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俺の妹は関羽3

1 :1:05/01/20 13:16:55
地響きを立てて長髭の偉丈夫が俺を追ってくる

「兄者ぁぁぁぁぁぁ!!お弁当をお忘れでござるぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

150 :名無し職人(1/4):05/02/07 04:02:23
>>134のリクにお応えして、続きを書いてみました。
元の面白さが損なわれてなければ良いのですが…。

        ※        ※        ※

せっかくの忠告も耳に入っていない姉のサイコ振りを見た淵ちゃんは、構えていた弓を一端下ろし、携帯を取り出した。

        ※        ※        ※

一方その頃。

来たるバレンタイン・デーに備え、関羽ちゃんは大好きな兄者へ贈るため、金タライ一杯に出来上がったチョコと格闘していた。
「伝令ー!伝令ー!」
(むぅ、この肝心な時に何事でござろう?)
チョコ飛沫だらけの髯エプロンを付けたまま、肘までチョコに浸かった手をバスタオルで拭きつつ、関羽ちゃんは携帯の着信ボタンを押した。
「ぬぁっ、ぬぁんとぉっ! 兄者! 兄者ぁ〜!!」

ドドドドドドドドドドドドド! バッタァァーーン!

そんな大声を出さなくても聞こえているよ、妹よ。
もう言っても無駄だとは思うけど、部屋の扉はもう少し静かに開けようね。女の子なんだから。
「おそそがチョコ茹で寸前でござるぅ〜」
え? チョコ茹で……って、何だそりゃ!?!?
「夏侯淵殿から緊急メールが届いたでござる! おそそと言えど、助けに行くのが人道的行為でござろう」
何だかよく判らないけど、お兄ちゃんは今日も無事に過ごせそうにないんだね。うん。もう覚悟は出来たよ。

「今こそ我が家の投人機の出番でござる! 拙者は身支度を整えて参るゆえ、兄者は投人機の照準をおそそ宅へ合わせて下され」

またアレの出番か……でも毎度の事ながら、お兄ちゃんに拒否権はないんだよね。
ドデン、バタン、ドスン、ボコン、ガッチャガチャン!
派手な騒音を立てながら、妹が一体どんな身支度をしているのかを俺は考えないことにした。
投人機の照準をおそそ宅へ合わせる方が先だし。

151 :名無し職人(1/4):05/02/07 04:03:43

「お待たせ申した!」

妹は、常人ではとても着こなせないようなチタン合金繊維製の甲冑姿で現れた。
敢えて問わないけど、一体どこでそんなものを買ったんだ、妹よ。

「さあ!、投人機には拙者が乗りますゆえ、兄者はここのレバーを引いて下され!」

あれ? 今日はお兄ちゃんが乗るんじゃないんだ。
ホッと胸を撫で下ろしつつ、俺はレバーを引こうとした……が、どうしても引けない。
「お……重い……」
「兄者、今なんと申された?」
「い、いや、友達重い……じゃなくて、思いのおまえが誇らしくてね。つい、お……思い……と」
妹は棗色の顔を更に赤らめ、
「兄者ってばもう……こんな時に照れるでござるよ」
とチタン繊維製グローブを嵌めた手で顔を覆った。
丁度その時。
「あらあら、2人とも何をしているの?」
母さんが現れた。
俺が手っ取り早く事情を説明すると、
「まぁ大変! モタモタしていられないじゃないの。……そのレバーって、これ?」
母さんはバーベル上げ重量級の選手でも引けるかどうか判らないレバーを、ガス台の火でも点けるように軽々と引いた。

ぽぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!

妹は天高く舞い上がり、放物線を描いておそその家へ飛んで行った。
大丈夫だとは思うけど、お兄ちゃんは念のためにおまえの無事を祈っておく。無邪気で可愛い妹よ。

        ※        ※        ※

152 :名無し職人(1/4):05/02/07 04:05:01
「ウフフ、好きで好きでだぁい好きな孟徳。私だけの孟徳。もう、誰にも渡さないわ。ずっとずっと、これからも私だけのものでいてね」
惇ちゃんは狂気を孕み、血走った隻眼でウットリと天井に吊るされたおそそを見上げている。
「ととと惇! 考え直せ! 今ならまだ前科者にはならんぞ! 大事なお前がム所暮らしをするのは俺には耐えられん!」
蓑虫姿にされたまま、そう言い放ったおそその声はすでに悲鳴に近かった。
「私が大事……? 孟徳、今そう言ってくれたの? もう1度言って! もう1度……」
「大事に決まっているだろう、惇! 俺が何時お前を嫌った? お前は……お前は、関羽とは別の意味で大切なんだ!」
惇ちゃんは一瞬だけ正気を取り戻した様子を見せたが、おそその口から関羽と言う単語が飛び出した途端、
「やっぱりあの髯女の方が好きなのね! 私よりも、何よりも!!!」
と額にある全ての血管を浮かせて怒号した。
「もう我慢出来ないっ! 孟徳っっ!! チョコにして永遠に私の物にするわっっっ!」
(関羽ちゃんはまだ来ないのかなぁ……)
淵ちゃんは冷静に姉とおそそを見遣りつつ、いざとなったら姉の鳩尾に一発お見舞いしようかとも考え始めていた。

惇ちゃんの手がアヤしげなレバーを掴もうとしたその時!

ベキベキベキ!ズドドドド!ゴゴゴゴゴ!バリバリバリィーン!!

堅牢な造りを誇るおそその豪邸に、異様な破壊音が轟き渡った。
「なっ……何よ、今の音は?」
「何かが壊れた音だと思う」

どっしゃぁぁぁぁん!

轟音と共に現れたのは武神の名に恥じぬ装いの漢乙女。
惇も淵も行進中のゴジラが巻き起こすような振動に耐えられず、呆気に取られてその場へ尻餅を付いていた。
母の怪力で投人機から繰り出された重装備の関羽ちゃんは、おそそ宅の屋根を突き破り、全ての床を踏み抜き、勢い余ってそのまま地下室まで到達し、ひらりと着地したのだった。
「おそそ、この関羽が助けに参ったからにはもう安心でござる」
宙釣りのまま、遊園地の振り子マシンのようにブラブラ揺られていたおそそは、その声を聞いた途端、恐怖に引きつらせていた顔をパァッと輝かせ、
「おおおおお! 関羽!! 関羽ーっ!!! 俺はここだーーーっ!」
と、あらん限りの声を張り上げて叫んだ。

153 :名無し職人(3/4):05/02/07 04:06:12
「では参る! ぬぅぅぅぅうおりゃあああああああっ!」
関羽ちゃんは助走態勢に入り、全力疾走のまま飛び板もないのに大ジャンプを成功させ、宙釣りのおそそを小脇に抱えると同時に偃月刀でロープを切ると、勢いに乗ったまま反対側へ着地した。
「ご無事でござるか?」
関羽ちゃんはおそその蓑虫装束を偃月刀で解き放ちながら言った。
ところがおそそはウットリと関羽ちゃんを見上げたままで、ウンともスンとも答えない。
「……おそそ殿!?」
訝しがって巨首を傾げる関羽ちゃんは、チョコ茹で寸前の恐怖でおそその精神状態がおかしくなったのかと思った。
が、もちろんそんなことはない。
次の瞬間、
「関羽ちゃん、ありがと〜! 本っっっ当ぉぉぉに、ありがと〜!!」
といきなり関羽ちゃんに抱きついたのだから。
「おっ……おそそ、漢乙女の体をなんと心得るっ!」
関羽ちゃんは突然のことに驚いて、おそそを引っぺがして突き飛ばし、
「本日のところは恐怖を味おうたゆえの精神錯乱と思い、恩赦致す。しかし二度目の慈悲はないものと心得よっ!」
とおそそを睨んだが、今更怯む彼はではない。
「あ、そういうつもりじゃなくて……今のは感謝の抱擁だよ……」
「そうでござったか。これは失礼仕り申した」
根が純真な関羽ちゃんはすっかりおそそに騙され、深々とお辞儀をした。
(この律儀さがまた素敵だな……)
おそそは内心の高鳴りを抑えつつ、さっきから考えていた計画を実行した。
「関羽ちゃん……その髯エプロン、俺にくれないかな?」
「い、今、なんと申された?」
関羽ちゃんは一瞬顔を赤らめ、慌てて自分の髯を見た。

154 :名無し職人(4/4):05/02/07 04:07:44
そこにはチョコ飛沫だらけの髯エプロンが、半ば埃まみれになってブラ下がっている。
慌てて身支度をしていたせいで、うっかり外し忘れてしまった。
「俺、裁縫が趣味だろ? だからさ、珍しいものを見ると作って見たくなるんだ……」
関羽ちゃんは恥ずかしさの余り、シドロモドロになった。
「こ、こ、こ、これは……いや、その、なんと申せば良いのか……」
「良く似合っていて可愛いね。俺にも作らせて欲しいな」
「し、し、しかし……これは汚れがひどいゆえ、とても差し上げられるようなものでは……」
「そんなことは気にしないでいいから」
結局関羽ちゃんは漢乙女の羞恥心とおそその執念に根負けし、髯エプロンをおそそに渡してしまった。
(やったーーーっ! 関羽ちゃんからチョコ貰えたぁーーーーーーっ!!!)
おそそは小躍りしたい気持ちをグッと堪え、
「今日は色々ありがとう。これ大切にするよ。型紙も起こして新しいのをプレゼントしてもいいかな?」
などと空トボケて見せた。
「す……す……好きにされるが宜しかろう。拙者の役目も終わり申した。これより帰途に着きますゆえ、御免!」
関羽ちゃんは、髯エプロンを付けたまま武装していた事実からも逃れたがるように、足早に立ち去っていった。

        ※        ※        ※

関羽ちゃんとおそそがこんな会話をしていた頃……。

「おのれ関羽! おのれ関羽! おのれ関羽! おのれ関羽ーーーーっ!」
カーン! カーン! カーン! カーン! カーン!
正気を取り戻した(!?)惇ちゃんは、「関羽」と書いた張り紙を貼ったワラ人形に、渾身の力をこめて五寸釘を打っていた……。
「いい加減にしなよ姉貴。ワラ人形って人目に付かないところで深夜にやらないと効果ないよ」
淵ちゃんは深い……深〜いため息をつきながら、
(この家が修繕されるまで、どこのホテルに泊まろうかな)
と、極めて現実的なことを考えていた。

155 :名無し職人:05/02/07 04:27:53
>>152の振り分け番号間違えた……_| ̄|○

誤:(1/4)

正:(2/4)

眠かったんです、スマソ……

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