・・
なってなくてもカプカプしてもらいたい・・・
この体が朽ち果てるまでほのかタンを見守る僕の戦いの日々が始まった。

222 :雑煮:2005/11/03(木) 00:49:31 ID:+QLszUjf0
ゾンビは怖いけど((;゚Д゚)ガクガクブルブル
ほのかタンの家に行ってみよう(`・ω・´) シャキーン

壁|-`).。oOイルカナーー         ( ‘д‘)

イタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!!

それもお風呂タイムだーー*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

俺は持って来たビデオカメラを構えた。すると・・・

从#~∀~#从  姉が出てきた。

こいつ、いつも僕の邪魔する。
女子高生で女子高生にしてはキレイなほうだと思うけど俺的には
ノトマミ>>>>>>>>>>姉>>>>>ノノタン って感じだな。
しかし所詮は年増、ババァw毛がボーボーに興味はないww

 ん?

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \  全裸だ

無意識に手が出た・・・

    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 はだか!はだか!
  (  ⊂彡


223 :雑煮:2005/11/03(木) 00:51:20 ID:+QLszUjf0
姉も開き直って反撃してきた
    _  ∩
  (~∀~)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡

勘違いしてんじゃねーよ
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 はだか!はだか!
  (  ⊂彡

姉もひるまない。激しい攻防戦が続いた。
だが相手に疲れが見えてきた。もらった!!

 ∩     ∩
 ミ( ゚∀゚) 彡 
  ミ⊃∩⊂彡
 ミ |⊂ つ| 彡
   し ∪J
    ミ彡

一気にたたみかけてやった。こっちの方が振るもん多いし。


224 :雑煮:2005/11/03(木) 00:52:28 ID:+QLszUjf0
でも・・・

ボト  工エエェェ(´゚д゚`)ェェエエ工  手が落ちたorz

m9 从#~∀~#从     藁われた・・・帰ろ・・・帰ってネットでもやろ・・・



321 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/06/02(木) 18:12:45 ID:TpiG78qH0
オパイ オパイデ ウデ モゲタ・・・ (´・ω・`)

すぐにレスがついた
322 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2005/06/02(木) 18:15:35 ID:G8herisY0
( ノ∀`)ノ(´・ω・`)

誰だか知らんがアリガトン

225 :雑煮:2005/11/03(木) 00:54:09 ID:+QLszUjf0
今日の家の中をうろうろしてたらタンスにぶつかった。
上から何か落ちてきた。・・・・?
こないだのお菓子の残りだ!

ほのかタンにあげなきゃ!!

僕はリュックを背負って表に出た。片腕だと背負えないなプゲラ

ほのかタンの家まで行くと誰かいた。
||∀゚) チラリ!

オヤジゾンビだ。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!

生きてた甲斐があった!
勇気を振り絞ってほのかタン救出→ネット住民に相談→愛が芽生える・・・

家に突入した。
同じような顔したゾンビが何匹もいた《(;´Д`)》ブルブル わけわかめ

ほのかタン見つけた!    けど   从#~∀~#从  姉もいるよ(;´Д`)

とにかくほのかタンを助けなきゃ!

226 :雑煮:2005/11/03(木) 00:55:25 ID:+QLszUjf0
手近なザコゾンビに凸!
ほのかタンに手出すんじゃねーよ凸( ̄皿 ̄メ) 体当たり
ザコは俺の巨体に壁に押し付けられ、凄まじい肉の圧力でペシャンコになってしまった。
ゾンビの集団はようやく俺が敵だと判断したらしく、一気に俺に襲い掛かってきた。
(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)
(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)( ゚∀゚ )(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)

圧倒的じゃないか! 漏れが量産の暁には・・・されねーと思うけど・・・

(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)( ゚∀゚ )(゚3゚)(゚3゚)(゚3゚)
ボロッ!足がもげた・・・
足なんかなくったってぇ〜! こちとらには120000gの体重があるんだからぁ〜

(゚3゚)  ( ゚∀゚ )?いきなり減った

(゚(゚3゚) ゚)   ( ゚∀゚ )??

    〜(゚3゚)
(*3*)(*3*)     ( ゚д゚ ) ジェットストリームアタックかよ・・・味方の頭潰してるし・・・

これでぇ〜 ラストォ〜〜
( ゚∀゚ )

どこからともなくランドセルが飛んできた。
ギャァ〜〜〜 アゥアゥアゥ
俺にあたったじゃねーかよ (◎`Å′) 俺の体がバラバラになっちゃったよ。
誰だよ、んなもん投げたの。姉か? 死ね、姉、氏ねじゃなく死ね。


227 :雑煮:2005/11/03(木) 00:57:37 ID:+QLszUjf0
「大丈夫、全部( ゚∀゚)ゾンビが片付けたよ」
姉の声がした。
「何?こいつ!電車なんて信じてたんだ、感動したんだ、そうか・・・そうか・・・ 」

うるせー(◎`Å′)勝手に見るな〜

「2ちゃんの中ではとっくに捨てられてたこんなネタを・・・・バカだなぁ・・・
ゾンビを怖がってたのに・・・勇気を振り絞って悪漢から俺を助け・・・」

いや、おまいじゃねーんだよ┐('ー` )  勘違いもいい加減にしろ、ババァ!!
でも俺の体を集めてくれてる。いい香具師だったんだな。見直した。
ノトマミ>>>>>>>>姉>>ノノタン
ノトマミ>>>>>>>姉>>>ノノタン ってくらい特進。

「この人がお姉ちゃんを? うわ〜 きもーっ」

(・∀・)イイ!! 「きんもーっ☆」 今後絶対ネットで流行るね。早く帰ってネットで流そう。

窓から外の景色が見えたよ・・・


228 :雑煮:2005/11/03(木) 01:09:06 ID:+QLszUjf0
以上

すげーー _| ̄|○ な気分。スレ汚しスマンでした。

おまけにティッシュ食べシーンめんどいからはしょっちゃったし_| ̄|○

229 :本当にあった怖い名無し:2005/11/03(木) 01:21:24 ID:ThuWQsPT0
>>228
あはははは!!
ゴミ文さんファンだけど、すごく面白かったですよ。
キモヲタゾンビはそんな気持ちだったのかwバラバラになって窓から捨てられちゃったけど、生きてると(?)いいなあ・・・
でも「俺」姉、高校生だったんだろうか・・・

230 :ゴミ文:2005/11/03(木) 03:25:10 ID:LgDXW0kJ0
「お姉ちゃん・・・・なんか変なんだよ・・・・」
かわいい妹が下に降りて来るなりつぶやいた。
    |
 \ _ /  ピロ〜ン
 ― (ω) ―
    lヨ
    (゚∀゚)
「よし任せとけ!」俺はいそいそと準備をしだした。
「いや、お姉ちゃん、そうじゃ無いから、お赤飯炊かなくていいんだってば」
「じゃ、何?」
「うん、なんか変なんだよ」
    (゚∀゚) つ▽
「だからお赤飯よそわなくていいんだってば!」
とにかく来て!と俺はかわいい妹の部屋に連れて行かれた。
「こっち見てみて」
│∀・)じー
「いや、だからタンスの中じゃなくて、ここだってば!スカートの中も違う!」
俺はかわいい妹に言われるがまま、窓の下を覗いてみた。
窓の下は直接道路になっていて、3匹のゾンビが井戸端会議をしていた。
あいつらいつもいやがるなwwwwwwwwww
「よーく見てよ、変でしょ?」
う〜ん、俺は目を凝らしてみる。

231 :ゴミ文:2005/11/03(木) 03:26:25 ID:LgDXW0kJ0
この前窓から投げ捨てたソラマメどもの残骸が散乱している。
え〜と、アレがチン太でアレがカン助、あっちが・・・え〜と
カン平にトン助にチン吉、トン太チン平カン太・・・・・・
   ||
 ∧||∧ 
(  ⌒ ヽ
 ∪  ノ 
  ∪∪
「お姉ちゃん!気を確かに!!」
いかんいかんwwwwwwついつい楽になろうとしてしまったwwwwww
「よく見てよ」
俺はしっかりと意識を保ちながら外を見た。
チン吉・・トン平・・カン太・・トン吉・・・カン吉・・・トン助・・・トン平・・・トントン
シュボッ
       ., ∧_∧
      []() (・ω・` )      l二ヽ  
       □と    ) ̄⊃     ) )      
      ⊂ (_(_つ   ̄⊃  / ̄ ̄ ̄ヽ
       ⊂_      ._⊃   | (\/) |
         ⊂__⊃.      |  > <  |
                     | (/\). |
                     ヽ___/
「いやああああ、お姉ちゃん!!ソラマメなんかどうだっていいってば!!」
何よ、俺は今プリッキュアを助け出す事で頭がイパーイで錯乱状態なのよ(´;ω;`)ウッ
とにかく落ち着いて外をよーく見ることにした。

232 :ゴミ文:2005/11/03(木) 03:27:41 ID:LgDXW0kJ0
・・・・・?・・・・確かにおかしい・・・何かがおかしい・・・・?
???
そこで俺は気が付いたΣ(゚д゚ )
無い!!!無いゾ!!!
ソラマメどもの残骸は見えるのに、例の謎の生物の残骸が無い!!!
「ね?ね?」
かわいい妹が俺に禿げしく同意を求めてくる。
他のゾンビに食われてしまったんだろうか・・・・謎だ・・・
と言いかけて、俺はコケタ
    ヽ(・ω・)/   ズコー
   \(\ ノ
遠くの道をのしのしと歩く、物体を見てしまったからだ!
どんなに遠くからでも判別できる異質な物体!!!
( ´;゚;ё;゚;)・・・・・・・
あ、歩いてやがるwwwwwwww
うはwwwwwwどういう構造なんだアレはwwwwwwwww

233 :ゴミ文:2005/11/03(木) 03:32:17 ID:LgDXW0kJ0
第8話というか、第4話の後日談投下。
実はこの後日談はすぐに浮かんだものの
( ´;゚;ё;゚;)を話に絡ますネタがイマイチ無かったので放置してましたw
なんかいい機会なんで急遽作って投下しました。

雑煮さん
面白かったですw
キモヲタゾンビは、自分の中では心の中を覗いても 
( ´;゚;ё;゚;)・・・・・・・ 
というイメージなんですが、面白かったですw
ジェットストリームアタックワロタ

まこしろさん
毎回ながら展開が気になります。
カチカチしながら待機中です。

◆DEP4IVx7X6 さん
思いっきりツボです、続きを禿げしく希望です。

slaveさん、老年さん、おやじさん
展開が気になりすぎ・・・カチカチしながら待機中。

>でも「俺」姉、高校生だったんだろうか・・・
実は設定上では17歳の高校生です。

次の話はたぶんプリッキュア救出系の話になります。
ネタは出来てます、テキスト化するだけですが、気長にお待ちください(;´Д`)
それではまた・・・(;´Д`)ノシ

234 :本当にあった怖い名無し:2005/11/03(木) 09:28:17 ID:PFk+plUL0
雑煮さん&ゴミ文さん
乙です!立て続けに笑わせられました
キモオタゾンビは端から見ると( ´;゚;ё;゚;)だけど
自分では( ゚∀゚)と普通ぽく思ってるのかなぁと思うとさらにw

次は第9話ですか
ゴミ文さん期待してます!(´ρ`)コチコチコチコチ.....

235 :雑煮:2005/11/03(木) 12:17:44 ID:sq3R0fd90
やっぱ本物にはかなわねーーー  _| ̄|○

みなさん、ご感想ありがとうございました

236 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 13:41:59 ID:2l+rQr30O
バリケードの限界を知らされてから一時間と三十分後にバリケードは破壊された。
SATと自衛隊の迅速な行動により被害は最小限に食い止められた。
現在はとりあえずホームセンター内のシャッター(鉄格子みたいなタイプ)をおろしてゾンビの侵入を防いでいる。だがのんびりもしてられない。このシャッターが破壊されれば逃げ場がなくなるのだから…
ゾンビ達はシャッターを壊して『食事』にありつきたいらしく今も必死にシャッターを壊そうとしている。シャッターを壊そうとする音は昼夜問わずに響いている。
「隊長、お疲れさまでした!」
「おぉ、石橋か。お前さんこそご苦労だったな。」
「ありがとうございます!…所でBチームから無線連絡が入ったと耳に挟んだのですが?」
「あぁ確かに入った…だがノイズがひどく内容は聞き取れなかった…。」
「そうだったんですか…でも‥まぁ松崎副隊長も付いてる事ですし無事ですよきっと…!!」
「あぁ‥そうだな。」
だが俺はどうも嫌な感じの胸騒ぎがしてしかたがなかった。
「それでは隊長、引き続き見張りの任務がありますので失礼します!」
「頼んだぞ。」
そうしてかるく敬礼をした石橋が「あっ!」と言って一度立ち止まった。
「いい忘れてました!そういえば武井さんが隊長の事を探してました!」
「そうかありがとう、わかったよ。」
「それでは今度こそ失礼します!」
そう言って元気に退室した。
しかし石橋がでて行ったも嫌な胸騒ぎが消えることはなかった。

237 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 13:45:47 ID:2l+rQr30O
石橋が出ていった後しばらくして考え事をしていると、『コンコン』
「えっとぉ…隊長さん居ますか?」
ドアをだれかが叩いた。
「誰だ?」
そう言ってすぐノック
「あっいたいた!隊長さん!今、時間空いてますかね!?」
病院の警備員だったの武井さんが入ってきた。今日はお客さんがずいぶんくるな。
「大丈夫だ、何かあったのか??」
「いえ、それがですね他でもない今後の事ついてなんですがね…」
「あぁ、何か意見があれば気軽に提案してほしい」
「すみません。それで本題にはいるのですが、病院の警備のちょっと前にこのホームセンターにも勤務してた事があったんですよ。それでちょっと脱出に役に立ちそうな話がありまして、」
武井はそう言って一呼吸おき話を続けた。
「隊長さん達が入って来た道の他に地下駐車場を作る際に掘った工事車専用のトンネルがまだ残ってるんですよ、それを使って外にでればちょうどこの裏の空き地まで辿り着きます。そこからなら比較的安全に出られるのではないでしょうか?」
武井は少し困った顔をしながらそう言った。
「そんな道があったとは…!ありがとうございます!情報は脱出の際に非常に役に立つ情報です!ご協力感謝します!」
その話が本当なら人的被害も少なく、比較的安全になおかつスムーズに脱出できるだろう。
俺は武井さんにお礼を言った。
「いえいえお互い様ですから、それじゃ僕もそろそろ行きますね。」
武井さんは持ち前の明るい笑顔でそう答え、部屋を後にした。
だが俺にはまだ考えなきゃならない事が山ほどある。謎の行動をとるBチームの事、『亜種』の事、ここ脱出した後はたしてどこを行けば安全なんだろうか…
運命の歯車は回りだした、それを止めることはできない。
今日も長い一日が始まろうとしていた。

238 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 18:06:17 ID:2l+rQr30O
あれから黙っているのも時間の無駄なので、俺たちSATのAチームとCチームは武井さんが行ってたトンネル内の安全を確保しに行くことにした。
ホームセンターには自衛隊チームとDチームと生存者三人が残る事になった。
「こちらAチーム笹木。準備はいいか?」
「こちらCチーム永井。準備は完了、いつでも行けます!」
「よし、ではトンネル内に突入する!いいか「敵」にあっても落ち着いて対処しろ!」
「了解!」
「よし、いい返事だ!あと部屋があってもインドアアタックは禁止だ!奴らにスタングレネードは効果がない!」
「了解しました!」
「ではいくぞ!出撃。」
俺たちはトンネル内に突入した。
中からは呻き声が聞こえる恐らく奴らがいるのだろう。
しばらくさしたる戦闘も無く歩いていると作業員の部屋と思われる場所にたどりついた。
「Cチームは先に進んで様子をみてきてくれ。」
「了解しました!」
そう行ってCチームは先に進んだ。
「俺達は部屋内に突入する!」
「了解!」
「隊長、俺がドアを開けます、バックアップをお願いします!」
佐藤が志願した。
「了解。気を付けろ!」
「了解です。」
そういって首を縦に振った。
ドアを開けた先には奴らが五匹いた。
「奴らだ!頭部を狙えっ!無駄撃ちはするなよ!数はすくないが油断はするな!」
「了解しました!」
『パパパパパ』発砲音が児玉する。
一匹また一匹と金属の玉に倒れて行く。そして最後の一匹も倒れた。
「撃ち方やめ!敵は無力化した!」
「了解!」
そう言って部屋の中に入った。


239 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 18:08:43 ID:2l+rQr30O
「隊長、こっちに鍵のかかった部屋があります!どうしますか?」
「中に生存者がいるかもしれない。…石田!」
「はい!なんでしょうか!?」
「確かお前はピッキングツールを携帯しているよな?」
「あっ‥そういえば!すっかり忘れてました!」
そう言った石田の顔は苦笑いと照れ笑いのまじった顔をしていた。
「じゃぁ開けちゃいますよ?〔カチャカチャ〕」
そう言って手際よく鍵を開けた。
「終わりました!いつでもいけますよ!」
「ご苦労、よし!次は俺がドアを開ける!各自バックアップを頼む!」
「了解しました」
ドアの取っ手を回した(ガチャ)
「中に奴らは居ないようだ…一応中を確認してくる!」
そう言って中に入るとロッカーの隅に女がいた。
俺は一瞬目を奪われてしまった。可愛いと美人の間位の容姿をしていた、今のこの悪夢の様な世の中には似合わない様な美しい女だった。
「…大丈夫か?俺たちは人間だ敵じゃない!」
「………」
「喋れるか?」
女は首を縦に振って肯定の意を表した。
「ならよかった。歩けるか?」
「……うん。」
そう短く答えた。
「こちら笹木、Cチーム!聞こえるか!?生存者を発見!一旦拠点まで戻る!」
「こちらCチーム永井。了解!」


240 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 18:32:52 ID:2l+rQr30O
『パパパパパ』俺たちが戻ってる途中突然銃声がなった。
そのあとすぐに無線がはいった。
ピッ「こっこちら永井!敵と遭遇!!敵は『亜種型』現在後退しながら交戦中!おっ応援をお願いします!」
「こちら笹木!了解だ!すぐに迎う!持ちこたえろ!」
「Cチームから応援要請!これから現場に迎う!みんな走れぇっ!」
「了解!」
「君は先に戻るんだ!こっから真っすぐ一本道だから迷う心配はない!」
そう言って俺も走って先に行かせた部下の後を追う。しかし女はついてくる。
「危険だから戻るんだ!」
しかし全く言うことを聞く素振りを見せずにまだついてくる。
「ちっ、しかたない…」
そうこうしてる間に現場についた。
「佐藤、石橋!散開して弾幕を張れ!!」
「了解!」
「石田は俺と一緒に永井のバックアップにつく!」
「了解です!」
そうして永井の元についた時にはすでに三人やられていた。
「くそっ…」
その時だった。女が殺られた隊員の銃を奪い構えた。
その動作に俺達は一瞬目を奪われた。
流れるような構えは俺たち特殊部隊から見ても全く無駄が無く、なによりその動作は美しかった。
さらに驚く事に彼女は確実に『敵』の頭部に一発で当て次々と敵を無力化していった。
「戦女神バルキリー…」
誰かがそう呟いた。
簡単に『敵』を排除した後の彼女のまだ幼さ残る美しい顔は『敵』の返り血を浴びうっすらと微笑んでいた…
まるでエクスタシーを感じてるかの如く…


241 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/03(木) 19:01:05 ID:2l+rQr30O
>ゴミ文さん
アップテンポなプリキュアゾンビ物語大好きです!笑オタク話( ;´Д`)ハァハァ


続きは夜にまた投下します!まだまだ続きますのでみなさんよろしくお願いします。

242 :N.Mの作者:2005/11/03(木) 19:44:33 ID:GagOui4qO
今晩わ初めまして
この板に来るのは初ですが自分も小説作品を書くのに参加したいと思っています。よろしくね。

話の内容は、なりきり板=ゾンビから生き残るスレのN.Mの回想話の中に出てくる、Rちゃんという登場人物の視点の小説になる予定です。
それを、たまに書くので、御了承ください。では....

243 :本当にあった怖い名無し:2005/11/03(木) 20:55:21 ID:dug5UFxi0
ゴミ文さんキターーーーーーーーーー!!!!
( ´;゚;ё;゚;)ゾンビが生きてて感動・・・よかった〜。
あと、個人的には( ´;゚;ё;゚;)ゾンビと姉との友情は本物であって欲しい今日この頃。
4話で泣きましたから( ´Д`)
それにしても「俺」いいですよね…正直、付き合いたいw
「プリッキュア」という言い方もツボですw

244 : ◆yU.PcG83ks :2005/11/04(金) 03:58:18 ID:EkcmyHXI0
「ふふふ・・・もう終わりなの??もっと遊ぼうよ・・・??」
彼女は場違いな無邪気な笑みを浮かべ,さも物足りなさそうにそうつぶやいた。
「おっ,おい!!」
石橋がそう声を掛けた矢先に彼女は気絶した。
「・・・た,隊長??どうしましょうか!?」
「あっ,あぁ・・ひとまず拠点に戻ろう・・・」
俺はそれしか言えなかった。なぜ彼女の様な年端もいかない女性があれ程までに
銃に精通してるのかが全くわからず俺は間抜けな声でそう答えるしかなかった。
「・・・総員撤退だ。今回の戦闘で殉職した者をはこびだす・・・!」
「俺が運びます・・!」
「俺も・・・。」
「・・・俺も手伝います・・・」
永井,石橋,佐藤がそう言って,今はもう物言わぬ亡骸を背負って歩き出した。
「まただ・・・また部下を失ってしまった・・俺は・・・」
笹木の呟きはだれも居なくなったトンネルでしずかに,重く響いた。

ホームセンターに帰還した後,笹木は一人屋上に来ていた。
「今回の作戦は誰の目から見ても明確な程失敗だった・・・」
「俺たちはエリートの・・・世界に通用する特殊部隊のSATじゃなかったのか!?」
「なぜこうも簡単にやられる・・・」
そう言って力を込めて屋上に設置されている自販機を殴りつけた。
この世界が壊れた後,初めて笹木は怒りを露わににした

そんな笹木の呟きも虚しく夜風に消えた。


245 : ◆yU.PcG83ks :2005/11/04(金) 04:03:02 ID:EkcmyHXI0
私は私・・ あなたは私・・ 私って誰・・? 
私の名前は・・? 何でここに居るの・・? ここは何処・・?

「・・い」 「お・・・・ぃ」 「お・・い」
「おい!!」
「・・・・。」
「随分うなされていたな??大丈夫か?」
俺は出来る限り優しく聞いた。
「・・・うん。・・・平気・・・。」
「なんだ?ちゃんと喋れるんじゃないか??」
「うん・・・。」
「そうか・・。それはよかった。」
「・・・・ここは??」
「A市にあるホームセンターだ。君が作業用トンネルの中で隠れていたところを俺たちが
救助したんだ。その後は・・・,覚えてないのか?」
「うん・・。」
「そうか・・・それならいいんだ。」
俺は彼女が何者なのか気になったが,どうやら記憶がないらしい・・・
今無理矢理それを聞き出すのは目が覚めたばっかりの彼女に問いかけるのは
よくないと思い胸にしまい込んだ。
「所で君は・・」
そう言いかけた所で彼女が話し掛けてきた。


246 : ◆yU.PcG83ks :2005/11/04(金) 04:04:24 ID:EkcmyHXI0
「・・・私の名前は君じゃないよ。唯,一木 唯って言うの。」
いきなりだったので一瞬キョトンとしてしまったが,俺はすぐに返事をした。
「それはすまなかったな。唯ちゃんか?いい名前だな!おっと,俺の名前も教えなきゃな。
俺は笹木だ,笹木 祐。警視庁所属のSATの隊長をしている。よろしく。」
俺は簡単な自己紹介をした。
「うん,よろしくね。・・覚えてないんだけど・・助けてくれてありがと・・!」
彼女,唯は元気にニッコリと微笑みながらそう言った。
『ピッ』そのとき無線がなった。
「隊長!!Bチームとからと思われる無線をキャッチしました!もっとも・・・ノイズがひどく
聞き取れませんでしたが,録音してあります!」
「なに??本当かすぐに行く!」
「了解しました!」
「すまないが用事ができたので行かなければならない。また時間が出来たらくるよ。 
もし具合がいいようなら施設内を散歩でもするといいだろう。
唯ちゃんの他にも生存者がいるので彼らに案内してもらえばいいだろう。」
今現在彼女があのトランス状態(?)になる気配はないのでそう提言した。
「うん!わかった!ありがとね!おじさん!」
「おっ・・おじさ(ry・・俺はまだ22・・・・・・まぁいいだろう・・それじゃぁ失礼するよ」
俺は彼女のおじさん発言に軽い悲しみとショックを覚え彼女の元をさった。
彼女がいる医務室からでた後
「おじさん・・か・・松崎が居たら笑ってただろうな・・・」
そんな風に考えながら石田の居る通信室(元は警備室)へ早足でむかった。

 

247 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/04(金) 04:09:19 ID:EkcmyHXI0
トリップ間違えたスマソ・・

今日はここまでです。
続きはまた今日の昼にでも(仕事の休憩中)にでも投下しますw

それではおやすみなさぁい・・

248 :本当にあった怖い名無し:2005/11/04(金) 11:55:10 ID:ilfmi7f20
乙カレー様です。

249 :本当にあった怖い名無し:2005/11/04(金) 19:15:14 ID:u18IsGK7O
22で隊長ってスゲーな

250 :本当にあった怖い名無し:2005/11/04(金) 23:06:55 ID:YS2RSOYBO
二十代で隊長なら三十代なら方面総監ってところかな?

251 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:40:10 ID:bWgDvVnc0
時刻 20:17

「先行ヘリより入電!『敵』集団は速度が落ちており、ほぼ停止状態。」
「停止・・・?進行してこないのか・・・いずれにしろこっちには好都合だ!野々上准尉、聞こえるか?」
「聞こえます。どうぞ。」
「『敵』集団はほぼ停止している状態らしい。目標は通りにめいいっぱい広がっているはずだ。
出来るだけ広範囲に燃料がまかれるように散布をしてくれ!」
「了解しました。」
「散布終了後は速やかに帰投せよ。燃料補給後、再度、散布を行なう。」
「了解。」

「目標発見!」
「確認した。攻撃隊は待機。消火ヘリ、散布を開始せよ!」
ひときわ目立つ赤い機体が編隊から抜け出す。
高度を下げながら「集団」に近づくと、その両翼と胴体下から燃料が散布される。
霧雨のように細かい粒となった航空燃料は「敵」の上に舞い落ちていった。

252 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:40:39 ID:bWgDvVnc0
「散布終了!」
「よし!離脱しろ!全機、攻撃用意!」
三角編隊から斜めに編隊を組みなおし、「敵」へ近づく。
「発射!」

シューシューという独特の点火音と共に、無数の火線が「敵」の集団に撃ちこまれる。

ドーン!ドーン!ドーン!

激しい爆発音と同時に勢いよく炎が立ち上る。その炎は一気に燃え広がり、見る見る「敵」を包み込んでいった。
ヘリの爆音と爆発音の中でも、ウーウーという唸り声が聞こえてくるかのようだった。
10万というおびただしい数の「死者」の群れが一斉に唸りを上げている・・・

「やったぞ!成功だ!」
興奮した声で日高が叫ぶ。橋本も弾んだような声で命令を出した。
「消火ヘリが戻るまで交代で監視、必要があれば銃撃を行え。各機、異常はないか?」
「ありません」「異常なし」
「よし、本機は機投する。第二集団側に向かう。以後の指揮は大石三尉に任せる。」
「了解しました。」
橋本を乗せたヘリは上空で旋回をすると、反対方向へ向けて飛び去った。

253 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:41:32 ID:bWgDvVnc0
時刻 20:22

久米と宮本は薬局内の設備を使って、なんとか血清を作ろうと四苦八苦していた。
「宮本二佐、これを・・・」
「どうしましたかな?」
「血液サンプルから血漿を取り出してみたんですが、これにワクチンを滴下してみると・・・」
「どうなりました・・・?」
「見てください・・・」
宮本は久米に言われるままに顕微鏡をのぞきこんだ。
「ん・・・?これは・・・?」
「ですよね・・・?ワクチンが完全に消滅してしまうんです。どういうことでしょう・・・?」
「血清がワクチンの成分を飲み込んでいる・・・そんな感じだ・・・」
「そうなんです。ワクチンは基本的にウィルスと同じ成分ですよね。
これがウィルス本体にも同じ作用を及ぼす可能性は十分に考えられます。」
「確かに・・・やってみる価値はありそうですな。」
「やってみましょう!早速、複製してみます!」
久米はそう言うと再び、作業に取りかかった。
そこに武田が息を切らせながら薬局に入ってきた。

254 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:42:04 ID:bWgDvVnc0
「宮本二佐、おられますか?」
「何かね?三曹。」
「基地よりヘリの無線に入電がありました。緊急事態のようです。」
「緊急事態?」
「基地内で急病人が出たとのことですが詳細はわかりません。」
「残っている医務官では対応できんのか?こちらも手が放せんのだが・・・」
「わかりません。かなり切迫した様子でした。連絡されますか?」
「そうだな。直接、話してみよう。」
宮本は武田とともにヘリに向かった。

255 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:43:18 ID:bWgDvVnc0
時刻 20:30

基地内の医務室にショッピングセンターからやってきた民間人の一人、杉村が担ぎこまれていた。
「おい!杉村!しっかりしろ!どうしたんだよ!?」
杉村は川西の呼びかけに答えることなく、ただ苦しそうな唸り声をあげて、もだえていた。
目は完全に白目をむき、口からは大量の唾液を垂れ流している。狂犬病の症状のようでもあった。
だが、その手足の先端が少しずつ紫に変化していっていることに気づく者はいなかった・・・

256 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:44:25 ID:bWgDvVnc0
時刻 20:33

AH−1と高井の操縦するUH−1が第2集団に対して攻撃を行なっていた。
二機のAH−1はロケット弾をすでに撃ち尽くし、機首のガトリングガンによる掃射を開始した。
「攻撃ヘリは無理をするな!弾が無くなったなら基地へ戻れ!」
「木更津11了解」
「木更津16了解」
「補給後、すぐに戻れ。我々と交代する。いいな。」
佐竹の命令に従い、2機のヘリは「戦線」を離脱していった。

「連中が戻るまでは様子見だな。」
高井はヘリを「集団」の上空で旋回させながら言った。
「そうだな。・・・しかし、何か様子がおかしくないか・・・?」
「おかしい?」
「やけに固まっているな。」
「だろ?もう少し低く飛べんか?」
「わかった。ギリギリは無理だがやってみよう。」
高井はヘリをゆっくりと降下させていった。
ロケット弾による攻撃であちこちで煙がくすぶっている中、「集団」はいくつかの固まりを形成しているようだった。
目を凝らしてその「固まり」の様子を見た高井達は、思わず息を呑んだ・・・!

「高井!見たか!?」
「ああ・・・お前も見えたか・・・?」
「見えた・・・共食いしてやがる・・・!!」
「『奴ら』、共食いはしないと思っていたが・・・」
「だけど、現実にしているぞ!?どういうことだ!?」
「んなコト、俺に言われてもわからん!とにかく基地に連絡して・・・あ、宮本二佐たちはいないのか・・・」
「どうする?」
「連絡は取ってみる!」
高井は上空でヘリを旋回させながら、眼下に繰り広げられている地獄のような光景を見つめていた。

257 :まこしろ:2005/11/05(土) 00:49:45 ID:bWgDvVnc0
>雑煮さん、ゴミ文さん

これぞ合作のお手本!大笑い&感心しちゃいました。
ゴミ分さんの次回作、カチカチしながら待ちます(´Д`)

> ◆DEP4IVx7X6 さん

22歳は若すぎるよねーwでも、状況が状況ならありえるかも・・・
実際、太平洋戦争中は航空隊の中隊長が22〜3歳のこともあったらしいですから。



258 :本当にあった怖い名無し:2005/11/05(土) 11:58:47 ID:JL9A4WQBO
一読者です。

>◆DEP4IVx7X6さん
いろんな伏線があって、今後がたのしみです。ただ、22歳にはどうしても違和感を感じます…すんません。

>まこしろさん
これだけの長編なのに、クライマックスへの盛り上げ方がほんとに巧いですね。ゾクゾクしてしまいました。

259 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/05(土) 15:01:18 ID:f/exihCn0
作者です,すみません!皆さんの脳内で28歳位にしといてください!w

260 :.:2005/11/05(土) 16:16:13 ID:IFyxp15IO
作者さんがそう言うなら22でも28でも俺はどっちでも良いやw

登場人物の言葉遣いから勝手に40代と想像してた俺orz
なんか昭和な雰囲気を感じてたのは俺だけか?

261 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/05(土) 16:50:21 ID:f/exihCn0
昭和っすか・・・w あっちなみに年齢にこだわりや伏線は張ってないので,安心して
脳内変換してください!

262 :本当にあった怖い名無し:2005/11/06(日) 22:52:16 ID:gRcBSCHL0
保守

263 :まこしろ:2005/11/06(日) 23:41:26 ID:zl9DDvl10
時刻 20:48

基地に宮本を乗せたヘリが到着した。
ヘリポートには「集団」に対する攻撃を行い、一時帰還した攻撃ヘリが補給を行っている。
その様子を横目に宮本は医務室へと向かった。

医務室の扉に手を掛けると、中から低いうめき声のようなものが聞こえてきた。
いったい、中で何が起こっているのか・・・

緊張しながらゆっくりと扉を開けると、ベッドの上に拘束具で縛り付けられた杉村が暴れている。
その様子を見た宮本は青ざめた・・・感染している・・・!
「いかん!離れるんだ!」
宮本は大声で看病にあたっていた医務官に叫んだ。
「え・・・?まさか・・・?」
「間違いない。感染している・・・!」
宮本はバッグから注射器と小さなビンを取り出した。
そして無言でビンの中の液体を注射器に取ると、杉村の腕にスッと針を刺した。
「すぐ楽になるからな・・・」
注射器のピストンをゆっくりと押し、薬品を杉村の体内に流し込む。
すぐに杉村は動きを止め・・・ない!
「・・・?!効かない・・・?!ワクチンの効果がない!」
宮本は思いもよらぬ事態にあせりの色を見せる。
ベッドの上で体を上下に動かすようにして暴れる杉村の姿を見つめながら、宮本は後ずさりした。
「間違いない・・・これは感染している・・・でも、何でコレが効かない・・・?!」
宮本はただ、呆然と立ち尽くすのみだった・・・

264 :まこしろ:2005/11/06(日) 23:42:22 ID:zl9DDvl10
時刻 20:48(同時刻)

「高井、連絡は取れたのか?」
「取れたには取れたが、久米さんたちはまだ戻ってないらしい。」
「そうか・・・」
佐竹は眼下の地獄絵図を見つめながらつぶやいた。

「ん・・・?レーダーに反応がある・・・?」
「交代じゃないのか?」
「いや・・・一機だけだ。」

「ザ・・・聞こえますか・・・こちら、日高・・・応答願います・・・ザ・・・」
「聞こえます!日高二尉!『奴ら』が大変なことになってる!」
「高井さん、橋本です。『大変なこと』ってどうしたんですか?」
「橋本か?俺だ。佐竹だ。『奴ら』が共食いを始めた!」
「え・・・?なんて・・・?」
「『共食い』だよ!『奴ら』、仲間を食ってやがるんだよ!」
「そんなバカな!?そんなことが・・・!?」
「実際、起こってるんだよ、橋本さん!」
橋本はまったく信じることができずに困惑した。
「低空で確認してみろ。集団の中に、いくつも『固まり』がある。それが『共食い』してるとこだ!」
「りょ、了解・・・。・・・日高二尉、高度を下げてみてくれ。」
「わかった。いくぞ。」
UH−60は一気に高度を下げると「集団」に向かい一直線に飛んだ。
高度はわずか50m程度。地上の様子が手に取るようにわかる。
その光景を目の当たりにし、日高も橋本も我が目を疑った。
集団の中に形成された「固まり」の中心には数体の「死者」の姿があり、そこに何十、何百という
「死者」が乗りかかるようにして、その肉体を貪っていた。

265 :まこしろ:2005/11/06(日) 23:42:56 ID:zl9DDvl10
「何が起こっているんだ・・・!?いったいコレは・・・?」
橋本がそうつぶやいた瞬間、日高はレーダーに反応があるのに気付いた。
日高「レーダーに感。7時方向、南西から接近機!」
橋本「『南西』?北西じゃないのか?南西は海上だぞ!?」
日高「間違いない!南西だ!機影1。近づいてくる!速度は200ノット。ヘリだな・・・」
橋本「交代の機か?・・・いや1機じゃおかしい・・・」
高井「日高二尉、南西から接近機がある!」
橋本「こちらのレーダーにも反応ありです。交代のAH−1かも・・・」
高井「攻撃ヘリは2機のはずだし、戻るのが早すぎる!」

「・・・ザ・・・上・・・ザ・・・陸・・・・・・応答・・・ザ」

「無線!」
「こちら陸上自衛隊、木更津戦闘ヘリ団所属、UH−60。南西より接近中の機に連絡。貴官の所属を伝えられたし。」
「こちら・・・ザ・・・海上・・・・・・部隊所属SH−60・・・・・・」
「海自だ!海自ヘリだ!」

現在の事態が発生して以来、陸自以外の所属部隊と初めて接触が叶った。
そして、この接触は「初」にして「終局」を迎えるための序章であった・・・

266 :まこしろ:2005/11/06(日) 23:46:53 ID:zl9DDvl10
3話のみのショボ投下です。スイマセン・・・
最後までなんとか盛り上げつつガンガリますんで、もうしばらくお付き合いください!


>◆DEP4IVx7X6さん

年齢設定はこの際、そのままでいきましょうよ!ゾンビ禍で指揮官クラスはすべて死亡。
若い者が隊長となるまで事態が切迫している・・・そんな設定の方がハラハラしますw


267 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 00:15:54 ID:/qMTnp4IO
まこしろさん乙です。

268 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 01:10:01 ID:ZVH8vj8A0
>まこしろさん
乙、、、展開急すぎw、、次作早めによろwwwwカチカチ

>>◆DEP4IVx7X6
まこしろさんのいうとおり。それが嫌なら脳内で思い込んでるとか。
俺だったら実は22の時に死んでいた、ってオチにもってくなw
「書類上死んだことになっている」でも「現ゾンビとは違った形での蘇り」でも
「全身義身体化してた」でもなんでも。

269 : ◆DEP4IVx7X6 :2005/11/07(月) 01:58:23 ID:LpvUDZ9NO
>>まこしろ 貴重なご意見ありがとうございました!次の投稿わくわく、そわそわしながらまってます((((*´Д`*))))ハヤクゥ
>>268 フムフム(´_J`) ご意見参考にさせてもらいます( *´艸`)

作者です。現在二通りの展開を考えてしまいでどちらにするか迷い中なのでもうちょっちお待ちください!

270 :slave:2005/11/07(月) 02:42:55 ID:qL3aiiVQ0
こんばんはって言おうと思ったらまこしろ先生の新作が到着している事に気がついた
slaveですw
>>まこしろ様
共食いだとはそんなッ!ゾンビ界の暗黙の了解を打ち破りましたね!
そしてついに合流………次回作は明日にでもお願いしま(ry
>> ◆DEP4IVx7X6 様
美しいお姉さまとてもエロいで………ターン(撃
役に立ちそうな参考資料、あげておきます。
部隊運用、武装については宝島社の「新世代警察装備」と、
日常については黒崎視音氏著、「六機の特殊」が役に立ちますよ。
持っていたらすいません_ノフ○ グタリ

それと、明日UPしようと思ってる続きなんですが、スレルールの5〜10レス以内を
多少突破してしまいそうなのですが、きりのいいところまででも構いませんか?

271 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 03:04:33 ID:kTSljSJ7O
許可する

272 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 14:25:14 ID:6G6j2GSkO
その意欲、感心に値する。

273 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 14:26:14 ID:6G6j2GSkO
アゲスマソ。

274 :本当にあった怖い名無し:2005/11/07(月) 23:09:12 ID:TNtCMp660
>>270

いいんじゃないのかな。区切りのいい所で。
でも連投規制には気をつけてね。

275 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 00:04:25 ID:CV09esQWO
認めよう

次も頼む

276 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:23:45 ID:vRpt9OTN0
こんばんは。
許可も頂いた事ですし、早速UPさせていただきますね。

―――応接室のソファの二つは沙季と優一にそのまま割り当て、後二つは潤と香田が使う事になる。
樹、隆之そして遼平は、スタッフルームの方にあるソファが割り当てられた。
大輔を除けば、丁度の数である。
毛布類は、従業員が使うらしいそれが三枚ほどあったので二枚は先に眠った二人に、
残る一枚は大輔に渡す事になり、樹が置いてきた。
香田は最後にプライベート入り口に施錠すると、一階のように入り口に側のスチール棚をあてがった。
「じゃあ、お休み」
「お休みなさい」向かい合う二つの扉で遼平ら三人と香田は別れ、それぞれの床に就き、
遼平も、コの字型に置かれたソファの中央部分にひっくり返るように横になった。

樹が、照明を落とす。
「………じゃあ、おやすみ」
「ああ」
「おやすみー」

仰向けに、ブレザー一枚を被ると、急に静かになった空間に大きく息を吐いた。


277 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:24:21 ID:vRpt9OTN0
暗闇に翳した手は重く、上腕部が相当に痛む。
それだけではなく靴を脱ぎ、伸ばした足さえも、相当に筋が張ったような痛みを覚えた。
ゆっくり体を落ち着ける段になって初めて、遼平は体中がいかに消耗していたかを知る。
本当なら、今ごろは旅館かどこかで騒いでいた頃合だろうな―――。
不意に、懐かしささえ覚える位に旧くなってしまった『修学旅行』が恋しくなる。
今、ここにいる友人達だけでなく、どこかで生きているかも知れない他のクラスメイトもきっと同じ情念に駆られているに違いない。
こんな事さえ起きなければ、バスも横転せずに、誰も死なずに、大輔が噛まれる事も、彼を責める事も無かっただろうに。
そこまで思って、急に無様な、自己を卑下したくなるような暗い衝動に駆られる。
今ごろも、すぐそこの窓の先には、沢山のクラスメイト達を殺した訳のわからない連中が溢れている。
ここまで人数を集結させておきながら、誰一人として凶器になりそうな物を持ち合わせていなかったり、シャッター突破にも車一つ持ち出さないなど、
なぜか知能の程度が低い事も懐疑ではあったが、それを解明するのには、まだ時間が掛かりそうだ。
―――なに、心配するな。時間はたっぷりあるから。
自身を落ち着けようと、そう自分に言い聞かせるが、それでもまだ安堵するには程遠い。
いつ、どこからかは知らないが連中がこの中に押し入り、一人残らず『あの時』のクラスメイトのように食い散らかすのか。

それは、嫌だ。

まだやりたい事は沢山あるし、大輔にさえ、謝る事一つ出来ないまま死ぬなんて。

―――けれど。
そこまで考えていて、遼平の思考は遠い、深遠の淵へと落ちていった。

278 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:24:54 ID:vRpt9OTN0
7
同日、午後四時三分。

萩原彩は、森林の中を走っていた。
後ろに続く級友達は二度、三度と振り向くたびに減っていた。きっと、連中に捕まったのだろう。その後がどうなるかなんて知らないし、知りたくも無い。
枝葉を飛び越え、木々の間を低い姿勢で通り抜けると、枯れ折れた梢を踏み越える。
もう数十メートル登れば、自分達が転げ落ちてきた道路に出ることができるはずだ。
―――これじゃあ、いつまで持つかわからない。
そう自分の体が警鐘を鳴らしても、彼女は耳を貸す事も無くひたすらに斜面を駆け上った。
肩に掛けたショルダーバッグも、惰性の維持の為には投棄する余裕さえない。
加えてとうに息も上がっているし、無理なスタートを切ったために脇腹も痛かった。
優に、九百メートルは逃げただろうか。
彩の専門は短距離、それも100メートルに特化している。
100メートル走では同部中の男子さえ追い抜くほどの実力を持ってさえいるが、人体とは面倒なもので、いざ長距離ともなれば体はすぐに根を上げてしまう。
ペース配分が全く出来ない太刀なのだ。あればあるだけの力を全て爆発的に短距離間で費やしてしまう。
つい昨日も顧問に少し考慮しろと言われたばかりだったが、彼女はこれからも短距離だけをやっていくつもりだったし、
そもそも彼の言い草が気に入らなかったので聞く耳は持たなかった。
それが、こんな形で裏目に出ようとは。
避けきれなかった笹の葉か何かが頬を掠め、ぱっとシャツの肩頃に赤い物が広がる。
―――気になんかしなくていい。どうせたいした顔じゃない。
そう言い聞かせ、残る力を振り絞り彼女は走る。
背後で響く鈍い音と、断末魔。
また、誰かが転んだのか。
焦燥が、一層加速する。
立ちはだかる巨木の杉の幹を回避したところで、ようやく眼前に細い旧道が露になる。
飛び出し、左右を見渡すが、車影一つ見当たらない。
次の選択まで間は無かった。
一転、彩は右方向―――下り道、つまり市街地方面へと向かい走り出す。
どちらへ逃げても追われる事に変わりは無いだろうが、それならば少しでも人のいるであろう方角へ向かおうと思ったのだ。

279 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:25:32 ID:vRpt9OTN0
逃げ込める場所さえあれば、何とかなるかもしれない。
唐突に下り坂に至った折、慣れずにもつれる足を何とか動かしながら、道路を駆け下りながらインターバルを置き
背後を振り返ると、ツナギを着た連中の一人が、物凄い勢いで顔を左右に振っている。
そして、ちょうど振り向いていた彩を見つけると、吐き出すような風で気色の悪い叫び声を上げ、こちらに向かってきた。
同時に、更に二、三の連中が雑木林から現れる。
その誰もが、やはり妙な叫び声と共に彩を見つけ出すと、彼女に向かい走り寄ってくる。
だが、先程の状況とは一つ異なる点があることに気付く。
連中の数が、少ないのだ。
転げ落ちたバスに山上から突然表われた連中は、明らかにその数を減らしている。
あの時何人かの生徒が自分とは別方向に走っていき、それで数が半減していたとしても、少なめに見積もってもいても十余人はいる筈だ。
―――となると。
彩は、自分の置かれた状況が極限まで絶望として、再想定した。
つまり、自分と同じ方向に逃げた人間が一人減るたびに、連中がそのクラスメイトに対して「何か」をする為にそこに留まっていたとしたら。
そう、「何か」。彩は既にそこに当てはまる答えは知っていた。
食べる、である。
バスの担任の時点では噛み付いただけであったので確信は無かったが、
この山に入り込む直前、彼女の前を走っていた男子生徒が、物陰から飛び出した連中の一人に掴みかかられて鼻先を齧り取られていた。
そのときにもうその生徒は気を失っていたようだが、驚くべきはその後の行動である。
その飛び掛った一人―――恐らくは女性であるが、それを咀嚼していたのだ。
そして、後に続く連中の二人ほども、その生徒に群がっていった。
つまり、今ごろは連中は押さえ込んだクラスメイト達を数人で取り囲み、まるで獲物を捕らえた肉食獣よろしく
彼らを生きながらにして喰らっているのだろう。
―――まずい。
生理的な嫌悪が駆け巡るより早く、彩はとうとう次が無い事も知った。
すぐ後ろに連中が迫っているという事は、言い方は悪いが自分より足が遅い、デコイがいなくなったということである。
とうとう鬼は、最後の一人を捕まえる段に至ったのだ。

280 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:26:06 ID:vRpt9OTN0
刹那、頬を何かが伝う。
―――嫌。私はあんな目にあって死にたくない。まだやらなくちゃいけないこともあるのに………。
切迫した思いは、突如にして彩のスピードを上げる。
ぐんぐんと、下り道の加速もあいまって、彼女は己の歴代タイムを塗り替えるかのような速度で走り抜けてゆく。
連中の足音が近づくたび、彩はそれよりも走る速度を上げ辛うじてそれを引き離した。
一体どれだけを駆け抜けたのか。
連中も一人、又一人と根負けしたのか体力が尽きたのか、妙に生々しい音を響かせつつ彩の後ろで倒れてゆく。
刹那だけ振り向けば、倒れた二人ともやけに細長い物質―――内臓、恐らくは腸をうつ伏せになった体から、はみ出させている。
意外な光景に彩は多少驚愕したが、まだ二人残っていることも認識し、上がる息を抑えようともせずに再び限界までスピードを上げた。
そして、見飽きるほどの長いストレートをやっと抜け、先のカーブを曲がったあたりの雑木林の合間から、やっと見上げるほどに巨大なデパートが垣間見えるようになる。
―――もう少し………。
彩の背後でまた、一人が倒れた。
残る足音は、一つ。それは、それだけはとても近かったが、しかし終わりが無いかに思えた悪夢に、彩は一縷の希望を見出す。
―――助かるかもしれない!
もう一度、今度は急なカーブを抜けると、視界の先に分岐路が現れた。
ようやく、彩は長い一本の道路を抜けきったのである。
だが、油断してしまった。
「うあっ!」―――残った一人が、彩の後ろ髪を掴んだのだ。
彼女のロングヘアが蜘蛛の糸の如く、男に最後の捕食チャンスを与えてしまった。
彩は髪が真後ろに引っ張られるという激痛に自分でも驚くほどの弱弱しい声を上げると、そのまま身を捩じらせ、急になっていた下り坂を転げてしまう。
予期せぬ形で道路へと踊り出た彩であったが、まだ危機は去っていない。
最後の一人―――ジャージ姿の恐らくは若者が獲物は目の前とばかりにか、それとも長距離の追跡で疲労したかふらふらとした足取りでやってくる。
―――逃げなきゃ。
脳が必死の逃亡命令を出すが打ち所が悪かったのだろう、彩の体は微動だにしない。
―――このままでは格好の餌。
「んう………っ」
必死に何とか動く上半身をひねりつつ、周囲を見回す。

281 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:27:11 ID:vRpt9OTN0
本来ならば道路に他の連中が居ないかどうか警戒する方が先決であったものの、今の彩にはその余裕はない。
先ずは眼前に立ちはだかる障害を排除すべく、武器になりうるような何かを探した。
丁度正面を向きなおした刹那、不意に彩の鼻腔を悪臭が突き、強く嗅いでしまった彼女は思わず吐き気を催すが、何とか一歩手前で踏みとどまる。
そして、更に多少の間を置きそれが何であるかを認識した。
―――『腐蝕臭』である。
昔通学中に路上で見た事のある、死んでから数週間経つネコの轢死体や、
小学生のときにウサギ小屋で飼われていたそれが死んだときに発生させるそれであった。
―――腐ってる………!?だからさっき、内臓が………でも
思考だけは驚異的に冷静さを保っているが、この状況ではどうしようもない。
既に一歩半程度の至近距離にまで迫る男に、彩は半ば恐慌状態でひたすらに周囲を手探り、もう一度体を捻ろうと手を背後に回すと、
何か硬いものが彩の手に突き当たる。
それはどうやら木製の棒らしく、背後にあるためにそれが何であるか認識する事は出来なかったが、相当の長さはあるようだ。
使うか使わないか、最早逐一考えている余地は無い。
動く両手で彩はそれを男に向かい思い切り持ち上げると同時に、彩はそれを声にならない叫びと共に目を瞑り、力任せに男の顔に向かって突き立てた。
さながら、よく熟れた西瓜に包丁を刺しこむような感触が彩の手に伝わり、耳を劈く程の男の断末魔が響く。
「う………ッ!?」
その気色の悪い声に彩は慄き、反射的にその「棒」を離してしまう。
彼女の両腕の拘束からそれが離れた瞬間、男は立てひざを突いたまま大きく海老反りになると、その勢いを全く殺さずに、真後ろへと倒れこんでしまった。
アスファルトの地面に真っ赤な半流動性のものを広げつつ、男の動きは止まる。
―――やった、の?
荒い息をしながら恐る恐る彩は手を支柱に起き上がり、男を見る。
端に取っ手のある木製の棒が、その頭部に見事に真一文字の切れ目を入れている。
表情を窺おうとした瞬間、男がびくりと動き、棒が倒れた。
彩は驚いたが退く事も出来ずに、棒を凝視する。

282 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:28:55 ID:vRpt9OTN0
その先端に金属製の四角形の薄い板が―――どうやら“棒”は直ぐ背後の小さな空き地で使われていたスコップの様であったが、それが男の顔にものの見事に刺し込まれていたのだ。
それから、男は微動だにする事が無かった。
彩は取り敢えず目先の危機が去った事に安堵し、ほっと胸を撫で下ろすも、直ぐに危険はまだ去っていない事に気付く。
連中は一人きりでは無いのだ。もしかしたら今のを聞いて、また向かってくる可能性も否定は出来ない。
―――とにかく、ここを離れないと。
そうは思っても、相当な疲れのあまりか足が動かない。ニーソックスが防護してくれたお陰で足そのものに怪我は無いものの、少し動かすと、焼けるような痛みが彼女を襲った。
結局、道路の直ぐ傍に建っていた廃屋らしい塀の中まで這いずるような体で何とか移動し、そこで体力の回復を待つことにする。
その合間、塀の紋様部分の隙間から当たりを覗くと、周囲の様子が窺い知れた。
逃げてきた道路から相対して左側は、恐らくは裏道のような物が続いており、その先は二つに分かれている。
正面側を覗くと、十メートルほど進んだ先には自分達が通ってきた大通りがこちらから続く道路と交わり、交差点となっていた。
その先は見える限り電気の量販店やコンビニ、レストランなどが連なっている。
視界最奥には、この辺りでは頭一つ飛びぬけた大きさのデパートが見えるが、今の状況では逃げ込む事は不可能だろう。
―――体力回復が先決、か。
スコップと一緒にここまで引き摺って来たショルダーバッグから、給水ボトルを取り出す。
オレンジ色のボトルに黒字で有名なスポーツブランド製の名が刻まれたそれは、彩がお守りとして練習や大会のときにもいつも持ち歩いている、いわば宝物である。
県大会や、インターハイの重要な局面でこれでスポーツドリンクを飲むと、きっとうまくいくような、そんな気になることが出来て、
いつもそのお陰で県大会では優勝する事が出来たし、昨年のインターハイでは準優勝と言う栄光を掴み取れた。
本当ならこれはそのときにしか持ち歩かないのだが、今回の修学旅行ではそのジンクスにあやかりたい程に重要なある事を為さねばならず、自宅から持ってきたのである。
キャップを外し、一口嚥下する。

283 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:29:25 ID:vRpt9OTN0
粘膜まで乾ききった喉を通り過ぎるような冷たい感触が、如何ほどに体が疲労していたかを彼女に思い知らせる。
そのまま彼女は半分ほど飲み干し、大きく息を吐くと塀に凭れた。
冷たく、じっとりとした感触に、心地よさを覚えつつ、これからの事を考える。
―――先ずは、どこに逃げるか。
転落したバスから逃げる時に見た連中の数は恐ろしく多く、もし今の状況で見つかればまず助からないだろう。
そうであるからして、やはり先決は“どこかに逃げ込む事”であろうが、次点には“それはどこなのか?”と言う疑問が立つ。
一時的に保護を受けるくらいならばそのあたりの、寧ろ隣に位置する人家でもいいだろう。
だが、果たしてあの連中に囲まれたときに無事に守りきれるかと言われれば、それは恐らく不可能だ。
近郊にあれだけの数がいれば、街に一人も連中がいないとも限らないし、このあたりの地理に詳しくない自分では、恐らくすぐさまに袋小路になってしまう。
それに、ここに来てからは全く人影を見かけてはいないし、もしかしたら街の住人全てがああなってしまったとも考えられなくは無い。
つまり、残る選択肢は二つ。
一つは、警察署に逃げ込む。
大通りを少し行けば、この周辺の管轄らしい警察署があったのを、バスの中から見かけていた。
たぶん後者に比べ、絶対的に安全だろうし、今までの境遇を信用してもらえなくとも追い出される事は無いだろう。
変質者だと思われて留置場にでも入れられたほうが、身の安全は保障される。
二つ目は、どこかに立て篭もり、自分で身の安全を保障する、である。
この方法ならばいざと言うとき拘束されていて逃げられなくなると言う事も無いだろうし、救援を期待すればいい。
ただ、あの数の連中から身を守り、いつになるかもわからない救援を待つには、相応の食料が必要だが。
その場所でたっぷり一時間は休んだだろうか。
突然外で何かを擦る音が耳に入る。
彩は反射的に身を屈め、息を潜めた。
―――まだいるのかも知れない。

284 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:29:57 ID:vRpt9OTN0
塀の隅に身を寄せ、その音に集中して耳を傾け、その様子を伺う。
単発的に、且つ連続して響くその音はどこか湿っぽく、直ぐ右手側の塀の外を動いているようだ。
―――誰かが歩いている?
彩は極力音を出さない様、慎重にその奇怪な音に近い紋様の部分から外を覗き込むと、その音の主はやはり人のようで、
黒いスラックスを履いた誰かの足が、彩の逃げてきた山道へと向かい、歩を進めていた。
ただ、やはりその顔までは窺い知る事は出来ず、“どちらか“かは解らなかったが。
もし人間であれば、のことを考え、彩はそれが歩く道路側の門部分に寄り、通り過ぎた際にどちらであるかを窺う事にする。
足音が近づきやがて―――門を通り過ぎていった。
彩はすかさず、その後ろ姿を眺め、そして落胆した。
主は―――“連中”だったのだ。
男は汚れたシャツのあちこちから血を流し、頭部に至っては先端半分が欠けていた。
人間は、頭部に酷い損害を受ければ死亡する。
彩が今までに半端にだが聞きかじった医療の知識をこれ見よがしに覆すような、そんな非現実が今眼前に立ち、道路を歩いている。
そのことに彼女は少なからずの恐怖と、嫌悪を覚えた。
しかもよく見れば、背中には大きく幅の細いタイヤのような後が着いている。
もしかしたら車に轢かれてもなお、そのことにさえ気付いていないのかもしれない。
結局男は彩には気付かないまま、山道の奥へと消えた。
それからしばらくは後に続く連中がいないことを確認する為ここに留まっていたが、結局はいつまでもそうしていられないことを悟り、そこから離れることを決意する。
お守りであるボトルを仕舞い込み、しっかりとバッグを背負う。足はまだ張ってはいたが普段の陸上の練習に比べたらそれほど辛いものではなくなっていたし、
いざとなれば走れるだけの体力も確保した。スコップは、置いていく変わりに、廃屋の裏庭にあった先の潰れた鉄製のパイプを持っていくことにする。
恐らく戦うよりは逃げたほうがよほど効率がいいし、スコップは重過ぎるのだ。

285 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:30:42 ID:vRpt9OTN0
そっと、錆びた門を開き、左右を見回す。
手前の小さな空き地には、彩にスコップで頭を切り裂かれた男の無残な死体が転がっていたが、流石にもう一度見る勇気は持てず、視界から外す。
先程の事は例外として、やはり道路は遠く向こうまで無人であり、曇り空のもと不気味な風体を有していた。
超現実的でありながら非現実であるその二律背反に彩は類を見ない奇怪ささえ覚えるも、とりあえず先の大通りとの交差点まで出て
それから身の処し方を決める事とした。
道路の周りには数軒の人家があったものの、やはりそれらには生気は無くどこにも生活感の欠片ほども見て取れはしない。
もう既に薄暗くなっているとさえ言うのに、その個所全てに明かり一つ見て取れず、まるでもとよりこの街は無人だったのではないかと思わせるほどの静寂であった。
他には取り立てて見るものも無く、交差点に差し掛かる。
恐る恐る角から頭を出し、大通りを見渡すも、そこにはやはり人影すらない。
人影はまだしも、車影一つ見て取れないのは相当に異常ではあったが、そのお陰で騒音に紛らわされる心配は無い。
尤も、車の一台も通り過ぎてくれたなら、彩は大手を振ってそれに助けを求めただろうが。
右手側傍には電気店が、直ぐ左手側には少し大きめの一般向け衣料品店がある。
双方共に駐車場には車一台止まっておらず、勿論開店さえしていなかったが。
信号も光ってはいるものの、大通側が青になるようになったまま色が変わる事も無い。
横断歩道を渡り、左側へ進む。
あと百メートルほど先に警察署に掲示された標語の看板が見え、意外と近い事を知ったのでまずはそこへ向かおうと思ったのだ。
パチンコ店、古着屋、ファミリーレストラン、書店―――。
道のりを半分ほど、靴屋まで進んだところで彩は再び連中の匂いを、『腐敗臭』がする事に気付き、身構えた。
―――いないほうがおかしいか。
どうやらその匂いの根源は靴屋の駐車場の周辺からである。
彩はゆっくり、陰になっている駐車場を、覗き込んだ。
―――人間!?けれど………。

286 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:31:51 ID:vRpt9OTN0
三人ほどの人間が、乱暴に駐車されたライトバンの周りで、内臓を散らしながら倒れていた。
そのうち二人に至っては頭蓋まで齧り取られたらしく、まるでつい先程の男の様である。
連中に捕まったのだろうか、彩は思った。
近づき、店舗側のドアを見れば、玄関の自動ドアをこじ開けたような跡があり、恐らくは逃げる為に車に乗り込もうとしたのだろう。
三つの遺体を見れば、それは赤黒く滲む血液で汚れてはいたものの、全て統一された青いエプロンであった。
仰向けに倒れた年配の女性の遺体を見れば、「靴のマルヤ 大家朋子」と書かれた名札が掛けられている。
他の二人はうつ伏せで、下手に触れる事が出来なかった。
そして、“加害者”の姿が周囲のどこにも見当たらぬ事には、彩の警戒心は解けない。
―――早く離れたほうがいい、か。
駐車場から踵を返し、彩は急ぎ足で残りの道のりを急ぎ、ひたすらに駆ける。
それからの数十メートルも、見渡す限りに人影も、“連中”の影も無く、不思議と障害の無い状況で彩は一分も経たない内に目的の場所へと辿り着いた。
どこにでもあるようなコンクリート建て四階の警察署が、もうすぐ日が落ちようというこの状況では幾らか幽霊屋敷のようにも見える。
その手前にある駐車場には幾台か、それも数えるほどにしか車は並んでおらず、パトカーに至っては一台たりとも見受けられない。
そして、来た時から解ってはいたが頼みの綱であるはずの警察署にも、明かり一つ灯ってはいなかった。駐車場を抜け、正面玄関前まで近づいても、彩の望むものの姿は微塵ほども無い。
ふと足元に目をやれば、タイル製が敷き詰められたエントランスに白紙が散らばっており、同じような物も扉に隙間無く張り込まれている。
近づき、彩はそのA4サイズのコピー用紙を拾い上げ、それに目を落とすと、自身の予想が完全に的中していた事を悟る。
―――当………警察署は、大規模な暴動により普段の業務の継続が難しい状況になっています。二丁目の市民ホールと各地区中学校が避難場所になっておりますので、
市民の皆様は混乱を起こさぬ様、御移動をお願い致します。 
そう、この街全てが、あの連中によって破綻していたのだ。―――彩は、愕然とした。

287 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:32:54 ID:vRpt9OTN0
だが、だとしたら何故この地区に限って犠牲者や連中に遭遇したのがこれほど少なくて、道路でも事故の一つも起こっていないのか。
それらに関しては全く説明がつかなかったが、ただ本当の回答がどうであれ、今の彩が為すべき事はただ一つだった。
―――この街から、抜け出す。
どうせこの状態であれば警察になど期待できないのだから、多少危険な思いをしても今すぐにこの街から抜け出すべきであろう。
ポケットの携帯を見る―――午後五時二十二分。
十月も半ば、後三十分もすればこの空に完全なる夜の帳が下ろされるだろう。
今日この街を抜け出す事は、まず不可能だ。
帰るだけならもと来た道を辿ればいいが、夜間の移動ではいくら走ることが得意とはいえ無謀だし、夜道にライトなど点けて歩いていたならばそれは
連中に見つけてください、食べてくださいと言っている事に他ならない。それに大きすぎるほどの人数差もある。
とりあえずは、当分の隠れ家を探す事が彩の次の目標となった。
大通りに戻り、左右を見回すもやはり周辺には小から中規模の小売店等しか見当たらない。
―――出来れば、手狭なところがいいか。

288 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:34:05 ID:vRpt9OTN0
食料の沢山ある商店などに入り込むのもいいが、自分はその内の勝手も知らないし、余りに広すぎる様では仲間のいない自分では
もし連中の大群が現れたときにはその場所を守りきれないだろう。ただ逆接すれば、人家程の大きさであれば一人でもどうにかできるかも知れないと言う事である。
人家と言えば、今歩いてきた裏通りに面した通りに数軒のそれがあったが、彩は到底そこに戻る気はしなかった。
もしかしたら先程の連中の一人がまだあの当たりを徘徊しているかも知れないし、なんとなくではあるが、山の付近は怖い。
後者は幼少時から人間の持つ単純な深層心理だが、そういったことを信じない彩にしても前者の理屈が足されれば相応の物となる。
それに、またあの死体達の横を通り過ぎなくてはならないあたり、非常に気が重い。
暫し考え込んだ後、彩は更に右手側に進んで住宅を探しながら、次の日にこの地区からの脱出を図るべく、もと来た道への多少のアドバンテージを付けて置く事にした。
ただ真っ直ぐに続く大通り沿いを、また一人で歩く。ふと遠くの景色を見渡せどもただの一つも明かりなど無く、重い暗闇が鎮座している。
この季節の日落ちは早く、出発して数分立つ頃にはもう既に十メートルほど先も見えなくなってしまっていた。
不思議と、転々と設置されている街灯さえ、その役割を果たしてはいない。
彩は携帯の照明機能に頼る前にとその足を速め、やがて完全に闇が周囲を支配する頃には、一軒の住宅を見つけ出していた。

289 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:34:38 ID:vRpt9OTN0
二階建ての、いわばたとえ様も無いほどにありきたりなそれである。
それはほぼ盆地の山沿いに存在した為に当初の目標とは外れたが、今更別な場所を探し出す事も出来ず、“当分の隠れ家”はそこに決定された。
だが、いくら街自体が崩壊しているとはいえ、他人の家に上がりこむ事は性格上か抵抗を覚え当初はインターフォンを押そうかとも思ったが、やはり止めておく。
玄関に手をかければ以外にも鍵はかけられておらず、彩は音を立てぬようゆっくりと玄関に入り込んだ。
扉を携帯のライト機能を頼りに内側から施錠し、靴のまま廊下へと上がる。いつでもすぐに逃げられるようにする為だ。
入ってすぐ右側に、二階へと続く階段があった。
とりあえず彩は戸締りと、連中の居ない事を確認する為、一階を先に探索する事にした。
ショルダーバッグは玄関付近に置き、鉄パイプを片手に左手の壁沿いに一つ一つ戸の内を見て回る。
玄関付近から最も近い部分は居間らしく、六畳ほどの空間にテーブルや仏壇、戸棚やテレビなどが置かれ、
加え、まだ中身の入っているコーヒーカップや子供用のキャラクター筆箱や学習ノート等が置かれているあたり、
つい先程まで人がいたのかと思わせるような生活感がまだ残っていた。

290 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:35:06 ID:vRpt9OTN0
この場所からはガラスの引き戸が庭に通じていたので、それらを一つ一つ施錠されていることを確認し、外からの様子が見えないようにカーテンをしっかり閉じてだけおく。
続け、トイレ、バスルーム、台所の裏口、和室の窓と、一応の確認を済ませ心配の無い事を悟ると、バッグを持ち上げ、二階へと向かう。
階段を上る途中、突然彩はこの段になって自分がいかに落ち着いているかを認識し、改めて己に感心した。
―――バスが転落してから今に至る迄、殆ど取り乱さずに行動してきた。
自分が生き残る為ならと背後を走るクラスメイトを平気でデコイとみなしたし、連中のことはさておき極限状況だからといってこうして人の家に侵入している。
もう、俗的な気持ちは麻痺しているのかもしれないなと、他人事のように彩は思う。
―――それに、もし追いかけられていたときに捕まりそうな級友を助け出す事などできなかっただろうし、無人の街では宿などなど借りる事は出来ない。
同時に彩は己の中でそう自己完結した、否、本人は気付いていないだろうが無理にそう思い込んだのであった。
二階には部屋は三つほどあり、手前二つが子供用の個室なのか、各々に男子用のブレザーや、女子用の恐らくは中学校のセーラー服が、几帳面にハンガーに掛けられていた。
最奥の引き戸の部屋だけはデスクトップパソコンやテレビ、ベッドの上に大き目のワイシャツやネクタイが乗っているあたり、もしかしたら父親の部屋と兄妹の部屋なのかもしれない。
彩は、階段から最も遠い事もあり、『父親』の部屋を借りて寝ることにした。

291 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:35:36 ID:vRpt9OTN0
ショルダーバッグをフローリングの床に置き、窓際のカーテンを全て閉じると、携帯のライトを落としてから机に置かれた電気スタンドを下に降ろし、外から悟られぬ様点灯する。
白熱灯の強い光が、だがこの暗闇の中ではほんのりと明るく、頼りなげに感じられた。
取り敢えずは不愉快な肌のべたつきを除去する為、バッグに入っている小さな袋から、特に意識はしなかったが、彼女の最も気に入っている
濃紺のスポーツブラと対の濃紺と白の横縞のソフトショーツを取り出し、ベッドに放る。
―――どうせ、誰も入ってくるはずは無いしね。
それから、まるで自分の部屋であるかのように恥ずかしげも無くスカート、ブレザーとシャツ、ニーソックスを順に脱ぎ丁寧に畳むと、
運良くパソコンデスクの傍にあった厚手のウエットティッシュを使い、両手、首筋、胸元、腹部、大腿と、上からつま先まで細かに体中の汚れを拭き取る。
第三者から見れば、本当に陸上部かと疑いたくなるような細身の、絹のような透き通る肌色であったが本人はそれをまったく気にも留めていないどころか、
むしろ陸上部なのにと、コンプレックスさえ感じていた。
本当ならバスルームは使えないとしても台所の水道くらい借りればいいのだが、出来る限り物音を立てたくなかったので仕方なくこう言った体に落ち着いたのだ。
最後に、今まで着用していた薄いブラウンの対の下着を脱ぎ捨て一糸纏わぬ状況になると、もう一度それで隠れていた部分も、丁寧に拭き取り
先程ベッドに放った下着を、身に着ける。
元々旅行は制服着用が規則であったのでと、もとよりパジャマなど着て練る習慣の無い彩は替えのワイシャツしか持ってきておらず、
加えスカートを履いたまま寝るのは不快であったので仕方なくそれだけ着ておき、一応の着替えは終了した。
―――疲れた。

292 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:36:05 ID:vRpt9OTN0
ベッドの柱にもたれ、彩は大きな溜息をつく。
余りに今日一日様々な事がありすぎて、必死に思考回路を稼動させる脳が既に悲鳴をあげていた。
―――高速道路で養護教諭と運転手が襲われ、車内でも同じように担任が狂った。
バスが道路から転落して、暴徒の大群に追われながらも必死に逃げた。
そして、助けは絶望的であることも知った―――。
それははたから伝え聞いたとしたらそれはやはり嘘臭い逸話にしかならないだろうし、まるでスクリーンや紙上の世界だ。
だが現に、自分はその渦中にある。そのたった一つにして最悪の事実だけが、彩を当惑させていた。
最後の手段とばかりに先程から幾度も携帯のディスプレイを覗いてはいるが、今まだ当たり前のようにあった筈のアンテナマークが、ずっと圏外を示している。
それならばと、二階の据付電話機の受話器を取ったが、音の一つも鳴らない。
パソコンがあるのならインターネットはどうかとも思ったが、彩は機械には明るくない為にそれも出来ずに終わり、
続けて情報を得ようとテレビを点けたが、なんとテレビに至ってまでどのチャンネルも砂嵐ばかりと、まるで最悪の結果に落ち着いた。
完全に、外界からは隔絶されたようだ。
―――今日は諦めよう。
電気スタンドの明かりを落とすと立ち上がり、ベッドに倒れこむと、彩は見慣れぬ天井に向けて大きな溜息をつく。
疲れているのか、逐一考える事が、億劫になっていた。それに、この家にいると不思議に安全な気さえする。
―――あの人は今ごろ、どうしているだろうか?
脳裏をそんな疑問が過ぎる。
無事に逃げ切ってくれればいいけど。思うも、あの数相手では絶望的だろうし、
もしかしたらあの車内に居た者で生き残れたのは自分だけかもしれない。

293 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:36:47 ID:vRpt9OTN0
―――この“無人”の街に、ひとり、か。
刹那、視界が歪む。
彩は何事かと思ったが―――すぐに気付いた。
自分が、泣いているのだ。
何故だか、彼女にもわからなかったが、それは後から後から溢れ出てくる。
―――自分が一人きりだから?
そんな考えが過ぎるが、それはないだろうと彩は即座に否定する。
高校に入学してから、否、中学、小学校のときからまるで友人の類など一人もいなかったし、そんな事にはとうに慣れている。そのことで自分が悲しむのは有得ない。
だとしたら。
―――あの人が死んでしまったと思うから?
それには、反論の余地は無かった。もとい、それが完全な真実だった。
聞きたい事、沢山あったのに。
話したいことも沢山あったのに。
唯一自身に、ぶっきらぼうながらも懇切に優しくしてくれた彼と、彼女はもう一度会いたかったのだ。
幸運のボトルも、“彼と少しでもいいから、言葉を交わしたい”その為だった。
彼女は泣いた。
泣いて泣いて、ただひたすらに泣き続けた。
己の生存だけをひたすらに願った自身を、呪った。
反面、彼の生存を、心から願う。
そして、いつしか彩は疲れ、静かに、ゆっくりと深い眠りに落ちていった―――。

294 :slave-anecdote:2005/11/08(火) 01:37:15 ID:vRpt9OTN0
―――どれだけ眠っていたのだろう。
瞼を開いた瞬間、彩は視線の奥にぽつんと見える何かに気付く。
携帯か。それとも他の電子機器か何かか。
だが、携帯はブレザーのポケットの中に入っていたはずだし、窓際に近いそのあたりに電子機器など無かったはずだ。
じっと目を凝らすと、それがカーテンの合間から零れており、室内からの光でないことを認識する。
あらかた、隣家か何かだろう―――そこまで思って、彩は跳ね起きた。
―――誰か生きている人がいるのかもしれない!
カーテンを勢いよく開き、その地点を凝視する。
生憎にもその他に明かりは見当たらず、加えて光源は遠い様で人がいるかどうかまではつかめなかったが、それは周囲と比べ妙に高い位置で輝いている。
―――あの方角は、デパートだ。
たった一区画だけの明かりであるようだが、あそこにも避難民がいるのだろうか。先程見た時にはそのようなものは無かった筈だ。
どちらにせよ、明かりが点灯していた、その状況から導き出される答えは一つ。
―――“生きている人”が、いる。
幾らか推測も入り混じる唐突にして不明瞭な状況で、そう判断するにはいささか性急ではあったが、それだけで、彩は次の行動を決定した。
―――明日デパートに、向かう。そして、絶対にあの人と会う。そして―――
己の拳を、静かな闇の中でぎゅっと握ると、心の奥底で消えかけていた希望の火が、まるで油でも注がれたかのように再び燃焼し出した。

―――あの人………そう、遼平くんに、きっと、ずっと言えなかった事を伝えるんだ。
心は、決まった。

295 :slave:2005/11/08(火) 01:41:01 ID:vRpt9OTN0
以上です。
ちょっとどころの問題じゃありませんでしたね…。
これを混ぜると19レス…(つД`)
せめて少しでも楽しんでいただければ幸いです。


296 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 02:14:29 ID:Uvyinr5S0
おつっっっっ!

全力疾走するゾンビ怖い・・・w

297 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 07:53:03 ID:4sIVQJI2O
いやいや、マジ乙!感心になりますね。

298 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 12:00:46 ID:yGdxZgvsO
乙です。
かなり楽しめました。
凄く続き楽しみです。

299 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 15:02:54 ID:46+f5Zb1O
普段ROMの携帯厨からも言わせてもらおう

 良作

300 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 20:43:59 ID:h0JolSARO
良すぎる(・∀・)

301 :本当にあった怖い名無し:2005/11/08(火) 20:50:29 ID:1XnmF8eR0
長すぎだぞ、と思ったけど一気に読んでしまいました。乙です。

さっそくながら次よろ!!

302 :本当にあった怖い名無し:2005/11/09(水) 15:32:20 ID:SZgBQwX0O
(*゜∀゜)≡3 ムハー!
一気に読んじゃった〜。
すごくドキドキしました、面白いです!
無事にデパートに行けるのかな?ワクワク。

303 :ドーン・オブ・ザ・デッドきた?:2005/11/09(水) 20:18:46 ID:EZykbPVA0
【韓国】警察の太股ガブリ 事情聴取中に大暴れして噛み付いた男逮捕〔11/09〕
ソース:朝鮮日報
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/11/09/20051109000046.html
ソウル・清涼里(チョンリャンリ)警察署は9日、酒に酔ってタクシー料金の問題で事情聴取を
受けている最中、 突然暴れ出し、義務警察に噛み付いたヤン某(29)容疑者に対し、公務執
行妨害容疑で拘束令状を申請した。

ヤン容疑者は9日午前1時頃、ソウル・東大門(トンデムン)区・チョンノン洞にあるチョンノン
地区隊で タクシー料金の問題で事情聴取を受けている最中、激憤して暴れ始め、
止めに入った義務警察のキム某(27)さんの右の太股に噛みつき、負傷させた疑いだ。





304 :本当にあった怖い名無し:2005/11/10(木) 03:46:06 ID:2PWqOi/kO
火病じゃね?

305 : ◆0fh2Y5/RG2 :2005/11/11(金) 12:16:04 ID:gPcZwFoY0
http://yy33.kakiko.com/dotd/
ゾンビつながりでー・・・
興味あったら参加ドゾー

306 :本当にあった怖い名無し:2005/11/11(金) 20:28:34 ID:WuwEdpJ50
slaveさん超乙です!
こんなに長いのスレで初めてじゃないかな
やっぱり一度の投稿が長いと、それだけ物語に入り込む時間が長くなって、いいw


307 :本当にあった怖い名無し:2005/11/11(金) 23:17:00 ID:1SC2dpQ+O
次はいつ来るのか?

308 :本当にあった怖い名無し:2005/11/12(土) 03:12:10 ID:kFwAzHA20
slaveさん超乙!!!

309 :本当にあった怖い名無し:2005/11/12(土) 12:10:21 ID:5boen3S7O
チン☆⌒∪\(\・∀・)続けマダー?

310 :本当にあった怖い名無し:2005/11/13(日) 15:16:06 ID:E0mB2AmgO
続きは(´・ω・`)

311 :本当にあった怖い名無し:2005/11/13(日) 20:06:51 ID:rAptaxCDO
ちょ、おまいらせかし過ぎw
物語り考えながら書いてるんだから最低一週間は待てよwwwww





最悪一ヶ月ナ(´・ω・`)

312 :本当にあった怖い名無し:2005/11/13(日) 23:47:53 ID:c6Eaq/w/O
前スレを見る事をお勧めします。
短編がウプされてるよ。

313 :本当にあった怖い名無し:2005/11/14(月) 23:32:59 ID:J0RrydM0O
新型インフルエンザってゾンビウィルスみたい

314 :本当にあった怖い名無し:2005/11/15(火) 01:23:10 ID:u5TDw5w3O
ヴァ・・・・つづきづづぎぃ('A`)

315 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 18:58:49 ID:2XRyedRC0
故郷が生ける屍達で満ちたあの日。
俺は故郷を捨て、首都を目指す旅に出た。
だが、最初に出会った人間に車と財布の中身を取られ、
ようやく辿りついた街は軍によって焼き払われてしまった。

これからどうすればいいのだろう。次の街へ行く術も方向もわからない。
そんな俺に追い討ちをかけるように、今日1日の疲労がのしかかって来る。
どうやら一歩も歩けそうにない。絶望に打ちのめされ、かつて街であった場所にひざまづく。
残った僅かな力を振り絞って足元の瓦礫をかき集め、
体にかぶせて寝ようとした時、頭上からヘリの音が聞こえてきた。

俺はこの街を焼き払った軍に保護してもらった。
別に瓦礫の中から這い出して、ゾンビと間違われて撃たれそうになった訳ではない。
彼らは駐屯地がある次の街まで連れて行ってくれるらしい。よかった…
だが、全財産を盗られ寂しくなった俺が、
ここに来る前に手にいれたゴムホースを手放す事を必要に拒否していると、
「もっといいホースやるからそれ放せ。」と言う言葉と共に、
『ホースマン』と言うあだ名をつけられる。

316 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 18:59:21 ID:2XRyedRC0
ヘリの中で一眠りし、いくばくか元気を取り戻した俺は、
軍の施設で風呂を借り服を洗濯させてもらい、嫌な台詞だが生き返った気分を味わった。
そしてゾンビについての講習を受けさせられた。

1:聴覚及び視覚で獲物を確認し、嗅覚で獲物と仲間を判別する。
2:脳を破壊すれば倒せる。
3:鮮度の高い個体は極めて力が強い。
4:傷をつけられたらアウト。
5:頭が悪い。
6:臭い。

最後の方はただの悪口のような気がしないでもないが、
我々を脅かすのはそうゆう連中らしい。

講習後、首都へ行く方法を聞いたら軍用列車(各駅停車)が1日1本出ているらしい。
だが今日の便はもう行ってしまい、次は明日になるそうだ。
じゃあそれまでここに泊めてもらおう…そう言ってみたら断られた。
『ここは宿泊施設ではない。民間で出来る事は民間に。』だそうだ。
それにしてもこうゆう使われ方をすると腹が立つ。
少しゴネてみたら折れるかなと思ったが、
周りは強面の軍人達なので大人しく出て行く事にした。

最初に書いた通り、俺の全財産は盗られ、手元にあるのは安っぽく新品のゴムホースのみ。
仕方ないので、街外れの静かな資材置き場の土管の中で寝る事にした。
横たわる土管にもそもそと潜り込み、
まるで坂道を転げ落ちるごとき俺の落ちぶれっぷりを振り返り涙していると、
魚が強烈に腐ったようなキツイ匂いが鼻をついた。駐屯地で受けた講習内容が脳裏を過ぎる。

ゾンビだ。


317 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 18:59:50 ID:2XRyedRC0
臭い。
とても臭い。
まさかこれほど臭いとは予想だにしなかった。
こんな辛い臭いを嗅いだのは、俺の同僚が靴下を履かずに職場に現れた日以来だ。
あの時は、素足と汗と革靴が産み出す至高のコラボレーションに生きているのが辛くなったものだが、
それに勝るとも劣らない、素晴らしい臭さだ。
確かにこれほど臭ければ、ゾンビ共も共食いしようなどとは夢にも思わないだろう。
俺は鼻をつまみつつ、始めて戦わなければならない状況に覚悟を決めざるを得なかった。

土管の中から耳を澄ますと、静かな資材置き場の張り詰めた空気が不吉な足音を教えてくれる。
恐る恐る頭を出してみると、10mほど先に酔っ払ったみたいにふらふらと揺れるボロ着れの足。
どうやらこちらに気がついていない様子。
反対側からゆっくり這い出して、俺は戦いの準備を始める。
幸いここは資材置き場なので武器には困らない。
すぐに手ごろな長さの鉄パイプを見つける事ができた。
その後腰ほどの高さの突起にゴムホースを結びつけ、
反対側を近くにあった廃棄車のサイドミラーに結ぶ。
それは一本の線となって俺と奴を隔てたのを確認してから、俺は奴に向かって石を投げつけた。

それは狙い違わずゾンビの頭にヒットし、奴はこっちを向く。
嬉しそうに笑って突進してくる奴の顔を見て後悔した。
眉は抜け落ち、まぶたはなくなって目玉が剥き出し。
さらに頬はすっかり削げ落ちて、自分で噛みきったのか、
嫌な紫色になった舌が口の中に残っているのが丸見えだ。
そんな気の毒なご面相のゾンビが、俺に向かって走って来る。
だが、狙い通り奴は先ほど張ったゴムホースの線にさえぎられ、
腰から折れる形で上半身が思いきりつんのめる。
そして無防備に差し出された奴の頭部へ、俺は力一杯鉄パイプを振り下ろした。何度も何度も…


318 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 19:02:05 ID:2XRyedRC0
正直、殴っていた時の記憶はあまりない。しかし、妙にハイテンションだったのは覚えている。
例えるなら、一度だけ若さゆえの過ちでやったマリファナに似ていた。
脳が溶けて耳の穴から流れ出るような(実際そんな事になったら生きていられない。比喩だ。)感覚。
そうだ。虚ろにだが、幼い頃の事を思い出していた。
父と母に連れられて海に行ったあの日。
砂浜を焼きつける太陽。真っ青な水平線に入道雲。
父はスイカを用意し、俺に目隠しをしてくれた。
俺はふらつく頭で足取りも危なっかしく、
それでも母の笑い声を頼りにそちらへと向かう。
何歩か歩いた時、父の声がした。
何も見えないが、振り下ろせばスイカが割れる。力一杯やった。
「パカッ!」と漫画みたいな面白い音がし、思わず笑ってしまった。

歓喜と達成感に包まれ、俺は目隠しを取った…その時、俺は唐突に白昼夢から覚めた。
丸く赤いモノが足元でぱっくりと割れている。中身は煮過ぎたカボチャみたいだ。
俺は恐ろしいのだろうか。手も足も歯もがくがくと震えて止まらない。
そして、脳裏にもっと恐ろしい考えが浮かび上がり、俺は自分に恐怖した。

こいつのズボンのポケットに入っている、財布を盗ってしまえ。

まるで俺の中に、ゾンビより恐ろしいモノが棲み付いているかのように、
内なる声が圧倒的な強制力を持って俺にそうしろと命じている。
どこかで「やめろ。」と警告する声もあったが、その声はあまりに小さかった。
本当はこんな事したくないのに、体が勝手に動く。
泣きながら古ぼけたズボンに手をつける。
引っこ抜くのは簡単だった。

319 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 19:03:09 ID:2XRyedRC0
殺したゾンビから金を奪い、逃げ出すように街へと戻った俺は、
軍に再び保護されたのだ。
ズボンは返り血で染まっていたが、明らかに普通の人間とは異なる変色した血の色が、
俺をブタ箱から救ってくれた。
そして奪った金で近くの安ホテルに泊まり、眠れぬ夜を過ごした後、
俺は俺は首都を目指す軍用列車に乗るため、駅へと向かったのだ。
服を変えようとは思いつかなかった為、
赤黒くなったズボンで現れた俺は怪しい人bPだった。
理由を話すと乗せてくれたが、軍は拘束を条件に出し、俺はそれを飲んだと言う訳。
おかげで混んでない軍人用の席に座れて楽だ。
しかも軍人の中には最初に保護してくれた連中がいたようで、
俺の顔を見るなり、「ようホースマン」と言って来た。
正直失礼だと思ったが、ここで逆らってもしかたないので笑って返す。
何せ各駅停車だ。長い旅仲間になるからな。
その時、俺を急な尿意が襲う。
拘束の身なので、トイレに行きたい事を打ち明けると、
あまり筋肉質ではないスリムな体格の、
角刈りのキリッとした眉のイイ男が連れて行ってくれた。
だが奴は俺が用を足している時、
「馬なみなんだって?」
『ホース』違いだと笑いながら振り返ると、奴はズボンのジッパーをさげつつ、
「やらないか。」
ウホッ、イイ男!



助けてママン…

320 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 20:30:00 ID:V6fGRHX40
うほっ
いい出だし!
(続き)書かないか?

軍人が出張ってもゾンビが多すぎるとだめぽだろうねー

前スレでPIPさんの作品を探していたひとへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/5375/1131719644/
ここで続けてるみたいです

321 :本当にあった怖い名無し:2005/11/16(水) 21:26:04 ID:Wk3tSCfuO
>>315-319
すごい面白い。
>>315-319の話の中では結構政府とかマスメディアとかが機能してそう。
ホテルが在るって事は飲食店とかも在りそうだし。

322 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 00:48:08 ID:USKyJD3U0
>>315-319
最初のホースをそうオチにもってくるか、、、

ゾンビの財布を奪うところが新鮮、つーかドラクエとかのRPGじゃ陳腐な行為なんだがw
ふとスライムを倒した勇者が(どこに持ってるんだか)金を探している姿を想像しちゃった。

とにかく乙です。

323 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 09:40:12 ID:Rrruv7bpO
>>315-319
のあまりのセンスに全米が泣いた。

324 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 15:19:31 ID:nY36E4Zu0
3 作品には感想をお願いします。

作品には感想をお願いします?おいあんちゃん。感想言っていいんかい?
そんじゃいわしてもらわあ

PIP ◆dve/1Ebaqs この人文章力あるんだけどなんか説明くさくて堅いぜ。
点数つけるなら30点ってとこか。文章力が30点であとは0点。
fool なかなかレベルの高い小説を書くじゃねえか。クソレベルの低いこのスレの
中では光ってるぜ。点数をつけるなら80点だ。
まこしろ なかなか読みやすい文章ですんなり話に入っていけるからてめえの伝え
たい事、全部伝わったぜ。男だぜあんた。点数をつけるなら60点だ
クロ これまた若いのがきたな。あんたの小説も簡潔で読みやすくてイメージが
働くから面白いぜ。60点だ
ゴミ文 あんた最高だよ。男だぜあんた。マジで爆笑もんだぜ。点数は90点だ。
slave-anecdoteあんたもまこしろさんと同じく読みやすくて面白いぜ。閉鎖空間の
中での緊張感が伝わってくるぜ。点数は60点だ。



325 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 15:28:53 ID:nY36E4Zu0
サナトリウム 全然つまんねえ。つまらん話を淡々と書いてるだけじゃ何も伝わって
こねえぜ。文章力はあるな。小説としては30点だ。
おやじ あんた最高だぜ。少し中途半端というか発展途上というかそんな感じがしたぜ。
腕を磨けばスーパーサイヤ人になれるぜ。30点だ。
東京くだん 氏ね


326 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 15:59:51 ID:4zHNaERu0
>>324-325

よく読んでるなw

327 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 16:37:39 ID:lsAcYqltO
くだん叩いてたのとPIPさん叩いてたのはやっぱり同じ奴か

328 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 19:02:16 ID:g3JmMKhT0
>>324-325
老年さんの感想は?

329 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 20:18:15 ID:7IJODhmjO
>>325
サナトリウム批判すんなボケ

330 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 20:57:52 ID:rzuQS+1h0
たぶん読んでいる本や好みの作家が全然違うな

オレはおやじさんと巡査物語さんとPIPさんと東京くだんさんのストーリーが好きだ。
おやじさんはオレたちに一番近いストーリーで、「それ考えたことあるある」とか感じて楽しい。
巡査物語さんは人間ドラマを描いていて、世界がおかしくなったことに抗う「組織の悲哀」が凄く感動する。
PIPさんはすげぇ個人主義な感じで、世界がおかしくなろうが「自分は自分だ」というのがゾンビと対比していて面白い。
東京くだんさんは大規模災害後の復旧途中みたいで、一歩間違えるとオレたちも略奪者みたいなるのかなとか考えさせられる。

シリアスタイプが好きだから、この作者さんは続きを読みたくて仕方ない。

331 :本当にあった怖い名無し:2005/11/17(木) 23:07:16 ID:lwU8b3D40
長編はみんな面白いけど、続きを待つのがつらいぽ

332 :クロ:2005/11/18(金) 00:03:27 ID:YzZz7aEH0

「嫌だ 嫌だ 死にたくない 助けてくれ 助けて 誰か 助けはまだ来ないのか?」

暗い小学校の一室で男は追い詰められていた。

ガンガンガンガンガン

4階の端の教室、出入り口は一つしかない。
机や椅子を並べた簡易なバリケードが作られているが、スライド式のドアは外れてかろうじて机と椅子の山で支えられている。 
そして、ドアを叩く者たちの姿が隙間から十分確認できる状態にあった。
それがふざけている子供ならどれだけいいだろうか・・・


この小学校は避難所として使われていた。
しかし、小学校自体の出入り口は多く、すぐに校庭は奴らで溢れ返り、間も無くそれは校内に侵入して生きている者達を喰らい尽くした。
この男、最後の餌を残して。


遠く離れた場所でこの光景を眺めている者たちがいた。

「う〜ん・・・やっぱりこの男は生き残れそうにありませんね。」
「やれやれ、少しはできそうな顔をしていたんですがねぇ。 ほら、以前生き残った少年に少し似ていると思いませんか?」
「はっはっは、鈴木さんも山本さんもまだまだ見る目が無いですなぁ」

モニターには追い詰められた男の今にも泣きそうな表情が映し出されていた。


333 :クロ:2005/11/18(金) 00:04:32 ID:YzZz7aEH0
「御覧なさい、大の大人が今にも泣きそうな顔をしていますよ。 どうでしょう、ここでもう一つ賭けをしませんか?この男がそこから飛び降りるかこのまま食われるかを。」
「ほほう・・・私は飛び降りるで。」
「私も同じく飛び降りるほうへ。 窓の外から逃げようと考えて落ちるかもしれませんし。」
「ああ、そういえばそんな死に方をした方もいましたね。」
「はっはっは、男の顔をよく見なさい。 この男はこのまま食われて死にますよ。」
「ほほう? なぜそう言い切れるのですか??」
「この男の表情はまだ死を受け入れきれていない表情です。 そして中途半端な希望を持ち現実逃避を始めている。」


ドン

ガラガラガラガラ

「ひぃぃぃぃぃぃ」

ドアが吹き飛び、机や椅子の山が音をたてて崩れる。

「うわぁぁぁくるなくるなくるな」

男は手近にあるもの、チョークや黒板消しを必死に投げつけるが言うまでも無くそれは何も感じない。

ガガガガギギ

机の足を床に擦り付けた時の独特の音、男も小さいときに何度も聴いたであろう音

そういえば掃除の時間に机をちゃんと持ち上げないで後ろに下げたら先生に怒られたなぁ・・・・・・

「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

男の断末魔を最後に、この学校は永遠の沈黙を迎えた。

朝の朝礼も、先生や生徒達の笑い声も泣き声も二度と響くことは無いだろう。 

334 :クロ:2005/11/18(金) 00:05:26 ID:rSl5K8Zg0
「はっはっは、またあなた方の負けですな。」
「いやぁ、佐々木さんにはいつまでたっても敵いませんな」
「まったくですよ。 本当にどこを見ればそこまでわかるのやら・・・ところで、もしここにやつらが入ってきたらどうなさいます?」
「はっはっは、また変なことを言いますね。 ここは地上10階、おまけに各階は防火用の非常に分厚いシャッターで仕切られています。 いくらやつらでもあのシャッターを破ることはできませんよ。」
「それはそうですね。 しかし万が一、私たちの誰かがシャッターを上げたとしたら?」
「そんなことをして何の得になるのでしょうか? 皆死ぬだけですよ?」
「いやいや、もしかしたら3人の内誰か1人くらいは助かるのではないでしょうか?」
「ほほう・・・佐々木さんが助かるというのなら誰か助かるのかもしれませんね・・・」

山本は鈴木も佐々木もどちらも笑顔を絶やさないことに不安を感じていた。

「・・・わかっていたのか?」
「何のことです?」

ガンガンガンガンガン

ドアを叩く音・・・
この建物に3人以外に人はいない。
この音が意味することはただ一つ。

だが、それでも二人は笑顔を絶やさなかった。

335 :クロ:2005/11/18(金) 00:06:54 ID:rSl5K8Zg0
「実は、鈴木さんと賭けていたのですよ。 山本さん、あなたがシャッターを開けるかどうかを。」

ドン

「あ・・・」

ドン

「ぐ・・・」

鈴木の放った2発の銃弾を足に受け山本はその場に崩れた。

「やれやれ・・・結局佐々木さんには一度も勝てませんでしたなぁ。」

鈴木は自分のこめかみに銃口を当て、引き金を引いた。

ドン

ドサッ

「さて、山本さん、実はあのモニターの裏にはシェルターがあるのですよ。」
「なに・・・!? だが、ただのシェルターでこの騒動が収まるまで生きていけるはずがないだろう。」
「はっはっは、相変わらず鈍い方だ。 そのシェルターの中で私の体は水分を抜かれ瞬間的に冷凍されるのですよ。 そして、騒動が終わって誰かがシェルターを発見してくれた時、に再び私の体に熱が戻ると。」
「バカな・・・そんなことをして無事に蘇れる保障はあるのか」
「本当に何もわかっていませんね。 リスクの無いギャンブルほどつまらないものはありませんよ。」
「なに・・・? ならばなぜ今まであんな無意味な賭けを行っていたというんだ?」
「全てはこの最後のギャンブルのためですよ。 自分の命を賭けた最後のギャンブル。 期限は明日だったんです。 もし、明日までにあなたがシャッターを開けていなければ私が死ぬところでした。 
一時期は人が死ぬのを見てあなたが本気で笑っているのかとひやひやしましたよ。」 
「くそったれ・・・地獄に落ちろ・・・」
「はっはっは、負け犬の遠吠えほど聴いていて心が和むものはない。 それに私が賭けに使ったのはどうせ死ぬ運命の者たちばかりだ。 何も悪いことはしていない。」
「くそがぁぁぁぁ」


336 :クロ:2005/11/18(金) 00:07:35 ID:YzZz7aEH0

バン

二人の後ろでドアが開き、それが侵入してきた。

「では、私は行きますね。」

佐々木は最後まで笑顔を絶やさずに姿を消した

「くそぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「クク・・・はっはっはっはっは」

佐々木の笑い声が部屋いっぱいに響き渡り、シェルターのドアが閉まると共にそれも途絶えた。


佐々木が目覚めることは2度となかった。


337 :クロ:2005/11/18(金) 00:08:24 ID:rSl5K8Zg0
短編投稿してみました〜
おかしなところ、こうした方がいいんじゃないか?というところ、何でも言ってください〜

338 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 01:57:11 ID:y7EYCpeTO
駄作
ハイ、次!

339 :ゾンビ以下の存在の話:2005/11/18(金) 02:25:28 ID:65NP7fnb0
仕事もせずニート三昧の俺にとって世間の風当たりはつらい
今日も昔から友達だと思っていた奴に絶交された、まぁいい。

真面目に仕事する奴等はしょせん世間の奴隷だ、
俺のポリシーが判らん馬鹿はこっちから願い下げである。

俺の日頃の楽しみと言えば2chのオカ板で小説書いてる奴等をこき下ろす事だ
揃いもそろって居もしないゾンビの話なんか書いてやがる馬鹿ばっかだ、

「駄作
 ハイ、次!」

能無しどもをこき下ろすのは痛快だな、こいつらは俺に馬鹿にされる為に生きているのだ。

一息入れてコーヒーでも飲むかと自分の部屋をでる、お袋はもう寝たようだ
もう1週間顔も見てないが食い物が部屋の前に置いてある所を見ると生きてはいるんだろう。

「ちっ、また借金の督促状か、たまには金でも送ってくる奴は居ないのかよ。」

山のように積まれた封筒を見てうんざりする、お袋は年金生活者だから支払い能力はない。
いっそ世界中がゾンビにでも溢れりゃいいのになと夢想する、そして今日も朝が来た、
また俺は自分の部屋にこもる、世界の有り様が俺に都合が良くなるまではずっとこのままだろう...

340 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 07:40:37 ID:y7EYCpeTO
はいはい、ワロスワロス。
ハイ、次!


341 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 18:16:27 ID:OiPtGWO/0
山本がシャッターを開けた理由がわからん。


342 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 18:53:08 ID:YRZl+rl9O
クロ様
乙です。
面白かったです。
もうちょっと山本さんのバックグランドが描いてあったら解り易かったかも知れ無いですね。
なりきりスレに似たレスを見つけたからもしかしてそっちにも書いてらっしゃいますか?。
339様
よく短期間で推敲されたもんです。
乙です。
なかなか巧妙ですね。

343 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:00:41 ID:z/rg9O7S0
...5
 傷口の圧迫包帯を引き千切ると、銃創で抉れた太股に激痛が走って、思わずオレは呻き声を上げちまった。
 そのうち、どす黒い色に変わった迷彩ズボンの裾の方から、ぬるっとしたモンが滴り落ちて、赤いシミの跡がコンクリの床に広がった。
 …南の野郎やロン毛兄ちゃんの、驚く声を制したオレは、傍らに置かれたMP5サブマシンガンから、ショルダーベルトを取り外した。
 そいつで、右足の股間の下辺りを、きつく縛り上げながら止血したオレは、ふうっと大きく深呼吸したのよ…。
 それで踏ん切り付けたオレは、ゾンビ野郎の肉片やシミで、ボロボロになっちまった、左手の軍手を破り捨てると、ズボンの破れ目を押し広げ、灰色に変色したゾンビの指先を、てめぇの傷口に押し当てた…。
 札幌の研究室で、ゾンビ症候群の研究を続ける、学者先生は言ってたっけ…。
 左腕にゾンビ症候群を発症したオレは、学者先生が作ってくれた、ある種の治療薬のおかげで、ちっとは長生きできるんだが、完全なゾンビ化は防げねぇ。
 この間の診察じゃ、足の指先にゾンビ化の兆候が現れてるから、「両足がゾンビになるのも、時間の問題だ。」って、済まなそうに話してくれた…。
 遅かれ早かれ、ゾンビの足になるんなら、この非常時よ…。今すぐにでも、変わって貰おうじゃねぇか。
 腐れ野郎を、いやと言うほどブン殴ったオレの左手は、学者先生から餞別で貰った小指を失った上に、薬指や中指の肉まで抉れて、ゾンビの体液が滲み出してやがる。
 そいつをオレは、てめぇの傷口に押し当てたのよ…。
 …頭の天辺《てっぺん》まで響くような痛みに、気を失いかけたオレに、傷口から染みこんで、右足全体にジワジワと広がる、痺れに似た感覚が伝わってきた。
 熱を持って、疼くようなその感覚は、半年前に経験した左手の時と同じよ。
 そのうち、火照って燃えるような痛みが、右足から全身に廻ってきて、オレはまた、夢の国に行っちまったんだ。
 ………。

344 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:01:24 ID:z/rg9O7S0
...6
 「おやじ。…何時までも、寝てるんじゃねぇ!。」
 怒鳴るような誰かの声で、意識を取り戻したオレの目に、朝焼けで薄らピンク色に染まった、中村メガネの猿顔が飛び込んできた…。
 朝一番には見たくねぇツラだが、奴の切羽詰まった金切り声は、ゆっくり寝てる場合じゃ無ぇことを伝えて来てた。
 …そのうち、ゾンビの街の静寂を破って、鼓膜を連打するような、自動小銃の射撃音が鳴り出した。
 体を起こしたオレは、フェンスの隙間から、C国製のプルバップ小銃をぶっ放す、桐山の側に這って行ったのよ。
 ロン毛の向こう側にゃ、QBZ−95で狙い撃ちする南の姿も見えていた…。
 マンションから続く住宅街の、三百メートルほど先には、見覚えがある倉庫の門が有ったぜ…。
 その倉庫から、これまた見覚えのある装甲トラックが、走り出して来るじゃねぇか。
 …そのうち向こうの「日本人民国」の奴等も、オレ達に気付いて応戦を始めやがった。
 フェンスの鉄柱に当たった跳弾が、鋭い音を立てて抜けて行きやがる。
 どうやら南の奴等も、夜の移動は危険と判断して、明るくなるまで待ってたらしい。
 よく見ると、トラックの後ろにゃ、キャンバスカバーに包まれた、例の物《ブツ》の他に、何人かの人影が隠れてる。
 …頭を低くして覗き込んだオレの目に、トラックの荷台の上で、円筒形の細長いモンを、こっちに向けて構える、人民服野郎の姿が写っちまった。
 お目に掛かるのは二度目だが、そいつの威力は、嫌と言うほど知ってるぜ。
 オレは、ロン毛野郎が「逃げろ。」って言う前に、転がるように建物の反対側へ移動した。
 …南の奴と中村のアホが、屋上の床に頭を抱えて伏せた瞬間、鼓膜を劈く《つんざく》ような音がして、マンションの側面が爆発しやがった…。
 吹き飛ばされたコンクリの破片が、石礫《いしつぶて》みてぇにオレ達を襲いやがるし、屋上は爆煙に包まれちまって、細けぇ砂粒で目も開けられねぇ。
 咳き込みながら、南や中村アホの名前を呼んだんだが、ロン毛野郎だけ返事が無ぇ。
 爆煙でベールに包まれたような、屋上の床を見渡すと、桐山の奴が、額から血を流して、倒れてるじゃねぇか。

345 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:02:33 ID:z/rg9O7S0
...7
 オレは、這うようにして、ロン毛野郎の側に寄ると、奴の横面《よこっつら》を思いっきり引っ叩いた。
 「寝てるんじゃねぇ。早く起きろ。この野郎!。」
 …桐山が、焦点の合わねぇ目を見開いて、意識を取り戻したんで、オレもホッとしたぜ。
 オレが「兄ちゃん。大丈夫かよ。」って話しかけると、「おやじさんこそ、生き返ったのかい?。」って、減らず口を叩きやがる。
 桐山の野郎にそう言われて、我に帰ったオレは、てめぇの右足を確認した。
 ゾンビ化が着々と進行しているらしく、小銃弾で撃ち抜かれた太股に、痛みは感じねぇが、サブマシンガンのベルトで縛り上げた、股関節から下辺りに、熱を持って痺れた感覚が残ってる。
 ホントなら、動脈と静脈の血管を繋いで、バイパス手術をしなくちゃならねぇらしいが、ゾンビの国じゃ、医者は居ねぇし、手術道具も有りゃしねぇ。
 …ゾンビ症候群の病原体が、全身に廻らねぇようにするにゃ、ベルトで緊縛して、血流を止めておくしか手は無かったのよ。
 それでオレは、南の奴が、桐山の額の傷を手当てしている間、ゾンビになった左足の感覚を掴もうと、太股や脹ら脛の筋肉に意識を集中した。
 不思議なモンで、どうなってるのかは知らねぇが、プルプル震える筋肉は、それなりに動くじゃねぇか。
 起き上がったオレは、ギクシャクした足取りで、身を伏せながら、ロケット弾で吹き飛ばされた、マンション西側の壁の方に移動したのよ。
 そのうち爆煙は吹き払われて、正面に朝日が照らす広大な飛行場が見えたんだが、攻撃してきた南の国の装甲トラックは、角を曲がっちまったのか、影も形も有りゃしねぇ。
 …それでも、何匹かのゾンビ野郎が、ヨロヨロと進む方向や、ジーゼルのエンジン音から、北の新青梅街道に向かったことが判ったぜ。
 病み上がりの体から、急に動いたモンで、ふらついちまったオレは、桐山の野郎に、そいつを伝えながら、爆風で転がったバックパックの側に行ったのよ。
 体力を回復しようと、ミネラルウオーターのペットボトルをガブ飲みしながら、MREレーションの袋を取り出した。
 手探りで、中身がなるたけ堅そうな、ラミネートパックの梱包を破ると、構わず囓り付いたが、そいつはチョコレート味のパウンドケーキじゃねぇか。

346 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:03:16 ID:z/rg9O7S0
...8
 梅干しの入った「塩にぎり」なら文句は無ぇが、こんな時じゃ、我が儘も言ってられねぇか…。
 オレは、幾つかの梱包パックを破ると、ミネラルウオーターで胃袋へ押し流すように、そいつを飲み込んだ。
 オレが目を白黒させながら、レーションを食っていると、傷口の応急処置を受けたロン毛野郎が、てめぇのバックパックを担ぎながら、装備品を身につけ始めやがった。
 どうするつもりか、聞かなくったって判るぜ…。腹黒伊東や日本人民国の兵隊を、追いかけて行くつもりだろう。
 持ち逃げされた、ミサイルを取り戻そうたって、一人じゃ無理だ…。
 …オレは、桐山の野郎に助太刀するつもりで、話しかけようとしたのよ。
 奴の名前を呼ぼうとした瞬間、右奥手のマンション居住部に通じる階段のドアから、何かがブチ当たる音が響いて来た。
 …死人の街なら、逃げちまった南の国の兵士の他には、生きてる野郎は居ねぇはず。
 妙な呻き声まで聞こえるから間違いねぇ。ドアの向こうにゃゾンビ野郎が来てるんだ。
 中村メガネ猿や、南の奴も緊張した面持ちで、慌てて装備を担いだが、マズイことに、逃げ口はゾンビ野郎が体当たりする、階段のドアしか無ぇんだよ。
 腐れ野郎は馬鹿だから、『ドアノブを捻る。』って考えは浮かばねぇらしいが、フルパワーのボディプレスにゃ、鉄線入りガラスの小窓だって、何時まで保つか判らねぇ。
 バックパックを担いだオレは、てめぇの獲物、MP5サブマシンガンと日本刀を抱えて、桐山の側に行ったのよ。
 奴が、鉄製のドア越しに、QBZ小銃の5・8ミリ弾を一連射すると、階段の扉に綺麗な弾痕が広がって、ゾンビの呻き声が一瞬途切れた。
 オレは、恐る恐るガラス窓の弾痕から、中を覗き込んだのよ。
 …途端に黒い影が動きやがって、体当たりを再開した死人野郎の、嫌らしく濡れた白い顔が、小窓を突き破って現れた。
 腰を抜かしそうになったオレは、消音サブマシンガンを、そいつの額に押し付けて、引き金を引いてやった。
 三発の9ミリ弾はゾンビの頭を、スイカ割りのスイカに変えるにゃ十分よ。
 でもよ。ドアの向こうのゾンビ野郎は、そいつだけじゃ無かったみてぇで、呻き声と体当たりの音は続いてる。

347 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:04:05 ID:z/rg9O7S0
...9
 更に何発かの小銃弾を、鉄製のドアに撃ち込んだ桐山は、オレ達に目で合図すると、扉のノブに手を掛けた。
 一箇所しか無ぇ逃げ道だ。グズグズしてたら、騒ぎを聞きつけ、腐れ野郎の団体さんが、後から後からやって来る。
 …一、二の、三で開かれた、ドアの向こう側に、小銃弾を撃ち込んだオレ達は、奴等の動きが止まるまで引き金を引き続けた。
 首無しゾンビの死体が、転がり落ちた戸口の奥には、男だか女だか判らねぇ、ボロを纏った死人野郎の、千切れた四肢や、はみ出した内臓が転がってやがる。
 ゾンビの援軍が来ねぇ間に、オレ達はとっとと、マンションの屋上を後にした。
 空になったマガジンを付け替えながら、非常階段を下りていくと、気配を察したゾンビ野郎が、ヨロヨロ上って来やがった。
 …狭めぇ階段だから、先頭の腐れ野郎をやっつければ、後の奴等は、将棋倒しに転がって、撃ってくれと言わんばかりに、脳天をこっちに向けやがる。
 そうなりゃ射的の要領と同じよ。
 ぶっ倒れた奴等に足首を噛まれねぇように、一匹づつ確実に仕留めながら階段を下って、マンションの駐車場に降り立った。
 …それでも、やっと平地に降りたは良いが、マンションの影や通りの向こうから、銃声聞きつけボロボロゾンビ野郎がお出ましだぜ。
 走り出した桐山の背中を、追いかけながら、中村のアホが、どうするつもりか聞いてやがる。
 奴の答えは簡単よ。
 ここら辺りで、まともに動く車は、オレ達が昨日乗ってきた、アメちゃん仕様の、軍用トラックしか無ぇだろう。
 「そいつの所まで、何とか戻る。」って言いながら、地下トンネルの、エレベーターシャフトが有る倉庫の方に、走って行きやがる。
 行く手を邪魔するゾンビどもを、ロン毛野郎と中村メガネ猿が、腰だめにした自動小銃で始末しながら、南とオレ達、足の不自由な二人組が、遅れねぇように必死について行ったのよ。
 西に三百メートルも走っていくと、見覚えのある建物が見えてきた。
 昨日必死で脱出してきた、エレベーターがある倉庫だが、建物の前の駐車場にゃ、ゾンビの破片に、死にきれてねぇ腐れ野郎の、蠢く姿が見えていた。
 南の国の装甲トラックが開けたらしい、シャッターの大穴を潜り抜けて、オレ達は倉庫の中に戻って行ったのよ。

348 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/18(金) 19:05:40 ID:z/rg9O7S0
5話投下。

しかし、30点とは厳しいぜ。
オレの採点じゃ、45点ぐらいは行くと思ったんだがよ。

それより良いなぁ、ホースマン。
オレもそんな風に呼ばれてぇな。

じゃまたな。

349 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 20:37:23 ID:ju2yks3lO
おやじっ!俺もホースマンって呼ばれたいぜ!
なんてったって、《馬並》は男の憧れだもんな!
とにかくおやじ乙!
まぁ、そのなんだ。めげるな!評価してくれたヤシはおやじの反骨心を煽ってるんだよ。
これがゴールにならないようさ。
だから、めげるな!

350 :349:2005/11/18(金) 20:42:10 ID:ju2yks3lO
に、が抜けた。脱字orz・・・
しかもキメのとこだし・・・。

351 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 21:00:29 ID:I0YT3zP+O
おやじしね

352 :本当にあった怖い名無し:2005/11/18(金) 21:21:26 ID:YRZl+rl9O
おやじさん乙です。
ゾンビ腕に続いてゾンビ足。
おやじがどんどんパワーアップしていくし話もどんどん加速していって続きが楽しみです。

353 :本当にあった怖い名無し:2005/11/19(土) 22:02:36 ID:d7Nrf9uuO
1日書き込みがない

このスレもう駄目かも分からんね

354 :本当にあった怖い名無し:2005/11/19(土) 22:48:54 ID:QS+xsOoV0
感想少ないし、空気が悪いし、追い出しもあったし

ここのほとんどの住民はだれかが短編を書いてくれればそれで満足するから
短編単発以外のひとは書きにくい雰囲気だと思う。
まとめスレがあるけど、長編続編がきたときにはほとんど感想をつけない。

話の流れを追ってそのうえで付けられた感想がなくて
感想も作品も単発のみが歓迎されているのが現状

新規参入の勢いも途絶えたからそのうち消えてなくなると思う

355 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 00:16:38 ID:E+I9SemZO
まぁ、そういうものだ。

356 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 00:31:54 ID:+x0rehG0O
週一で保守していた昔に比べればマシ。
最近は賑わい過ぎてた。
釣り厨も以前に比べれば幼稚な短文レスばかりだし。
作家さん急かせず気長に待つよ。

357 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 00:35:13 ID:+x0rehG0O
週一で保守していた昔に比べれば全然マシ。
釣り馬鹿も以前に比べて355みたいな幼稚な短レスばかりだし。
作家さん急かさず気長に待つよw

358 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 00:36:48 ID:+x0rehG0O
ダブった。
スマソ

359 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 03:20:19 ID:E+I9SemZO
ヘタクソ!ワロスワロスワロス。
まこしろタンこないかな。

360 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 08:18:25 ID:btL4zRKgO
痛い奴がいるなwww

俺はまこしろとサナトリウムを待っている。

361 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 09:22:03 ID:E+I9SemZO
クリリンのことかぁ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

362 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 09:22:48 ID:E+I9SemZO
実は、クリリンは鼻がないんです。

363 :slave:2005/11/20(日) 18:41:33 ID:AdQmuvp30
>>レスをくれた皆様
すぐに返信する事が出来なくてすいません…。
そしてありがとうございますw
>>299さん
わざわざ携帯から長文読むのも大変だったでしょう…感謝します!
せかして頂いて作者冥利に尽きると言う物ですが、とにかく早いUPを心掛ける様
更に一層の努力をしていきたいと思います。
そこでお願いなのですが、これからは恐らくほぼ交代に彩・遼平の話が進むと思いますので、
次回より各編一括でもよろしいでしょうか?
と言うと次は遼平側ですが、彩編の方が楽しいとかそん(ry

とにかく、これからもお付き合いくださいね。

364 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 19:06:09 ID:BDAiQ2SIO
彩編は登場人物が彩しかいないから分かりやすいかな
遼平編は登場人物が結構多いので、誰が誰やら分かりにくい。

365 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 20:18:08 ID:JdrZiGr00
みんなそのうち…

366 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 20:22:42 ID:JdrZiGr00
みんなそのうち…

367 :本当にあった怖い名無し:2005/11/20(日) 20:23:08 ID:JdrZiGr00
連書きスマソ

368 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 03:25:03 ID:I9p4y7UA0
前スレおわたな

ところで次タイトル案とかでてないか
「その16」を「16人目」とか「16日目」とか

369 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 12:05:12 ID:dpLH7BmN0
ここのスレタイはシンプルなやつがいい。
あまりこるとスレ立て荒らしにつけ込まれるからって、荒らされた時期に作者さんたちで決めたんじゃなかったか。

370 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:39:28 ID:Me1T7GwA0
時刻 21:08

宮本は蒼ざめた表情で部屋を出た。
廊下では医務官の佐伯一尉が待っていた。
「どうされました?」
「彼はどうやって感染したかわかるかね?」
「え・・・?感染・・・?やはり感染してるんですか?」
「間違いなく感染者だ。しかし、私の持っていた抗ウィルス剤が効かんのだ。」
「一緒にいた川西さんのお話では、噛まれたりしたことは一切ないとのことでした。ですから感染とは・・・」
「手足の壊死がすでに始まっている。だが、運動能力は低下していない。どう見ても『感染者』だよ。」
「しかし、抗ウィルス剤が効かないとすると別の原因では・・・?」
「わからん。そもそも感染経路が明確でないのが気になる。」

ガタン!ガタン!

突然、部屋の中から大きな音が鳴り響く。
「いかん!警備を呼ぶんだ!」
「わかりました!」
事態を察した佐伯は駆け出した。

371 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:40:12 ID:Me1T7GwA0
時刻 21:10

「こちらは木更津32、機長・日高二等陸尉より海自ヘリへ。貴官の官姓名を伝えられたし。繰り返す、官姓名を伝えられたし。」
「こちらは第二護衛艦隊、護衛艦くらま所属・対潜ヘリ2号機の機長・大津一等海尉です。現在、第二護衛艦隊は防衛出動命令に対応し、東京湾周辺に展開中。」
「『防衛出動』?『治安出動』では?」
「治安出動命令はかなり前に解除になって、全隊に防衛出動命令が下された。貴隊は知らんのか?」
「命令も何もずっと連絡も取れない状態でしたから。陸自の他の部隊はどうですか?」
「東部方面隊では貴隊以外で存続していると思われるのは富士と勝田しかないと思われる。富士は現在、都心部に向けて『敵』を制圧中だが、状況はよくない。」
「大津一尉。攻撃隊指揮官の橋本二等陸尉です。富士と勝田は大丈夫なんですか?」
「らしい。本機は現在、各基地の所在を確認中だ。」
「我が隊は一応、存続しています。200名以上の民間人が避難中です。民間人だけでも海自艦艇へ移送できませんか?」
「艦隊指令から許可が下りれば可能だが・・・『敵』への攻撃は?」
「現在、二方面より基地に向けて進行中です。こちらも二手に分かれて攻撃を続行していますが、操縦者が不足しており、継続は困難です。」
「予備のパイロットが何名かいる。民間人の移送には彼らを使おう。大丈夫だ。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします!」
海自ヘリはぐるりと旋回をすると海上方向へ向けて飛び去った。
この間にも、地上では死者達の「宴」が繰り広げられていた。

372 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:40:54 ID:Me1T7GwA0
時刻 21:42

監視のヘリと交代した日高操縦のUH−60と高井操縦のUH−1が基地へ帰投した。
基地に降り立った橋本たちは、基地内がどことなく騒然としているような気がした。
帰還したヘリに近づいてくる者もなく、目の前を慌てた様子の隊員が走りすぎる。

「オイ!お前!そこの士長!待つんだ!」
橋本が声をかけると、隊員はようやく帰還した橋本達に気がついた様子だった。
「どうした?何を慌てている?何かあったのか?」
「ハ,ハイ・・・基地内の民間人に『感染者』が出たということで、現在、非常体制に入っています。」
「『感染者』?何人いる?」
「ショッピングセンターから来た方だということですが・・・」
「なに!?まさか白石さんか?」
「お名前はわかりませんが、若い男性だそうです。」
「そうか・・・しかし、彼は『奴ら』に噛まれたことはないぞ?なんで感染する?」
「自分にはわかりません。ただ、他に感染者が出る可能性もあるということで、全隊員に武器携行命令が出ました。」
「どういう命令だ?感染の疑いがあり、拘束が困難な場合、射殺せよ・・・と。」
その言葉を聞いた高井は顔をしかめた。
「なんてこった・・・内部から崩壊しちまうぞ・・・!」
「だな・・・橋本、とにかく指令のところに行くぞ。現状を報告しよう。」
佐竹は橋本の肩を叩くと小走りに司令室へと向かった。

373 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:45:28 ID:Me1T7GwA0
時刻 21:59

司令室に入ると、宮本二佐がすでに部屋にいた。
「二佐殿はショッピングセンターに行かれたのでは・・・?」
「『緊急事態』と連絡を受けて戻ってきたんだ。」
「わかりました。・・・それで、無線で連絡した件なんですが・・・」
「聞いておる。今、二佐にも話をしていたところだ。」
渡辺一佐は宮本の方をちらりと見た。
宮本は目配せするようにまばたきをすると、話始めた。

「何十年とか何百年かに一度、イナゴやネズミが大量発生することがあるのを知っているかね?」
「は・・・?」
「知っています。クマザサかなにかが開花するとネズミが大量発生するとかいう話ですよね。本で読んだことがあります。それと何か関係が・・・?」
「大量発生したネズミは田畑はおろか村を襲って、ありとあらゆるものを食い尽くす。そして最後にどうなるか、わかるか?」
「どうなるんでしょうか。食い物がなくなればきっと死にますね。大量発生なら、なおさら食料が尽きるのも早いでしょうし。」
「確かにその通りだ。だが、記録を調べてみると、最後は『自己崩壊<セルフクラッシュ>』をして消えているんだ。」
「『自己崩壊』?なんですか?それは?」
「ごく短期間に大量発生したネズミやイナゴは、エサがなくなってしまうのはもちろんだが、
その行動はある時期になると狂気に満ちたものになる。それまでは何かに導かれるように一斉に群れをなして行動するのが、
急に行動がバラついたり、自らを傷つける、もしくはお互いを傷つけ合う。
場合によっては『共食い』をすることもあるそうだ。」
「『共食い』・・・!!」

374 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:46:31 ID:Me1T7GwA0
「狂気に支配された集団は、最終的には自ら『破滅』の道を歩む。」
「『破滅』?とは・・・?」
「記録では、中部地方でネズミが大量発生した際に、最終的には群れごと川に入って溺れ死んだそうだ。」
「ということは、『奴ら』もその『狂気』が表れている・・・?と?」
「わからんが、動物学的にはそうとしか考えられん・・・」
「では『奴ら』が自ら『崩壊』の道を歩むこともありえる・・・?」
「可能性はある。」
橋本と佐竹は顔を見合わせた。
確かに、二人が見た光景は「狂気」に支配されていると言っても過言ではなかった。
宮本の言う通り、「敵」が自ら「崩壊」への道を歩んでいるとすれば、残された「生者」が生き残れる可能性は大きくなる。

「それを確かめる方法はないでしょうか?攻撃はこのまま続行するべきですか?」
「『敵』の進行が止まっているのであれば、行動を監視し、必要な場合に攻撃を行う、とすればよいだろう。」
「わかりました。それから、基地内で感染者が出たということですが・・・」
「そうだ。ショッピングセンターから来た中の一人が感染していたらしい。」
「しかし、我々と一緒にいたときには噛まれていません。どうして・・・?」
「それが問題なんだよ・・・なぜ感染したのか・・・それに抗ウィルス剤を投与したが効かなかった。」
「それはあのマンションで感染した女の子に注射したものですか?」
「そうだ。しかし、彼には効かなかった。それがわからん・・・もしかするとウィルスそのものが変異したのかもしれん。」

375 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:47:27 ID:Me1T7GwA0
「『変異』・・・とは?」
「感染原因がわからんので断定はできんが、経口感染もしくは空気感染の可能性がある。」
「空気感染!?バカな!!そうなったら手のつけようがないじゃないですか!?」
「もちろん空気感染の可能性は低いが、ゼロとは言えん。聞いたところでは、彼は『敵』の集団に襲われたらしいな。」
「そうです。我々がショッピングセンターで救出しました。」
「その際に感染したと考えるのが妥当だ。」
「では、もう一人の・・・川西さんは・・・?」
「彼は現在、別室に隔離している。もちろん、本人には感染の可能性があることは伝えてはおらんが。
それと『変異』したと思われる理由が他にもある。」
「何ですか?」
「潜伏期間が長すぎる。これまでは感染してから発症までは数分から数十分だ。彼がいつ感染したのかは特定できんが、
少なくともここに着いた時点では発症はしていなかった。ということは最低でも24時間以上の潜伏期間があるということだ。」
「他にも感染者が出る可能性はありますか?」
「わからん・・・まったく・・・」
宮本は下をうつむいたまま無言になった。

376 :まこしろ:2005/11/21(月) 15:54:55 ID:Me1T7GwA0
slaveさんのパワーに圧倒されてしまいました。スゴイっす・・・

おやじさん、クロさんも再開されたので、触発されて、ちょとだけ投稿です。
この2週ほどがエライ忙しく、中途半端でスイマセン・・・

この次はドンパチも含めて大盛り上がり!の、予定です。
また、空いちゃうかもしれませんが、よろしくお願いします。



377 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 18:00:44 ID:4Lgq9VSS0
まこしろさん乙です!
本当に楽しみにしてますので、空いてても待ちますよ〜

378 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 18:16:37 ID:foQC0zDAO


379 :slave:2005/11/21(月) 20:12:28 ID:P/+cwLOK0
>>まこしろさん
お疲れ様です!そしてありがとうございます!
セルフクラッシュ…そんな事ってあるんですねぇ。
しかしともかく変異って…どうなる事やら( ・ω・)

私もそろそろUPできるかな…

380 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/11/21(月) 22:34:48 ID:Xm2OTnGp0
みなさま、お久しぶりです。
とりあえず本編はまだですが、キリがないので見切り発車。
興味がある人はどうぞ〜

ttp://balanco.jp/

381 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 22:38:33 ID:dpLH7BmN0
くだんさん久しぶり。
荒らしに負けず頑張ってください。

382 :本当にあった怖い名無し:2005/11/21(月) 23:57:43 ID:hCLQTBnXO
わーい!くだんさんだー!ひさしぶりですね!
私はくだんさんの小説が大好きですよ!

383 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 00:16:50 ID:BWvnIN8Z0
>>380
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
でも1個も読めない・・・・・orz

384 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/11/22(火) 00:41:10 ID:xYu7FaNW0
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/movie/5375/1131719644/
尚也編の続きを書きました。今までの所もちょこちょこと手直ししています。
もし良かったらどうぞ。

385 :東京くだん ◆pxvKLXYkO6 :2005/11/22(火) 01:02:19 ID:7qgDflUk0
>>383さん

読めない部分は長編小説のトコロっすか?
明日までに第一話を、投下したいなぁ、とか思っております。
まあ、設定とかあんまいじってないから、普通に読めると思いますが、
なんかトラブルがあったら、雑談所のほうまで連絡ください。
PIPさんと巡査物語さんの作品もありますので。

オレに関するお話は、ここまでということで。
スレ流れをぶった切って、スマンの。
あと保管庫のほうも、明日あたりに更新しときますよ。

では、バハハ〜イ!

386 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 01:06:54 ID:ecKbL/JNO
くだんさん、変なのに愛されてストーカーされてるみたいですけど、
頑張って下さい

387 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 07:28:46 ID:vj5cnDRD0
くだんGJ!
どんな形でも、またあんたの作品を読めるようになったのはうれしい。
がんばれ!

388 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 11:02:23 ID:sOnPGBAZ0
PIPさんGJです><
久々にここを訪れPIPさんの作品に続きがあることを知りました。

ところで4-6あたりの父親を撃つまでの描写がカットされていることが気になりましたが
意図してのことでしょうか?

389 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 11:56:23 ID:A1zChacJ0
slave めい一杯無理して、いろいろな言葉を不適当に
使ってるから激しく読みにくいな 

390 :本当にあった怖い名無し:2005/11/22(火) 12:20:22 ID:E8RZTNCLO
くだんさん乙です。
携帯からは見れないようなんですが。

391 :slave:2005/11/22(火) 13:11:01 ID:TW4GzLvdO
>>389さん
うぁ…言われてしまいましたorz
怪しいとこはブックシェルフで引きながら書いていましたし、ついこの間読みやすいと評価をいただき安心していましたけど、見る方が見ればあるものですか…。
言葉をめいっぱい使っているのは語彙を増やして、状況描写の能力を底上げする為なので、どうかお付き合いください(´ω`)
そしてこれからも不適当な用法があれば一度見直してみますので、ご指摘お願いしますね。

392 :PIP ◆dve/1Ebaqs :2005/11/22(火) 16:38:13 ID:/WktD7Bv0
>>388
いま指摘された箇所をみて気がつきました。
正しくは4の#シーン2-2のあとに#シーン2-3が入ります。
なんとも締まらない話ですが、とりあえず2-3をzombie尚也編に貼っておきます。
めちゃくちゃ恥ずかしいですねー。
でもそんなところに気がつくまで読んで頂けたことがとても嬉しいです。

393 :388:2005/11/22(火) 17:17:44 ID:sOnPGBAZ0
>>392
あ、スミマセン!2-2の後でした。
レス番の4〜6の辺りという意味でしたが紛らわしかったですね。

更新楽しみに待ってます。頑張って下さいv

394 :本当にあった怖い名無し:2005/11/24(木) 09:27:57 ID:CtijYKiW0
保守?

395 :本当にあった怖い名無し:2005/11/24(木) 15:50:24 ID:jgM12Vp9O
はじめてきたけど、書いていい?
ゾンビ視点のコメディーなんだけど。

396 :本当にあった怖い名無し:2005/11/24(木) 15:54:55 ID:29kmza4nO
>>395
>>1も読めない子供が来るところじゃないよ

397 :本当にあった怖い名無し:2005/11/24(木) 18:18:37 ID:CtijYKiW0
まじめに書きたい人は、そうやって許可なんか取らずに書いていいと思うよ。

398 :fool:2005/11/25(金) 00:51:15 ID:1eH2uhVW0
「鶏が先か、卵が先か」という議論がある。
鶏は卵から生まれる。しかし、その卵は鶏から生まれたものである。
鶏と卵だけに注目する限り、関係は循環し、どちらが先かという答えにたどりつくことはない。
無粋な話だが、この問いに答えを出すには鶏でも卵でもない第三の候補を必要とする。
すなわち鶏を産み出す、卵以外の「何か」である。
その「何か」がわかれば第一号鶏にたどりつくことも可能だろう。

人間とゾンビの関係も似たようなものである。
人間がゾンビに噛まれればゾンビとなる。しかし、噛み付いたゾンビも元は人間である。
「人間が先か、ゾンビが先か」。
人間が先であるのがわかっているので、以下のように言うことができるだろう。
「ゾンビに噛まれる以外に、人間がゾンビとなるルートがある」。
そして、「第一号ゾンビはそのようにして生まれた」。

我々第15部隊は、司令部よりこの「噛まれる以外のゾンビとなるルート」を
解明すべく指示を受けた。調査したところ、非常におおざっぱだが
A地区およびB地区を含む区域で最初にゾンビ災害と思われる通報があったことを突き止めた。
第1号ゾンビが現れたのは、A地区もしくはB地区のどちらかであろう。

最初に調査する地区として、私はA地区を選択した。
A地区の方が地理的理由により制圧が簡単に思えたからだ。
事実、第15部隊は大した被害もないまま、A地区の制圧を終えたのだった。

399 :fool:2005/11/25(金) 00:52:15 ID:1eH2uhVW0
我々はA地区に基地を築くと早速調査を開始した。しかし、何一つ発見することができなかった。
A地区の調査と同時にB地区への調査部隊の派遣を行ったが、そちらの成果はさらに
はかばかしいものではなかった。

A地区とB地区は17号線で結ばれている。B地区までは17号線を徒歩で向かうことになる。
この17号線、通常なら徒歩で2日の平坦な道だが、まさに難所といって過言でなかった。
所々で大穴が開いている、事故車で道が塞がれている等の理由で迂回を余儀なくされたし、
そうでなくとも数多くのゾンビが徘徊していた。

3度、調査隊が17号線を往き、戻る者はなかったが、
第4次の調査において初めて生還する者が現れた。
当初、私たちはB地区がゾンビ溢れる死都であろうと想像していた。
しかし、報告によるとB地区はバリケードが築かれ、ゾンビの侵入を防いでいた。
そして、その内部はB地区を調査している学者の連中によって管理されているようだった。
よりにもよってゾンビ発生の地と目されている場所において、学者が何を調べているのか、
興味はつきないところだが、生還者から詳しいことを聞き出すことはできなかった。
なぜなら、生還してまもなくして、その者はゾンビ化してしまったからだった。

やはりというべきか、生還者のゾンビには通常のゾンビにない特徴があった。
それは「噛み傷が存在しない」ことだ。
B地区に行くことにより、ゾンビに噛まれることなくゾンビ化したのである。
やはりB地区に何かがあるとしか思えなかった。

400 :fool:2005/11/25(金) 00:53:39 ID:1eH2uhVW0
私はB地区への調査隊の派遣を継続することに決めた。
20回を超えるB地区への派遣が行われ、そのうち数回は生還に成功した。
そのおかげで様々なことがわかるようになった。
B地区にいる学者たちは我々と同様にA地区およびB地区に何かがあると踏んで、
調査を開始したのだった。
しかし、A地区の我々と同様に何も発見することができなかった。
不思議なのは学者たちはゾンビ化していないことだ。

もちろん、我々としても学者たちの言うことを簡単に信じたわけではない。
学者たちが何か隠しているのではないか、そう思うこともあった。
一度など、我々の調査隊と深刻な衝突の危機になりそうなこともあった。
しかし、学者たちは頑として、隠していることなどないと言い張ったのだった。
また、ある時はB地区の連中がA地区に調査に来たこともあった。
我々は散々A地区を調査していたのである。
当然、連中も何も発見できず、帰っていった。
私は彼らが何かを隠していることをミスリードするために、
A地区の調査にやってきたのではないか、と思わないでもなかった。
しかし、17号線の踏破はそんなに甘いものではない。
我々のミスリードなどという半端な目的で達成できるはずもない。
やはり彼らもB地区に何も発見できず、A地区の調査に来たのだろう。

401 :fool:2005/11/25(金) 00:55:13 ID:1eH2uhVW0
そうなると、一つ疑問が生まれる。
なぜ、我々が派遣した調査隊はゾンビ化するのに、B地区にいる学者連中は平気なのだろう。

数多くの部下が17号線で命を落とし、生還したものもすべてゾンビ化する。
生存確率0%だ。つまり、B地区への調査命令は、死ねと言うに等しいことだ。
この調査は必要なことであり、故に我が隊の犠牲は無意味ではない。
だから私が非を感じる必要はないのだと思う。
しかし、17号線に消えていく部下を見るたびに、私は心の中で詫びつづけた。

やがて、私はB地区への調査隊の派遣をあきらめた。
第15部隊も解散した。しかし、ここで調査をやめては今まで死んでいった部下の
命が無駄になる。そうならないため、私自身B地区へ赴くつもりだった。
石に噛り付いてでもB地区へたどりつき、何かを見つけださなければならない。

17号線は想像を遥かに超える荒れようだった。
私についてきた部下4人のうち、2人が17号線で命を落とした。
17号線を超えるには実に1週間の日にちを要した。
そして、B地区についてみると、そこは学者どころかゾンビすら存在しない
ゴーストタウンと化していた。

402 :fool:2005/11/25(金) 00:56:05 ID:1eH2uhVW0
我々はキャンプを設けた後、B地区の調査を開始した。
電磁波や大気中の細菌等、様々な測定を繰り返したがA地区同様、B地区にも
何の異常も見受けられなかった。
B地区の建物内部の調査も行ったが、そこはがらんとして何も存在しなかった。
しばらくして学者が使っていたと思われる研究室を発見した。

この頃であろうか、部下2人が体の異常を訴えはじめた。
おそらく....、ゾンビ化が始まっていたのだろう。
私は2人にゾンビになりそうになった場合、躊躇せず射殺することを約束した。
2人はそれで満足したようだった。

そのときの私の気持ちは言葉にしようもない。

403 :fool:2005/11/25(金) 00:57:31 ID:1eH2uhVW0
我々は研究室で学者の書いたものと思われる日誌を発見した。
それを持って、とりあえずキャンプに帰ることにした。

日誌には学者の様々な推測や研究結果がつづられていた。
A地区もしくはB地区にゾンビ化の原因があるだろうという推測。
B地区における調査が進まないことへの苛立ち。
そして、A地区への疑い。
学者は軍がA地区で何らかの兵器の実験を行ったことにより、
ゾンビが発生したのではないかという疑いを持っているようだった。
笑える話ではなかった。なぜなら、我々も学者に対して同じような疑念を
抱いていたからだった。

興味深い記述もあった。学者がA地区に派遣した調査隊のうち、生還者は
すべてゾンビ化したという。我々軍の人間がゾンビ化しないのに、
なぜA地区からの生還者がゾンビ化するか、その点が学者に我々への
不信を生んだようだった。
そして最後の責任者として、A地区へ赴くつもりだという記述を最後に
日誌は途切れていた。

404 :fool:2005/11/25(金) 00:59:43 ID:1eH2uhVW0
日誌からは、学者が如何にこの災害に取り組んできたか、
まじめな人柄が汲み取れた。しかし、我々は17号線で生きた人間と
すれ違うことはなかった。とすれば、おそらく彼はもうこの世にないのだろう。
私は会うことのなかった同志に敬意を表し、冥福を祈った。

我々第15部隊とここの学者連中は鏡に映った像のように同じだった。
第15部隊の調査隊がB地区に行った後ゾンビ化したように、学者連中は
A地区に行った後ゾ.....

失礼。たった今、部下だった2人を射殺した。
私も気分が優れない。ときどき意識が飛びそうになる。
もう、長くはないだろう。

さて。
第15部隊の調査隊がB地区に行った後ゾンビ化したように、学者連中は
A地区に行った後ゾンビと化した。もしかして、A地区、B地区単独で何かが
あるのではなく、A地区にある何かとB地区にある何かが組み合わさったところに
ゾンビ化の原因があるのかもしれない。

405 :fool:2005/11/25(金) 01:00:42 ID:1eH2uhVW0
しかし、それではあれだけ調査して、A地区からもB地区からも何も
発見できないことの説明がつかない。きっと我々は何かを見落としているのだ。

私も部下2人のように、人としての尊厳を捨ててまで生きていたいとは思わない。
しかし、それは我侭というものだろう。私に許されているのは、最後の一瞬まで、
我々が見落とした何かを探ることだけだ。

そういうわけで、私はこの手記を書いた。
ゾンビとなる前に何か見つけることができれば良いのだが。

PS.苦しい、体が焼けるようだ。意識を集中することができない。

PS.苦痛がなくなった。おそらく体が死にはじめているのだろう。
意識も薄れはじめている。これで終わりなのか。

PS.ゾ....ンビ......ゲンイン.......1....7ゴウセン

406 :本当にあった怖い名無し:2005/11/25(金) 02:47:17 ID:H3lAjbPhO
つぼった


すばらしくGJ

407 :本当にあった怖い名無し:2005/11/25(金) 04:16:56 ID:RJui2yXaO
原因はそっちなのかー!!!!

408 :本当にあった怖い名無し:2005/11/25(金) 12:03:59 ID:M2C9o4qEO
おやじさんや、まこしろさん、スレイブさん、他の作者の作品も面白い…けど!
foolさんはやっぱり別格だね。
毎回毎回ここまでのオチを付けるのは、なかなか出来ないよ。
作品の中に簡単に引き込まれちゃうし。
とりあえず…

GJ!

409 : ◆dve/1Ebaqs :2005/11/25(金) 17:39:49 ID:CadPucwH0
境界とは安全な集落に最も近い、異邦人との遭遇地点です。
故に墓場は共同体のはずれに置かれ、川や峠には塞の神が置かれるのでしょう。
彼岸にわたれず、かといって此岸に属しているわけでもないゾンビが発生するにはふさわしい場所といえますね。

黄泉醜女あたりもゾンビとみなして良いんでしょうかねー。
坂と逆をかけたり、伊邪那岐は追い返されたのに素戔嗚尊は面会後無事に帰れたあたりをネタしたりすれば
和風ゾンビものなんていけるんじゃないでしょうかね。

410 :本当にあった怖い名無し:2005/11/25(金) 19:17:42 ID:ay17mnVmO
GJ

411 :本当にあった怖い名無し:2005/11/26(土) 06:32:58 ID:WMa9Btvn0
あげ

412 :本当にあった怖い名無し:2005/11/27(日) 18:23:09 ID:8A64H83jO
保守

413 :本当にあった怖い名無し:2005/11/27(日) 18:44:17 ID:hyiPCdBeO
foolさんGJ!

414 :本当にあった怖い名無し:2005/11/27(日) 19:25:06 ID:GN1TVUHw0
改行しろよ。読みにくいなあ

415 :本当にあった怖い名無し:2005/11/27(日) 20:09:12 ID:VeOaGgMc0
2chブラウザを使うと自分の読みやすいように文字の大きさや表示欄を変えられるよ。
レスをまとめてあぼーんできるから、Jane viewがおすすめ。

416 :本当にあった怖い名無し:2005/11/27(日) 23:40:58 ID:tJfreOpC0
>>PS.ゾ....ンビ......ゲンイン.......1....7ゴウセン

予想がついてしまったことが残念だ(´・ω・`)
だが、読んでいて面白かった。

foolさん甲!

417 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 00:35:26 ID:3h6fADZn0
>>PS.ゾ....ンビ......ゲンイン.......1....7ゴウセン

PS.ゾwwwwンビwwwwwwゲンインwwwwwww1wwww7ゴウセン

のほうがよかったな

418 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 17:58:10 ID:8lXaKdBy0
>>409
一度断筆宣言したんだろ。
だったらゾンビみたいにスレを徘徊するなよ。

419 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 21:20:09 ID:15STWmvKO
誓いというのは破られる為にある

420 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 22:06:55 ID:lsS4nfU80
ごめん、俺、今回のfoolさんのオチわからん・・・・・

421 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 22:07:26 ID:gbdVl+6E0
2XXX年、天才といわれた二人の研究員がいた、彼らは共に新型ウイルスについて研究を続けていたが・・
ある日1人が新型ウイルスを持ち出すとそのままどこかへ消えてしまった
その1人が消えてから数日後、その1人が全世界に新型ウイルスをばら撒いた
研究員などの証言によりその男はすぐに捕まり、死刑判決を受けた。
そして世界は新型ウイルスから生まれた生物【ゾンビ】との戦闘を始めた
これを【全世界ゾンビ攻防戦】と言う・・
しかしその戦いは歴史上最大の速さで終了する事になる
人を喰らい仲間を増やしていく生命体も文明には勝てなかった。
全世界は15日間の戦いで殆どのゾンビを制圧した、すると次第にゾンビに対しての恐怖心が人から消えた
ゾンビは人間の完全な奴隷となり、射撃場に、動物園に、食用・・・とまでは行かなかったが様々なことに使われた
それから二年後・・・死刑囚を収容するところからある男が消えた
それは紛れもなくウイルスをばら撒いた男だった。
二日後、その刑務所から周辺の町はさらに強化されたゾンビに埋め尽くされた
そのまま周辺ごと破壊しても良かったのだが、一度は生存者の確認をしなければならないため
なかなか爆弾を打ち込めなかった
そして数々の部隊、軍がその地帯に侵入したが、殆どの人間が帰ってこなかった。
世界はその地帯周辺に原子力爆弾を落とした・・・が、ゾンビは1人として消滅しなかった
さらに強化されたゾンビは銃弾どころか核爆発にも耐えるまで成長していた。
世界はその場所に柵を貼りゾンビの進軍を抑えるが、ついにその柵も破壊されようとしていた
ゾンビたちが町へと入れば世界の消滅も考えられる、世界はついに諦めかけたその時
1人の救世主が隔離された地域に向っていった、彼の名前は【レイ】そう、彼こそがウイルスの研究をしていたもう1人の研究員だった
全身武装した彼は単身で隔離された地域へと突入していった。

422 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 22:16:01 ID:0CSmSZG5O
一方その頃MI6のボンドはゾンビの弱点を探るため例の研究所に来ていた

423 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 22:18:56 ID:gbdVl+6E0
数十匹のゾンビがレイへと向ってきた
「クックック、話にならないな喰らえ!!!!」
彼は腕をゾンビへと向けるとウォーターカッターを撃った。
凶器となった水はゾンビの胴体を次々に切断していった
「ハッハハハハハどうだ苦しいかゾンビ愚図ども」
一匹のゾンビがレイに噛み付くがレイは動じることもなく
そのゾンビの頭を握りつぶした。
「この俺の完璧なスーツの前では全てが無駄無駄無駄アッ!!」
レイが着ている特殊スーツについて説明しよう
全身は水素爆発にも耐える究極の素材で出来ている
腕からは約350以上の武器とツールが用意されているため、どんな状況にも対応できる
そしてハイオク満タンで約二週間は動く、たとえ切れても一時間で電気充電完了
動けなくなっても殺される心配はないので安心して睡眠ができる
とまぁ数々の機能をそろえているのである

「これで俺の研究が認められれば俺は大金持ちになるアッハハハワッハアーハッハ」
レイの大量虐殺は続いていく

続くのか?

424 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 22:26:41 ID:0CSmSZG5O
ボンド『………』

425 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 23:02:52 ID:1zQL3LK70
このスレもいよいよ末期かよ

426 :本当にあった怖い名無し:2005/11/28(月) 23:35:51 ID:Zhp2S1XaO
>>419
政治屋の公約みたいなものか

427 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 00:01:14 ID:78yh60c90
断筆宣言なんていくらでも破って欲しいけどな

428 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 00:52:11 ID:qDX4utPMO
罰則がない以上は破った者勝ち


429 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 03:11:54 ID:fK5+tvEhO
ここはゾンビスレなんだから、復活してもおかしくないだろ

430 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 03:12:53 ID:fK5+tvEhO
>>49

俺が良いこと言った

431 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 03:13:41 ID:v+HhWdmoO
>>423
普通に読んでたのに
>ウォーターカッター
で吹いたww

432 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 06:15:06 ID:ty+its3Y0
>>409=>>419=>>427=>>428
自作自演乙

433 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 06:42:13 ID:qDX4utPMO
>>419=>>428

434 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 11:37:13 ID:lZEPLUKx0
よし!漏れ気円斬だしちゃお。

435 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 12:35:20 ID:bVqLLnm00
つぎはだれで荒らすか決めようぜ

436 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 16:14:16 ID:qDX4utPMO
クリリンのことかー

437 :本当にあった怖い名無し:2005/11/29(火) 22:02:24 ID:H9Tt5WnW0
>>431
俺は「水素爆発」でクラクラっときたね

438 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/11/29(火) 23:53:14 ID:jbbGC09/0
さて、自分でも読み直して大爆笑した俺ですが
ささっと終わらせます


目がすでに「¥」になっていたレイはまったりとした気分でゾンビ狩りを楽しんでいた
その姿はまるで松茸狩りで予想以上に松茸がとれた60過ぎのおっさんとほぼ同じだ。
レイの左腕からライフルが飛び、右腕からは【スーパーウォーターカッター】が噴出され続ける
しかし一時間たってもまだで続けるゾンビに対してレイは一度攻撃をやめた。
「おまえら丸ごと同時に殺してやる」レイは両腕ををくっつけ地面にたたきつけた
一秒もかからなかっただろう、周りの地面は全て陥没し、ゾンビは奈落のそこに落とされた
レイは右腕から大量の硫酸を穴に流し込んだ、しばらくして硫酸の池が完成しどろどろに溶けたゾンビが何百匹も浮かんできた。
「アッハハハハハこれじゃまるでゾンビシチューだなw」レイは更に小便をぶちまけてその場を立ち去った。
残る制圧地点は巨大刑務所収容所「フナバシヘルスセンタープリズン」である。
約1500人以上の犯罪者が収容されていたが今では1500人以上のゾンビの住処となっている。
レイは正面玄関を破壊して中に突入した、いきなり数十匹のゾンビがレイを歓迎したが
約7秒で全滅、金目の物をうばうとレイは二階へと上がっていった。
また数十匹のゾンビがいたがなぜかレイに攻撃する様子はない、むしろ話しかけているようだった


439 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/11/29(火) 23:53:33 ID:jbbGC09/0
「こいつら・・・まさか・・・」レイは一匹のゾンビを捕獲してすぐに解剖した
「ウソだろ・・・こいつら・・・まだ理性があるどころか、脳がまだ動いているぞ・・・」
レイは使うことはないだろうと思っていた機能をつかうことにした、その名も【ゾンビ語翻訳機能】
成功したことも実験したこともないが、いざというときのために搭載した機能である
「私たちはあなたに攻撃をしません」
成功したかどうかは解らないが、たしかに翻訳された、ひとまず翻訳は成功といったところだろうか・・。
そしてレイとゾンビたちの長く熱い討論会が始まった
ゾンビ側の主張は人間を襲わない代わりに食料が確保できる場所を提供しろと
レイは悩んだ末、水星にゾンビたちを吹っ飛ばすことにした。温度差が違う水星ならゾンビも生息できないだろうと考えたのだ。
「いいだろう、おまえらに水星という星を一つやる、そこにはおまえらの獲物がこの星以上にわんさかといる。」当然だが大嘘だ。
レイはこのことをすぐに全世界に伝え、ゾンビとの騒動は終了した、レイの発明品であるスーツは馬鹿売れし、レイは億万長者になった・・・というわけではなく
逆に逮捕されてしまった。
理由は【ゾンビ大量虐殺の罪】である、ゾンビたちの証言でレイの虐殺風景が語られ
いくらゾンビでもソレはやりすぎだろということで起訴、そして長く熱い裁判の末、無期懲役がきまり
もうけたお金は世界の恵まれない子供たちに寄付された。まもなくゾンビたちは水星へと飛ばされ、二日後にゾンビの生命反応は水星から消滅した。
それから十年後・・・・・・
世界は再びウイルスの炎に包まれた・・・・。

続くのか?


440 :本当にあった怖い名無し:2005/11/30(水) 01:08:33 ID:mr+TWYFw0
脳って動くのか・・・

441 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/11/30(水) 16:26:23 ID:xItoZfHS0
>>440
どっちかというと・・まだ喋る程度の知能があるってこと・・でどっすか?

442 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:38:39 ID:rObeZGtk0
..第8章


...1
 オレ達は、南の国の兵隊野郎に持ち逃げされた、核ミサイルを取り戻すため、腐っちまったゾンビの国で、唯一動きそうな車両の在処《ありか》に向かったのよ。
 …そいつは、米軍相模原の補給廠から掻っ払って、横田基地の格納庫まで乗ってきた軍用六輪トラックだ。
 そこまで行くにゃ、腐れ野郎の団体さんがゾロゾロ彷徨く地上より、地下の秘密トンネルを抜けた方が近見だろ。
 それでロン毛野郎を先頭にして、秘密トンネルが有る、古びた倉庫に戻って行ったんだが、オレ達よりも先に先客が来てやがる。
 もちろんゾンビの野郎どもよ。
 男女の判別もつかねぇ三匹の腐れ野郎を、自動小銃の一連射で、どうにか撃ち倒した桐山だが、「弾が無ぇ。…弾切れだ。」って舌打ちしやがった。
 夜のうちに、装備を点検していたらしいが、さっきの銃撃戦に続く、マンションからの脱出劇で、激しく消耗しちまったんだ。
 ロン毛の装備は、地下のエレベーターを脱出する時、南の国の奴等から頂いてきた物だから、中村のアホが持ってるM16の弾じゃ使えねぇ。
 南が構えるQBZ小銃なら、弾は同じだが、奴も弾薬の残りは少ねぇらしい。三十連マガジンを、桐山に渡しながら「こっちも弾が無ぇ。…どうする?。」って聞いてやがる。
 頼みの綱は、中村メガネ猿の小銃だけだが、ノー天気な野郎は、南の国の装甲トラックが開けた、シャッターの大穴から、倉庫の外に身を乗り出して、駐車場のゾンビ野郎をスリーポイントバーストの真っ最中よ。
 「とにかく、先を急ぐしかねぇ。」桐山の野郎は、そう呟くと、地下へ続くエレベーターシャフトに走り寄った。
 自家発電が死んじまったのか、倉庫の中は薄っ暗いが、シャッターに開いた大穴から入り込む朝日で、まったく見えねぇって訳じゃねぇ。
 エレベーターの方は、昨日オレ達がぶち壊しちまったから、ここから逃げ出した時のまんま、地下への中間で止まってる。
 エレベーターの穴の中を覗き込むと、ミサイルを乗せてた台車の下に、オレ達と同じ迷彩服の影が見えたのよ…。
 横たわったままのランボー野郎に、片手拝みしたオレは、桐山の後から、地下に通じる非常階段のハッチに近づいて行った。

443 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:39:37 ID:rObeZGtk0
...2
 !!!。
 …ロン毛野郎の叫び声で、慌てて引っ込めたブーツの先に、細いワイヤー線が張られてる。
 奴が静止するように合図してくれなきゃ、オレはそいつを、引っ掛けちまうところだったぜ。
 「手榴弾のトラップ」だって、桐山の野郎は教えてくれたが、オレ達が、ここを通ると予想した、腹黒伊東の置き土産なら、洒落たモンだ…。
 …そいつが武器になるなら、持って行きてぇが、ゆっくりトラップを外してる時間は無ぇだろ。
 それで、オレ達は、恐る恐るワイヤーを跨いで、非常階段のハッチの中に入っていったんだ。
 ゾンビになって、言うことをきかねぇ右足が、ワイヤーを引っ掛けやしねぇかと、この時ばかりは、オレも神経を集中したぜ。
 一列になったオレ達は、階段の中にもワイヤーのトラップが、張り巡らされているかも知れねぇから、一歩一歩慎重に降りて行ったんだ。
 困ったことに、ワイヤーのおかげで、階段のハッチさえ閉められねぇから、これじゃ地下へゾンビ野郎の進入も防げねぇ。
 オレ達が、やっと地下に降りたころ、頭の上の方で鈍い爆発音が轟き渡った。
 トラップに引っ掛かった死人野郎は、バラバラだろうが、それを見ても、怖じ気づかねぇのがゾンビってヤツよ。
 非常階段の上の方から、奴等の呻き声が聞こえ始めて来やがって、マグライトを持つオレ達は、駆け出したくなっちまった。
 エレベーター室から、トンネルに続く辺りに差し掛かったとき、ロン毛野郎がまた、静止の声を上げたのよ。
 丁度、胸の辺りにワイヤーケーブルが張られてて、足下だけ見てたら引っ掛けちまう所だったぜ。
 …それでオレ達全員、身を屈めて、何とかワイヤーの下を潜り抜けた途端、非常階段の鋼材の影から、ゾンビ野郎が顔出した。
 ブツブツと愚痴をこぼす中村のアホが、M16の三連射で、非常階段の第一陣を吹き飛ばしたが、それで終わりじゃねぇのが辛いところ…。
 奴等、物音やら、新鮮な肉の臭いに釣られて、どこまででも追いかけて来やがるぜ…。
 仕方がねぇ。ロン毛野郎と南の奴が、マグライトで前方のトラップを警戒しながら、背中合わせのオレとメガネ猿が、後ろから来るゾンビ野郎を狙い撃ちよ。

444 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:41:10 ID:rObeZGtk0
...3
 だけどよ。…頭を狙おうにも、蛍光灯が消えちまったトンネルじゃ、巧く狙いは付けられねぇんだ。
 何匹かの死人野郎を撃ち倒はしたが、奴等の動きは止まらなかった。
 そのうち、二発目の手榴弾トラップに引っ掛かって、先頭の奴が吹き飛ばされた。
 奴等の動きを予測して、床に伏せたオレ達の近くまで、千切れたゾンビの破片が、吹き飛んで来やがった。
 素早く立ち上がったオレ達は、桐山の合図でトンネルの中を進んだのよ。
 トラップを警戒しながらの前進だから、それほど早くも移動出来ねぇんだ。
 それに、真っ暗闇のトンネルだから、マグライトの明かりだけじゃ、見える範囲も限られる。
 死人野郎に追い付かれそうになると、小銃をぶっ放して奴等を足止めしなきゃならねぇから、こっちも忙しいぜ。
 それでも何とかオレ達は、ミサイルが保管されてた武器保管庫まで戻って行った。
 ゾンビ野郎に追われたオレ達は、スチールコンテナや木箱が積み上げられた保管庫内に走り込んだのよ。
 あれ以来、手榴弾のトラップも無かったみてぇで、ワイヤーを踏むことは無かったが、ゾンビ野郎の呻き声が、背中の後ろに聞こえやがる。
 振り向いて、銃撃しようとしたオレ達に、桐山の野郎が怒鳴りやがった。
 「武器庫の中で発砲するんじゃねぇ!。」ってよ…。
 何が有るんだか判らねぇ武器保管庫の中じゃ、流れ弾が導火線に火を点けるかも知れねぇだろ。
 オレは、右手のサブマシンガンを南の奴に放り投げると、杖がわりだった白鞘の日本刀を抜き放た。
 マグライトの光に浮き上がった日本刀を、カンを頼りに横一線に振り払うと、オレに飛び付こうとしていた死人野郎は、上下分断の真っ二つよ…。
 更に、その後ろから来た腐れ野郎は、返す刀で斜め下からの袈裟懸けだ。
 ゾンビパワーの左腕なら、一刀両断も朝飯前よ…。
 あっという間にオレの足下には、二匹のゾンビ野郎のバラバラ死体が転がったぜ。
 後退しながら、更に何匹かの腐れ野郎を切り刻んでいると、ワークブーツの左足に、何かが絡み付きやがった。
 そいつは、上半身だけで躙り寄る、腐れ野郎の汚ねぇお手々じゃねぇか。

445 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:42:02 ID:rObeZGtk0
...4
 マグライトの光に照らされた、そのハゲズラゾンビは、無くなっちまった胃袋に、オレの足の肉を納めようと、必死の形相してやがる。
 不自由な右足を持ち上げたオレは、そいつの薄らハゲ頭を思いっきり、踏んづけてやったのよ。
 ゾンビ化した右足なら、頭蓋骨を砕くのも訳はねぇ。
 ハゲズラ野郎の脳漿が、ザクロの実みてぇに弾け飛び、保管庫の床に綺麗な放射状の跡が付いた…。
 オレがそんな風に、ソンビ野郎の相手をしている間に、南や中村のアホは、反対側の隔壁扉に向かって行った。
 南側の隔壁は、トラックが通れそうな大扉は閉じられたまんまだったから、人間用の小せぇ鉄のドアさえ何とかすれば、ちっとは余裕が出来るはずよ。
 そのうち、先に行ったロン毛野郎が、「早く来い!。」って叫びながら鉄の扉を閉ざし始めた。
 オレは、女らしい乱れ髪のボロボロゾンビに一太刀あびせると、暗闇の中を後退《あとずさ》りしたのよ。
 マグライトの明かりだけじゃ、周りがよく見えねぇから、まるで座頭市にでもなっためてぇだけど、こっちも必死だ。
 物音や、唸り声にゃ、即座に刀を振るったぜ。
 おかげで、ゾンビ野郎に組み付かれずに、何とか人間様の鉄扉まで辿り着いたんだが、格納庫に積み上げられた木箱まで斬りつけちまって、そこら中に、訳の判らねぇ資材が転がった。
 それで一時的にでも、死人野郎の足止めになったから、オレは、桐山の声がする方に飛び込んだのよ。
 …ロン毛の野郎が、直ぐに扉を閉じようとしたんだが、暗がりから現れた乱れ髪の女ゾンビが、両腕突っ張って、ドアをこじ開けようとしやがった。
 腐れ野郎の馬鹿力には、大の男も太刀打ち出来ねぇ。…ジリジリとドアが開いて行きやがる。
 日本刀を構えたオレは、ロン毛兄ちゃんの背中側から、ドアをこじ開けるゾンビ女の眼窩に向けて、刀の刃を食い込ませた。
 柄の辺りまで、のめり込んだ刀のおかげで、腐れ女は急にゾンビパワーを失ったから、後は桐山の右足の一蹴りで、何とか勝負が付いたのよ…。

446 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:43:26 ID:rObeZGtk0
...5
 ガチャリと閉じた鉄扉に、肩で息をしながらロックを掛けた桐山は、「これで、一安心だが、ゆっくりしてる暇は無ぇぜ。」って言った。
 マグライトの明かりを頼りに、歩き始めたロン毛に向かって、中村のアホが毒づいてやがる。
 「ミサイルなんか、どうなったって構わねぇ。このクソ忌々しいゾンビの国を脱出する方が先決だ。」って叫くのよ。
 …メガネ猿よぅ。お前、一回、死んでみるか?。
 腹黒伊東に嵌められて、死んじまった奴等の恨みを、忘れた訳じゃ無ぇだろう…。
 そいつにたっぷり土産を付けて、返してやらなきゃ、気が済まねぇ。
 それでオレは、野郎のケツを蹴飛ばしてから、桐山の後に続いたのよ。
 足を怪我した南の奴も、オレに並んで歩き出したから、一人残された中村も、「置いてきぼり」は、たまらねぇと、渋々立ち上がったんだ。
 電池の消耗で、弱々しくなっちまったマグライトの光の輪が、底なし沼に吸い込まるみてぇに、トンネルの奥に消えて行く。
 そんな中を、オレ達はトボトボと歩き出したのよ。

447 :おやじ ◆bP7aENzd7c :2005/11/30(水) 18:44:49 ID:rObeZGtk0
5話投下。

>409 PIP先生、流石だな。
 …イザナギのヨモツヒラザカの件を、ゾンビ軍団に追いかけられて逃げ帰る物語だって、
解釈したのには恐れ入った。

 そんな風に考えれば、天ノ岩戸の場面だって、スサノオと言うゾンビ軍団に追われて
洞窟に逃げ込んだ古代人って見えなくもねぇ。

 ついでに言えば、ヤマトタケルの西征、東征だってゾンビ駆逐の戦だったのかも知れねぇぜ。


じゃまたな。

448 :本当にあった怖い名無し:2005/11/30(水) 20:22:56 ID:v/btBIHVO
おやじ死ね

449 :本当にあった怖い名無し:2005/11/30(水) 21:40:42 ID:ew0DiHZC0
PIPはアイデアと表現力はあるかも知れんが遅いのがな。
昔の妖怪もののも途中で止まったままだぞ。
まとめスレができたのはいいが、続きをさっさと書いてくれ。
>>447
ゾンビのバカ力は嫌だよな。
ロメロゾンビは遅いくせに女でも男の腹をひきちぎるしな。

450 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/11/30(水) 22:43:38 ID:xItoZfHS0
ゾンビは確実に水星で消滅した・・しかしまだウイルスは消滅していなかったのだ。
再びレイと研究員Bとの戦いが始まろうとしていたのだ

「レ・・いや番号78901番、大統領が及びだ!!」
甲高い声が牢屋中に響いた。
「今更・・いまさら何の用だ?・・・金か?金なのか!?」
レイはあの日以降人間を信じられなくなり一週間に二回の割合で暴走を起すようになったのだが
そのたびに様々な薬剤を投与され彼の精神はほぼ崩壊していた、彼を何とか戻せないかと色々考えたが
結局特効薬は見つからないままだった。
「それは大統領が知っていることだ、俺は知らない、それよりも早く出ろ!!!」
レイはいやいや署長室へと向った、彼にとっては十年ぶりの署長室だろう。
「いやーレイ君、そこに座りたまえ」
大統領は軽くレイに話しかける
「えーそれで何の用でしょうか・・・できるなら手短に・・金・・・カネ・・カネ」
レイの頭にあることは「食事」「睡眠」「性欲」そして「金」この四つが彼を動かしているのだ
「実は・・君に一つ頼みたいことがあるのだ、君は最近の事件をしらないだろうが・・またゾンビが発生した
 しかも今度は大都市ニュートーキョーに直接ばら撒かれ今ニュートーキョーはすでに戦場と化している
 さらにそのゾンビは十年前のとは比べ物にならないほど強化されている、喋る、考える、物を使う、
 更に人を食らって仲間を増やす、これは地球上最大の戦いとも言えるだろう、そこで君に協力してもらいたいのだよ。」
大統領は長々とレイに話すがレイには右の耳に入って左の耳から出て行くような状態だった。
「へぇーそれで肝心の報酬はいくらほどいただけるのでしょうか?」
話をいきなり金の話に変えた。
「ハッハッハ、それならしっかり3兆円準備してあるぞ!!!!」
レイの思考回路が再び動き出した瞬間だった。
大統領が言った三兆という言葉でレイの肉体は見る見るうちに若返っていった。
「イヤァァァァァ、いいでしょう、この話乗りましょう、ええゾンビなんか二日以内に全滅させましょうはい」
「そ・・そうかそれでは・・」
レイは大統領の話を聞かないで窓を破って二階から飛ぶとすぐに自宅へと戻っていった。

ああ続いてしまった

451 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 09:52:27 ID:G8+oA8My0
頭の悪いハリウッド映画臭がしますな、
ユニバーサルソルジャーとかあの辺り。

452 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 10:41:48 ID:JQBiYyUq0
マカロニウェスタンっーかイタリア製戦争映画っぽいかも。

どうせ牢屋入ってるうちにインフレになってて3兆円なんてタダ同然なんだろうな。

ま、生暖かく見守っててやるから続きよろ!

453 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 13:42:45 ID:G8+oA8My0
主人公の名前が【レイ】で、

「大統領」と会見するのに

金額が

”円単位”(3兆円)

なのはどういう事か?

454 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 14:25:29 ID:JQBiYyUq0
>>453

突っ込み禁止な。お侍が腕時計してるのありな世界なんだから。

455 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 18:46:40 ID:6/Wy2+IA0
おもしろいからなんでもいいよ
っつーか難しい言い回し試みてはずしてる他の作者より文才あるな

456 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 19:40:28 ID:ve91qGAZ0
読んでいて頭の痛くなる悪文だな。
今までの作者でそんなに難しい言い回しを多用している人なんていたか?

457 :本当にあった怖い名無し:2005/12/01(木) 21:14:54 ID:aaUTC+Cb0
ちょっと物心ついた小学生がSF気取って書いた乱文みたいだな。
ちなみに主人公は書き手のヒーロー像が写しこまれて居ると思われ。

頼むから病院池

458 :本当にあった怖い名無し:2005/12/02(金) 00:20:00 ID:Uje1iLhU0
>>457
結構このスレで一番社会的地位がありそうな気もする

459 :本当にあった怖い名無し:2005/12/02(金) 00:59:57 ID:nFfSlEM7O
>>457
その通りだが、小中生にはよくあることじゃまいか
脳の欠陥からきてるわけでもあるまいし、病院行く意味はないだろ

それに、どんなに拙くても書くことに意味があるんじゃないかね?
文章の内容ははっきり言って評価にも値しないが

460 :本当にあった怖い名無し:2005/12/02(金) 08:37:56 ID:P7IGnn6IO
ただ、つまらない
だけではなくその理由も書くお前等おはよう。

461 :本当にあった怖い名無し:2005/12/02(金) 10:50:57 ID:/jWCiiN1O
そんなオマエラ かゆうま

462 :本当にあった怖い名無し:2005/12/02(金) 17:50:16 ID:Uje1iLhU0
全部読んだ時点でお前らの負け

酷評だろうと否定だろうとお前らの感想は魚拓とおなじ釣果

463 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/02(金) 19:39:06 ID:vLHmAhi40
あの・・・なんというか
全部思いつきで書いているので・・その
ええ銭の単位なんてなんでもよかったんです
主人公の名前なんてどうでも良かったんです
会見相手が大統領だろうと総理だろうと天皇だろうと坂上田村麻呂でもなんでもよかったんです
作品完成までの道のり
風呂でゾンビの小説を思いつく→あれこれ舞台背景を考える→色々と人物像を考える→終わり
文章の半分以上はその場で考えたことを書いているだけです。


464 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 04:09:37 ID:Y3tOTjixO
思い付きで大して練りもせず書いたような作品でも、投下することは無意味じゃない
とは思うけどな

できのいい文なんてハナから書くつもりなんかねーよ?
みたいに開き直るのは良くない

駄文だと自分で分かってるなら、酷評受けたって黙ってろと

465 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 12:51:12 ID:9++O7d7U0
B級映画のノリでこんなのもあっていいと思うけどね。褒めはしないけどw
突っ込みどころ満載だからアラ探すのも楽しいし暇つぶしにはいい。
チルドレン・オブ・ザ・デッドとか DEAD OF NIGHT とか金払って借りてくるより
はるかに健全だ。

466 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 14:23:34 ID:BZn2m/Ho0
お前ら・・・・ママンにふんぞり返って小遣いねだるガキみたいだな

467 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 16:26:04 ID:bNCsfWfI0
感想が出ること自体はいいことだよ。
それに変に叩いてるわけじゃなくて、みんなしっかり読んでから意見を出しているわけだし。

468 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 16:59:12 ID:I/6dxJsW0
誹謗中傷は意見じゃねえだろチンカス
引き篭もってて人との接し方がわからんらしいな>>456-459
頼むから幼女なんか狙わないで潔く人生を終えてくれよ

469 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 17:26:07 ID:bNCsfWfI0
誹謗中傷か?
>>457の病院池以外はただの感想だと思えるんだが。

470 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 17:52:50 ID:ByX2ptw20
何をか隠そう>>468こそがただの叩きなのですよ^w^

471 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 21:49:58 ID:9++O7d7U0
なんだかんだで 「 話 題 作 」

472 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 22:11:34 ID:5rdYE9M+0
水刃の人気に嫉妬。

473 :本当にあった怖い名無し:2005/12/03(土) 23:17:41 ID:EfjVMkWb0
こう言う突拍子の無い、子供の書いたような、壊れた感じの文は好き。(テンポも私は好きです。)
続きを書いて下さい、>>463
「ゾンビシチュー」が個人的には一番笑えました。

474 :本当にあった怖い名無し:2005/12/04(日) 15:10:09 ID:sstlSc5QO
帰りに行くの。ダブルパンチで散々言われる。自然とハイタッチした奴か仕事終了。靴のことか
タオル持参で楽しめる。寒い、ヌルポしてくら。
やむをえず。寒いと走ると思っていてバイクより、車に寄ってくらさい。

475 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/05(月) 00:26:24 ID:1Z+dMq8D0
「できた・・できたぞ・・完璧だァァァァァァッ」

12月30日、戦闘用スーツ【拳王Ω】完成
それでは機能について説明しよう

前回の機能はそのまま受け継ぎつつパワーアップしたスーツは20兆度の火にも絶える力をもつ
この世のものとは思えない素材で出来ている、様々な新機能の中でも推奨すべき機能といえば
【ゾンビクッキング】の機能だろう、ゾンビ一匹を取り込むと消毒して食用の肉へ変えてしまうのだ
当然だがこの戦争が終わればレイはこの肉を売り飛ばす予定である・・・。
そのほかにも2chボイス書き込み機能や、ビデオ8録機能など色々あるのだが・・
「前書きはこの辺にしておいて・・そろそろ金の海に飛び込もうか」
レイはスーツ(というよりもロボット)に乗り込むと【リンダ リンダ】を流し始めた
それとほぼ同時にスーツは動き出し、約5秒後に現地到着した。

12月31日
「フン、言ったところ武装したジェイソンが何匹持って所か
 未来科学を舐めるなよ・・・一匹残らず俺の金にしてやる!!!かかって来い。」

午前7時、戦闘開始
レイはリトルボーイと書かれた爆弾を取り出すとゾンビに向って放り投げた
再びあのキノコ雲ができたが、ゾンビはびくともせず当然だがレイにもダメージはない


476 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/05(月) 00:27:39 ID:1Z+dMq8D0
「ケッ、昭和の爆弾じゃやられてくれないようだな、なら!!」
レイの右手から出るレーザーが周りの地面を陥没させた、再びあの名作料理を作ろうとしているのだ。
その場にいたゾンビ、ざっと見積もって三万匹のゾンビに向って特性の液を流し込んだ
硫酸を34倍強化した特性の液は確実にゾンビを溶かしていた
「オオオンン・・ぎゃがああながいshdぱp」ゾンビたちのうめきが聞こえる
落ちなかったゾンビも5万匹ほどいたが左手から出る【ハイパーウォーターカッター】の敵ではなかった
5分後再びゾンビシチューの完成かと思いきや、レイは周りの木々を破壊してぶち込むと
地面にレーザーで名前を彫りこんだ、【名所!!ゾンビ鍋】と・・・。
ゾンビはレイに恐怖を覚えたのかいっせいに巨大ビルに入り込んで出てくる様子もない
「・・・・あの機能を試してみるかなw」レイはビルの前に立つと拳を構えた
「喰らえ!!バスター・パンサー」一発目のパンチで巨大ビルにひびが入り
2発目の爆発でビルは完全に破壊された、屋上に逃げたゾンビたちがいっせいに降り注いでくる
クレー射撃でもするような気分でレイはライフルを撃ち続けた 。


477 :本当にあった怖い名無し:2005/12/05(月) 00:44:40 ID:ilrtKVTQ0
でもさー北斗の拳の最後のほうの「強さのインフレ」が行き着くとこまでいっちゃって
話の辻褄があわなくて支離滅裂だったのもウォ〜さんと似たようなレベルだよなーー
もー見てらんなかったもん。
おやじさんあたりも話が終わらそうにも終われなくなってこんなんなんないようにねーーーw

478 :本当にあった怖い名無し:2005/12/05(月) 01:19:46 ID:dVKUQwtA0
【名所!!ゾンビ鍋】
ウォーターカッターで吹かす俺さんはサービス精神がなかなか豊富ですね。
このスレが終わってもどこかのスレにゾンビのように復活しそうな予感のするこのゾンビ小説。
何故か悪い気がしません。

479 :本当にあった怖い名無し:2005/12/05(月) 03:53:57 ID:2E60gGFcO
スケールが大きいはずなのに安っぽいこの感じ、悪くないなw
お世辞にもうまい文章とは言えないけど、たまには読みたい、こういうのも

がんばっちくり

480 :本当にあった怖い名無し:2005/12/05(月) 12:27:19 ID:wgUCROFn0
他の作家の穴を埋める良い人材

481 :老年:2005/12/05(月) 23:54:11 ID:utD4iQM10
やっとアク禁解けた。駄文投下いたします。

通路奥の階段から新たなゾンビが出現。しかもコイツ、素速い。ほとんど小走りスピードでオイラに接近。
パニくるな、パニくるな、冷静に行動すれば腐れゾンビ如き一蹴じゃい!。クロスボウを構え、狙いを定め、放つ!。

しまった!?発射角が悪かったのか、ゾンビの頭の丸みに沿う様に矢が後ろに逸れてしまいノーダメージ。
ゾンビタン、そのままの勢いでオイラにタックル!ウギャ!ゾンビにマウント捕られちった!。
仰向けにブッ倒されたオイラの視界の端に映る、閉まりゆくドア。その隙間からこっちを覗く、先程ゾンビ侵入の危機から救ってやったヤシの目。

バタン!…ガチャッ。

オイラの目の前で無情にも閉まる扉、そして施錠音。!?・・・野郎、こっちのピンチ、確認しといてあっさり見捨てやがった!!。
ショックでした・・・まさに心折れた瞬間っス。
そんなオイラの喉元にゾンビタン、喰らいつき噛み千切り!勢いよく面を上げたゾンビのもぐもぐする口にピラピラ〜と赤い帯状なモノが!

もうね、喉笛辺りの皮膚とか肉とかの組織、ベリベリ〜って一切合切持ってかれたと思ったんス。
強烈な口臭のオッサンゾンビの熱烈なハグ、はっきし言ってゾォォッ〜としますた・・・ええ。絶叫しましたとも。
恥も外聞も無く、のど張り裂けんばかりに・・・もう完全にパニくってましたから!噛まれますた!喰われますた!明日からオイラ、ゾンビタン!てな心境でしたから。

後日聞いた話ですが、この時のオイラの暁の絶叫はご町内一帯に響き渡り、安眠中な皆々様方を無理矢理叩き起こし、
中には密かに住居内に侵入しつつあったゾンビの奇襲に、間一髪気付いて命拾いした・・・なんて方も。まさに怪我の功名ナリ。

とにかく叫びながら反射的に喉に手をやる・・・アレ?切レテナァ〜イ?血も出てなけりゃ痛くもないよ?。

ハッとそこで気付いた。ゾンビが口に咥えてフゴフゴしてんのは新日プロ謹製・闘魂タオル!そういや首の周り、タオルでガードしてたんだっけ、ラッキー!。
助かった!!と気付いたら現金なモンで、次にオイラを盛大にビビらせてくれたオッサンゾンビへの闘魂の炎が瞬間着火!イノキ・ボンバイエ!!。
再度のハグ攻撃に出ようとしたゾンビに左の喉輪を決め、右手に腰の『七つ道具』を探らせる。

・・・目だ・・・目玉に突き刺せば、頭蓋骨に邪魔されず脳まで届くはず!。

482 :老年:2005/12/05(月) 23:56:20 ID:utD4iQM10
大型マイナスドライバーを逆手に握り、ヤシの左目に当てる・・・軸半ばまで潜り込むと切っ先に当たる何かを感じたが、ソレを過ぎるとあとはスムースに根元まで埋まる。
ビクン!と動きの止まったゾンビのクソ重い身体を押しのけて何とか立ち上がれた。

・・・よし、何処も噛まれた場所は無ぇな、ってエッ・・・やべぇ、漏らしちゃってるよ・・・嘘だろぉ〜勘弁してくれよぉ〜。

ズボンの股間にくっきりと浮かぶ濡れジミにヘコんでると、通路奥の階段から再び新規ゾンビ2体の姿が・・・。

・・・クッソォォォォオ!全部テメェ等の所為だ!キル・ゾンビ!キル・ゾンビ!モア・キル・ゾンビ!!。

大・激・怒!・・・はっきり言ってキレますた漏れ!今こそ“奥の手”を切るっス!。
腰の『七つ道具』からチャッカマンを選択。ズボン腿の工具ポケットからスプレー缶を取り出してゾンビにノズルを向ける。

右手にスプレー、左手にチャッカマン・・・・・・・・発射&着火!

ノズルから勢い良く噴出した透明な液体にチャッカマンの火が引火、炎のアーチと化してゾンビタンを襲う。
火炎は狙い通り、ゾンビ顔面を直撃。上半身が一気に炎に包まれた“人間マッチ棒”二つ完成!。

これこそがオイラの切札スペシャルアイテム『部品洗浄スプレー』だ!

整髪剤などのスプレー缶が即席の火炎放射器になるのは有名だが、アレは缶内部に高圧をかける為のLPガスが燃えてるだけであって、充填されてる薬剤そのものは非可燃性ッス。
だからヘア・スプレーなどの生活用品を武器として使うにしても、火力は精々炎であぶる程度だし、炎の届く距離も精々ノズル先1mくらい。

だがこの『部品洗浄スプレー』は一味も二味も違うゼ!コイツに充填されてんのは、自動車の水気油気を嫌う精密パーツを洗浄する為の『白ガソリン』。
燃焼力はその名の通りガソリンそのもの。コレが液体の状態で噴出される訳で、飛距離もほぼ3mくらいは行く。只のスプレーを「ガスバーナー」とすれば、コイツこそ「火炎放射器」そのものよ。

ただし欠点が二つ。完全な可燃性引火物な危険物だから取り扱いに特に注意が必要。特に屋内じゃ火事なってもおかしくないッス。
オイラも自分ちのアパート内では極力使いたくは無かったのねん。まぁココはコンクリ造りの通路だから大丈夫か。

そしてもう一つの欠点・・・オイラの目の前で上半身、炎と化して悶絶のゾンビ達、ジタバタと右往左往“しぶとく”動き続けている。

483 :老年:2005/12/05(月) 23:58:20 ID:utD4iQM10
・・・この通り“火”では、ヤシ等の息の根を完全に止める事は難しい・・・一撃必殺と言う訳には行かないわけで・・・。
勿論、高熱が頭蓋内部まで伝われば、蛋白質の塊みたいな脳が煮えて脳組織が変質、殺せるかもしんないけど・・・。
そうなる前に鎮火→パニくってたゾンビタン、正気に→再び食人活動再開みたいなの予想。そうなる前にゾンビにトドメを刺さなくちゃイカンけんの〜。

と、そう言えばメインウェポンなスレッジハンマーを屋根に忘れてきた〜何やってんの漏れ!・・・しょうがない。腰からナタを引き抜いて手前のゾンビの燃える頭めがけて渾身の一撃!。

スカッ!っと、スイカでも切る様な感じで刃が脳天に食い込み倒れるソンビだけど、深く刺さりすぎてナタを腐れ頭から抜けなくなってしまった。
引き抜こうにも、燃え続ける火が熱くて柄が掴めない。ああ〜再び何やってんの漏れ〜ゾンビもう一匹居るのに〜。

もう一匹のゾンビ。全身に廻った炎にパニくりつつ、オイラの方に歩いてくる。

コッチにくるんじゃねぇ!素手のオイラは履いてる安全靴でキック、キック、ケンカキックの連打で、ゾンビを通路端まで追い立てる。
トドメじゃ!ロープ際…もとい、胸下くらいな高さの壁際まで追い詰めたゾンビの胸板めがけて、勢いと全体重を篭めたドロップキック敢行!。
この一撃でゾンビのヤシを壁を乗り越える様にマンション外へ突き落とす事に成功ッス。

ハァ・・・なんとかなったけど、メチャクチャしんどいわ。一旦部屋に戻ろうかしら?濡らしたおパンツも取り替えたいし・・・。

とかなんとか考えてると、また階段に人影が・・・。またゾンビかよぉ〜何匹いんだよぉ〜と、一旦反対側通路奥に退却。
途中で床に落としたままだったピストル・クロスボウを拾い、急いで弦を引き、矢をセットする。

484 :老年:2005/12/06(火) 00:00:08 ID:utD4iQM10
・・・こうなったらやれるだけやってやる。やばくなったら自分の部屋に逃げ込みゃいい訳だし・・・て、ヤベェ。ドア・チェーン掛けっぱなしだ。
これじゃカギ開けても中に入れないじゃないか・・・つくづく何やってんだ漏れ(涙)。

己の間抜けさ加減につくづく嫌になってきた・・・もう屋根の上に逃げるしかない。
軒下に飛びつき何とかよじ登ろうとするけど、先程からの対ゾンビアクションで疲れはてて腕に力が・・・アァ〜腕に力がぁ〜。

「・・・大丈夫かオイラくん?」

へっ・・・ヨシイ氏とタナカ氏?。背後にはもう一人見慣れない長身のヒョロッとした40歳前後な男の姿も。

「ああ・・・この人は僕の親戚のテラさん。下のゾンビやっけるの手伝ってもらってね」
「どうもテラです。昨晩から家族共々コチラに厄介になってます」

右手に持った血塗れの金属バット持ち上げて軽く会釈したテラ氏は、スプラッタな状況に似合わない柔和な表情を浮かべた気さくそうな紳士でした。


結局、ヨシイ氏はゾンビの襲撃に気付いてた訳で・・・まぁ二階からじゃ身動きとれないから、とりあえず夜が明けるのを部屋の中で待ってたそうな。
そしたら、一、二階の通路にたむろってたゾンビが急に三階に移動し始めて、更につんざく様なオイラの絶叫。

ヨシイ氏、頃合を見計らって、ちょうど昨晩、名古屋から避難してきたテラさんといっしょに外に飛び出し、残ってたゾンビ2、3匹を背後から奇襲。
次に一階に下りて、テラさんがゾンビ牽制してる間にバリケードのドラム缶を所定の位置に戻して出入り口を封鎖。

あとは寝てたタナカ氏叩き起こして一階のゾンビ駆逐。そして三階を確認しに来たという訳で・・・。

ちなみにオイラの絶叫を聞いた時点で「誰かやられたみたいだけど、今更助けに逝っても間に合わない。ならソイツが“餌”としてゾンビ引き寄せてる間にバリケード閉めちゃえ」と。

・・・確かにその行動は正解だと思うけどさぁ、こっちはメチャやばかったんヨォ〜。くぅ〜〜この憤り、何にぶつけたら・・・と、
そういや、助けたのに文字通り“恩を仇で返した”ヤシが居たなぁ・・・あっさりオイラを見捨てやがったよねぇ〜。

フフフフ・・・どうしてくれよう。おパンツ着替えた後、漏れはケモノになる!。

485 :老年:2005/12/06(火) 00:03:38 ID:utD4iQM10
終了。なんとかかんとか書けました

486 :本当にあった怖い名無し:2005/12/06(火) 06:25:22 ID:UxLymr8FO
乙、期待してます。

487 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/06(火) 18:30:46 ID:xpnMxU2P0


「とりあえず昼飯にするか・・と」
レイはコンビニに突撃するとその辺の品物と雑誌を片っ端からスーツにいれると
無銭飲食を始めた。後にこれが彼の運命を思いっきり左右するのだがそれはまた後の話
ニュートーキョーは五つのブロックに分かれているのだが、レイのビル破壊と鍋製作により五つのブロックいたゾンビたちが
一つのブロックにある巨大遊園地ザ・デエィズニーランドジャパンに逃げ込んだのである
かつての日本にあった都市、豊島区と同じ大きさの遊園地である。
逃げ込んだ無数のゾンビ、いや武装したジェイソンたちは遊園地全てを拠点とし
着々とレイとの戦闘に向けての準備をしていた。

「さてと・・行きますか」
レイは食い散らかした弁当の空箱をその場に捨てると遊園地へと足を急がせた
最短ルートを走る為ビルの中なども突き抜けて進んでいく、この行為もやはり彼の運命を左右するのだがそれもまた後の話
12分後レイは固められた正面玄関をぶち壊すと遊園地のなかへと侵入していった。

12月31日、午後五時、レイ最終決戦へと向う
同日午後5時半、   戦 闘 開 始 
 
「キエエエエエエエエエハイヤアアアアアアア」
四方八方から来る無数のゾンビを巨大ハンマーと刀でなぎ倒す
ゾンビも銃を使う、原子力爆弾を落とす、噛み付くなど数々の方法をレイに試すが
彼に効果は一切見られない
このままではゾンビ全滅も時間の問題だ、生き残ったゾンビたちは城へと逃げ込む
逃げ込んだのを確認したのか城は巨大なメカへと変化した
「ケッ!!上等だぜ、人間様を真似してメカかおもしれえ。」





488 :本当にあった怖い名無し:2005/12/06(火) 18:57:22 ID:48j3C0Qi0
あのさぁ

ゾンビの魅力は終末感の漂う死人が歩き回る世界で、いかに生き抜くかのサバイバルでしょ

ゲームの影響だと思うけど、戦闘描写ばかりしないでもらえる?


489 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/06(火) 19:05:02 ID:xpnMxU2P0
城は巨大な手を振りかざすとレイへ振り下ろした。
「オラアアアアアア!!」
レイの頭突きでロボの手のひらに穴が開く
続いて第二波、もう一つの手が一気に来るが、刹那一瞬で肩へ回ったレイは
肩に【スーパーウォーターカッター】を打ち込む、肩ははるかかなたへと吹っ飛んでいった。
そして腕が落ちると同時にレイは両腕を失った城の懐に飛び込むと・・
「風穴あけてやるぜぇぇレロレロレロレロレロ」
レイのパンチが城に巨大な穴を開け、ついに城は倒れた。
そしてついにゾンビたちを仕切っていた四匹のゾンビが出てきた
自称【 ゾ ン ビ 四 天 王 】と名乗る彼らは何処となくほかのゾンビと雰囲気が違うが
レイにとっては四天王だろうと普通のゾンビだろうと共通して「金」なので関係ない
真空カマイタチをおこして四匹のゾンビの首をぶっ飛ばすが・・なぜか軍服を着たゾンビだけが首を飛ばされていなかった
不振を抱いたレイがゾンビを分析すると、驚くべき結果が出てきたのだ。
「おめぇ、ゾンビじゃねぇな、しかも二度と顔もあわせたくねえ奴だとはな・・・ジャック!!!」
軍服を着たゾンビの皮が破れ中から人間が出てきた。
「フッフフ、バレたか・・・」
そうコノ男こそゾンビをばら撒いて世界をめちゃくちゃにした男ジャック!!

ああ続いてしまった。




490 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/06(火) 19:07:03 ID:xpnMxU2P0
>>488
それもありますが正直作者がいつもバイオをやっていっつも死にます
そしてゾンビたちが憎くなりました。一気にこいつらをボコボコにしてやれないか・・と
そのキモチを一気に駄作にぶつけているだけです・・ハイ・・あ
もう少しで終わるので・・ハイ・・スイマセン・・

491 :本当にあった怖い名無し:2005/12/06(火) 21:22:22 ID:zxNqW4brO
老年さん乙です。
この時期、タイヤ換えてるトラックをよく見ますが大きなハンマーでバコーンと飛ばしてますね。
あー、アレだなと思いました。
ウォーターカッターさん乙です。
今までの作品にはない突き抜けた雰囲気がいい感じです。
最後まで書いて下さいね。

492 :本当にあった怖い名無し:2005/12/06(火) 22:54:48 ID:2/pM9htA0
待ちに奇妙な噂が流れた。
夜な夜な死んだものが生き返り、生きている者を喰らうという噂が。
目撃情報もいくつかあったのだが、いかんせん夜中に徘徊しているのは酔っ払いや悪そうな若者、警察も本気にはしていなかった。
だがある日、おぞましい殺人事件が起こり自体は一変する。

とある四人家族の住む一軒家、夜中に女性の悲鳴が聞こえた。 
その家族は皆仲が悪く近所の住人は喧嘩でもしているのだろうと思っていた。

遺体が発見されたのは三日後。 遺体というよりも臓器の一部と言った方が正しいであろう死体。 その家族の誰のものなのかもわからないような死体。 血の海、赤黒く染まったカーテン。
肉のこびりついた骨はいたるところに落ちていた。 子供が遊んだかのように無駄に引き伸ばされた腸、頭蓋骨の所々から生えている長い髪。

第一発見者は回覧板を届けに来た中学生の女の子。 返事は無いが昼間から電気がついていることを不審に思いドアに手をかけたら鍵がかかってなく、開いたらしい。 
そして、その光景を目にしてその場で気を失った。 玄関先で倒れている少女を発見した人がすぐさま警察に知らせ、事件が明るみになった。

町は日に日に緊張感を増し、人々は身の安全を図ろうと夜は雨戸を閉じたり近隣の人と頻繁に連絡を取るようになった。
しかし、そんなことはまったく無力だった。

まだ生のある人々は神を、己の運命を呪った。


493 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 01:59:33 ID:CQOb7Y+Z0
>>490
もういいよ、そのノリで ┐('ー` )┌

結構生暖かく見守ってるw

494 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 14:38:31 ID:lgIS2JhiO
バタリアンスレで、157氏が復活したね。
ここも含めて、楽しみが増えました。

495 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 22:09:47 ID:jklHbqIA0
>>488
創作モノにいちいち、こうだ!って決め付けるのはいかがなものかと。
あるていどジャンルに当てはまってるわけだし、
それ以前に、ここに作品投下する人たちはお前に好みにあわせて書いてるわけじゃないだろうに。
読むのが嫌ならスルーすればいいし、
全うな意見・感想ならそういう書き方はやめれ。

>>490
もう少し考えてレス付けなよ。
なんで上から見たような言い方なんだ?
お前もただの名無しだろうに、荒らしでもない全うな書き手に対して上から見るような態度とるなよ。
過疎るぞ。

496 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/07(水) 23:03:54 ID:bTVXnkol0
>>495・・?え?名無し?

497 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 23:10:16 ID:C+tvdz100
>>495
>>490
>もう少し考えてレス付けなよ。

え、誰に?
俺もレス付けてるから気になる。

498 :本当にあった怖い名無し:2005/12/08(木) 01:03:20 ID:Q2dt8Yla0
ちょwwwごめんアンカーみすった
吊ってきます                  三ヽ('A`)ノ

>>490じゃなくて>>493ですわ

499 :本当にあった怖い名無し:2005/12/08(木) 15:16:05 ID:UWz/U1JQ0
>>498

┐('ー` )┌


500 :本当にあった怖い名無し:2005/12/08(木) 17:18:22 ID:JdXvIcO6O
>>495が一番うざいということで

501 :本当にあった怖い名無し:2005/12/08(木) 21:15:28 ID:UWz/U1JQ0
>>500
あんまり書くと荒らしだすからやめよ

502 :本当にあった怖い名無し:2005/12/09(金) 20:48:31 ID:hOKGMrWEO
保守

503 :本当にあった怖い名無し:2005/12/09(金) 22:42:39 ID:ixKJJ2krO
ウォーターカッター面白い!!いつも続きを楽しみにしてるのだ(^ω^)

504 :本当にあった怖い名無し:2005/12/11(日) 10:49:01 ID:V/tFofET0
面白いなどということは一切ないが

他も同じくつまらないんだゴミ文さん以外は

foolさんも質落ちたしな
ムリして書かなくていいぞ
こっちは面白いかどうか判断するのに読まなきゃいけないがそっちは書きながらできるだろ
本当にいい出来だと思ったものだけ投下してもらいたい

505 :本当にあった怖い名無し:2005/12/11(日) 11:56:46 ID:R8Z3pE61O
うはwww偉そうな奴wwwwwwwww

506 :本当にあった怖い名無し:2005/12/11(日) 15:51:42 ID:TWzzv5850
| 釣れますか?                ,
\                          ,/ヽ
   ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         ,/   ヽ
   ∧_∧         ∧∧  ,/         ヽ
  ( ´∀`)       Σ(゚Д゚,,),/            ヽ
  (    )      (|  つ@               ヽ
  | | |   __〜|  |                ヽ
  (__)_) |――|. ∪∪                     ヽζ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|               ● 
  /⌒\/⌒\/⌒\/⌒\|彡~゚ ゜~ ~。゜ ~ ~ ~ ~~ ~ ~~ ~
  ⌒\/⌒\/⌒\/⌒\/⌒\彡 〜 〜〜 〜〜 〜〜

507 :本当にあった怖い名無し:2005/12/11(日) 21:28:43 ID:4nQWFeY3O
ここは良い釣り堀ですね^ ^

508 :本当にあった怖い名無し:2005/12/12(月) 07:48:17 ID:Qy/v+XHQO
過疎ってんのに何言ってんだかw

509 :本当にあった怖い名無し:2005/12/12(月) 08:15:25 ID:Hj6XBnkpO
なんだ、浅野忠信のスレかと思った。

510 :本当にあった怖い名無し:2005/12/12(月) 15:41:35 ID:4vK2lEba0
>>504
「くだん氏ね」書き忘れてるぞ

511 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/12(月) 22:11:12 ID:2CrSZpXG0
aa
思いつかない

512 :西村たらこびるゆき:2005/12/12(月) 22:34:51 ID:nrVlWzARO
S O S たすけてくれー

513 :本当にあった怖い名無し:2005/12/13(火) 11:59:08 ID:yKtAgcQ50
ダイジョウブ。「東京ゾンビ」が公開されたら人が増えるはず

514 :本当にあった怖い名無し:2005/12/13(火) 12:55:36 ID:5WnPvBv/O
東京ゾンビって何?皮肉?

515 :本当にあった怖い名無し:2005/12/13(火) 13:05:02 ID:y8j1/X8Y0
>>514
主演は浅野忠信・・・

516 :本当にあった怖い名無し:2005/12/13(火) 19:31:04 ID:6K7xyUhG0
哀川翔を忘れないで・・・

517 :本当にあった怖い名無し:2005/12/13(火) 19:50:17 ID:tTlWzMrpO
カサカサ

518 :本当にあった怖い名無し:2005/12/14(水) 02:00:17 ID:qQqJ7QgG0
なんで、日本映画でのゾンビはギャグ路線ばっかりなんだぁ?
ヴァーサスは最高だ。

>>吹かす人
まぁ、フェードアウトだけはしないで下さい、楽しんで読んでます。

519 :本当にあった怖い名無し:2005/12/15(木) 11:59:44 ID:fW9etno30
カサカサカサカサ

520 :本当にあった怖い名無し:2005/12/15(木) 12:20:14 ID:Y6ipkQYb0
あれ、まだこの板あったんだw

ほとんどの常連作者さんはもう新サイトのほうに集まったみたいですね。

まだの人は早くきてよ!!

521 :本当にあった怖い名無し:2005/12/15(木) 16:49:35 ID:tGEyngvL0
くだんは帰っていいよ

522 :本当にあった怖い名無し:2005/12/15(木) 19:42:12 ID:rNKoeadkO
URLきぼん

523 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/15(木) 20:20:17 ID:wA//2dVK0
「ジャック!!、俺の特許だったゾンビを勝手に使ってなおかつ俺を豚箱にぶち込んだ罪は重いぞ
 おまえも一緒に豚箱にぶち込んでやろうと思ったがもう勘弁ならねぇ、ココで消してやるUREEEEE」

「フッフフフフ、それがおまえに出来るかな?」
ジャックは自分のポケットから謎の液体を自分にかける
「な・・何をしやがった!?」
不敵な笑みを浮かべジャックは静にこう言った。
「これから面白い物を見せてあげよう、そう僕自身が・・・ガハッ」
口から血を吐くと見る見るうちに体から血が噴きだし、数秒もしないうちにジャックは絶命した・・・が
それから約三秒後身長が二十センチ伸び体の筋肉も発達した状態でジャックはよみがえったのだ
「おまえ・・一体・・何を」
「フッフフフフ不思議がってるな、いいだろう冥土の土産に教えてやる、今かけたウイルスは
 ゾンビたちから検出されたウイルスの数倍強化された薬だ、一か八かだったが成功した今俺は
 全ての人間を調節する存在になった、当然おまえもなレイ!!」
次の瞬間ジャックは目にも留まらぬ速さでレイも懐に入り強烈なアッパーをボディに打ち込んだ
レイは五百メートル先まで吹っ飛ばされた。

「クッ・・要するに喋るゾンビか、面白い、面白いぜ、今ココでおまえを倒して研究結果を出せば
 俺は本当の大富豪になるぜ、かかってきやがれ!!!。」




524 :本当にあった怖い名無し:2005/12/16(金) 11:12:08 ID:seC/PxGEO
余裕ぶっこきつつ一か八かのジャックにワクテカ

525 :本当にあった怖い名無し:2005/12/16(金) 13:37:56 ID:9AfJPsPQ0
最後にプリキュアが出てきて終わるの?

526 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 00:08:02 ID:zNipDYRbO
ウォーターカッターの一見してみると荒唐無稽っぽいが、実は相当に計算されつくした(?)文章にと上手さを感じるっす。

つまり、俺もそれに、まんまとハマってしまったみたいっす。

面白いっす!!

527 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 00:46:23 ID:n+3GUmL10
すっすすっす!!

528 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:51:23 ID:IQVk51Wv0
時刻 22:15

護衛艦「くらま」にSH−60が着艦した。
艦上では、無線で現存する隊があったことを聞いた乗組員が情報を求めてヘリ甲板に集まってきていた。
機長の大津一尉がタラップを下りると、数人が駆け寄ってきた。
大津は、K市の戦闘ヘリ団が健在であることを告げると、誰ともなく、「ウオオオ!」と歓声が上がる。
乗組員の誰もが、生存者の存在を心待ちにしていたのだろう。

「大津一尉、艦長がお呼びです。」
「わかってる。装備を置いたら、すぐに行きますと伝えてくれ。」
大津は小走りにパイロットルームに入った。

529 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:52:28 ID:IQVk51Wv0
「大津一尉、出頭いたしました。」
戦闘指揮所には艦長以下、士官が勢ぞろいして大津一尉を迎えた。
「ご苦労。陸自部隊が健在だったということだが。」
「くらま」艦長であり、第二護衛艦隊司令官の林一佐がまず口を切った。
「はい。K市にある第一師団の戦闘ヘリ部隊が健在です。民間人を含めた300名以上が基地内に避難しているとのことです。」
「他のヘリからの報告では、関東近辺では、他に現存する部隊はないということだ。」
「富士は?」
「富士は都心部へ向けて進行中だったが、藤沢で引き返したそうだ。」
「どうしてです?何か、問題でも・・・?」
「神奈川県内に入ってから、『敵』の抵抗が激しく、犠牲者が多数出たために撤退したそうだ。」
「連絡は取れているんですね?」
「まだな。それから、米軍との連絡が取れた。それが、問題なんだが・・・」
「問題?米軍との連絡が取れたなら心強いのでは?アメリカ本国はどうなっているんですか?」
「アメリカは本土はほぼ全域で壊滅状態にあるらしい。アメリカだけではなく、世界中、どこも同じような状況らしい。離島と島国を除くと、ほぼ全滅だろう。」
「そんな・・・バカな・・・!」
「この艦の乗組員はもちろん、このことは一部の者にしか伝えておらん。パニックになる可能性もあるからな。」
「それでは、なぜ、私に・・・?」
林一佐は隣りにいた別の士官の方をちらりと見た。
すると、その士官は話しにくそうな素振りを見せながら、口を開いた。

530 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:53:37 ID:IQVk51Wv0
「米国内で核が使われたらしい・・・」
「『核』!?」
大津は思わず大声をあげた。
「声が大きい!冷静になれ!」
林一佐が大津を咎める。
「どういうことですか?『核』とは・・・?」
「米軍も詳しい情報は流してはくれん・・・というよりも、米軍でも正確な状況を把握しきれていないのかもしれん。」
先ほどの士官が話し始めた。
「米国内では感染のスピードが速く、一部都市では完全に生存者がいない状況にまでなったと思われる。
米政府としては、感染を防ぐには感染者を都市ごと消してしまうことしかないと判断したのだろう。
使われたのは小型の戦術核か、核地雷らしい。艦艇に対しても、国内への核攻撃の指示が出されたようだ。」
「では、アメリカは・・・」
「情報が正しければ、おそらく大部分が壊滅だろう・・・」
「日本でもまだこれだけの生存者がいるというのに、どうして・・・?」
「あまりに情報が少なすぎて、他の国についてはわからん。これは米国艦船との連絡でわかったことだ。」
「それで、米艦艇はどうすると?」
林一佐は言いにくそうに重い口を開いた。
「全米軍に対して、国内外を問わず、感染地帯を攻撃する命令が出ている。」
「は?え・・・ということは・・・?」
「わが国もその対象だ。」
「そんな!!そんなバカなことが許されるはずがない!」
「当然だ。米国であれ日本国民の生存を脅かすものであれば、我々はそれを排除するための行動を行う。」
「どうすれば・・・」
「我々の使命は日本国民の生命と財産を守ることにある。そのために、生存者を救出することを最優先として作戦行動を行う。
考えたくはないが、米軍が日本国内に対して攻撃を行う場合にはそれを阻止する。」

531 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:54:50 ID:IQVk51Wv0
時刻 22:30

限られた設備を最大限に利用して、久米は血清、抗ウィルス剤を何とか作り出そうとしていた。
幸い、薬局内には遠心分離装置があったため、血清の生成は出来そうであった。
顕微鏡はショッピングセンターの売り場に残された品物で、もっとも高倍率の物を持ってきた。

「どうですか?久米さん。できそうですか?」
「ああ、武田三曹。何せ設備がありませんからね・・・できるかどうか・・・何とかやってます。」
「でしょうね・・・この先、どうなるんでしょうかね・・・」
「さあ・・・何の解決策も見つからないまま、人間は滅んでしまうかも・・・でも、ただ黙って滅ぶのはゴメンですよ。
出来る事は何でもやってみます。」
「がんばってください。何の役にも立たないとは思いますが、我々が出来る事は何でもしますんで!」
「ありがとうございます。その時はよろしくお願いしますよ!」
武田は並べられたサンプルに目をやった。
10本余りの試験管が立てられており、手書きで番号がふられている。
武田は顔を近づけて、1本1本を興味深げに見た。
すると、ほとんどの試験管は見た目には違いがあるようには思えないが、
1本だけ明らかに他とは異なるものがあるのに武田は気がついた。

532 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:56:06 ID:IQVk51Wv0
「久米さん、あの試験管だけは違うんですね?他は見ただけじゃ全然、違いがわかりませんけど・・・」
「え・・・?」
久米は慌ててサンプルの方に目をやった。
武田が「違う」と言った試験管の前にしゃがみこんで中を見ている姿が目に入った。
久米は急いで武田の方へ駆けよると、試験管を見てみた。
他の試験管は無色透明であるが、1本だけは白濁していた。
久米は緊張しながら試験管を手に取って中を見てみた。
「これは・・・」
そうつぶやくと新しいスライドガラスを取り出して、サンプルでプレパラートを作り始めた。
「やっぱり何か違うんですか?」
「ええ・・・違います・・・もしかすると・・・!」
久米は顕微鏡をのぞきながら興奮した様子で答えた。

「やっぱり!この試験管だけウィルスが死滅している!完璧な抗ウィルス剤だ!」
「『奴ら』を倒すことができるんですか?」
「おそらく。早く報告しなければ・・・!無線・・・無線は使えますか?」
「ええ、大丈夫です!行きましょう!」
二人は急いで薬局を出て売り場の通路へ出た。
小松たちのいる売り場の方へ向おうとした、その時・・・

533 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:57:23 ID:IQVk51Wv0
ガシャ――――ン!

店内に大きな音が響いた・・・

「何だ!?今の!?」
「ガラスが割れる音・・・!?『奴ら』が・・・!?」
「久米さん!急いで小松一曹たちを呼んでください!自分はここで警戒します!急いで!」
「わ、わかりました!」
武田は小銃から弾倉を引き抜いて弾が十分に装填されているのを確かめると、再び小銃に差した。
久米は数度、後を振り返りながら、急いで他の者たちがいる売場へと急いだ。
武田は一階が見渡せる通路に位置を取ると、膝をついて「音」のした方向へ銃を向けた。

一階と二階は中央が吹き抜けになっており、二階の左右に通路がある。
途中、何箇所か、左右の通路を横断する「橋」があり、そこからは一階のほぼ全体が見渡せる。
武田はそのほぼ中央部に陣取ると、片膝をついて銃を構えた。
腰のポーチからマガジンを二本取り出し、足下に置いた。
不気味な静寂の中、全神経を集中させて「気配」を感じ取ろうとする。
緊張のためか、急に喉が乾いたのを感じる。ゴクリとつばを飲みこむと、
その音さえ店内全部に響いたかのように感じた。


ズ・・・カツ・・・ズ・・・カツ・・・

やがて何かを引きずるような音が聞こえてきた・・・!
武田は引鉄に指を添えた・・・

534 :まこしろ:2005/12/17(土) 00:59:42 ID:IQVk51Wv0
えらく久しぶりの投下です。
公私共にめちゃ忙しく、なかなか進まないでスイマセン。
このスレで完結を目指しますので、今しばらくお付き合いください。
本当にスイマセン・・・

535 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 02:22:04 ID:US51/2Dc0
チキショー
良いところで終わらせるなーヽ(`Д´)ノ

536 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 09:08:21 ID:90/9xTizO
まじで生殺しだぜ!!

537 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 21:21:02 ID:O3n5Hw8MO
コナミの自衛隊車輌の食玩で対ゾンビごっこしちまったw

538 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 22:07:00 ID:ZBF5RjNeO
走行不能に陥った車両の中で、ゾンビたちのうめき声に怯えながら
恐怖のあまり発狂しそうになった瞬間に何千体ものゾンビの重さでもろとも潰れるって感じかい?

539 :本当にあった怖い名無し:2005/12/17(土) 22:21:18 ID:O3n5Hw8MO
その瞬間に助けに来るコブラやOH-1。
ゾンビ群を押しのけるドーザー付き74式戦車や薙ぎ倒す高射機関砲って感じです。
対処出来ず逃げる高機動車や軽装甲とか。
厨全開でスミマセンw

540 :本当にあった怖い名無し:2005/12/18(日) 02:54:14 ID:a9jYZsPqO
俺もやるかもしれない。

541 :本当にあった怖い名無し:2005/12/18(日) 04:34:02 ID:O6keGBdP0
いや〜まこしろ氏クライマックスですねぇ、
ゾンビへの対応策も決まりかけた矢先の核兵器への恐怖!!

まぁ、ちょっとだけ「復活の日」が脳裏をかすめたけど
それだけしっかりしたエンディングが用意されてると言う証でしょね。

542 :本当にあった怖い名無し:2005/12/18(日) 07:41:47 ID:iJ2kG1B20
まこしろさん、最高( *´Д`)

543 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:05:05 ID:nFt02zFY0
前回>>276>>294
一ヶ月以上経ちますね…すいません。
急いで続きをUPさせていただきますね。

8
窓の硝子を打つ規則的なリズム。
その音に導かれるかのように―――高槻遼平は、ゆっくりと目を覚ました。
開いた瞼の先には、見慣れぬ細かな正方形に区切られた白い天井。
背には、古い革張りの、硬いソファ。
そして、濁ったような空気。
なぜか自分の部屋なのに寝ているのはベッドでないし、大体、天井は白塗りではない。
ベッドの側に張ってあるはずのL’Arc en cielのポスターも無ければ、窓際にかけておいた筈の制服も無い。
―――制服。
そこまで思って、遼平はようやく今の状況を悟る。
―――ああ、そうか。俺、立て篭もってるんだったな。
寝ぼけ眼の頭に、昨日の記憶が生々しく蘇り、そして休日明けの月曜のように憂鬱になった。
シャツとスラックスは身に付けているし、ブレザーは毛布代わりに被っているのでないのは当然。当然ポスターなど貼ってあるわけも無い。



544 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:05:41 ID:nFt02zFY0
上を見れば樹が、足元を見れば、隆之がこちら側に顔を向けて気持ちよさそうに寝息を立てていた。
彼に至ってはこんな状況であると言うのにもかかわらずその表情にはどこか幸せそうな体さえ浮かべている。
二人を起こさぬよう、被ったブレザーを着てそっと起き上がる。
冷えているらしく、それでさえ鳥肌が立つほどだ。
樹の頭側の窓際に立ち、カーテンを少し開き覗く。
寝起きに連中の顔を見るかもしれないとなると少しばかり緊張したが、遼平の懸念は良い形で裏切られる。
眼前には一メートルほどの幅を置いて大きな壁が、否、すぐ眼前にはこちらとは相対して窓があるので、それは何らかの建築物らしい。。
ただそちら側はカーテンが下ろされているらしく、中の様子まではわからない。
見下ろせば、そこには深い谷底のような裏路地が間を横切るようにある。
三階から、加えて薄暗い事もありはっきりとは見えなかったが、そこには連中の姿は無いようだ。
もっとも、換気ファンや水道か何かのパイプか何か、出張るような物があるようなので狭く、場所自体が見つかりにくいだけかもしれないが。
「………どうした」振り向けば樹が眠そうな声で目を擦り、こちらを見ていた。
「あ、悪い………起こしちまったな」
窓を閉め、カーテンを戻すと遼平はソファに戻り座る。
樹もそれを見、体を重そうに起こし、野暮ったいような目で窓のほうを眺め、呟く。
「雨、か」
「ああ」
使えない携帯を取り出し電源を入れると、時刻を見る。
午前6時25分。普段なら、あと一時間近くは眠っているところだ。
こんな時間に起きてしまえばもう一度寝るところなのだが、生憎眠気の欠片さえ消し飛んだように跡形も無い。
ふと、大きなノック音が二度、響いた。
時間も時間、突然の事に驚いた二人だが、まず連中でない事はわかっていたし内側からの施錠を取り外すと扉を開く。
そこに立っていたのは、三人の男―――香田と優一、潤だった。

545 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:06:12 ID:nFt02zFY0
「やあ、おはよう―――悪いけど手伝って欲しい事があるんだ、できれば急いで」
挨拶も程々に、慌てたような口調の香田の手には赤い工具箱が提げられている。
「どうしたんです」いきなりの事に当惑しながらも遼平が問う。
「駐車場の出口側のシャッターなんだけど、さっき見たら様子がおかしくて」
「どういうことですか」
「モーターの誤作動かもしれないんだけど………地面につくと少し戻って、また地面にぶつかって………って、
妙にガタガタ言っててね。何かが挟まってるらしくて閉まりきってないんだ。
あそこ、先週衝突事故があって修理したばかりなんだけど………もちろん放って置くわけにも行かなくて」
「一緒に行けば良いんですね」樹が割って入る。
「そう、悪いけど店の人間が俺しかいなくて少し人手が必要かもしれないんだ、疲れてるのは解るけど、頼むよ」
それだけ言うと慌てて走り出す香田に対し、拒否も合意もままならずに、一同はその後に続く。
香田が別にそのままでいいと言った隆之はさておき、大輔に声を掛けようと思ったが―――やめた。
もしかしたら眠っているかも知れないし、あまり余計な話はしたくないだろう。
遼平の傍に立つ樹も倉庫のドアを一瞥し、暗い表情でいたが彼も詮索するのは止めておく。
自分達も別に友達ではないという事ではけしてないが、二人は同じ中学の出身だし、長い付き合いの間にしか知りえないものもあるはずだ。
―――任せておくのが一番、か。
売り場は丁度明り取りの窓が少ない事もあって暗かったが、昨日散々見回ってはいたので連中が侵入していないことには確信があったし、視界も別段悪いほどではない。
「………そうだ、少し寄って行く所がある」
前を走る香田が、ふと一同を振り向いて言うと屋上へと続く階段の前で右折し、すぐ眼前の閉店済みのテナントの前で止まり、閉店を示すシャッター代わりの布を分け入ると奥へと入っていってしまった。
唐突な行動に遼平含む四人は留める暇も無く立ち尽くすも、そうかからずに後手に数本の長い棒を持って彼は外へ戻ってくる。
一人一本ずつ渡されたのは、太い鉄パイプ―――否、野球用のバットだった。
そのどれもが商品らしく、まだビニールの皮膜が掛けられており、使っても大丈夫なのか聞けば、どうやら護身用の為と言う事だった。

546 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:07:26 ID:nFt02zFY0
「カメラで監視は出来たし、誰もいないようだったけど取り敢えず、ね。ないよりマシだろ………取り敢えずそれは剥がしといて」
指示の通り遼平達は保護膜を剥がし、露となったラバー製のグリップを改めて握りだすより早く、再び香田は走り出す。
スチール製の高校野球に規格が準拠しているらしいそれは、持ち上げる遼平の腕にはいくらも重く感じられたが。
改めて、一同はエレベータ傍の階段を駆け上がる。
本当ならば三階から下に降りた方が早いだろうが、各階に対応した立体駐車場への入り口を開錠する鍵を、香田は持っていないらしい。
三階層分上へと向かい、唯一解放可能な屋上階の自動ドアを抜ける。
やはり外に出るときは多少警戒していたものの、いざ出てみるとなればまるで誰かの気配など感じられず、
がらりとした駐車場の四隅を軽く一瞥してもやはり人の姿はない。
だが、空はひどく暗く、雨模様が次第に勢いを強めているようで、微妙に陥没したアスファルトの窪みに幾つもの水溜りが形成されている。
フェンスの端に取り付き、遼平は外界の様子を伺った。
遠くに見える住宅街と、近隣の様々な店舗。
そして初めて逃げ込んだときには必死で気付きもしなかったが、周囲にはスーパーマーケットや雑居ビル、少し背の高い何かの会社ビルと、ごくごく一般的な郊外の街の中心部の様相が、
見渡す限りに広がっていた。
だが、当然そのような“平穏な街並み”では済まされない。
すぐ下の大通り沿いには点々と、数十人もの薄汚い服を纏った『連中』が、車一台存在すらしないそこを、たどたどしい足並みで我が物顔に闊歩していた。
そして、その足元に倒れる幾重にも折り重なった死体。恐らくはインターチェンジでの運転手や、養護教諭と同じ目にあったのだろう。

547 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:09:07 ID:nFt02zFY0
姿形は一様に人のそれと思えないほどに変形しており、老若男女問わず五体満足のものなど一体たりとも見て取る事は出来なかった。
さらに注意深く見つめれば、アスファルトにはそれらを踏みつけて尚逃げようとしたのか、恐らくは一般車両のタイヤ跡が数本、うねりながら続いていた。
「ひどいな………」香田がうめく。
「何なんだよ一体」彼に答えるともなく、遼平も呟いた。
ふと見下ろした大通り向かいの雑居ビルの正面玄関を、連中の集団が叩いていた。
遼平は暫くそれを見つめていたが、連中はどうやらそれを止めるつもりはないらしい。
仕方なく視界を外すと、二人はフェンスの周囲を回りながら、ぐるりと一周する。
長方形であるデパートの屋上の対辺へ移動すると、眼下に密接した、こちら側からは丁度一階分ほど低い、妙に横長の建築物の屋上が目に入る。
「あれ、なんです?」遼平が香田に問う。
「ああ………学校だよ。高校」間を置いて、君らと同じね、と香田は付け加えた。
聞けば、最近建てなおしたばかりの新校舎らしく、給水タンクで影となっていた校舎のすぐ側には200メートルトラックが石灰で書き込まれた校庭もある。
体育館も別棟として新たに建られているらしく、それも新しいようだ。
「こんな事にでもならなきゃ、入学生もたくさんいただろうにな」
コンクリート製の手すりに寄りかかり、香田は呟く。
遼平は己の立ち位置を少しずらし、校舎の正面を眺める。
今日は月曜のはずなのだが、やはりと言うべきか学生の姿は何処にも見受けられない。
もしかすればまだ教室や体育館のどこかに隠れている者もあるのかもしれないが、
見た限りではそこまで推し量る事は出来なかった。

548 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:09:53 ID:nFt02zFY0
校門はしっかりと閉じられており、校庭にさえ連中が一人も入り込んでいない辺りは、なにかにつけて幸運であるかもしれないが。
「体を冷やすよ、早く行こう」
『高校』という単語を聞き、何故か久しいような感触を受けた遼平は、妙な懐古感を覚えながらもその場を去った。
スロープを下へとくだり、車一台ないがらりとした広大な立体駐車場を通り過ぎざまに見回す。
ひっそりと暗いその鉄筋コンクリートの闇は、遼平達の駆ける靴音をいささか強めに木霊させ闇の中へと響かせるが、それに答える“集団”はないようだ。
三階まで下っても、人一人の姿すら見当たらず、遼平は安心した。
だが、二階に至る坂に入ると突然、何か不吉な、得体の知れない不愉快な感触が遼平の鼻腔を突く。
香田や潤の後姿を眼で追いながら、嗅覚神経に精神を集中させると、すぐにそれが何かわかった。
―――“生臭い”のだ。
梅雨時特有の少しすえたような物に似ていたが、第一今は十月の終わりだし、数時間きりのそれで表出する物ではない。
「何の臭いだろうな」同じく感づいたのか、バットを肩に担ぎながら、樹が遼平に問う。
「さあな、わかんねえよ」
その時は遼平を含め誰も、この臭いの正体を知る物は無かったろうが、単純にそのような事に気を割く暇もない。
ただひたすらに急ぎ足で下へと向かうのみである。
ほぼ90度のカーブの内側に沿うように香田を先頭として一列となり、できる限り発見されにくいように慎重に先へと進む。
もしかすれば連中の内数人がじっと揺れ動くシャッターに取り付き、来る獲物を待ち伏せているかもしれないからだ。
だが、そのカーブから出口へと続く光明が見え始めてきた頃、予想外の事態が一同を襲う。
シャッターが、開け放たれていた。
先程香田の行ったとおりであれば少なからず閉まってはいたはずのそれが、まるで正反対の様相を示している。
今は、それが当たり前であるかのような静寂と共に、封を解き放っていた。
当然一同は硬直し、互いの顔を見合わせながら当惑したが、当座に取るべき行動は一つ。
シャッターを再度、閉鎖するのだ。

549 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:10:37 ID:nFt02zFY0
いち早く香田が走り出し、シャッター側の操作パネルに取り付くと同時に、他の四人はバットを構えて、慎重に外へ顔を出すと周囲の様子を伺う。
一般の小規模商店や弁当屋、居酒屋などの飲食店といった建物の密集する裏路地に出口は続いており、その路地自体には誰の姿も見受けられなかった。。
だが、一層に強まり行く雨は遠方への視界を奪い、連中が急襲するかもしれない可能性を一層煽る。
「………これのせいか」
遼平の背後で香田が無理やりカバーを取り外したパネル中からケーブル束を取り出し、それを睨む。
見れば、取り付けた作業者の確認不十分か、その束全てが基盤自体から引き剥がされており、そのために恐らくは奇妙な動作をしていたのだろう。
それから、一本一本、色に対応したソケットを基盤と接合させるが、緩いらしく一つ一つを逐一ビニールテープで止めなくてはならなくて手間が増しているだけでなく、加えて、極度の興奮からかそれも満足には行かず余計な時間が掛かってしまうようであった。
シャッターの外で、遼平は誰も現れないことをひたすらに願う。
恐らく、考えている事は他の四人も同じだろう。
雨音は一層かしましさを増し、不運な修学旅行生達を濡らしてゆく。
ふと、視界を路地の奥へと移せば、程近いデパートの角部から、潤が建物裏側の駐車場の様子を窺っていた。
「後ろにも………か」潤が毒づく。
その言葉に遼平も潤に近づいた瞬間、薄々感づいてはいた不都合な事実を再び突きつけられる。
連中は、裏側駐車場にも集っていたのだ。
ただ、表側とは違いその数は相当に少なく、デパートには興味がないかの用に空を仰ぎつつ周囲を徘徊していたが。
平行線上に立っている以上見つかってもおかしくはないのだが、丁度二人が立つ場所には数本の背の低い木が植えられており、
なりを潜めてさえいればあちら側からは気付かれないようだ。
「人がいるって事………忘れちまったのかな」潤が遠くを眺めるように手を翳し、ぼそりと言う。
「そうかも、な。大体脳みそがまともに働いてたら今でも俺らがここに逃げ込んでる事だってわかっただろうし
………そもそもここだって押さえられてていいはずだろ」

550 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:11:58 ID:nFt02zFY0
「つーことは、やっぱあいつら―――」
「人間じゃねえだろうな」遼平は吐き捨てるように言う。
実際、そんな事はとうにわかっていたのかもしれない。
多勢に無勢、だからどこか人間だと、話せばわかる連中だと心の奥底で信じていたかったのかもしれない。
だが、それは違っていた。
連中は、やはり人間ではないのだ。
遼平は己が近距離からそれと対峙して初めて、ようやくそのことを認める気になる。
舌打ちしようとして口の形を変えた刹那、遼平の背後で何か音が、否、さながら車同士が衝突したかのような激しい轟音が響き、
余りに突然のことにびくりと背筋を震わせた遼平は振り向きざまに木の根に足を引っ掛け、木陰から飛び出してしまう。
慌て、元の位置に戻ろうとするが、時は既に遅く、駐車場の数十人が、こちらを凝視していた。
遼平はもっとも近場の、十メートルほど前ののそれと、不意に目が合う。
妙に黄色がかかった、濁る眼が瞬きもせずじっ、と遼平を見下していた。
その中に包含された、形容しがたいまでに禍禍しい人あらざる者の威圧感に、遼平は背筋が凍りいたように反り返り、その男の表情を見つめ、固まる。
そして、男は叫ぶ。
「逃げろッ!」遼平も、叫んだ。
二人は、昨日にさえ見せなかった瞬発力で方向転換し、殆ど同時に濡れたコンクリートを蹴った。
背後では勿論連中も、例の不快極まりない叫び声とともに大群のけたたましい足音を響かせて走り出す。
始め気付いたのは最もこちらに近い、駐車場の隅の一群だけであったが、
それらの急な動きに何事か周囲も感づいたのだろう、
その数は次第に増えてゆく。
「優一!樹!中に戻れ!」
体一杯の大袈裟な身振りで遼平は反対側の二人にも危険を伝えるが、
視線をシャッターへ移した直後に、彼は我が目を疑う。


551 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:12:31 ID:nFt02zFY0
―――あったはずの逃げ道が、消えていた。
正確には、封鎖された、かも知れないが事実などこの際二の次である。
「香田さん!どうしたんです!開けてください!」
掠れた声で叫びながら四人が格子に取り付くと、その向こう、足元で香田は右手首を左手で掴み、うずくまっていた。
見れば右手の中指と人差し指が、手の甲に対して直角に曲がっている。
落ちてくるシャッターにぶつかったのだろうか、かかる常識で考えても、彼の指は間違い無く脱臼しているだろう。
「大丈夫―――」
「わ、悪い!すぐに開けるから待ってくれ!」
雨で濡れた髪を振り乱す優一の言葉を遮り、それを隠すかのように右手を背に回すと、香田は慌てて立ち上がり傍らのパネルを操作する。
シャッターが、まるで今にも焼ききれそうと言った弱弱しいモーター音を響かせながら、次第にその高度を上げてゆく。
だが、連中はそれを待つわけもなく、再びの大群を率いて締め出された四人へ迫る。
やっと30センチほどの幅が出来るより早く、樹がバットを投げ込み水かさを増す大地へと身を伏せ、さながらヘッドスライディングの体で小波を立てながら内部に滑り込んだ。
「早く来いよ!」
体勢を立て直し、起き上がる樹は怒鳴る。
その言葉に遼平含む三人は殆ど同時に呼応し、しゃがんで潜り抜けられる程度となったそれをくぐる。
無事、全員が逃げ込んだ事を確認し、香田は左手でまたパネルを操作してシャッターを下ろした。
だが、最後の最後で連中の一人が体を丸ごと滑り込ませて肩頃でシャッターの下敷きとなり、後に続いた数人もようやくにして出来た立った少しの隙間へ
無理やり体をねじ込ませようと躍起になっている。
突然、雨水とも泥水ともわからぬそれに濡れて冷たいブレザーとは正反対に、奇妙な『熱』を孕んだ感情が遼平の中に込み上げてきた。

552 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:13:13 ID:nFt02zFY0
絶対的弱者を見下す時の、憐憫やむしろ―――裏返しの憎しみに近い感情。いやそれだけではない。むしろ、強烈なまでの殺意と言うべきか。
連中は、入り込むのを諦めて今度はシャッターの合間からこちらへと手を出し始めた。
何本も、何本もの手が眼前に迫る。遼平が一歩踏み出せば捕まってもおかしくないくらいの至近距離である。
そんななかでも、遼平は何故か怖じる事は無かった。
視界を下方へ向ければ、一番初めにこの狭間に飛び込み、下敷きとなっている唯一の、薄い白髪を後ろで結った―――よく見れば老婆のような『それ』が、
苦しそうに人間のそれではない浅黒い肌色の顔を上げ、唸っていた。
遼平は、無言でバットを振り上げる。
それから暫くの記憶は、彼にはない。

553 :slave-anecdote:2005/12/19(月) 01:13:46 ID:nFt02zFY0
―――何故か手に持っていた携帯のモニタには、『AM9:18』と表示されている。
一層激しく打ち付ける雨。
照明の一つも無い、遠くの街の風景。
気付けば、遼平は四階の憩いの広場で、座っていた。
じくりと、右足が痛む。
反射的に見下ろした足首には、綺麗に畳まれたガーゼが、医療用の和紙テープで綺麗に止められていた。
なぜ、自分がそこに座っていたのか。遼平にはそれすらの記憶も無かった。
朝起きて、香田に呼び出されて、シャッターの様子を見に行って―――。
屋上から、三階の立体駐車場に入ったところまでは思い出すことが出来たが、その後の出来事が、今に至るまでの記憶の道筋が、ぽっかりと空白をさらけ出している。
「遼平ちゃん………」背後で静かに響く声。
振り向けば隆之が、何かもの悲しそうな顔を浮かべ、立っていた。
「なあ………俺、さ、どうした?」唐突に口を突いて出る、不可解な文脈。「なんも覚えてねえんだ…」
「………」その言葉に、とっさに顔を俯ける隆之。
「なあ………」
立ち上がり、近づこうとすると隆之は、びくりとその身を退かせる。
その、あるはずのない奇妙な拒否反応に、遼平は何も言わず長椅子へと戻る。
「みんな待ってるから、三階に来て」
俯いた表情の、その奥底を隠したままに隆之はそれだけ言うと、早足に行ってしまった。
「あ―――おい」自分でも驚くくらい気の無い声色で遼平は呼び止めようとするも、それは彼には聞こえなかったようだ。
時間にして僅か数十秒。

そしてまた、遼平は一人の空間に戻された。

554 :slave:2005/12/19(月) 01:17:00 ID:nFt02zFY0
前よりは短くまとまってますね。
書きやすい場所に入ってきた分そろそろ更新ペースを上げていきたいです。

よし!次はあy(ry

555 :本当にあった怖い名無し:2005/12/19(月) 04:47:56 ID:Q3+2coR10
待ってました
これより携帯で見させて貰います!

556 :本当にあった怖い名無し:2005/12/19(月) 08:32:23 ID:FZOIIiPFO
なんでPCで読まないの?

557 :本当にあった怖い名無し:2005/12/19(月) 08:39:24 ID:Q3+2coR10
PCだとホラ視覚で捕らえる情報が携帯に比べて多いから
情景を思い浮かべながらハァハァ出来ないんだ。

558 :本当にあった怖い名無し:2005/12/19(月) 17:33:51 ID:dadOvtO30
来年末にはフルブラウザが一般化して携帯ブラウザなんかなくなるけどな

559 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/19(月) 21:50:05 ID:Cst9z0Fg0
レイはすばやく巨大ビルを破壊した技をジャックにぶち込んだ
ビル一つを破壊する威力なのだから普通のゾンビだったら当然だがひとたまりもない
しかし・・
「なんだその攻撃は、やる気あるのか?」
右手は確実にジャックの腹に入るもジャック事態に効果はない。
「この野郎、この戦い始まって以来の強敵だぜ。」
すばやく体勢を立て直したレイは次の攻撃に取り掛かる、漫画並のスピードで放つ連続パンチだ
「ほう、面白い技だ、俺もそれで答えようじゃないか」
漫画並みのパンチラッシュが始まった。
最初はほぼ互角のスピード、互角の力だったが一分もするとだんだんジャックの力、スピードが早まっていった、そして!!
「これで終わりだ!!死ね!!」
一瞬隙を見せたレイの懐に重いパンチが入る、そして次の瞬間壮絶なパンチの嵐がレイを空高く吹っ飛ばした。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
レイの全身に壮絶な痛みが走る、スーツのおかげで最悪の事態には無かったがすでにレイは動ける状態じゃなかった。
「クックックッ・・もがけ・・苦しめ・・そして死ね!!」
ジャックの口から最後の一撃が放たれた、一瞬の光と共にあたり一面は焼け野原となり
すでに遊園地としての原形はとどめていなかった。・・・・・が!!
レイは生きていた、スーツとモのがけにうまく吹っ飛ばされたおかげで確実に生存していたのだ!!。
「もういい・・貴様は・・・絶対に・・殺す!!」
隠してあった最後のボタンを押すとレイのスーツは見る見るうちに姿を変えていった


560 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/19(月) 21:57:09 ID:Cst9z0Fg0
「俺のこのスーツは、戦う度に強くなり、そして進化していく」
スーツの身体にはかつて戦った強敵の血がめっきりと刻まれ確実に成長していた。
「これを食らっても生きているとは・・だが次が最後だ!!!」
ジャックは再びタメを始めた、周りの大地が震える、さっきの一撃とは比べ物にならないほどの大きさである
「死ね!!!レイッッッ」
ジャックが一撃を放とうとした瞬間、巨大な光があたりを包み込んだ。
ジャックは無償に腹の辺りの風邪投資がよくなっていることに気づくと恐る恐る自分の腹を触ってみた。
見事にでかく丸い穴が腹に空いていた。
しかしジャックはそれを考える時間も許されなかった
手を腹の辺りに持っていった瞬間彼の頭はどこまでも、どこまでも遠くに飛んで行ったのである。

「終わった、何もかも」レイは静かにその場を立ち去ろうとしたその時
空からヘリコプターが数機降りてきた。
「そうだ、三兆円だ、いやこりゃあ八兆円くらいもらわないと気がすまないなw」
ヘリコプターから大統領が降りてくる
「やあレイ君君には本当に感謝しているよ、それでハイ約束のこれ」
レイの手に渡されたのは小切手・・ではなく【返済用紙】とかかれたものだった。
「君はビルを何個も破壊したし遊園地も丸ごと壊したね、よって報酬の三兆円は全部復興代になる」
レイは何も考えることが出来なくなりばたっと横に倒れた。
「あとは君には刑務所に戻ってもらうよ、死刑並みの犯罪だけどこの事件を止めたのは君だから特別に無期懲役から499年に縮めてあげるから。」
力を失ったレイはそのまま刑務所まで連行され再び独房の生活が始まったのであった。
しかし、レイはゾンビの返り血を受け続けた為に生命力はとんでもなく伸びていて
499年などたいした年月ではなかったのだが、本人は知らない。
そしてこの話が続くのかは・・作者の気力による。
fin

年内に終わらせることが出来てよかった。

561 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 01:13:43 ID:ge5BV4Gr0
今思えばAA交えたほうがよかったなw

とにかく乙。完結してくれて嬉しいよ。

562 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 01:22:12 ID:C4rnMkcR0
新作っぽい物
これはある男が独房でつけた日記の内容である
十一月二日
またここに戻ってきてしまった、最悪だ
色々やってやったのに終身刑だとふざけるのもその辺にしておけ
さて今日から日記をつけることにした
とくに書くことは無い日は飛ばすことにする
まあ誰かが見るわけじゃないから書く必要があるわけじゃないんだが・・・
十一月五日
最近この刑務所で腹をえぐられた死体が見つかったそうだ
なんとなく殺害方法がアレだ、あの生物に似ている
う〜ん思い出せない・・・まぁそんな大掛かりな事件にはならないだろう

十一月十日
やっと生物の名前を思い出した、ゾンビだ、そしてまたも犠牲者が出た・・
と思ったらなんと監視員の男が1人入ってきやがった
どうやら奴が言うには上の方の独房ではもうゾンビだらけらしい
囚人を放り出して逃げてきたそうだ
夜うなり声と共に目を覚ますとふざけたゾンビが俺様の牢屋の前でウンウンうなってやがった
服装からして監視員だ折れは横で寝ている監視員からこっそり銃を分捕ると
頭をぶち抜いてやった、ざまあみやがれついでにカギも頂いたぜ、明日かあさって辺りにはココをおさらば
したいところだが、少しゾンビの様子を見た方がいいな、殺られたら元もこの無いからな。
十一月十二日
監視員が持っていた食料も尽きた為、この独房をとりあえず捨てて管理室へ行くことにした
監視員が言うにはそこには三か月分の食料(非常食もあわせて)あるらしい
久しぶりに飲酒が出来そうだ


563 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 01:23:14 ID:C4rnMkcR0

十一月十三日
いやー大変だったね、なんせ右も左もゾンビだらけ・・と言っても対処できる範囲だが
監視員は銃が使えないらしいのでとりあえず俺が所持することになった
この監視員は本当に馬鹿なのだろうか、俺は一応終身刑の男だぞ
道中一度かまれたがなぜか傷が回復してしまった、まぁ何か奇跡が起きたのだろう
管理人室はそれはそれは食料の宝庫、しかもそこには先客が三人いた上の独房の生き残りが二人と
馬鹿監視員Aの同僚のアホ監視員Bである
とりあえず管理人室にあったお笑いのビデオを見ながらこのあとのことを考えることにする。
十一月十五日
よくわからないがこの刑務所にある非常食倉庫に食料を丸ごと分捕りに行くと
アホ監視員Bが言い始めた
かったるいながらも俺と駐車違反で留置されている胡散臭い中国人の男と行く事になった
その男の片言の日本語があまりにもウザイ、「ワタシノクニネトッテモオンナノコイパイヨヤラセテクレルヨ」
俺は「知るか!!」と反応するとその中国人はいきなり「ワタシノクニバカニスルナイヨ」と俺をド突きやがった
ここでぶっ殺しても良かったが理性でギリギリ抑えた
ゾンビにも8匹くらい遭遇したが、押収倉庫から色々と武器を分捕り
やっとこさ非常食の倉庫に到着・・と思ったらゾンビのお一人様が倉庫前でお食事していた
頭を吹っ飛ばすと非常食を速やかに袋につめ管理人室に戻った。
今日は早く寝よう

564 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 01:25:06 ID:C4rnMkcR0
>561
そんなにクオリティ高くないです。

ちなみにこの日記の書いてる人は・・・○イ(バレバレ) さんです
どうやら記憶喪失のようです

565 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 01:32:58 ID:ge5BV4Gr0
新レイ乙!

ふと思った。
そういえば外人集団と一緒に生き残った話なかったっけ?
怪しげな日本語喋る女とかw

566 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 02:42:40 ID:8sWhGWWx0
>>565
あったねぇ〜w
なんかコードネームみたいのが付いてたな

567 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 16:02:20 ID:qBjyNlKU0
コンドームみたいのが付いてたなと読んでしまった・・・

568 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 17:50:12 ID:C4rnMkcR0
十一月二十日
外の様子がどうも気になる
この調子なら外はゾンビで沢山だろうか・・
しかし・・俺の名前は一体・・とりあえず仮名として
伊藤と名乗っておくことにする。

十一月二十二日
とんでもない事件がおきた
馬鹿中国人が天下の警察の目の前で
シンナーをこれでもかというほど吸いやがった
とりあえず頭をド突いて気絶させた後試しに外にいたゾンビに吸わせて見ると
恐ろしいこと血相を変えて俺に襲い掛かってきやがった、間一髪で逃げ込むことに成功した
さてとこの後はシンナーを全部処分して寝るとするか。

569 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 22:04:41 ID:C4rnMkcR0
十一月二十三日
今日最初の犠牲者が出た
シンナーをなくして発狂した中国人が外にばら撒いたシンナーを吸いに行ったまま
ゾンビに食われて仲間入りをした。
誰も悲しむわけでもなく普通にその日は過ぎて行った

十一月二十五日
もう1人の先客はよくわからない奴だ
全く喋らず飯をくっては窓の外を眺め、しばらくすると寝てしまう
そんなことを繰り返すなかなかの顔をした女だ
馬鹿監視員Aが女を口説こうとするが女は全く反応しない
しかしこの馬鹿監視員はよく警官になれたと思う
銃も全く扱えず血を見ただけでおびえるチキン野郎だ
アホ監視員Bはまだいいほうだが人一倍飯を食う割には何の仕事もしない
ただの大仏だ
はぁ・・・俺は一体どうなるのだろうか



570 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 22:22:41 ID:QEkoVV3JO
>>523
ちょっと待て!
面白いけど、500mふっとぶのはドラゴンボールだぞ!

571 :本当にあった怖い名無し:2005/12/20(火) 22:55:36 ID:BHTTiIU+0
ttp://surf.s41.xrea.com/imgboard/img-box/img20051215234610.jpg

572 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/20(火) 23:05:53 ID:C4rnMkcR0
>>571
その画像をうp板で沢山見たことがあるのですがw
そうだねぇ・・・今年の一月ごろかなw
ま・・・怖いから・・ウン 

573 :本当にあった怖い名無し:2005/12/21(水) 20:28:51 ID:sC+yYIrmO
うぉーたーかったーさんガンバッテネ(=^-^=)

574 :本当にあった怖い名無し:2005/12/21(水) 23:38:58 ID:JXdAxq0r0
slave氏がスルーされている件について

575 :本当にあった怖い名無し:2005/12/22(木) 02:05:50 ID:fT3gwPLAO
間が開きすぎるのは、どうかと。
まぁ乙!

576 :子守り唄  ◆q9zumOsNY. :2005/12/22(木) 04:53:07 ID:LOoCV4/x0
まあ、アメリカ人のバーベキューへの思い入れは凄まじいものがあるからな。
海外赴任中に取引先のデブに、ディナー奢ったお礼に誘われて、嫌々行ってみたんだが、
まず肉が凄い。キロ単位で塊で買ってくる。手土産に持ってった肉をみて「それじゃ足りないよ、
貧乏人」という顔をする。エコノミックアニマルはいつまでも肉食には慣れないらしい、みたいな。
絶対、その肉4キロより、俺が買ってきた肉500gの方が高い。っつうか、それほぼ脂身じゃねえか。
で、デブが肉を切る。やたら切る。不良風のデブ娘とデブ息子もこのときばかりは親父を尊敬。
普段、目もあわせないらしいガキがダディクールとか言ってる。郷ひろみか? 畜生、氏ね。
鉄板も凄い、まず汚ねぇ。こげとかこびりついてる。 洗え。洗剤で洗え。つうか買い換えろ。
で、やたら焼く。焼いてデブ一家で食う。良い肉から食う。ゲストとかそんな概念一切ナシ。
ただただ、食う。デブが焼いて、デブがデブ家族に取り分ける。俺には回ってこない。畜生。
あらかた片付けた後、「どうした食ってないじゃないか?」などと、残った脂身を寄越す。畜生。
で、デブ一家、5キロくらい肉を食った後に、みんなでダイエットコークとカロリーカットのビールを飲む。
「今日は僕も飲んじゃう」とかデブ息子が言う。おまえ、酒どころか絶対薬やってるだろ?
デブ娘も「ああ、酔っちゃった、あなた素敵ね」とか言う。こっち見んな、殺すぞ。
デブ妻が「太っちゃったわね」とか言って、デブ夫が「カロリーゼロだから大丈夫さ」とか言う。
アメリカンジョークの意味がわかんねえ。畜生、何がおかしいんだ、氏ね。

577 :本当にあった怖い名無し:2005/12/22(木) 11:52:21 ID:5N2qki66O
そのこぴぺひさしぶりにみた

578 :本当にあった怖い名無し:2005/12/22(木) 12:12:40 ID:9ZvEhRbg0
なんかコイケヤのCMがゾンビっぽくて恐い。

579 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/22(木) 22:59:09 ID:aNy+dBEP0
十一月三十日
人一倍飯を食う大仏と女といい感じの馬鹿監視員にはもう飽き飽きした
オレは今日の深夜ここを抜け出すつもりだ
なーに押収倉庫から色々とパクってきた、食料も三週間分は詰めた
死ぬ心配は無いだろう


十二月一日
深夜大仏がオレを引き止めやがった、「消えるなら食料と武器を置いて行け」・・・と
何もしない奴に言う権利はないといわんばかりの俺はさっさと殴り倒してその場を立ち去った
実はこっそりドアのロックをはずしてきた、あいつらがどうなろうとオレは知らない
とりあえず刑務所から徒歩十分くらいで駅前にある少し大きめのスーパーに入ることに成功した
しかし・・やはり先客はいた。よくわからないおっさんとかが集まっていた
「俺たちの住処だ出て行け」とか言われたので軽く鉄拳制裁したらすぐに黙りやがった。

580 :本当にあった怖い名無し:2005/12/23(金) 02:50:56 ID:40ExY0wl0
〇イ日記の日記、設定が色々変わって、面白くなってると思います。

581 :本当にあった怖い名無し:2005/12/23(金) 23:27:53 ID:1MbVRSik0
いいよ、いいよ〜slaveさん。
手に汗握る展開がたまらなくてうp首を長くして待ってますよ〜
ウォーターカッターで吹かす俺さんも何かコメディ見てるみたいで
ゾンビ物でもこんなのもありかなって思います。

クリスマス・年末年始で忙しいとは思いますが作者の皆様オール紫煙!

582 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/24(土) 00:44:32 ID:5iwuhzMK0
十二月十日
前回より随分飛んだが久しぶりに書いてみることにする
現在でも一応テレビはやっているが・・どのチャンネルもニュースばかりだ
しかしあるテレビ局だけはくじけずにポ○○ンを流しているのには感心した
再放送だが。
スーパーのいごごちはなかなかいいものだ
三食しっかり食べられる、しかも冷暖房完備
おまけに店員専用温水シャワーまでついている、もうこれ以上の贅沢は望まない方がいいだろう
しかし一つ気になるのは・・・オレは誰なんだ?一応、伊藤ということにしているのだが
そしてオレは何年何月に収容されたんだ?・・深く考えたら頭が痛くなった
もう寝ることにスル


十二月十五日
とんでもないことがおきた先客の糞酔っ払いが深夜スーパーのロックをはずしやがった
幸外に居たゾンビが少なかったので最悪の事態は免れたが
オレとその他二人は糞酔っ払いを簀巻きにして一日中つるしてやった
しかし・・この後の生活のことを考えるとここに居るのも・・もう
ふと思った俺はこの辺の地図を調べることにする
地価打ち粉の町を抜け出す

583 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 15:52:29 ID:+xeLZEcvO
ウォーターカッター氏乙!ただ、地価打ち粉てwwwww

584 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:13:50 ID:+Rbx3KCk0
ちょっと書いてみました。
率直な感想をお願いします。

585 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:14:59 ID:+Rbx3KCk0
11月22日 20:32
炎上する車。響く怒声。
暗く沈んだ夜空が、火の手が上がった周囲のビルによって、赤く彩られる。
外国から帰省した私――東堂雅義が成田空港に着いた最初の光景だ。
政府お抱えの戦場カメラマンを仕事する私にとって、この様な光景は珍しくも無いが、まさか日本で
お目にかかるとは思いよらなかった。

遠くで銃声が聞こえる。大国アメリカに諂い、ささやかに生きる日本では通常、聞く事の無い音だ。
多数の悲鳴が連鎖し、空へと上がっていく。
どうやら空港付近は、この状況がずっと続いてるようだ。
空港の待合所の革張りのソファに腰掛けつつ、巨大なガラス越しの光景を他人ごとのように眺める
私を責める暇がある人間は居ないだろう。
同じ飛行機に搭乗していた人間は、みな空港から飛び出し、周囲の状況を確認すべく
街へと繰り出した。
乗務員も同じだ。
消防車、救急車、パトカーのサイレンが、まるで化鳥の鳴き声の如く響き渡る。

この状況は最悪らしい。
私は溜息一つ、立ち上がる。
機内で配られた、ふざけた酒が原因の二日酔いも良くなった。
私はカメラマン、体裁よく言えばジャーナリズム。この状況を把握し、国民に伝える義務と権利がある。
ガラスに映る、くたびれた顔を一瞥し、私はカメラを手に入り口へと向かった。

現場は酷いの一言に尽きた。
災害――であろう、この状況の被害者が多い。
冷たいアスファルトの上に沈む、老若男女の姿。
外傷は人それぞれで、首から止め処なく血を流す者もいれば、全身血まみれの方も居る。
人間だけでなく、乗用車も酷い有様だ。ファミリーレストランに真正面から突っ込んだ車からは、ビルから
立ち上る炎に負けぬ火力を吐き出している。

586 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:16:45 ID:+Rbx3KCk0
死屍累々だが、負傷者は居ないのだろうか?
私は、さらに辺りを見回し人影を探す。
探せども、取り巻く熱気とは対照的な体温を持った人間しか確認する事が出来ない。

「誰か居ないのか」
小声でも無いが、叫ぶでもない声を上げ、私は周囲に呼びかけた。
応答は無い。めげずに何度か繰り返す。
回る私の視線が、十字路で半壊している救急車に止まった時。
私の声に、悲痛な呻きが呼応した。
声の方向に頭を巡らすと、左手の道から炎によって輪郭が濃くなった人影が、こちらに向かう姿を
見つける。
「大丈夫か?」
私は、向かってくる人物に声をかける。足を庇うような、のろのろとした歩みは、大丈夫では無いことが解るが、人間は
何故かこう聞くものだ。私とて例外では無い。
しかし、人影は私の言葉に応えず、黙々とこちらへと向かう。
気に障ったのだろうか? それとも、喋れぬコンディションなのかもしれない。
動物のように、うーうー、と呻く人影。
顔が識別する距離になって、初めてこの人物の怪我が酷いことに気付いた。
右腕から骨が飛び出し、腹部が裂け、頭部から血が噴出している。

重症だ……よく歩けたものだ。
「肩を貸す。近くに病院があるはずだ」
この付近に存在する大きな病院を脳裏に浮かべながら、私も彼に近づいた。
酷いものだ。死体と言われても、私は不思議に思わないだろう。
そんな不謹慎な事を考えると同時に、突然、彼が掴み掛かってきた。
驚愕し、私は反射的に身体を捻り、彼の突撃を避けた。
転んだ――とも思ったが、敵意ある行動だった。
その証拠を裏付けるべく、たたらを踏んだ彼は、私に向き直り、両手を差し出す形で私に向かう。



587 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:17:19 ID:+Rbx3KCk0
「何か、誤解があるのでは?」
紳士的な対応をしたが、彼は興味が無いらしい。後退る私に、覆いかぶさるように襲撃する。
動きは愚鈍だが、意思ある攻撃だ。
私は今度は、彼の引きずる足を素早く払い、周囲の死体と同じく地に沈める。
「誤解が――」
再度、声をかけようとしたが、中断せざるおえなくなった。
彼に構っていた所為で、周りを見ていなかったらしい。いつの間にか、同じ風貌した人間らが彼と同じ
道から、同じく愚鈍な動きでこちらに歩み寄ってきている。

「何の冗談だ」
私は毒づく。冗談だったら、これほど性質の悪いのは無いだろう。
彼らは、掴み掛かる姿勢で私に向かう。
みな怪我人のはずだ。――致命的な怪我を負った。

――どうやら、間違った国に帰国してしまったようだ。

私の知らない日本。ここには異常者が闊歩する地獄らしい。


588 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:19:34 ID:+Rbx3KCk0
続いて書きたいと思っているのですが、住人の方々が目障りと判断なされば
止めようかと思っています。

589 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 17:31:12 ID:8I3tWomg0
常識人が異界に投げ込まれると、まず理解することが出来ないだろうな。
常識の埒外ってのはそれほどに恐ろしいからね。
脳は過去の経験から類推をするから、ゾンビ映画とかに触れていなければまさしく未知の体験で、
脳が目の前の出来事を「見えない」として処理する可能性すらある。

だれかが噛まれているのをみれば、ゾンビではなく危険物として認識できるだろうからその後対応は可能でしょうが。

続けるにはちょっと辛いところのあるスレですが、今後も頑張ってください。
そんなに卑下せずに、面の皮厚く書きこむぐらいが続けるこつですよ。

590 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 18:29:45 ID:+Rbx3KCk0
>>589
ありがとうございます。頑張りたいと思います。

続けて投下します。
まだゾンビと言う単語が出てませんが、ゾンビ小説です。

591 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 18:31:02 ID:+Rbx3KCk0
20:59
延々と続く亡者の列というのが、私の率直な感想だ。
呻きながら、歩み寄る姿は、まるでB級ホラー映画の怪物達。
呆然としていたらしい――打ち倒した彼が、足下で暴れだした事によって、我にかえる
それを境に、怪我人集団が若干速度を上げ、こちらへ向かう。

非常にまずい状況だ。
素早く周囲を見渡し、路肩に止めてあるカーキー色の車を見つける。
さすがに、キーがささってあるっと楽観的な事は考えていない。
その車下に、無造作にあったバールを見咎めたのだ。
彼らとニアミスするより早く、私は走りこみバールを拾い上げる。
同時に、もがく最初の彼が起きだし、亡者の最前列が私と対峙する事になった。
「こんばんは」
彼らに日本の初歩的な挨拶をかけ、起き上がる彼の頭部にバールの先端を叩きつける。
誰とも知らぬ彼の頭部は、あっさりと砕け、内容物を地面にばら撒く。

殺人――という言葉がよぎるが、状況が状況なのだ。
催眠術を施されたか、薬物中毒者か、精神を病んだ暴徒に、命を捧げるほど、私は人間が
出来ていない。
どこにでも居そうな中年男性が、私に襲い掛かる。
それを皮切りに、後ろの人間も奇声と、涎を上げながら掴み掛かってきた。

私は冷静に、バールを振り上げ、中年男性の側頭部に一撃を見舞う。
結果を尻目に、右手から来た老女の腹を蹴り上げ、飛び掛る会社員の身なりをした男の胸部を
バールのフルスイングを喰らわした。
空中を舞う老女が、地面に叩きつけられるよりも早く、更に向かう亡者の一人にバールの洗礼を
差し上げ、倒れ伏す者と同じ末路を辿らした。

592 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 18:32:40 ID:+Rbx3KCk0
数が多い。
愚鈍そして、知性を感じられない行動をする彼らだが、いかんせん人数が多い。
倒した亡者を踏み越え、呻きを上げる者たち――十数人。
向かいくる髪を金に染め上げた男の首筋に回し蹴りを叩きつけ、後ろともども地面の味を
舐めさせたが、彼らは気にもせず起き上がり、また私へ喰らいつかんとする。

「勘弁してくれ」
前かがみの姿勢から掴もうとする金髪の後頭部に、バールを突き刺し、アスファルトへと縫いつけ、
私は攻めから、逃げにシフトした。
バールと金髪の織り成す不気味な十字架を、打ち倒しながら、しつこく襲い掛かる亡者を見止めながら
、私は後退る。
胸ポケットに手を入れ、硬い感触を認めると、抜き出す。
――安定剤。カメラの次に大事な職業品だ。
仕事柄、こういった物が必要になるのだが、この状況でも多用しなければならないらしい。

多種多様な亡者達の前で、私はピンクの錠剤を噛み砕いた。
少し落ち着く――さぁ、どうする?
涎を振りまく、異常者達から目を離さず、尚且つ周囲へと視線を巡らした。

素晴らしい! ショッピングモールだ。
色とりどりの電光掲示板を看板に、巨大なショッピングモールが右手にみえた。
逃げ込むしかないようだ。その原因が、こちらへと列を成して向かってくる。
そして、その原因が増えた。
新たな呻き声に、背筋を凍らせ振り返ると、私が来た空港側から新たな集団が出来ていた。

593 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 18:33:43 ID:+Rbx3KCk0
数人ほど見たことがある、感じの悪かった乗務員と、空の旅を共したマナーの無い方々だ。
らしくもなく舌打ちし、ショッピングモールの入り口へ疾走する。
二つの集団も、統制なく私の後を追う。

二度目の舌打ち。
入り口はシャッターで閉ざされていた。隙間から見えるのは、家財道具で作られたバリケード。
用意が良い。そして、そうも言ってられない。
集団が、入り口前のステップを上がる。
裂けたのもあって、口を大きく開けた、不細工なスチュワーデスの顔に蹴りを入れ、私は横手に跳んだ。

亡者達は、スチュワーデスの飛び込みによって、列を崩し、後ろの者は押しつぶされた。
「こっちだ!」
ショッピングモールと他の建物の隙間に飛び込んだ私に、野太い声がかかる。
見上げると、ショッピングモール横手の窓から男が手を振り上げていた。
「裏口の鍵を開けた! 急げ!」
彼の救済に、私は頷き、スタッフやら清掃員が通るであろう道を駆ける。
体勢を持ち直した亡者達が、黄土色の瞳で私の背中を見つけ、これも愚鈍ながら駆け出した。
後ろの死を振り払うべく私は、直ぐに鉄色の扉を見つけ、飛び込んだ。

目に飛び込んだのは、肉の塊。
天井から吊るされた、加工された動物の肉達だ。
冷凍室では無いようだが……。

先ほどの男と合流すべく、肉続きのスタッフルームを歩く。
後ろでは鉄扉を叩く音。やはり彼らに、扉を開ける知性は無いようだ。

――少しは、落ち着けるようだ。早く状況を確認したいものだ。

ショッピングモール。地獄の旅の終点がここだと良い。


594 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 18:33:47 ID:/mnEWWQIO
>>585
>着いた最初の光景
着いてから見た最初の光景
じゃね?
読み始めていきなり?ってなった

595 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 21:13:16 ID:+Rbx3KCk0
>>594
すいません、おかしいですね。
成田空港に着いてから見た最初の光景  ですね。

感想をありがとうございます。


596 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/24(土) 21:16:14 ID:5iwuhzMK0
>>585
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
ほぼ半分寝ていたからw
何書いたか忘れちゃったけど

「近いうちにこの町を抜け出すつもりだ」
に脳内変換ヨロ



597 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 21:23:57 ID:oiYLp5OIO
>>585
面白いんじゃない

>>596
誤爆?

598 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 23:11:02 ID:k2O37YwN0
>>585
乙。いいんじゃないの?あとはなるべく時間を空けず最後まで書いてくれ。



やっぱ気になる、、、
>私はカメラマン、体裁よく言えばジャーナリズム。
ジャーナリストじゃねw

599 :本当にあった怖い名無し:2005/12/24(土) 23:12:35 ID:k2O37YwN0
どうもウォーターカッター氏のおかげで細かい粗を探しながら読むようになったなorz

ウォーターカッター氏も乙。
なんだか相変わらずわけのわからない新作、今後に期待。ばんばってな。

600 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:35:16 ID:XhRU/nK20
21:21
生臭い匂いがたちこもる、肉の保管場所と思われる部屋から出た。
瞳に飛び込んだのは、広大なホール。
どうやら、先ほどのシャッターを越えると、ここに行き着くらしい。
それにしても、ショッピングモールにしては、えらく広く、相当な資金がかかっている。
私のブーツ下には、純白のタイルが敷き詰められ、ホール中央には起動はしてないが噴水がある。

天井を見回し、合点がいった。
蛍光灯ではなく、多くの電球を内に秘めた電飾が並ぶ天井には、パーティー用の垂れ幕があった。
新装開店、そう記されている。
新たなショッピングモールらしい。
空港に位置する関係から、資金についても頷ける。

この事故さえ無ければ、それは盛大に繁盛しただろう。
私は、入り口や、壁に飾られた、リボンなどを見て、感慨深く思った。
「よぉ、旦那。さっきは凄かったぜ」
どうしたものかと、している私の背中に声がかかった。
振り向くと、紺のジャケットを羽織った線の細い男が、やんちゃな顔に相応しい、ニヤリとした笑みを浮かべ立っていた。
「あのゾンビの大群に、武器も無しで。――大立ち回りだったぜ」
――ゾンビ。そう言われると、襲撃してきた彼らの呼び方としては、これほど適したものは無い。

「大した事じゃないさ」
笑みを浮かべ賞賛する若者に、こちらは社交的な笑みを返す。
「いいや、俺にはできねぇな。オレなんかゾンビ一人にだって、ぶるっちまう」
若者特有の物言いで、私を再度賞賛する。
そういえば、窓から声をかけた男とは違うようだ。
「ここは、何人も避難してるようだな」
私は彼に歩み寄り、安定剤を取り出す。多用になるが、精神が参るよりましだ。
彼は、こっちだと手招きし、ホールの奥へと向かう。
タバコを吹かす兎が描かれた背中を追い、私も彼に続いた。

601 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:36:55 ID:XhRU/nK20
「あんたで6人目だぜ。元は、十数人居たけど、バリケードが一度破られてな――」
彼は、一瞬眉をひそめる。
「半分がゾンビの餌だ」
「そうか」
私は、簡易的に応じた。
それっきり彼は黙り、足音だけがホール内に響いた。
ホールを抜けると、様々な店がブース状に別れた空間に出た。
設計上は、ここもホールなのだろうが。

円形の空間の中心には、今度は噴水では無く、金色の男性の銅像が聳え立っていた。
その足下には、何人かの人間が座り込んでいる。
彼らは、皆、若者と私を見据えていた。
「避難者だぜ」
彼が、皆に声をかける。
男の声に、他の避難者が立ち上がり、我々に寄ってきた。
「こんばんは」
私は、手を上げ、挨拶する。
「東堂雅義だ。戦場カメラマンを職業としている」
誰に言われるでもなく、簡易に自己紹介もしておいた。

「新しい人間に会えたのは、久しぶりだよ」
私の言葉の後、銅像付近のベンチに腰掛けていた、男性が好意的な声を上げた。
声同様、好意的な笑みが咲く顔の下には、濃青の制服――警察官か。
「僕は、野中正樹。見てのとおり巡査だ」
見れば解る――ご丁寧に、どうも。
「よろしく、野中氏」
視線を交え、私は頷く。

「俺は、梶原剛三だ。さっきの、見事だったな」
野中氏とは逆のベンチから野太い声。窓の男だ。
「どうも」
剛毅な笑みに、応える。彼が、一番の年長者らしい。

602 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:38:08 ID:XhRU/nK20
ちなみに巡査の野中氏は、まだ若さが見える顔つきだ。
梶原氏は茶色の筒を担いでいた。目を凝らすと、猟銃である事が解る。
これは、心強い。猟友会の人間が居たか。
いくら、大きなショッピングモールとはいえ、ここは日本だ。銃器店を内包してるとは思えない。

野中氏の、腰にも回転式拳銃が吊られている。どうやら、良い所に避難できたようだ。
「自己紹介など、無駄な事だ」
楽観的な思考をしている最中に、冷たい声を浴びせられた。
発せられたのは、床に仰向けになっている中年からだ。
銀縁の眼鏡の奥に潜む鋭利な双眸が、私に突き刺さる。
「みな、みな死ぬと言うのに……」
中年が、怪我をしている事に気付く。黒のスーツを、台無しにする出血が、抑えられた指から溢れている。
包帯は巻かれているが、これは軽症では無い。

「牧原さん、だぁいじょうぶだって。直ぐに助けが来るさ」
私を連れてきた若者が、毒づく事なく励ます。
牧原と呼ばれた中年は、その励ましにも冷たい一瞥を浴びせ、話したくないとばかりに顔をそむけた。
若者は溜息を吐き、私に向き直った。
「オレの名は、伊藤直助。まぁ、大学生だ」
これで、ここに居る人間の素性は解った。
私は、若者に頷き返し、また周囲を見回す。状況もあるが、完全に職業病だ。
そこで、ふと疑問が湧いた。
「六人と言ったな」
ここの、円形ホールには私を除けば四人しか居ない。
「あぁ、二人はモール内を見回りに行ってますよ」
私の疑問を、巡査が解消してくれた。
「あの嬢ちゃんもやるよな」
伊藤が、後頭部を掻きながら苦笑した。嬢ちゃん?

新たな疑問を問いかけようと悩んでいると、こちらに向かう足音と、何かを引き摺る音が耳に入った。
「帰ってきたみたいですね」
巡査が、立ち上がる。

603 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:40:10 ID:XhRU/nK20
電気関係のブースから、台車を押す人影が現れた。
二人の男女だ。一人は、バイクのフルフェイスを被った男と思われしき人物と、白衣を着た少女だ。
残りの二人か。嬢ちゃん――は彼女か。

小学生の背だが、知的な顔立ちをした少女が目に付く。写真を一枚撮るべきだろうか?
続く男も、悪い意味で目に付いた。
レザースーツに、黒の皮手袋、ズボンから、ブーツにかけて黒に統一された服装だ。
彼女らが、押している台車には、テレビとラジオが何台も積まれていた。
なるほど、ここで様々な情報を集め、篭城の中心室とするのか。
電気器の他にも、ミネラルウォーターらしいペットボトルや、日持ちする健康食品も運ばれてくる。

銃は、さすがに無いか。だが、荷物の隙間に何本か野球用のバッドやゴルフクラブが突き刺さっていた。
「誰だ、こいつは」
二人の動きを眺めていると、フルフェイスが、硬い声で巡査に尋ねた。
「先ほど逃げてきた、東堂氏です」
巡査はにこやかに応じる。丁寧だが、出世しない男だな。失礼だが、そう思った。
「あの集団から、逃げてきた?」
巡査の言葉に、フルフェイスは怪訝気味に声を高くし、私を上から下まで眺め尽くした。
「お前を越える、やり手って事だな」
長身のフルフェイスの、腰すら身長が無い少女が、おかしげに言い放った。
フルフェイスは、鼻を鳴らし、テレビをベンチの上に置く作業に戻る。

白衣の少女も、私を一瞥すると、肩をすくめ、フルフェイスに続いた。
嫌われてるのだろうか?
「ところで、死体はちゃんと片付けただろうな? それと、牧原――っ!?」
テレビを繋げながら、少女が何でもないように疑問を上げ、そして驚愕した。
小さな瞳の先には、牧原氏。
「私がどうかしたか?」
瞳に映る牧原氏、少女に皮肉げに笑いかけた。
「私が――」

604 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:41:02 ID:XhRU/nK20
「なんで隔離しなかった!!」
続く牧原氏の声を、少女の怒声が遮った。
牧原氏は、突然の大声に驚愕し、フルフェイスは動作を止め、他の人間は少女の顔へと視線を移した。
「隔離って、なんで牧原さんを隔離しなきゃならないんだよ? さっきも死体をモールから捨てろって……」
伊藤の声に、少女は我に返り、引きつった顔を巡査に向ける。
「野中、死体はどうした?」
「死体? あぁ、中谷さんとか、小島さんとかのですか?」
幾分緊張気味に、巡査は疑問を疑問でかえす。
「あぁ、その死体だ」

巡査よりも更に緊張した顔で、少女が応えた。
皆が、突然の顛末を、危うげな雰囲気で見守る中、巡査が口を開く。
「――可哀想なので、スポーツブースの方の端に置いておきました。あそこは遠いし腐っても……」

見るからに、少女の顔が青ざめる。
ここまで行けば、私でも予想できる。
ゾンビ――これが答えだ。
「おい! 私が何だと言うのだ!」
床に伏せる、牧原氏が叫ぶ。
「二次感染……」
少女が顔を床に向け、呆然と呟いた。
私は、台車からバッドを抜きさる。フルフェイスも、同じくバッドを手に取り、辺りを見回した。
「私が何だと言うのだ!」
牧原氏が、喚きだす。
巡査は、何が何やらの顔つきで、少女と牧原氏を見据える。伊藤と梶原氏も同様だ。
「ここを出ろ! 今すぐだ!」
俯く少女が、顔を上げ、私達に警告の声を浴びせた。
「出ろ? ここをか!? 私はどうなる? いったい私が、何だと言うのだ!」
牧原氏はパニックを起こしている。中年でありながら、子供のようにだだをこねる様はシュールだが、生憎と笑えない。


605 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:43:19 ID:XhRU/nK20
この緊張感漂うホールを打ち破ったのは、伊藤の短い悲鳴が先か、ブース奥からの呻きか。
「ゾンビだ!」
青ざめる梶原氏が、ベンチから跳ね起き、すぐさま猟銃を構える。
フルフェイスは素振りをし、伊藤は逃げ腰になる。
巡査も遅れて、拳銃をホルスターから抜き出し、両手で銃身を制した。
「どうゆうことだ……モール内のゾンビは片付けたんだろう!」
一人、何もする事が出来ない牧原氏だけが、声を張り上げる。

「二次感染だ。ゾンビに噛まれた、傷つけられた人間は、同じくゾンビになる」
少女は、巡査は睨みつけ、
「死んだ後でもな」
「そんな……」
巡査は貧血でも起こしたように、顔色が変わった。
「おい、サツ! 映画とか見ないのかよ!?」
伊藤が、巡査に追い打ちをかけるように責めた。気持ちは解るが、この際どうしようもない。
この若者も、牧原氏の隔離について疑問しか湧かなかったのだから、誰が誰を責める話でもないだろう。

まぁ、街を歩くゾンビ達を見て、こういった結論に行き着かないのは、国民を守る警察としてどうかとも思うが。
そうこうしてる内に、ゾンビの一陣の足がホールの白い床を踏みしめた。
人間である、我々全員に緊張がはしる。
「六人? 七人か?」
最初の伊藤の言葉から計算して、バッドの握りを確かめながら、フルフェイスに敵の数を聞いた。答えてくれるだろうか?
「七人だ」
意外にも、フルフェイスは短くだが、答えてくれた。

ゾンビの顔が識別できる距離になる。

606 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:43:57 ID:XhRU/nK20
先手は、梶原氏の雄叫びと同時の猟銃からだ。
長い銃身を持つ猟銃の銃口から、黒い飛礫が放たれ、小太りのゾンビの腹へと撃ち込まれた。
直撃を受けると、臓物を撒き散らしながら、独楽の様に吹き飛ぶ。
それに続き、けたたましい銃声が続く。
巡査の拳銃から、連続して銃弾が撃たれ、後続のゾンビ達へと突き進む。
着弾する度に、彼らは痙攣したかのように仰け反るが、それ以上の効果は無い。
めげずに、回転弾倉内に残った全てを吐き出させる。
銃弾の一つが、コートを身に着けた男性の額を貫き、背中に位置した老人のゾンビを巻き込みながら吹き飛んだ。

猟銃が、吠える。吠えた先の、作業服の男の肩を後ろへと持ち去り、男自体も錐揉みしながら、地に沈む。
撃ちつくした巡査が、滝のように汗を滴らせながら、つたない動きで再装填する。
その間にも、梶原氏の猟銃が銃声をあげ、伊藤と同じぐらいの歳をした男の頭部を木っ端微塵にする。
私の出る幕もなく、事は終わりそうだ。
そんな考えを、巡査の絶叫で打ち破られた。

いつの間にか、牧原氏が起き上がり、巡査の首元に噛み付いている。
巡査は、目の前のゾンビ達を忘れ、痛みに大声を上げ、叫んだ。
「ま、牧原さん!」
私の後ろの伊藤から悲鳴が漏れる。
その呼びかけに牧原氏は目もくれず、巡査の首の肉を咀嚼した。
耳を覆いたくなるような悲鳴は続き、巡査と牧原氏は床へと倒れこんだ。
彼の暴挙を黙って見ておくわけにはいかない。

私は手にしたバッドを振り上げ、覆いかぶさる牧原氏の腹部へ打撃を見舞った。
口から巡査の血の尾を引きながら、吹き飛ぶ牧原氏。
人間だった時と同じく、仰向けに倒れ、そして立ち上がった彼の人相はとても人間とは思えぬものだった。
血走った眼を、食事を邪魔した私に向け、ゾンビの牧原氏は唸りを上げる。
私は素早く間合いに入り込み、バッドを頭部に叩きつけ、牧原氏の悪夢を終わらした。

607 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:45:10 ID:XhRU/nK20
床を見やると、巡査は息絶えていた。首から溢れる血は広範囲に渡って、床を汚す。
銃声。
梶原氏が放った銃弾は、ホールの壁を打ち砕いたに終わった。
厳つい男は、小さく罵りの激をとばした。
今ので、弾切れらしい。
七人居たゾンビは、三人に数を減らしていたが、単純に少ないと言えない。

「駐車場に行け」
フルフェイスが誰にともなく、言った。
「ホール奥に、駐車場がある。こいつを連れて、さっさと行け」
黒い男は、いくつかの鍵を繋げたキーホルダーを、私に投げて寄越した。
「リック、お前はどうする気だ!」
私に預けられた、少女が叫ぶ。
リックと呼ばれた男は、肩を竦め、近寄るカッターシャツのゾンビにバッドを喰らわした。
「何とかする。その男と一緒に、この街を出ろ」
この物言い――リックとこの少女の関係は、何なのだろうか?
ゾンビについて、単純ながら生態を説いた少女と、フルフェイスの男。
興味があるが、それどころでもないようだ。

銃声を凌駕する爆音が、ホールに届く。
入り口のシャッターが吹き飛んでいた。積まれたバリケードが前倒しになり、破片が床に舞う。
捻じ曲がったシャッターの隙間からは、人ならざる亡者達が我先にと、モール内へと殺到しようとする姿が見えた。
「行け。時間が無いようだぞ」
その光景を見ても、気にすることなくリックは、最後の一人をあの世に送った。

608 :JPN版 ゾンビ:2005/12/25(日) 02:46:11 ID:XhRU/nK20
「行こう」
私は、レザーの背中を見る少女の手を取り、ホール奥へと向かおうとする。
少女は、一瞬躊躇ったが、私に小さく頷き返す。
そういえば、梶原氏と伊藤の姿が無い。先に逃げたのか。
「頼んだぞ」
走り出す私達の背中に、リックの声がかかる。
ちらりと、振り返ると、モールに侵入した大量のゾンビへと単身で向かう男の姿があった。
「あぁ」
少女を連れ、走りながら私もその背に声をかけた。ゾンビの呻きの大合唱によって、聞こえなかったかも知れないが。

――相変わらず、状況は最悪だ。

滑落した城を後にして、駐車場へと向かう私達。とても朝日は拝めそうに無い。



609 :本当にあった怖い名無し:2005/12/25(日) 02:47:51 ID:XhRU/nK20
今回は少し長めに。

ゾンビとの戦闘に迫力が無かったらごめんなさい。
それは私の力不足です。

610 :本当にあった怖い名無し:2005/12/25(日) 03:24:05 ID:wiLaD/xy0
職人さん乙。
そしてGJ
続き期待してます。

611 :本当にあった怖い名無し:2005/12/25(日) 19:18:23 ID:HpOcBzLw0
>>609
いいや、謙遜するな、十分迫力あるぞ。

わざわざこの時期に登場してきたんだ、わかってるだろうな、、、
みんな年末年始で暇なんだぞ、間を空けたら非難轟々だからなw

がんばってくれ!!

612 :本当にあった怖い名無し:2005/12/25(日) 22:23:42 ID:7jGGC/xm0
>>611
脅すなよ。

613 :本当にあった怖い名無し:2005/12/26(月) 00:02:58 ID:+a1hJsEhO
↑わらた

614 :本当にあった怖い名無し:2005/12/26(月) 02:33:51 ID:I+RjKd7U0
感想ありがとうございます。
お目汚しにならないよう、作品を続けていきたいと思います。

615 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/26(月) 18:32:10 ID:hf2RPXoP0
十二月二十日
色々と調べた結果、この町の殆どは閉鎖されていて
とても抜け出せる状態じゃないらしい
しかし大統領視察の為クリスマスの日に一つだけゲートが開くとかで・・・
そこを狙ってこことオサラバすることにした
しかし・・最近不思議なことにオレがゾンビどもを大量虐殺する夢をよく見る
一体なんだろう・・・気分が悪い

十二月二十四日
殆ど復興が完了したアメリカはクリスマスだのイブだのプレゼントだの浮かれているらしいが・・・
ここ日本はそれどころじゃない、サンタもゾンビになる勢いである。
いよいよ明日決行だ・・・今日はものすごい戦利品を手に入れることに成功した
なにやら古代兵器みたいな物である、そこの装甲には【レイ】と殴り書きされた物が書いてあった
持ち主の名前だろうか・・・ん?レイ・・・聞いたことがあるな
そして今日は不思議なことだらけだった、オレが収容された年から今までなんと五十五年も過ぎているのだ
何故オレは歳を取らないのだろうか・・・・もう少しで思い出せそうな気がする
何もかも

616 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/26(月) 18:38:50 ID:hf2RPXoP0
十二月二十五日
イヤッフウウウウウウウウウ
やったぜ、とうとう脱出成功だ。
大統領が入ろうとした瞬間に古代兵器で突入してやったよ
この兵器がすごいの何の、途中であったゾンビをもうバッサバッサ
それはもう会館の一言に限るね。
しかし奇妙なことがあった・・・大統領がこんなことを叫んでいた
【なぜ、なぜレイが!!!!】
レイとはこの兵器のことなのだろうか・・・

十二月二十八日
とうとう思い出した、レイとはオレのことだ
兵器から見つかった写真やらナンやらでとうとう思い出すことに成功した
五十年も経っていたのだから記憶が飛んだのだろう、しかしこうして記憶が戻ってよかったよかった。
さてとこれからどうするかというと・・・自殺の名所で初日の出でも見ることにするよ。
それじゃ、気が向いたらまたこの日記を書くさ byebye




「にしても、俺はこんな恥ずかしい日記を書いていたのか」
マントを羽織った男は日記帳を袋に放り投げると
ゾンビが群がる場所へと突入していった。
「次はこの街か・・・俺の人生台無しにしてくれたつみは重いからな、覚悟しろよ!!!ゾンビ、そして 大 統 領 ! !」

レイの戦いは続く。 fin

617 ::2005/12/26(月) 22:30:14 ID:zaDjX1DCO
世界がゾンビだらけになってどれくらい経ったか。
奴らが現れたころはそれはパニックだったさ。だが、最悪だったのはその後。
一部の人間はゾンビをぶっ殺し始めた。それで、家族や市民団体から抗議が殺到。そこで制定された法律が「ゾンビ保護法」だった…。
それからはゾンビは捕獲されたあとに「保護区」に運ばれた。そこは完全に閉鎖された施設で、世界に何箇所も作られた。島を丸ごと使ったり、町をそのまま利用したりと、それは大規模だったね。

618 :本当にあった怖い名無し:2005/12/26(月) 23:40:07 ID:+a1hJsEhO
>>616乙ー!

619 :本当にあった怖い名無し:2005/12/26(月) 23:51:09 ID:/MUByEYj0
>>616

おわりかよ・・・




or乙

620 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 01:16:34 ID:jQ+N52bq0
あれ?いつの間になりきりスレから分化したの?

621 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 03:17:57 ID:dVCQtRk30
>>616
レイ乙―――!
大統領と聞くと某メタルウルフを思い出s

ただ、前にも言われてた奴がいるとおり始めと終わりの断りは入れて欲しい。
うpしてくれる他の作家さん達を慮るのも大切だしね。

622 ::2005/12/27(火) 06:57:47 ID:3PMi/P8JO
俺もその「保護」を受けているんだけど、なにせ、腐り続けてるからねからね。損傷が激しいんだ。体のパーツは常に交換しなきゃいけない。そこが厄介でね。


623 ::2005/12/27(火) 06:59:37 ID:3PMi/P8JO
すみません。
書いてもよろしいですか?

624 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 08:20:22 ID:mD07hVzzO
いいよ

625 :ウォーターカッターで吹かす俺:2005/12/27(火) 11:22:56 ID:y6v5ndFv0
>>621
sorry
年内はこれで終了かも
また話が降りてくるのを待ちますよ

626 ::2005/12/27(火) 15:10:47 ID:3PMi/P8JO
続き


それでも、昔に比べたら、断然よくなったさ。俺たちゾンビの最大の弱点は生前のような活動ができないこと。そこで登場したのが、頭にコンピュータ。、死んだ脳の代わりをする。これのお陰で、昔に近い活動が出るようになったし人を襲うのもコントロール出来るんだ。
ただ、難点は見た目。さっきも言ったように体は腐敗してるからな。蛆も湧くし、自分の鼻が折れ曲がるくらい臭い。

627 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 17:29:25 ID:phBCCiJdO
携帯からなら、3行ごとに改行したほうがいい。
PCから見るとよく分かります。

628 :◆uiKV1FiVqo :2005/12/27(火) 18:05:23 ID:3PMi/P8JO
すみません。
現在、pc環境が使えなくて。気をつけます

629 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 18:06:21 ID:iQWAP7+p0
吹かしマン乙w


630 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 20:18:37 ID:rpclhZjTO
>>609
乙&GJ

>>616
乙!!
正直わけわからん作品だが

>>628
悪いけど、つまらん

631 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 23:32:53 ID:LWYpwkx50
>>628
かいぎょうしろよ
それからおもんない

632 :本当にあった怖い名無し:2005/12/27(火) 23:58:52 ID:VYHFk1tFO
みんな冷たいなぁー(´・ω・`)
>>628
めげずに頑張れー。途中でやめるのはなしですよー。

633 ::2005/12/28(水) 00:13:24 ID:9u2uYgBOO

俺たちの食いもんはなにかって?肉さ。でも、人肉はあまり食わない。世間がうるさいからね。
ほとんどは豚や牛肉。

…おや、もうこんな時間か。
そろそろ中に入らないとハンターが来るね。
君もお入り。温かいココアがあるよ

634 ::2005/12/28(水) 00:24:10 ID:9u2uYgBOO
…ふぅ…落ち着いたね。
それにしても、頭が痛くて仕方ないよ。
いくら脳味噌の半分が機械だからって、もう半分は生身だからさ。
…まぁ、もっとも少し腐ってるがね。
すまんが、テーブルの上にあるドライバーを取ってくれないか?
ちょっと足を直さなくちゃいけない。
代わりの足は沢山ある。毎日、君らが運んで来てくれるお陰でね。
少し、時間がかかる。待っていてくれ。
腹が減ったら、冷蔵庫にパイがある。勝手に食っていてくれ。

635 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 01:20:09 ID:4Rh6xJyGO
小説ってより、なりきりスレ向きじゃまいか?

636 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 08:24:54 ID:uN2z6IRkO
まあ、知性を持ったゾンビの独白形式の小説として、優しく見守ってやりましょうよ。

637 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 12:26:44 ID:RYXUAQ+oO
>>636
いや、マジでつまらんし

ウォーターカッターのも終わったし、日本版ゾンビwに期待する

638 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 12:30:15 ID:o/zOm3o10
その時、安倍なつみが「ヌルポッポ〜」と

639 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 13:17:16 ID:tGOftT2S0
ガッカリした

640 :本当にあった怖い名無し:2005/12/28(水) 17:55:34 ID:/PmeHyVu0
昔の保管所にあったヘルメットの中に鉛を貼ったらゾンビに襲われないって設定の
作品ってどこにありますか

641 :本当にあった怖い名無し:2005/12/29(木) 00:08:43 ID:q5nxy0le0
今でも現役の粘着荒しの作品だから、彼にお願いすると良い。

642 :本当にあった怖い名無し:2005/12/29(木) 05:05:12 ID:cdiwRkiRO
(゚∀゚)消えろ。おもんない。
ナリキリ氏ね!

643 :本当にあった怖い名無し:2005/12/29(木) 12:57:32 ID:SSsTpmdbO
>なりきり
こっち池
バイオハザードLEVEL11
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1134481456/

644 :本当にあった怖い名無し:2005/12/30(金) 00:08:02 ID:O6z6ED2GO
http://c-au.2ch.net/test/-/occult/1134954179/n
まったく荒れてない奇跡のスレ

645 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:00:02 ID:UIuEP91+0
時刻 23:05

基地では橋本と佐竹、日高がハンガー前で話をしていた。
「第3次攻撃の準備を急ごう。『敵』の進行が止まっているとは言え、攻撃の手を緩めるわけにはいかん。」
「パイロットもかなり疲れてきているようですが・・・」
「それはわかっているが、飛んでもらわなければならん・・・わかるだろう・・・?」
「日高二尉、スマンと思うが、今はここにいる全員の生存がかかっているんだ。頼む。」
「ああ、わかっている・・・」
さすがに疲れているのか、日高の口調は重かった。
「海自の大津一尉はヘリをこちらに向かわせると言っていたが、それはどうなったんだ?」
「どうでしょう・・・?連絡があるのでは?」

「橋本二尉!おいでになりますか!」
3人の会話に割って入るように、一人の隊員が走ってきた。

「ここだ!どうした?」
「ショッピングセンターの小松一曹より緊急の無線連絡がありました。『店内に侵入するモノあり』です!」
「ナニ!?救援は?」
「まだです。つい先ほど連絡が入りましたから。」
「すぐに救援に向かう!」
「攻撃隊はどうする?」
「日高二尉、貴様が指揮を執れ。俺と橋本は小松達の救出に向かう。」
「ヘリは高井さんにお願いしましょう。」
「そうだな、奴なら大丈夫だろう。行くぞ!」
「日高二尉、攻撃隊の指揮を頼む。」
「わかった!気をつけて行けよ!」

646 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:00:40 ID:UIuEP91+0
時刻 23:21

〜護衛艦「くらま」艦上〜

「これよりK市の陸自基地へ民間人保護に出る。ヘリは陸自基地にあるものを使用する。パイロットは装備確認急げ。」
「民間人はどれくらいいるんですか?」
「200名強ということだ。」
「ヘリは何機ありますか?」
「機数はわからんが、パイロットがいないだけで機体はあるそうだ。」
「陸自のパイロットはどうしているんですか?」
「現在、『感染者』の大群に対して攻撃を行っている。」
大津の返答に一瞬、室内がざわついた。
「どれくらいの数ですか?」
「俺が確認した限りでは、少なくとも1万以上、陸自さんの話しだと、10万を超える大群らしい。」
さらにざわめきが大きくなる。
「我々は『そんなの』を相手にするんですか?!」
「最初に言ったように、我々の目的は基地に残存している生存者の保護・救出だ。攻撃は我々の任務外とする。」
「基地自体は無事なんでしょうね?」
「そう信じるしかないだろう。何度も言うようだが、我々の最大の任務は生存者の保護・救出、それ以上でもそれ以下でもない。それを肝に銘じてくれ。」
大津はそう言いきると部屋の中を見回した。もう、大津に質問を投げかける者はいない。
「よし。総員、かかれ!」
号令と共に一斉に隊員が席を立ち上がった。

647 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:01:43 ID:UIuEP91+0
時刻 23:21(「同時刻)

「三曹!武田三曹!」
振り向くと、そこには小松が立っていた。
「『敵』か?『奴ら』か?」
「『何か』が来ます・・・!おそらく・・・」
「数は?」
「わかりません。一、二ではなさそうです。」
「屋上から監視を行っていたが、あちら側は建物自体が影になって見えんのだ・・・スマン。」
「わかっています。基地への連絡は?」
「ついた。救援が来るはずだ。」
「ここは放棄ですか?食料も、何もかも・・・」
「しょうがないだろう。」
「残念ですね・・・」
かなりの人員に対しても十分に対応できるだろう物資を放棄しなければならないことは、
彼らにとっては痛恨の極みだった。
まして、基地内で物資が不足しつつある状況を理解している武田にとってはなおさらである。

648 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:17:23 ID:UIuEP91+0
ズッ・・・・・・カタ・・・ズッ・・・・・・カタ・・・ズッ・・・・・・カタ・・・

「来たぞ!」
「音」の方向に銃を向けると、そこには「敵」とするにはあまりに幼い「死者」の姿があった。
そのあまりの有様に武田は言葉を失った。
「そんな・・・・・・」
「相手が何であれ、あれは『敵』だ!倒すぞ!」
小松は小さな「敵」に照準した。
「いえ、自分が。」
武田はすぐに銃を構えなおすと、ゆっくりと動く「物体」に照準する。

タン!

短い銃声と同時にその小さな体は後方へと吹き飛び、その動きを止めた。
「ごめんな・・・ゴメンナ・・・」
武田は震える声でつぶやいた・・・・・・。

649 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:18:33 ID:UIuEP91+0
時刻 23:41

東京湾に展開中の「くらま」を旗艦とする第二護衛艦隊の艦艇から次々とヘリが飛び立った。
目的地はK市の陸上自衛隊戦闘ヘリ団の基地。
ヘリには予備のパイロットが搭乗し、陸自のヘリを操縦して民間人を艦艇に保護することが最大の任務である。

「陸自はまだ『敵』と交戦しているのかな・・・?」
「さあ・・・どうなんだろ。とにかく俺たちは民間人を保護することだけ考えてりゃいいさ。
陸(おか)のことは陸自さんに任せるっきゃねえよ!」
「確かに。それにしても、なんとも不安だよな・・・」
「何が?」
「だって、考えてみろよ!さっき偵察に出たヘリの索敵範囲は関東周辺戦域だぞ?
それなのに生存者が確認されたのがK市の陸自だけってことは・・・」
「日本はどうなっちまうのかな・・・・・・」
「だろ?日本だけじゃねえよ。世界がどうなることやら・・・・・・」
会話をしていた二人は、ともに考えているであろう一言を言うことなく沈黙した。

650 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:20:05 ID:UIuEP91+0
時刻 23:41(同時刻)

「高井さん!お願いします!」
「了解!M市のショッピングセンターまで一気に行きますよ!」
「高井!方向はわかっているんだろうな!?」
「大丈夫!さっき日高二尉に確認してジャイロを設定してくれたよ!」
「暗視装置は大丈夫ですか?」
「今のところは。無事に着陸できるかは・・・祈っててください!」
「ザケンな!高井!しっかりしろ!」
「わーってるよ!冗談だ。よし!行くぞ!管制、こちらヒューイ、高井です。離陸許可願います。」
「こちら管制。離陸許可します。どうぞ。」
「了解。離陸します。」
高井が操縦するUH−1がゆっくりと上空へ舞い上がった。
地上では攻撃隊の発進準備を整えている日高が、こちらの様子を見守っている。
橋本は日高に向って敬礼をすると、銃を握りなおした。

651 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:20:56 ID:UIuEP91+0
時刻 23:41(同時刻)

「入ってきたのは『アレ』だけか?」
小松は怪訝そうな表情で階下を見つめた。
「そうとは思えません。他にも『いる』はずです・・・!」
「なら、なぜこっちに来ん?『奴ら』がいないなら、破られた部分をふさげば安全だ。」
「一曹、申し訳ありませんが賛成できません。『奴ら』は我々が思っている以上に知能があります。『ワナ』かも・・・」
「死に損ないに『知能』?そんなことあるか!」
「いえ、本当にそうなんです。ここで様子を見て、救援が来たら速やかに撤退するべきです。」
「貴様、怖いのか!?」
武田はしばし沈黙した後、つぶやくように答えた。
「はい・・・・・・怖いです。怖いからこうして生き延びていられると思っています。一曹、危険は避けるべきです!」
「本当にそう思うんだな?今の言い方は俺をバカにしているように聞こえたぞ。」
「申し訳ありません。そのつもりはありません。ただ、こればかりは譲れません。お願いします。」
「そうか。そこまで言うなら、貴様の言うとおりにしよう。」
小松は武田をにらみつけるようにして言った。

652 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:25:58 ID:UIuEP91+0
ガタン!!

「一曹!」
武田はその音に素早く反応した。
音の「主」は紛れもなく「敵」である。振り向いたその先にあるものを目にしたとき、小松は武田の判断が正しかったことを認識した。
突然、20を超える数の「敵」が姿を現した。
「いつの間に!?」
「『奴ら』は『仲間』が集まるのを待っていたんです!」
そう言うが早いか、武田は体勢を整えなおすと、立て続けに銃を発射した。

タン!タン!タン!タン!

乾いた音がショッピングセンターに響き渡る。同時に武田はより銃撃をしやすい位置にポジションを変えるべく反対側の通路へと移動した。
小松も慌てて引鉄を引く。

その銃弾は、確実に「敵」の頭部を撃ち抜いた。
ある意味、射撃訓練より楽なものだ。小松は内心、そう思っていた。
しかし、その考えは極めて甘いものだということを痛感するのに時間はかからなかった。
小松は背後から姿を現した「敵」に照準する。
「もらった!」
引鉄を引こうとした瞬間・・・その姿が突然、視界から消えた・・・!!
「速い!なんだ!アイツは!?」
その動きは常人のそれを上回るものであった。素早い、動きで停止したエスカレーターを一気に駆け上がる・・・!
「クソ!」
小松は初めて目の当たりにする「強敵」に我を失っていた。すでに弾を撃ちつくしていたことに気付いていなかったのだ。

カチャ!カチャ!

「うわぁぁああ――――!!!」

653 :まこしろ:2005/12/30(金) 06:29:41 ID:UIuEP91+0
皆さん、乙です。
今年も残すところあとわずかですね。

投稿しようとすると「連続投稿ですか?」とエラーが出るため、ちいとカリカリしながらも
どうにか、うpしてみました。
思いの外、スレの進行が早いんで、目標であるこのスレ内での完結が難しいかも・・・
そしたら、性懲りもなく続けますんで、ご勘弁ください、、、

654 :本当にあった怖い名無し:2005/12/30(金) 07:32:03 ID:hnW01ohCO
まこしろたん乙、やっぱり面白いよ

655 :本当にあった怖い名無し:2005/12/30(金) 13:55:06 ID:ieDDbIhqO
す、凄い自演だ……

656 :本当にあった怖い名無し:2005/12/30(金) 18:09:14 ID:8PJuQykk0
>>640
まとめの中の過去スレをみるよろし

657 :本当にあった怖い名無し:2005/12/30(金) 23:57:00 ID:WFQYUGD30
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1132549704/424n-
参加しない?

658 :本当にあった怖い名無し:2005/12/31(土) 01:49:04 ID:ZJW9wikoO
まこしろタン乙!感心ですわ。


659 :本当にあった怖い名無し:2005/12/31(土) 10:12:54 ID:ZhOeh4oDO
乙、早く続き書け

660 :本当にあった怖い名無し:2006/01/01(日) 22:53:31 ID:/fA6OZ8Z0
今、僕の手元にはかつて大惨劇を引き起こしたゾンビウィルスのサンプルがある。

そして今、僕のパソコンの画面には
「 【大阪】日本初公開 ミイラなど113点 2日から古代エジプト展
 大丸梅田店(北区)15階の大丸ミュージアム・梅田で1月2日に
開幕する「古代エジプト展〜甦る5000年の神秘」(読売新聞大阪
本社など主催)の展示設営が30日、終了した。

 古代エジプトの死生観をテーマに、日本初公開のミイラを含む
113点を、ヨーロッパでも有数のエジプトコレクションで知られる
ドイツ・ヒルデスハイム博物館から特別出品。

 会場には黄金のマスク、彩色木棺、神像、黄金や宝石で彩られた指輪
や首飾りなども陳列され、古代エジプトの神秘とロマンを堪能できる
構成となっている。

 29日まで。会期中無休。入場料は一般1200円、高大生1000
円、小中生700円。小学生未満は無料。
 問い合わせは同ミュージアム(略)へ。

(2005年12月31日 大阪)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news002.htm

などという案内が映っている、、、、、、、イライラ、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、タメシテミタイ、、、、、、、、、、、、、
、、、、、どう、、、、、、、、、、、、、、、、なるんだろう、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
イライラ、、、、、、、、ソワソワ、、、、、、、、、、、、、、、イッテキマス、、、

661 :本当にあった怖い名無し:2006/01/01(日) 22:54:35 ID:/fA6OZ8Z0
読み返したらミイラ本体きてねーじゃねーかorz

662 ::2006/01/01(日) 23:13:50 ID:1m+PtMHx0
『新年明けましておめでとう〜。』

いや〜新年早々寝過ごしたよ、昨日はコミケ明けで死んでたからね〜
って、あれ母ちゃんいね〜な...もう夜だぜ?

いや、まて、そう言えば此処はどこだ??
たしか家の中で寝てたはずなのに、何で森の中なの???




ガサガサ..Σ(゜д゜;)←俺

うなり声:「アゥア〜」>(゜∀。)   Σ(゜д゜;)<うゎゾンビじゃん

「アゥア〜」>(゜∀。)           ===(;´д`)<やべぇ、逃げるが勝ちだ!!

「アゥア〜」>(゜∀。)     Σ(゜д゜;)<うゎこっちにもゾンビキター!! =====              「アゥア〜」>(゜∀。)

(゜∀。)(゜∀。)<<「アゥア〜、アゥア〜」         ===(;´д`)<だうするゾンビ増えたよ〜ヤバス!!

(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)(゜∀。)<<<<<<<<<<「アゥアアゥアアゥアアゥアアゥアアゥアアゥアアゥア〜」    ===・゜・(つД`)・゜・<だめだ、もう道がおhる

663 ::2006/01/01(日) 23:45:08 ID:1m+PtMHx0
     Γ  (ノдT)<うぅ、この先崖かよ     「アゥア〜」>(゜∀。)”その他大勢”

Ж     Γ  Σ(゜д゜;)<あれ、崖の先になにかあんぞ!?

Ж  こうなりゃ一か八かだ、とうっ!!>(`・ω・´) ==ヒュー 「アゥア〜」>(゜∀。)”その他大勢”

ЖΣ(゜д゜;)<おお、何か武器みたいなのが刺さってる!?

♂(`・ω・´) シャキーン <おお、何か強そうな槍が出てきたぞ!!

======よし、こいつでゾンビに反撃だ!!>(`・ω・´) ♂シャキーン!!          「アゥア〜」>(゜∀。)”その他大勢”

====うぉおぉ〜>(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!

====すげぇ、なんつぅ切れ味だ!!>シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!

シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!
シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!
シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!
シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!
シャキーン(`・ω・´) ♂(゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!! (゜/  /∀。)スパッ!! (゜∀/  /。)スパッ!!

664 ::2006/01/02(月) 00:07:29 ID:XGWy7UDu0
(`・ω・´) ♂<ん?...静かになったな。


(*゜∀゜)<おお、夜が明けていく...


(;´д`)<あれ、なんか見えてきたぞ?    ###


(*゜∀゜)<おお、富士山...         Å
                          ( ∀ )←逆さ富士

(*゜∀゜)<おお、鷹だ、             ⌒⌒


(;´д`)<あれ、何で茄子が!?        юヒュー===

うゎ〜ぶつかる〜>Σ(゜д゜;)  юヒュー===

☆★☆【ドッカ〜ン!!】☆★☆



(´・ω・`)<........
(´・ω・`)<........
(´・ω・`)<ん......?

(´・ω・`)<なんだ、夢か、しかし最初はともかくいい夢だったな。

『このスレの奴らもこんな初夢見るのかな?』

『とりあえず、皆新年おめでとう。』  んじゃ。

665 :本当にあった怖い名無し:2006/01/02(月) 11:21:32 ID:ahv0GR/i0
そいやあ門松の竹で戦わせた人がいたな。

このスレ始まって以来最強のアイディアだったな。

666 :本当にあった怖い名無し:2006/01/02(月) 13:17:04 ID:7UsI5QncO
B29でも墜とせる兵器だもの強いに決まってる

667 :本当にあった怖い名無し:2006/01/02(月) 16:44:33 ID:VSMXtIqVO
地対空竹ミサイル
対戦車ロケット竹


668 :本当にあった怖い名無し:2006/01/02(月) 20:13:37 ID:KgKq+Duo0
「お竹さん」か懐かしいな

669 :本当にあった怖い名無し:2006/01/04(水) 13:43:15 ID:TT6tdmA4O
age

670 :みどり:2006/01/04(水) 23:16:18 ID:Hxskf1gK0
みなさん。
あけましておめでとうございます。

671 :みどり:2006/01/04(水) 23:17:03 ID:Hxskf1gK0
学食で遅い昼食を取っているとき、
背後から誰かに声をかけられた。
「あのう・・・」
私はラーメンを食べる手を止めて振り返った。
女の子が二人立っている。
「経済学部のヨシミさんですか?」
彼女達はすこしオドオドしながら聞いてきた。
「そうよ」
「あの、占いを・・・」
来た。お客だ。
ちょうど、週末にバーゲンがあるから、
稼がなくちゃいけない。
「占いね。いいわよ。でもちょっと待っててね。
ラーメン食べちゃうから」
「ごめんなさい。出直して来たほうがいい?」
「大丈夫。大丈夫。次の時間は講義が無いから丁度いいの」
私は残りのラーメンを大急ぎで食べた。
せっかくのお客を逃がすわけにはいかない。
「さて、と。じゃあ、自習室へ行きましょうか」
わたしの占いは当たる。
80%以上の確率だから、信頼度はかなり高いはず。
プロとして十分やっていける実力だと思っているけど、
身分は普通の大学生だから、時々、自習室の片隅をこっそり借りて
一回1000円で依頼を受けるぐらいにしている。
一応、安くて良く当たるって有名。
お陰さまで、多い日で一日1万円くらいは稼げる。

672 :みどり:2006/01/04(水) 23:17:45 ID:Hxskf1gK0
大学は、学生が勉強するために自習室を作ったようだけど、
利用している人は殆どいない。
時々、昼寝をしている男子や、
イチャついているカップルがいるだけ。
だけど、わたしにとっては好都合。
占ってほしいお客の多くは
他人には聞かれたくない悩みを抱えているから。
でも、わたしはカウンセラー的なことは言わない。
きっちりと未来を予言して、アドバイスを話す。
案の定、部屋には誰も居ない。
わたしは自習室の一番奥の机へ座り、札を広げて並べた。
二人はわたしの正面に並んで座り、
神妙な顔つきで手元を見ている。
「で、占いたい人はどっち?何を占いたいの?」
そう言うと、二人はハッと顔をあげた。
「あ、あの、わたしです。あの・・・恋を・・・」
眼鏡の子が顔を真っ赤にして言った。
「わかったわ」
私は札を混ぜた。
この札はタロットと違う。
枚数は32。
我が家に伝わるオリジナルの札。
絵と文字が描かれていて、一見すると百人一首みたいだ。
おばあちゃんのおばあちゃんが作ったと言う話だけど、
本当のところは分かっていない。
なんでも、ウチの先祖は代々神主をやっていたそうで、
みんなおそろしく霊感が強かったらしい。
わたしもその血をしっかり受け継いでいる。
幼いころは霊感がありすぎて、辛い毎日を過ごしていたけど、
おばあちゃんから譲り受けたこの札で占いを覚えたら、
霊力を自分でコントロールできるようになった。

673 :みどり:2006/01/04(水) 23:20:38 ID:Hxskf1gK0
合掌して指先に精神を集中する。
右手の人さし指のあたりが、ボウッと熱くなる。
彼女の思念が断片的なビジョンとなってわたしの中に流れてきた。
「わたしの好きな人が・・・」
彼女が突然口を開いた。
「大丈夫。言わなくても分かるわ」
再び精神を集中して札を手にする。
いつもの通り、私が1枚選んで、相手に2枚を選んでもらう。
出たのは、三角関係の札だった。
なるほど。さっきのビジョンに、それっぽいのがあったわ。
「あなたは確実に遊ばれるわ。彼は遊び人よ。気をつけて」
「そう・・・なんですか・・・」
わたしは、札をめくりながら相手のことや三角関係のことを話した。
「で、今後の運勢だけど」
私は最後の1枚をめくった。
その瞬間、私はギョッとした。
出たのは、『早い死』。近々、この子は死ぬ。
目の前の二人は、わたしの言葉を待っている。
「こんなこと聞いちゃ悪いんだけど、持病なんかある?」
相手はキョトンとしながら首を振った。
「ううん。特に、何も」
「そ、そう・・・でも、交通事故とかに気をつけてね」
「わたし、事故るの!?」
「気をつけた方がいい、と出たのよ」
嘘だ。私は少し震えていた。
「わかったわ。ありがとう」
二人が席を立った。そして、財布を取り出そうとした。
「まって、お代はいらないわ」
二人は顔を見合わせている。
「き、きょうは特別な日だから、タダなの」
「ありがとう」
ちょこんとおじぎをして、二人が去って行った。

674 :みどり:2006/01/04(水) 23:21:20 ID:Hxskf1gK0
死の札が出たのは今までに3回あって、
そのどれも当たっている。
一人は中学時代のクラスメイト。
占ってから4日後に海水浴の事故で死んだ。
二人目はお爺ちゃんだ。
96歳まで生きて、占った次の日に死んだ。
三人目は大学に入ってからすぐに付き合った元彼。
遊びで占っていると死の札が出た。
そして、2週間後に交通事故で死んだ。
私は沈鬱な気持ちになった。
気味が悪い。
占い方が間違っていたのかな・・・。
「あ、やっぱりここにいたんですね。佐和子せんぱい」
後ろから突然呼び止められて、私は体を硬直させた。
振り向くと後輩の女の子が立っていた。
以前に何度か占ったことのある子だ。
「どうしたの?」
「また占ってほしいの」
「そう・・・いいわよ。座って」
「ありがとうございます」
ミスキャンパスに選ばれたことのある彼女は、
男子に人気があるせいか、恋と人間関係の悩みが多い。
前回もそうだった。
私は気を取り直して、再び占いを始めた。

675 :みどり:2006/01/04(水) 23:22:14 ID:Hxskf1gK0
また、死の札が出た。
わたしは動揺がバレないよう
彼女に適当なアドバイスを言った。
満足した様子で彼女は自習室を去って行き、
わたしは机に突っ伏した。
立続けに2回も死の札が出るなんて。
・・・まさか。
まさか・・・。
遠くの方で学生たちの声が聞こえる。
時計の秒針の音が、妙に大きく感じた。
ふと、彼女の座っていた椅子に目を落とすと、
生えるように赤ん坊の手が突き出していた。
水子の霊だ。
さっきの、彼女が・・・お母さん、か。
小さなその手をそっと握って引き上げると、
赤ちゃんが椅子からスッと出てきて、わたしを凝視している。
「何か言いたい事があるの?」
そう、問いかけると、赤ちゃんはすぐに消えた。
気配に気づいて周りを見ると、
窓から黒い影のようなものがわたしを見ていたり、
机の向こうから顔が覗いていた。
この付近の霊が集まってきているんだ。
なに?
なんなの?
わたしは足早に自習室を出た。

676 :本当にあった怖い名無し:2006/01/04(水) 23:52:15 ID:MKZitx3a0
>>670 みどり様、久しぶりの御光臨ですね。
楽しみにしております。

677 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 00:02:04 ID:TT6tdmA4O
GJ!

678 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 00:28:55 ID:BTSuy2v7O
読むのが苦にならない文章なんだけど、なんか鬱い内容だな。。。
自分を占ったら(ry

679 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 00:42:57 ID:V6O2QvvHO
それを言っちゃ全てが終わる。

680 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 05:36:06 ID:yqCrxvlaO
いや、もしビジョンのように未来が感じられるなら、自分の未来は見えないような希ガス……
タイムパラドックスみたいになるから……

681 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 10:37:14 ID:+WetWRCl0
>>670
GJ!

682 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 16:48:14 ID:V6O2QvvHO
タイムパラドックスがわからない漏れは負け組

683 :みどり:2006/01/05(木) 20:17:18 ID:eTLucUGs0
今日は、なんだかいつもと違う。
そう思いながら学生生協前を歩いていたとき、
誰かがわたしを呼び止めた。
「こんにちわ。佐和子さん」
ダークグレーのスーツ姿の中年男が、わたしに近づいてくる。
石動さんだった。
低くて良く通る声。
ほほえみながらこちらを見つめる目。
短く刈り込んだ髪の毛。
「ど、どうも・・・石動さん」
「浮かない顔してるね」
「・・・そう、ですか?」
別にルックスが素敵というわけじゃないけど、
彼の前では、どうも調子が出ない。
と、いうか照れくさくなってしまう。
わたしが意識し過ぎるせいなのかもしれない。
彼は周りをキョロキョロと見て
「場所を移そう」と言った。
石動さんは宮内庁の侍従次長補佐。
どこから噂を聞いたのか、わたしが高校を卒業するころ、
巫女として御所で働いてほしいと自宅まで来た。
わたしは大学に進んで勉強したかったのでそれを断ったけど、
「では、大学を卒業した後で」
と言って引き下がらなかった。
なんでも、皇居には3人の祈祷者がいて、
邪気を祓ったり予知などをしているけど、
まだまだ力が足りないのだという。
彼は、わたしのことが心配だからといって、
こうやって時々様子を見に来てくれる。

684 :みどり:2006/01/05(木) 20:20:39 ID:eTLucUGs0
二人で大学近くの喫茶店へ入った。
まず雑談。難しい講義のこと。どのゼミに入るか迷っていること。
二日酔いで寝込んだこと、など色々。わたしが一方的に喋っていたかも。
「実は・・・」
石動さんが、仕事の話を切り出したので、わたしは姿勢を正した。
「ウチの3人が妙な気を感じる、と言っているんだ」
「妙な気、ですか?」
「君ほどの能力者だ。独自に何か感じているのでは、と思ってね」
「あの、実は・・・」
わたしは、さっき立て続けに出た死の札の事を石動さんに話した。
重たいジャズが流れる中、彼はしばらく黙り込んでいた。
そしてわたしを見つめて、ゆっくり言った。
「念のため注意していた方が良さそうだな・・・君も気をつけて」
「・・・はい」
彼はわたしの事を気にかけてくれている。
それは仕事を超えた感情がこもっていることも知っている。
でも、わたしはなんとなく気が引けていた。
何の躊躇もなく彼に甘えてしまいそうになる自分が、恥ずかしかったから。
本当は『死の札が2回も出たの』なんて事を
彼の胸に抱かれながら言いたい、と願う自分が胸の中にいる。
高校の時、わたしをスカウトに来た時から、彼には運命的なものを感じていた。
「ところで・・・今夜、どこか食事でも行かないか?」
突然の申し出に驚いた。心臓がバクバクと高鳴る。
「ご、ごめんなさい。今夜は、やりたいことがあるから・・・」
そういうと、石動さんは眉をわずかに動かした。
「そうか。じゃあ、また今度にしよう」
彼は無理に笑い、伝票を持って歩いて行った。
「あの、石動さん」
わたしが呼び止めると、彼は驚いたように立ち止まった。
「嫌っているわけじゃないの。また、こんど誘って。必ず行くから」
そう言うと、彼はニッコリと笑った。
「それを聞いて安心した」

685 :みどり:2006/01/05(木) 20:23:13 ID:eTLucUGs0
四講時目は自主休講して部屋へ帰ることにした。
お茶を飲み、少し心を落ち着けてから、
再び占いを始めた。
今度は大学周辺の近未来。
立続けに死の札が出るなんて異常事態だ。
ひょっとしたら、大規模な事故や事件があるのかもしれない。
大学の地図の上で札を広げて、占いを始める。
出たのは、『多』と『死』。
そして、事件と事故の両方も出る。
どういうこと?
まさかテロ?
わたしは札に念をかけて抗争関係の近未来を占った。
答えはNo。
なんだろう。なんだろう。
今度は自分自身を占ってみる事にした。
大学がそんなに危険なら、わたしだって無事ではすまないはず。
本当は自分に対する占いは御法度になっているけど、
不安でたまらない。。
机に札を並べて、気を送る。
ゆっくりと1枚目をめくる。
『限りない可能性』が出た。
そして2枚目。
出た。『死』の札。
指が震える。
わたしは全身に鳥肌がたっていた。
キーンと耳鳴りがして、首筋の毛穴にピリピリと電気が走る。
何?何?
なんなの?
テーブルの湯飲み茶碗が横に滑ってカーペットの上に落ちた。
食器棚がガタガタと震える。
自分の右手から金色のオーラが噴出しているのが見えた。

686 :みどり:2006/01/05(木) 20:26:39 ID:eTLucUGs0
突然、地鳴りのような音と共に、
未来のビジョンが降りてきた。
したたる血。切り裂かれる肉。
そして細胞を電子顕微鏡で覗いているような画面。
人が人に襲い掛かって、噛み付いている。
銃を撃つ軍隊。
人々の恐怖にひきつった顔。顔。顔。
逃げ場が無いという絶望の思念が渦巻いている。
防護服に身を包んだ人。
道に延々と続く亡者の群れ。
どういうこと?死んだ人間が歩き回るなんて・・・?
『ジゴク ガ アフレタ』
そんな強烈なイメージが、土砂降りのように降ってきた。
日本と世界が混乱している様子が
頭の中へ流れ込んでくる。
まるで早送りのビデオを見ているよう。
耐えきれなくなって、わたしは叫んだ。
やめて!やめて!
亡者が私に襲い掛かってきた。
逃げなきゃ!逃げなきゃ!
手と肩に噛み付かれた。
痛い!痛い!もうやめて。やめて!
傷から血が吹き出ている。
わたしの血管に黒いものが入り込んでくる。
全身を駆け回り、そして脳へ。
命が急速に無くなっていくのを感じる。
わたし、死ぬんだわ。
そう思ったとき、金色の光を放つ巨大な手が見えた。
わたしはその光に包まれた。じわっと暖かい。
その瞬間、わたしは未来のビジョンから解放された。

687 :みどり:2006/01/05(木) 20:28:11 ID:eTLucUGs0
気がつくと、部屋の中で倒れていた。
どのくらい経つのだろう。窓の外はすっかり暗くなっていた。
部屋がめちゃくちゃだ。
棚から食器が飛び出ている。
床に散らばったスプーンとフォークがグニャリと折れ曲がっていた。
あのビジョンはなんだったんだろう。
こんなふうに強制的に未来の光景が降りてきたのは初めて。
混乱、下落、没落、嘆き悲しむ人々の姿。
電子顕微鏡の画面。
血管を駆け巡る黒い物体。防護服。
そして・・・地上を歩く亡者の群れ。
しかも人を襲って噛み付いている。
死んだ人が動き出し、噛み付くなんてあり得ない。
あの混乱は何なの?
わたしの想像の限度を超えている。
死の札が出た意味を探していたけれど、
とてつもない答えが返ってきた。
そうだ。わたしにも限りない死の可能性の札が出たんだ。
亡者に噛み付かれるビジョンもあった。
きっと、死ぬんだわ。
そして、彼等と同じように、生きている人を襲うの・・・。
イヤだわ。そんなのイヤ。
ああ。自分の未来なんか見るんじゃなかった。
右手を見た。
金色のオーラが出ている。
そういえば、イメージの中でも大きな金色の手が出てきたっけ。

688 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 21:18:06 ID:RYer3MQHO
ゾンビと戦闘が無きゃつまんねー

日本版ゾンビ マダー?

689 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 21:42:36 ID:V6O2QvvHO
まあもちつけ。そのうち戦闘も出てくるだろうし。

690 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 22:35:03 ID:rmP78jXc0
>>688
日本版ゾンビは無い。

PKO派遣部隊に交戦規定すら与えない国だぞ。
撃つのは自己判断。
結果によっては刑事裁判が待っているような国の軍隊の指揮官が
発砲命令を出す訳無いだろう。


691 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 22:40:00 ID:RYer3MQHO
>>690
いや 小説の話

692 :本当にあった怖い名無し:2006/01/05(木) 23:41:16 ID:+WetWRCl0
>>683
GJ!!

693 :本当にあった怖い名無し:2006/01/06(金) 17:30:12 ID:KdTAJnZx0
俺の右手が光って唸る、お前を倒せと轟き叫ぶ!!

見よ必殺の、シャァァアアイニィングゥウフィ...

694 :本当にあった怖い名無し:2006/01/06(金) 19:48:38 ID:qrJjwPtyO
ンガァァァァァソォォォォッドォォォォォ!!!!!!!

695 :本当にあった怖い名無し:2006/01/06(金) 20:43:37 ID:+llSBwteO
モルスァ

696 :本当にあった怖い名無し:2006/01/06(金) 21:54:14 ID:66pTLEqSO
だぁからおまえはアァホなのだぁぁぁぁ

697 :みどり:2006/01/06(金) 22:11:20 ID:D7ktiKFq0
その夜は寝られなかった。
わたしの霊力は安定しなくなり、
ベッドやテーブルが震えたりした。
ううん。安定しない、というよりも、
力が強くなって抑えられない、と言った方がいいみたい。
右手のオーラは相変わらずバリバリ見えるし、
時計が止まったり、枯れかけていた花が蘇ったりする。
近所の霊が引き寄せられて、わたしの周りに集まるのには正直マイッタ。
夜中のニュース番組をぼんやりと見ながら考えていた。
あの亡者の群れは・・・?
なぜ人を襲って噛み付くの?
いくら考えても、全くわからない。
だけど、この先、何かとんでもないことが起こると分かる。
死の札が出たあの二人は、間違いなく死ぬ。
そして、私も限りなく死に近い。
占いの結果はほぼ確実。
冥界から届いた近未来のイメージも確実。
でも、わたしはまだ死にたくない。
もっとたくさん生きたい。
やりたい事や知りたい事、欲しいものがたくさんある。
どうしよう。
どうすればいいんだろう。
限りない可能性ってことは、言い換えれば
このままでは死ぬ、ということよね。
じゃあ、どうすれば回避できるんだろう。
・・・わかんない。
ニュースでは、某国の内陸部で暴動が発生して
徐々に拡大していると言っていた。

698 :みどり:2006/01/06(金) 22:13:48 ID:D7ktiKFq0
講議には出ずに大学のラウンジでぼんやりとしていた。
寝ていないのに、わたしの霊力は昨夜からずっと最高潮だった。
自分の右手のオーラどころか、
周りを歩いている学生たちのそれもはっきりと
見えるようになった。
意識しなくても周辺の霊の存在を感じるし、
文房具やテキストが勝手に動き出してしまう。
こんなんじゃ、講義にも出られない。
わたしを見つけた女子学生が、恋占いを依頼してきた。
本当は自習室へ行きたかったけど、
そんな気力もなかったので、その場で札を広げた。
「いい?この中から2枚を選んでみて」
いつもの恋占いのやりかただ。
彼女は机に並べられた札を指差した。
「こっちから2枚ですか?」
「ううん。これよ」
そのとき、わたしと彼女の手が軽く触れた。
瞬間。目の前をフラッシュのような光が爆発し、
次に、亡者になって人を襲う彼女の姿が広がった。
何人もの人に噛み付き、最後には自衛隊に襲いかかり、銃で撃たれる。
そして、火炎放射器で焼かれていた。
焦げたニオイと肉の焼ける音がハッキリ感じる。
「・・・・!!」
わたしは驚いて手を引いた。
「ど、どうしたんですか?!」
彼女がキョトンとわたしを見ている。
「ご、ごめんなさい。なんだか気分が悪くて・・・」
わたしはトイレに向かった。
今のは接触予知。
調子の良いときにだけできる、わたしの隠し技。
つまり、これが彼女の未来の姿だ。

699 :みどり:2006/01/06(金) 22:21:11 ID:D7ktiKFq0
次の日はずっと部屋の中にいた。
肌が触れ合っての予知なんて、よっぽど調子の良い時にしかできない。
この技を使うためには1週間前から肉食を絶って、
沐浴で身体を浄めて準備をしなければならなかったのに。
わたしは、一日中ベッドの上で横になり、テレビを見ていた。
某国の暴動は、ニュースのトップを飾るようになった。
すごい勢いで広まっているようだけど、
なかなか情報が伝わらないようだった。
輸出入にまで影響が出はじめたらしく、
某国に工場のあるメーカーはとても困っているみたいだ。
株価は下落し、ワイドショーはにぎわっている。
その次の日は、気分を変えようと思い、買い物に出かけた。
だけど、電車に乗ったとたん、接触予知が働いた。
いろいろな人と肩が触れあう度に、その人の未来の姿が見える。
襲う人。襲われる人。
逃げまどう人。隠れる人。
悲しみ、怒り、嘆きと絶望。
そして恐怖。
そんな感情が直接わたしの中に入り込み、
ビジョンとなって見える。
わたしは耐えきれなくなり、電車から降りて徒歩で部屋に帰って、
その後しばらく引きこもっていた。
ほとんど寝られなかった。
予知のビジョンを頻繁に見るようになり、落ち着く事ができない。
端から見ると、変な妄想に取り付かれた狂人に映るはず。
実際、お風呂にも入っていないし、ロクに食べてもいないから、
髪がボサボサで頬が痩けちゃっている。
まるで何才も歳をとったみたい。
「ばかみたい」
わたしは一人でそう呟いた。

700 :みどり:2006/01/06(金) 22:33:20 ID:D7ktiKFq0
ふいに石動さんの声が聞きたくなり、電話をかけてみた。
「いま、忙しいですか?」
『ん?まあ、な。公務員なのに残業続きさ』
「話すの、後にした方がいいですか?」
『いや。大丈夫。話してくれ』
「あの・・・実は・・・」
わたしは今までの事を石動さんに話した。
占いのこと。亡者が復活して人を襲う事。日本と世界の大混乱。
石動さんは黙って聞いていたけど、
徐々に緊張して行くのが、受話器から伝わってきた。
『・・・すごいな』
しばらくの沈黙。
『やっぱりとんでもないことが起こりそうだ』
「ごめんなさい。今まではっきりと確信が持てなったけど、
接触予知でも同じようなビジョンが見えるようになったから・・・」
『ありがとう。貴重な情報だよ。これで先読みして動けるようになった』
「念のため、陛下やみなさんに非難するように伝えてください。
御用邸じゃなくて、地下とか南の島あたりに」
『わかった。そうするよ』
「じゃあ、これで」
『ちょっと待った。どうも元気がないね。調子悪いのかい?』
わたしは、自分自身が亡者に襲われて死ぬだろうということを
まだ伝えていなかった。
だけど、話したところで石動さんは心配するだけだ。
彼には大事な仕事があるのだから、余計な負担はさせたくない。
・・・でも、本当は話したい。
きつく抱かれながら守ってもらいたい。
わたしは、そう叫びたくなるのを、必死で堪えている。
「・・・大丈夫です。ちょっと風邪気味なだけ」
『そうか・・・わかった。仕事が一段落したら、そっちへ顔を出すよ』
うれしかった。

701 :みどり:2006/01/06(金) 22:37:51 ID:D7ktiKFq0
久しぶりに大学へ行った。
けど、講議に出るつもりは全くなかった。
部屋に一人でいるのが恐い。
そう。私は恐怖に捕われていた。
死にたくない。
亡者に襲われるなんて最低よ。
空が青い。鳥も鳴いている。
とても爽やかな日なのに、
すぐそこまで死が近付いているような気がしてならない。
世の中をスッポリと覆い尽くそうとしている、禍々しい殺意を猛烈に感じる。
あのビジョンの意味は何?
どうしてわたしの霊力がこんなに増したの?
本当にわたしは死ぬの?
限りない可能性ってどういうこと?
わかんないことだらけよ。
構内をふらふら歩いていると、ふと気配を感じて振り向いた。
「ちょっと。君」
そう言いながら、スーツ姿の男性が、わたしの側に近寄ってくる。
「なん、ですか?」
「君だね?構内で占いをしているというのは」
男性は、眼鏡の奥から怪訝そうな目を光らせながら言う。
「君はこの大学の学生かね?学生証を見せたまえ」
わたしは言われた通りにバックから学生証を取り出した。
「僕は学生課の者だがね・・・」
男性が学生証をマジマジと見ながら言った。
「困るんだよ。大学構内で、占いでお金を取っているそうじゃないか。
数人の学生から苦情が来ているんだ」
気がつくと、周りには学生達が集まっていた。
わたしは急に恥ずかしくなってきた。
「それは営業行為になるし、学則に違反している」
「・・・わかりました」
わたしは、急いでその場から立ち去った。

702 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 00:36:04 ID:QIHn27tW0
正月早々欝で陰気で暗い文章を延々と、、、(・∀・)イイ!
がんばってください。

703 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 06:12:46 ID:QmxjxSz6O
みどり、ツマンネ

704 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 08:29:00 ID:uox82thnO
確かに、ツマンネ。

705 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 15:23:49 ID:h2H/pmBu0
がんばってください!!

706 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 15:39:39 ID:fxuRuag40
わたしはみどりさんの続きが読みたいですよ

707 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 16:44:06 ID:uaUEkDcf0
わたしはみどりさんのチチ揉みたいですよ

708 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 17:21:20 ID:iu4WgbjS0
早くみどりさんの
シャキーン(`・ω・´) ♂な主人公が見たい。

709 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 18:12:31 ID:QmxjxSz6O
なんだ、こいつら

710 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 18:18:07 ID:tcpwDgXu0
みどりさんとやら、小説書くのやめたら?

おもしろくないよ、マジで

711 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 18:34:05 ID:3pY5W8Yt0
>>697
乙!
激しく続きキボンヌ。

変なのがわいてるけどドンマイ。


712 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 19:23:29 ID:RpPNrUctO
まんこ

713 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 20:40:07 ID:QmxjxSz6O
>>711
わざわざ自演なんて、お疲れ様www

714 :みどり:2006/01/07(土) 20:50:44 ID:Y2BQVD6s0
今夜は、なんだか部屋に帰りたくなかった。
一人になるのがイヤだったし、頭がスッキリしなかった。
大学近くの繁華街を歩いて、開店直後の居酒屋に入った。
酎ハイを飲み、焼き鳥をつまみながら、店内のテレビをながめる。
某国で発生した暴動に対して国連が動いているみたいだけど、
その国は調査員の受け入れを拒否しているから、
詳しいことは分かっていない、とニュースキャスターが伝えていた。
「まるで一揆だな。革命でも起こったか?」
居合わせた他の客が、テレビを見ながら呟いた。
わたしは酎ハイをもう一杯と、おにぎりを食べた。
久々の食事。
アルコールが身体に沁みる。
居酒屋を出ると、辺りはもう真っ暗だった。
わたしは少し酔っていた。
夜の繁華街を歩いていると、携帯が鳴った。
石動さんだった。
『佐和子さん。今、どこ!?』
彼は電話口で少し焦ったように言った。
「どこって、飲んで帰るところですよう」
『・・・ひょっとして、酔っている?』
「酔っていますよお。わたしが酔っちゃダメなの〜?」
わたしのその言葉に、彼は少しだけ沈黙して、ゆっくりと言った。
『今からそっちへ迎えに行くよ』
「どうして?」
『大変な事が起こりそうなんだ。いま、某国で広がっている暴動だけど、
その原因がウィルスによるものらしいんだ』
「ウィ・・・ルス?」
『ああ。感染すると攻撃的になって人間を襲うらしい。
インフルエンザなんか目じゃないくらい早い感染スピードだ』
そのとき、また未来のビジョンが降りてきた。

715 :みどり:2006/01/07(土) 20:51:36 ID:Y2BQVD6s0
電子顕微鏡で見た細胞の映像と、血管を巡る黒い物体。
脳に到達して、細胞を一瞬で食い荒らす。そして防護服の人たち。
これ、わたしが最初に見たイメージよ。
まさか、これ、ウィルスのことを意味していたの?
・・・なんてこと。答えは最初から出ていたのね。
それなのに、わたしは・・・。
自分が情けなくなると同時に、ものすごく恥ずかしい。
こんなことも分からなかったなんて。
不確定な死の恐怖に怯えるだけで、肝心なことを見逃していた。
もう、いや。自分がいやだわ。
『おい!大丈夫かい?聞いている?』
「・・・わたしのこの力ってなに?先の不幸が見えるだけで、
ちっとも役に立たない。原因は最初から見えていたのに!」
『佐和子さん。どうしたんだ?落ち着いて・・・』
「でも、みんなの死が見えるの。亡者となって地上を歩く姿も見える。
このままじゃ、わたしも死んじゃう・・・怖いの。すごく怖いの!」
『佐和子さん・・・』
わたしは興奮している。
だれかに、こんなふうに激しい言葉を使ったのは初めてだ。
なんだか急に悲しくなった。
「・・・あ。ごめん・・・石動さん」
『君の力が必要なんだ。ここへ来て日本を守る仕事に就いてもらえないか?』
「そんな。わたしが・・・・」
『自分の力を過小評価しちゃだめだ』
わたしが日本を守る?そんなことできないわ。
だってわたしは、自分の力の使い方も分かっていない半人前の人間よ。
『それに、僕も・・・』
石動さんが何かを言いかけていたけど、
わたしは携帯を切った。

716 :みどり:2006/01/07(土) 20:57:15 ID:Y2BQVD6s0
そのまま歩いて大学へ向かった。
真夜中なので、学生の姿はほとんどない。
ところどころ明かりのついている窓があるけれど、
きっと徹夜で研究している人がいるんだろう。
中庭へ歩いて、一番おおきな木の根元に腰掛けた。
わたしはいったい何をやっているの?
馬鹿みたい。
目の前の池には、半分に欠けた月が映っている。
わたしは禅を組み、目を閉じた。
夜風がソヨソヨと頬を撫でていく。
虫の鳴き声が心地良い。
半眼で水面の月に精神を統一させた。
周りが暗くなり、月の明かりだけが脳に広がっていく。
草木の香りが鼻の奥をくすぐる。
わたしはバックから札を取り出して地面へ並べた。
しばらく占いから遠ざかっていたから、すごく久しぶりのような気がする。
再び自分のことを占ってみた。
一枚目の札をめくる。
「従う」
2枚目の札は
「性(さが)」
性に従え・・・?
性に・・・。
わたしはずっと木の下に座ったままぼんやりと考えていた。
性に従えって、どういうことなんだろう。
気が付くと、いつのまにか泣いていた。
別に悲しくなんか無いのに、涙がドンドンあふれてくる。
ヘンだ。
へんだ、わたし。

717 :みどり:2006/01/07(土) 20:58:14 ID:Y2BQVD6s0
しばらくすると、近くで人の気配がした。
どこかの学生が来たんだと思って、場所を移ろうとしたとき、
その人がわたしを呼び止めた。
「佐和子さん」
その声は。
「・・・石動さん?」
いつものように、スーツ姿で私の前に立っている。
「探したよ」
うそ?本当に来てくれたの?
わたしは何て言っていいのか分からず、ただ、うつむいていた。
「日本大使館との連絡が途絶えたんだ。某国はサーバーも管理しているから
ネットも繋がらない。感染した人間が日本へ入ってくるのは時間の問題だ」
彼が静かに言う。
「原因がウィルスだと分かっても、感染の経路がまったく分からないんだ。
噛まれたらうつるのか、空気感染するのか・・・。偵察衛星の画像を見せて
もらったけど、酷いもんだった。あの国はもう終わりだ。」
わたしはただ頷いた。
「いま、隣国の半島中でも、たくさんの感染者が出ても大騒ぎになっている。
そして、3日もすると日本へ入ってきて、その後は数時間単位で被害が広がる。
明日、総理が緊急会見することになっているんだ」
石動さんはわたしの正面に立ち、少し笑った。
「これ、トップクラスの国家機密なんだぜ」
わたしは顔を上げた。
「自分を責めちゃだめだ。恐怖にとりつかれたら、
誰だって正しい判断はできなくなるさ」
石動さんはゆっくり近づきながら言った。
「僕と来てほしい。側にいてくれないか?」
なんだか急に、わたしの中で、何かが沸き起こってきた。
「国も大事だが、なんていうか、その・・・」
彼がわたしの肩に触れる。
その指先から軽い電気のようなものが流れた。
「はっきり言おう。君を守りたい!始めて会った時から、好きだったんだ」

718 :みどり:2006/01/07(土) 20:59:43 ID:Y2BQVD6s0
ああ。ダメ。なんか、だめ。
身体の中で、火が燃えて、頭が熱くなる。
彼に甘えたい、慰められたい、抱きしめられたいという、
ずっと我慢していたものが、洪水みたいに噴き出してきた。
わたしは彼に抱きついた。
「石動さん!石動さん・・・いしどう・・・サン・・・」
汗と軽いムスクの香り。クラクラする。自分が何を言っているのかわかんない。
「さ、佐和子さん?」
「抱いて。抱いて。抱っこしてよう。お願い・・・ギュッてして」
ああ。何言っているのわたし。
なんでこんな恥ずかしいこと言える訳?
でも、いいの。
すごく安心するの。この胸の中。
大学の駐車場に停めた彼の車の中で、私達は愛し合った。
とろけるような気持ちよさ。
彼に触れられると、それだけで心地良さが全身に広がって、
ものすごく幸せになり、安らぎを感じる。
だけど、そのたびに霊力が高まりながら安定していくのを感じ、
激しい快楽の中で『性に従え』という意味を知った。
そう。
わたしは随分と無理をしていた。
人として未熟なのに、すべて一人で解決しようとしていた。
もっと自分に素直になって、好きな人を愛し、愛され、
人間的な部分を高めなければならなかったのよ。
将来の死に怯えるのではなく、いま出来ることを精一杯に
やらなくちゃいけなかったんだわ。
また、冥界からのビジョンがはっきり見えた。
なぜ、わたしの霊力が急激に高まったのか今までわからなかったけど、
これから起こる苦難を乗り越えるための武器なのだと知った。
そして彼のこと。
石動さんはわたしのソウルメイト。
絶対に離しちゃいけない、と分かった。

719 :みどり:2006/01/07(土) 21:00:55 ID:Y2BQVD6s0
窓の外は、早朝の朝日が輝いている。
わたしは彼の腕の中で少しだけ眠ってしまい、
そして彼の腕の中で目覚めた。
二人で抱き合って、日の出をボンヤリと見る。
ビルや住宅のシルエットが、朝靄の向こうに見えた。
「なんだか、心の中に溜まっていたものを全部出しちゃったみたい」
彼はわたしをぼんやりと見つめていたけど、
急に笑い出した。
「僕みたいな中年男でいいのかな。なぜか結婚には縁が無かった、
モテない男なんだぜ」
「だって。わたしと結ばれる運命だったんだもの」
彼が微笑んだ。
「・・・そうだね。うん。きっとそうだ」
石動さんに抱かれて、霊力が高まって安定した。
今は右手だけではなく、両手から金のオーラが出ている。
フロントから見える朝日が、わたし達を照らし始めた。
きれい。
こんなにきれいな街なのに、
本当にあんな惨劇が起こるのかしら。
そのとき、わたしの霊力が働いた。
「何か、へんよ」
「どうした?」
「これ。朝靄じゃない。煙よ」
彼の表情が一変して、瞳が窓の外を捕らえた。

720 :みどり:2006/01/07(土) 21:04:55 ID:Y2BQVD6s0
朝日に輝く街並みから、幾筋もの煙が立ち上っていた。
「あれは・・・火事だ」
言いながら車の窓を開けて、煙の方向を見つめる。
遠くの方でサイレンの音が鳴っていた。
「大変だ。一ケ所だけじゃない」
わたし達は急いで服を着た。
彼が車載のテレビをつける。
どの局も緊急放送だった。暴徒と火事、爆発のニュースを流している。
『・・・昨夜遅く、横浜と大阪で発生した暴動は、瞬く間に各地へ広がり、
ここ東京でも港区と中央区を中心に・・・』
『いたる所で火災とガスによる爆発、交通事故が多発し・・・』
『某国で発生したといわれる暴動に関係しているのか、ただいま調査・・・』
『情報を隠蔽し、被害を拡大させた某国の責任を追及する姿勢で・・・』
『噂によると死者が生き返って動き出すという・・・』
『暴動はテロによるものと・・・』
『ウィルスに侵され、凶暴化するという情報も・・・』
『信頼できる一部の情報筋によりますと、アメリカやヨーロッパでも同じような
現象を確認・・・』
『死者が復活する、いわゆる”ゾンビ”だとアメリカの一部の報道機関で・・・』
ゾンビ?
ゾンビ・・・。
『ジゴク ガ アフレタ』という冥界からのメッセージと、
ゾンビという言葉がわたしの頭の中で重なった。
「まさか、もう来たと言うのか?」
彼が叫んだ。
「広まるのが早すぎる!なんだこのスピードは」

721 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 21:15:01 ID:3pY5W8Yt0
>>714
GJ

>>713
自演じゃないよ。目障りだから消えろ。

722 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 21:21:13 ID:GIZCBpkL0
うんうん、フツーにみどりさんの作品期待してます。
アップ早いしw

723 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 21:21:50 ID:q+NHtQkn0
続き来た〜

724 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:27:17 ID:tcpwDgXu0
ここは自演が多いスレだな
去年まで良スレだったのに……

特に>>721とか痛々しい

725 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 22:31:51 ID:QmxjxSz6O
きんもー☆

なに、自演のくせに目障りだから消えろとか言ってるの?

いい加減にしてね

726 :本当にあった怖い名無し:2006/01/07(土) 23:49:52 ID:3faN3FKJO
自演とか荒らしとか粘着なんてどうでもいい。
作品さえ投下されていれば。
それと何時からage進行になったの?w

727 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 00:19:21 ID:AxOE33Ps0
確かに作品さえ投下されてればいいけど
明らかな自演は、読むのに目障り過ぎ

酷い作品については、何とも言えないけど
詰まらないって言われて、自演するのはなぁ……

ここは、創作にしては良いスレなんだから、自粛して欲しい
酷評する人も、される作者も

728 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 00:28:02 ID:jAlidgesO
>>727
ようするに みどりがツマンネって訳かwwwww
漏れも読んだけど
これを面白いって言ってるヤツの気がしれんw
完全に自演だな

誰か他に投下する奴いないのかよ
いやマジでw
お願いしますよ
全然つまんないですよ今のこのスレ

729 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 00:32:36 ID:wz+e7eQmO
まこしろまだー?(AA略

730 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 00:49:47 ID:XaBjgm6UO
【スレのお約束】

1 基本的にsage進行でお願いします。
2 作品投稿のage・sageは、作者の判断にお任せします。
3 作品には感想をお願いします。感想についての批判は作者・読者ともに控えましょう。
  「感想・意見・批評」と「誹謗中傷」は異なります。
  よけいな争いごとを持ち込まぬよう、表現にはくれぐれも気をつけましょう。
4 煽り・荒らしは放置、反応なしでお願いします。

731 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:07:09 ID:tvxegldPO
…どこか自演?

732 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:11:18 ID:ZHQV5eyyO
みどり、ツマンネ。
 ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
   ∧_∧
  ( ・∀・)
 _Φ__⊂)_
/旦/≡/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/



733 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:16:48 ID:yCCydFnO0
1/8
避難勧告があった。
私は今、近所の避難所とされている小学校にいる。
新年早々日本中のあちこちで暴徒たちが一般人を襲っているという。
この小学校にも何人かの警官やガードマンのような人がいる。
まぁ、会社が休みになったしこんなところでものんびりできそうだからよしとしよう。

1/9
テレビで暴徒の大群が移動しているところを放送していた。
場所は東京らしい。 
まぁ、あれだけ人口が密集していれば暴徒の数も多いのは当然だろう。
ただ、暴徒たちの姿が少し異様だった。
服が黄ばんでいて、顔や手足、露出しているところには黄色い汁をつけていた。
おそらく黄色い液体を体中にかぶった集団なのだろう。
さらに、怪我をしている者もいたが、気にも留めないように歩いていた。
すごい根性だ。

1/10
どうもこの暴徒たちは世界中で活動しているらしい。
あちこちでこの暴動が起きていて、大量の死傷者がでているという。
警官たちの立ち話を聞いてしまったが、中々食料が届かないらしい。
どうも上の方々が混乱しているらしい。 
相手は素手の集団なのに武器の使用まで検討しているようだ。
日本中での騒ぎなんて政府も想定していなかったのだろう。

734 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:17:19 ID:yCCydFnO0
1/11
ガードマンの1人、佐々木さんと少し話をした。
彼はそういった仕事をしていたからボランティアで見回りや警備をしているらしい。
すでに何人かの暴徒を殺したと言っていた。
素人の私が言えたことではないが、いくら暴徒といえど命を奪っていいのだろうか?
しかし、彼の身内の人や警備会社の同僚が暴徒に殺されたという。
それに、暴徒は非常に凶暴で殺さなければ殺されると・・・

そういえば、テレビではその暴徒の集団が映し出されていた・・・
もしここに集団が来たら・・・

1/12
テレビの一部のチャンネルが映らなくなった。
誰かが「暴徒にやられたんじゃないか」と言ったとたんに体育館中ひどく暗い空気になった。
事態はそうとうひどいようだ。
最低限の武器を用意しようと体育倉庫や掃除箱から武器になりそうなものを色々と拝借した。
塀の外に1人の暴徒を確認。

1/13
佐々木さんが怪我をした。
暴徒に噛まれたらしい。
右手の中指と人差し指が無くなっている・・・
校門から1人の暴徒が身を乗り出して校庭を覗いている。

735 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:18:01 ID:yCCydFnO0
1/14
悪いことは続くものだ・・・食料が底を尽きかけているらしい。
小学校に貯めてあった物+非難の際に持ち込んだ食料だけだったのだから、今までもったのが不思議なくらいだ。
近くのスーパーから食料を調達してくることになった。
一応金もある。 くじ引きで決まった8人の男が行くことになった。

1/15
昨日食料を調達しに行ったのは昨日の午前中だ。 
近くのスーパーは徒歩30分ほどの場所。
しかし、未だに戻ってこない。
最悪の場合を考えなくてはならなくなったようだ。
昨日の8人はリヤカーを押して行った。
この学校にはリヤカーは1台しかない。
今度は4人グループを3組が捜索に出ることになった。
私もその内の1人になってしまった。 
念のため武器を持っていこう。

佐々木さんの容態がおかしい。
出血は止まったが高熱が続いている。
破傷風にかかってしまったのかもしれない。


736 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:38:53 ID:STVWEAMvO
そうそう。 こーゆーのが読みたいのよ。


737 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 01:46:12 ID:PWeByrkiO
続き頼むよ〜

738 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 02:40:13 ID:VD1XoZddO
みどりさん普通に面白いよ!
ってかヤベーww佐和子って…。
こんなとこで自分と同じ名前を見つけるとは…、性格全然違うけどw

739 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 03:41:23 ID:qCD8tpLj0
みどりさんようやく話が動いたけど、
ウィルス云々じゃ説明つかないほど展開速いね、

文章と内容がホラー物だけに、
ここからSFにしちゃうと「ドリームキャッチャー」見たいな展開に、
いっそ最初から実はSFなんですとマトリクス並みに開き直るのも手かな、
ってそりゃ「ユービック」だな。


740 :みかん:2006/01/08(日) 05:58:11 ID:ZHQV5eyyO
まこしろタンこないかな。
  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
   ∧_∧
  ( ・∀・)
 _Φ__⊂)_
/旦/≡/ /|
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
|愛媛みかん|/



741 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 11:59:02 ID:ioIuB7V10
ここまでの要約

ひらがな3文字のコテハンには変な粘着が取り憑く

自分が自演やってるから他の人も自演やってると思うんだね


742 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 13:00:56 ID:o8j9ZXvs0
1/16
3組はそれぞれ違うルートでスーパーへ向かい、また違うルートで戻るようにした。
私たちのグループは最後に出発し、近くのスーパーへ行き、バッグに入るだけの食料を詰め込み避難所の小学校へ戻った。
しかし、私たち以外のグループはいくら待っても戻ってこなかった。

1/17
私たちの持って帰った食料は消費される食料一日分にも満たない。
この小学校に避難している人数は400〜500人もいるのだ。
他の避難所も同じ、あるいはそれ以上の人が非難しているのだろうに、一体食料をどうしているのか・・・
明日1人で少し見てくることにしよう。
かなり怖いが数人で動けばそれだけ目立つ。 1人でコソコソ行った方がいい。

佐々木さんの容態が悪化した。
意識が無くなり、うなされている。 


743 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 13:01:27 ID:o8j9ZXvs0
1/18
歩いて10分ほどの場所にある中学校へ行った。
思い出したくも無いが、私が死んだ時に誰かがこれを読み、新たな道を見つけられるかもしれないから書こう。

中学校の門は開いていた。 いや、開いたというより力ずくで押し開けられていた。
中に入るべきではなかった。 好奇心は身を滅ぼすというが、運よく私は生きている。
校庭を通り、避難民が寝床にしているであろう体育館へ近づくにつれ、ひどい異臭がで鼻が曲がりそうになった。
校内の床は黄色い液体でびしょ濡れ。 匂いは増し、鼻で息ができないほどだった。
その時点でとても人が住めるようなところじゃないことはわかっていた。
そして体育館は一面どす黒い血で覆われていた。
人間であったであろう者の一部がそこかしこに撒かれていた。
さすがに体育館内に入ることはできず、私は入り口で呆然としていた。
そこで恐ろしいことが起こった。

突然原型を留めている二つの死体が起き上がったのだ。
しかしそれらの一方は腹から内臓を出し、もう片一方は顔と首の半分と右手が無かった。
とても動けるような状態じゃないのは容易にわかった。

おそらく私は全力で逃げたのだろう。 
それから先の記憶が無い。 気がついたら避難所にいて、顔色が悪いと言われた。
暴徒は死者? 死者が動く? 私には理解できない。

1/19
食料が底をついた。
何人もの男女が避難所から消えた。 
きっと食料を探しに行ったのだろう。
戻ってくるかはわからない。


744 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 13:03:58 ID:o8j9ZXvs0
1/20
私は自分の靴についた黄色い粘液を調べてみることにした・・・
といっても私にそういった知識はロクに無い。
今ここにあるのは市販の妊娠検査薬とHIV検査薬、他に何を検査するのかよくわからないものが少々。

粘液はHIV検査薬で陽性を示した。
そしてもう一つ、「アルニチン」と書いてある検査薬も陽性を示した。

佐々木さんの傷口から黄色い粘液が出ている・・・まさか・・・

佐々木さんの傷口から出ている粘液も同じ結果だった。
佐々木さんの意識は相変わらず無い。
私は佐々木さんを隔離することを提案したが、私たちを守るために怪我をした人にそんな扱いは出来ないと却下された。
一昨日見たことも話したが「夢でも見ていたのだろう」と片付けられた。

自衛隊が食料を持ってきてくれた。 付近の避難所を回っているらしい。
無駄な会話は一切せず、黙々と食料を運び込み、終わったらさっさと行ってしまった。

745 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 16:22:06 ID:jAlidgesO
>>741がなんか悟っちゃったwwww

お前の言葉はそっくりそのまま返されるだろうよ
変な自演さん

746 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 16:29:28 ID:jAlidgesO
って言うか
ひらがな三文字のコテハンってwwww

自演と思われないように書いたんだろうけど
クソワロス

747 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 16:47:34 ID:AQufp+SmO
ageてまで自演叩きしてるの、ゾンビみたい。

748 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 17:35:10 ID:AxOE33Ps0
>>747
可哀想に、面白いこと言ってるつもりなんだな……

VIPにこのスレが貼られてたし ほんと、いい加減にしろよ
叩きも作者も自演も自粛しろって

749 :本当にあった怖い名無し:2006/01/08(日) 20:47:19 ID:6mgNnte/0
支援

750 :みどり:2006/01/08(日) 21:07:33 ID:Lhg64spC0
「どうして部下から連絡が来ないんだ?」
そう言いながら携帯を耳に押し当てる。
「だめだ。うんともすんとも言わない」
彼がエンジンをかけようとする。
わたしはその手を止めた。
「待って。・・・見て、あそこ」
車の百メートル先をヨロヨロと歩いている数人の人影が見える。
わたしは霊力を使って彼らを捉えた。
生気が感じられず、何のオーラも見えない。間違いなく死人だ。
「あれが、ゾンビ・・・?」
彼が声をひそめて言った。わたしはうなずく。
そこへ何も事情を知らないジョギングの人が通りかった。
それを発見したゾンビ達が猛烈にダッシュして襲い掛かる。
悲鳴が車の中まで届いた。
それを聞きつけたのか、辺りから一斉にゾンビが出てきた。
「・・・!?」
彼がヒュッと息を飲んだ。
まるでリンチの場面に遭遇したような嫌悪感。
「あいつら!」
彼が車から飛び出そうとした。
わたしは慌ててしがみついた。
「やめて!もう、あれは人間じゃないのよ」
「だけど・・・!」
「なんのためらいもなく、生きている人間に襲い掛かってくるわ!」
険しい顔で私を見つめる。
「お願い!」


751 :みどり:2006/01/08(日) 21:11:03 ID:Lhg64spC0
早朝の大学だったけど、すでに混乱が始まっていた。
徹夜で実験や研究をしていた講師や学生が何ごとかと外に出て来ている。
だけど、多くの人が事情を飲み込めないままオロオロしているだけで、
次々とゾンビに襲われていた。
「・・・わかった。無謀な正義感は捨てるよ」
わたしは彼の手を握った。
「これから君を連れて皇居へ向かう。だけど、門は全部閉まっているはずだ」
「どうするの?」
「半蔵門近くの雑居ビルに秘密の地下歩道があるんだ。それを使う。
だけど、どうやってそこまで辿り着くか、だ」
彼が考え込む。
そう。街はすでに大混乱。
ゾンビもたくさんいるはず。
「大丈夫。私がナビするわ」
「え?」
「霊力を使って安全な道を探るの」
彼はわたしの顔をしばらく眺めていたけど、
意を決したように頷いた。
「わかった。頼むよ」
エンジンをかける。
音に気がついた数人のゾンビ達が、一斉にこちらを向いた。
そして猛烈なスピードで走りよってボンネットに上がった。
わたしは悲鳴を上げた。
彼がアクセルを踏み込んで車を急発進させる。
その勢いでゾンビが道路に転がり落ちた。
大学周辺の細い路地を車が猛スピードで駆け抜ける。
火事の家が何件もあり、ゾンビが辺りを走り回って、
家から出てきた人たちを無差別に襲っていた。
鳴り響くサイレンの音。
車の中にまで流れてくる焦げたにおい。
道端には事故を起こした車が何台も見える。
車は国道に出て、皇居へ向かって走った。

752 :みどり:2006/01/08(日) 21:13:39 ID:Lhg64spC0
わたしはゾンビの少ない道を選んで彼に伝えた。
彼は言うとおりにハンドルを切り、
車を皇居へと向かわせた。
テレビはどこも緊急放送。
情報が錯綜していて、避難所の正しい場所や、
封鎖していない道路の事など、どれも当てにならないものばかりだった。
ただ、外国からのニュースで、アメリカやヨーロッパなど、
ほとんど世界中で起こっている現象だとわかった。
わたしは意識を宙へ飛ばし、安全な方向をサーチした。
「次の交差点を、右よ」
彼がハンドルを切る。
「国道はだめ。事故車がたくさん。あ・・・ゆっくり走って」
一方通行路をわたしたちを乗せた車が徐行する。
左右から複数の気配。
「停めて!エンジンも切って」
「ええ?」
彼が驚く。
「早く。身をかがめて死んだフリして」
車を路地に停めて、エンジンをストップさせる。
わたし達は折り重なるようにして倒れた。
しばらくすると、動物のうなり声のような音と共に、
何体ものゾンビが走ってきた。
みんな血だらけでボロボロの格好をしている。
中には手や足の無い人までいる。
ゾンビがボンネットに乗り上げてこちらを見たけど、
すぐにどこかへ走って行った。
車の後ろで、女の人の叫び声が聞こえた。
「もう、大丈夫よ」
「・・・正直、ビビッたよ」
彼の顔色は真っ青だった。

753 :みどり:2006/01/08(日) 21:15:38 ID:Lhg64spC0
街は大混乱だった。
けたたましく鳴り響くサイレンの音。
人々の悲鳴。
いくつものビルが燃え上がっている。
ゾンビが走り回り、生きている人を次々に襲いかかっている。
「まるで戦争のようだ」
彼がつぶやいた。
そう。わたしが見たのはこの光景だ。
助けを求める人がわたし達の車に走ってくるけど、止まっている余裕は無かった。
「日本大使館からの最後の情報を聞いたとき、耳を疑ったよ」
彼が言った。
「噛まれると感染し、1時間以内に死ぬ。で、生き返ってから
手当りしだいに噛み突き出す。その繰り返しで、どんどん
被害者が増えていくんだ。悪夢さ」
彼が唇を噛みしめた。
本当は車で15分くらいの距離だったけど、
かなり遠回りをして走ったので、倍以上の時間がかかった。
「このビルだよ」
彼が車を停めて指差した。
ごく普通の雑居ビルだった。
「周りの状況はどうだい?」
そう言われて、わたしは意識を宙に飛ばした。
ゾンビらしい対象をたくさん感じるけど、
どれも動き回って捕らえきれない。
「ごめんなさい。数が多すぎて・・・」
「そうか・・・。くそっ!せめて銃があればなあ」
「撃てるの?」
「ああ。外国に住んでいたことがあって、そこで撃ち方を勉強したんだ」
そう言いながら窓から左右を見て、エンジンを切る。
「ここにじっとしていても仕方ない。行こう」
わたし達は急いで車を飛び出た。

754 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 02:42:33 ID:LENdzqfoO
霊力云々になったとこで萎えた漏れは……どうすれば?

755 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 04:02:54 ID:rDe4YdQ9O
安心しろ漏れも萎えた

他の奴がつまんないって言ってるのが解らんでもない話だったな

756 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 06:13:50 ID:0dPy76kW0
一人の馬鹿が粘着厨化して作品貶してますナァ〜ウザいのでヘソ噛み切って氏んでください。

757 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 08:36:24 ID:I5nXwAjN0
ここはオカルト板なんだからこういう作品あってもいいと思うけどな
みんな【スレのお約束】読んで落ち着こうぜ!

758 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 09:38:43 ID:XqSyWgwMO
まあ、作者さん達には頑張ってほしいよ。
この板では応援レスは自演って言われるから辛いかもしれんが。
2chに投下する時点で、覚悟すべき事かもな。

759 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 10:29:18 ID:1sAr7Otp0
噛まれて1時間で発症ですか、
もうそりゃウィルスじゃない、うん、ウィルスじゃないぞ、
ウィルスだとしたらたいしたもんだ。

760 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 12:15:07 ID:GJaDK+4Z0
つまんないなら読まなきゃいいのにw

761 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 13:55:46 ID:zA0gX6lYO
潜伏期間なしのウイルスが直接血流に乗れば感染後、1時間で死んでも不思議はないが?


762 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 13:58:07 ID:gDkNXfoYO
携帯でどうやって自演すんの?
みどり普通につまんないじゃん
部外者のおっさんが不法侵入してカーセクース、なぜか朝までその場に留まる

関係ないけど1/8から始まる体育館に籠城の話の人の1/1〜1/7ってどこにあんの?
1/8から2/8みたいに分子が増えると思ってたら分母が増えたから気になる

763 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 14:16:15 ID:rDe4YdQ9O
>>756のようなのがいるから、また荒れるんだよ
いい加減にしとけって

つーか、この流れのせいで霊関係なくマジでつまんなくなった
自演かどうかなんて、どうだっていいよ
つまんないのは確か

764 :みどり:2006/01/09(月) 14:49:38 ID:2YjQjJ7o0
すみませんとしか言いようがないです。
突然で、驚かれるかもしれませんが、幾つかの感想は私が自作しました。
一生懸命作った作品が、あまりに貶されたので、腹が立ってしまったからです。
自演、自演と言われて、的を得ている発言にも煽るような発言もしてしまい
申し訳ありません。

あと本当に感想を書いてくれた人に、返事を出せなくてすいません。
自演と作品をアップするの両方をやっていたので、返事どころではありませんでした。

このように荒れるとは思いませんでしたし、このスレを滅茶苦茶にしてしまった事に負い目を感じ
この文章を書いた所業です。
私は自然消滅したいと思います。
自演と言って、粘着やら消えろと言われた方にも謝罪しておきます。
私も一部入っていますので。

ここでは、もう無いでしょうが、機会がありましたら小説を書きたいと思います。
では、失礼。

765 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 15:29:46 ID:HT1GDFC00
もうね・・・一人何役での作品中傷やコテ騙りはうんざりなのよ。

ホント、アナルに爆竹100本突っ込み同時点火による内臓破裂で氏んでください。

766 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 15:31:41 ID:LENdzqfoO
本当に自演してたのかwww

767 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 15:41:36 ID:LENdzqfoO
>>762
1月8日 1月9日

768 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 15:48:07 ID:rDe4YdQ9O
>>765=>>756

769 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 15:56:59 ID:rDe4YdQ9O
↑俺が言いたいのは、どう考えたって>>765のようなヤツが一人何役だよなってこと

こういうのを見ると気分悪い

770 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 16:27:44 ID:OUChUHy90
あ〜あ、つまんねぇじゃんよぉwww

771 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 16:27:59 ID:coOmnkRmO
また一人作家の方が消えた訳だが、これが満足な結果だったのかな?w

772 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 16:47:56 ID:GDJMRMhD0
俺は続けていいのかな・・・?
あんまり面白くない気がするけど・・・

773 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 16:54:15 ID:v+8shysa0
>>772
楽しみにしてるから続けてほしい

みどりさんも別に続けていいと思うよ。そもそもゾンビ自体が架空の話なんだし
物語として面白み出すなら霊力云々もいいと思う

774 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 17:56:40 ID:7xZlYev80
>>764の”みどり”さんって本物?
鳥付けてないから分からん。

以前は、老年さんを騙った荒らしもいたし。

みどりさん、楽しみにして待ってますのでご投稿の程宜しくお願い
致します。
ここは、オカルト板なので霊現象とかの本家本元の板ですから、
何の問題も無いと思います。

775 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 18:09:39 ID:Ut51u8mJO
潜伏期間ゼロのウィルスって...
こんな香具師がいるから今吉野家で牛丼食えんのだな。

776 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 18:25:26 ID:rDe4YdQ9O
霊云々よりも、つまんないって言われたし、自演したから止めたんでしょ

なんつーか微妙な終わりかただ
まぁ、霊に萎えたからもう良いんだけどな

777 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 18:30:19 ID:MnDsbW/Y0
777をとってみる

778 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 19:08:59 ID:gDkNXfoYO
>>767>>772
Σ(゚д゚)

自演で批判してるって言ってる奴はなぜか単発のPCID
批判はなぜか携帯IDが複数

779 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 19:19:21 ID:gDkNXfoYO
読み返してみて今気付いた
日記だったのか('A`)

780 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 19:32:45 ID:LENdzqfoO
おめでとう。

781 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 19:34:42 ID:LENdzqfoO
今のは>>777宛てだつたり。リロードしてから書き込もう。

782 :みどり:2006/01/09(月) 21:15:43 ID:VWCIB57e0
ビルに入る。
物陰に隠れながら、ゆっくり奥へと進む。
すぐにエレベータホールがあった。
彼が下へのボタンを押す。
ビルの外から悲鳴や何かが爆発するような音が聞こえた。
エレベータが到着する。
ゆっくりとドアが開き、彼が素早く中を確認して乗り込んだ。
わたしもそれに続く。
地下2階のボタンを押してドアを閉める。
エレベータが静かに動き出した。
「地下の一番奥に入り口があるんだ」
彼がそう言う。
わたしは頷いた。
すぐに地下2階へ到着。
ドアがゆっくり開く。
彼が外を確認し、わたしの手を引いてエレベータから出た。
そこはいくつものドアが並んでいる場所だった。
照明は点いているけど、薄暗い。
わたし達はそこをゆっくり歩いていった。
狭い廊下を何度も曲がり、
ひとつのドアの前で彼は立ち止まった。
そして、ポケットから鍵を取り出して、ノブに差し込んだ。
カチャリと鍵が開く。
その瞬間。後ろから何かを感じた。
ゾンビが来る。
すぐそこにいる!
振り向くと、廊下に警備員の格好をした男が立っていた。
ゾンビだ。
「石動さん!」
わたしは叫んだ。

783 :みどり:2006/01/09(月) 21:24:20 ID:VWCIB57e0
うなり声を上げて、ゾンビは襲い掛かってくる。
そして、わたしの腕に掴みかかろうとした。
うそっ?!
あのビジョンと同じ。わたし死ぬの?身体が動かない!
すべてのものがスローモーションで見える。
その時、彼がわたしの前に素早く立ちふさがり、向かってきたゾンビと組み合った。
「ちくしょう!なんて力だ!」
ゾンビが歯をガチガチと鳴らしながら、噛み付こうとしている。
彼はそうさせまいとして、相手の顔を何度も殴っていた。
「くそっ!このっ!」
二人は床に倒れこんで、もつれ合った。石動さんは馬乗りになり、ひたすら殴る。
わたしは近くの消火器を取った。
そのとき。彼が悲鳴を上げた。
「うわああっ!!」
ゾンビが彼の左腕に噛み付いている。
「石動さん!!」
わたしは消火器をゾンビの頭に目掛けて振り下ろした。
キャベツを叩きつけるような音と共に頭が割れる。
わたしは何度も消火器で殴った。
ゾンビが動かなくなり、彼の腕をやっと放した。
くっきりと歯型が残っていて、血が流れている。
「どうしよう!どうしよう・・・!」
わたしは信じられない出来事に足が震えた。
「わたしが襲われるはずだったのに!なんで?・・・なんで!?」
また霊感が働く。
ゾンビが来る。今度は大勢!今の騒ぎを聞きつけたんだ。
「どうしよう、石動さん。また来るわ・・・」
たくさんのうなり声とバタバタと走る音が聞こえてきた。
「ドアを開けて中へ入るんだ!」
ゾンビが廊下を曲がってきて、わたし達を発見する。
だけど、間一髪のところで部屋へ入り、中から鍵を閉めた。

784 :みどり:2006/01/09(月) 21:28:44 ID:VWCIB57e0
ガランとした部屋の中にも更にドアがあり、
また彼が鍵を開ける。
するとまた部屋。
ドアがあるけど、今度はさっきの鍵と違って
メカニカルなロックがついていた。
彼は上着の胸ポケットからカードを取り出して
スリットへスライドさせ、暗証番号を打ち込んだ。
アラームと共にドアが開く。
「ここからは君ひとりで行くんだ」
彼が言う。
「・・・え?」
何のことか分からず、わたしは呆然とした。
「僕は噛まれたから、きっともう助からない。あと1時間後には
ゾンビになる。君がここに入ったら、中からロックをするんだ」
「ちょっと・・・待って」
「ここから先は一方通行のトンネルだ。突き当りまで歩いた先に
エレベータがある。それに乗って上がったら吹上御所近くの警備小屋
に出る。あとは中の者にこれを見せるとOKだ」
そう言って彼は、いま使ったカードを差し出した。
「待って!待って!待ってよう・・・」
わたしは混乱した。
どうしよう、どうしよう。
彼が死んじゃう!死んでヤツらの仲間になっちゃう。
「佐和子くん。さあ行くんだ」
「死なせない。死なせないから・・・!」

785 :みどり:2006/01/09(月) 21:33:08 ID:VWCIB57e0
わたしは心を落ち着かせようとして胸に手を当てた。
こんなとき、どうすればいいの?
どうやったら彼を救えるの?
噛まれたら、すぐに死ぬ。そして、ゾンビになってしまう。
わたしは何度も深呼吸をした。
両手から金色のオーラが出ているのが見える。
金色・・・手・・・。
そういえば、あのとき、ゾンビに噛まれたわたしを、金色の手が包んだっけ。
・・・まさか。
わたしは右手に念を集中させ、彼の傷口に当てた。
「治って。お願い。治って!」
「佐和子くん。もういい・・・」
「神様・・・神様・・・」
そのとき、右手のオーラが爆発したように噴出した。
彼の体内のビジョンが降りてくる。
血管を流れ、体中に広がっていく黒い物体が見える。
これが、ウィルス・・・。
わたしはそれらに意識を集中させ、一気に浄化した。
次に、傷ついた血管と筋肉の細胞に気を送って再生させる。
「あちち!」
彼が驚いて身体を振るわせた。
「い、いま、何をやった??」
傷口を見ると、嘘だったように消えている。
「え?ええっ?!治っている。信じられない・・・!」
彼は口をポッカリと開けたまま、腕とわたしを見た。
「痛くない?もう、大丈夫?」
「・・・ああ。痛く・・・ないよ」
「よかった。よかったあ」
わたしは彼に抱きついて子供のように泣いた。
「す、すごい・・・ほんとにすごい」
彼はずっと感心していた。

786 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 21:36:29 ID:rDe4YdQ9O
やめたんじゃないのかよwwwww

787 :みどり:2006/01/09(月) 21:42:53 ID:VWCIB57e0
その後。
無事に吹上御所まで辿り着いたけど、
ここもかなり危険な状態だったので、
皇居の人達としばらく地下での生活が続いた。
数日間はテレビやラジオを頼りにしていたけど、すぐに放送が無くなってしまった。
神官の人達は逃げ遅れて、1人しかいなかったから、
いちばん霊力の強いわたしが、外の状況をみんなに知らせる役になった。
日本では北海道と四国の被害が少ないと分かり、みんなの希望が膨らんだ。
だけど、世界的に見ると、それはごくわずかな希望だった。
中国、アメリカ、ヨーロッパなどは被害がひどく、
人口の数パーセントしか無事な人間が残っていなかった。
そして追い討ちをかけるようにロシアとパキスタンで核爆弾が使われ、
イスラエルでも原因不明の大きな爆発があった。
みんなの希望が落胆へと変わった。
だけど、意識を外へ飛ばすと、世界にはわたしと同じように
霊力を使える人がいると分かり、積極的にコンタクトを取るようにした。
チベットの僧。北アメリカの女性。
ブラジルの少年。インドの少女。他にもまだまだいるかもしれない。
わたしは彼らに聞いてみた。
無数のゾンビが徘徊し、
生き残ったとしても、いまだに戦争で野望を成し遂げようとする人もいる。
この先、わたし達に未来はあるのか、と。
チベットのお坊さんが、こう言った。
これは神が与えた試練なのか、悪魔の企みなのか、わからない。
しかし、人間はこの障害を乗り越えて確実に生き残るだろう。
先々の不安な未来を憂えるより、今を一生懸命に生きるべき。
未来というのは、今が積み重なって出来ているものだから。
・・・うん。
・・・そうね。
きっとそうだわ。

END

788 :みどり:2006/01/09(月) 21:51:05 ID:VWCIB57e0
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。

物語のはじめで、主人公の名前が「ヨシミ」に
なっているのに気づかずに、書き込んでしまいました。
正しくは「佐和子」です。・・・すいません〜。

では、また。

789 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 22:12:08 ID:gDkNXfoYO
連載打ち切りの感が漂うラストだな

790 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 23:02:44 ID:GDJMRMhD0
1/21
一局を残して全てのテレビ局の放送が見れなくなった。
そして、残る一局も大した放送をせず、自衛隊の活動や避難所の情報など。
暴徒の情報はほとんど無い。
それでも、その一局だけのテレビは常につけていることになった。

やっと自分の置かれている状況を理解できた気がする。
先日見た避難所の光景・・・自分はあれほどの惨劇を見てもなお現実を受け入れられなかった。
平和ボケというのか、現実逃避というのかはわからない。
私は、できることならまだ生きていたい。
どうすれば暴徒から逃れられるだろうか・・・
そもそも暴徒とは一体何なんだ!? 
この黄色い粘液も・・・

情報が少なすぎる。

佐々木さんの熱が下がり、意識も回復して会話もできるようになった。
しかし、少し様子がおかしい。
視点があってなく、目がギョロギョロしている。

1/22
アルニチンとは何かを図書室で探してみたが所詮は小学校の図書室。
何も見つからなかった。

最近体育館で寝泊りしている人が目に見えて減っている。
昼間小学校の外へ出て、戻ってこない人が多いようだ。
心なしか体育館内の空気も暗い。

何もしなくてもいずれここに暴徒たちはやってくるだろう・・・
一体私はどうするべきなんだ・・・


791 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 23:03:15 ID:GDJMRMhD0
1/23
市営の図書館に行ってみようかとも考える。
しかし、無事にたどり着ける可能性はほとんど無いだろう。
事実、外へ出て行った人達のほとんどは戻ってこない。
他の避難民たちは諦めているのか、何も考えていないのか、寝そべってボーっとしていたりトランプをしていたり大したことはしていなかった。
いや、私のやっていることもただ自分の不安を紛らわすためだけの意味の無いことなのかもしれない。

アルニチンと書いてある検査薬で自分の血液を検査してみた。
陽性だった。
他に暇そうにしている人たち何人かも検査してみたが、ある一家を除いて全員陽性だった。
今日はもう遅いので明日話を聞いてみたい。


佐々木さんが死んだ。

遺体は校庭の隅の木の下に埋めることになった。

792 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 23:04:20 ID:GDJMRMhD0
1/24
昨日の一家の特徴
夫婦に娘が一人の三人家族、健康に気を使っていた。
・肉をほとんど食べない。
・水は常にミネラルウォーターを飲んでいる
・毎日カロリー計算などをしていた
・鉄塔が家のすぐそばにある
・長期休暇には欠かさず田舎の方へ旅行に行っていた

その後、事情を話しHIV検査をお願いしたところ面倒くさそうにしていたが了解してもらえた。
実際これは私が私を保つために自己満足のためだけにやっていることだ。
何かがわかるわけではないだろう。

娘さんがHIV陽性だった。

このことは話さなかった。


佐々木さんの遺体が何者かによって掘り出され、何処かへ持っていかれた。
皆知らないと言っている。

これも暴徒の仕業なのか?

793 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 23:04:52 ID:GDJMRMhD0
1/25
暴徒が学校の塀の外を完全に囲んでいる
とてもじゃないが逃げられそうに無い

ただ、やつらはスライド式の校門を必死に前に押している。
何だ? 俺たちを怖がらせて面白がっているのか?

体育館内は騒然としている。

外に出て暴徒を説得しようとした人たちが何人か奴らに捕らえられ、その群れの中に姿を消した。

何人かは小学校の校舎に隠れた。

こうなることはわかっていたんだ。 諦めよう。


やつらが体育館の扉を叩いている。
体育館の扉もスライド式で、叩いてもすぐには壊れないようにできているが・・・一体何人で叩いているのかわからないほどの音が聞こえる。
やはりやつらは俺たちを怖がらせて遊んでいるようだ。

だが、怖い。 まだ死にたくない。 神よ助けてくれ




日記はここで終わっている。
血を浴びて赤黒く染まった最後のページには殴り書きで「わかった やつらゾンビ」と書かれていた。

794 :本当にあった怖い名無し:2006/01/09(月) 23:43:34 ID:7xZlYev80
>>みどり様

GJ。感想の類はENDまで差し控えていたんですけどね。
超能力の類が有れば、ゾンビなんて怖くない?

>>786
自演だと言った”みどり”さんのIDは以下。
>みどり :2006/01/09(月) 14:49:38 ID:2YjQjJ7o0
でも投稿した”みどり”さんは以下。
みどり :2006/01/09(月) 21:51:05 ID:VWCIB57e0

つまり>>764は偽者。トリップが無い事をいい事にして他人を騙った荒らし。


795 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/09(月) 23:43:36 ID:GDJMRMhD0
とりあえず、
日記完
です。

796 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 00:41:26 ID:ATu5/RTlO
>>794
もう、みどりは消えたし良いんじゃね?

自演はどっちにしろ居たっぽいし

797 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 00:43:55 ID:ATu5/RTlO
>>794
もう、みどりは消えたし良いんじゃね?
自演はどっちにしろ居たっぽいし
だいたいIDなんか、パソコンか携帯を誰かに借りれば、一人で騙る事ぐらいできるだろ
そう考えたら、あんたもみどりって可能性もあるわけだwwww

ま、一段落して良かったよ

798 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 00:57:55 ID:pa1Tceum0
みどりさんのは面白かったと思う。
超万能に見える霊能力でも結局ゾンビには勝てないのか、みたいな。こういうのは今までなかったと思うし。
個人的には、予知能力でなんとかゾンビ大発生を防ぐ話になるんかな、とか思ってたけど。

799 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 01:00:34 ID:ATu5/RTlO
なんか二重に投稿?になったwwwww

800 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 01:50:14 ID:SR9j7C1o0
びんぞー

801 :東京くだん:2006/01/10(火) 01:59:02 ID:u6KdZH3L0
最近おとなしくなったと思ってたらこんどはみどりさん狙いか・・・

他の作者さんに迷惑がかかるから粘着君は「くだん氏ね」を連呼してなさい

802 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 02:05:11 ID:D4OaIPcAO
>>794
今ってPC再起動でIDって変わらなくなったの?
>>801
sageろ

803 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 13:44:30 ID:IrcxP2XUO
>>802
>今ってPC再起動でIDって変わらなくなったの?
変わる訳無いだろ。だから自演君が困るんだろ。
PCと携帯使って必死だしな。
ID変えたければ、串入れればいいんだけど、
そこまでの知識は無いようだし。

804 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 13:58:14 ID:D4OaIPcAO
>>803
いつからそうなったの?


805 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 14:12:36 ID:dRMrnmwI0
ブラッドベリアンの書く終末論はいつもこれだな、
そもそもウィルスの書き方が陳腐すぎ、
パラサイトイブがうける日本ならではの話でした。

806 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 15:31:39 ID:EC0bdHpvO
みどり氏を自演扱いした根拠はなんだったのだ?
普通に分からん。
とにかく作者さん達頑張れ。

807 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 17:32:09 ID:HrnA5MQUO
そうだAー!作者さんガンガレ!

808 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 17:32:39 ID:BSzIB3Hv0
誰かこのプロフィール使って!
氏名:ドン・ヴァリネオ
系統:射撃系
性別:男
年齢:53歳
体格:身長163cm/体重77kg
性格:責任感とリーダー意識が強い。
趣味特技:暇さえあれば射撃場へ。ライフルを扱うのが得意で遠距離の敵は確実。が、近距離の拳銃が苦手。
職:元軍人。今はマフィアのドン。
容姿:皮のジャケットの中に背広。赤いシャツで白のネクタイ。革靴。
所持品:リボルバー式改造ライフル銃(15/15)*反動が強いが、射程距離は4500。/刀付きステッキ【葉巻(5)/ライター/ライフル備弾(15)】
備考:1日に1本葉巻を吸わないと混乱状態になる。左足が悪く移動が遅い。*ゾンビがでた報告を聞き付き人2人とヘリで島へ。しかしすでに付き人は感染しており、到着前に2人を海へ落とす。

809 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 17:34:46 ID:PPm+lROl0
>>804
基本的にダイアルアップ以外は固定

810 :分数じゃなくて日付のつもり:2006/01/10(火) 19:24:21 ID:ttGEKPc30
何も言われないのが一番辛い・・・
まだ罵倒されたほうがいい・・・orz

811 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 20:41:05 ID:hzQ78y+X0
やあ、俺の名はドン・ヴァリネオ。53歳になる男だ。
得意なのは射撃、暇さえあれば射撃場へ通ってる。
ライフルを扱うのが得意で遠距離の敵は確実。が、近距離の拳銃が苦手だ。
古傷のせいで左足が悪く移動が遅いのが弱点だな。
自分では責任感とリーダー意識が強いと思っている。
元は軍人だが何故か今はマフィアのドンをやっている。
ゾンビがでた報告を聞き付き人2人とヘリで島へ向かった。
皮のジャケットの中に背広、赤いシャツで白のネクタイ、革靴っていう服装。
武器も用意した。リボルバー式改造ライフル銃(15/15)、これは反動が強いが、射程距離は4500。
それと刀付きステッキ【葉巻(5)/ライター/ライフル備弾(15)】
葉巻とライターは御愛嬌な。1日に1本葉巻を吸わないと混乱状態になる。

おお、くそっ!あろうことかすでに付き人が感染していやがった。
島に到着する前に海に落としてやった。
残念だが作戦中止だ。安全で食料豊富な家に帰ろう。

812 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 21:11:15 ID:5+Rhr4rq0
>>811 続きキボンヌ。先が気になるだ。

813 :流れのメイドスキー:2006/01/10(火) 22:42:30 ID:xD28XLqb0
俺の名前は虹彩・春一。
隠れオタクとしてネット世界に名を轟かせた、メイド好きの大学生である。
日本メイド委員会を結成し、見事大成功を納めるほどの実力を持っている。
世界に"萌え"を流行させる為に行った行為がまさか、この様になるとは思いもしなかった。
今は友人が管理するマンションに住み、メイドさんを雇っている。
仕事も順調に成功し、それなりの権力を持ち、それなりのカリスマ性も得た。
オマケに楽しい友人達も沢山出来て、幸せである。

だが、虚しかった。
小さな誇りを手に入れて、大きな目的を失った。



814 :流れのメイドスキー:2006/01/10(火) 22:44:25 ID:xD28XLqb0
「春一様ー?」
窓からは光が差し込まれていた。
眩しくて痛みさえ感じる程の光は、起きたばかりの目を強く刺激する。
「・・・・・」
テーブルの上に並べられた料理を無造作に見詰めていた途端、急にメイドの声が聞こえる。
慌てて俺は反応し、裏返った声を返す。
「ん? え? はい!?」
「私の料理。お口に合いませんでしたか?」
その言葉に気付き、ふと目の前の料理を見る。
美味しそうな料理が並んでいる。
しかし、料理上手の由真ちゃんが作ったランチに全く手が付けられていない。

ああ、食うの忘れてた。

「あ・・・いや。ごめん、半分寝てたっぽい」
苦しい笑いを浮かべながら、ハートマークを描いたケチャップとパセリで彩られたオムライスを頬張る。
軽い酸味と適度な塩辛さがマッチして、非常に美味しい。
付け合わせは無骨なピクルスと、シンプルな味付けの鮮やかなサラダ。
盛り付け方がキレイで、食べるのが勿体ない位だ。

「美味しいですか?」

お決まりの朝の質問が来る。
答えは何時も通り即答だ。
「ん、GJっス」
お決まりの台詞を言うと、彼女は優しい笑みを浮かべた。
「ありがとうございます。春一様♪」
「それはこっちの台詞。ほら、一緒に食べるぞ」
「はい♪」


815 :流れのメイドスキー:2006/01/10(火) 22:45:30 ID:xD28XLqb0

幸せだった。
毎日のこの時間が楽しみでたまらない。
特に今日の様な日曜日は、大好きだ。
二人でゆっくりと日常を過ごし、その日を過ごす。
他人から見ればそれは非常に可笑しい物かも知れない。
女性を自分の支配下に置き、従わせる。
ある意味で非人道的な物である。
だが、自分には良く分からなかった。
これが正しい行為か、悪い行為なのか。

"×××市×××の病院で、看護士の死体が患者のベッドの下から発見されると言う事件が発生しました"

「なあ、お前って何時もメイド服だよな・・・」
俺は物騒なニュースを背に、由真に尋ねた。
すると、彼女は笑顔と同時に、当然の様に俺に答えを返した。
「ええ、メイドですもの♪」
「せめて夏になったら着替えてくれ・・・」
一瞬、二年前の夏の時の事を思い出した。
クソ暑い中メイド服で家事を済ませ、余りの無茶な行動に二日も寝込むという始末であった。
頭から思い出が消えた直後、俺は微妙な表情の笑みを浮かべた。
「だって、ずっとメイド服が良いって言ったのは春一様じゃ・・・」

"被害者は6名で、どれも体を無数に噛まれた様な傷があり、警察は同一の人物による連続殺人として捜査を進めています"

「いや、そうだけどさ」

816 :流れのメイドスキー:2006/01/10(火) 22:47:19 ID:xD28XLqb0
変な所で最初は終了。
ヘタレでごめんなさいorz

817 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 23:24:49 ID:JWQlCfiS0
お前らの通ってた学校(小、中、高)に鉄格子の門や塀ってあった?
よく物語の中に「塀に囲まれた学校が避難所」となってるけど
自分が通ってた、もしくは他の学校はそんなものなかった

818 :本当にあった怖い名無し:2006/01/10(火) 23:37:53 ID:0ubECN1I0
>>817
俺の通ってた小学校は
金網の柵があるだけだったな
門の所は金属製のちゃんとしたのだったけど

819 :切り裂き魔:2006/01/11(水) 00:15:56 ID:gtu1C6UN0
ここ最近俺の住む県では謎の病気が流行っている。。なんでも軍の開発した
細菌兵器をへりが運んでる途中、事故でこの県に落ちたらしい。その兵器って
ゆうのが。。まぁいわいる人がゾンビ化するよぅな代物なわけで。。。
今この県の3分の一の県民がゾンビ化し、街をうろついてる。
当然 サツや自衛隊が駆除活動を行っているが。。どうやらあまり効果が無いみたい
だ。まぁ。。俺の住んでる所はちょうどその発生源に近い地区で、ちょっと出かけた
りしたら ゾンビと遭遇。なんて事も多々ある。ちなみに俺はまだ未遭遇だけど。
そんなこんなで今日もこんな状態だから学生の俺は学校が閉鎖。


820 :切り裂き魔:2006/01/11(水) 00:17:57 ID:gtu1C6UN0
暇でありつつ、いつゾンビに遭遇するかわからないスリリングな日常を過ごしている。
また今日も。。暇だな。。と。いつものようにつぶやく俺。
「ドン! ドン!」ドアを激しく叩くような音がする。。。
もしかして。。ゾンビ キタァーー!!!?? 興奮する俺。いっこうに激しくなる
ドアを叩く音。恐る恐る2階から様子をうかがう俺。。。
「ウハww2匹もwwwwおkwww」
幸いドアには鍵がかけてある。。が。それも時間の問題のようだ。。
とりあえず武器 武器っ。。と。。。。。。。
武器NEEEEEEE!!!!!   おっとっと。。あった。あった。
半年前に趣味で買ったやや大振りのナイフ5本。バトミントンのラケット。
包丁 3本。 えぇ。。。接近戦ですか?えぇ。。。??
トリアエーズ。動きやすい服装にササっと着替え。ナイフとラケット持って
いざ出陣!といっても真正面から突っ込んだらただの犬死。。。
ここは。。裏口から攻める! あぁ。。ドアがミシミシいってるよママン。
いそがなくてわ。 とりあえず裏口から外に出て、足音を立てないように
ゾンビの背後へ近づく俺。さいわい俺にはまだ気づいていない模様。
にしても。。やはりこの腐敗臭はヒドイ。。鼻がヒン曲がるぜ。ベィベ。
もぅゾンビとの距離は1m無いほど近づいてしまった。
あとは刺すっきゃないっしょ。渾身の力をまずラケットで首のあたりを
「ガッ」 鈍い音とともにラケットから肉に食い込み、骨を砕く感触が
伝わった。アッハw快感w 意識が無くなったように倒れこみピクピク痙攣する
ゾンビ。やっぱ体が腐ってるのか。鈍いしもろいようだ

821 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 09:28:40 ID:A/nenBBGO
皆さんいいですよっ!分数さん、読んでまっせ。

>>820
いっこうに激しくなる→一層激しくなる
では?
訂正失礼。

822 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 15:36:10 ID:VC+3fnzoO
>>817
俺が通ってた大学は塀あったぞ。



小中はなかったな…鉄格子の門はあったけど。
高校に至っては門すらなくw

823 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 19:10:01 ID:emzykAny0
いつの間にかラノベ被れが増えて重いテーマの作者がいなくなってる件について

824 :切り裂き魔:2006/01/11(水) 19:52:40 ID:ITUXe4y50
あぁ。。誤字脱字多くてすんません。。続き書こうと思ったらネタ書いてた
ノート どっか逝ったので。。思い出ししだい書かせて頂きます。。


825 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 20:55:34 ID:f1GmYKPu0
>>823
話の「軽い重い」の差に「良し悪し」を持ち込む奴に、物語を読む資格は無いよ。
本読みの敵だ、お前のような奴は。


826 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 21:16:27 ID:fl5VXSWeO
物書きの敵じゃなくて本読みの敵?

827 :本当にあった怖い名無し:2006/01/11(水) 23:08:59 ID:pDyZP5+E0
>>817
私が通っていた公立の小中学校には、あるのは金網だけ。
でも、公立小学校の隣に全寮制の女子高があった。
ここは、ゾンビ物語にうってつけのような、
高い塀(コンクリート)、鉄格子の門があったよ。

一度、区域の清掃奉仕の準備っていう事で担任に連れられて入った事あるが、
塀に囲まれた内部は、だだっ広かった。

今にして思えば、ヘリのLZは幾らでも作れるよな。



828 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 00:41:24 ID:vkagcaWv0
小中学と校舎の周りは金網か植木だったな

逆に近くにある大学は3m位の塀で囲まれてたな

堅牢な避難場所で言うと刑務所とかよくね?w

829 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 01:28:31 ID:8xfasLLAO
>>828
どうやって入るの?


830 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 13:27:27 ID:oDKqhgrx0
>>829
食い逃げ

831 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 16:34:56 ID:0leVHcFbO
>>829
収容施設外の敷地内なら、ゾンビ災害時くらい解放してもらうしかない。
交通刑務所とかなら、平時も普通に敷地内へ入れる。もちろん受刑者が行き来する場とは隔離してあるけど。
車の出入りする所にバリケードを築けば、それなりになる。

832 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 18:05:44 ID:8xfasLLAO
刑務所の敷地解放とか現実味がない


833 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 18:45:24 ID:xQhF7lMnO
>>829 >>832はどうしたいの?

834 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 20:20:35 ID:31U/dSLI0
死人が歩き回って人を襲うとか現実味がないw

835 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 21:51:15 ID:8xfasLLAO
だって協力的なの前提にしてるけど刑務所の中の人どうすんの?
自由にしたら反乱起きるじゃん、食料はどうすんの?
自分等が探しに行って養うの?
中の人は全員に近い数が生き残ってんでしょ?
それとも、襲撃されて壊滅した所にでも立て籠もるの?


836 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 22:09:38 ID:IKqD98nkO
受刑者と避難者の争いをネタにする。
どうでつか?

837 :本当にあった怖い名無し:2006/01/12(木) 23:39:00 ID:30CbiLNy0
時節柄不謹慎かもしれんが、豪雪等により孤立した集落というのは
堅固な陣地に成り得るでないの?春になったら知らんけど。

838 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 01:22:10 ID:gyHcMwbMO
>>835
意見は大事だな。だけど、あんたうぜえよ。重いの読みたいならスレの流行になるような重くて面白い物語を、バシッと書け。
書けないならすっこんでろ。

839 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 02:26:03 ID:t9G2R81gO
俺の書き込みのどこに重いのがいい!的な事が書いてあんだ?
読み手を納得させられない様な破綻したご都合物語なら読みたくはないが
なんで重い軽いとかに論点をすり替えるんだ?
それともただの文盲?

840 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 02:34:48 ID:gyHcMwbMO
>>839
む、すまん。混同してた。確かに書いてなかった。申し訳ない。
言い訳としてはベタだけど。酒気帯びだった、勢いでいった。今は反省してる。

841 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 03:32:30 ID:n7hEu8/d0
お ま え ら










うるせぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
雑談する前に小説を書こう!!!!
スレの無駄だ

842 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 05:49:48 ID:D9FYUHUjO
ごもっともwwww

843 :本当にあった怖い名無し:2006/01/13(金) 09:26:56 ID:JSdoIS0OO
>>835
それこそ平時の考え。
死人が歩いて人を襲う世界で、現実味も何もない。んなこと考えてる暇もない。
少人数が逃げ込んで、中の人と一悶着なんてこともあるかもしれん。
絶対入れない収容所と違い、普段出入り可能な塀に囲まれている敷地は、緊急避難場として目につくかもしれない。

>>841
すまん、確かにそうだ。

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